感想と何か ( No.28 ) |
- 日時: 2011/03/28 20:01
- 名前: いんろう ID:uPdqhlfU
- こんにちは。読んでいて素晴らしいアイディアがたくさんありとても面白く感動的な話でした。下にいろいろ書いてますがそれを気にさせない程のパワーがこの作品にはあり、そういう力をもった作品がいわゆる名作と思っているので、気にしないでください。うざったいとおもうので頼まれればいつでも消しますw
◆編集できそうなとこ。風さん以外読むの禁止
まずキャラのモチベーションを支える要素ともう一つの可能性について 突拍子もない話、この作品にはデンジさんをいじるだけで発生する別ルートがあることに気づいた。最初の方でチマリをかばう様な発言があったけど、この発言はチマリのためではなく、バトルの意味もトレーナーとしてのプライドのぶつかり合いとしてのバトルだということも肩入れを後悔したことや態度から伝わってくる。だけど、この一見複雑な感情の入れ込みを利用して実はクールな彼にもチマリを意識させながらトレーナーとしてデンジとプライドのぶつかり合いバトルをさせるルートも存在したなということ。とてもベタな話なんだけど、もしやろうとするなら最初にデンジさんを泣いて謝罪させるのではなく冷たい反応をさせること。これは彼にとっては勿論嘘の態度なんだけど、これによってバトル中も主人公にデンジゆるせない!という感情をより強力に意識させることができるし終盤最後の最後で仲直りし彼の人為的なものではなく裏側にあるような全然違った弱さや優しさを見せる感動シーンまで作れ、更にチマリとのフラグなんてものまで簡単に立てられてしまうので幅広い分野でよく使われるパターンでもある。もちろんバトルそのもののクオリティーはそのまま。純粋なトレーナー同士としてのバトルがひとつのテーマではあるし、もちろん今回のバトルに特別なドラマが必要だったかというとそれは計り知れないのだけど、ドラマとしてのバトルもわりと簡単にできたしそっちを望む人もきっと多いよという話です。キリトはどちらかというと義理より純粋な強さが似合うキャラなのだろうけど、そういったある種の極端な一途さをもった人物を、対比させる人物なしで一人称の作品の主人公にもってくるスタイル。つまり特別な感情を描くことなくずっと強さばかりにこだわらせるのは読者にとって抵抗感を生まれさせるリスクが実はあるから、それを解消するための方法もあって、キリトに近い位置にいる第三者の視点で書くような手法がとられるか(これは今回は無理)、トレーナーの世界の外にいる人間をどこかに置いてキリトと絡ませる(ロバートにそう言う側面はあったので何かしらの形で役割を持たせることはできたと思う)、もしくは彼の違った一面、つまりバランスをとるセリフやエピソードをどこかにひとつはさむ必要があったかも。
・バトルの話 チマリとのバトルの最後では、実際に本当にとどめを刺せるぞ、という表現を加えるとより迫力が出るかと思います。迫力だけでなく後の文を削れるし伝わりやすくもあるから。何故終了したのか疑問をもたせて後から解説することでレベルが高いことを表現する手段っていうはたぶん小説独特のものだろうなという感じはあって、とどめという意味ではあの場所は一番盛り上がるところでもあり少し珍しい演出のように思えた。個人的には好きだったけど。もしやるなら第三者を配置して「なぜやめたんだ?」とつっこませると読者からはわかりやすいとおもいます。 エレキブルが出た直後、演出も凝っていてなかなかよかったのだけど、手負いのブラッキーを放電で倒すのは具体例としての強さの強調にはちょっと弱いように感じたかも。マスターボールの印象約束やデンジの話で強いという設定は勿論伝わったのだけど実際に本当に強いというシーンをどこかで書いたほうが効果的。ひとつ例あげるとすると、特別じゃなくても倒せそうな傷ついたブラッキーを放電で倒すのではなく、帯電電気エンジンを利用してとっておきの必殺攻撃をへっちゃら顔で受け続けることで可能だったのではと思う。ありがちなシーンに思うかもしれないけど、攻撃が全く効かない事実をこの時点ではっきり示すこともできるから余分な場面が削れ全体のテンポが一気に良くなる。 そして、このバトルの最大の見どころである、主人公の狙いによりできた僅かな隙がテーマにからむ演出、具体的にいえば最後の命令違反による雷パンチが絆の話につながるところ、タネマシンガンでやどりぎを撒いたと思ったら、なやみの種までこっそりまき、それによって電気エンジンを封じさせ、自身の電気に一瞬怯むという弱点を利用する(ここらへんの設定は出たのが急すぎて工夫しないとよくない意味での意外性に働く可能性が)、更に「水には電気だろう」というポケモンにもわかる心理と絆・信頼関係を絡ませる。そして信頼関係の部分にはロバートのセリフ以外にも、”デンジの説明過多な火炎放射”の部分からシャワーズの無指令の溶けるとの対比として伏線まで張ってあって、あそこはホントにものすごくよく出来てると感心しました。ただ、デンジを倒すにはその部分だけスマートにもってきて表せば十分すぎると思うので他はざっくり切ってしまってもいいかもと思う気が。テンポ良くするために、光の壁とかを出して用が済んだら即勝負がつくぐらいのスピード感があればもっとコンパクトになると思います。またエレキブルの良くないと思った点、具体的にいえばメガトンパンチ絡みで、電気エンジンに気づくまでの過程とかタネマシンガン、やどりぎ、水鉄砲、なやみの種、あとトドメのハイドロポンプ、破壊光線などはしょうがないのだけどそれ以外のところは読者が「エレキブルの戦闘能力そのもの」を疑ってしまう様な要素を含んでいる気も、つまり信頼関係とバトルに不慣れであることが原因となる攻撃や防御のミス以外は彼の強さをはっきりと強調したほうがいい。そういう意味で火炎放射の場面は届かなかった当たらなかった、だけじゃなくもっと実際はリーチがあって緊迫感を意識した演出なんかはできただろうし、静電気のような電気で軽く倒せるという演出をやっておきながら中盤なのにギガインパクトという多技でとどめを刺したりやどりぎを解くのに「最大出力の放電」というフレーズもピークでないのに表現が極端で使うのは非常にもったいない。
・演出の話 もったいないという意味では、さらっと凄いことやってるのに演出的にはテンション一定でスルーというのもおしい たとえば技を電気タイプに変えるという設定は、あれはギャラリーに気づかせてあげて驚かせてもいいかも。発想は非常におもしろいのだけどエレキブルが倒れない秘密だったというとんでもない設定なだけにその事実に気づきやすくするための、演出の起伏はあってもいいかもです。 電磁波を使い光の壁へ押しつけられパンチをくらうという場面、そしてハイドロポンプと破壊光線の場面も盛り上がるはずの場所なのにちょっと演出に欠け気味。そこで一本取られたと思うならそういう言い回しは工夫し強調するところ。エレキブルの絶叫ではなく対峙しているキリト自身のやデンジに何らかの変化があるはず。意味不明なこと叫んでもいいしクサイ言葉でもクドい言葉でも冷汗ダラダラかくだけでもいい、声もでないほどのショックならそれでもいいのだけど、キリトの心情を表すのは「目の前で起こっていることに、理解が追いつかない」くらいであとはほとんどがバトルの説明ばかりでそういうことはあまり掘り下げて書かれていなかったのがちょっと残念。バトルがひっくり返り状況が変わった瞬間、そして決着がつく瞬間。つまりせっかくの見せ場なのに読者はそのことに気づかないまま読んでいく可能性を高める原因になってしまう。非常に素晴らしいバトル内容も感情の起伏がないため読み疲れられ、面白くないの一言で終わる。ひねったやり方じゃなくても簡単に演出すれば作品そのものが化けるチャンスなのにとてももったいないです。ニヒルなキリト自身じゃなくても他のキャラにだってできるしセリフ回し以外でもいくらでもキャラやバトルのテンポを崩さずにできるはず。クールなキャラはかっこいいですが無反応なキャラはいくら強くてもちょっと不自然で逆にリアルさを失うのではないでしょうか。主人公なら尚更です。
・台詞の話 セリフでは、説得力を失っているセリフもいくつかありました。たとえばロバートの「信頼関係だよ」のセリフ、確かに具体例をあげてはいるがロバート自体キリトとレベルが明らかに違うのでいくら経験のある彼が本質的なことを急に語り出しても違和感がある。本来、核心に近いキャラに言わせるべきなのだけどこのメンツの場合バトルの伏線を張りつつ、回想の中でジムリーダーに言わせるという手法が一般的。これはこの作品で多用されてる、読者を出しぬく伏線という使い方ではなく気づかせるための伏線の使い方をするともっとわかりやすく良くなります。少々強引な設定も多いので軽い前置きの解説を含めてここで回想を交えるのもいいと思います。 そして一番致命的な問題じゃないかと思えるのがデンジさんのセリフ。セリフだけでなく態度も底を見せすぎて貫禄が失われてしまう。強いはずのキャラが何度も底を見せるっていうのはひょっとしてキリトを引き立たせたかったのでしょうか。涙を見せる場面は不器用で優しいということから理解出来ますが、自分で自分を最強だとか強いというのは、ちょっとカッコわるい・・。それも何度も繰り返し言っちゃってる。これをやるのは憎い敵キャラを演出するときか、かませキャラか、成長の途中で天狗になった主人公キャラ。これらのキャラ相手にボコボコにすることはあっても正々堂々とフルバトルするって作品は見たこと無いので、やるからには強いと言わずに本当に強いと思わせる表現や演出、展開をバトル以外でもいくつか組み込む必要があったと思います。そう言う意味ではチマリとのバトルのレベルがすごく高く、期待させるというというのも強さを想像させるのに十分な演出の一つではあったので好きでした。
以上です。キャラの配置や構成、オリジナリティの分野についてはまだ勉強不足なので今のところ言うことはありません・・。来来坊さんの次の作品をとても楽しみに待っています
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