わたしとあなた ( No.286 ) |
- 日時: 2011/01/27 22:21
- 名前: 桜庭 ID:L.A3fF26
- 第175話 は、恥ずかしいね……
マイが選んだ服は落ち着いた感じで珍しい色を選んだ、黒色。 似合わないとは本人も思っているのか頬がさくらんぼのように染まる。
「ロングドレスですか、こちらのジャケットもどうぞ」 「あ、ありがとうございます」
ロングドレスと言っても膝よりちょい上の長さのドレスで、白色でふわりと羽織れるドレス用のジャケットをナイトが渡してきた。 照れくさそうに礼をいうと次はゴールドがこんなことを言った。
「んじゃ、マイがそれなら――オレはこれな」 「タキシードですね、きっと似合いますよ」
こちらもタキシードに似たように服を選んだ。 白いYシャツに黒色で袖がなく短いジャケット式のタキシードでYシャツの袖が長いのが気に食わないのかにらめっこをする。
「ご試着なされますか?」 「ああ、そうするよ。マイは……」 「メイドにやらせますね」
ドレスをナイトが持ち、扉を開けてゴールドは部屋で着替えて、マイはメイドの控え室に行くことになるから、ナイトがまた案内をしてくれた。 控え室から、メイドの叫びが聞こえるまでそう時間はかからなかった。
「あらま〜可愛い子ですね。よしよし〜」 「あ、あの……」 「どこから来たの? ママは? パパは?」 「馬鹿ねぇ。デートかもしれないでしょ!」 「あ、う」
沢山のメイド達に囲まれ頭を撫でられ――困った顔をする。 その騒動を見終わるとナイトは部屋から出て行き、仕事に戻るのだった。
***
「お、おまたせ……」 「おー。待ったぞって早くこっち来いよ」 「う、うん……」
扉から顔だけ出して中々部屋に来ようとしないマイを催促しようと座っていたベットから立ち上がり扉を強引に開けるとマイがつまずいて、ふわっ、と甘い香りと共にマイがゴールドの胸に当たる。
「いてて、ごめんね。ゴールド――ごーるど?」 「あ、いや……なんでもねぇ」
上目遣いで謝るが、返事が遅く帰ってきた。 オレも悪かったな。と珍しくゴールドも謝ると、間近で互いの格好を見る。 どちらも顔が赤くなり、マイは顔を俯けてしまう。
「に、似合ってるね。ゴールド……かっこいい、よ」 「だろ? お、オレは何着ても似合うんだからな……マイだって可愛いじゃねェか」
そっぽを向いたゴールドの耳が赤くなりながらいうのが俯いたマイから見えた。 声もかなり震えている。 なんだ、どっちも恥ずかしがってるんだと分かると悪戯に笑い、レストランに行こっ!と腕を掴んで部屋から出るのであった。
(ボール持ったか?) (うん! ジャケットの中だよ。あ、アイスあるかな〜) (……はぁ。今は秋だぜ?)
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