Re: ポケノベ2010夏企画 移転中につきコメント禁止 ( No.47 ) |
- 日時: 2010/09/06 23:24
- 名前: 早蕨
- もの凄く悩みました。どれにもこれにも票を入れたい。
【金賞】:乃響じゅんさん「星にまつわるエトセトラ」 こんなこというのもあれですが、正直、金賞も銀賞もほとんど変わりません。僕の中では非常に甲乙つけがたいものでした。 しかしそれでも、どこが決めてとなったのかは書かないといけない。じゃあそれって何? と言われて答えられるものは一つでした。 続きを気にさせる、続きをぼやかし想像の余地を与える、という技術を、Bコースの中で僕は今回非常に高評価しました。 いったいどっちに転ぶのかわからない、宙ぶらりんな、周りから見たら不自然に見えてしまうかも知れない少女を書ききり、想像の余地を残し、しかし予想が出来るように終わらせるやり方は、僕には出来ないものです。 他の作品だって続きが気にならなかったとは言いません。しかし、二つの感情を書いてそれをぼやかして終わらせたような書き方は、間違いなく今回の中で一番「続きがきになる」というものが僕には書けているように思いました。
【銀賞】:きゃんでぃーさん「わたし、わたし、わたし」 作品の世界観や雰囲気に対して、今回一番徹底され、意識され、力が入っていたと思います。 可愛げのある文章で読者を引き込んでそのまま取り込む、というより、読んでいたらいつの間にかプカプカと浮かんでいる感じ。 これはほかにはなかった。読まされている感がある作品もある中、これは一番自分から読みにいってしまう作品でした。 しかし、どこで金との差をつけたかと言うと、やはり「続きがきになる」の部分です。 僕は、ちひろがお父さんに「わたし好きな人がいるの」っていう場面を書かないで、そこをああいう形で終わらせるというのがこの作品の続きが気になる部分だと思っています。 それって当然気になるシーンですし、是非見てみたい部分でもある。 でもそこって要するにちひろがお父さんに「わたし好きな人がいるの」って言うシーンでしかない。と、ここで気付いたのですが、僕がこの作品のどこに続きがきになるのかって、それはこの可愛げのある雰囲気をもう一息味わいたかったんだと思います。 だって、ちひろがお父さんに「わたし好きな人がいるの」なんて言うシーンは、今作品のどのシーンよりも一番暖かそうな気がします。 そこを読んでみたい、そのシーンの雰囲気を味わってみたい=「続きがきになる」 この図式は、続きが気になるの書き方としては非常に美しい。 でも、僕の思う続きが気になるには、じゅんさんの思考を投げるというような手法の方が合っていると感じました。それ故の銀賞です。 正直、技術の方では感服しました。
【銅賞】[1]Rという名の秋桜さん「バケモノ、それは冤罪につき」 冒頭が良すぎる。今回冒頭部分が一番よかったのはこれだと、僕は思っています。 もう本当に迷いました。金と銀とこの作品に差をつけなければならない作業が非常に嫌でした。 もしかしてこれ、「ポケモンがなんで出ているのかわからない」っていう作品のなっちゃうの? なんて読んでいる最中に感じていましたが、読み進めると、とんでもない。 ポケモンをしっかり使って、「バケモノ」というものを書いていると思います。 でも、テーマの使い方が少し上二作品と比べて雑な気がしたので、そこだけマイナスということで、この位置です。
【銅賞】[2]でんぐりがえしさん「ユーアンド、アイ、愛」 最後の手紙の十八文字が全て。ただやっぱり、その後書きすぎている感が僕にはある。そこだけマイナスで、この位置です。
【銅賞】[3]きぃぺさん『#8 その後の話、御祭騒ぎと神隠し』 最後の不自然さは確かにある。でも、この展開のうまさとぐいっと引っ張り込まれる感じはほかにない。 上のでんぐりがえしさんとの差はないと思いました。
次点 JDMAさん『escape "シュー"』 この展開が本当に大好き。大好きすぎてそれだけで上位にくいこんでくる。これはポケモンだけど、虐げられている者が奮起するという作風は非常に強いものを感じます。 でも、僕には何故最後にトレーナーが出てきたのかがわからなかった。 チップの関係でああいう展開になったというのはわかります。でも、生まれてからずっと人間にいじめられ続けてきたコラッタが、外に出てすぐ人間に助けられて一緒に冒険するってあまりに皮肉っぽい展開だと思ってしまいます。 そこだけどうしてもひっかかったので、次点とさせていただきました。
非常に読み応えがあって楽しいものばかりで、勉強になるものも、他に投票したい作品もたくさんあった。 五つしか投票できないのが残念。 僕は今企画で五つ書きましたが、自分の中ではいろんなものに挑戦したと思っています。 ケーシイの奴は僕が書くポケモン短編のいつも通りのもので、自殺のやつは初めての試みで、コップは主張をたたきつけるやつで、お面は熱さを狙って、クルッペェ!はリズムを心がけました。 いろんなことが出来たんで、小説に関しては、小説に関しては!(ここ重要!)非常に充実した夏を送れたと思っています。 ああ楽しかった。
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