Re: 光と闇の時空神 74話うp ( No.88 ) |
- 日時: 2010/10/12 20:21
- 名前: 天月
- 75話 護りたいモノ
―助けてって、私はいつも嘆いてた。 でもその声は届かなくて、ただ闇に消えるだけだった。 逃げたい。でも逃げられない。そんな日々が続いた。 痛い、怖い、憎い。そんな感情ばっかりだった。 いつしか、 笑顔で居ることも、 希望を持つことも、 嬉しさを感じることも、 何もかも、忘れてしまった。
けどね、それを思い出してくれたのはね…… 現在<イマ>も前世<ムカシ>も変わらない 皆だったんだよ――――――。
ねぇ、今度はさ、私の声…届くかな?
*
―私とシルバーが旧家に入ったとたん、私は意識を失っていた そして、次に目を覚ましたとき、思い出した。全てを 前世<マエ>の記憶を
そして、私の前には、あの忌々しいやつがいた でもシルバーは居なかった 心配になったけど、何となく、シルバーは生きてるって確信があった だから私は、あの人と始めて向き合った
「……まずさ、初めに、聞いてもいいかな?」
部屋の空気のせいなのか、私が恐れてるだけなのか 呼吸が浅くて、言葉が途切れ途切れになっちゃってる それでも、私はあの人に聞かないといけない
「どうして……“また”こんなことをするの? 答えてよ――――“宝来《優魔》”」 「……ただの、復讐さ」
静かな部屋に、感情を抑えた静かな声が響く それはまるで…全てに絶望したような、そんな声
「…それに、私達の能力<チカラ>が必要なの?」 「お前のポケモンたちと意志を繋ぐ能力。それさえ我手中に収めれば…」 「ポケモンたちを、操って、復讐ってわけ?」
あの人の言葉を遮って、私は言う あの人は、頷いた
「じゃぁ、双子を利用したのは、なぜ?」 「神崎悠斗。あの時を視る能力は、“これからの世界を見据える”のに役立ち 神崎空斗。あの全てを壊す能力は、“邪魔な存在を消す”のに役立つ もっとも、時空双子が麗神に来なければ…お前だけが対称だったがな。どんな幸運だ」
蔑む様に笑って、あの人は言う もう、私とあの人の間に“祖父と孫娘”なんて関係は存在してない お互いただの“敵”でしかない
「……私でポケモンを操り、悠斗で時を視、空斗で邪魔者を消す ……それらを使い、何に復讐する気?」
「人間だ」
嫌な沈黙の後、あの人は言った “人間”と
「……アナタに、人間に大きな怒りを持ってることは、何となくわかるよ でもさ、それで全ての人間に復讐なんて、大掛かりにも程があるよ」 「我のみの怒りではない。ポケモンたちの怒りも憎しみも込められた上での復讐だ ……優奈。お前にも、あるだろう?」
名を呼ばれたからなのか、図星だったのか 私は次の言葉を発することが出来なかった 怒り……憎しみ。そりゃぁ、ないほうがおかしいよ 偽りの笑顔を向けたあいつ等だって アノ子から愛を奪ったあいつだって アノ子を絶望させた…叔父様だって 私にとっては、怒りの対象
「当たり前……じゃない」 「そうだろう、だから我は、その人間達に…」 「でも、私が嫌いなのは、一部の人間だけだよ 言うなら、1割が嫌いで、9割は… ――――――大好きだよ」
そうだよ。だって、ほんとうに1割だけ、嫌いな人間は 残りは皆、暖かくて優しくて大好きなんだもの
あの時、外へと導いてくれた、お父さん これからも、ずっと、傍に居てくれるはずの、あの人 こんな私に、最後の最後までついてきてくれた、アノ子 そして……こんな、こんな私を“仲間”って呼んでくれて認めてくれた……皆
だから、
「だから、アナタが私の大切な人たちを消すというのなら 私は……私は許さないよ。絶対に」 「ほう……。恐れはしないのか、この我に」
試すような言い方 怖いよ、恐ろしいよ、足が竦みそうだよ でもねそれを振り切ってまで、護らないといけないものがあるの そのためには、命だって惜しくない
「当たり前でしょ。私を誰だと思ってるつもりなの? ――――宝来家次期頭首“宝来優奈”だよ!!」
勝てる見込みは、正直ない でも……大丈夫な気がしてならないんだ
「そうか。なら………こちらへ来い」
大丈夫だよね。私でも、護れるよね? 大事なモノを
続く
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Re: 光と闇の時空神 75話うp ( No.89 ) |
- 日時: 2010/10/12 21:14
- 名前: 桜庭
- かっこいいで埋め尽くされた←
かっけえ文を書くその脳をちょっと、ほんと・・・ちょっとでいいんで! 下さいしあ!((
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Re: 光と闇の時空神 75話うp ( No.90 ) |
- 日時: 2010/10/12 21:56
- 名前: 天月
- おーちゃん
かっこ悪いだよね?ね?((((((
ぬぅ…そのかわり、その萌える脳をちょっとだけ…… くれ!(ちょ
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Re: 光と闇の時空神 75話うp ( No.91 ) |
- 日時: 2010/10/15 22:24
- 名前: 天月
- 76話 どんな言葉で飾っても
「……。そういえば、シルバー達は? 殺したなんてほざいたら私が許さないけど」 「心配はいらん。……復讐とは言ったが、我は殺しは嫌いだからな」
その優魔の言葉に、ユウナは少しだけ安堵する どんなに「復讐」という言葉で心を汚しても、「殺し」だけはしないという、祖父の言葉に
薄暗い廊下を歩いてるとき、カタカタとひとつのボールが揺れる。…ルナだった ルナの顔は心配そうにじぃ、と自分を見つめている
《ユウナ、大丈夫?》 (うん。大丈夫だよ。…きっとね)
そう云うと、ルナは少し心配そうに見ながら「じゃぁ、僕はそのときまで休んでるね」と云った
「優奈。……お前は今、幸せか?」 「………うん」 「我のように、穢れた感情を持ってはおらぬか?」 「……うん」 「我のように、自分の殻に閉じこもってないか?」 「…それは、微妙、かな」
なぜ、こんな質問をしてくるのか、ユウナには判らなかった けど祖父の声は本当に微かに震えていた
なんとなく、彼女は初めから判っていた
――この人は、後悔していると
いくら「復讐」という想いを持っていても 彼の中に「優しさ」という想いももって、その想いと想いがずっと葛藤していることに それでも「復讐」が勝ってることに そんな自分に哀れんでいることに
なんとなく、わかっていた
「……おじいちゃんは、幸せじゃなかったの?」 「………そうだな」 「穢れた、感情を持っちゃったの?」 「……そうだな」 「自分の殻に、閉じこもっちゃったの?」 「…そうだ、な」
それを聞いて、ユウナは全てを理解できた ―もう、この人に復讐するだけの想いは、怒りは、憎しみはないと―
そう思っているうちに、優魔は目的地に着いたようだった 薄い茶色の大扉。優魔はユウナに開けろと促すように横によける ユウナは素直に従い、その大扉を押す
暗さになれた目に扉の向こうの光は幾度か眩しかった 扉の先には
邸に入っていった5人が待っていた。否、立ち止まっていた どうやらこの扉は向こう側からしか開けられないらしい
ユウナは一瞬戸惑った いくら祖父にもう「戦う想いはない」としても ここで祖父の味方になれば、もう誰も手を差し伸べてくれないだろう それに自分の憶測を説明しても、もし「嘘」だとしたら、と今更考えた
それで、決めた
ユウナは祖父から一歩、また一歩とはなれ、彼らのほうへ向かう
「……1つ、訊いていい?」 「なんだ?」 「……おじいちゃんは、この結果に後悔してても、戦うの?」
まっすぐに、ユウナは祖父の目を見る 5人中2人だけその言葉に驚いていたが、残りの3人はなんとなくわかってる素振りだった
「我は―――――」
彼の言葉でこれから先の運命が決まる
続く
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Re: 光と闇の時空神 75話うp ( No.92 ) |
- 日時: 2010/10/16 22:09
- 名前: 天月
- 77話 答
「―――――もう、何も思っていないさ」
優魔の出した答えに、ユウナは泣きそうに、でも笑って言った
「……やっぱり、アナタは私のおじいちゃんだよっ!!!」
そう言ったユウナにレッドは「よくやった」と言うように彼女の頭を撫でた それを横目で見ながら、ユウトとクウトは優魔のほうへ寄る
「…翡翠から、聞いたんだ。あなたは“邪魔者”と呼ばれていたと」
そのストレートなユウトの言葉に、優魔は辛そうに顔をゆがめる ソレを見かねたクウトは慌てて付け足す
「あ、あのなっ、俺達は、その……」 「“邪魔者”なんて、存在しないんだよ。…この世にはね、生きちゃいけない命とか、邪魔な人間とかは、いないんだよ。 ……どんなにアナタの事を邪魔者って思ってる人が居ても、アナタを必要とする存在は絶対に居るんだよ」
ユウトが優魔に向けた言葉は、自分に言い聞かせているようにも聞こえた 「化物」と呼ばれ、自分の殻に閉じこもったユウト そんな自分を必要として、救い出してくれたのはほかならぬクウトだった クウトは自分に言ってくれた
『ユウトが死ぬのは絶対に嫌だ』
と。その言葉で全部救われるような気がした だから、この人にもきっと必要としてくれる人がいたはずだった でも、見えなかった。その人は、クウトのように、彼の目の前に立って手を差し伸べなかったから
優魔はその言葉に驚いたが、すぐに顔を俯かせた その肩は震えていて、泣いてるんだな、と2人は思った
「……我は、とんだバカモノだな」 「そんなことねぇ!! ……アナタはバカモノなんかじゃない。 本当のバカは、アナタを邪魔者と呼んだ人間達だ! アナタは邪魔者なんかじゃない!! 寧ろ、……生きてて良いんですよ。誰かが居なくて良いなんて、そんなことないんです ……みんなが居て、それが当たり前なんです」
「…そう、だったんだな…… まったく、我は…お前達の様な“本当の強さ”をもつ者を、利用していたなんて…… 我は、本当、バカだな」
彼もまた、笑うように、けれど泣きそうに言った
―これは優劣の劣の者が憎しみと、ほんのちょっとの哀しみで生まれた事件 ただ、バカな人間がつけた差別が引き起こした、事件 ただ、それだけのことだった 悪いのは……差別という言葉を生んだ、人間でしかなかった
こうして、この運命のもう1つの物語は幕を閉じた でも運命はまだ終らない もう1つ、いや2つ残っている それを終らして、また次へ、進もうか――――
続く
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Re: 光と闇の時空神 76・77話うp ( No.93 ) |
- 日時: 2010/10/16 22:37
- 名前: 天月
- 参照: 9章 〜愛しいひと〜
- 72話 ヒビ>>79
73話 宝来旧家>>82 74話 天使ト悪魔ガ御リル処>>83 75話 護りたいモノ>>88 76話 どんな言葉で飾っても>>91 77話 答>>92
本軸ってわりには短いですよねすいません← 最初、じっちゃんは超・悪キャライメージだったんですけど…… うん、ほら、やっぱりユウリとユウナの原点だかr(ry 正直、双子の台詞を言わせたかったんですよ あとバトルはこの後いやと言うほどあるので、今回はバトルお休みです←
今回の章は色々伏線があって、ルリアとユイナの故郷…イッシュ地方もひとつの伏線です なにがあるかはお楽しみ☆← あとレッドさんの原動力になったネックレスですが、あのヒビは「ユウナ」の哀しみからきています 「優魔」の存在、後悔を哀しんで、間接的に… ってなかんz(わかるか
優魔は裏の名前で表は優真です。「真の優しさ」って意味になります だからどんな復讐の想いをもっていても、名前の様な優しさがあって、それがずっとせめぎあっていた…ということです
章題の「愛しいひと」はもう全部ひっくるめられてます それぞれの「愛しいひと」ってことですよ(((((((
長くなりましたが、短い話数に色んな想いをぶち込みました 正直製作者が泣きそうになるってどうよ←
では、次章は「ポケモンリーグ」です! 時空神のもう1つの本軸です^ω^*
では、次章もお楽しみに!
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Re: 光と闇の時空神 9章了 ( No.94 ) |
- 日時: 2010/10/17 18:42
- 名前: 桜庭
- 本編でも十分長いですよ(バーン←
ぽけもんりーぐっぽけもんりーg(ry バトル書けるひと羨ましいよ!(つまりはみーちゃん
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Re: 光と闇の時空神 9章了 ( No.95 ) |
- 日時: 2010/10/17 22:23
- 名前: 天月
- おーちゃん
ありがとうございます←(やられt(ry
ポケモンリーグうぇい( そんな、バトルなんて野蛮n(貴様 つまりおーちゃんってことですよね?^^
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Re: 光と闇の時空神 9章了 ( No.96 ) |
- 日時: 2010/10/19 10:40
- 名前: 羽月
- 参照: (´・ω・)つ|茶|
- こんちわー
ポケモンリーグか……wktk← 次章も頑張って!
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Re: 光と闇の時空神 9章了 ( No.97 ) |
- 日時: 2010/10/19 19:00
- 名前: 天月
- はず
ちわーっす←
リーグっすよ! がんばるぜ!
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Re: 光と闇の時空神 9章了 ( No.98 ) |
- 日時: 2010/10/20 18:06
- 名前: 天月
- 参照: おーちゃんごめん;
- 78話 戦前夜 T
―ポケモンリーグの会場は、「ラウマイエ丘」だからね!―
「……ここが、そのラウ何とか丘…」 「で、リーグ会場……」
そう、俺達はリーグが始まる一日前、会場に足を運んだ 意志とかそういうの関係無くて、ただ、足が進んでしまった。緊張なんて、何時ぶりだろう ……いや、そもそも緊張したことないか
俺達以外にも、緊張した面持ちで会場に入っていく人たちが居る 全員が全員、バッチを集めきったわけではなさそうで、あの人たちは予選の予選を勝ち抜かないといけないらしい 4年前、ポケモン協会が定めた、決まりのようだ 俺と兄貴は一応今日までバッチを8個集めたから、普通の予選から明日始まる 会場からは既に歓声が沸きあがっているのは、予選の予選が今日だから、だと思う。正確には今日の昼から。間に合うのか、不安だけれども
会場に入って、選手登録をしてもらうとき、兄貴と俺の合わせて16個のバッチをみて、受付のじょせーは大層驚いた なんでも、今まで8個集めたのは数えるくらいしか居ないらしい。そんなに強かったっけ、あの人たち 不意に、ユウナはもう来ているのか気になった、まぁ、レイシンで三番目に神聖な場所で、ユウナを呼び捨てにするのは気が引けたけど、聞いてみた
「ユウナ…いえ、優奈様は、もうこちらに来ているのですか?」
呼び捨てにして受付の人が眉間に微かに寄せて、慌てて様付けで言う そういえば、それであいつ怒ったことあるよな
「はい。優奈様は既にご登録なされています」 「そうですか。ありがとうございます」
感謝の意なんてあんまないけど、向こうも感情込めてないんだから、こっちがわざわざ込めるものでもない、と割り切った 選手の宿舎はあんまりにも豪華で、さすが、リーグ会場と兄貴が言っていた 部屋を探してるとき、見覚えのある赤い髪が目に入る そっちも俺達に気付いたらしく、こっちに歩み寄ってきた
「………ようやく来たな」 「おー。っていうか、お前も泊まれるんだな」 「優奈様のお目付け役という事で許可してもらった。……後でユウナに蹴られたけど」
シルバーは足じゃなくて腹を蹴られたらしく、蹴られたらしき部分をさすっていた もし、俺の横に居たら俺もそんな目に遭ってたのだろうか…… そこで会話が止まり、シルバーはあ、と言ってから付け足した
「忠告するけど、勝負時のユウナと、いつもの……可愛いユウナと一緒にするなよ。後悔するから」
可愛い、って言ったよな。小さく言ったよな。絶対言った それだけ言うと、シルバーは俺達を通り過ぎた
「………って、早く部屋さがさねーと!!」 「そうだな兄貴。……って言っても、ここなんだけど」 「マジで!?」
うん、と頷くと焦った自分がアホだ…と呟きながら兄貴は床にひじと手をつけて、まぁ、落ち込んでいた ……それをスルーして、カードキーで部屋へはいっていく
*
―夜
夕飯と風呂を済ませて、俺とユウトはそれぞれで明日の作戦を練っていた 明日になれば、俺達はチャンピオンっつー王座を賭けた、ライバルなのだから でも、俺達はすぐに作戦なんでくそくらえ、的になって、ごろんと横になった なぜか、同時に そして顔を見ないで俺たちは話し始める
「………色々あったよな」 「そうだな。……初めはユウナに逢ったこと」 「次はお前がイレスでブチ切れたこと」 「次はユウナが襲われたこと」 「次は…ソラさんに逢ったこと。あのマイ?にも逢いたいなー」 「ロリコンが。次は…セイナと逢ったこと。元気かな、あいつ」 「うるせーブラコン。あとは……あーもう、色々ありすぎて、ぐちゃぐちゃだ」 「…………あと、イオマンテで兄貴がいつの間にか居なくなったとき、正直、すごい不安になって、サヨが犯人って知ったとき、すごいムカついた」 「あー……、俺は、暗闇でユウトが居なくて、泣きそうになった」
今思い出しても、あの暗闇の恐怖は胸を痛くする。暗闇じゃなくて、闇だなありゃ そう言ったら、ユウトが急に笑い出して、思わず寝ている身体を起き上がらせる
「ど、どこに笑う要素があった!?」 「いや………兄貴が、泣きそうにな、た、って言って……珍しいな、っておも、たら、笑えてきて……くくっ!」
そう言い、ついにはお腹を抱えて笑い出した。いつも思うけど、こいつのツボっておかしいとおもう ……珍しい、か。そういえば俺は滅多に弱音をはかない。いや、はきたくない これが「兄」とかいうものなんだろうか、それはわからないけど
ユウトはヒーヒー言いながら息を整えてる。でも、整えきれないまま、言った
「正直ッ……おれも、怖かったけどな……」 「(喋りながら息整えやがった……)まじで?」 「マジ。……そしてさ、俺、兄貴が居ないと、すごい寂しいって気付いたんだ ……おかしいか? 俺は兄貴に依存してるなんて……おかしいよな?」
依存…、最近じゃ病気扱いされてるけど………
「おかしくなんか、ねぇよ。俺だってユウトが居なくて、スゲー寂しかったし、空しかった」 「………そっか。あーなんか疲れた。ってことで寝る」
え、はやっ!? そうつっこもうとしたら、既に寝息が聞こえる。寝るの早いよ君!! すっかり脱力した俺は、なんか途端に疲れと睡魔に襲われた
「………寝よう」
王座を賭けた戦いまで、あと何時間。
続く
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Re: 光と闇の時空神 78話うp ( No.99 ) |
- 日時: 2010/10/21 20:34
- 名前: 天月
- 参照: 勝負事には自意識過剰、人間ながら人間を蔑むユウナつあん
- 79話 戦前夜 U
ユウトとクウトが会場に来る数分前、2人もやってきていた
―ラウマイエ丘。心が深く響く、という意味でつけられた丘―
そして、その丘の頂上に建つ、リーグ会場 私とシルバーは、そこに来ていた 今まで、リーグは何度か見たことがある。一番新しい記憶では…試合を見るくらい、余裕じゃないって言うか、ある意味、敵陣の中だった あとはレッドとお父さんから聞いたことくらいしかない だから、今、ものすごい緊張している
「……ユウナ?」 「っあ、だ、大丈夫だよ!! この私が緊張するりゃけ……」 「………ッ」
つい噛んじゃって、シルバーは今にもお腹を抱えて笑い出しそうになっていた どうせなら 笑わしてやろうか 無愛想君(字あまり) …そんなわけにもいかず、シルバーは何とか息を整えた 今度、本気で笑わせてやろう、と思ったのは……ココだけの内緒
「……本番は明日なんだ。ユウナなら、大丈夫だよ」 「……当たり前でしょ」
そういいながら、会場内へ入っていく もう沸いてる歓声たちが妙にリアルで、本当に、会場なんだな、と思った 嬉しいけど、イラつきも溜まるんだろうなー…
「えっ……優奈様がこのリーグ会場に!?」 「………えぇ。ダメなんですか?」
早速というか、案の定というか、この反応が返ってくる …お父さんは、どう対処してたんだろう。いや、11歳だったし、そう深く考えてないかも
受付の人は、まだ興奮がさめてない状態で、シルバーの存在に気付くと、あっという間に無表情になった その反応の変わり具合、ほんっとーに人間ですね。さすがさすが
「……アナタは? 優奈様の、何なのですか?」 「………。俺は、優奈様のお目付け役ですが何か?」
シルバーは明らかに不機嫌で言う。まるで有無を言わせないような、どす黒い何かが見える…気がした でも、あの言葉を言っちゃったからなぁ……?
受付は、「そうですか」と言って私とシルバーを通した ……途中、シルバーのお腹に蹴りを入れたのは、ココだけの話。……のはずでした
*
ユウナは部屋に入ってから、ずっと作戦立てに熱中になっていた あの真剣な瞳さえも、恋しいなんてまだ諦め切れてない所為だろうか ……やりきれない。そう思いながら部屋を出た 「無理するなよ」とかけた言葉は、果たして届いたのだろうか
パタン、とドアを閉じて、そのドアにもたれかかり、肺に溜まった二酸化炭素を一気に吐き出した
どんどん、遠くなっていく気がした それがやりきれなかったのかも、しれない きっと、近いうちに彼女はもっと、もっと遠くに、俺の手の届かない高さまで行くんだろう 例えるなら、月まで届くのだろう。彼女は
床から視線を外すと、見慣れた鏡…いや、瓜二つの顔があった 向こうも俺に気付いたらしく、俺のほうから向こうに寄った
「………ようやく来たな」 「おー。っていうかお前も泊まれたんだな」 「優奈様のお目付け役という事で許可してもらった。……後でユウナに蹴られたけど」
思い出したら、あの痛みがまたやってきて、蹴られた部分をさする 双子を見ると、心なしか引きつっていた。そりゃ、そうか
……会話が止まるというのは、なんとも微妙な空気なんだろう アイツの気まずそうな顔の真意が読み取れた気がした 何か話そうと、話題を探す。探した末、あったのは
忠告だった
「忠告するが、勝負事のユウナを、いつもの……可愛いユウナと一緒にしないほうがいいぞ。後悔する」
可愛い、を小さく言ったが、ユウトには聞こえたらしく、一瞬鼻で笑われた気がした ムカつく
忠告をして、俺は双子の横を通り過ぎる 別に行きたい場所があるわけではない、けど、ここから…ユウナの近くから、離れたかった
エレベーターで下につき、自動ドアが開くと 見慣れた、赤い瞳がいた
「…………鬼畜過ぎますよ」 「鬼畜? 誰の事だろうねぇ」
あんたの事だ。という事もままならぬ、その人はエレベーターに乗り込んだ
……こりゃ、波乱の試合になりそうだ
続く
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Re: 光と闇の時空神 79話うp ( No.100 ) |
- 日時: 2010/10/23 12:23
- 名前: 天月
- 参照: 100ェ…(´・ω・) ミニおめでとう!!
- バースディ記念品 神子たちの遊び
それは、ユウナがブランの家に遊びに来たときの事だった…
「ブラウンって、強いよねー」 「はいっ!?」
突然ユウナにそう言われ、持っていたティーカップを落としそうになるが、何とか持ちこたえた 普段落ち着いた“妹”のあわてる姿を見てユウナは微笑む
「それで……どうしていきなりそんな事言うんですか?」 「いきなり…か。まぁそりゃそうだよね ……今日ココに来たのは、初めからブラウンとバトルしにきたんだよねー」 「えぇ!? あの、私、バトルは……。っていうか、知ってて言ってます?」
そう聞くと、ユウナは笑顔で右手の親指をグッ、と立てた。どうやら知っててやろうとしてるらしい その仕草を見て、ブラウンは……
「嫌です」 「なっ。つれないなぁ〜。…お姉ちゃん手加減するのに」
ブランの返事に次はユウナがカップを落としそうになる。が、やはり持ちこたえた後、ユウナは口を尖らせながら「ハンデをする」と言った その言葉に、ブラウンはむっ、とする
「手加減無しでも、大丈夫です!」 「んじゃ、やりましょうか」 「へ? …………!? ユウナさん!!」
してやられた。今のブラウンにはこの言葉がしっかりとあてはまる そうして結局、バトルしてしまうことになったのだった……
*(ブラウン視点、行きます!←)
まったく…つい挑発に乗ってしまいましたよ…… でも、言ったものは仕方ないですよね…… ユウナさんは、「楽しみ」と顔に出てる。本当、バトルが好きなんですね
「それじゃ、3匹フルバトルってことで。……アース!」 「判りました。…HASA」
私はHASAを、ユウナさんはハクリューのアースを出した …あ、HASAの目隠しとらないと……
「ブラウン、その子の目隠し、取らなくていいよ」 「……いいんですか?」 「えぇ。その子が一体、視覚を失った状態でどこまでできるか、見てみたいからね」
先ほどの微笑みとは違う、見下すような…嘲笑うような、そんな笑みで言った …自意識過剰、なんかじゃない。本当に自信があって言っている…そんな感じがした ユウナさんは、HASAが周りの状況を理解するまで待っくれていた。あくまで“ズル”はしないんですね。……ユウナさんらしい
HASAが理解できた頃、ユウナさんの瞳が鋭く、真剣になった これが……チャンピオンの瞳、というものなんでしょうかね?
「アース、“電磁波”」
電磁波…当たったら必ず麻痺になる技ですね。…先にHASAの動きを鈍くする、というわけですか HASAは……“影分身”で電磁波を避けた
「へぇ、さすが。なんの技か理解できたんだね。ご主人が指示をしていないのに」 「何故指示をしていないかは、判っているんでしょう?」 「えぇ。アナタはもっとも自然に近い形でバトルすることを望んでるからね ………アース」
アースは、名前を呼ばれ、理解したように目を瞑った。影分身を使われたら、“普通”は混乱するはず。…どれが本物か、わからないから HASAとその分身たちは、いっせいに飛び出し、鋏を鋼のように硬くした…“メタルクロー”ですね 羽ばたく音が五月蝿いのにも関わらず、アースは目を瞑っている。そして、本体と分身が攻撃しようとしたそのとき
「右に“龍の波動”」
その指示で目を開き、右を向いて“龍の波動”を分身……いえ、本体に食らわした …どれが本物か、わかっていたんですね
「でも、なんで判ったんですか? 姿かたちも、羽音も一緒なんですよ?」 「んーとね。分身は本物が動かないと動けない。その0.何秒かの差でどれが本物か、考えていたの」
とっさに目を瞑って、そこまでやっていたんですか……。さすがですね でも……
「ユウナさん、それ、本気の内にはいってないですよね?」 「…そうだね。私、相手が本気出さないと本気出せないタイプだから ……本気でかかって欲しかったら、本気になりなさい。ブラウン」
つまり……私が本気にならないと、ユウナさんは本気にならない。という事ですか……
「生憎、私も本気を出さないタイプなんです。…でも、優奈さん、本気で来てくれませんか?」 「仕方ないなぁ。……いいよ。葡羅蘊の頼みだからね」
そう言って、ユウナさんは髪を耳に掛け、すぐ指示をした
「アース、“大文字”」
虫・鋼タイプに効果抜群の炎技……。アースは、口を開き、「大」の字になった炎を吹き出す HASAは炎に掠りながらも避けた。けれど…… HASAは、苦しそうに肩で息をしている。まさか……
「火傷……?」 「そうみたいね。…運も実力の内、大文字で火傷になる確率は1/10。 ……そろそろ、トドメをさしていいかな? アース、“火炎放射”」
火傷の痛みで動きの鈍くなっているHASAに、文字通り「トドメ」をさすように、火炎放射が放たれる これが……ユウナさんの本気、ですか。なんとなく、いつもの優しさがなくなって、冷たくなったような、そんな気がしますね
地面に倒れそうになるHASAをボールに戻し、次のポケモンを出す
「では…YUKI。行ってください」
*(ユウナ視点だぜ!)
ブラウンが次に出してきたのはユキメノコかぁ、こりゃ大変になりそうだけど…… なんとかなるよね? アース、あなたなら 意思が通じたのか、アースは横目でこっちを向きながら頷いた
「YUKI、“あられ”!!」 「アース“龍の舞”!」
“あられ”で空にはねずみ色の雲がかかり、あられが降る アースは嫌そうにしているけど、YUKIはなんともない。まぁ当たり前だけど もし先手をとられて「アレ」を出されたら終わりだけど、“龍の舞”で攻撃と素早さをあげれば、勝機はあるかもしれない
「アース“火炎放射”!!!」
顔に降って溶けたあられを拭いながら、私は指示をする ユキメノコのあの特性さえなけりゃよかったものの……ここも運任せってことね 運には自信があったけど、ユキメノコの特性「雪隠れ」で避けられてしまった 一発、一発当てればいいだけなのに
「YUKI、“吹雪”!!」
あられに紛れてYUKIは目の前まで来て、完全必中の“吹雪”を繰り出されたからたまったもんじゃない タイプ一致で1.5倍、そして効果抜群だから2倍、あわせて3.5倍のダメージがやってくる 数字にするとたいしたことないように見えるけど、こりゃかなりヤバイ ミチルを出したら、5.5倍ですぐノックアウトだろう でも、タフなアースはギリギリ耐える。でも、すぐに“あられ”が無数にあたり、倒れてしまった
「アース、ご苦労様。さすがブラウンだね! …でも次はそうはいかないよ。いけっ…ピル!」
私が次に出したのはピル。普通ならホープをだすけど…まぁ、信じてるし
「ユウナさんらしくないですね。ピカチュウを出すなんて」 「そう思ってられるのも、今のうちだと思うなぁ? ピル“影分身”」
私の指示でピルは次々に分身を作り出す。YUKIちゃんは…主人に似て、冷静だね ただ、その冷静が空(あだ)になっちゃぁ……無意味だよ? 「……ピルたち、ばらばらに広がって」 「……?」 「そして……“10万ボルト”」
ピルと分身たちは一斉に10万の電圧を放つ。YUKIちゃんは逃げようとしてるけど ……無駄だよ。だって、ばらばらに電撃を放ってるから、どこにいっても ってことで、チェックメイト、いきますか
「ピル=A“アイアンテール”」
本物のピルはYUKIちゃんの真上に居る あられと電撃で視界を阻まれて、よく見えないって言う不利を利点にした、ってわけ
ガチィ、と鋼がぶつかる音がして、ピルは綺麗に着地。YUKIちゃんは気絶して、倒れていく……前にボールに戻された
「さすがですね。……さぁ次へ。と思ってると思いますけど……これ以上庭を破壊されるとさすがに困るので……」 「え? ………あっ、ちゃぁ……。ごめんね;ブラウン」 「いえっ、大丈夫ですよ!」
綺麗だった庭は、ところどころがもう……ぐっちゃになっていた 夢中になりすぎるのも、だめだよね…
*
夕暮れ、ユウナさん帰る時間になったらしく、チルタリスの背に乗っていた
「庭の修正料は今度送るから。本当にごめんね!」 「そこまでしなくても……」 「いいのいいの!! ………またね」 「……はい。また、今度」
ユウナさんは、一瞬寂しそうに笑って、私の家を後にした
「…また、逢えますよね」
「…また……ね、か」
――“また”は、願いや希望の言葉だと、知るのはまだ先で――
fin
ミニの誕生日ぃぃぃぃぃ!!← おめでとうございます^^そしてありがとう!
バトル描写がぐっだぐだですいません; あいはつまってまs(ry
さいごに、生まれてきてくれて、出逢えて、ありがとう!
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Re: 光と闇の時空神 79話うp ( No.101 ) |
- 日時: 2010/10/23 19:11
- 名前: 桜庭
- オイラがコメしても問題ないよね…?←
バトルシーンあっぱり上手いよっ ぐったぐったじゃないと思う(キリッ
愛が感じられます←
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Re: 光と闇の時空神 79話うp ( No.102 ) |
- 日時: 2010/10/23 19:21
- 名前: 天月
- 参照: 100ェ…(´・ω・) ミニおめでとう!!
- おーちゃん
もちのろん!(
うう…;ありがとう…(;ω;)
愛はいっぱいつまってるぜ!(
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Re: 光と闇の時空神 79話うp ( No.103 ) |
- 日時: 2010/10/23 19:31
- 名前: 桜庭
- 参照: 100おめでとうね!!
もちのろん!((いい響きですn(ry
もうなんて言えばいいかわからないんだけど とにかくパネエんスよ!!(日本語たりない
愛をこめて小説w(殴
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Re: 光と闇の時空神 ミニおめでとうありがとう! ( No.104 ) |
- 日時: 2010/10/23 19:33
- 名前: 天月
- 参照: ありがとうだぜ!
- おーちゃん
いい響きですn((
その言葉をバネに、頑張りますぜ!!(
飛鳥の中心で愛をry
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Re: 光と闇の時空神 ミニおめでとうありがとう! ( No.105 ) |
- 日時: 2010/10/23 19:35
- 名前: 桜庭
- 参照: へっへっh(ry
ぎゃああああああああ←
オイラの言葉でそんな言葉をもらえるとは思ってなかったんだぜ!!(なにこのテンション
飛鳥の中心にはすでにオイラが何年も前からいるのです(きりりっ(うざい((
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Re: 光と闇の時空神 ミニおめでとうありがとう! ( No.106 ) |
- 日時: 2010/10/23 19:42
- 名前: 天月
- 参照: かわいいn(ry
- きゃああああああああ(なした
おーちゃんの言葉は神の言葉です。←
なんだと……なら天国の中心だ!(どうしてそうなる 2人で飛鳥の中心にry
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Re: 光と闇の時空神 ミニおめでとうありがとう! ( No.107 ) |
- 日時: 2010/10/23 19:45
- 名前: 桜庭
- 参照: ちょまあああああああ(ry
えええええええええええ!!ええええええええええ!!ええええええええええ!!(段々顔がズームになってきます(やめなさい
天国の中心…だと!? 死亡フラグやめてえええええええええええええええ 私をおいてかないでえええええええええええ(まじみたいです←
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