二人目 ( No.57 ) |
- 日時: 2010/09/07 22:27
- 名前: でりでり
- 参照: http://www.geocities.jp/derideri1215/
- なぜか久遠寺麗華が目の前にいた。それが衝撃過ぎて、扉を閉めるのも忘れてしまう。
様子を見に来た松野さんが玄関にやってくる。 「風見くん……。折角お料理作って待ってたのに、他の女の人のところに行くなんて」 非常に嫌な予感がする。俺が言葉を返す前に、松野さんが先制する。 「この子が例のストーカーね。風見くんも迷惑がってるからやめたら?」 声音がオフ(プライベート)からオンに切り替わって冷たくなる。 「くっ、風見くんはなんでよりにもよってこんなチビを選ぶのよ!」 「チビィ? 頭の容量の小ささは貴女の方がトップクラスね」 「何よこのチビ! わたくしと比べたら家柄は確実に下でしょう」 「それじゃあポケモンカードで決めましょう? 折角貴女の方からバトルベルトを持ってきてくれてるんだから」 言われて久遠寺の左手を見ると、俺のバトルベルトともうひとつ黄色のバトルベルトが握られていた。 「いいわ、それじゃあわたくしと早速勝負よ」 「ということで風見くんよろしくね」 松野さんが戦うんじゃないのか? 背を向けて部屋へ戻ろうとした松野さんに手を伸ばそうとすると、俺のデッキケースが飛んできた。 「……」 「家の中じゃ狭いから、この辺じゃあ駐車場の屋上とかどうかしら」 「いいわ、それじゃあ早速行きましょう」 俺の話なのに勝手に進んでいく。久遠寺は先にエレベーターホールへ向かって行った。 「ちょっと食器洗いしてから行くから先に行っておいて」 玄関にある自分の革靴を履き、玄関から出ようとした時家の中から松野さんの声が聞こえてきた。 「ああ、言い忘れてたけど彼女は能力者だから」 唐突さに数秒固まってしまった。一体、どういう……。
「駐車場の屋上、ここだな」 三月とはいえ夜なのでいくばか寒い。それにしても屋上という立地条件か、停まっている車の台数はまばら。立体映像でドンパチしても迷惑はかからなさそうだ。 しかし久遠寺が能力者とはにわかには信じられない。藤原の時は体からいかにもヤバそうな雰囲気を発していたが、目の前のやる気マンマンなお嬢様にはそんな雰囲気をみじんも感じれない。 「約束は約束よ!」 「分かってる分かってる」 ……。それにしても『能力者相手だからビビる』だなんてらしくないな。PCCでも能力者を倒していかないといけないんだ。そうだ。こんなところで躓いてられない。 「よし、行くぞ!」 俺の言葉を合図に俺達はバトルベルトを起動させる。いつもは枚数三十枚のハーフデッキで戦っていたが、今回は本格的に六十枚のスタンダードデッキでの対戦だ。 デッキポケットにデッキをセットし、オートシャッフルさせた。手札七枚とサイド六枚が自動でセットされる。 最初の手札となる七枚を手に取るが、こういうときに限って雲行きが悪い! 「先攻はわたくしからよ」 俺の最初のバトルポケモンはフカマルでベンチはコイキング。相手のバトルポケモンはストライク。ベンチにはチェリンボ。 「ドロー。手札の草エネルギーをストライクにつけるわ」 しかし、ストライクが草エネルギー一枚で使えるワザは剣の舞のみ。剣の舞は次の番に使うもう一つのワザ「スラッシュダウン」の威力を上げるだけだ。初手から攻撃はないようだ。 「ストライクで剣の舞。それにしても風見君がコイキングなんて、堕ちたものね。北海道を飛び出さない方が良かったわよ絶対」 「何とでも言え。俺のターン」 手札に来たのはコイキング。いいタイミングで来た! 「スージーの抽選を発動。手札のコイキング二枚をトラッシュしてデッキから四枚ドローする」 「たねポケモンを二匹も!?」 「不思議なアメを発動。フカマルはガブリアスになる!」 フカマルを光の柱が覆う。光の柱からはガブリアスが雄たけびを上げながら現れた。 「ガブリアスに水エネルギーをつけ、レジアイスをベンチに出す。ターンエンドだ」 「わたくしのターン。ドロー。手札の草エネルギーをストライクにつけて、ストライクをハッサムに、チェリンボをチェリムに進化させる! 更に手札のゴージャスボールを発動、ストライクを手札に加える」 ハッサムの隣にゴージャスボールが現れ、これまた白色の光を吐きだしながらボールが開く。ボールの中からはハッサムとほぼ同サイズの縦幅を持つ拡大されたストライクのカードの絵が現れ、五秒するとゴージャスボールもろもろ消えていった。 「ストライクをベンチに出し、ハッサムでガブリアスに攻撃しますわ。振りぬく攻撃!」 ハッサムが赤いハサミを大胆にガブリアスに叩きつける。すさまじい衝撃音と共にガブリアスの右下に表示されているHPバーが半分以下になる。 「ハッサムの振りぬくは、自分の場にポケパワーを持つポケモンがいなければ30ダメージ追加で攻撃を与えれますの。更にチェリムのポケボディー、日本晴れによって炎、草ポケモンが相手に与えるワザのダメージも10追加。よって元の威力40に30と10を加え80ダメージですわ」 「……中々やるな」 感心して言ったが、正直のところそんな余裕はない。2ターン目から80はかなりの痛手だ。もっと穏やかな攻撃と思っていたんだが、お陰でガブリアスのHPが130から50に削られた。 「行くぞ、俺のターン! ガブリアスをレベルアップさせる! この瞬間にガブリアスLV.Xのポケパワー発動。このポケモンが手札からレベルアップした時に発動でき、三回コイントスをして表の回数分のダメージカウンターを相手のベンチポケモン全員に与える!」 バトルテーブルのデッキポケット横の赤いボタンを押す。表、裏、表。表の回数は二回。 「よって20ダメージを受けてもらう。竜の波動!」 ガブリアスが鳴き声を放ちながら口から衝撃波を放つ。ベンチにいたチェリムは花弁を閉じようと、ストライクは両手で体をカバーしようと体勢をとるも衝撃波をモロに受けてHPバーが削られる。これでチェリムのHPは60/80。ストライクは40/60だ。 「お前、コイキングを見て俺を堕ちたと言ったな? 最初は弱くとも、いずれ信じる力と共に強く成長する証を見せてやる! コイキングを進化させ、現れろギャラドス!」 力なくベンチで跳ねていたコイキングが白い光に包まれ、より大きく。より力強くギャラドスへとそのフォルムを変えていく。 「ガブリアスLV.Xは逃げるのにエネルギーが不要だ。ガブリアスLV.Xを戻してギャラドスをバトル場に出す。更にレジアイスのポケパワー、ポケムーブを発動。俺は手札を二枚トラッシュする」 俺がトラッシュしたのは四枚目のコイキングとニドクインだ。 「レジアイスのポケパワーによって、お前のベンチの進化していないポケモンとバトル場のポケモンを入れ替えてもらう。どのベンチの進化していないポケモンを選ぶかの選択権は貴様にあるが、残念ながら条件に該当するポケモンはストライクだけだな」 久遠寺の顔が少し歪んだ。その目の前でストライクとハッサムの位置が一瞬で入れ替わった。 「でも貴方のギャラドスにはエネルギーが一つもついてませんわよ!」 「エネルギーなど不要だ! ギャラドスでストライクに攻撃。テールリベンジィィ!」 ギャラドスがその巨大な体躯をうねらすと、長い尻尾でストライクを力いっぱい叩きつけた。ゴム毬のようにストライクの体が宙に浮きながらそのHPバーは0を刻む。 「テールリベンジはトラッシュのコイキングの数かける30ダメージの威力だ。今俺のトラッシュにはコイキングが三枚。よって90ダメージ。受けてもらったぞ。サイドを引いてターンエンドだ」 そうだ! 俺はこんなところで負けていられないんだ。立ち止まる暇はないんだ……!
風見「今日のキーカードはハッサムだ。 エネルギー二つで最大70ダメージを与えることができる。 もう一つのワザも、ポケボディーも非常に優秀でオススメ出来るぞ」
ハッサムLv.47 HP100 草 (破空) ポケボディー ハニカムディフエンダー このポケモンにダメージカウンターが6個以上のっているなら、このポケモンがワザによって受けるダメージは、「−40」される。 無無 アクセレート 30 このワザのダメージで、相手を気絶させたなら、次の相手の番、自分はワザのダメージや効果を受けない。 草草 ふりぬく 40+ 自分の場にポケパワーを持つポケモンがいないなら、30ダメージを追加。 弱点 炎+20 抵抗力 にげる 1
─── あけましておめでとうございます。 留年しなければ今年で高校三年生。よって間違いなく毎週更新は不可能です。 日曜更新は変えませんが、二週間ペースおよび一カ月ペースかどうかは知りません。 まあでも今のうちに書きためておこうかな
あと、「エネルギーなど不要だ!」が書いててツボった
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