遡行せよ、蘇生せよ! ( No.37 ) |
- 日時: 2010/09/07 00:21
- 名前: でりでり
- 参照: http://www.geocities.jp/derideri1215/
- 準決勝一回戦はハプニングがあったもののなんとか幕を終えた。試合が終わると共に体全身の力が失われたかのよう崩れ去った藤原拓哉は医務室へ連れて行かれた。その容態は意識を失っただけである。そのうち目が覚めるだろう。
そして準決勝二回戦。この試合に勝ったほうが決勝で翔と戦うことになる。 『準決勝第二試合を始めます。選手は試合会場八番にお集まりください』 先ほどの試合が終わってから松野さんの姿が見えない、俺の試合を観ると言っていたため少し気にかかる。 それも気にかかるのだがまずは目の前の一勝を取らなくては話にならない。たかが三十枚しか入っていないデッキを右手で握り、ステージへ向かう。 「風見、俺はお前に勝つぜ!」 堂々とした勝利宣言。まだカードを始めたばかりの初心者とは思えない、ある種の風格を漂わせるようになった。 「ふん。返り討ちにしてやる」 試合の準備も終わり開始の合図になるブザーが鳴り響く。 「俺のターンからだ!」 先攻は長岡。長岡のバトルポケモンはプラスル、ベンチポケモンはエレブー。俺はフカマルのみだ。 「手札からウォッシュロトムをベンチに出す。続いて水エネルギーをウォッシュロトムにつけてプラスルのワザを使う。よくばりドロー! 自分の手札が相手の手札の数より一枚多くなるよう山札からカードを引く。今俺の手札は四、お前の手札は六枚だ。よって三枚ドロー!」 「俺のターン!」 手札が非常によろしくない。ボーマンダ二枚に炎エネルギー、水エネルギー、スージーの抽選、不思議なアメ、ガブリアス。 このままだと何もできずに倒される可能性もある。運の強い長岡は俺の手札をも悪くしたというのか。こうなったら作戦変更だ。 「不思議なアメでフカマルをガブリアスに進化させる! そしてスージーの抽選を発動」 「スージーの抽選……。手札をトラッシュしてトラッシュした枚数に応じて新たにデッキからドローできるカードか!」 「俺は手札を二枚トラッシュ!」 トラッシュするカードはボーマンダと水エネルギー。モニター越しに俺の捨てたカードを確認した恭介が驚愕する。 「なっ、ボーマンダをトラッシュだと!?」 「そして俺はカードを四枚引いてターンエンドだ」 「何を考えてるんだ……。俺のターン! ウォッシュロトムに雷エネルギーをつけて手札からワープポイントを発動する!」 プラスルとガブリアスの足元に青い穴が開く。そして青い穴にそれぞれのポケモンが落ちていく。 「このカードの効果によって、互いにバトルポケモンとベンチポケモンを入れ替える! 俺はプラスルをベンチに戻してウォッシュロトムを場に出すぜ!」 ウォッシュロトムの足元にも青い穴が開き、穴へ落ちていった。するとウォッシュロトムが落ちた穴からプラスルが。プラスルの落ちた穴からウォッシュロトムがそれぞれ出てきた。 「俺のベンチにはポケモンがいないのでガブリアスは入れ替わらない」 こちらは滑稽にもガブリアスが落ちた穴からガブリアスが這い出て来た。落ちる必要性がなかったなと一笑する。 「ウォッシュロトムでガブリアスに攻撃だ! だっすい!」 恭介は技の宣言と共にコイントスをする。だっすいは裏が出るまでコイントスをして、表が出た数だけ相手の手札をトラッシュさせるワザだ。普段なら厄介と言いたいところだが……。 「表、表、表、裏! 30ダメージと同時にお前の手札を二枚トラッシュするぜ。左側の三枚だ!」 「ボーマンダと炎、水エネルギーの三枚をトラッシュする」 ウォッシュロトムの攻撃が襲いかかる。弾ける水の音と共にモニターにダメージカウンターが加算されていく。二枚目のボーマンダがトラッシュされたためか、恭介がかすかにガッツする。 「俺のターン、ドロー!」 引いたカードこそ俺が待ち望んでいたカードだった。 「貴様がトラッシュにカードを送ってくれたことで俺のコンボが早々に完成することになった。そして貴様の策の愚かさに悔いるがいい! 俺はガブリアスをレベルアップさせる!」 ガブリアスに一瞬だけ白い光が包み込む。ガブリアスの咆哮と共にその光は弾け消えていき、モニターにもガブリアスLV.Xと表示された。 「そしてこのレベルアップした瞬間、ガブリアスLV.Xのポケパワーを発動。りゅうのはどう!」 それと同時にコイントスボタンを三回押す。 「コインを三回投げ、オモテの数ぶんのダメージカウンターを相手のベンチポケモン全員にのせる! 裏、表、裏! 貴様のベンチポケモンに10ダメージだ」 俺のポケパワーの説明が終わると、ガブリアスが再び体を前に傾けながら長岡のベンチにいるエレブーとプラスルを一瞥してから咆哮した。見えない力かプラスルとエレブーは衝撃波を食らったかのように後ずさる。 「お前の策ってのはこれか?」 「ここからだ! ガブリアスLV.Xのワザを使う。さあ、遡行せよ! そせい!」 ベンチゾーンに光る白い穴が開く。そしてその中からボーマンダが姿を現した。 「俺のトラッシュのポケモンを一体選び、たねポケモンとしてベンチに出す。その後トラッシュの基本エネルギーを三枚まで蘇生したポケモンにつける。ボーマンダに炎エネルギー一枚と水エネルギー二枚をつけてターンエンドだ」 「なっ、わざわざトラッシュしたのはこのためか! クソっ、俺のターン!」 苦虫を潰したような顔をした長岡だったが、引いたカードがよかったのか再び喜色満面。 「よし、まずはプルートの選択を発動するぜ。バトル場のウォッシュロトムを山札のスピンロトムと入れ替える!」 洗濯機に憑依していたロトムがそれぞれ分離する。すると洗濯機の足元に白い穴が開き、洗濯機が吸い込まれた。そしてその代わりに扇風機が穴から出てきてロトムはそれに憑依する。 「そしてスピンロトムに雷エネルギーをつけてエレブーをエレキブルに進化させる! まだだぜ! 風見、目ん玉ひん剥いてよーく見とけよ。スピンロトムのポケパワー発動。スピンシフト!」 この3D投影機のステージではバトル場、ベンチにポケモンがいると、そのポケモンのいるエリアにポケモンのタイプの色が出るようわかりやすく表示してある。 スピンロトムは雷タイプなのでバトル場は黄色に満たされていたのだが、急にその黄色が白色に変化した。 「スピンシフトは自分の番の終わりまで、スピンロトムを無色タイプとして扱うポケパワーだ!」 「なるほどな。ガブリアスLV.Xの弱点は無色タイプだ。貴様でもちゃんとしたプレイングが出来るんだな」 「負け惜しみは後で言いな! スピンロトムで攻撃、エアスラッシュ!」 スピンロトムが不可視の衝撃でガブリアスLV.Xを攻撃する。本来は60ダメージなのだが、無色タイプとなったスピンロトムはガブリアスLV.Xの弱点をついている。60ダメージが二倍となって120ダメージだ。残りHPが110だったガブリアスは気絶に追いやられた。 「そしてコイントス。裏ならスピンロトムのエネルギーを一枚トラッシュする。……表!」 「それだけじゃない。ガブリアスのポケボディーがこの瞬間で発動する。りゅうのいあつ! ガブリアスを攻撃したポケモンは攻撃後にポケモンについているエネルギーを一枚手札にもどさなければならない!」 「ならば雷エネルギーを手札に戻すぜ。そしてガブリアスLV.Xが気絶したから俺はサイドを一枚引く。ターンエンド」 長岡のエンド宣言と共に長岡のバトル場が白から黄色に戻った。 「さあ、お前の番だ!」 もう一ターンはもつと思ったんだけどな……。一気に形勢を逆転した自信満々な長岡の声が憂く思えた。
翔「今日のキーカードはスピンロトム! こいつは無色タイプにもなれる! せんぷうで2進化、LV.Xのポケモンを手札に戻してやれ!
スピンロトムLv.46 HP70 雷 (DPt2) ポケパワー スピンシフト 自分の番に一回使える。この番の終わりまで、このポケモンのタイプは無色タイプになる。 無無 せんぷう コインを1回投げオモテなら、相手と相手についているすべてのカードを、相手プレイヤーの手札にもどす。 無無無 エアスラッシュ 60 コインを1回投げウラなら、自分のエネルギーを1個トラッシュ。 弱点 悪+20 抵抗力 無色−20 にげる エネルギー1 ─── 台風うめええええええ うん、2010年なるまでに風見杯編おわれっかな
藤原拓哉の使用デッキ 「ペインフルナイト」 http://moraraeru.blog81.fc2.com/blog-entry-668.html
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