Re: 光と闇の時空神 ( No.11 ) |
- 日時: 2010/09/06 23:42
- 名前: 天月
- 6話 勝負の行方
(電光石火で決めてもいい。でも向こうはしっぺ返しがある…どうするか……な)
「…ナイト“影分身”!!!!」
ナイトは指示に瞬時に反応して影分身をして自分自身と分身でルナの周りを囲った 普通なら本物を探すために慌てるはずだが、ルナにその様子は見られない それに不審に感じるクウト
「…ルナ“騙し討ち”」
ユウナがそう言い、ルナは本物のナイトに攻撃をし、分身は全て消えた
「なるほどね……あの余裕は騙し討ちがあったからこそ、か……」
騙し討ちは必ず命中する技。たとえ影分身を使っていても、だ
「…お互い、“墓穴を掘る技”を覚えてるわけかよ……」 「そーみたいだね、まぁ…」
「「負けないけど(な/ね)」」
両者一歩も引かず。と言った所か ブラッキーは元々特防と防御が高く、素早さが低い だから電光石火の温存、しっぺ返しを覚える というように組み立てられるのだ この勝負はソノ自分が組み立てた攻撃をぶつけ合う。という意味になる
「……ルナ、小細工なしに勝負つけよっか」 「ナイト、次は作戦とかなしに、全力でぶつけるぞ」
主人の言葉に、ルナとナイトは頷く そして、二人は同時に
「「ルナ/ナイト、“悪の波動”!!!!」」
同時の指示、そして同時に2匹から邪悪な衝撃波が発し、ぶつかりあって、その反動で煙が生じた
煙が晴れた頃、勝敗が見えた 2匹はギリギリの状態でまだ立っていた が、力尽きたように倒れたのは――――
「ル……ナ………。如何して……」
ユウナは膝を突いて弱々しく呟いた ルナを両手に抱えて
「“月の光”だよ。俺のナイトはあの煙の中で“月の光”をして少しだけ回復した。ギリギリだったのは変わりないんだけどさ」 「“月の光”……そっか。それで…… 強いね二人とも。久しぶりに負けてもすっきりしたよ!!! ね? シルバー」
立ち上がり、本当に吹っ切れたような顔を見せたユウナに、一瞬シルバーは見とれていたが、すぐ我に返った
「あ、あぁ……。そう、だな」 「私もまだまだだなー…これじゃ、到底“アノ人”になんて……」 「………。」
そして、ユウナは二人の傍により
「ね、“友達”にならない?」 「友、達………?」 「そ。思い切りぶつかりあった者同士、ね!!」 「………うん。よろしく、な。ユウナ」 「うん!!」
そう言って、多分今日最高の笑顔を見せたユウナに二人は顔を赤くした そしてその訳を知るのはこの時点ではシルバーのみとなる
「ふふ、流石ね。“図鑑所有者”同士のバトルは」 「……図鑑、所有者って……」 「図鑑所有者?」 「………マジかよ」 「な、なんだ。それ……?」
続く
7話 図鑑所有者
「で、図鑑所有者。って何? ユウナ」
ちなみに、in研究所。ユウトは先ほどの“図鑑所有者”のことについてユウナに訊いていた
「えっと、ポケモン図鑑事態は知ってるでしょ?」 「うん。これだよね?」 「そ。それはね博士から認められた“特別”なトレーナーしか貰えないの で、私達のことを皆は“図鑑所有者”って呼んでるのよ」 「「へー………」」
ユウナの判りやすい説明に、ユウトとクウトは感嘆の声を上げた それを横目で睨みながらシルバーは紅茶(甘い方)を飲んでいた
「…あ、アオイ博士。そういえば俺に用があるって………」 「あぁ! すっかり忘れてたわ。シルバー君、貴方の“換える者”としての才能を見込んでちょっと手伝って欲しいのよね。こっち来てくれる?」
そう言われ、シルバーは研究所の奥へと向かった
「……“換える者”って?」 「んと、所有者の代名詞の事。私達は何かしらの能力に長けていて “戦う者(ポケモンバトル)”、“育てる者(ポケモン育成)”、“化える者(ポケモン進化)”、癒す者(ポケモン回復)”、“孵す者(ポケモン孵化)”、“換える者(ポケモン交換)”、“捕らえる者(ポケモン捕獲)”、“魅せる者(ポケモン美しさ)”、“挑む者(ポケモン挑戦)”、鎮める者(ポケモン癒し)” で、私は“繋ぐ者(ポケモン対話)”だよ」 「随分多いな……11人もいるのか?」 「そうね、でも今は13人。貴方達もいれて、ね」 「……それじゃ、俺達もあるよな、そういう能力。な? ユウト」
そうクウトに訊かれ、一瞬目を伏せてから「そうだな」と淋しそうに笑って言った
「……。ん、じゃ!! 俺達はもうそろそろ行くか」 「え、あ、あぁ……」
重い空気を無くそうと、クウトは椅子から立ち ユウトに言った
「もう行くの?」 「あぁ。膳は急げってな」 「膳じゃないだろ。…それじゃ、またなユウナ」 「うん。またね!!!」
***
「……ごめんな」 「別に」 「怒ってる……よな」 「別に。怒ってない」 「………ごめん、な。お前が……“神継ぐ子”として生まれて来た事を後悔してるの、俺が一番判ってたのに………」 「仕方ないよ。“運命”だもの」
―でも、きっと、幸せになれる……そう思う―
続く
8話 月の夜
その日の夜。ユウナの家―宝来邸―へと二人―ユウナとシルバー―は帰路についていた
「7月でもやっぱり夜は寒いねー……」 「だな。……そういや、ユウナは……やるのか?」 「え? あぁ……“ジム制覇”? それとも、“チャンピオン制覇”?」 「……可能なのは、ジム制覇、だろうな」 「ねー。あの人は勝負事になると鬼畜になるから……」
あははー。と苦笑いをしてユウナは言う まぁな。と半ば呆れるようにシルバーも相槌をうった
「でも、やってみようかな」 「……そうか。なら俺も着いて行く」 「ふぇ? どして?」 「俺は一応、お前の……い、とこだし……」
そこで照れるか。とツッコミたくなるが、あえてしないでおこう ユウナは一瞬きょとん、としてから笑って
「ありがとう。シルバー」 「………………フン」
*
「そういえば、シンオウにもあるように、こっちだってジムあるよな?」 「あー…あるかもね、……やるの?」 「あったりまえだろ。ユウトもやるよな?」
子供のように(15歳)目を輝かせて、こちらを見る兄に ユウトは内心「ガキ」と思ったが、あえて言わないで置いた
「……ま、やろうかな」 「よっしゃ!!!! “また”頑張ろうな!!」 「…………あぁ、“二人で一緒に”な」
おう!と元気よく返事をするクウト ユウトは少しだけ微笑んだ後、あ。と声を出した
「……泊まる場所、どうしよう」
数十秒後、クウトが夜にも関わらず叫んだのはいうまでもなかった
続く
9話 新人?
場所は変わって、ここはカントー地方のマサラタウン そして、その郊外にある一つの一軒家でちょこっとした物語が始る
明らかに不満そうな顔をしている赤い瞳の少年 そして明らかに呆れた顔をしている青い瞳の少女が居た
「俺、嫌われてるのか?」 「さぁ? アノ子に限ってそれは無いと思うけど?」 「いや、でもさ、最近連絡すら……」 「忙しいのよ」 「それに、何故シルバーなんだよ」 「従姉弟だから」
もういい加減にして。と言う様にソファに寝転がる友人を見下す少女 少年は先ほどからブツブツと小言を言っていた
「なら、電話すれば? “レッド”」 「……もうちょっと待ってみる」
レッドと呼ばれた少年は、希望を捨ててないのか自分からは電話しなかった 少女…“ブルー”は、まったく…。と呟いて長い栗色の髪をかきあげた
ちょうど、その時レッドのポケギアが鳴り 飛び起きるようにレッドは、通話ボタンを押した
《あ、久しぶり! レッド!》 「あぁ、久しぶりだな。ユウナ!!」
電話の相手は、レイシンに居るユウナからだった 実はこの二人、世に言う恋人同士の関係にある ……とは言うものの、現在遠距離恋愛中なのだが
《あのね、実は今日。新しい図鑑所有者にあったの!!》 「……新しい、図鑑所有者? まじで?」 《うん、双子の男の子だったよ!》
と言った時、ピシリ、とレッドは固まった ソノ後、尋問するように
「な、なにもされてないよな!?」 《な、なんかって。何が…?》 「……ならいい」 《?》
電話の向こうでハテナマークを浮かべているであろうユウナだったが、すぐに話題を戻した ブルーは「バカね」と心の中でため息をついた
《あ、でね。ソノ二人。神崎家の人だったの!》 「……神崎って、あの時空を司る?」 《そ!! シルバーとダブルバトルやったんだけど、負けちゃってさ〜》 「ユウナが!?」 「シルバーも。って言ってるでしょうに」
どんだけシルバーの存在無視してんの。と言いたげな顔をしてブルーはレッドを睨んだ
「あ、どんな名前なんだ?」 《えっと、お兄さんの方がクウトで、弟の方がユウトって言うんだよ》 「(……ユウナと名前似てるな)へぇ、いい名前だな」 《ねー。あ、あとね私レイシンのジムとか制覇するまで帰らないから!! じゃあね!》
と言ったあと、ユウナからの通話は途切れた
「……あ、はは、ははは………。俺もレイシンに行けばよかった……」 「自業自得よ」
続く
10話 最初の行く先
―翌日
泊まる場所もなかったため、二人はその辺で野宿をしていた ちなみに、二人はシンオウを旅している時はホテル(スウィートルーム)に泊まって居たんだとか 初めての野宿で二人は少し寝不足であった
「……次の町って、何処?」 「えーっと……ここはカムイシティだから次は…… “炎を祀りし街、イレスシティ”だって」 「炎を祀る…? なんか神サマでもいんのか?」 「…いや、ただ単に。炎が称えられてるだけだろ」
家のせいだからしょうがない。と思いつつも この「祀る=神サマ」という方程式はどうかと思っているユウトだった
「―――――あ。この街、炎タイプ使うジムリーダーいるっぽい」 「まじで!? よっしゃ、早く行こうぜ!!!」
クウトはユウトの腕を引っ張って ユウトはやや引き摺られながら歩いていった
***
「よーし、最初に挑戦するはイレスシティジムリーダー、レイラに挑戦するわよー!!!」 (朝っぱらから元気なことで………)
低血圧なシルバーは、期限の悪そうな顔でユウナを見ていた ユウナは疲れ知らずのようでウキウキしながら出発の準備をしていた
「……あれ、ユウナ。カーディガン…ちょっと違う?」 「あ、よく気づいたねー。この前お父さんが『もう暑くなるから』って買ってくれたんだよー」 「ふーん…(男の大人が女の服を……ねぇ…)」
まぁ、“母親が居ない”のだからしょうがない。とシルバーは割り切った そのカーディガンは、昨日までのと色は同じだが 長袖では無く、半袖になっていて、袖口に小さなレースが施されてあった そして、明るい茶色を基調にした肩下げバックを持ち、濃い水色に白いリボンのついたマリン帽を取り、階段を下りて行った
「あ。似合ってるねー」 「ありがと、お父さん!!」 「……シルバー君、暑くないかい?」 「いえ。平気です(多分)」
ユウナの父…ユウリはシルバーの黒いフリース姿をみて少し心配そうな顔をして言った
「……それじゃ、行ってきます!」 「行ってきます……」
ユウナとシルバーは玄関で靴(ユウナはブーツ)を履き、旅へ出ようとしていた
「うん、頑張ってね。……挑戦してくるの、楽しみにしてるよ」 「うん! 負かさせてやるからね!!!」
そう言い、ユウナとシルバーは家を出て行った
「……ふふ、僕も娘だからと言って容赦はしないけどね」
家に一人残ったユウリは楽しそうな笑みを浮かべ、呟いた
続く
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