努力の天才 智略のスピードインパクト! ( No.38 ) |
- 日時: 2010/09/07 00:22
- 名前: でりでり
- 参照: http://www.geocities.jp/derideri1215/
- 俺のバトル場には無傷で炎エネルギー一枚、水エネルギー二枚のボーマンダ、ベンチは空だ。一方で長岡のバトル場には雷エネルギー、水エネルギーそれぞれ一枚のスピンロトム。長岡のベンチにはダメージカウンターがそれぞれ1個ずつ乗っているエレキブルとプラスルがいる。
「俺のターン、ドロー」 引いたカードはミステリアスパール。行き当たりばったりだがやむを得ない。 「手札のトレーナーカードを発動。ミステリアスパール!」 「始めてみるカードだ……」 「このカードの発動後、俺は自分のサイドを確認して望むならポケモンを一枚相手に見せてから手札に加える。その場合、このカードをオモテにしてサイドに置きかえるカードだ」 そう言ってサイドを確認。炎エネルギー、フカマル、コモルー。ポケモンは二枚いる。ここはたねポケモンがほしいのでフカマルを長岡に見せて手札に加える。 ここでようやくたねポケモンのフカマルが来た。が、致し方遅い。ガブリアスはもうトラッシュにいるのだ。しかしまだ救済措置はある。……のだが、その救済措置はまだ出来ない。 「フカマルをベンチに出して炎エネルギーをボーマンダにつける。ボーマンダで攻撃、じょうきのうず!」 じょうきのうずの威力は120。スピンロトムも一撃圏内だ。ボーマンダの攻撃をモロに食らったスピンロトムは力なくその場に倒れこむ。 「じょうきのうずのコストとしてボーマンダの炎エネルギーと水エネルギーをトラッシュする。サイドを引いてターンエンドだ」 今引いたカードは炎エネルギー。ミステリアスパールとコモルーはその場に残した。 長岡の次のポケモンはプラスルである。 「俺のターン! エレキブルに雷エネルギーをつけてヒートロトムを場に出す。そしてプラスルの欲張りドロー! 今、互いの手札は三枚だからカードを一枚引くぜ」 「俺の番だ。フカマルをガバイトに進化させ、ガバイトに炎エネルギーをつける。そしてボーマンダで攻撃! かえんだ!」 ボーマンダが口から火球を発しプラスルにぶつける。プラスルはたちまちその場に崩れ落ちる。 「サイドを引くぞ」 長岡のデッキは燃費があまりよろしくない。お陰でこうした準備期間がかかってしまう。いや、今は相手の身になって考えるのは止めだ。自分が勝つことを考えるんだ。 次のバトルポケモンはやはりエレキブル。 「俺のターン。エレキブルに雷エネルギーをつけて、ポケパワーを発動する。でんきエンジン!」 突如エレキブルの体が電気で帯びられた。そして激しい電気の音と共にエレキブルの右手には雷エネルギーのマークが浮かぶ。 「このポケパワーによってトラッシュの雷エネルギーをエレキブルにつけることができる。そして手札の雷エネルギーをつけて攻撃だ! ほうでん!」 ワザの宣言と共にエレキブルの周囲に雷エネルギーが三つ円を描きながら現れる。 「エレキブルについてる雷エネルギーをすべてトラッシュし、トラッシュしたエネルギーの数だけコイントスして表かける50ダメージを与える」 「はっ、ボーマンダのHPは120。三回全て表じゃないと倒せない!」 「三回表にすればいいんだろ?」 思わず聞き返したくなるセリフだった。コイントスは実際にコイントスをするのではなくて機械のスイッチを押して機械が判定を出す仕組みである。よってコインに何かするなどという人為的な作用は一切効かない。 それで三回とも表にする確率は八分の一だ。これまででも非常にいいコイントスの結果があるのにこれ以上あってたまるか。しかし今のセリフは出してやるという気質を漂わせていた。 「ほら、表、表、……表だ!」 エレキブルの周囲を浮かんでいた雷エネルギーが突如弾け、波動状に飛び散っていく。 「うぐっ!」 あまりの眩しさと炸裂音に思わず声が漏れる。俺のベンチにはガバイトしかいないのでオートでバトル場へ出向いて行った。 「さあ、サイドを引いてターンエンドだ!」 ウォッシュロトムのだっすいに続きエレキブルのほうでん。本当に何か仕掛けをしたのかと疑いたくなるし、今起こっている状況に目も疑いたくなる。 やはりアイツは強い。しかも天性の強さ、何か見えないものから力でも授かっているかのような、いわゆる天才と言っても許されるだろう。 それに比べて俺はそんな天賦の才能はない。あるのはカードと知識だけだ。 そう、そうだ。俺は自分で考えてデッキを組み、考えに考えてプレイングしている。現に今までその努力の結晶が実を結び勝ち進んできた。 「へっへーん、どうだ風見! 参ったか!」 「ああ。強いな。……だが、貴様がカードの天才ならば俺は努力の天才だ! 俺のターン!」 今の手札で可能なことを考える。しかし今の手札だけではパッとしない。今の手札でダメならば新しい手札にすればいいのだ。今、手札には自分の手札が六枚になるまでドローできるデンジの哲学がある。それを最大限に活かすには……。 「まずはポケモンレスキューを発動する。トラッシュのポケモンを手札に加える。俺はガブリアスを手札に加え、ガバイトを進化させる! 続いてガブリアスに水エネルギーをつけてサポーターカード発動。デンジの哲学! このカードを発動させるとき、任意で手札一枚をトラッシュできる。俺はミステリアスパールを捨てたことにより手札はない。よって六枚ドロー!」 しかし万事休す、今の条件をひっくり返せそうな手札が来ないっ……。 「くっ、ガブリアスで攻撃。ガードクロー!」 ガブリアスがエレキブルに向かってダッシュし、右の翼でエレキブルに襲いかかる。攻撃後、バトル場に戻ってきたガブリアスは両翼を前で交差して守備のモーションをする。 「一気に決めるぜ、俺のターン! エレキブルのポケパワー、でんきエンジン発動。トラッシュの雷エネルギーをエレキブルにつける。さらに手札の雷エネルギーもつけるぜ! それだけじゃねぇ。レベルアップ!」 エレキブルが光に包まれ、雄たけびを発しながら光は拡散して消えていく。 「さあ、エレキブルLV.Xで攻撃だ。パルスバリア!」 エレキブルLV.Xは電気で四角形の壁を作りだすと、それを真正面にいるガブリアスへと押し出した。 「この瞬間ガードクローの効果発動。相手の攻撃を受ける時、ダメージを20だけ軽減する。よってガブリアスが受けるダメージは30! そしてガブリアスのポケボディー、りゅうのいあつが発動! エレキブルLV.Xの雷エネルギーを手札に戻してもらおう」 「それでも次のターンにでんきエンジンをして、今戻したエネルギーをつけなおしてエレキブルLV.Xでほうでんしたら俺の勝ちだぜ?」 ほうでんはコイントスでダメージを与えるワザだ、確実性にかける。……と言ったところでこいつには薬にも何にもならない。 しかし恐れていた事態は逃れた。なんらかして先ほどのターンに雷エネルギーをつけられ、ほうでんでガブリアスが倒されることもない、またはエネルギー3つ残したまま俺の番が回っても来なかった。 「貴様の運だけのデッキもここまでのようだ」 「なんだと……?」 「俺のタクティクス、しかと目に焼き付けろ! 俺の番だ。ガブリアスに炎エネルギーをつける」 「待った! その瞬間にエレキブルLV.Xのポケボディー発動。ショックテールっ! 相手が手札からエネルギーをポケモンにつけたとき、そのポケモンに20ダメージ!」 エレキブルLV.Xの尻尾から一筋の電撃がガブリアスにヒットする。 「時すでに遅し! さあ食らえ、ガブリアスの攻撃だ。スピードインパクト!」 ガブリアスが一瞬にして見えなくなると共に爆音が会場に響き渡る。ガブリアスは翼を折りたたんでエレキブルLV.Xに特攻したのだ。 「このワザのダメージは120から相手のエネルギーの数かける20を引いた数値。今エレキブルLV.Xにはエネルギーが一つ、よって100ダメージ。残りHPが70のエレキブルLV.Xはこれで気絶だ!」 最後のサイドを引くと試合開始の時と全く同じブザーが聞こえる。試合時間はごくわずかだったが、このブザーを聞くのは久しぶりのような気がした。 「貴様にしてはなかなかいい勝負だったぞ」 激戦を繰り広げた相手に言葉をかける。 「くっそー、自信あったのになぁ。またいつかリベンジだ」 ふっ、と笑う。どこまでも前向きなヤツだ。踵を返して背中を向けながらこう言ってやった。 「その時を楽しみにしている」 ステージを降りた長岡が翔やほかのヤツらに囲まれてワイワイ盛り上がっているのを少し羨ましく思った。
翔「今日のキーカードはガブリアス! ポケボディーでエネルギーをバウンスさせて、 スピードインパクトで決めてやれ!
ガブリアスLv.71 HP130 無 (DPt3) ポケボディー りゅうのいあつ このポケモンが、バトル場で相手のワザのダメージを受けたとき(このポケモンのHPがなくなっても)、そのワザを使ったポケモンのエネルギーを1個、相手の手札にもどす。 無無 ガードクロー 40 次の相手の番、自分が受けるワザのダメージは、「−20」される。 無無無 スピードインパクト 120− このワザのダメージは、相手のエネルギー×20ダメージぶん、小さくなる 弱点 無+30 抵抗力 なし にげる エネルギーなし
─── WCSの要項決まりましたね。予選からスタン6とは……。 そしてLEGEND発売おめでとう。 いろいろ壊れすぎクソワロタ。
長岡恭介の使用デッキ 「10000Ω」 http://moraraeru.blog81.fc2.com/blog-entry-672.html
 |
|