93話 月出処の神子 後編 ( No.186 ) |
- 日時: 2011/04/06 21:08
- 名前: 天月 ID:q.0ePDLU
- 参照: http://secret.ameba.jp/lightluna/amemberentry-10820348082.html
- 93話 月出処の神子 後編
「皆ー、待たせちゃってごめんね」
全員(ユウリさん除く)が息を呑む。あのグリーンとシルバーも、口をあんぐりあけていた 俺達が息を呑んだ理由は、ユウナの格好にあった 別に、だっさい服着てるわけじゃない。逆だ、どこの姫さんだ!とか、ツッコミたくなるような、煌びやかなのに清楚で神聖な雰囲気が出た、その…俗に言う、巫女服が、あまりにも似合いすぎていたから 巫女服、といっても、有名な紅白ではなくって、青(寧ろ水色)と白で構成されている 宝来家だけの巫女服。まさにそんな感じだ。紅よりも落ち着いた感があって俺はすぐに気に入った ……純粋な意味で
静まった空気が、ユウナにとって別の意味で捉えてしまったらしく、苦笑いを浮かべて、こう言った
「あはは、やっぱ似合わないよねー! ごめんね、皆」 「「「そんなことない(わよ)っ!!!」」」
俺・ブルー・シルバーの声が重なる。はもったことに驚いたのか、静寂の理由が「似合いすぎて困ることなんて、あった」という事に驚いたのかは判らないが、目を見開いて、すぐに顔を紅くした 似合う、と褒めたら照れるとか、ちくしょう可愛いな!
「……あ、ありがとう」
照れ隠しなのか、真っ赤な顔を俯かせながら優奈は礼を言った さすが俺の嫁。恥らう姿も<自主規制>
そんな様子を先ほどまでにこやかに見ていたユウリさんは立ち上がって、俺達に順序良く説明してくれた
「これから、優奈は宝来家の跡を継ぐための儀式を行うために、この格好をしているんだ。一応、宝来家の正装、ってわけだよ」 「儀式って、どんな事をするんですか?」
イエローの質問に、ユウリさんは優しい神サマのような声色で説明する …神、だ。ある意味神サマだ。間違ってない
「簡単なことだよ。僕から優奈に、真の神力を譲るだけさ。あとは、我ら創造主に認めてもらうだけ。まぁ、後者は既にOKサイン貰ってるから、僕が神力を譲るだけなんだけどね」
笑いながら言い、ユウリさんは立ち上がり 「さぁ、そろそろ向こうの準備もできたようだし、行こうか」 と言った
―宝来神社 宝来神社にはすでに沢山の人がいたが、ユウリさんの計らいで特別に一番前でユウナ……じゃない、その儀式を見ることが出来た 最初、周りの空気を清めるために本当の役職上での巫女が清めるための舞を行った そして、やっと儀式へと移っていく
最初に、右脇から神道装束を着たユウリさんが現れた 最初、顔立ちも整っていてカッコいいユウリさんがカッコいい服を着て表れたら、女の人が黄色い声を出すのかと思ったが、やっぱり場所が場所なのか出てこなかった だが、イエローを見ると、見とれているのか、ぽけーとしていた 次に左脇からさっきの巫女服を着たユウナがゆっくりと歩いて現れた そしてユウナとユウリさんが対面すると、ユウリさんが静かに言葉を紡いだ
「我、宝来家現頭首・宝来優李。汝、宝来家次期頭首・宝来優奈に神の力を受け渡す」
そういうと、ユウリさんは右手をユウナを胸におき、念仏の様なものをブツブツと呟いた いや、そんなことより。ユウリさんちょっとそこ代ってください、ずるいですよ(邪念) 念仏の様なものが唱え終わって、ゆっくりとその手が離される 最後に、ユウナがユウリさんと同じように静かに言葉を紡いだ
「我、宝来家次期頭首・宝来優奈。汝、宝来家現頭首・宝来優李から神の力を受け取ったり」
そういい終わると、今度はユウナから脇へと去っていった この瞬間、宝来家頭首は「宝来優奈」と決定付けられた
続く
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