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光と闇の時空神  94話うp
日時: 2011/04/09 17:51
名前: 天月 ID:y14tqs8s
参照: http://ameblo.jp/lightluna/

Click Thanks!!

オリジナル設定、とかもうすごいアナザーストーリーですが、よろしくお願いします
気に入らなかった場合は、ブラウザのバックを押すことをオススメします

†お知らせ
さぁ、終るぞ……(
参照2000いくかな(´・ω・`)
なんかもう色々まとめた
>>183  番外・替歌・キャラソン・概念

スレッドがもったいないので、次回作もここのスレッドでやります
200ちょっとでロックはしたくなry


†登場人物 
ユウト>>1 クウト>>2 ユウナ>>3 シアン>>4
セイナ>>5 ルリア>>6 ユイナ>>7 その他>>8

†本編
プロローグ>>9
1章〜時空双子と光闇少女〜>>10-11
2章〜沢山の表情〜>>14
3章〜花と星と海と〜>>15
4章〜闇の誘い〜>>16
5章〜君が生きた過去〜>>17
6章〜進み行く現世〜>>18
7章〜笑顔〜>>46
8章〜その心臓<ココロ>に〜>>76
9章〜愛しいひと〜>>93
10章〜競う曲〜>>179
11章〜光と闇の時空神〜
92話 月出処の神子 前編>>182
93話 月出処の神子 後編>>186
*94話 光闇の神子>>187
95話 跡継>>

†番外編

†イラスト

†OP/ED
◇OP
God Bless>>12
◇ED
ONE>>13

†イメソン



〜小話〜
宝来家巫女服
メンテ

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Re: 光と闇の時空神 ( No.1 )
日時: 2010/09/06 23:09
名前: 天月

◇ユウト

□プロフィール
本名:神崎悠斗/Yuuto Shinzaki
性別:男
誕生日:6月6日
星座:双子座
年齢:15歳
血液型:A型
誕生石:月長石
瞳の色:明るい蒼
能力:未来や過去を視る<時視>
出身地:シンオウ地方・ソノオタウン
家族:父(昌斗)母(由香里)兄(空斗)祖父(ナナカマド)
持ち物:ポケギア、ポケモン図鑑、月長石の御守、黒いキャップ等
キャラクターボイス:内山昂輝(ロクサスVer.) 幼少期・高山みなみ(コナンVer.)


□人物
神崎家の(仮)跡継ぎ。一人称は「俺」二人称は「兄貴(クウトを呼ぶ場合)」「お前」「名前呼び」
時を視る能力で、未来や過去。あるいは現在起こっている事を視る事ができる
人個人の未来や過去も視れるが、未来は「死ぬまで」しか視られない。死に方は人それぞれらしい
幼い頃は能力の制御ができず、見たくもない未来まで視てしまい未来を視ないように引きこもった事がある

性格は比較的クールで静かだが本来は心優しく純粋で兄想い。そして信頼している人物を馬鹿にする傾向がある(被害者は兄のみ)。社交性はあまりない
自分や兄を卑下されると挑発と判っていても怒る
ボーッとしているが芯や意志は強く、誰にも劣らない精神的な強さを持っている
意外と病弱で炭酸アレルギーを患っていたり、冬場にはどんな対策をしようとも風邪をひく
また夏の強い日差し、肌も弱い(その為年中長袖)

ポケモンバトルに置いては特性やタイプを生かした戦法を好み、計画型である(ただし怒ると一方的な戦い方をする)
ポケモンを信頼している

身体は華奢で顔立ちはやや女顔。目の形は垂れ目寄りのジト目に近い
引きこもっていたのにも関わらず身長は兄より若干大きく、着やせるタイプ
足が長く胴は普通。肌色は若干薄い(あまり陽にあたっていないため)

□格好
少しだけ長めの黒い髪、身長は160cm
服装は黒いパーカーに白いTシャツ、ジーパン
黒いスニーカーで熱射が酷い時に帽子を被る


□所有ポケモン―最終形
 ┗ニックネームは英語等からつけている

サン(エーフィ)♀ Lv.78
特性:シンクロ
性格:冷静

レン(レントラー)♂ Lv.77
特性:威嚇
性格:意地っ張り

ウィン(ウィンディ)♂ Lv.77
特性:もらい火
性格:真面目

フライ(フライゴン)♂ Lv.76
特性:浮遊
性格:気紛れ

レイド(エルレイド)♂ Lv.77
特性:不屈の精神(こころ)
性格:慎重

グレイ(グレイシア)♂ Lv.75
特性:雪隠れ
性格:素直
メンテ
Re: 光と闇の時空神 ( No.2 )
日時: 2011/03/03 18:43
名前: 天月 ID:4VjGt0ow

◇クウト

□プロフィール
本名:神崎空斗/Cuuto Shinzaki
性別:男
誕生日:6月6日
星座:双子座
年齢:15歳
血液型:A型
誕生石:真珠
瞳の色:暗めの蒼
能力:モノを壊す<空殺>
出身地:シンオウ地方・ソノオタウン
家族:父(昌斗)母(由香里)弟(悠斗)祖父(ナナカマド)
持ち物:ポケギア、ポケモン図鑑、真珠の御守、灰色のキャップ等
キャラクターボイス:入野自由(ソラver.) 幼少期・高山みなみ(タイキVer.)


□人物
神崎家(仮)跡継ぎ。一人称は「俺」二人称は「お前」「貴様」「名前呼び」。双子の兄
能力はこの世に存ずるモノ全てを壊すできる
行く手を阻む障害から人、神まで壊す(殺す)ことが可能
ポケモンの技(リフレクター、光の壁等)も壊せる

性格は明るく少々バカっぽいが一番まとも…かもしれない
が、暴走すると大変なことになる。落ち着くまで誰も手を出せない
とても弟思いで、弟思いのいいお兄さん

□格好
黒い長めの髪、身長は159.5cm
服装は灰色のパーカーに黒いTシャツ、ジーパン、黒いスニーカー。ユウト同様熱射が酷い時に帽子は被る

□所有ポケモン
 ┗ニックネームは英語などからつけている

ナイト(ブラッキー)♂Lv.78
特性:シンクロ(ブラッキー)
性格:控えめ

クライ(ライボルト)♂ Lv.77
特性:避雷針
性格:頑張り屋

ホーク(ムクホーク)♂ Lv.77
特性:威嚇
性格;せかっち

ラス(ラプラス)♀ Lv.77
特性:シェルアーマー
性格:真面目

ロップ(ギャロップ)♂ Lv.77
特性:逃げ足
性格:寂しがり


ゲン(ゲンガー)♂ Lv.77
特性:浮遊
性格:生意気
メンテ
Re: 光と闇の時空神 ( No.3 )
日時: 2010/09/06 23:18
名前: 天月

◇ユウナ

□プロフィール
名前:宝来優奈/Yuuna Hourai
性別:女
誕生日:4月25日
星座:牡牛座
血液型:O型
年齢:15歳
誕生石:ダイヤモンド
瞳の色:銀と蒼が混じった色(蒼の方が強い)
能力:全てのポケモンと対話ができる<意思繋>
出身地:レイシン地方・カムイシティ
家族:父(ユウリ)母(ナナ) 従弟(シルバー)
持ち物:ポケギア、ポケモン図鑑、ダイヤモンドのネックレス、水色のマリン帽等
代名詞:繋ぐ者(ポケモン対話)
キャラクターボイス:佐藤利奈


□人物
もう一人の主人公でありヒロインでありライバル
種族は人間であり聖人。二つ名は「光闇の神子」
宝来家の次期跡継のため、存在を狙われることがある
名前の意味は表向きは父と母の名を取った。という意味
裏向きは「光闇」で「優(光)」と「奈落(闇)」という意味
その意味の通り二重人格で「闇化」という人格があり、その時の一人称は「俺」である
アルセウスの能力により彼女と彼女に関わった者はある程度幸福になれる
“意思繋”の能力は彼女単体の能力(会話は神の家の共通能力)で自分の意思とポケモンの意思を共有することにより、ポケモンになんらかの変化がある
だがソノ代償に体力と精神力を使う
性格は優しいが強がりでクロイ曰く「嘘をついてまで人を守ろうとする優しさ」
とにかく強がりで自分のことに人を巻き込みたくないです精神が強い
「我侭」、「甘え方」、「愛し方」をあまり知らない
その為、見放される言葉を放たれても「嫌だ」とは言えなくなっている
それでも仲間が大切で孤独を恐れている
レッドに関しても素直になれてないが、レッドがユウナの心境を悟る為、ある程度素直になれる

保留

□格好
茶色の髪のセミロング、身長は165cm
普段:水色の半そでカーディガンに白いワンピース、茶色のブーツ、月を模したダイヤモンドのネックレス

変装:白のV開きのTシャツ、
紺地のショートパンツのサロペット、スニーカー、マリン帽

□所有ポケモン
 ┗ニックネームは英語などからつけている

ルナ(ブラッキー)♂Lv80
特性:シンクロ
性格:おっとり

ピル(ピカチュウ)♀ Lv.80
特性:静電気
性格:勇敢

ホープ(キュウコン)♀ Lv.79
特性:もらい火
性格:慎重

ミチル(チルタリス)♀ Lv.78
特性:自然回復
性格:うっかりや

ミスト(ジュゴン)♂ Lv.78
特性:厚い脂肪
性格:冷静

アース(ハクリュー)♀ Lv.79
特性:脱皮
性格:無邪気
メンテ
Re: 光と闇の時空神 ( No.4 )
日時: 2010/09/06 23:19
名前: 天月

◇シアン


□プロフィール
本名:海魅詩亜/Cyan Kaimi
性別:女
誕生日:3月1日
星座:魚座
血液型:B型
年齢:14歳
誕生石:アクアマリン
瞳の色:シアン色
能力:自分に関わった者の影を探すことができる<影探>
出身地:シンオウ地方・ミオシティ
家族:父(海)・母
持ち物:ポケギア、アクアマリンの指輪
代名詞:探す者

□人物
海魅家の跡取。影と幻の能力を継ぐ聖人の1人
神崎双子とは幼馴染の真柄。ほんの少しだけクウトが気になってるらしい
神四家の中でも知識が一番深い

□格好
灰色の髪の少しだけクセ毛のセミロング、162cm
青色のカットソーに薄い水色のキャミワンピース
黒のコンバーススニーカー


□所有ポケモン
 ┗NNは英語など

アクア(シャワーズ)♀Lv67
特性:貯水
性格:素直

ダース(サンダース)♂Lv67
特性:蓄電
性格:せかっち

ティ(ネイティオ)♀Lv67
特性:早起き
性格:冷静

リル(マリルリ)♀Lv67
特性:力持ち
性格:穏やか

チーク(クチート)♀Lv67
特性:威嚇
性格:意地っ張り

リア(ロゼリア)♀Lv67
特性:毒のトゲ
性格:頑張りや
メンテ
Re: 光と闇の時空神 ( No.5 )
日時: 2010/09/06 23:19
名前: 天月

◇セイナ

□プロフィール
本名:銀羽星奈/Seina Ginu
性別:女
誕生日:7月7日
星座:蟹座
年齢:13歳
血液型:A型
誕生石:カーネリアン
瞳の色:銀色がかった白
能力:ポケモンの“願い”を詠み取れる<願詠>
出身地:レイシン地方・ノチウシティ
家族:父、弟(星汰)
持ち物:ポケギア、星のヘアゴム、銀色の指輪


□人物
銀羽姉弟の姉。弟とあまり背が変わらない(弟は140)
姉だが跡取りではなく、昔で言う摂政のような役割
何故星奈が跡取りじゃないのかは、昔ユウナのように家を脱走し、父に「そんな奴は跡取りに相応しくない」といわれたため、弟が跡取りとなった
だからユウナのように自由な人が羨ましいと思っている。少しだけユウナに憧れていて、「優奈さん」と呼んでいる
性格は素直で明るい。が家の中では大人しい部類に入る
ポケモンの内なる願が判ったり、人の「能力の波紋」が読み取れるのは星奈だけ
銀羽家共通の能力としては「手持ちポケモンとの会話」
小さい頃母が大好きで、母が亡くなっても見守ってくれている。と思っている
無駄に鋭いというか、幼女という

□格好
普段はツインテールにしているが、解くと鎖骨あたりまで長さのある金髪
身長は143cmと小柄
服装は黄色の黄色の肩だしのTシャツに、白のタンクトップ
デニムのショーパンに、ボーダー柄のハイソックスにスニーカー


□手持ちポケモン
 ┗ニックネームは英語

スカイ(イーブイ)♂ Lv45
特性:適応力
性格:やんちゃ

フレア(ブースター)♂Lv45
特性:もらい火
性格:勇敢

エアロ(エアームド)♀Lv45
特性:鋭い目
性格:照れ屋

スター(スターミー)Lv45
特性:発光
性格:真面目

ショート(パチリス)♀Lv45
特性:逃げ足
性格:暢気

チェリー(チェリム)♀Lv45
特性:葉緑素
性格:陽気
メンテ
Re: 光と闇の時空神 ( No.6 )
日時: 2010/09/06 23:20
名前: 天月

◇ルリア

□プロフィール
本名:天歌留梨亜/Luria Tenca
性別:女
誕生日:3月14日
星座:魚座
年齢:15歳
血液型:A型
誕生石:ブラッドストーン
瞳の色:空色
能力:心を詠む<心詠>
出身地:イッシュ地方・カグラシティ
家族:ユイナ、神父さん
持ち物:ガラス製のフルート、ポケギア、天使の羽のブレスレット


□人物
とある地方の天使の生まれ変わり。別名「人を幸せにできない天使」
ユイナとは対照的でイメージは「白」で周りの人にも人気があった
優しい姉のような部分と母のような厳しい部分を持ち合わせている
怒ると黒い笑顔で相手を威圧できる程の威力がある
楽観的で好奇心が高く、常に前向き
それは、「今は居ない誰かとの約束」だからとの事
空色の瞳は澄んでいたり濁っていたりする(心の心境による)
両親は既に他界しており、今現在はユイナと共に教会に住んでいる
ユイナとは相棒であり家族
歌が好きで良く歌っている(周りの人の評価は「澄んでいてとても綺麗」だのこと)
またフルートも得意で、暇さえあればポケモンたちに聞かせている
昔は人の心を詠む能力が制御できずにいたが、現在は制御できるようになっている
ポケモンのNNは“光”に関する名前が多い


□格好
肩より少し長い栗色の髪、身長は166.1cm
服装は白い半そでカーディガンに、薄い水色のチュニック、膝丈ジーパンにパンプス


□所有ポケモン
 ┗ニックネームは英語

スノウ(グレイシア)♀ Lv77
性格:陽気
特性:雪隠れ

ホーリー(トゲキッス)♀ Lv77
性格:穏やか
特性:天の恵み

シャイン(サーナイト)♀ Lv77
性格:控えめ
特性:シンクロ

ヘヴン(ミロカロス)♀ Lv77
性格:大人しい
特性:不思議なウロコ

シント(ルカリオ)♂ Lv77
性格:まじめ
特性:不屈の精神
メンテ
Re: 光と闇の時空神 ( No.7 )
日時: 2010/09/06 23:21
名前: 天月

◇ユイナ

□プロフィール
本名:純悪結那/Yuina Zyunaku
性別:女
誕生日:12月25日
血液型:B型
年齢:16歳
誕生石:ラピスラズリ
瞳の色:こげ茶
能力:人の心の闇が見える<闇視>
出身地:イッシュ地方・カグラシティ
家族:ルリア・神父さん(両親は居ない)
持ち物:ポケギア・悪魔の羽のブローチ


□人物
とある地方の悪魔神の生まれ変わり。別名「人を堕とせない悪魔の子」
服装は男っぽいが、髪はかなり長い(本人曰く「願掛け」)
昔、生き別れた兄が居るとか居ないとか。
家族ではないが同じようなルリアとは相棒であり親友
ほんの少し男口調。特に本人は気にしていない
全体的なイメージが「黒」であるため、地元でも怖がられていたが本当は誰よりも優しい性格。ただそれを表に出せない、ツンデレだったりする
少々悪戯好きで、人をからかう事が好きだったりする
怒る事も見放す事も好きではない。寧ろ嫌い
幼い頃に両親から捨てられ(上記の理由で)、今現在はルリアと共に教会に住んでいる
保留


□格好
腰辺りまである黒髪、身長168cm
服装は黒いジャケットに白い7分丈Tシャツ、ジーパン、スニーカー


□所有ポケモン
 ┗ニックネームは英語など

ダーク(ブラッキー)♂Lv77
特性:シンクロ
性格:勇敢

ヘル(ムウマ)♀Lv77
特性:浮遊
性格:無邪気

サタン(フラワイド)♀Lv77
特性:軽業
性格:素直

デビル(ヘルガー)♂Lv77
特性:もらい火
性格:慎重

ヴィル(アブソル)♂Lv77
特性:強運
性格:意地っ張り
メンテ
Re: 光と闇の時空神 ( No.8 )
日時: 2010/09/06 23:21
名前: 天月

◇その他キャラクター

+宝来家+

□宝来優李/Yuuri Hourai
ユウナの父親で現在宝来家頭首
温和だが人を翻弄するのが好きらしい
いつも笑ってる。逆に恐い。同じドラゴン使いでもワタルよりカッコいい
表には出さないが前世の記憶があり、霊感がとても強い。

□宝来(夜風)奈々/Nana Hourai(Yokaze)
ユウナの母親。だがユウナの生まれた3日後に亡くなった
シルバーの母、奈美の妹でカントー・マサラ出身
優しくてのんびり屋だったらしいがバトルは強かったらしい
優李や奈美曰く「ユウナは彼女の生き写し」だそうだ

+神崎家+

□神崎昌斗/Masato Shinzaki
クウトとユウトの父親。現在神崎家頭首
マイペースだが時に鋭い。直感で動く人
命を大切にしているので「殺し」は大嫌い
微かだが前世の記憶があり、ユウトの体質のことも知っている

□神崎由香里/Yukari Shinzaki
ナナカマド博士の娘。クウトとユウトの母親
草花が大好きで、よく木の実を育てている
好きなタイプは草と水
奈々とは仲が良かったらしく、地方を越えて葬式まで赴いた

□ナナカマド博士/Dr.Nanakamado
由香里の父親でクウトとユウトの祖父
「ポケモンの進化」について調べている
顔は怖いが本当は子供好き
クウトとユウトの事は本当に子供のように可愛がっている
図鑑やサンとナイトを授けたのも彼

+博士/図鑑所有者+

□アオイ博士/Dr.Aoi
レイシン地方のポケモン博士。ユウリとは昔からの知り合い。恋愛には興味が無いようだ
「交換や道具で進化するポケモン」が研究テーマ
ナナカマド博士はかつての先生で今でも「先生」と言っている
奈美とは親友同士で、研究所には彼女との写真が飾ってある
本名は「柊 葵<ヒイラギ アオイ>」

□シルバー/Silver
ユウナの従弟で、図鑑所有者で“換える者”
クールでツンデレでシスコンらしい
過去に色々あり、感情変化が少ないが、一途(たまに暴走)
宝来家の事は実はあまり詳しくは知らない
従姉弟ではあるがユウナに恋心を抱いていた

□レッド/Red
ユウナの彼氏。というより母に近い存在
図鑑所有者で代名詞は“戦う者”でカントーチャンピオン
ユウナを溺愛していて、当の本人は恥ずかしがっているがそれら全てを愛してると断言できている
所有者の中で唯一ユウナの心情を悟れる人物で、理由は昔の自分と境遇が似ていたから、とのこと

□ブルー/Blue
シルバーとユウナの姉のような存在。用意周到で少々ズル賢い
でも本当は優しい性格なのを皆知っている。だから皆に愛される
代名詞は“化える者”
幅広い情報網の中に宝来家の情報も(何故か)あったので大体の事は知っている

□グリーン/Green
ユウナにからかわれる不憫な人。トキワジムリーダー
レッドとユウナの事をひそかに応援しているが、バカップルすぎて呆れている
でもちょっと羨ましいのが事実
最近ユウナに負けたらしい(バトルで)
代名詞は“育てる者”
ユウナは最初から普通のトレーナーではない事を判っていた

□ゴールド/Gold
お騒がせだが、周りの空気を明るくする雰囲気の持ち主。なんか憎めない人
ポケモンに対しては非常に真っ直ぐで優しい。というか放っておけない
シルバーとはライバルでありダチ公(親友)であり、シルバーも認めている
代名詞は“孵す者”

□イエロー/Yerrow
ユウナとは仲がよく、ツンデレな彼女をからかうのが好き
癒し系で天然でバトルはあまり好きではない
が、本気を出せば実力は高いと思われる
自分の気をポケモンに同調させて強さをあげるという隠れ能力も持っている(グリーンが教えた)
代名詞は“癒す者”

□クリスタル/Crystal
通称クリス。自他共に認める「捕獲の専門家」
かなり真面目で少々頭がカタイ、学級委員長みたいな人
ユウナの強がりな性格を誤解していて無意識に嫌っている
所有者としての代名詞は“捕らえる者”

+ジムリーダー等+

□レイラ(鈴羅)/Reira ♀
炎タイプのジムリーダー、別名「火炎の王女」
バッチ名/ブレイブバッチ
ユウナ(宝来家)を敬っており、ユウトとクウトはそうでもないらしい
少々高慢な性格
一人称:アタシ 髪の色:黒 瞳の色:朱色

□セナ(瀬名)/Shena ♂
水タイプのジムリーダー、別名「海の遣い」
バッチ名/オーシャンバッチ
レイラとは対照的で、あまり神を信仰していない
しかし、ルギア(海の神)に出逢いたい。というのが夢。という矛盾した信条と夢を持っている
海の如く物静かな時と激しい時がある
一人称:僕(俺) 髪の色:青っぽい黒 瞳の色:青

□シズハ(静葉)/Sizuha ♀
草タイプのジムリーダー、別名「草花の救世主」
バッチ名/リーフバッチ
天然ボケで、ほんわかしている雰囲気だが、バトルになるととても恐ろしいと噂
少し怖がりて可愛い性格。神サマはあまり信仰していない
一人称:私(わたくし) 髪の色:緑褐色 瞳の色:淡い緑

□ヒスイ(翡翠)/Hisui ♂
霊タイプのジムリーダー、別名「霊使い」
バッチ名/ネクロバッチ
ジムリーダーで最年少だが、威厳と怪しげな雰囲気に満ち溢れている
悪の組織とつるんでいる。と噂が絶えない
自分の気配を消せる能力を持っている
一人称:ボク 髪の色:濁った白 瞳の色:翡翠色

□リョウ(陵)/Ryou ♂
雷タイプのジムリーダー、別名「輝く稲妻」
バッチ名/ブライトバッチ

□アズサ(梓)/Azusa ♀
悪タイプのジムリーダー、別名「悪の刃」
バッチ名/シャドーバッチ

□ケイタ(慧太)/Keita ♂
鋼タイプのジムリーダー、別名「燃える鋼」
バッチ名/メタルバッチ

□ハヤネ(早音)/Hayane ♀
飛行タイプのジムリーダー、別名「宙舞う翼」
バッチ名/フライバッチ


+夢+

運命の傍観者(本名不明) ♂
「どんな世界に生まれても希望を失わない少年少女」の物語を見続けている謎の人物
「僕」という一人称から男らしいが、それ以外不明
一応「命」という名がある

神崎悠斗/Yuuto Shinzaki ♂
前世の「神崎悠斗」であり、現世のユウトの微妙に悪霊に傾いている守護霊
度々ユウトの夢に出て意味深な言葉を言い残す
非常なまでの中二病
メンテ
Re: 光と闇の時空神 ( No.9 )
日時: 2010/09/06 23:27
名前: 天月

         プロローグ


また廻った。これで二回目だ
また繰り返した。これでやりなおしだ

……どうして、繰り返す必要があるの?
どうして、払いたくもない代償を払って繰り返すの?
大切なモノを奪ってまで、見つけたいことがあるの?


………それは、今から判るよ。




時空の双子。そして光闇の巫女……



その3人を中心に廻る、運命のハジマリだ―――
メンテ
Re: 光と闇の時空神 ( No.10 )
日時: 2010/09/06 23:31
名前: 天月

1話 旅立ち


「よし!! 準備できたか? “ユウト”」
「あぁ、出来てるよ、“クウト”」



黒い髪、蒼い瞳が印象的な瓜二つの少年がお互いの顔を見て―まるで鏡を見ているようだ―頷き、バックを手に取り、部屋を出て行った

「お、準備完成か、クウトにユウト」
「あぁ、やっと“外の世界”に行けるんだもんな!」
「っていうか、この“シンオウ地方”以外の地方な」

クウトと呼ばれた少年は「楽しみ」という文字が顔にかかれているくらい嬉しそうな顔をしていた
一方ユウトと呼ばれた少年は顔は緩んでいながら、少しだけ呆れて言った
クウトとユウトは双子で、一応兄がクウト、弟がユウトだ
この家は、シンオウ地方ソノオタウンに建つ屋敷――それが、神崎家で、ユウトとクウトの家であった
そして、この二人はシンオウ地方のポケモン博士、「ナナカマド博士」の孫でもあったのだった―――

                                  *

―マサゴタウン・ポケモン研究所

「「じっちゃーん!!」」

と、研究所の玄関ドアを開けて二人は入ってきた
その研究所の向こうに、ナナカマド博士はいた
すこし怖い貫禄のある顔をしているが、本当は子供好きな優しい博士だ


「おぉ、クウトにユウト。…今日だったな、旅に出るのは」
「そうだよ、俺達やっと、“レイシン地方”に行けるんだ!」

と、博士が二人に差し出したのは二つの機械。それも精密そうだ

「じっちゃん、これは?」

「これはな、“ポケモン図鑑”というものだ。ソノ名のとおり、ポケモンのデータを登録できる機会だ」
「へぇ……、で、これをくれるの?じっちゃん」
「あぁ、旅の祝いだ」
「シンオウの時はくれなかったのに…」
「ま、それはおいておき。私が授けたイーブイは元気か?」


そう訊かれ、二人は頷いてボールからポケモンを出した
ユウトのボールからはエーフィ、クウトのボールからはブラッキーが出てきた



「おぉ…エーフィとブラッキーに進化したのか…」
「あぁ、もう一生のパートナーだよな、サン」
『そうですね』

「俺とナイトだって、な!」
『…あぁ』

まさか、この一年間でここまで絆を深めたのか…と、博士は感嘆をあげる
博士はゴホン、と咳払いをして、言う

「さて、シンオウを回った。次は…“レイシン地方”だ」
「レイシン地方…あ、“神が生まれた場所”ですね?」
「あー、あのレイシンかー」
「そうだ、船はミオシティから出る。これがチケットだ」

二人は博士から船のチケットを受け取る
そして、二人は玄関へと踵を返した

「「んじゃ、行って来ます!」」


続く


2話 レイシン地方へ

ユウト視点

ミオシティから出る船に乗り、俺達はレイシン地方へ向かう
どんな所なんだろうな………
あ、船が着く場所は……ワッカシティって場所か…


「なー…まだつかねーの?」
「もう少しじゃない?」
「おまっ、後何分何秒とかもわかんねーのかよ!」
「そういうのに無闇に“能力”使いたくないし」
「う………。でも、お前は羨ましいよな、“何も傷つかせない”能力でさ」


そういって、兄貴はその場から外れた。
……何も傷つけないか…

「でも、俺はこの能力、嫌いだよ」

兄貴には聞こえないように、俺はそっと呟いた
もっと、人を、救える能力が欲しい―――


          *

暫くして、船はレイシン地方…ワッカシティに着いた
依然、兄貴は少しだけ機嫌が悪い。着いたっていうのに、なんなのさ一体


「ほら、行くよ兄貴」
「……ああ」
「何、俺なんかした?」
「別に、ユウトは何もしてない」
「なら機嫌直せよ、俺が困るから」
「はいはい。…で、何処に行けばいいんだっけ?」
「えーっと…もう少し行った所に“カムイシティ”があるハズだから…そこ行こっか」
「あぁ、カムイって確か…」
「うん、“神が生まれ、神が居座っている”場所」

確か、そこに俺達みたいな人も居る筈……どうだったっけな、まぁいいや

続く



3話 水色と銀の月

「んー、やっぱ故郷はいいねー」
「そうか……?」
「うん、でもトキワだっていい場所でしょ」
「…………まぁ、な」

ここは、レイシン地方カムイシティ
「神が生まれ神が居座る」神聖な街だ

「…んで、何処に行くんだっけ?」

茶色の髪、銀と蒼の混じった瞳の可愛らしい少女は隣に居る赤い髪に銀色の瞳が映える少年に訊く
少年は軽くため息をついて、言った

「…アオイ博士の研究所だろ。ついさっきユウリさんに言われたろ………」
「そうそう、アオイ博士!! って、そんなに呆れないでよ…“シルバー”」
「いつもこんな顔だ」

シルバーと呼ばれた少年は、ポケットに手を突っ込みながら呟いた
少女は、一瞬シルバーを睨んで言った

「ツンデレ」
「なっ!?」
「それとシスコン」
「ッ…五月蝿い!! さっさと行くぞ、“ユウナ”!」

シルバーはポケットから手を出し、ユウナと呼ばれた少女の手を握って先にズンズンと歩いて行った
その顔は、髪と同じくらい真っ赤で

「…可愛い♪」
「…っるせ……」


         ***


「ここが、カムイシティ?」
「らしいね、うわ、壁が白い」

ソノ頃、ユウトとクウトはカムイシティに無事着いていた
ユウトの言うとおり、家や建物の壁が真っ白だ
白、汚れの無い色。汚れ(悪)の無いこの街の象徴する色なのだろう

さて、着いたは良いものの、次はどうしようかと迷っている時、クウトのポケギアが鳴った

「もしもし…、あ、父さん?」
《あ、もうレイシンのカムイシティまで着いた?》
「あぁ、丁度今な」
《そっか、じゃぁさ、“アオイ博士”の研究所に行ってくれない?》
「アオイ博士って……じっちゃんの元教え子?」
《そ、結構判りやすいらしいから、お願いね》

と、ブツッと電話は切れた。自分達の父親とはいえ、随分とマイペースだな。と思った

「…んで、アオイ博士だっけ…?」
「う、うん………、判りやすいって、まぁ行けば判るか」
「そうだな、んじゃ行くか」

二人は、アオイ博士の研究所に向かって歩き出した

続く


3話 柊葵―ヒイラギアオイ―

「ここ……だよね?」
「………あぁ、ここだな」

だだッ広い草原にポツンと建つ一つの白壁の建物
それがアオイ博士の研究所だ
ユウナの父…ユウリが言うには、彼女は“交換”や“道具”を使って進化するポケモンを中心に調べているらしい
それで、シルバーとユウナが必要だ。と言われて二人はここまでやって来た

「…ま、“換える者”であるシルバーが必要なのはわかるけど、如何して私も……」
「問題のあるポケモンが居るから…かもな」
「ん〜………まぁ行けば判るか…こんにちはー」

そう言いながら、ユウナは研究所のドアを開けた
流石女性。と言うべきか部屋は綺麗に整頓されていた

「すいませーん、アオイ博士居ますかー?」
「あら、来てくれたのね。ユウナさんにシルバー君」

部屋の奥からやってきたのは、紺色の髪を後ろで縛り、紫の瞳をもつ、綺麗な人だった
その雰囲気も大人っぽく、端麗な女性で、二人は少し見惚れていた

「あ、こんにちは!!」
「…こんにちは」

我に返った二人は慌ててお辞儀をし、次に訊いた

「あの、如何して私も?」
「えぇ、実は今日貴方達以外の子も来るのよ。……来たみたいね」

そうアオイ博士が言った時、研究所のドアが開いた
そのドアを開けた人物は、ユウトとクウトだった

「あ、えと…こんにちは」
「こんにちは。昌斗さんとナナカマド先生からは話を聞いてるわ、ユウト君に、クウト君でしょう?」
「はい。………あの、あの二人は…?」

ユウトは、ユウナとシルバーを見て、アオイ博士に問うた
アオイ博士は丁度良いわ。と言って

「さっき彼女にも教えようと思ってたの
……ユウナさん、彼らは神崎家の新跡取りよ
そして、ユウト君クウト君、彼女は宝来家の跡取りよ」

そう言った後、部屋に静寂が走った
その間シルバーはユウナに小さい声で聞いていた

「……神崎家、って?」
「んーと、宝来家と同じような家で、時間と空間を司る家なの……詳しくは知らないけど」

同じく、クウトもユウトに訊いていた

「宝来家って……?」
「俺達と同じような家で、確か光闇を司る家だった……はず」

未だ続く静寂に、耐え切れなくなったのかユウナは

「っていうか、如何してソノ神崎の跡取りがここに?」
「それはッ…強くなるためだよ!」
「確か神崎はシンオウ地方でしょ!? ならシンオウで…」
「シンオウはもう回ったんだよ!」
「ふーん、じゃぁ強いんだ!?」
「あぁ、人並みにな!!」

エスカレートしていくユウナとユウトの言い合いはついにこんな事を言ってしまった

「じゃぁ、勝負しよう!!」
「あぁ、いいぜ!」

と。シルバーは心の中で、終わったな。と呟いた
クウトも呆れたように弟を見ていた
が、そんな二人も犠牲となる

「タッグバトルでね!!」
「「はぁ!?」」

続く


5話 タッグバトル

「な、何言ってんだよ! ユウナ!!」
「いいじゃない、最近バトルしてないんだし。ね?」

そう言われ、シルバーは渋々承諾した
それに、「バトルをしたい」と前に言ったのは他ならぬ自分なのだから

「で? えっと……」
「俺はユウト。で、こっちは双子の兄のクウト」
((……逆かと思った))

「そっか、私はユウナ。んで従弟のシルバー」
((背ェちっさ……))

お互いはお互いが血の繋がった様には見えない。とでも言うように見つめていた

「ま、お互い自己紹介も済んだし。やるでしょ? バトル」
「あぁ、いいだろ? 兄貴」
「まぁ、お前がやりたい言うんなら別に構わないけど」

そう言ったのでバトルは既に決まった。という事でアオイ博士審判で、5人は外の草原に向かった



「ただの実力調べだし、両者一匹でいいよね?」
「あぁ、あと、自分の手持ちでもっとも強いポケモンで勝負ってのは?」
「いいねそれ、ますますやる気が出てきたよ!!
…じゃぁ、アオイ博士、よろしくお願いします」
「判ったわ。それではユウナ&シルバーvsユウト&クウトのタッグバトルを始めます
使用ポケモンは一匹、レディー…ゴー!」

その言葉を引き金に、4人はいっせいにポケモンを出した

「行っておいで、ルナ!!」
「オーダイル!!」

ユウナはルナ…ブラッキーを。シルバーはオーダイルを出した

「行けっ、サン!!」
「行って来い、ナイト!!!」

ユウトはサンを。クウトはナイトを出した
ユウトは一瞬だけオーダイルを見て呟き、サンはそれに反応して頷いた
「オーダイル…サンならいけるよな?」
「フィッ」

「先手必勝だよ、ルナ!“電光石火”!!」
「ブラァッ!!」

ユウナは素早く指示をし、ルナはサンに向かって“電光石火”をした
が、

「そうはさせねーよ、ナイトお前も“電光石火”でブラッキーの動きを止めろ!!」
「ブラッ」

ナイトはサンを守る様に、ルナの前に立ちふさがった
2匹は衝突し、一度主人の前に戻った

「やるな…。オーダイル、エーフィに向かって“水鉄砲”だ! …………は?」

シルバーはオーダイルに指示したが、オーダイルは“何故か”ダメージを負っていた

「ナイスだよ。サン、オーダイルにはやっぱり“草結び”で対抗しないとね」
「“草結び”…そうか、水タイプで重さのあるオーダイルには最適…というわけか」

ユウトのサンは、ルナとナイトが衝突している隙を狙ってオーダイルの足元に“草結び”をしていたというわけだった
予想外れの双子の強さに冷や汗を浮かべる二人。だがソノ顔は余裕の顔にも見えた

「…結構強いね。二人とも」
「あぁ。………だが、“勝てない相手”ではないだろう?」
「当たり前じゃない。寧ろ“勝てる相手”なんだからさ」

ユウナがそう言い、シルバーは薄く微笑んで頷いた

「ルナ、もう一度“電光石火”!!!」
「だから、無駄だって!!!」

ルナが突っ込むと同時にナイトも突っ込む
その瞬間、ユウナは

「ルナ、ぶつかったっていい!“シャドーボール”!!!」
「ブラァッ!!!!!」
「なっ…!?」

先ほどと同じようにルナとナイトはぶつかった。がルナはぶつかる瞬間、口から黒い球体を出し、サンの方へ放つ

「!? サン、避けろ!!」
「無駄だ。オーダイル“切り裂く”!!!」

横に気を取られていたサンは切り裂くを受け、直後にシャドーボールを受けた
シャドーボールは効果抜群で、切り裂くの攻撃力も強いためサンは戦闘不能なり、その場に倒れた

「サン……。お前はよく頑張ったよ。お疲れ様」
そう言い、ユウトはサンを抱き上げた
「頼んだよ。兄貴、…っても、不安だけど」


(…ルナの体力はまだある。オーダイルのほうはギリギリ。ってところか……
俺のナイトもルナと同じくらい…、なら)

「オーダイル、ブラッキーに“冷凍パンチ”!!!」

サンの近くに居たオーダイルは、すぐにナイトのそばへ行き、冷気を帯びた拳をぶつけた

「………。“しっぺ返し”」
「ブラッ!」

ナイトは冷凍パンチを耐え、オーダイルにしっぺ返しをした
攻撃された後なら攻撃力の上がるこの技。体力(HP)の少ないオーダイルは戦闘不能になった

「くっ……。よくやったな。オーダイル
頼んだぞ。ユウナ」
「えぇ、任せて」

シルバーはオーダイルをボールに戻し、ユウナに託した

これで両者残り一体ずつ。それに同じポケモンだ


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神 ( No.11 )
日時: 2010/09/06 23:42
名前: 天月

6話 勝負の行方

(電光石火で決めてもいい。でも向こうはしっぺ返しがある…どうするか……な)

「…ナイト“影分身”!!!!」

ナイトは指示に瞬時に反応して影分身をして自分自身と分身でルナの周りを囲った
普通なら本物を探すために慌てるはずだが、ルナにその様子は見られない
それに不審に感じるクウト

「…ルナ“騙し討ち”」

ユウナがそう言い、ルナは本物のナイトに攻撃をし、分身は全て消えた

「なるほどね……あの余裕は騙し討ちがあったからこそ、か……」

騙し討ちは必ず命中する技。たとえ影分身を使っていても、だ

「…お互い、“墓穴を掘る技”を覚えてるわけかよ……」
「そーみたいだね、まぁ…」

     「「負けないけど(な/ね)」」

両者一歩も引かず。と言った所か
ブラッキーは元々特防と防御が高く、素早さが低い
だから電光石火の温存、しっぺ返しを覚える
というように組み立てられるのだ
この勝負はソノ自分が組み立てた攻撃をぶつけ合う。という意味になる

「……ルナ、小細工なしに勝負つけよっか」
「ナイト、次は作戦とかなしに、全力でぶつけるぞ」

主人の言葉に、ルナとナイトは頷く
そして、二人は同時に

「「ルナ/ナイト、“悪の波動”!!!!」」

同時の指示、そして同時に2匹から邪悪な衝撃波が発し、ぶつかりあって、その反動で煙が生じた


煙が晴れた頃、勝敗が見えた
2匹はギリギリの状態でまだ立っていた
が、力尽きたように倒れたのは――――

「ル……ナ………。如何して……」

ユウナは膝を突いて弱々しく呟いた
ルナを両手に抱えて

「“月の光”だよ。俺のナイトはあの煙の中で“月の光”をして少しだけ回復した。ギリギリだったのは変わりないんだけどさ」
「“月の光”……そっか。それで……
強いね二人とも。久しぶりに負けてもすっきりしたよ!!! ね? シルバー」

立ち上がり、本当に吹っ切れたような顔を見せたユウナに、一瞬シルバーは見とれていたが、すぐ我に返った

「あ、あぁ……。そう、だな」
「私もまだまだだなー…これじゃ、到底“アノ人”になんて……」
「………。」

そして、ユウナは二人の傍により

「ね、“友達”にならない?」
「友、達………?」
「そ。思い切りぶつかりあった者同士、ね!!」
「………うん。よろしく、な。ユウナ」
「うん!!」

そう言って、多分今日最高の笑顔を見せたユウナに二人は顔を赤くした
そしてその訳を知るのはこの時点ではシルバーのみとなる

「ふふ、流石ね。“図鑑所有者”同士のバトルは」
「……図鑑、所有者って……」
「図鑑所有者?」
「………マジかよ」
「な、なんだ。それ……?」


続く



7話 図鑑所有者

「で、図鑑所有者。って何? ユウナ」

ちなみに、in研究所。ユウトは先ほどの“図鑑所有者”のことについてユウナに訊いていた

「えっと、ポケモン図鑑事態は知ってるでしょ?」
「うん。これだよね?」
「そ。それはね博士から認められた“特別”なトレーナーしか貰えないの
で、私達のことを皆は“図鑑所有者”って呼んでるのよ」
「「へー………」」

ユウナの判りやすい説明に、ユウトとクウトは感嘆の声を上げた
それを横目で睨みながらシルバーは紅茶(甘い方)を飲んでいた

「…あ、アオイ博士。そういえば俺に用があるって………」
「あぁ! すっかり忘れてたわ。シルバー君、貴方の“換える者”としての才能を見込んでちょっと手伝って欲しいのよね。こっち来てくれる?」

そう言われ、シルバーは研究所の奥へと向かった

「……“換える者”って?」
「んと、所有者の代名詞の事。私達は何かしらの能力に長けていて
“戦う者(ポケモンバトル)”、“育てる者(ポケモン育成)”、“化える者(ポケモン進化)”、癒す者(ポケモン回復)”、“孵す者(ポケモン孵化)”、“換える者(ポケモン交換)”、“捕らえる者(ポケモン捕獲)”、“魅せる者(ポケモン美しさ)”、“挑む者(ポケモン挑戦)”、鎮める者(ポケモン癒し)”
で、私は“繋ぐ者(ポケモン対話)”だよ」
「随分多いな……11人もいるのか?」
「そうね、でも今は13人。貴方達もいれて、ね」
「……それじゃ、俺達もあるよな、そういう能力。な? ユウト」

そうクウトに訊かれ、一瞬目を伏せてから「そうだな」と淋しそうに笑って言った

「……。ん、じゃ!! 俺達はもうそろそろ行くか」
「え、あ、あぁ……」

重い空気を無くそうと、クウトは椅子から立ち
ユウトに言った

「もう行くの?」
「あぁ。膳は急げってな」
「膳じゃないだろ。…それじゃ、またなユウナ」
「うん。またね!!!」

           ***


「……ごめんな」
「別に」
「怒ってる……よな」
「別に。怒ってない」
「………ごめん、な。お前が……“神継ぐ子”として生まれて来た事を後悔してるの、俺が一番判ってたのに………」
「仕方ないよ。“運命”だもの」


―でも、きっと、幸せになれる……そう思う―

続く



8話 月の夜

その日の夜。ユウナの家―宝来邸―へと二人―ユウナとシルバー―は帰路についていた

「7月でもやっぱり夜は寒いねー……」
「だな。……そういや、ユウナは……やるのか?」
「え? あぁ……“ジム制覇”? それとも、“チャンピオン制覇”?」
「……可能なのは、ジム制覇、だろうな」
「ねー。あの人は勝負事になると鬼畜になるから……」

あははー。と苦笑いをしてユウナは言う
まぁな。と半ば呆れるようにシルバーも相槌をうった

「でも、やってみようかな」
「……そうか。なら俺も着いて行く」
「ふぇ? どして?」
「俺は一応、お前の……い、とこだし……」

そこで照れるか。とツッコミたくなるが、あえてしないでおこう
ユウナは一瞬きょとん、としてから笑って

「ありがとう。シルバー」
「………………フン」


          *


「そういえば、シンオウにもあるように、こっちだってジムあるよな?」
「あー…あるかもね、……やるの?」
「あったりまえだろ。ユウトもやるよな?」

子供のように(15歳)目を輝かせて、こちらを見る兄に
ユウトは内心「ガキ」と思ったが、あえて言わないで置いた

「……ま、やろうかな」
「よっしゃ!!!! “また”頑張ろうな!!」
「…………あぁ、“二人で一緒に”な」

おう!と元気よく返事をするクウト
ユウトは少しだけ微笑んだ後、あ。と声を出した

「……泊まる場所、どうしよう」


数十秒後、クウトが夜にも関わらず叫んだのはいうまでもなかった


続く


9話 新人?

場所は変わって、ここはカントー地方のマサラタウン
そして、その郊外にある一つの一軒家でちょこっとした物語が始る

明らかに不満そうな顔をしている赤い瞳の少年
そして明らかに呆れた顔をしている青い瞳の少女が居た

「俺、嫌われてるのか?」
「さぁ? アノ子に限ってそれは無いと思うけど?」
「いや、でもさ、最近連絡すら……」
「忙しいのよ」
「それに、何故シルバーなんだよ」
「従姉弟だから」

もういい加減にして。と言う様にソファに寝転がる友人を見下す少女
少年は先ほどからブツブツと小言を言っていた

「なら、電話すれば? “レッド”」
「……もうちょっと待ってみる」

レッドと呼ばれた少年は、希望を捨ててないのか自分からは電話しなかった
少女…“ブルー”は、まったく…。と呟いて長い栗色の髪をかきあげた

ちょうど、その時レッドのポケギアが鳴り
飛び起きるようにレッドは、通話ボタンを押した

《あ、久しぶり! レッド!》
「あぁ、久しぶりだな。ユウナ!!」

電話の相手は、レイシンに居るユウナからだった
実はこの二人、世に言う恋人同士の関係にある
……とは言うものの、現在遠距離恋愛中なのだが

《あのね、実は今日。新しい図鑑所有者にあったの!!》
「……新しい、図鑑所有者? まじで?」
《うん、双子の男の子だったよ!》

と言った時、ピシリ、とレッドは固まった
ソノ後、尋問するように

「な、なにもされてないよな!?」
《な、なんかって。何が…?》
「……ならいい」
《?》

電話の向こうでハテナマークを浮かべているであろうユウナだったが、すぐに話題を戻した
ブルーは「バカね」と心の中でため息をついた

《あ、でね。ソノ二人。神崎家の人だったの!》
「……神崎って、あの時空を司る?」
《そ!! シルバーとダブルバトルやったんだけど、負けちゃってさ〜》
「ユウナが!?」
「シルバーも。って言ってるでしょうに」

どんだけシルバーの存在無視してんの。と言いたげな顔をしてブルーはレッドを睨んだ

「あ、どんな名前なんだ?」
《えっと、お兄さんの方がクウトで、弟の方がユウトって言うんだよ》
「(……ユウナと名前似てるな)へぇ、いい名前だな」
《ねー。あ、あとね私レイシンのジムとか制覇するまで帰らないから!! じゃあね!》

と言ったあと、ユウナからの通話は途切れた

「……あ、はは、ははは………。俺もレイシンに行けばよかった……」
「自業自得よ」

続く



10話 最初の行く先

―翌日

泊まる場所もなかったため、二人はその辺で野宿をしていた
ちなみに、二人はシンオウを旅している時はホテル(スウィートルーム)に泊まって居たんだとか
初めての野宿で二人は少し寝不足であった


「……次の町って、何処?」
「えーっと……ここはカムイシティだから次は……
“炎を祀りし街、イレスシティ”だって」
「炎を祀る…? なんか神サマでもいんのか?」
「…いや、ただ単に。炎が称えられてるだけだろ」

家のせいだからしょうがない。と思いつつも
この「祀る=神サマ」という方程式はどうかと思っているユウトだった


「―――――あ。この街、炎タイプ使うジムリーダーいるっぽい」
「まじで!? よっしゃ、早く行こうぜ!!!」

クウトはユウトの腕を引っ張って
ユウトはやや引き摺られながら歩いていった

          ***


「よーし、最初に挑戦するはイレスシティジムリーダー、レイラに挑戦するわよー!!!」
(朝っぱらから元気なことで………)

低血圧なシルバーは、期限の悪そうな顔でユウナを見ていた
ユウナは疲れ知らずのようでウキウキしながら出発の準備をしていた

「……あれ、ユウナ。カーディガン…ちょっと違う?」
「あ、よく気づいたねー。この前お父さんが『もう暑くなるから』って買ってくれたんだよー」
「ふーん…(男の大人が女の服を……ねぇ…)」

まぁ、“母親が居ない”のだからしょうがない。とシルバーは割り切った
そのカーディガンは、昨日までのと色は同じだが
長袖では無く、半袖になっていて、袖口に小さなレースが施されてあった
そして、明るい茶色を基調にした肩下げバックを持ち、濃い水色に白いリボンのついたマリン帽を取り、階段を下りて行った

「あ。似合ってるねー」
「ありがと、お父さん!!」
「……シルバー君、暑くないかい?」
「いえ。平気です(多分)」

ユウナの父…ユウリはシルバーの黒いフリース姿をみて少し心配そうな顔をして言った



「……それじゃ、行ってきます!」
「行ってきます……」

ユウナとシルバーは玄関で靴(ユウナはブーツ)を履き、旅へ出ようとしていた

「うん、頑張ってね。……挑戦してくるの、楽しみにしてるよ」
「うん! 負かさせてやるからね!!!」

そう言い、ユウナとシルバーは家を出て行った


「……ふふ、僕も娘だからと言って容赦はしないけどね」


家に一人残ったユウリは楽しそうな笑みを浮かべ、呟いた


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神 ( No.12 )
日時: 2010/09/06 23:47
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=8pgH6-zo4Ts

オープニング 「God Bless」

歌詞のほぼ全て(99.0%)が3人にマッチしていると思うのです、にp(ry
「風を知りたい おねがいカミサマ」の歌詞がなんか、あってるので(
メンテ
Re: 光と闇の時空神 ( No.13 )
日時: 2010/09/06 23:49
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=zyXbNMHHJDo

エンディング 「ONE」

誰が誰にとっての「一つ(ONE)」なのかはその人にしか判らないよ。

全体的にあっていると、私は思います。タイトルもね((((
一番がお兄様で、二番が弟様だと思う(
サビがユウナつあんn(ry


時にとっての「ONE」はたった一人の「兄」
空にとっての「ONE」はたった一人の「弟」
光にとっての「ONE」はたった一つの「愛」
メンテ
Re: 光と闇の時空神 ( No.14 )
日時: 2010/09/06 23:57
名前: 天月

11話 火を祀りし街

「「あ」」

二人(正確には4人)がイレスシティに着いたのはほぼ同時だった

「………え、何でここに」
「私がジム制覇しちゃダメなわけ?」
「……………あぁ。なるほどね」
「納得かい!!!」

数十秒して納得したユウトに、クウトは素早くつっこんだ
「何だこいつ等……」とシルバーは内心思っていた

「まさか、二人も?」
「ん? あぁ。一応な」
「………二人一斉に、か?」
「んなわけねぇだろ。俺らはタッグ専用じゃねぇんだから」
「そうか…」

4人はそんな会話をしながら、イレスシティにいつの間にか入っていた
傍から見れば、普通の仲良しの4人組だ
誰も“ライバル同士”とは思っていないだろう
そして双子に限っては
誰も“神継ぐ子”とは思ってないだろう


と、その時だった


「ちょっと、“ファイア”!!! 待って!!!」


前方から声がした後、シルバーは何かのポケモンに見事タックルを食らわされ、シルバーは二歩ほど後ずさったが転びはしなかった
そのポケモンはブースター。イーブイの進化系の一つでもあるポケモン

「あ、大丈夫ですか!? すいません。アタシのファイアが………」
「……いや。平気だ……」

シルバーは無表情でファイアと呼ばれたブースターを主人に渡す

「………あれ? 貴方まさか、ユウナ様?」
「様って……。そうですけど………?」

“ユウナ様”と呼ばれたユウナは疲れたように言った
様って……。とユウトとクウトは小声で話していたが、シンオウは自分達を特に「様」付けしていなかったな…とも言っていた

「え、あ、どうされたんです」
「あのさ、敬語はいいから」

―か。言い切る前にユウナは敬語を拒否した
少女は、「でも……」と戸惑っていたがユウナの少しだけ怒っているような顔に「判りました」と言った後

「それで、どうしたのですか?」
「ハァ………。別に、私達はただジム制覇の旅をし始めただけよ。ねぇ?」
「あぁ…。俺はただの付き添いだがな」

ふいに話を振られたのに関わらずシルバーは何時もの調子で頷いた

「ジム…制覇ですか………」
「そ。この地方でユウナ…っつか宝来家が崇まられてんのか知らねーけど。俺達とユウナはただのトレーナーだぜ?」

クウトは会話に乱入するように言うと、少女はキッと朱色の瞳を釣り上がらせて、言った

「貴方達ねぇ!!! ユウナ様…宝来様がどれほどこの世界の平和を保っているか知らないの!?
それに、馬鹿っぽい顔してユウナ様を呼び捨てにしないでよ!!!
あんた達はただのトレーナーかもしれないけどユウナ様は由緒あるトレーナーなのよ!?
あんた達なんかと一緒にされたら」


「うっせぇんだよ。そうやって自分の地方の令嬢だけ褒めて崇めても、“俺達”神サマは何もしてやんねーよ」


時間が止まったような感覚。その間クウトは「またか」という顔でため息をついていた
そう言ったのは、ユウトであった
素人目で見てもユウトはあまり怒らないタイプだろう
第一ユウナとシルバーはそう思っていた
そんなユウトが何かを引き金にキレている


「な……俺達って何よ!!」
「俺の兄貴、本気になれば人だって“素手”で殺せるし、俺だって視ようと思えばお前の死ぬ未来も視れちゃうんだよ?」

な………。と少女は後ずさる。目の前の少年は
あまりに場違いであまりに恐ろしい瞳を向けていたのだから

「“世界”ってね、時間と空間とで成り立ってるんだよ。知ってた?
あぁ、知ってるわけ無いか。さぞかしこの世界は“アルセウス”だけが創った。くらいにしか考えてないんでしょ?
それがさ、違うんだよ。本当はね……
“アルセウスとパルキアとディアルガ、ギラティナが世界を創ったんだよ”
その時空の能力を受け継いだのが、俺達神崎家。知ってた?
だからさ……」


――――そういう侮辱するようなこと、言わないで――――

この未来も過去も視得てしまう能力は嫌い
“ともだち”が居ないのだって俺がお坊ちゃまだから
でも………俺は俺を生んでくれた母さんや父さん
それに、兄貴もディアルガもパルキアも…シェイミも
皆好きだから。
だから、そう卑下されるのは許せない


「………ねぇジムリーダーさん」
「な、なに………?」
「今日、貴方に挑戦を申し込みたいんだけど。良いかな?」

いつ、一体いつこの朱色の瞳の少女がジムリーダーだと判ったのだろうか
ただの勘だったのかもしれないがそれは当たっていた

「…………いいわ。貴方が勝ったらさっきの言葉は訂正する。でもアタシが勝ったら…訂正しないから」
「うん。いいよ。………負ける気しないから」


ソノ後、4人は少女…レイラにジムへと案内された

続く


12話 双子の意思

確かに俺はこの能力は嫌いだ
未来も過去も視える能力なんて誰も望んでいない

……それでも、「感謝」はしているんだ―――


「………それじゃぁ、始めましょう?」
「あぁ。――――サン、お願い」

試合はまだ始っていないのに、ユウトはボールからサンを出した
サンは一度「フィッ」と鳴くと、戦闘態勢をとる


「これより、ジムリーダー・レイラ対チャレンジャー・ユウトの試合を始めます!
使用ポケモンは3対。どちらか全てが戦闘不能になった場合、試合を終了します
……はじめ!!」

審判の声と同時にレイラはポケモンを出す

「行きなさい、エンカ!!」

レイラは「エンカ(焔華)」と呼ばれたキュウコンを出した

――――

ソノ頃、3人は観戦席で試合を見ていた

「……あの、さ。クウト」
「んー?」
「ユウト、何であんなに怒ったの?」

ただし話の内容は試合ではなかったが
ユウナの問いにクウトは一度考え込んで答えがわかったように言い出した


「ユウトはさ、なんつーか……“差別”されるのが嫌いなんだよ
だから、ユウナは俺達と同等の立場…のはずなのに、さっきああ言われた事に腹立ったんだと思うぜ」

ま、本当の答えは本人にしかわからないけど
とクウトは付け足して言った
その話を横で聞いていたシルバーは

「双子なのにお互いの意思が判らないんだな」

と言った
図星をつかれたのか、クウトは髪を掻きながら言う


「アイツ、普段から自分の意思を隠すような奴だから、俺にもよくわかんねーんだよな」
「……双子なのに? 双子ってテレパ(テレパシー)とかつかえ―――――」
「夢の見すぎ…、まぁ俺とユウトにとってテレパシーは“出来てもおかしくない”ことなんだろうけど」

その意味は要するに「俺たちは他の人間には出来ないことができる」という意味であった
つまり、「俺たちは普通の人間」ではない。という事になる


「でも、ユウトは心を閉ざしているようには見えないけど……」
「そうだけど……。でもアイツ、人に悩みを言えるような奴じゃないから、多分その影響なんだろうなぁ………」

はぁ、とやや自棄気味にクウトはため息をつき、ユウトのほうを見ていた
ユウナは腑に落ちない様子だったがこれ以上人の詮索をしない方がいい。と思ったのか、これ以上は追求しなかった


気づけば、ユウトはレイラの手持ちを残り一匹まで追い詰めていた
それも、サン一匹で


――――

「…残り一匹。でしょ?」
「………強いんだね、キミ。さっきのバカと顔そっくりだけど、もしかしてお兄さん?」
「いや、逆。それに兄貴はバカだけどそこまでバカじゃないなら」

え、弟? とでも言いたげなレイラに少々(いやかなり)呆れたようにユウトは言葉を投げ出した


「……まぁでも、これで終わらせてあげるわ
ファイア!!!」

レイラはボールから先ほどのブースターを出す
♂のようで、ファイアはやる気満々のようだった



「アタシは負けないからね!」
「俺も、負ける気にはならないし、負ける気しない」

続く


13話 父親雑談

ピンポーン、と家(というか豪邸)のインターフォンがなる
入ってきたのは、蒼い瞳、黒い髪の男性であった

「久しぶり。優李」
「久しぶりだねぇ、昌斗」

迎えたのは家主であるユウナの父親、優李だった
二人は知り合い…というか親友同士の仲らしくよく逢っているようだった
客室に連れて行き、二人は早速雑談を開始した

「そういえば、あの双子ちゃんがココにやって来たんだってね」
「双子ちゃんて……。そういう君も、娘さんがやっと戻ってきたらしいじゃないか」
「あぁ。可愛い従弟を引っ張ってね」
「あー……。アノ子か…。そういえばユウナちゃんはその従弟を探しに旅に出たんだってね」
「あぁ。拉致られた。って知った時ユウナ『絶対にシルバーを助けに行く!』って言ってたよ」
「ハハ、そして見事に見つけた。ってわけか」

そう言い、昌斗は紅茶を口に含む。砂糖を微塵も入れてない甘くない紅茶だったが
対して、優李の紅茶は甘い紅茶であった


「……世界も随分とまた極端に変わったよね」
「あぁ。俺もこうして“生きて”二人の成長を見届けられる」
「僕も、アノ子が傷つかなくて本当、良かったよ」
「………ただ、アイツは、ユウトは未だに苦労してる様だけど」

何でだろうな。と言って軽くため息をつく
まぁねー。とのんびりと優李は腕を組んで考える

「ま。ユウト君はそういう子なんだよ」
「そうかもしれないけど、何もユウトじゃなくっても……」
「そりゃ、ね。どうして息子が“違う世界”になったのに“苦労体質”は継続されちゃってるからね
挙句の果てには、“自分の能力”も嫌ってるし」
「時視がまだ制御できなかった時、周りの人の死ぬまでの未来とか、そういうのが視える。って怖がってたから、それがトラウマなんだと思う」

はぁ。と次は盛大にため息をつく
「苦労体質なのは、案外お前だったり」と優李は心のうちで思っていた

「まぁでも、ユウナに逢えたんだから、“光のチカラ”でユウト君も少しは救われると思うよ?
前もそうだったわけだし」
「前は…ユウトがユウナちゃんを救ったんだろ?」
「うん。でもソノ後二人はお互いを救いあって生きてきたんだって」

そこで、間が空き


「――――幸せ。に出逢うのが今回は遅かっただけ、じゃないかな?」

と優李は言う。その言葉に昌斗は笑って


「そうだな」

と言った


「うん。さて、僕も特訓開始しないと。いつ僕の前に現れるか判らないし
…手伝ってくれる? 元シンオウ四天王君?」
「はいはい。いいですよ。11歳でチャンピオンになって一度も破られていないチャンピオン」

そういって、二人は客室を出て、特訓場へと向かう





「龍牙(リュウガ)、お願い」
優李はカイリューのリュウガを

「いけ、爽剣(ソウキ)」
昌斗はエルレイドのソウキを出した


「あれ、ハクはお休み? ……それとも、手を抜いてるの? 龍王が?」
「そういう君も、アサヒ(エーフィ)じゃないじゃないか。エスパーを極めた者なのに」
「……ふん、どうせ……


「これから本気を出す。」に決まってるんだろ?」

二人はまるで子供のような笑みを浮かべ


「勝てるの? 僕に」
(勝てるのー? ユウトが私に)

「勝ってやるよ。ついでにその鼻っぱし折る」
(勝ってやる。って言ってるだろーが)


それは、まるで。本当の子供のようだった


「僕が勝っても文句なしだよ?」
(どっちが勝っても、文句言わないでよ?)

「当たり前」
(んな事、判ってるっつの)


それは、かつての“二人”を見ているようだった



「んじゃ、「始めますか」」
(それじゃ、(始めるか!!!!))


それは、まるで。前の“二人”と同じであった。


続く


14話 時間の思い

ドサッ、とファイアの身体が地面に倒れる

「あ…………」

それを信じられないかのように、レイラは地面に視座を着く
そこに、ユウトはゆっくりと近づく
レイラは顔を上げると、ほぼ無表情のユウトが自分を見下していた

その顔は、哀しんでいるようにも見える無表情だった
レイラはその顔がとてつもなく恐ろしく思い、怯えた色を瞳に宿していた


「…………ごめん、」

―恐がらせて。
と言ってユウトはスッと手を伸ばす

「え………?」
「今、恐がってたでしょ? だからごめん」
「……………怒ってないの?」

そう訊かれ、ユウトはふるふると首を横に振って

「怒ってないよ。…ただ俺は、ユウナが嫌そうな顔してたから
あと、兄貴をバカにされたから、だよ」
「………。」

それを「怒る」というのでは。とレイラは思ったが
目の前で手を差し伸べている少年の顔は、酷く悲しそうな顔をしていたので何もいえなかった
レイラはフッと笑い、ユウトの手をとって立ち上がった


「……ごめんなさい。訂正するわ
さっきはあんな事言って。貴方達だって神家のひとつだものね
…………ごめんなさい」
「いいって、気にしてないよ」
「…ありがとう、あ。あとこれ、“ブレイブバッチ”よ」

レイラは、銅(あか)色の炎を模したバッチを授けた
ユウトはそのバッチをとり、ありがと。と言った


          *

―ポケモンセンター


「なぁ、ユウト」
「んー…?」
「お前さ、最後レイラとなんの話してたんだ?」
「んー……………忘れた」
「おいこら」

嘘だろ。とツッコミを入れるクウトを無視して、ユウトは規則的な寝息を立てた

「ちょ、寝るの早いだろ………
……ま、疲れたんだな。お前、怒ると大抵疲れる体質だし
…………お疲れさん」

クウトはユウトの髪を一撫でして自分も眠りに着いた


「………悪かったな、怒ると疲れる体質で」


とユウトが呟いたのは誰も知らなかった


続く


15話 狂夢想

狂って狂って狂って狂いきれ。それが『俺』に出来なくて“俺”に託されたこと

     ― 生きたいのなら、狂え ―

「ッ!?」

思わずベッドから上半身を起き上がらせた
首やら額には気味悪い冷や汗、だが手はカサカサに乾いていた

「……俺に、出来なくて…俺に託された…こと………?」

まて、日本語おかしい。『俺』は一人……一人?
まてまてまてまてまてまて。
俺は、一人、ひとり、独り………?
違う、俺は独りなんかじゃない。違う
俺は昔とは違う。絶対独りなんかじゃない―――

             *


「……寝不足か?」
「らしい…………」

盛大な欠伸、あの変な夢のせいでアノ後よく寝れなかった
兄貴は心配して俺の顔をさっきから見ている
こういう部分は、兄というか何というか………


「あ、居た!!!」

ポケモンセンターから出ると、昨日みた赤毛が居た
名前は確か……

「シルバー……?」
「そうだ、というかこの前名乗ったはずだが」
「つか。如何したんだよ。ユウナは?」
「…………朝早く、ジムに行ったきり、帰ってこない」

え、今は……あ。13時か……わーお俺たちお寝坊さん♪
ってことは、シルバーも……

「寝坊して、行かなかった?」
「ッ……!! 五月蝿い、とりあえず一緒に探せ」
「何で俺たちが………」
「とある人に殺される。と言ったら?(半分冗談、半分本気)」
「「やります」」

とある人って……気になるけど、シルバーの顔みたら何か冗談に聞こえなかった
それに、なんか胸騒ぎする……し


「え? ユウナ様…ならアタシと勝負した後、出て行ったわよ?」
「そっか……ドコに行くかは言ってないのか?」
「えぇ」

なんか、シルバーの周りに「ヤバイ」オーラが出てる気がするのは気のせいだろうか
それに、滅茶苦茶焦ってる



「………………あ!!!!!」
「!? ど、どうした……?」
「いや、俺バカだわ。すぐ見つかる方法あったよ」
「まじか!? そ、それってなんだ…?」

シルバーに問い詰められて、兄貴は後ずさりながら、俺を指差す
……俺?

「ゆ、ユウトの時視でこの街の未来を視れば…いいんじゃないか?」
「あー、なるほどね。でも出来るか判んないから期待するなよ」

一応釘をさしておいた後、俺は未来に集中させて時を視た





―白い……白衣の男が……3人。の後ろに黒い奴一人……
囲まれてるのは……………ユウナ
場所は、外れの森……か



「……視えた。ユウナは、この街の外れの森にいる」
「よし今すぐ行くぞ、ヤミカラス!」
「フライ」
「ホーク!」

俺はフライゴンのフライ、兄貴はムクホークのホークをだして、俺の視た森へ向かっていった


続く


16話 絶望の表情(カオ)


ユウナが白衣の男と黒服に囲まれたのはついさっきであった
レイラとのバトルを終え、ジムを後にした後散歩手柄に森に行ったのが間違いだった
自分の“何”を狙ってか、研究員のような男3人。そしてそれを従えているような黒服、彼女にしては忌まわしく、同時に哀しい存在に似ている服であった

「…………。」
「どうした? 反抗しないのか? まぁ大人しい方がこちらといては好都合だけどな」

と、白衣の男の一人が悪者特有の笑みを浮かべてそう言った、吐き気のするような笑みで
ユウナは3人を睨みつけることもせず、ただただ追い詰められていた
その表情は無表情に見えて全てに絶望したような顔だった
もちろん、ボールに収まっている自分の家族達からは“声”が聞こえてくる。だが回復もしていないのにバトルに出すなんて非常識で非情すぎる
それに、何故だがきっと助けが来ると思っていたから、ユウナはボールに手を掛けなかった

「ま、いいだろう。……コイル、“でんじ…
「ニューラ、“凍える風”!!!!」な!?」

コイルに指示をしようとした途中、声変わりをしはじめた少年の指示でコイルは「こおり」状態になった
まるで、それはユウナの望み通りに助けが来た様に


「殺されたくなかったら、ユウナを返せ。今すぐに」

と、ニューラを指示したシルバーは純粋な銀の瞳で男達を一瞥しながら言った
その後ろには、双子の姿が


「……言うこと聞かないと、」
「時空の果てで木っ端微塵にさせるぜ?」

双子は、まるで二人で一つの言葉を言うように蒼の瞳で男達をにらみつけた、否挑発していた


「ふっ、騎士の登場…というのは本当にあるんですねぇ」

黒服の男が皮肉をこめたようにシルバー達3人を見た
それも品定めするような目で

「お前がユウナを……?」
「えぇ、ですがこれは私のみの行動ではなく、上からの命令、ですけれど」

シルバーの問いに黒服は素直に答える
その異常なまでの素直さにユウトは疑念を抱いていた
それはシルバーとクウトも同じで

「……口封じ、ってわけか。ウィン“火炎放射”!!!」

その理由に気づいたのか、ユウトは黒服に向かってウィンディに指示を出した
黒服は避ける事無く炎を浴び、黒服は焼けてコートのように剥がれ落ちた。実際コートだったのだが

コートを脱いだ男は、下の服も黒く、髪も瞳も闇のように黒かった
それに反射するように肌は白い。汚れた白であったが


「まったく……随分直接的ですね、“遠慮”を知らないんですか? 神崎悠斗」
「なっ…………!?」

初対面である男の口から名前はともかく本名を出されたことに、ユウトは目を見開き、男を見る
ユウトはその瞬間得体の知れない感覚に襲われる
それは「恐怖」。無意識に身体が震え、足がガクガクと揺れる

「ユウト…………?!!」

クウトはユウトの変化に驚きそして思い出す
“彼は恐怖心が人一倍強い”ことを
やりたくない。と思い軽く舌打ちした後クウトはボールからサーナイトをだし、催眠術でユウトを眠らせた
今はこうするしかなかった



再び黒服の男と対峙すると、男はフッと笑い

「今回は失敗ですね。思わぬヒーローのお出ましに
……今回は見逃しますが、次は本気で行きますよ?」

その残酷な笑みにシルバーとクウトは背筋に悪寒を覚えた
コイツが本気を出したら、太刀打ちできないんじゃないか、と思うほどに

男はテレポートかなんかで姿を消した。白衣の男と共に
その間、樹に凭れ掛かっていたユウナの元にシルバーが駆け寄る

「大丈夫か?」
「………うん、平気。ありがとねシルバー、ユウト、クウト」
「……何故、反撃しなかった? ユウナなら返り討ちにすることぐらい、容易いだろ……」
「……………ジムバトルのあとだった。ってことも理由の一つなんだけど
………絶望、しちゃってさ」

そう言って見せたユウナの表情は本当に絶望しているような陰りを見せた表情だった



困惑しているシルバーに、弱く笑みを見せてからユウナは


「汚れの無い、人間なんて居ないんだよ
汚れていない世界も無いんだよ」


と言った


続く

17話 心の闇


時刻は、空に星が瞬きはじめた夜。今日の月は嘲笑う形に似た三日月


「汚れの無い人間も、世界も無いって……どういうこと?」
「そのまんまの意味だよ。本当に綺麗な人間も世界も無い。そう、仮初の白。のようにね」

ユウトの質問に、ユウナは歌うように答える
仮初の白。それは白い服を洗濯して綺麗になったように見えても、本当は汚れている。という意味だった


「……ごめんね、私が光に近い所為だもんね。こんんなこと言っちゃうの」
「間違ったことは言ってないよ。俺もそう思ってた事あるから」
「そうだな…、俺も思ったことは何度かある」

ユウトに倣うように、シルバーも頷いて言う
クウトだけは、何も言わなかった
そっか。とだけユウナは言って空を仰いだ

前に誰かが自分のことを「夜空」と称した人がいた
誰かはわからない。でもその人は今の自分と酷く似ていた
愛されることが足りないまま育ってしまった自分と似ていたのだった
その人は自分にとって太陽のような人だった。自分を闇から連れ出してくれる。そんな人だった気がする
最も、ユウナはその人が誰なのかももう忘れていたのだが
それに、不思議なことに、自分が生まれる前に逢った。という事は覚えていた。こんなことあるはずが無いのに


「……でも、本当に汚れた人間も多くは無いだろ?」

というクウトの言葉にユウナは我に代える
多くは無い。逆に言えば少なくも無い。つまり居るけどそんなに居ない。ということだった

「少なくとも、俺たちは、な」
「…自意識過剰」
「うっせ!」
「五月蝿いのは兄貴だろ? …まぁ、兄貴の言うことも間違ってないけどさ」

ユウトはそう言いながら、とても安心したような笑みを浮かべていた
まるで、その言葉を待っていたかのように

「そうだな。確かにこの世界にはユウナの言う汚れた人間ばかりかもしれない
でも、汚れきった人間はそう居ない
クウトの言うとおり、俺たちは……大丈夫、だろ?」
「シルバー……」

シルバーは少し負い目を感じるような表情で言う
それはきっと、かつて自分が背負っていた過去と罪からくるのだろう
それでも、彼は精一杯言ってくれた。成長の、証

「そうだね。私が逢って来た人の殆どは、そんな人達じゃなかった
心を、闇に染め上げては居なかった
大丈夫だよね。またあいつ等がやって来ても…私達なら、起こせるよね? 奇跡」
「あぁ。大丈夫だ。ココにいる間、俺がユウナを……護る、から」
「ありがと、シルバー」

いつの間にか二人の世界に入っていて着いていけなくなった双子は、完全に蚊帳の外だった

「…どうする?」
「んー……もう行くか?」
「…そだね」
「ユウナ、シルバー。俺たちもう行くから、また逢う時はよろしくな!!!」
「あ、うん!! またねユウト、クウト!!!」

そして、双子の姿が完全に見えなくなった後、シルバーは一つの質問を問いかけた


「そういえばさ、さっきアイツに刃向えなかった理由、もう一つあるんだろ」

疑問系ではなく、確定しているように問う
ユウナはあはは、と空笑いをして頷いた

「アイツの姿見たとき、シルバーも同じ事思ったんでしょ?」
「あぁ…。酷く、奴らに似ていた」

シルバーは一旦間を置いて


       「「ロケット団」」


とユウナと同時にその言葉を放った
ユウナが刃向えなかった理由。それはあの黒服が、ロケット団の服に似ていたからであった
敵。そのカテゴリに入ってはいるものの、ユウナには多少の戸惑いがあった
それは、シルバーがロケット団のボス……サカキの息子で、自分は従姉であるからだ、だから微少ではあるものの、ユウナにも“ロケット団の血”というものが流れていた
それはシルバーも同じことで


「…だが、それは似ているだけであってロケット団ではない」
「そうだね…。今回は初対面だったし…次からは、こっちだって大人しくしてる気は無いよ」
「言うと思った……。それじゃ俺たちも行くか」
「うん!」

その声と同時に、ユウナは自分が座っていた岩から飛び降りる。が、バランスを崩し転びかけたところをシルバーが片手で抑えた

「ありがとー」
「……危なっかしい」

続く


18話 憧れ


それは、まだアタシが小さい頃の話
アタシと歳、変わらないのに、すっごく強く見えて……それから、ずっと憧れの存在なんだ



ファイア(イーブイ)と外で散歩していたら、大勢の大人が横を通り過ぎた
何だろう? と思ったから、私はこっそり大人の後を着いて行った
その大人たちが見ているのは…ピカチュウ?
にしても、小さいピカチュウ……

「あの、どうしたんですか?」
「あー、あのピカチュウ、この街に来たんだってよ
んで、果物を落としちまって、また野菜…って感じだと」

あ、じゃぁこの人は被害者。って訳じゃないのか……
もう少し集団をかいくぐって前のほうに来ると
そのピカチュウは、なんだか…怯えていた

「ブイッ」
「ファイア…やっぱり、アノ子ちょっと…違うよね?」
「ブイ」

ファイアも頷いてる。でも、言うの恐いな……
アタシはまだ8歳だし、相手は大人だし………
そんな時、

「何、やってるんですか!?」

その声に、一斉に振り向く人(アタシ含めて)
その声の主は……

「ユウナ、さん……!?」
「そんなことより、そこに…居ますよね? ポケモン」
「え、えぇ……」
「退けて下さい。……大丈夫? ピカチュウ」

ユウナ…宝来家のユウナ。確か…アタシと同じ歳…
凄い、なぁ……


そのピカチュウは、やっぱり怯えていた
それに気づいたユウナさんは、微笑んで、ピカチュウの頭を撫でた

「大丈夫よ。大丈夫……」
「ピ……」
「――――――――そっか、恐かったんだね」

ピ、とそのピカチュウは頷く
ユウナさんはそのピカチュウを抱き上げると、キッ、と大人達を見た

「どうして、この子を恐がらせたんですか?」

その声は、怒りを含みながらもすごく冷静な声だった
逆に、その冷静さが恐かった

「だ、って…ですね、コイツ、俺の野菜、やほかの店の果物とか、落としたんですよ?」
「…わざとにですか?」
「いや……わざと、じゃないとは思うけど…」
「この子、住処の森から迷って出てきちゃって、始めてみる人に怯えてて…
わざとじゃないのに、追いかけられて…すごく恐がってたんです
この子に悪気なんて無かったんですよ、最初から」

アタシと同じ歳…のはずなのに、すごく大人に見えた
これが、“お嬢様”ってやつなのかな……

「ピ、ピカチュ」
「……もう、良いって?」
「ピ。ピッカチュ!!」
「………ありがとう」

多分、ピカチュウは「ありがとう」と言ったんだと思う
そのあと、大人たちはピカチュウに謝って、散り散りになった
アタシも、家に帰ろうと踵を返す
その時、確かにアタシの心に芽生えたのは「憧れ」という気持ちだった



「宝来優奈。ユウナ…様、か……」
「ブイ?」
「アタシね、アノ子の事、憧れちゃったみたい」
「ブイー」
「あはは、もちろん、お母さんも憧れてるよ!」
「ブイッ!!」






『ねぇ、名前…何?』
「私はね、ユウナ。よろしくね、ピカチュウ…じゃなくて、ピル」
『ピル?』
「そ。貴方は私にとって家族なんだから、ピカチュウのままじゃ他人みたいでしょ? ♀だから、ピル」
『可愛い…。ありがとう、ユウナ!』
「ありがとう、これからよろしくね、ピル」
『うん!』
『あーっ、ボクの事忘れてるでしょ、ユウナ!!』
「忘れてないって。あ、この子はルナ。一応♂だよ」
『一応じゃない!! ボクは生粋の♂だよ!!』
『……。あはっ、よろしくね、ルナ!!』
『よろしく、ピル!』
「早速仲良しだねー、二人とも♪」

続く


19話 森


―タイの森

「…ハクタイより、鬱蒼と茂ってる森だな、ココ」
「だね。ニュアンスとしてはジョウトのウバメっぽいかも」
「………良く知ってるな」
「基本中の基本だぞ?」
「…………っるせ」

そう言われ、やれやれ。と言ったふうにユウトは肩をすくめる
……にしても、とユウトは木々で殆ど見えなくなっている空を見上げた
なんだか、嫌な予感がする。そんな予感は――――




「………って、ここ、さっきも来た、よな……」

的中した。なんということか、最初の場所に戻ってしまったらしい
どんだけ典型的なんだか……とため息をつく
しかし、これからどうしたものか。
もう一度迷う…なんてことはしたくない
………あ、アノ子を使えば良いんだ

「サン、出ておいで」
『どうしたんですか? まさか迷った…のですね』
「そ。だからさ、出口まで教えてくれない?」
『……空間使いのクウトが迷ったのですか…』
「うるせー。いちいち一言多い奴だな……」
「ま、いいからさ。夜になる前に出たいんだけど」
『判りました』

サンは頷いて、二人の前を歩いていく
クウトは相変わらずブツブツ言っていたが、ユウトは無視し続けた
これで大丈夫。そう思っていたが………




「あれー………?」
「……………ザ・予想外」

あろうことか、再び戻ってきてしまった
…まさか、エンドレス?と二人は頭の隅で考えてしまった
サンもサンで、平静を装ってはいるものの、かなり動揺していた

『……おかしいですね』
「何が?」
『“行けない”んですよ。出口まで
まるで、“何かに阻まれているように”』
「…………って、ことは………」

ユウトは、何か閃いたようにクウトのほうへ振り向いた
え?俺? という顔をしたが、クウトもユウトの考えていることがわかったらしく
なるほどな。と呟いた


「その阻んでる“何か”を壊せば良いんだな」
「そ。んじゃぁサン、その阻まれてる所まで行ってみて?」
『はい』


((……でも、何で……、“俺たちを動かないように”したんだろう………))



続く


20話 空殺し


歩き続けて、サンが何も無い場所で立ち止まる
一見、ただの道に見えるがサンが言うにはココが阻まれている場所だという
ユウトはサンにありがとう、と言ってボールに戻した
クウトはその阻まれている場所を凝視して、力の弱い場所を探していた(そこを壊す方が体力を温存できるらしい)

「よし、ここだな。ユウト下がってろよ」
「はいはい。別に流れ弾なんてこないと思うけどね」

そうだけど、と言おうと思ったが喉まで出かけた言葉を呑み込んだ
クウトは力の一番弱い場所に手を置き、右手に神経を集中させる
空殺し<スペースブレイカー>
それは、クウトが空間神パルキアから受け継いだ能力
それはこの世界に存在する物質を力を込めるだけで壊せる。というもので、本気になれば人だって、あるいは世界だって壊せるらしい
最も、一度もやったという記述は無いのだが

パリ、と何も無い場所から亀裂のはいる音がする
そしてその音は次々と増えていく
パリ、パリパリ、パリパリパリ………
そして、最後にパリン、と心地の良い音がした


「……終わった?」
「あぁ。…にしても、これただの“リフレクター”だったよ」
「“リフレクター”が……?」

リフレクター。それはエスパー技で特殊技の威力を少なくさせる技
人を通れなくするほどの力は無い……はずだ


「…ま、さっさと行こうぜ。もうじき夕方だ」
「そだね。次の町は……ノンノタウンらしいよ」
「ノンノ?」
「花。って意味だって“花香る町”って呼ばれてるらしいよ」
「ふーん…俺らの故郷みたいなところ…かな」

二人の故郷、ソノオタウンも花が綺麗な町だった
ノンノ、とついているくらいだからその町も花が綺麗なんだろうと思うが
二人は自分の故郷の花のほうが綺麗だ。と内心思っていた




二人は足早に森の出口まで歩き出した
その背中を木の上から見ている人物が居た
その人物は、白い髪、翡翠色の瞳をしている少女のようで少年のような体格をしていた
その少年はポケギアである人に電話を繋ぐ

「してやられちゃいました。兄のほう…普段は悪そうな頭していますが
やるときはやる頭みたいですよ。っていうか意外と頭良かったです
…リフレクターというのが判ったくらいですからね」

チッ、と少年は相手に聞こえないように舌打ちする
相手はただ平淡な声で「そうか、引き続き頼む」と言って通話を終了させた

「判ってますよ。“時空双子捕獲”は僕の役目なんですから
………それにしても、彼のほうも失敗したみたい
“光闇の神子(みこ)”を盗り逃した…というか自ら退いたみたいですけどね」

時間も残っていないのに。と今は居ない仲間に愚痴を漏らして木から降りた



少しずつ、少しずつ、闇が3人に忍び寄っていく
その事に、まだ誰も気づかない







「――――へぇ、“ユウナ”の言ってた双子君がノンノに来るのかー」
《多分ですよ。タイの森で迷ってるかもしれませんから
まぁ、来ていたら………どうするんですか? “ソラ”さん》
「んー……とりあえず実力調べ、かな」
《うわ……。でもあの二人も結構強いですよ?》
「判ってるよ。なんたってあのユウナを負かさせたくらいだもの」
《ッ…言わないでくださいよ! 結構ショックなんですから!! …それじゃ》

プッ、という音の後無機質な音が耳に通るのをきいて、ソラと呼ばれた少年も電話を切る
その顔はほんの少しだけ苦笑いを浮かべていた

(相変わらずの強がりさんだよねー……)


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.15 )
日時: 2010/09/07 00:09
名前: 天月

21話 ソラ色少年


「ユウト、ユウト!!! 見ろよコレ!!!」
「ん〜……なにがどうし―――うわぁ」

ポケセンの宿泊施設の窓から見えたのは色取り取りの花…畑だった
その広さや花の種類の多さに流石の二人も息を呑む
それに暫く感じていなかった花の香りも故郷に良く似ていた
実は昨日、ノンノタウンについたのは夜だったため花が見れなかった二人だった

本日も晴天なり。まだ朝なのに昼のような空の明るさだった
ポケセンから出た後、クウトはんーっと腕を上げて伸びをして、ユウトは大きな欠伸をした

「さて、どうする?」
「んー……天気も良いし…今日はゆっくりする?」
「そうだなー。んじゃ、出せる奴は出すか」
「ん。サン、グレイ」
「ナイト、ライク」

ユウトはサンとグレイシアのグレイを
クウトはナイトとライボルトのライクを出した
まぁ言ってはなんだが二人の手持ちは比較的大型系が多いらしい
小型3:大型7という具合だ


「……にしても、長閑過ぎて超平和だな」
「だねー」
「バトルしたくなってきた……」
「じゃぁ、してみる?」
「いいねぇ……。って誰!?」

いつの間にか。本当にいつの間にか
何か居た。
年上のように見える、男の人
というか、滅茶苦茶なれなれしい…いやフレンドリーなお方


「あ、俺はソラ。お前達はユウトとクウトだろ?」
「……そうですけど、如何して知ってるんですか?」
「んー、だってお前達の話はユウナから聞いてるからさー」

知ってるんだよー。といかにもへらっと言うかほのぼのとソラは言った
何だか微妙に子供っぽい気もするが、聞いてみたら、二人より3歳年上の18歳であった
ソラは二人をその辺のベンチに座らせ、飲み物を買いに行くと言った

「飲み物、何がいい?」
「俺は炭酸以外なら何でも良いですよ」
「俺はレモン味の飲み物がいいー」
「へぇ、ユウトって炭酸無理なんだなー」
「はい…。あのシュワッって喉にくる感じが…嫌なんです」
「というか、前に飲んで吐いたからだろ?」
「うぐっ……」

事実なのか、ユウトは何も言えずに俯いた
ちなみに何かボソボソ言っている
ソラは何とか会話を変えようと

「……あ、クウトはレモン好きなのか?」
「はい! あのすっぱさが好きなんですよ!」
「へぇ〜。じゃ、俺行って来るな」
「いってらっさーい」


(思い出したくなかったのに……)
「おーい、戻ってこーい」

続く


22話 アレルギー


「はい、ユウトにはコーヒーミルク、クウトにはレモンサイダー」
「ありがとうございます」
「ありがとうございまーす」

ソラは二人に飲み物を渡した後、自分もベンチに座る
ちなみにソラの飲み物は苺ミルク
そういえば。とソラは一人呟き、こう訊いた

「ユウトって、なんで炭酸飲めないの?」
「え゛っ………と……………」
「あー、コイツ、炭酸アレルギーで、飲むと吐くんですよ、盛大に」
「盛大は余計だっ!!!」

振られたくなかったのか、言われて恥ずかしいのか、ユウトは真っ赤な顔をしてクウトに反撃した
クウトは余裕な顔で、あははーと笑っていた
ソラは仲良いなーと思いながら、二人を見ている
特に赤面しているユウトが、らしい


「そういえば、ユウナも核心つかれると赤面するんだよなー」
「……そう、なんですか?」
「というか、アイツに羞恥心があったのか」
「クウト。それは失礼だよー。ユウナは清楚キャラに見えて、ツンデレなんだから」
「「まじで!?」」

男の子がそんな会話して良いのか。というのは置いておき、何故そこまで知っているんだろう、ソラは。

「…ソラさんにとって、ユウナってどんな子なんですか?」
「んー………妹第二号。かなー」
「第二号…ってことは、もう一人妹みたいな人居るんですか?」

クウトがそう訊くと、あぁ。と健気に、それでいて少し淋しそうに言う
その表情に二人は疑問を抱くが、きっと訊かれたくない事なのだろうと思い、言わなかった

「今はすっごい遠い地方に居るんだけど、俺と一緒に孤児院に居た時は病弱で泣き虫だったんだ」

ソラは、思い出し語るように言った
二人は何も口を挟まず、ただ聞いていた

「でも、最近はすっごく元気らしくって、普通にポケモンバトル、それに旅をしてる。ってユウナから聞いた時さ、すっげー嬉しかったんだ
あの病弱で泣き虫なアイツ…マイって言うんだけどな、その子
そのマイが、普通の人と同じように過ごしてるってことが、俺にとってすごく嬉しかったんだよな…
ごめんな、こんな話しちゃって」
「いえ。初対面の俺たちに話してくれてありがとうございます
…俺も、そんな人が身近に居るからよく判ります」

クウトがそう言うと、ユウトが食いつくように訊いて来た

「そんな人って、誰?」
「…………。―――に、決まってるだろ」
「え。聞こえなかった。もう一回。ワンモア」
「嫌だ。男なら一度で聞くべきだ」
「えーっ」

口を尖らせて、愚痴を言っているユウトを見て
クウトは安心したように笑って
誰にも聞こえないように呟いた

「…ホント、良かった」

      ―お前が、元気になって―


           *



「じゃ、俺は家こっちだから。またなー!」
「はい。ありがとうございました!!!」
「ありがとうございました。…じゃ、今日また一泊して明日出発しよっか」
「おう!」


続く


23話 N極とS極


「……大丈夫か、コイツ」
「いいえ、大丈夫じゃないわ」
「返事が無い。ただの屍のようだ。ですね」
「イエロー先輩…さり気無く怖いッスよ?」
「っていうか、どうしてレッドさん、こんなことに…?」
((((クリス(さん)…まさか知らない?))))

ちなみにここはレッドの家。そして現家主のレッドはまるで屍のように動かない
というか、ショックで動けない。らしい
さっきからぼそぼそと「ユウナ」と連呼しているので5人のうち一人以外は原因がすぐ判った様だ

「…クリス、おめーだけだと思うぞ? おしゃれ小僧も、野生児ギャルも、エメラルドも知ってるんだぜ?」
「な、何がよ!」
「レッド先輩とユウナが付き合ってる、ってこと」

本当にクリス…もといクリスタルは知らなかったらしく、瞳を大きくしている
その様子に、ブルー、グリーン、イエロー、ゴールドは、ほんの少しだけ引いた
と同時に、本当にこの子は“ユウナ”に興味ないのか・・・と思ったようだ

「………あれ? シルバーとかも居ないわね…」
(((((コイツ、ひでぇ)))))

そんな時、ゆらりとレッドは立ち上がった
まるで、操られているように

「クリス…タル」
「は、はい?」
「…………シルバーとかって、今居ないのは、ユウナとシルバーの二人だけだよ?」

どすの利いた低い声。笑っているのに怖い。ただひたすら怖い

「い、いや、えっと………」
「ユウナとシルバーは、今レイシンに居るの。判る?ユウナの故郷
で、俺は置いてけぼり。これでも、ユウナの彼氏なのによ……なんでなんだよ、こんなのアリかよ」
「先輩、俺みたいな口調になってるッスよ?」
「ヤケクソになってるわね……」

そして、スイッチが切れたようにまたレッドは倒れた
どんだけユウナを溺愛してどんだけ落ち込んでるんだこの人は

「……あ、じゃぁレッドさんもレイシンに行けばいいじゃないですか!」
「……なるほどな。様はストーカーのように」
「いやいやいや、それは流石にヤバイですよ、グリーン先輩」
「まぁ、いいアイディアではあるわね」

でしょう!? とイエローは両手をグッと握り、自信に満ち溢れた顔をした

「レッド先輩レッド先輩。先輩もレイシンに行けば良いんじゃないッスか?
そーすればユウナに逢えますよ?(多分)」
「……………。そっか!!!!」

がばっ、という効果音がつくほど急に立ち上がる
横にいたゴールドはびっくりしてしりもちをついた
そして、自分以上に単純な人だ…と半ば呆れたようだった

「行くのね?」
「あぁ。…っても、今日はもう遅いから…明日にでも」
「そう。逢えることを祈ってるわ」
「…シルバーは如何するんだ? 追い出すのか?」
「え、わかんない」

けろっとした返事にグリーンはため息を吐く
まぁ、レッドもそこまで鬼畜でSじゃないから、多分、シルバーを追い出すような真似はしないだろう。…多分


そんななか、ブルーは

(ユウナはともかく、離れていても引き合う存在なのね…この二人は
まるで、磁石や電子のN極(+極)とS極(−極)じゃない)


まぁ、だからバカップルなんでしょうけど、とブルーは肩をすくめた




次の日、レッドがあてもなくレイシンを歩き回ることになるのは言うまでも無い



続く



24話 黄の星と銀の羽


「『―千年に一度目覚め、七日間だけ地上で過ごす“願星”
願星は心が強く、優しい人間によって目が覚める
…以前、それを利用し願星を捉えようとした人間が居たらしい
願星の生まれし場所は、“麗神”。そこの“星の故郷(ふるさと)”である
神は、願星を護り讃えるニンゲンを創りだした
星の故郷には、海も広がっていた。その海に生まれた“海の神”も同時に護り讃えるようになった
そのニンゲンを“銀羽一族”と呼んだ』
――って、言うけど、わたしにはあんまり自覚ないんだよなー…」

はぁ、と軽くため息を吐いて分厚い本を閉じる
その小柄な身体にはあまり合わない机、それに椅子だった
題名は『神継ぐ者』

「アルセウス様とダークライの御家は、来る宝…、蓬莱…“宝来”でしょ
ディアルガとパルキアは神の崎(みさき)…“神崎”
ギラティナと『   』は魅せる海…“海魅”
蓬莱は、月…かぐや姫。まぁクレセリアだもん
神の崎……あ、ソノオ、花が咲き…だから崎?
海魅は、マナフィでしょう。それにミオは海が近いもの……」

幼い割に、かなり色々と詳しいのは幼い頃から学んでいたからか
鎖骨あたりまでの金色の髪と銀かがった白の瞳が特徴的な少女であった
少女は、部屋を出ようと椅子からおり、同時に星飾りのついたヘアゴムを二つ取り、髪を二つ結び…所謂、ツインテールにした。…髪の長さ故か、かなり小さかったが

部屋もかなりの広さだったが、廊下の広さも負けては居なかった
バカでかい家を建てるよりは、貧しい人たちに寄付でもしようよ。と何度思ったことか
そして家柄に捉われず走り出していったアノ人が羨ましいと思っていた

「あれ、姉ちゃんどっか行くの?」

不意に背後から声がして振り向くと、少女とは真逆の銀の髪、金かがった黒の瞳の…少女よりほんの少し幼い少年であった
“姉ちゃん”というあたり、弟なのだろう

「星汰(セイタ)…、平気だよ?脱走は“二度と”しないから」
「うん。判ってる。……でも逃げ出したいんでしょ?」
「当たり前だよ。どうして“優奈さん”は許されてわたしは許されないのかな……」

はーぁ。と先ほどより大きなため息を吐いた
弟…星汰もだよねぇと相槌をうつ

「それじゃ、わたしはその辺歩いてくるだけだからすぐ帰ってくるよ
…行って来ます」
「うん、行ってらっしゃい。星奈(セイナ)姉ちゃん」

少女…セイナは家を出る。6匹の“仲間”と一緒に
セイタは姉を見送り。何も起きないように。と思っていた

「でも…まだ姉ちゃんは良いほうだよ。僕は……
外に出ることさえ許されたことがないんだから
―――――――“跡継ぎ”だから」



           *

丁度その時、ユウトとクウトは…

「……“星の瞬く街、ノチウシティ”だって」
「いや、今昼だし」
「で。水タイプのジムリーダーさんが居るんだって」
「お、水タイプかー…ホントだ近くに海がある」
「…………………そ、そうなんだー」

“海”と聞いて、ユウトは冷や汗を浮かべて乾いた笑いをしていた
別に、彼は海が嫌いなわけではない。が苦手ではあった。泳ぐのは

「ユウトくんはカナヅチだからねー」
「っ、るせぇ!!!!」
「炭酸アレルギーに病弱、そしてカナヅチの3大苦……くくっ」
「っ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

クウトは笑いを堪えようとしているが堪えきれず
ユウトは恥ずかしくて顔を真っ赤にしている
図星のため、何も言えない、ユウトであった


そんな時、ピルルルル…とクウトのポケギアが鳴った
はい。と出てみると相手は父親で

「父さん?」
『そ、いまノチウシティ?』
「そーだけど、なん………あぁ、そーいうことか」
「能力、使ったんだ、父さん」
『た、たまたまだ。それよりノチウといえば星だ
さて問題。神継ぐ家は全部で何家でしょーか』

いきなり!?とツッコムのも嫌なので二人は考える
まず自分達で1つ。次にユウナ…宝来家で2つ
もう2つは……アイツで3つ

残りの1つが判らない

「神崎、宝来、海魅…あと1つ……」
「わかんねーよ。答えは?」
『答えは、願星と海の神の能力を継ぐ、銀羽家だよ
教えただろ、4つって。忘れないでくれよー
神崎だけなんだから、跡継ぎ決まっていないの』

銀羽(ぎんう)……習ったような、習ってないような……
と思いつつも、さりげなくアリエナイ事を口にした父に

「「マジかよ!?」」
『うん、マジ。だって、兄弟ならまだしも、双子だから“それぞれの能力”しか継いでないから
選ぶの難しいんだよ』

と父は言うが、本来「双子の下のほうは“生まれなかった”ことにして殺す」というのが基本であったが、父は「殺す」という言葉、行為が嫌いなためやらなかったらしい
そんなことも露知らず、“幸せな兄弟”は少々怒っていた


――姉弟の弟が後継ぐこともあり、また双子両方が継ぐこともある……

そんな、理不尽で曖昧な世の世界であった

続く


25話  母親似


「優李さん!!!」
「……あ、レッド君。久しぶりだねー如何したの?」

次の日、レッドは最初に優李のところに向かった
優李は相変わらずのんびりしていて、危うくそちらのムードに流れ込みそうだったが、それを寸でで止めた

「あ、あの…ユウナは……どこにいるんですか?」
「んー……どこだろうね……僕、連絡しないようにしてるから」
「な、ん………。そうですか…。判りました…」

何で。と言おうとしたがレッドはこの人の立場を思い出したため、それ以上は言わなかった
が、居場所がわからなければ逢えない。それがショックだった

「ま、なんならちょっと、ユウナがレッド君に“言えない”話でもしようかな」
「ユウナが俺にも言えない話……?」
「あぁ。というか…ユウナも知らない話…かな」

ユウナも知らない話……。自惚れかもしれないけれど、レッドは他の所有者よりユウナの事を判っている。そんな自信があった
けど、全てを知っているわけではない。ユウナは基本自分のことはあまり話さないタイプだからだ
それでもレッドに話したのは信用できるからであり、レッドはユウナの背負っているモノを少しでも軽くしてあげようと思っているからだ
興味本位ではない、純粋な想いで。

「……教えてください」
「うん。いいよ。……立ち話もなんだしこっちで話そうか」

そう言い、優李は歩き出す。その背中が何故か悲しそうに見えた


            *

「―――ユウナの、お母さん?」
「あぁ。シルバー君のお母さんの妹だったんだよ」
「だった……?」

もしかして、離婚だろうか。そしたらユウナとシルバーも従姉弟じゃない…辻褄が合わない
その時、一瞬最悪の状況を思いついてしまった
そして、自分の事も嫌な方へ考えてしまう
レッドはその予想を無しにしようと頭を振る。忘れるように

「……多分、レッド君の考えはあってる
……僕の妻…奈々は、亡くなっている」

ズシン、と心臓に杭を打たれたようなそんな痛みが走る。いや、最早痛みではないのかもしれないが
思えば、始めてこの家に来た時も、今も、母親。という姿を見たことがない
…ユウナはソレを、見て見ていぬフリをしていたのだろうか
そして、「甘え方が判らない」という彼女の言葉も判る気がした

「……どうして、亡くなったんですか?」
「警察は“事故”ってしているけど……
もしかしたら、意図的な犯罪だった……かもね
“宝来家の子供が生まれる前に母親を殺す”っていう。でも…奈々が亡くなったのは、ユウナが生まれた3日後…なのにね」
「みっ、3日後!?」

母という存在を覚える暇もなく、亡くなったのか、ユウナの母…奈々さんは
それは、一体どれだけ残酷なのであろう
そして、ユウナにどれだけの悪影響を与えてしまったのだろう
両親は、生まれてくる子供に夢を持って待っている
こんな子に育って欲しい、と
そして名前にもしっかりとした意味を持って名づけている
……と、前にブルーの母親が言っていた気がした

「奈々は、“生まれてくる子には自分と僕の名前を入れたい”と言っていた。…本当のユウナの名前の意味は“優しく、素直に育って欲しい”って意味なんだ
けど……偶然にも“光の優に奈落の奈”って意味にされちゃったんだけどね……」
「…奈々さんの願は…叶ってます。…素直、っていうのは微妙かもしれませんが……」
「うん。でもそれは僕の責任だ。仕事で忙しいことを言い訳に、ユウナに甘えさせてあげられなかったから」

と、優李は表情に翳りを含めて言った
ユウナは、優しくて自分以外の事に素直だ。ポケモンを助けようと思ったら、助けるまで決して諦めない。それは人も同じ
でも、自分の事になると頑なに何も言わない、何も動かない
それでも耐え切れなくなったら、自分にこっそり言ってくれるのだが
別にユウナはレッド以外の所有者を信用していないわけではなく、寧ろ仲間として「大好き」と言っている
きっと、ユウナは心配をかけさせたくないだけなのだろう
それでも、レッドに話したのは彼がユウナにとって一番「好き」な人だからであろう


「……ユウナは奈々にそっくりなんだ。生き写し…とでも言えばいいかな」
「生き写し……?」
「うん、優しくてポケモンや人の事を優先させて、何があっても諦めなかった
それでいて、自分の事はあまり話したがらない人だったんだ
…でも、僕には話してくれたんだ」
「……ホント、そっくりですね」
「だろう? 二人とも“自分が一番好きな人”にだけ素直なんだ。……ってことは僕とレッド君も似ているのかもね」
「俺はそんなにのほほんとしてませんよ
……でも、ちょっと似ているかもしれませんね」
「だろう? きっと奈々とユウナは趣味も性格も一緒なのかもね」
「そうかもしれないですね」

先ほどの暗い空気はどこへ行ったのだろう
流石、優李さんと言ったところだろう
この人は本当に場の空気を変えるのが上手い
だからこその強さ…つまり勝負の機転が上手いのかもしれない
そんなところも、二人は良く似ているのだが


「……レッド君、ユウナを頼んだよ」
「わかりまし…。って、え、っと…それって……」

にこり、と優李は笑って頷いた
レッドは綻びそうな顔を何とか保って「ありがとうございます」と言った

家を出た時、彼は本当に嬉しそうな顔をしていた

「さって、ユウナとシルバーに会いに行くか!!」


彼が目指すは、二人の居場所


続く


26話 星の子  +星奈視点+


「さてと…ドコに行こうかな。スカイ」
『どこでも良いんじゃない? 帰ってこられれば』
「そうだね。…あ、じゃぁ海行こう海!」
『さんせーい!』

わたしと、スカイ(イーブイ)は海へかけだした
あの海は、わたしとスカイの思い出の場所だから


「やー、もう夏だから人多いねー」
『そーだねー!!』

本当、暑くなったから人が多くなった
…人目につくのは苦手なんだけどね
人を眺めてるとき、何か違和感がはしった

「あれ……?」

こんな暑いのに、黒と灰色のパーカーきてる、男の子二人…
それに、あの二人から見える“能力の波紋”は……
そんな時、スカイが肩から飛び降りて、その二人の方に向かった

「ちょ、ちょっとスカイ!!!」

前もろくに見ないで、スカイを追いかけてたら、人とぶつかった

「あたたた……」
「大丈夫か?」
「あ。はい…すいません……ッ!?」

ぶつかったのは、あの二人
…っていうか、双子さん? っていうか一卵性双生児?
っていうか…スカイは!?

「この子、君の?」

と、思ってたらスカイは黒パーカーの男の子の肩にいた
…エーフィーの視線が怖い気がするのは気のせいかな?

「あ、ありがとうございます。もう、ダメだよスカイ!」
『だって、なんかセイナと“近かった”から、つい〜』
「近いって……」

まさか、あの“能力の波紋”は…ホンモノ?


「……どうした?」
「ふぇ!? あ、大丈夫、です!!
あの……わたし、銀羽星奈って言います」
「銀羽……あ、あの家?」
「“神の四家”の一つ…の?」
「え、知っているんですか!?」

そう聞くと、知ってるも何も…と二人は顔を見合わせる
…鏡見てるみたい……

「俺たち、神崎悠斗と、神崎空斗なんだけど」
「……。」

やっぱり……。
あの能力の波紋は本当だったんだ………
神の四家の中で、わたしだけが見える、「能力の波紋」
今まであんまり信じてなかったけど……
その時、一番聞きたくないことを言われた


「やっぱり、セイナが銀羽家の跡取りなのか?」


一瞬で周りが真っ暗になった。そんな錯覚を覚えた

「……あ、当たり前じゃないですか!!!」

嘘を、吐いてしまった
わたしはアノ人のように、怒れない
アノ人のように強くは無いから

「……。嘘、でしょ」
「ッ!? そ、そんな事……」
「別に俺たちは怒らないから、本当のこと言っていいよ?」
「………本当、ですか?」
「当たり前だろ。男に二言はない!」

……大丈夫、だよね。この二人なら………


「判りました。本当は―――――――」


続く


27話 己の願は +星奈視点+


「……わたしは、昔…家を脱走したことがあるんです
あの人は…優奈さんと、同じように」
「ユウナと、同じように?」

あぁ、この人…知らないのか………

「はい。優奈さんが8歳の時、優奈さんは家を抜け出したんですよ
…そんなこと、許される行為ではないのに。許されたんですけどね。あの人は
……でもわたしの時は……」

ぐっ、と唇をかみ締める。正直、言いたくない
でもその時、頭に柔らかい感触がやっていた
…撫でられてる…?
撫でてくれたのは、ユウトさん…

「セイナも、大変だったんだね」
「ゆ、ユウト…さん?」
「……弟くん、今は……大丈夫?」
「え……。あ、セイタ……!?」

どうしてわたしに弟がいるのかわかったのかは知らないけど
今はセイタの安否が最優先………
わたしの所為で、またセイタが犠牲になるようなことがあったら、わたし……!!

その時、肩を叩く手があった

「落ち着けよ、まだ大丈夫だから」
「ッ、どうして、大丈夫って…あ……」
「うん、ごめん。ちょっとセイナの未来“視せて”もらったよ」

未来…視る……。時視……
ユウトさんは、ディアルガの能力を……?
じゃぁ、クウトさんは……
とクウトさんを見ると、ニッと右手を出して笑った
…本当、なんだ……

「……一緒に、来てくれませんか?」
「もちろん」
「良いぜ!」

ありがとうございます。と笑顔で言った
多分、久しぶりの笑顔



お母さん、わたし、初めて、

            自分の願が叶ったよ。




「…あ、姉ちゃん!」
「セイタ!! よかっ………!?」

ほっ、としたのもつかの間
セイタの、後ろに………イタ。


「…少し、」
「遅かった…みたいだね」

少し…そう、本当に少しだったのかもしれない

「お、とう……様……」
「また、脱走か? …セイナ」
「ッ、違います!」
「…では、何故時空双子がおる?」

と、お父様は、ユウトさんとクウトさんを見る
多分、慣れてるのか二人は動じていなかったけど

「……俺は、ただセイナを、あと弟を自由にさせてあげたいだけですよ」
「…束縛するのが、全てじゃありませんよ?」
「……戯けが。優李も昌斗も甘いのだよ
自由なんて、無くても良い…私達のような家は、な」

ピキッ、となにかの音がして、後ろから殺気が……

「……そーいうの、差別って言うんだけど
俺たちみたいなニンゲンでも、他のニンゲンと同じなんですよ?
…………そういうの、すごくウザイ」

ユウトさんが、怒ってる…(気の長い人だと思ってました)
クウトさんは…呆れてる………?

「ユウト、落ち着け。今お前が暴走しても何も変わらないから」
「……………判った」
「よし。……でも、お前、最悪だよ」

ニコリ、と黒い何かを含んでクウトさんは笑う
怖い………
でも、これも、全部、わたしのため……




なら、わたしも、言わなくてはいけない。


―自分の願は自分で叶えるよ、お母さん


続く

28話 最初で最後の願事 +星奈視点+


言わなきゃ、ずっと、ずっとわたしの中に閉じ込めていた
“言葉”を……!!

「お、おとう……お父様!
わたしは……いいえ、わたしとセイタは“自由”になりたかった!!!!
でも、お父様は許してくれなかった……
“自由”になれなくてもいい!!
せめて、理由を、本当の理由を教えてください…!」

今まで、恐くて逆らえなかったお父様に、初めて
自分の意思を伝えられた

お父様は、ふむ。と言って
こういった


「ならば、ポケモン勝負で決めるとするか。星奈、お前とな」
「え………?」


バトル?勝負?ポケモンの?
そんなの、やったことないよ……!?
テレビで見たことくらいしか……
その時、また肩に手を置かれた
やっぱり、ユウトさんだった

「大丈夫、俺らがアドバイスするから。な?」
「あぁ。大人と子供だ。ハンディはあるだろ?
おとーさま?」

ちょ、それ明らかに挑発……
でも、お父様は全然動じなかった。外側では

「いいだろう。こいつはバトル未経験だからな
ただのレベル上げ。と言ったところで終了させたからな」
((こいつ、まじムカつく……))
「判りました。ならわたしが勝ったら、自由にさせてください。セイタも!!!」
「判った。だがお前が負ければ、一生家に居る。ということにする」


…この勝負は、ある意味、わたしの人生の分かれ道………
セイタのぶんも、絶対に負けられない!!!


そして、腰に居る仲間たちも、カタカタと震える
やる気、だね……!




「では、庭へ来い、星奈」
「……はい」




続く

29話 生の分かれ道。  
*URLは挿絵の下書きです*

ヒュウッ、と潮の香りがする風が通り過ぎる
それに合わせて、セイナの金色の髪も踊る
ゴクリ、とセイナは固唾を飲み込む
額からは、冷や汗が頬を伝う
そして、腰のボールに手を掛ける

「先攻はお前からで良いぞ」
「……はい。エアロ!出番だよ!!」

セイナはボールから、エアロ(エアームド)を出す
エアロは鋼鉄の翼を広げ、甲高い声をあげる

「エアロ、頑張ろうね!」
『あぁ。セイナとセイタのためだからね!』

セイナとエアロは、お互いを見て、頷く
神の四家の共通能力は『ポケモンとの会話』
で、宝来家は「全てのポケモン」、神崎家は「“特別”なポケモン以外の全てのポケモン、海魅家は「“雷、草タイプ以外”の全てのポケモン」
そして、銀羽家は「手持ちとする全てのポケモン」であった
なので、セイナはスカイ、エアロと会話が出来る


「行け、ブーバーン」

セイナの父が出したのは、ブーバーの進化系であるブーバーン。炎タイプでエアロには相性が悪い


ユウトとクウトは、ヒソヒソと話をする
それは、セイナの父のことについて

「うわっ、汚っ……」
「そーいう奴、なんだろーな」
「それにしても、酷いな……」
「あーいうのが俺たちの父さんじゃなくてよかった」
「なー…」



また、ヒュウッと風が通り過ぎる
ザァ、と庭の草がざわめく

『相性不利……だね』
「うん、でも……信じてるから、エアロのこと」
『あたしもだよ。出逢った時からセイナを信頼してるからね!』
「ありがと。……エアロ、“嫌な音”!!!」

セイナがそう指示をすると、エアロは翼を擦り合わせてギリギリと嫌な音を出す
ブーバーンはその音に耐え切れず、両手で耳のあるらしい部分を押さえる
その瞬間を、セイナは見逃さなかった

「エアロ!“エアロスラッシュ”!!」

エアロは空高く飛び上がり、空気の刃を生み出してブーバーンに攻撃する

「……あれが、初心者?」
「全ッ然、そう見えない……」
「だよな……。埋もれた才能…か」

もし、彼女が自由だったら、自分達より強いトレーナーになっていたかも……
と、思う二人であった




が。現実はそう甘くは無かった


ドサッ、とエアロが地に落ちる
二人が目を放している時、ブーバーンの炎技によって、エアロが倒されたのであった


「くっ……スター!」
『エアロさんの仇、取って見せましょう!!』

セイナが次に出したのは、スター(スターミー)
水・エスパーでブーバーンと相性が良い
きっとセイナはそれに掛けているのだろう


「…絶対、負けないんだから……!!」


続く

30話 もう、負けない

「スター、“ハイドロポンプ”!!」

セイナが素早く指示をすると、スターは真中の紅いコアから、水圧の激しい水を出す
その水がブーバーンに届くのも早かったため、ブーバーンに水は直撃し、戦闘不能になった

「くっ……。いけ、エレキブル」
「……スター、戻って」

エアロの二の舞になるまい。と思ったのだろう
セイナはスターを戻す。そして……

「出番だよ、フレア!!」
『一発でねじふせてやるよ!デカ物!!』

セイナは、フレア(ブースター)を出す
先程のように、相性の良し悪しはないが、きっと何かあるのだろう

「エレキブル、“雷”だ」
「フレア、“穴を掘る”!!!」

雷がフレアに落ちる直前、フレアは地面に身を潜めた
チッ、とエレキブルは舌打ちをする
そして、地面の中のドコにいるのか。と探し始める

一瞬、ニヤリと笑い、セイナは声を上げる

「フレアは貴方の真下よ!!!」
「ブルッ!?」
『へへっ、上手くいったぜ!!!!』

ドサッ、と巨体が倒れる
攻撃をしたのは、小さな躰であるのに関わらず、だ
そんな時、ユウトはあることに気づく
とても簡単で、とても不思議な事にだ

(アノ人………もしかして………)

そしてユウトの心の中に、一つの疑念が生まれる
同時に、疑問も生まれた

その疑念は、決して間違っては居なかった

「なぁ、兄貴。もしかしてさ―――――」
「―――――、まじで?」
「うん。もしかしたら。だけど」



「フレア!!“火炎放射”!!!」

エレキブルの留めに、フレアは火焔を放つ
先程の技が効いていたのか、エレキブルは戦闘不能になる


そして、フレアはここに違和感を覚えた
無論、セイナは気づいては居ない

(あれ……?これ、“おかしくねぇ”……?)


フレアの感じた違和感、ユウトに生まれた疑念は、同じ意味だった


続く

31話 Is it you that win?

―俺が感じた疑問、それは……


「…これで、最後だ。いけドサイドン」
「……。フレア、戻って」
『あぁ。なぁセイナ。…なんか、おかしくないか?』
「……うん、最初から判ってた。でも勝負だから」
『……………そっか。俺は、俺たちは信じてるからな』
「うん。ありがと」

そう言い、セイナはフレアを戻し、再びスターを出す

「スター、一発で、決めるよ?」
『えぇ、セイナ。あなたは…これに勝ったら、お父様になんと?』
「………もう、考えてあるよ」
『……わかりました』


「ドサイドン、“雷パンチ”」
「スター!“サイコキネシス”でドサイドンの動きを封じて!!」

と、ドサイドンはスターの前で身動きが取れなくなる
自分の思い通りに動かない自分の身体にドサイドンはいらいらしている

でも父親は何もしない。



そう、“最初の攻撃以外、彼はポケモンに何も指示をしていない”のだ
相手が自分に不利なポケモンを出しても、交代はしなかった
………“初めから、『負け』を認めた戦い”だったというわけだ

ユウトの疑念はコレで晴れる
が、疑問はまだ残っている


「…スター、“ハイドロポンプ”」

セイナは、落ち着いて冷静に攻撃を指示する
ドサイドンは岩・地面タイプなのでダメージは二倍となり、戦闘不能となる


戻れ。と父親はドサイドンを戻し、セイナもスターをボールに戻す
そして、父親は言う

「…お前の勝ちだ、セイナ。好きにするがいい」
「まって。なんで…“勝負”なんて口実、作ったの?」
「……………。私は、優李から、優奈さんの従弟が攫われた。と聞き焦った
“もしかしたら、セイナやセイタも攫われるのではないか”と」


でも、それは終わった。けれど私は不安だったのだ


と父は言った

「……ありがとう。お父さん。私達の事心配してくれてたんだね
ごめんね。誤解、しちゃって」
「いや、いいんだ。私こそ悪かった。これからは二人とも自由にするがいい
…跡継ぎはセイタになってしまうが、な」
「僕はいいよ。お父さんが決めたんだし。ね、姉さん」
「うん!」


完全に、蚊帳の外の二人は、事が丸くなった家族を優しく見た後
去ろうとした

その時

「ユウトさん、クウトさん!!!」
「……何?」
「あの、ありがとうございます!
貴方達に逢ってなかったら、わたし、ずっとお父さんのこと誤解したままでした
だから、ありがとうございます!!!」
「……どういたしまして。セイナ、またな」
「家族3人、幸せにな!んじゃ、またなー!」


はい!と3人は手を振り別れる



「……強かったなセイナ」
「あぁ。……っていうか、俺らなんか忘れて………
あ!!!! ジムリーダーの事……」
「忘れてた……ね。明日、挑戦しよっか」
「あぁ…。次、俺先だからな」
「はいはい」



そういい、二人はポケセンへと足を運んだ


続く


32話 静かなる海

「……僕に、挑戦者。だって?」
「はい、“セナ”さん」
「………うん、いいよ。入れてあげて」
「はい」


黒かがった青の髪を靡かせて、セナは座っていた椅子から立ち上がる
“海の遣い”と呼ばれている彼の夢は

「海の神に出逢う事」であった―――



            *
〜ここから、URLの曲をお聴きし楽しんでください〜

「君が、挑戦者?」
「―――あぁ。俺はクウト…です」
「クウト君か。僕はセナ、よろしくね
…じゃぁ早速、始めようか」

コクン、とクウトは相槌をうつ
そして二人は腰のボールに手をかける


(…相手は、水タイプ専門、兄貴なら…多分、アイツだろうな)



「では、ジムリーダー・セナ対チャレンジャー・クウトの試合を始めます!
使用ポケモンは3体。どちらか3匹先頭不能になった時点で終了します!
では……Ready Go!!」

その声と共に、二人はボールを投げる
二つのボールは弧を描き、地面に落ちる。そしてポケモンが出てくる


セナは、シャワーズ
クウトは、ラプラスを出した


「……舐めてるの? 僕のこと」
「ぜーんぜん。俺のラスは特別だからな!
ラス、“10万ボルト”!!!!」
「なっ!? シャワーズ、“守る”!」

土壇場で、シャワーズは何とか自分の身を守った
チッ、と聞こえないように舌打ちをしたクウト。そして次の作戦を思いつく

「ラス、」
『えぇ。判ったわ、クウト』
「サンキュ。ラス“怪しい光”!!」

ラスは濁った虹色の光を出し、シャワーズを混乱させた
よし、と心の中でガッツポーズをするクウト
対してセナは未だに余裕を見せていた

「……シャワーズ“岩砕き”!!!」
「!? ラス!!!」

混乱状態でも攻撃できるが、その確率は低い
が、あのシャワーズは………

あ。とクウトはココで気づいた
もしや……

「混乱が、解けてる……?」
「正解。状態異常を治す木の実を持たせておいてるからね」
「………流石。ラス、ありがとう。戻って休んでろ
……いけ、クライ!!」

クウトが次に出したのは、ラクライ
電気タイプであるため、相性は良い。……はずだ




「アノ子が、時空双子かー。なんだ、私と同じくらいじゃない」



続く

33話 天使の幼き末裔   +ある人視点+


今、私はこっそりと“神崎空斗”と“美汐瀬名”のバトルを見ている
二人とも、実力が高く、一進一退のバトル。とでも言うべきだろう
ただ……私が気になるのは、彼“神崎悠斗”の実力
………“炎華鈴羅”との時は、慌しくて見れなかったからね……

と、かくいう私の名は“天歌 留梨亜<テンカ ルリア>”
天歌の意味は、天使の歌声って意味らしい
……まぁ、わかる人にはわかるんじゃぁないかな?
ちなみに、神の四家とは無関係だけど
…いろんな意味で神サマに関係してるけど♪
あ。空斗が攻撃にでる

「クライ、“電撃波”!!」

ふぅん、威力は少ないけれど、必ず命中する技を選んだ……
性格に似合わず、慎重派ねー
……でもさっきのラプラスちゃんを戻す前に“ある事”やったほうが有利になっていたかも…ね

「くっ……。シャワーズ、“溶ける”!!」

瀬名の方は、シャワーズちゃんを水に潜る…んじゃなくて、溶け込ませる
でも…空斗はもう何か策を思いついたみたいだけど……

「クライ、水に向かって“放電”!!」

おお、上手いねー。これなら溶け込んだシャワーズにもダメージを与えられる
勝負事になると頭が回転するタイプみたいね、彼
その時、腰についてるボールのひとつが揺れる
……スノウか

「どしたの? スノウ、まさか…バトルしたいとか?」

スノウ(グレイシア)はうん。と力強くうなずく
この子は……すーぐ興奮しちゃうんだから
まぁ、私も戦ってみたくなったなぁ…彼と


「うん、じゃぁこのバトルを見届けたら、ね?」

再び、スノウは頷く
っと、いけない!最後まで見てなかった……
けど、シャワーズはラクライによって倒されたみたい
あと2匹……どんな子を出してくるのかな?


その時、ポケギアがなる。やばい。と思ったけれど、幸いにばれなかった
電話の相手は、彼女だった

「もしもし…? あ、結じゃない」
《結って、省略すんなよ……。私には“結那”って名前があるのよ》
「はいはい。どうでもいいけど、男言葉は無理しないほうがいいよ?」
《む……。判った。で? どうなの?》
「うん。けっこー実力派で頭脳型だよ。かなり冷静だし」
《ふぅん……。ルリア、あんた……》
「あ。一旦きるね、ばいばーい♪」

ピッ、と通話をきる。後で起こられそう…
まぁいっか
さっきのは結那。本当の名前は……“純悪 結那<ジュンアク ユイナ>”
さて……次はどんなバトルを見せてくれるかな?

続く

34話 荒々しき海  +クウト視点+

「いけ、スターミー!」

スターミー……。素早さも高いうえに、エスパータイプも備えてある……
ある意味、強敵だ。けど……

「クライ、ちょっと休んでろ
……いけ、ナイト!!」

次に俺が出したのはナイト。素早さが低いけど、“一つのタイプの攻撃”が無効化されるんだから、五分五分だろ


「……スターミー“冷凍ビーム”」

ピーッ、とスターミーのコアから冷却が流れ出し、ナイトにあたる
もちろん、よけることはできた。けど……これも作戦の一種ってもんだ

「ナイト、“しっぺ返し”!!!」

状態異常にならなかったナイトは、プールサイド飛び越えて、スターミーに攻撃する
んで、同時に“噛み付く”もやっていた

「!? ……こういう、ことだったのですか」
「へへっ、わざと攻撃受けたほうが威力倍増! ……まぁ、凍り状態にならなきゃの話だったけどな」

まぁ、効果抜群の技を二つ受けたんだ。スターミーは倒れた
さぁて、次は最後………いったい、何だしてくるのかねぇ


「……これで、最後だ。キングドラ!!」
「なっ!?」

キングドラって……水とドラゴン…
ちぇ、微妙に……不利じゃん

「んー………。よし、ナイト“シャドーボール”!!!」
「キングドラ、“高速移動”で避けて」

ナイトのシャドーボールは避けられ、壁にぶつかって消滅した
高速移動で素早さがあがって、避けやすくなっちまったな………
あ。でも………

「ナイト、“騙まし討ち”」

とっさにナイトはキングドラに向かって飛び出す
そして俺は次の準備をしようとボールにてをかける
一回目は避けられた。でも…ナイトは身体を捻って次はキングドラに当てる
騙まし討ちは、絶対に当たる攻撃だからな
こっちに戻ってきたナイトを一度戻し、またラスを出す
ちょっくらダメージ負ってるけど、向こうも同じくらいだから、なんとかなるだろ
……多分


「ラス、“あられ”! んでもって“吹雪”!!」

ラスは天に向かって金切り声をあげ、雪より硬く雹より小さいあられを降らせ
次は前が見えなくなるほどの吹雪をキングドラにあてさせる
あられの効果で吹雪は必ず命中する技になってるからな

……吹雪が晴れた頃、キングドラは既に倒されていた
ってことで、俺のか……



「認めない!!!!!!!!!!!!!!!!!」


突然の大声に、俺とラスも驚く
認めないって、どういうことだよ……


「僕は……認めない。クウト君。僕の次のポケモンを倒せたら、認めてあげる」
「ちょ、それってズルイじゃんか!!! 最初に3対3と決めたら、それ以上はできない!! お前もわかってるだろ!?」
「あぁ、判ってるさ。だが、認めない!! 僕は海の神……ルギアに会うまで、僕は勝ち続けなければいけなんだ!!!!」
「それは…………」


―――ただの、往生際の悪い奴の言う事じゃねぇか
セナの言っていることは、3回じゃんけんで決める。と言ったことを「やっぱり4回」「やっぱり5回」と言ってるようなもんだ
こいつの言ってることは、間違ってる
けど……戦わないと何起こるか、わかんないし……
しゃーねぇな


「……仕方ねぇ。早く出せよ。お前の4匹目とやらを……!!」
「ふっ……。いけ、“ギャラドス”!!!」

4匹目が、ギャラドス……か

「ギャラドス“龍の怒り”!!」

って、攻撃早ッ!? 指示するヒマもねぇじゃん!!!
…まぁ、なんとか耐え切ったけど
ギャラドスに攻撃する体力はもう無い……なら

「ラス“雨乞い”!!!」

ラスは再び、金切り声を上げて次は雨を降らした
ギャラドスの特性は「威嚇」だから素早さはあがること無い
俺はラスを戻し、クライを出した

「クライ、“雷”!!!!」

クライは天に向かって吠え、ギャラドスの頭上に雷を打ち落とす
水・飛行のギャラドスには効果4倍だ
ギャラドスは、そのままグラリと横に倒れた


「ギャラドス……まで……」
「さ、俺の勝ちだ。だろ? 審判さん」
「え、あ、はい。勝者チャレンジャーのクウト!!」

審判がそういうと、ステージにあったプールは無くなった(なんかの操作で)
そのプールがあった場所を歩いて俺はセナのところまで歩く


「お前、間違ってる」
「ッ、何がだ!? ルギアは強い者の前に現れる。だから、僕は……」
「ルール破ってまでして勝って、それが本当に強いといえるのか?」

びくっ、とセナの肩がゆれる
多分、自分でもこんなやり方は間違ってると思ってるんだろう
俺は頭を掻きながら続ける

「……本当に強い奴って、ただ勝負に勝つだけが強いってわけじゃないと思うんだ
ただ、力量があれば良いわけでもない
………必要なのは、強い心と信頼する心、なんじゃないのか?」


その言葉に、セナは目を見開く
きっと今までの自分の行動が間違っていたと、気づいたのだろう
セナはゆっくりと立ち上がり、はい。と手のひらにのったバッチを見せる
ほんの少し後ろめたいけど、俺はそのバッチを受け取る


「……君が、僕からバッチを取ったのは初めてのトレーナーだ。誇りを持て」
「はいはい、でもお前も強かったぜ。またいつかバトルしような」
「…………あぁ」


             *


ジムを後にして、もう日が落ちかけている夕日が綺麗に反射している海を見た
すごく、綺麗

「……綺麗、だな」
「あぁ。夜の海も、朝の海も、綺麗だけど」


――夕日の海は、もっと綺麗だ

とユウトは言った
そういうのって、普通だったら「君のほうが綺麗だ」って言うけど、俺男だし、それはそれでいっか
っつか、ユウトがそんな台詞言うはずないけど



結局、街を出るのは明日になった



           *


僕を負かして、僕に大切なものを気づかせてくれた
……どれもこれも、君が初めてだった


「さて……ジムに篭りっ放しじゃなくて、たまには外に出てみようかな」


まぁ、今日は疲れたから寝るけれど



続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.16 )
日時: 2010/09/07 13:44
名前: 天月

35話 夜月

さて、双子が人に街に出会っている頃、二人は
タイの森を抜け、ノンノの手前にある分かれ道を、ノンノではない方の道へと進んだ

そこは………

「“太陽と月の都市、チュツシティ”……だって」
「この地方は、自然とかの名前が多いな」
「まぁねー」

ユウナはシルバーの言葉に胸を張って答える
お前が自慢してどうする。とツッコミたくなるが、いつになくユウナが上機嫌なので許しておく
話しながら歩いていると、あっという間にポケセンにたどり着いた

ポケセンに入り、ユウナは宿泊受付に行き、シルバーは飲み物を買いに自販機まで行った

(えっと、ユウナは…冷たいココアで…俺は……。いいや、俺もそれで)

二人分のお金を入れ、同じボタンを二回押す
そして、落ちてきた飲み物(缶)を取り出しどこかその辺のソファに座り、シルバーはユウナを待っていた

少しして、ユウナが部屋の鍵を二つ分持ってきて(当たり前ですが別室です)
一つをシルバーに渡し、シルバーは持っていたココアを手渡す
ユウナはプシュッとプルタブを開け、一口飲んだ

「はぁー甘くて冷たくて美味しい〜♪」
「そうだな……。丁度のども渇いてたしな」
「ねー。あ、シルバーもココアなんだね!」
「あ、あぁ」

実を言うと、二人は甘党で、シルバーの母によると自分も奈々も甘党だということから、母親同士の遺伝だろうな。とシルバーは考えていた

ココアを飲み干し、二人は宿泊部屋と向かった

「んじゃ、入ってきたら殴るからね!!!」
「……。大丈夫だ」
「うん。じゃぁお休みー」
「お休み」

二人は部屋のドアを閉じながら、手を振り合った
宿泊部屋は洋室で、とても綺麗な部屋で、チュツの景色が良く見えた


ユウナはまず、ベッドにダイブした後、ポケギアで彼に電話した

「もしもしー、レッドー?」
《ユウナ!! 今どの辺に居るんだ?》
「えー? チュツシティ。って場所だよー。結構遠くまで来た」
《へぇー。頑張ってるな!》
「うん!! レッドも来れば良かったのになぁ……
……。っあ!! 今のはなんでもない!! 空耳! じゃあね!!!」

ピッ!と慌しく通話を終わらせる。一体何口走ったんだ自分は!!!!
とユウナは布団に顔を埋めながら自己嫌悪に陥った
もちろん、ユウナはただ今レッドがレイシンに居るなんて露程にも思っていない


『ユウナー。ボクにはちゃーんと聞こえてたよ?』
『私もちゃーんと聞こえてたよー!』

いつの間にかボールから出ていた二匹―ルナとピル―は先ほどのユウナの言葉を聞いていた様だ

「……ルナ…? ピル……?」
『『!?』』

埋めていた顔を上げ、怖い笑顔で二匹を見た
二匹はビクッと身体を強張らせ、後ずさる
逃がせまいとユウナは二匹を猫掴みする(ねずみと犬?を)

『ご、ごめんなひゃい……』
『だってだってー!!!』
「だって、じゃない!!」

二匹に一喝を入れ、ボールに戻す
怒った事で疲れが溜まったのか、お風呂に入ってもう寝ようとユウナは思った



            *



「おはよー!シルバー!」
「おはよ。ユウナ。……昨日、叫んでたな」
「それは……この子たちに、ちょっとした喝を、ね?」
「そうか…(一体、何やったんだよ……)」

はぁ、とシルバーはユウナの腰についているボールを見た
ルナとピルは、心なしか落ち込んでいた


続く

36話 純粋な悪魔  +あの方視点+


ったく……。ルリアってば……
怒る気もなくすよ、まったく

「っと、こっちは神子を見なくちゃいけないんだっけ……
って、何で“悪”の私が神子を……“天”のルリアが見たほうが、よかったんじゃ……」

ま、独り言はここまでにしておこうっと
あ私はユイナ。本当の名前は“純悪結那”
由来は「“純”粋な“悪”魔」から。矛盾してるけど、私はこれはこれで良いと思う
だって、人のココロなんて矛盾で満ち溢れてるもの……



……“宝来優奈”。影の二つ名は“光闇の神子”
ソノ血には、アルセウスの能力の血とマサラの血が混ざっている
その過程で、彼女は“意思繋ぎ”の能力を手に入れた
んで、ダークライの能力の血も、ね
クレセリアの血も……ちょっとだけ混ざってるのかな

私もルリアみたいに、神の四家には関係ないけど、神サマにはちょっと関係している
神サマというか、私は“悪魔”にルリアは“天使”に……
でもその悪魔は悪いことをできない、純粋な悪魔
純粋で無垢で、儚い悪魔
なんていうか、堕天使にも悪魔にもなれなかった。そんな悪魔

ルリアは、人に幸福を与えられなかった天使
だって自分が幸福じゃないのに人に幸福を与えれるなんて、無理に決まっている
言うなら、堕天使にも天使にもなれない。そんな天使だったそうだ

………文献によれば、それは、私たちのご先祖様だったそうだ
これは私しか知らない。ルリアはきっと知りたくないだろうから


すっ、と腰についている一つのボールを取り出す
中には、ブラッキーのダーク。英語で闇
私の一番のパートナーで、この子の声は聞こえる
っていうか、悪タイプの子の声は聞こえるんだよね
ルリアは、声っていうか…ココロが詠める。人やポケモン、物にもね
これも、ご先祖様の能力だったらしい


「私たち、大変だね」

私は自嘲気味に笑う、ダークは心配そうに私の顔を見る
……ありがと

「さぁって、神子さんのこと見守らなくちゃね!」


続く

37話 Evil that approaches 


影はいつだってついてくる。光がある限り闇があり
正義がある限り悪だってあるのだ
悪を全て消そうなど、愚かにも程がある―――




「さて、ココで特訓でもしよっかー。ね、シルバー」
「あぁ。ここなら広いしな」


二人は、チュツの外れの森に来ていた
その森の中に、バトルに最適な場所を見つけたらしい
二人はさっ、とボールを宙に投げた
ユウナはルナ。シルバーはニューラだ


「……ニューラ、“乱れ引っかき”」
「ルナ!“影分身”!!」

シルバーの指示から、特訓は始まった
どちらも悪タイプのため、二人は出来るだけ悪タイプの技を使わずに指示している




―その時だ。二匹は不意にピタッと動きを止める
そして、辺りをキョロキョロと見回す。まるで何かに警戒しているように
そんな様子に、二人も辺りの気配に気づく


何か、潜んでいる。と―――

(…どういう事? さっきまでシルバーでさえ気づかなかったのに……
でも、さっきからこの辺りは邪気で溢れてる
………怖い)


「……何処に居る!!! さっさと出て来い!!!」

いきなり、シルバーが叫んで、ユウナと二匹は驚く
それもそのはず、シルバーが怒鳴ることは、稀だ
そして潜んでいる相手も突然の怒鳴り声に驚き、ガサッと音を立ててしまったようだ
それを、シルバーは見逃さず素早くニューラに指示を出した

「ニューラ、“電光石火”!!!」

ニューラは音の鳴った草地へと高速で向かう
……が、相手は居なかった
確かにそこに居たはずだ、そして自分の指示は音が鳴った瞬間だから、他の場所に移動なんて、ほぼ不可能だ
……テレポートなら別……。テレポート?


そして再び、草の揺れる音が鳴った
なった場所は……ユウナの背後
それに、相手は……ユウナの真後ろに居た

「!?、ユウッ……」

ユウナ。と呼ぼうとしたその時、相手は、ユウナの頭上に、刃物を、振りかざしていた

「ッ……ユウナ!!!!!!!」

つっかえた喉から出てきた言葉は、酷く裏返って掠れていた
その声にユウナは振り向くが、もう刃物は目の前に迫っていた

痛みと、死を覚悟してユウナは目を瞑る


ザグ、と肉を切る音がした。



……だが、何時まで経っても痛みはこない
そっ、とユウナは目を開けると、相手の持っている刃物には、血が
そして、自分と相手の間には……

最も信頼していた、家族が、倒れていた
黒い毛からは、赤黒い血が流れ、黄色の毛の部分が赤黒く染まっていく
ユウナは、何が起こったか理解できなかった。否理解したくなかった


「あ……ルナ……………!?」
『あ、はは……ユウナ、大丈夫だっ、た……?
怪我、してない………?』

ルナは、自分が危険な状態に陥りながら尚、ユウナを、この世で最も大好きな主人を心配していた

「どうして……、あんたがっ、犠牲になったのよ……」

ユウナは、力尽きたようにその場にペタンと座り込み、息の薄いルナを見つめた
その赤い瞳も虚ろで輝きをも失いかけていた
それでも、彼は笑って

『ぼ、くは……ゆうなが、傷つくほうが……もっと、辛くて、痛いから……
こんな傷、へっちゃら、だよ……』

そして、彼は微笑み、気を失った
あ。とユウナは息を止める、思いたくない
思いたくないけれど最悪の状況が、目の前に映った気がした
それは―――――「 」。


そんな事、絶対にさせまいとユウナはルナを抱き、全速力で森を出ようと駆け出す
シルバーはそこで置き去りになって、気づいた

いつの間にか、敵が居なくなったという事に
きっとユウナはルナのことで頭がいっぱいで、気づかなかったのだろう
そして、シルバーも目の前の光景に戸惑い、敵が居なくなったことにも気づけなかった


「…相手は、ユウナを狙っていた。だが、予想外の出来事がおき、去っていた。……かな」
「ニュラ……。ニュラ!!!」
「あぁ、俺たちも早く森を出るか」

そう言い、シルバーとニューラも、森を出て行った


            *



「ユウナ………」
「シルバー、ルナはね、ギリギリ助かるって!
見た目以上に傷は酷くなくって、手術して、少ししたら、すぐ、良くなるって…!!」


その顔は、嬉しさと涙でぬれていた
だが、その裏には、きっと……。
シルバーはチラリとユウナの服を見た
…血で、ぬれていた

「……ユウナ、服。血ついてる」
「え!? ……本当だ。気づかなかった……
着替えてくるね!!!」

タタッと、ユウナはシルバーの横を通り過ぎて、脱室へと向かった
シルバーは傍にあったベンチに腰掛、背中を壁に預けて、肺の中を整理させるように息をはいた


驚いた。とでも言えばいいのだろうか
人に刃物を向ける人など、おぞましい行為だ
たとえいかなる思いがあろうとも……
そして、ユウナは泣いていた
稀にしか涙を見せない彼女はきっと、涙が出てることさえ気付いていないんだろう……


           *


脱衣室でユウナは着替え、血のついた服を洗っていた
その時初めて自分は泣いていたんだと気付く
目の前の鏡に映る自分の瞳は濡れていて、赤くなっていた

ショックだった。目の前で家族が傷ついたのだから
それも、自分を庇って
そして彼女は無意識に自分を責めていた

何故、気配に気付けなかった?
何故、周囲に気を配らなかった?
何故、ルナを出しっぱなしにしていた――?

気配に気付けば、少なくとも誰も怪我をしなかった
周囲に気を配れば、すぐに相手の場所がわかっていた
ルナをボールに戻せば、彼は傷を負わなかった


それなのに………。自分はなんて、酷いのだろう
自分はなんて……未熟なのだろう―――



           *


「ちょっと、貴方…その血塗れた刃物はなぁに?」
「ッ……!!」
「もしかして、神子さんを傷つけたりした?」
「していない…。しようとしたが、邪魔された」
「そう。…………でも、神子様を傷つけようとした罪は、重いわよ?
ヘル“催眠術”」


黒い髪の少女―ユイナ―は、ヘル(ムウマ)の催眠術で
先ほどルナを傷つけた相手を眠らせた
その後、被っていたフードをとったら
攻撃した相手は、自分や彼女らとなんら変わらない歳ほどの少年だった
コートを取り、服を見れば胸のほうに「B」のイニシャルがあった


(………“ブレイク団”は、子供も雇ってるのね……ったく、酷い奴ら)


だが、この少年は、刃物で人を傷つける事に何も疑問を抱かなかったのだろうか……
その疑問を解決するべく、彼女はポケギアで通話をした


「ルリア? 今すぐ私の居る場所にきて」
《りょうかーい。何か見つけたんだね?》
「えぇ。一刻も早くよ」
《オッケー》

そう言い、通話は途切れた
早く、こいつが目覚める前に………



続く

38話 心詠

ユイナが電話してから少し後、ルリアはトゲキッスに乗ってやって来た
トゲキッス…ホーリーは眠っている相手を起こさぬよう、目的地より少し遠くで着地する
ルリアはホーリーの背から降り、首元をひと撫でしてからボールに戻しユイナの元へ向かった
もちろん、相手を起こさぬように静かに
そして二人は小さな声で会話する


「おまたせ」
「ん。さすが早いね」
「ユイナは“判りやすい”からすぐ場所が判るの
…で、この子が? 私たちと同じくらいじゃない」

先ほど眠らせた少年を目で見て、ルリアは言う
そしてユイナはまじめな顔で頷いた
チッ、と小さく舌打ちしたあと、ルリアは目を瞑った

―心詠<ハーツリーディング>
これが、彼女の先天性の能力で人を始めとするさまざまなモノ(ポケモンや自然関係など)の心を詠むことがきる
ただ、時間が経つにつれ、記憶が薄れていくのと同時に心を詠む時も曖昧になっている時がある
そのため途切れ途切れの事も多い
イエローと似たような能力だが、ポケモン以外の心を詠むことが出来る部分と自身の精神力を使わない部分は違っている
先ほどの「ユイナは“判りやすい”」というのは、彼女の心がルリアにとって“発信機”のように詠み取れるだからであろう



―『――です!ぼ―…に、そ――こと!!』
―『……か。なら―……。お仕置―だな』
―『!? ―めて、くだ―い!!』
―『なら―…、コレを―って、宝来の神子を……殺せ』
―『ッ……はい』




ルリアは、驚いて目を開ける
宝来の神子――。それは問えば誰もが一致する答えを言うだろう
「宝来優奈」と………
ちらり、とルリアは少年の手に握られている刃物にこびりついている血……
それは、彼女のものなのだろうか……

そして再び目を瞑り、少年の心を詠んでいく
…記憶が新しい。きっと今日のことだろう


―『ッ、ユウナ!!!!』

酷く裏返った少年の声の叫びの後、肉を切る、嫌な音がした
だが、ユウナは傷一つついていない
代わりに傷ついているのは……ブラッキーだった

そうか…あの刃物についた血は…ブラッキーもの……
きっとユウナを護ろうとした、決死の行動だったのだろう
そして、この少年はケーシィの“テレポート”でその場から去った
元々人を殺すことを躊躇ったのだ。動揺して場を去るのは当たり前だろう

―『…どうしよう、僕、失敗した……!!
あの人に、殺される……!!!
…でも、僕だってやりたくてやったわけじゃない……
あの人が無理やり僕を団に入れて、無理やりこんな仕事を与えたんだ……』


ここで、真実が見えた。この少年は攫われてブレイク団に入団させられた
きっとこの少年以外にも少女や少年が同じような扱いを受けているのだろう

もう十分だろう。とルリアは思い、目を開ける
ユイナに詠み取ったことを伝えた


「そっか……つまり、強制的に殺人をやらせようと……にしても、“あの人”ってやっぱ……」
「ボス、でしょうね。それかその幹部か部下
……神子様が、優奈が死ななかっただけでも不幸中の幸いね」
「えぇ。“神の四家の内の二家の次期跡継滅んだ時、世界に歪みが生まれる”と記されているくらいだし……」
「うん。宝来家と神崎家の次期跡継…優奈、悠斗、空斗のうち誰かが滅んだとき…世界に歪みが生まれる
優奈の場合は光と闇の均衡<バランス>が乱れ、人々の心が壊れてしまう
悠斗の場合は時間の均衡が崩れ、時間が止まったり、早まったり、戻ったり、進んだりする
空斗の場合は空間の均衡が歪み、人が消えたり土地、建物が消え最終的には世界が消える」

ゴクリ、とユイナは息を呑む。恐らく、いやきっとその3人はまったく知らないのであろう
けれど…疑問が残る

「じゃぁ“前世”の空斗は殺された。でも本当は悠斗が殺される予定だった
……それは、どういう事?」
「……あの祖父は知らなかった。だから双子の弟を殺そうとした
けれど空斗が庇い、空斗は弟を見守りたいという未練から、自らを弟の“裏の姿”とし、世界の歪みを押さえてた……。とした言えないわ」

そっか……とユイナは満月が浮かぶ夜空を見上げる
―満月は厚い雲に覆われそうになっていた


ん…、と自分でもルリアでもない呻き声が聞こえた
少年が起きたのだ
そして上半身を起こし、寝ぼけ眼で辺りを見回す
そして…目の前に自分を眠らせた少女が居て、頭が起きたらしく後ずさる


「あ。起きてる」
「な…あ………あ……」
「…。落ち着いて。私たちは貴方を傷つけることはしない。絶対に
とりあえず、貴方はこの子に乗って、この地方から出て
この子が向かう場所を判っているから」
「な、ん………」

いきなり「レイシンから出て逃げろ」と言われて動揺しないほうがおかしい
不安と恐怖で顔を歪ませる少年を見て、彼女は優しく微笑み、言う


「私は、私たちは、あなたを見殺しにしたくない
…きっと、このまま“あの人”の場所へ帰れば任務失敗で殺される
私はそんなことさせたくない。あなたも殺されたくないでしょう?」

その口から紡がれる言葉は相手を包容するような母の優しさだった
少年は、頷く。その仕草にルリアは目を細めて続ける

「この子…ホーリーの背に乗って、あなたは逃げて
大丈夫。この事が終われば迎えに行くから。ね?」
「……わか、った……」
「うん。じゃぁホーリー、よろしくね」
「キュイ!」

ホーリーは片翼をあげて鳴いた「まかせて!」とでも言ったのだろう
少年はホーリーの背に乗り、ホーリーはゆっくりと宙に浮く
そして、行くべき場所へと飛び立った


「あの………ありがとう!!!!!」


少年は去り際に、ルリアとユイナに礼を言った
もしこの二人に会わなければ自分は死んでいた
この二人は命の恩人だ。と思ったのだろう






「……あの子、やっぱりあそこに向かわせたの?」
「うん。“天魔教会”の神父さん…ううん、お父さんとお母さんなら、事情を判ってくれるからね」
「……そうね」


二人は顔を見合わせ、ニコリと微笑んだ
その後、二人は再び別れ双子と神子を見守る為に
二人は“天使”と“悪魔”として、世界を護る為に


続く

39話 ごめんね

パッ、と「手術中」と書かれたライトが消える
それが消えたと同時にユウナは座っていたベンチから立ち上がり、扉の向こうを見つめた

ガチャリ、と扉が開き、中からジョーイさんが安心したような顔で出てきて
こう言った

「貴方のブラッキーは、治りましたよ」


嬉しさと驚きで目を丸くしているユウナに、ジョーイさんは微笑み、言う

「逢いに行ってあげて、ユウナさん」
「…はい。ありがとうございます!」

ユウナはジョーイさんにお辞儀をして、彼女の横を通り過ぎた


「……あの、」
「大丈夫ですよ、シルバーさん。ブラッキーは助かりました
……ただ、気になるのは傷です。あの切り裂いた傷は……」
「…はい。刃物…です、でも、俺は、ユウナはやっていません
顔は見えなかった…だが、フード付のコートを、着ていました」
「そう……。やっぱり……」

目を伏せたジョーイさんにシルバーは問う

「あの…まさか、知っている。とか?」
「えぇ。実は――――」


             *


「ルナ……」
『…ユウナ! いたぁ!?』
『あ! まだ完全に傷が癒えてないんですから!! 大人しくしてくださいよ!』
『はーい…』

ルナとジョーイさんのラッキーがそんな会話をしていたからおかしくなってユウナは思わず笑った
そして

「……ごめんね、ルナ」
『ふぇー? 大丈夫だよー。それより、ユウナは怪我無いー?』
「…。私は、無いよ。………ありがとう」
『そっか! 良かったー! ユウナが傷ついたら、ボク絶対3ヶ月寝込んじゃうよー』
『3ヶ月も…ですか』

へらへらと、優しく言うルナに
…ルナに気づかないように、


ごめんね。とありがとうと呟いた

           *


「………、ブレイク……団?」
「えぇ。……最近、レイシンに…ね」



続く

40話 痛み   


「………。」
「シルバー? ねぇシルバーってば!!」

その日の夜、私はシルバーに呼ばれた
呼ばれた。呼ばれた。でも、シルバーはさっきから無言で前を歩き続けてる(無視ってことね)
私は無視と虫と無死が嫌いなんだよ!
いつもなら、服を引っ張ってでもとめた
でも、シルバーから放たれるオーラがそうさせなかった


            *
+シルバー視点+

『……ブレイク団?』
『えぇ。…最近このレイシンに…やってきたのよ』
『で、でも、この地方に“邪気”は無いって……』
『えぇ、少なくともロケット団の様な邪気の塊は無かった』

“ロケット団”その言葉に反応してしまうのはやはり、繋がった血の所為なのだろう
邪気の塊…邪気…悪者……
あ。
前に一度、あの黒い奴……あいつも、まさか……

『…俺、もしかしたら会った事あるかもしれない』
『え……? 神子…ユウナさんは大丈夫だったの!?』

ジョーイさんは、急に慌てて俺に問うた
神子。という言葉に首を傾げたが、ただうなずいた
そしたら、ジョーイさんはほっ、と肩の力を抜く

『……気をつけなさい。奴らは世界の均衡を崩し、世界を我が物としようとしているの
その為には、子供だって利用する
この地方で最近誘拐事件が多発しているのは全てブレイク団の仕業だと警察は踏んでいるわ』

世界の…均衡…バランス…それを崩す。バランスを崩せば、倒れる…壊れる
……奴らはソレを利用して世界中を恐怖に覆い、その恐怖心を煽る様に、利用する…という訳か

『…ユウナさんはきっと知らないわ
だから、教えてあげて。“彼女が世界の均衡を保っている”ということを』
『――――――ッ!?』

ユウナが、世界のバランスを……保っている……?


           *


「ねぇ、シル…バー……?」

シルバーは、人目のつかないところに来て、立ち止まる
けれどユウナの方は向かなかった

(……言えるかよ。ユウナがそんな重大な立場だって知ったら、あいつは絶対に
また背負い込むことになる。
宝来家の跡継、俺の従姉、図鑑所有者、孤独……
これ以上、背負わせて溜まるかよ……
少なくともユウナはアノ人のお陰で………)


「……何、考えてるの。私には言えない事だよね
でも言わなきゃ大変なことになるような事だよね
それでもシルバーは自分の口から言うのは躊躇う事なんだよね
それでも私に言わないといつかヤバイ事になるような事なんだよね」


ユウナの口から紡がれる言葉に疑問は無かった
確定したように紡ぐ言葉だった
その瞳に光は無く、“蒼”から“銀”に変わる前だった
シルバーはその瞳を幾度か見たことがある
けれど、今回は恐ろしくて振り向けなかった

何故、自分の考えていることがわかった?
心を詠むなんて、普通の人間が出来るはず無い
それが怖くて、振り向けなかった
が。

「………仲間って、嘘は無いんだよね?」

その言葉にシルバーは振り向いた
ユウナは笑っていた。光のない瞳で
蒼と銀が入り混じったが、だんだんと銀に変わっていく瞳で

「……それ、お前が言えることかよ?」
「やっとコッチ向いた。
もう一度言うよ。仲間ってのは……」


パシン、と乾いた音が静かな空間に響く
シルバーは、右手でユウナの左の頬を叩いた
たった、それだけの事


「……確かにな、仲間は嘘や隠し事は無い
けど、それをお前が言えるか? 言う権利はあるのか?
俺とお前、どちらの方が隠し事が多い? 嘘が多い?
考えるまでも無い。お前の方が多い
どんなに俺が、俺たちが訊いても“何でもないよ”って泣きそうな顔で笑って
最終的にはあの人にだけ話して!!!!
それも出来なかった時は狂って………
俺たちは心底心配してるのに、お前は……。
……だから、お前は仲間なんかじゃない
嘘をつかないのが仲間なら、お前は……仲間じゃ、無い」


その言葉に、ユウナは無表情で訊いていた
そして、全てを堪える様に笑い


「そ、っか。それはそれで良いんじゃないかな?
だって私が旅に出なかったら少なくとも仲間じゃなかったんだし
たったそれだけの事だよ。ただ私たちが仲間になったのは、ただの運命がぶつかっただけ
神サマのイタズラだよ。ただの。
だから……もう、帰っていいよ、シルバー」

最後に、唇をかみ締めて、笑い、隠すようにシルバーの横を通り過ぎていった


何も言わず、俯いているシルバーは、嗚咽を堪えて泣いていた
判っていた。あんな事を言えば彼女は強がると
「嫌だ」とも「やめてよ」とも言わず
「良いんじゃない?」と強がった
本当は泣きながら否定したいはずだ
なのに彼女はそれすらもしなかった
否、“知らなかった”
我侭を言う術も人に甘える術も人を愛する術も何も知らなかった

突然、ザッ、と地を踏む音がし、涙を拭って彼は前を向く
そこには漆黒のごとく黒い瞳と黒い髪。そして汚らわしい白の肌の男がいた
あの、黒服だった


「なっ……!!」
「おっと、攻撃なんて真似してはいけませんよ。攻撃した直後、貴方はその倍の攻撃を私の部下によって受けますからね」
「………!? やはり、お前…ブレイク団……」

彼の後ろには、たくさんの部下……いや、自分と対して変わらない少年少女が多数いた
中には全てを諦めたような無表情。中にはここまできてもやりたくないと泣きそうな顔
中には傷つけたいと笑う顔があった


「おや、知っていたんですか
……それなら話が早いですね。サカキさんの息子さん」
「なっ、ぜ……それを、知っている……?」
「何故って…そりゃぁ自分たちと同類の者の情報など、当然入ってくるに決まってるでしょう
一人は物質的支配。一人は空間的支配。一人は時間的支配。二人は自然的支配
…まぁどれも、貴方やそのお仲間によって防がれましたけれどね
……私たちの目的はそんなチャチなものではない
世界的支配。とでも言いましょうか……」
「世界……? ……あ」

そういえば、先ほどジョーイさんが

“彼らは世界の均衡を崩し、世界を我が物にしようとしているのよ”

「………。行かせない。この先には絶対に行かせない」
「おや、先ほど貴方は“仲間ではない”と口にしたはずですが……?」
「それでも、行かせない。行くのなら、殺す」
「……ソノ前に、貴方の身体が蜂の巣になりますがね?
…っと私の目的はそんな野蛮なことではありません」

黒服は、淡々と喋っていく
黒服は、漆黒の瞳でシルバーを見ながら続ける



「……彼女を救うために、一役買ってもらいませんか?」
「は…………?」
「もちろん、嫌と言ってもいいですよ。その代わり……私たちは彼女を瀕死にさせてでも掻っ攫います」
「なっ………」

どちらを選んでも、世界は奴らのモノになってしまう
どちらを選んでも、ユウナは傷つく
シルバーが一役買えば、彼女の心が
シルバーが断れば、彼女の身体が
結果、どちらを選んでも悪い結果になる
残された道は唯一つ。
この場で奴を倒すこと
だが、代償にシルバーは傷つく。最悪の場合死に至る

それでも、倒さなければ、いけない

「……俺は、お前を倒す」

男は、ニヤリと嘲笑った(わらった)


それでも、シルバーは退かなかった

続く

41話 ふつうのひと +ユウナ視点+


どれぐらい、走ったんだろう
……あはは、またやっちゃったよ………
私は、力が抜けたようにその場に座り込む
ってか、“我侭を言う事”も“甘え方”も“愛し方”も“素直になる事”も判らない私って
普通の人間じゃないよね……あ。生まれた時から、か
普通の人間になりたかった
でもほんのちょっとだけ特別な人になりたかった
だから、羨ましかった
“普通の日常”から“特別”になった図鑑所有者が
…そりゃぁ、シルバーやブルーさんは、少し違うけど……

世界に数人しか居ない聖人<セイジン>
それは、生まれた時から神の能力を継がれている
神に限らず、天使や悪魔も
その人達は外見は人間でも中身は“神代<ゴットレプリカ>”みたいに呼ばれている
文字通り、神サマの代り。まぁ言うなれば双子のどちらかが風邪引いて、引かなかったほうが弟の代わりを務める
そんな感じ
現実世界にあまり出られない神サマの代りに私たちは現実世界で生きる。ってこと。ただ、現人神とはちょっと違うんだけどね
だから私は、私たちは普通じゃない
私たちが死んで、世界が狂うことだって有り得るのだから……

それにその聖人たちには必ず二つ名が存在する
私は「光闇の神子」
お父さんは「光闇の竜王者」
神崎双子は「時空双子」
ユウトが「時間の覇者」
クウトが「空間の破壊者」

っていう風に、一人ひとりにまたは二人で一つの二つ名がある
代名詞じゃない、二つ名
だから、この地方で二つ名を言えばどんな場所でもきっと通れるでしょうね


「………なんで、普通の人として生まれなかったのかなぁ………」
「“運命のイタズラ”でしょうね」

急に聞こえた、低くい声
アイツの声は低くも高くもとれない声
シルバーの声は声変わりし始めた少し低い声
どちらでもない……
じゃぁ、ダレ?

「……あんたは………、確か……」
「覚えててくれましたか。えぇ、以前貴方を襲った者です」
「……。何のよう? っていうか……シルバー、は?」
「あぁ、あの少年なら………私の部下が倒しました」
「なっ!?」

部下……? 倒したって、まさかシルバー……!?
その男は、笑って

「大丈夫ですよ。“殺しはしません”から」
「………あんたねぇ……無関係な人を巻き込むんじゃないわよ!!!
シルバーは関係ない! 用があるのは私のほうでしょ!?
シルバーが一体、何したって言うの!?」
「……彼は、私を行かせまいと勇敢に滑稽に攻撃した
だから……反撃した。たったそれだけ」

何で…何で、攻撃したのよバカシルバー
“帰っていい”って言ったのに!
私のことなんか放って置いて良かったのに!
何でよ………

「…彼は私を殺してまでも行かせない。と言っておりました
優しい方ですね、あなたとは違う優しさ
罪を犯してまで守り抜こうとする優しさ
心配をかけぬよう嘘を使って巻き込ませないようにする優しさ
……一体どちらが正しいのでしょうかね」

……そんなの、変らない
傷つく相手が変るだけ
だから私は他人が、仲間が傷つくより自分が傷ついたほうが良いと思った
だから嘘ついた。平気じゃないのに大丈夫って言った
そうすることで、少なくとも巻き込む確率は減る
……アイツはその嘘さえ見抜くだろうけど
だから、私はアイツに、縋ってしまう


「………、シルバーが死なないのならいいわ
で? 何の様なの?」
「…ちょっとだけ、“前世”と入れ変ってもらえませんか?
“宝来優奈”」


前世……? 前の、私………?
一体、どういう事……?


「どういう、事よ……」
「対して意味はありませんが……少なくとも前世のあなたの方が意志が強かったらしいですよ」
「い、し………?」

こいつ、何言ってるの?
前世の私は、ここ(現世)にはいないはずでしょ?
頭おかしくなったの……?


「彼女は、心の傷を背負いながら世界を救った
同じくして幼き頃に全てを失った時間の子と共に」


――――――――――――あ。



あー。なるほど。懐かしいね
“約束”まだ果たしてなかったっけ?
そーだそーだ。やっと思い出したよ


「……で? この子に何の用があるの?
今のユウナに、何の用?」
「………。(口調が少々変ってますね……。自信の表れでしょうか…?)」
「……、口調が変るのは、仕方ないことよ
この子は大人しい…ってうより謙遜ちゃんだもの」


でも、この子の方がよっぽど女の子らしいけれどね
そんでもって強がり
……私は、泣き虫だからね
周りに頼ってしまうってのは一緒かもしれないけど


「……まぁこの私と、この子との違いを見たかっただけなんでしょう?
なら、もう戻るわ」
「…………好きにすればいい」


……大丈夫だよ。あんたなら
今の私より強くなれるからね――――





「…………、それじゃぁ。改めて目的を…教えて」



続く

42話 世界的支配

「……貴方の力をかりて、世界を支配する
というのが“当初”の目的でしたが…方針が変りました
貴方と時空双子の力を借り、世界をわがブレイク団のものとします
……そういえば、まだ名を名乗ってませんでしたね
私の名は……クロイ<黒射>。と申します」

黒射……黒を射る……クロイ……
真っ黒……

「……ふーん、じゃぁクロイさん
どうして私とあの双子が対象なの?」
「……貴方やあの双子が後を継いだ時、現在の頭首はその能力は完全なるものではなくなるからですよ」
「………そう。でも、私がそれに協力するわけにはいかないのよ
私の使命は“この世に潜む悪を倒す”事
そんな私が悪者に協力するなんて外道なこと、出来ないよ
……無理やりにでもさせるんなら……
私を倒してからにしな!!!!」

その声に応えるように、ユウナの腰に付けてあるモンスターボールからは、彼女の“家族”たちが出てきた
“意思繋<インテーションティース>”
それが、彼女の能力
ポケモンと自分の意思を繋ぐ事により、そのポケモンは普段よりも能力は増幅する
あるいは素早さのみがあがったり、力量が上がったりする

「……いいでしょう」


            *


ソノ頃、シルバーは既にボロボロの状態だった

「ッ、くそっ………」
「大丈夫ッスかぁ? そんなボロボロになって…
っつか、ニューラ一匹で俺たちに挑むとか、バカか? お前
今頃、クロイさんは……お前の大事な“従姉さん(ねえさん)”と交渉中かもねぇ?」

倒れ、息の荒いシルバーに声をかけたのはとある少年の口調と似た少年だった
だが、その言葉に優しさは含まれていなかった
身体に鞭を打つようにシルバーは全精力を持って立ち上がろうとする
だが、その様子をみていた少年は彼の前髪を持ち、持ち上げた

「ッ………!?」
「ったく、楽になっちゃえよシルバーちゃん
別に俺らはお前を殺したくねぇんだ
……だから、楽に死んでおくれよ」
「……断るッ………!!!!」
「…………なら、俺が殺してやるか」

少年は、前髪を掴んでいない反対の手を握り、シルバーの顔に拳を向けようとした
その瞬間


「“ツルの鞭”!!!!」


何処からか延びて来たツルが、拳を握った腕に絡まり、動きを止めた
シルバーはその声を主を知っていた


「………れっ、ど……さ、ん……」
「……お前、俺の仲間に何やってんだ?
……んでもって、俺のユウナは何処にいる?」

黒い髪、赤い瞳…
表情は笑っていたが、瞳は笑っていなかった
明らかに、怒っている
……レッドは

「……離してくれませんかねぇ? このツル」
「断る。お前こそその手を離せ
……じゃないと、俺のフッシーの“葉っぱカッター”がお前を切り刻むぜ?」
「………チッ」


やはり自分の身体が傷つくのが嫌だったのだろう、少年はしぶしぶソノ手を離した
地面に直撃しかけたシルバーは、フッシーのツルによってそれは逃れた
これ以上怪我させれば、義姉さんの報復が来るだろう


「さっさと退け。俺は容赦しないぜ?」
「………てめぇら、ここは一旦退くぞ
……クロイさんは、奥にいる」
「そうかい。ありがとな」


そうして、子供たちはいなくなった
緊張が解けたのか、シルバーはぐらり、と気を失って倒れた

「………無理しすぎなんだよなぁ、お前ら従姉弟は
とりあえず、休んでろ。フッシー頼んだぜ」

こくん、とフッシーはうなずき、レッドは奥へと走っていった



            *



「…クロイさん、もう勝負はつきましたよ……
いいか、げん……諦めたら、どうです……?」
「……まだですよ」
「こんの、根性悪男が!!!!!!」


確かに、勝敗は明らかにユウナが勝っている
というより、クロイのポケモンは全滅した
けれどクロイは引き下がらない
その時、クロイは何か気づいたように言う


「貴方のその能力は、精神力を使うのですね」
「っ、それが……どうしたの?」
「………貴方と私、どちらの方が体力が残っていると思いますか…?」


ユウナは既に肩で息をしている状態で
対するクロイはまだ涼しい顔をしていた

「……そんな、の関係……ない……でしょ……」

そう言った時、ユウナは立ちくらみを覚え、そのまま倒れそうになった
だが、地面の感触ではなく、ユウナが一番好きで一番安心できる
温もりの感触だった
ユウナは顔を上げると、そこには……


「……なっ、レッド……!?」
「意思繋ぎは体力を使うんだよ。って言ったのはどこの俺の嫁ですかねー」
「………五月蝿い」
「まぁいいや。クロイ…だっけ? お前の部下はとっくに退いたぜ
…だから、このレッド様にやられるまえにお前もちゃちゃっと退けよ」

レッドは極めて笑顔でクロイに話しかける

「………………仕方ないですね
まぁいいです。……いずれ、私は貴方を手に入れますから」
「…………。」

             *



「……ってことで。俺は行くな
二人とも無理するなよ」
「「はーい」」


レッドはポケセンで二人の怪我の手当てをしてから、二人と別れた
心なしか、ユウナの顔は残念そうだったのは言うまでも無い


「……あの、シルバー……ごめん」
「いや、俺も………すまなかった」
「……あの、さ、これからも一緒に……旅、できる……?」
「……………あぁ」


続く

43話 Secret

―次の日、二人はこの街を出ようと思ったが、レッドの計らいで二人は今日一日外に出るな。とジョーイさんに言われた
元々一つ所にあまり留まりたくない二人だったため、膨れっ面としかめっ面のまま昼になってしまった

「……暇」
「知るか。…俺もだが」
「…………、あ、そうだ」

ユウナは何かひらめいたようにシルバーの顔を見る
シルバーは首を傾げるが、脳内には嫌な選択肢が浮かんでいた

「……私の秘密、話そうかな。こんなことになっちゃったんだし」
「……いいのか? ユウナはそれで……」
「良いよ。……その代わり、シルバーも危険に関わってしまうかもしれない
最悪の場合、人が死ぬ所を見てしまうかもしれない
…もしかしたら、シルバーは死んでしまうかもしれない
ただ、関わってしまった場合、こんな傷では済まないと思ってて
……それでも、一緒に旅してくれる?」

ユウナは、シルバーの頭に巻かれている包帯を見ながら、シルバーの瞳を見ながら訊く
そんなの……、と呟きシルバーは


「そんなの、元々俺は危険に関わったんだ。今更そんなこと訊くまでもないだろう
それに俺は昨日言った筈だ
……一緒に行く。地獄の果てだって、お前に付いて行く」
「………ありがとう
…じゃぁ、まず宝来家…神に関する人達の事について説明するよ
私たちは外見はなんら変らない人間
でも中身は“ニセモノの神サマ”まぁ“神代”と呼ばれてるんだけどね
だから私達は神サマの能力を使える」


ユウナは陰りのある表情で話す
ニセモノの神。つまり中身は普通の人間ではない
そのことが気に入らないのだろう
……そういえば、去年の七夕の短冊に
「普通の人になりたい」って書いてあったっけ……


「そんでもって、私達が死んだら世界になんらかの支障が出る
私の場合、全人類の心が狂うわ」
「……知ってたのか…? ユウナが死ぬことによって、世界の均衡が崩れるってこと……」

シルバーは驚きながらそう言うと、ユウナも驚いてシルバーを見た
きっとお互いがお互いに知らないと思っていたのだろう


「…なら、話し早いね。あいつ等はそれを利用して世界を手に入れようとしている
もし、レッドがこなかったら……あっさり捕まってたかもね、私
ま、だから巻き込みたくなかった
私達が旅に出てから着かれている事は何となく判ってた
……まぁ、イレスシティで“見つかった”時に確定できたことなんだけどね……」


はぁ、と溜息をつきながら、髪を耳にかける
そういえば、ユウナがこんなに自分のことを話したのは…、恐らく初めてのことだろう
そんな些細なことが、シルバーには少し嬉しかった


「………こんなことしてる間にも、どこかで私達の情報が漏れているかもしれないから早く出たかったんだけどなぁ……
特に、あの2人に事情説明しないと……
あと、ノチウにいる銀羽の所にも……」
「銀羽?」
「うん。海の神と願星…ルギアとジラーチの能力を継ぐ神の四家の一つよ
あとシンオウにももう一つあったんだけど…そっちは多分理解済みだろうから……」
「多いな……」
「でしょ? なんでも大昔、神サマ達とミュウが決めたことなんだってさ」

ふーん。とシルバーは興味なさそうに答えながら席を立ち、自販機へと向かう
もちろん、興味が無い訳ではなく、子供のように目をキラキラさせて答えるのが恥ずかしいだけだったりする

「シルバー! 私ミックスオレ!」
「はいはい、っと」


……まぁ、一先ず一件落着。ってことかな?

           *

さて、レッドはソノ頃―――

「……さてと、俺はユウナとは別ルートで調べますとしますか
とりあえずこっちは人脈を使って……。もしもし、グリーン?」
《なんだ?》
「あのさー最強のジムリーダーさんとオーキド博士にちょっと手伝ってもらいたいことがあるんだ
“ブレイク団”について、調べてもらえないか…?」
《ブレイク団? ………もしかしてレイシンで何かあったのか?》

よしよし、食いついてきた
まぁ何かあったってのは本当のことだから、全部話すか
そのほうが受け入れてくれそうだし

「あぁ、実は昨日、そういつらにシルバーと俺のユウナが襲われていたんだ
クロイ……っていう幹部らしい奴に」
《なっ………。判ったこっちも人脈を使って調べてみる
何かわかったらすぐ電話するからな》
「あぁ。よろしく。……あと気をつけろよ」

声は聞こえなかったが、多分うなずいたんだと思う
俺はポケギアの通話終了ボタンを押してまた歩き出す
……多分、俺も危険に関わった身だから追われているだろう
でもそんな危険、俺の危険の内に入らない
俺は、ユウナを救うためなら何だってやってやるさ

―なんたって、俺はユウナの婿だからな


            *



「ふぅ、私が出る幕じゃなくて良かった。ね、サタン」
「プゥ!」

私はサタン(フワライド)に捕まりながらサタンに言う
私はサタンの言葉は理解できないけど、うなずいてくれたのはわかった

「………でも、まだこれはほんの序章よ神子さん
あなたの言うとおり、最悪の状況も無きにしも非ず。だからね」

でも多分、アノ子ならやってくれると思う




―そう、ここからが本当の物語の幕開けなのかもしれない


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.17 )
日時: 2010/09/07 14:01
名前: 天月

44話 変装

次の日、まだ全快とは言えないけど(シルバーが)
私にもやることがあるのでポケセンから釈放されたよ!

「…でも、大丈夫? 頭まだ治ってないんでしょ?」
「平気だ。まぁまたあんな事になったら傷口が開くかもしれないけどな」
「それ、本当に平気じゃないよね」


無視。あーはいはい、判りましたー
シルバーさんは心配されるのが嫌いなんですよねー
まぁいいや。私の今回の目的は……ココなんだし

「……デパート?」
「Yes.その中にある服屋に行くのよ!」
「服屋……。なんで?」
「まぁまぁ、人を欺くなら人に紛れる。でしょ?」

って、シルバー判ってないし
まぁいいや、さっさと用済ませて、この街を出ましょうか

           *


さて、ユウナはデパートの中に入ると真っ先に服屋に行き、シルバーはその辺で待っていることにしたらしい
途中、彼は何度か立ちくらみをしたがあまり気にしていないらしい


―小1時間。と言ったところだろう
シルバーもそろそろ待つのが飽きてきたのか、欠伸を連発していた
その時、ソプラノの少し低いような声が遠くから聞こえ、シルバーは寝ぼけ眼を擦る
そこには、いつもの白いワンピースはなく
代りに紺色のサロペットがあった


「ゆ、うな……?」
「そーよ。ごめんね待たせちゃって」
「いや、別にいい…。っつか、その服……」


その服。というのは、いつものカーディガンに白いわピース、ブーツではなく
白いV開きのTシャツに紺地のショートパンツのサロペット
そして、思いっきり脹脛露出してのスニーカーであった


「ん? ただの“変装”だよ“変装”」
「変装? なんっ………」
「少しでも、奴らに見つからないためにも、ね」

ユウナはそう言いながらバッグの中にあった黒いゴムを取り出し、髪を後ろで結った
そして、同じくバッグにしまわれていた帽子も被り、最後にブレスレットをTシャツの下に隠す
これで、変装は完成した

「これまでに二度見られた服装じゃ、またすぐ見つかってしまう可能性が高くなってしまう
でも、私は違う人にはなれない
だから、コレが最善の方法……なんだよ」


ユウナは、唇をかみ締めるように言う
いくらレッドが助けに来てくれたとはいえ、それは不幸中の幸運でしかない
だから、自分も自分なりに自分やソノ周りの人を守れるように、昨日の夜に決心したことだった
だから、着替えた


「……そうか」
「うん、あと……シルバーには“お守り”」
「お守り……?」


はい。とユウナはシルバーの首に何かを巻きつける
ユウナ自身は特に何も思っていないが
旗から見ればある意味、カレシとカノジョの光景だろう

「おお、案外似合う!」
「案外って…。つか、これ……」

シルバーの首に下げられていたのは、月を模した紺色に星がちりばめられたような金箔がある宝石のネックレスだった
それは、ユウナのかけている(ただ今隠していますが)月を模したダイヤモンドのネックレスと同じだった


「知ってる? 誕生石を身につけてると、威力倍増するんだよ! ……せめてもの、救いとしてね
知ってるよー。シルバーがそういうのに頼れないのも
でも、私はシルバー達に犠牲になってほしくないから」
「………いや、ありがとう。ユウナ」


そう言われ、一瞬顔を赤くしたが、すぐ微笑んで
ユウナはシルバーの手をとった


「んじゃ、ちゃちゃっとまた旅を始めましょうか!」
「……あぁ」



続く



45話 バケモノ、化ケ物、化物


それは、ユウトの心の闇の元凶だった
その単語は『俺』にとってもユウトにとっても禁句なのだから



―ある日、人とすれ違いました
その人はあと3日で死ぬ身でした
でも普通の人にはわかりません

普通だったら、わかるはずありません
でも、特別な人だったら…?

―ある日、とある少年と人がぶつかりました
少年は、視てしまいました
何を? 財布を盗むところを?
いいえ、その人が死ぬ未来を、視てしまったのです
少年は、この能力が嫌で嫌でたまりませんでした


それが、彼の闇の元凶だったのです



            *


俺は、俺たちは、どうも他の人と違うらしい
家が?そりゃ、俺たちは「お坊ちゃま」の部類だ
違う、そういう地位的なのじゃない
もっと、中身が違う……


ヒソヒソ、ヒソヒソと、町を歩けば聞こえる声
あえて聞こえるように言ってるのかそんなのはどうでもよかった


でも、これだけは聞き逃せなかった

「―――――“化物”、よねぇ」
「そうよね。そんなのが町にいるなんて、恐ろしいわ……」


化物。うん、化物
………なんで? 同じ人間なのに。ちょっと中身が違うだけなのに
どうして……


大人たちはまだいい方。子供は、容赦ない



「……、兄ちゃん。あれ」
「んー…なんだよ。ただ子供が「そっちじゃない。上」
上……? って……!?」


子供―俺たちと同じくらいの―の上に、植木鉢があって
その植木鉢が、落ちそうになってる
多分、強い風が来れば落ちるだろう


―ヒュゥ

って言ってる傍から、風が吹いた
そして、植木鉢は落ちる、真下には子供が
ユウトは、真っ先に走り出して、子供を助けた
ガシャン、とガラスが割れる音がする


「………大丈夫?」
「…………、」
「ユウト、大丈夫か!?」
「兄ちゃん、うん。俺は大丈夫」


良かった。怪我したら俺が困るからな
その子供は、ずっとユウトをにらみつけていた

「…何、俺に触ってんだよ化物!!!!!!」

エコーのように、「化物」という単語が頭の中で響く
その子供や、周りの子供も怯えてる
なんで、なんで………?


「お前、助けてもらったのに礼も無しなのかよ
ユウトが助けなかったら、お前病院送りだったんだぞ!?」
「うるせぇ! 誰も化物に助けてもらおうなんて思ってないんだよ!
ただ、迷惑だし、目障りなんだよ!」
「っ、お前なぁッ……!」

本気で飛び掛ろうとしたとき、服の裾を掴まれた
ユウトだ。ユウトはただただ首を横に振っていた
「やらないで」そう言ってる


「……いいのかよ、お前は」
「良いんだよ、兄ちゃん。仕方ないよ、仕方、ないんだよ………」

仕方ない。言ってる割には泣きそうじゃないか
おかしいよ。この世界は


「さっさとどっか行けよ! 化物兄弟!」
「「そうだ、そうだ!!!」」
「…………行こう、兄ちゃん」


その次の日からだ。ユウトが家から、部屋から出なくなったのは





「父さんが子供の頃は、そんなことなかったのにな……
やっぱり、近代化の影響で信仰が薄れてるんだろうな……
それなのに“神サマ助けてください”なんて、矛盾にもほどがあるんだけど」
「………俺たちは、化物なの? 父さん」

そう訊くと、父さんは笑って



    「そんなわけがない」


そう言ってくれた


「俺やお前達は、神サマ直々に命をもらったすごく有難い人間なんだ
化物なんかじゃない。そんなのただの戯言だ
いいか? クウト。お前はお前らしく生きればいい
誰かの考えに流されたら、ダメなんだ。相手の考えに憑かれたらダメなんだ
……神崎空斗という人間はこの世でたった一人しか居ない
もちろん、神崎悠斗もたった一人しか居ない
一人いなくなっても代わりがいる世界なんてない
俺はお前ら2人が死んだら、哀しいからな
誰かが居なくていい世界なんて要らないんだ
俺や由香里、お前達や皆が居て当たり前の世界が一番の世界なんだ
…判るか?」

「つまり……邪魔な人間なんて、一人も居ないってこと……?」
「そう、ユウトにも教えてやれ。そしてユウトを外へ連れ出せ
そして、化物扱いした奴にヤキを入れてやれ」
「………最後は出来ないかもしれないけど、最初の二つは絶対出来るよ!」
「おう」

           *


「ユウト!!!」
「…………なんだよ。何の様だよ」
「外、出ようぜ。暗いとこにいたら、目が悪くなるぞ」
「いい」
「…………俺は、嫌だ。ユウトが死んじゃうは絶対に嫌だ
父さんが言ってた。誰かが居なくていい世界なんて無いんだって
だからお前もこの世界に必要な存在なんだよ!
だから俺がお前を死なせない。絶対に
だから………出ようぜ、外」
「………本当?」

ユウトは、痩せた顔で見てきた
その顔は嬉しさとかいろんなものが混じってぐちゃぐちゃだったけど
綺麗に見えた


「あぁ。当たり前だ。もしお前をバカにする奴が居たら、俺がぶっ飛ばすからな!」
「………暴力はダメだよ
…………ありがとう。兄貴」



            *



そーいえば……あれから7年かぁ……
早いようで、短いな………


「………んじゃ、いくか」
「うん」



早く、ユウトの本当の存在意義を、教えてやりたいな………





続く

46話 偽りの愛 T


偽りの愛なんてイラナイ 偽りの安らぎなんてイラナイ
ただ、教えてほしかっただけなの


「……そういえば、まだ教えてなかったね」
「何を?」
「――――――私の、事情
今から話すけど、間違っても自分を責めないでね」
「あ、あぁ………」



            *


私は、春の初めから、よく判らないけど家に閉じ込められていた
その理由は、後に判るんだけど
それは“私の従弟が誘拐されたから”っていう理由
私はその子に一回しか会った事ないから覚えてないけど
なんとなく、そのことを知ったときは怒りを覚えた
その子は私も全然知らないお母さんのお姉さんの子で
宝来の血は流れていないからこんな事になった。と家に余るほどいるメイド達が話してた
女の大人は、ヒソヒソ話が好きだな、と思ったけれど


外の世界にも憧れたけれど、それよりも私は欲しいものがあった


「ねぇ、おとうさんは?」
「……お父様は、今日もお仕事ですわ
だから、ユウナ様も勉強しないと」
「ほんとうに? ほんとうにおとうさんは、おしごとなの?
………わたし、おとうさんに、会いたい」

お父さんは?と聞くと、いつも「お仕事」と言う
月曜も火曜も水曜も木曜も金曜も土曜も、日曜も
流石に、怪しくなったから我侭を言ってみた

そしたら、

「いけません!!!」


急に大声を出したから、びっくりした
なんで?お父さんに会っちゃだめなの?
………ドウシテ?


「ねぇ、何で? どうして私はお父さんに会っちゃだめなの?
会わせない様にしてるの?
会ったらヤバイ事にでもなるの?
私は……宝来優李の娘だッ!!!!!!!
本当は今日も仕事なんて無いんだろう!?
じゃぁ、会わせろ!! 私の…宝来家次期頭首の命令だ!!!」

多分、この時に“闇の私”が目覚めたんだろう
幼い怒りと疑惑が生み出した、もう一人の自分
相手は、メイドは、さっきとは逆になって肩を強張らせていた
その時、威厳のある、低い女の人の声がした


「優奈様、優李様は…本当にお仕事ですよ
自分の意思だけで物事を決めてないでくださいね
………それでなくても、あの人は忙しいんです
貴方の相手をしている暇なんかないんですよ
優李様の代わりなら、執事にお願いすればいいじゃないですか?」

メイド長。聞くとお父さんのお父さんの頃からここで勤めているらしい
……正直、私はあまり好かないし、向こうも好いてないみたい
お父さんの代わり…?
お父さんは一人しかいない。代わりなんてない


でも、目の前の人物が恐ろしくて、何もいえなかった


―今の時点では。



それから、4年後
小さい頃は外の世界にそこまで行きたいとは思わなかった
けど、6歳にもなれば自然と興味はわくものだった
けれど、家は反比例をするように厳しくなっていった
お父さんに会えるのはお互いの誕生日の日だけ
それ以外は会えなかった
私は勉強をさせられ、遊ぶこともなくなった
けど、窓からたまに見える子供達と遊びたいと思った
そして自由な子供達を、羨ましく思ったし妬ましく思った
それを見た執事やらメイドは、私の機嫌を直そうとした
直せるわけ無いのに。無駄なのに
それでも、営業スマイルで機嫌を直そうとしてる
誰一人、本当の笑みではなかった

そして、私は言い放つ



「そんな嘘っぽい笑顔なんて作らなくて良いし
そんな笑顔作るなら、初めからお嬢様のご機嫌直しなんてしなくていいから
……イラナイ。偽りの優しさなんて」

図星だったんだろう、何も言わずに去って行った
中には、私を睨みながら去っていく“新人”もいた
……辛くない
辛くなんかない。嘘の笑顔で嘘の態度取ってるほうが嫌だ
辛くなんかない。辛く、なんか……
ツラクナンカ、ナインダカラ



―1年後
さすがに、痺れが切れてきた
何度も脱走しようと試みたけど、それだけは遮られた
でも、今日は違う
今日は絶好の脱走日和
なぜかって? ………奴らが、クリスマスとか言うイベントの準備で忙しいから
あの時から私に張り付く奴は居なくなった
だから、今日こそ脱走できる





―そして、私は、大事な家族に出会った



続く

47話 偽りの愛 U

「さっむ……」

今は、“冬”という季節らしく、寒い
レイシン地方は豪雪地帯らしくて、1月にもなれば雪の壁が出来るらしい
…まぁ、私はまったく知らないんだけどね

カーディガンだけでは寒い
それでも、行かなくてはならなかった
なんだか、何かが起こりそうな気がしたから



「はぁっ……はぁっ…………!!」


流石に、この7年間をほぼ家で過ごしてきたバウンドは大きい
走ったらすぐに息が上がった。瞬発力はあってもスタミナはないらしい
それは、ヒョウと同じだ

それに寒くて眠くなってきた
でも周りには薄い雪を被った草原だけだった
………限界が近づいてきた頃、ひとつの家を見つけた
純白の壁の家。私の家は茶褐色のレンガだから、珍しかった
……家の明るさに誘われて、チャイムを押す


出てきたのは、藍色の髪に紫の瞳の女の人
何故だが、白衣を着ている
その人は一瞬驚いていたが、事態を理解したのか優しく笑った
始めてみた気がする、嘘じゃない笑顔

「……、寒かったでしょう? 入りなさい」

その声に促されるまま、家に入っていった



           *


「貴方、優奈さんでしょう?」
「え、なんで……」
「その瞳をみたら、ピーンと来たのよ」

温かい紅茶をすすりながら、瞳?と考えていた
私の瞳は変わってて、蒼と銀が両方混じった瞳
でも、蒼のほうが強いから蒼かがった銀。というのが正しいのかもしれない

でも、お父さんの瞳は蒼色だった


「本当、似てるわね。優李にも奈々にも」
「あ、の……お父さんのこと知ってるんですか?」
「知ってるも何も、幼馴染だったのよ私達」
「え!? じゃ、じゃぁ…奈々さん…も?」

そう訊くと、その人は少し哀しそうな顔をして
知らないのね。と呟いた

「奈々は、貴方のお母さんよ。………3日限りの」
「お母さん……、だったんですか……
そういえば、貴方は?」
「そういえば、自己紹介まだだったわね
私はアオイ、柊葵よ
レイシン地方のポケモン博士と呼ばれているわ」
「アオイ…さん。……私は優奈です。宝来優奈です」
「えぇ、改めてよろしくね優奈さん」

差し伸べてきた手を、そっと握って、握手をした



「……そうだ。お近づきの印に、良い物あげるわ
あげる…というより、授けるわ」

そう言って、アオイさんは部屋の奥へと行った
一体……なんだろう………
暫くして、アオイさんは一つのモンスターボールを持ってやってきた


「優奈さん、この子を授けるわ」

そう言い、ボールの開閉ボタンを押し、ポケモンを出す
中からは、茶色い毛並みに首周りがクリーム色で尻尾がふわふわしてて、黒い瞳が可愛い
……イーブイ、だ

「イーブイ……、この子を、私に?」
「えぇ。ただ一つ質問に答えてくれるかしら
貴方にとって、今の時点でポケモンとはどんな存在?」

その質問は、なかなか答えられなかった
だって、生でポケモンを見たのは初めてのことだったから
でも、この子は何だが前にも会ったことがある気がしてならない
初対面なのに、どこが繋がりがあるそれは……


「“家族”………。私の答えは“家族”です」
「家族……良い答えね、ならその子は今日から貴方の家族よ
家族なら、名前を付けないとね」

んー……イーブイって7つの進化があるんだから……
炎、水、雷、陽、月、草、氷……
月、ムーン、ユエ、……ルナ

「ルナ、この子は、ルナ!よろしくね!ルナ!」
『うん!よろしくねー!!ユウナ!』

……ふぇ? 幻聴……
じゃない、この子がしゃべったんだ……


「宝来家…いいえ、神四家<シンシケ>の能力“会話”よ」
「会話………」

そういえば、言ってたような言ってなかったような………


その時、外から羽音が聞こえた


「あら、お迎えが来た見たいね
……今日はこれでお別れ。また今度ね」
「……はい。ありがとうございました」


礼をして、外へ出る。外にはカイリューと
……お父さん


「お、お父さん!?」
「や。ここに居ると思ったよ。……おや、パートナーを見つけたんだね
良かった。運良くアオイのトコに行ってて
さ、帰ろうか」
「……怒ってないの?」


私は脱走した、なのにお父さんは怒ってない


「怒らないよ。僕も同じ事を昔したんだから
それに、あんな窮屈な家にずっと居るとおかしくなっちゃうからね
…僕はユウナを自由に育てたかったのに、執事達が…ね
まぁ、もう寒いから家に帰ろう。ね?」

こくん、と頷き、お父さんの手を借りてカイリューの背に乗る




この時点で、ゆっくりゆっくりと歯車が廻り始めた


続く

48話 偽りの愛 V


「……んで、私は10歳になったとき、マサラに行ったの
シルバーを探すために、ね」
「そう、だったのか………すまん、な。
………俺のせいで「シルバーのせいじゃないよ」


きっぱり、という描写が相応しいほど言い切ったユウナ
それでも、シルバーは自分のせいだと思ったため、顔を俯かせる
その様子を見てユウナは笑って

「悪いのは、お父さんに頼まれても居ないのに私を家に出さなかったメイド達
そして、運命だよ。だからシルバーは悪くない」
「………あぁ。でも、すまん」

いいのにな。と言いそうになったが、シルバーもシルバー自身のせいではないとは言え、負い目を負っている
だから、これ以上この話はしないようにした


          *


「……そうですか。で、私があの2人に連絡をとれ、と?」
「そういう訳だ。なんなら直接話してもいいぞ、“詩亜”」

詩亜。そう呼ばれたシアン色の瞳の少女は口に手を当て考えるふりをしていた
その後、詩亜は行く。と答えた
そして、鞄を持ち、行って来ます。と行って屋敷をでる



「……さてと、“影探し<シャドウサーチ>”でクウトの位置を当てましょうか
じゃぁ行こっか、アクア」
『うん!』

詩亜……“海魅詩亜<カイミ シアン>”
海を魅せる。シアンは薄い青色の事。青は海の色
海魅。神四家の一つで“影と幻を司り海を示す者”の一族
そして彼女はその次期跡取りであった
ちなみに、神四家の中で最も知識が深い人物である

影探し。とは名の通り影を探すという事
彼女に流れている、影―ギラティナ―の能力で、自身の知っている人物の影を追うことができる能力であった


「……見つけました、ティ、お願いしますね」

シアンはボールからティ(ネイティオ)を出し、その背にのり、飛び立った


彼女が目指すは、“神話と神謡の語られる村”
レイシン地方・ユーカラタウンだった



そこに、双子はいた




続く

49話 幼馴染


「ユーカリタウン?」
「……バカ。ユーカラだよ。神話と神謡の村」
「うぐっ………」

わざとボケただけなのに、思いっきりバカにされたクウトは、ほんの少しだけへこんだ

「……兄貴は、神話信じる?」
「………エムリットにあったら3日で感情がなくなる、とか?」
「………うん。あと、“お前が剣を振るい仲間を傷つけるなら私達は爪とキバでお前の仲間を傷つけよう”……とかさ。これは神謡だけど」

と、ユウトは肩を竦めながら言う、言った割にはあまり信じていないようだった
その時、バサッという羽音が聞こえ二人そろって上を見ると
大きな目が二つあった
……良く見ると、それは目の模様だったのだが


「見つけました。クウト、ユウト」
「「……シアン!?」」
「正解です♪」

すたっ、とシアンはネイティオから軽やかに降りる
その時、少しクセのついた灰色の髪が踊る


「……でも、なんで来たの?」
「も・ち・ろ・ん、理由があって来たんですよ♪」

シアンは、右手の人差し指を立てながら言う
それは楽しそうだが少しだけ真面目な雰囲気を出していた
それにいち早く気づいたのはユウトだった


「……で、そのオハナシは?」

ユウトが真剣な口調で話すと、クウトも顔を引き締める
こういう部分はさすが双子だ。とシアンはつくづく感心した
そして一つ咳払いをして、話し出す


「……貴方達は神四家の中で最も知識が浅いです
……過去にイザコザがあったのは判っていますけど」

イザコザ。…簡潔に言うと、双子の過去であった
そのせいで、知識があまり得られなかった
そして逆にシアンは知識が神四家で最もあったのだった



「……私達神四家、及び神、天使、悪魔の能力を継ぐ者は皆、聖人と呼ばれる種族とされています
外見は人間。ですが中身は神等の代理。神代、と呼ばれてます
…………そして、貴方達2人と優奈さんは“世界の均衡”を保つ真聖人です
……貴方達3人が死ねば、世界にそれなりの代償がふりかかります」


代償。それはきっと自分の思っていること以上の惨劇なのだろう
ごくり、と2人は唾を飲む


「……私が伝えたかったことはそれだけです」
「………つまり、俺達にその自覚を持て。ってこと?」
「はい。……ついこの前、優奈が危険な目に遭いました
まぁ、奇跡的に紳士が助けてきてくれたらしいですけど
………ユウト。貴方が一番危険ですから、気をつけてくださいね
……時間は過ぎるだけ。戻ることなど、出来ませんから」
「……それもだけど、精神的にもなんだろ、シアン」

シアンに言われ、黙りこくったユウトに代り、クウトが言う
シアンは、ただ無言でうなずいた
精神的、恐らくストレスだろう
………それも、ユウトの過去から、だろう



「……とりあえず、ヤバクなったら私は再びここに着ます
貴方の影を追って。……では」


シアンは再びネイティオに乗り戻っていった
シアンの姿が見えなくなった頃、ユウトは不安そうな顔でクウトに訊いた

「………大丈夫、だよね? 兄貴が……助けてくれる、よね?
………俺、死なない、よね?」
「………あぁ。俺達双子はお互いを守るんだ
だから、ユウトも助けてくれるよな?」
「……………うん」
「よし!」



―大丈夫? なーに言ってんだか。俺は大切な人を護れた
でも、お前にソノ勇気は………ナイダロウ?



続く

50話 麗神神話  +弟様視点+


「「麗神神話?」」

ユーカラタウンの、村長さんの家で、俺たちはソノ話を聞いた
どうやら、レイシン地方の神話らしい
村長さんは古い一冊の本を持ってきて、読ませてくれた
よく判らないけど、この人は俺たちが普通じゃない人間だと直感でわかったらしい
それが俺たちにとって“良い意味”なのか“悪い意味”なのかはわからないけど

「神王<シンオウ>の神話とはちょっと違うんですか?」
「えぇ、感橙<カントー>神話、浄土<ジョウト>神話、豊艶<ホウエン>神話、依守<イッシュ>神話……それぞれの地方のみの神話はあるでしょう
それの、レイシン地方の神話なのです」

へぇ〜……と、俺と兄貴は声を上げ、本を見始めた


「“世界は、アルセウス様により創られた
アルセウス様は、人を創り、世界に運命を創った
アルセウス様は眠りに就く前、1人の神代を創った
それが、後の宝来家初代頭首……
名は『宝来 優』”
………同時に、ディアルガとパルキア、ギラティナも……神代―俺たち―の先祖を創った」

兄貴は淡々と、本に書いてあることを読んで、最後に付け足した
レイラの時みたいに、怒られないかと村長さんの顔をうかがったが、今の時点では大丈夫そうだった
次のページを開いたとき、俺はあ、と声を漏らした

「………“残酷な神話”……?」
「え……“誰かが大切な人を守ろうと、その人は命を犠牲にした
大切な人は涙を流した。次は両親が亡くなった
大切な人は大切なものを一度に亡くしてしまった
誰かは大切な人を守ろうとしたのに
大切な人はその人が居なくなるのを悲しんだ
もっと、一緒に居たかったのに……”」

兄貴が読み終えた後、頬がぬれてるのと、目頭が熱い事に気づいた
泣いてた。
なんで? 俺の大切な人も、両親も居るのに
なんで自分のことのように哀しいんだろう
涙はとめどなく流れて、止まらなくて
兄貴が頭をなでたら、もっと涙が流れてきて……

―だって、自分のことだったもんな。俺の経験した過去がレイシンの神話に載ってた
……嬉しいんだか、哀しいんだか…な


幻聴が聞こえた気がした。でも幻聴じゃないような気もした


            *



「ったく、びっくりしたよ。お前が急に泣き出すんだもん」
「………五月蝿い」
「ま、神話に涙流せるほど、お前は心の優しい奴だって証拠だろうけどな!」
「…じゃぁ、兄貴は冷たい人g「いや、それだけで決められても困ります」


……ま、兄貴は寧ろ優しい人間だろうけど
ただからかっただけなのに


大丈夫だよね。兄貴が死ぬなんてコト、ないよね



続く

51話 Information.

ピルルル……と、ポケットに入れていたポケギアがなる
かけてきたのは、GREEN……ぐれ、グリーンだ
レッドは通話ボタンを押し、話を始める


「何だ? グリーン」
《残念でした♪ あたしよ、あ・た・し♪》
「……ブルーか。で? どうしたんだよ」

何故グリーンのポケギアからブルーがかけたのかは知らないが、同じ質問をする
そして、ブルーは情報よ、情報♪とさも楽しそうに言っていた
情報……ブレイク団のことだ


「はやっ……、さすが情報収集が早いと言うか……」
《ホホホ、あたしにかかればちょちょいのちょいよ
それでね。あたしが見つけた情報はほんの一握りだけど、あったほうが無いより得よね?》
「あぁ。………教えてくれ」


多分、知れば知るほど自分の危険レベルは高くなるだろう
それでも、レッドは守りたいモノがあった


《まずね、ユウナが狙われてる理由は、アノ子が“聖人”っていう種族だかららしいの
平たく言えば、普通の人間ではないのよ、アノ子は》
「………あぁ。知ってる。自分はただの器だって、ユウナは言ってた。俺は否定したけどな」
《それで、アノ子の能力は神サマから受け継がれてる、これはあたし達も知ってるわ
……大事なのはここから
アノ子が死ねば、世界のバランスが崩れる
ソレを狙っているのよ、奴らは》
「………ユウナが、死んだら………
………いや、俺がさせない。ユウナは死なせないから、絶対に」
《えぇ。判ってるわ。あたしたちも準備が出来たら、行くかもしれないから、またね》

そして、無機質な音が聞こえ、レッドも通話を切った
仲間が多いに越したことはないし、今はユウナの傍にシルバーが居る
そして、もう1人………


「さっきから…いや、ずいぶん前から俺の事つけてるけど、何か用か?」
「……気づかれてたかー。さすが、図鑑所有者ってところだね」


草陰から姿を現したのは、こげ茶の瞳の少女、ユイナだった
腰まである髪についた葉っぱをとりながら、レッドの元へ歩いていく
対してレッドは警戒もせずにまるで味方だとわかっているような瞳で見ていた


「いつから気づいてたの?」
「んー……ユウナとシルバーが襲われた日」
「……最初から気づいてたもんじゃない
あ、私はユイナ。純悪結那よ、よろしく」
「俺はレッド、よろしくな。ユイナ」

ユイナは、自分より少しだけ背の高いレッドと握手を求めたが、レッドは笑顔で拒否した
ちょっと気分が悪いが仕方ない。とユイナは自分の知っていること全てを彼に話した



「……そっか。ユウナも大変なんだな……
なら、俺たちがもっとサポートしてやんないと」
「そうだね。……んじゃ、私は神子さんを見に行かないと。それじゃぁね」

ユイナはフワライドをだし、ユウナが居るという方向へと飛び立った


「………神代か。でも器じゃなくてユウナは人間だぜ
心もあるし、何より俺を好きになったんだからな」




続く

53話 前世ノ世界


―痛い 辛い 怖い……

そんな世界だった
でも

―優しさ 愛 強さ……

それがあった。狂った愛もあったけれど
強さを培った世界でもあった。絆の世界でもあった


でも、それは“罪と消失”の世界でもあった

―宝来優奈
5歳の頃に、祖父により虐待・重症、及び5歳以前の名前(本名ではない)などの個人情報以外の記憶を失う
心の傷の影響のため、トラウマが多々ある


―神崎悠斗
3歳の頃兄に庇われ兄を失い、5歳の頃に両親を失う
それに、その両方の死を間近で見てしまった為、血・刃物がトラウマとなっている
この世界の彼の能力は時視ではなく人護<パーソンディフェンス>であった
それは「二度と大切なものを失いたくない」という想いの表れだ


―神崎空斗
3歳の頃ユウトを庇い死亡。がユウトの心のバランスを保つため闇の存在となり彼の心に居座る
ユウトの感情を共にしているため、この世界ではユウナに恋を抱いている。が闇の存在のため恋愛表現が狂っている


……そんな世界だった
でも、罪や消失があっても、欠けているものはそれぞれで補っていた




イマノセカイハ?
そりゃ、見てれば判るでしょ
1人は欠けたものを気づいてもそのままで生きて
1人は前で欠けた物が無い。けど新たな傷が生まれ
1人は地上という場所で歩いて、生きてるんだから


まぁ、僕にはどうすることもできない
僕はただの傍観者だからね。見ることだけ、干渉は出来ない
……入りたいとは思ってるけどね
僕が入ったことで狂いが起こると困るし
僕が居なくたってこの世界には勝利が決まってるんだし
だから、僕は傍観者でオッケーてわけ


……僕の名前?運命の傍観者…は二つ名だしね
んー………、あ。やっぱやめた、教えない
というより、名前が無いっていうのが本当の理由だからね
夢の住人には二つ名しかないんだ、ごめんね
でもとりあえず、命<メイ>って覚えてくれればいいよ

ま、前世の“おさらい”が出来たから、またこっちのお話をはじめようか


神子さんが、ジムリーダーに挑戦するらしいしね
それじゃ、またね


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.18 )
日時: 2010/09/07 14:04
名前: 天月

53話 幻想桜


―“桜の街、カウリンパシティ”
この街の中心には、春夏秋冬問わずに桜の花が咲いている“幻想桜<ゲンソウザクラ>”がある
なんでも、夏の夜に不思議なことが起こるというのだ

「幻想の桜って……ファンタジーじゃないのk「だっ、黙ってシルバー!!」

急に、ユウナは慌ててシルバーの口に手を当てる
そして、周りをキョロキョロと見て安全を確認してから手を離す
窒息寸前だったのか、シルバーはげほげほと咽ていた

「……一体、どうした」
「ここでんなこと言ったらリンチにされる。って意味よ!
この街の人たちは幻想桜を神みたいに崇めてる
つまりバカにしたら罵声を浴びる所じゃないのよ
………たとえ私でもね」

リンチは言いすぎだと思うが、マジのようなのでシルバーは無言でうなずいた
最後の言葉からしてあの桜をバカにしたら本気で殺されるらしい
それで均衡が崩れても自業自得なのだろうけど


「……さ、怪しまれないようにあの桜に願掛けしてきましょ」
「願掛け?……桜にか?」
「そうよ。結構評判あるけど、宝来神社の方が御利益あるけどね」
「宝来神社……ってユウナの?」
「そ。毎年8月6日には御祭やってるらしいのよ
まぁちゃちゃっと願い事、祈ろのっか」


そう言って、ユウナは桜の場所(街の中心)へと向かった
シルバーもそれに着いて行く
桜の元へ来ると、そこは結構な人で集まっていた
ユウナとシルバーは人込を抜け、両手を合わせて願掛けをした
2人が何を願ったのかは、教えないでおく


            *



「そーいや、ここにはジムがあるんだよねー
久しぶりの“賭け無し”バトルが楽しめるよ」
「………だな。そういえば、ルナはまだバトルは出来ないのか?」
「……うん。だから今回はお休み。……まぁ、草相手だからこの子使えるんだけどね」

にやり、とユウナは笑う
シルバーは「まさか……アイツか」と呟いた
多分その予想は間違っては居ないだろう


「今回はホープの出番だよ♪」
『えっ………』
(やっぱり………)


続く

54話 草風静葉


「たーのーもーっ!!」
(道場破りじゃない、挑戦だから)

バァン!とユウナはジムのドアを開けて道場破り染みた台詞を言った
そこには、薄い青色の生地に桜の模様の着物をきた少女が居た
ユウナは何処と無くエリカっぽいな、と思った


「ようこそ、我ジムへ……優奈さん」
「……よく判りましたね。静葉さん」
「えぇ。私、そういう部分は鋭いですから」

と、シズハは扇子を口元にあてて笑った
この仕草からして大和なんとかだな。とシルバーは思ったらしい

      〜参照の曲を聴こう!〜

「流石ですね。…では早速バトル、しましょうか」
「えぇ。………覚悟しなさい」

パァン、とシズハは扇子を閉じ、ボールを手に持った
それと同時に、ユウナもボールを持つ


「では審判。お願いします」
「はい。…ジムリーダーシズハ対チャレンジャーユウナによる公式試合を始めます!
内容は4匹によるダブルバトル、どちらか3匹が先頭不能になった時点で勝負は終了にします
では……Ready fight!!」


「キレイハナ、モンジャラ!」
「ホープ、ミスト!!」

シズハはキレイハナとモンジャラ
ユウナはホープ(キュウコン)とミスト(ジュゴン)を出した
今の時点ではユウナのほうが有利だが……


「ホープ“怪しい光”、ミスト“神秘の守り”!」

ホープはモンジャラを混乱させ、ミストは自分とホープを状態異常にさせなくした

(…モンジャラに“あれ”があると踏んだのですか。…やられましたね
それに、毒などの状態異常にもしばらくなってもらえない……うわさどおりですね。カントーチャンピオンに最も近い少女、というのは)

「ホープ、キレイハナに“鬼火”、ミストは“アクアリング”」
「くっ、キレイハナ“ギガドレイン”モンジャラは“根を張る”!!」

キレイハナはホープの鬼火で火傷状態に
ミストは、キレイハナのギガドレインをうける
水・氷の彼にとっては効果抜群だった
だがアクアリングの効果で少しずつ回復していった
モンジャラは混乱をしているにも関わらず、根を張ることが出来た

(…んー…まずはキレイハナを倒そうかな
火傷でダメージ減る毎にミスとが犠牲になるだろうし
……ホープ、いくよ)
《えぇ。任せてください》

ユウナはホープを見ると、ホープはうなずいた

「ホープ、“火炎車”!」
「モンジャラ“原始のの力”!!!」

ホープが火傷で動けないキレイハナに止めをさそうとした時、混乱が解けてしまったモンジャラの原始の力がホープに直撃する
炎タイプのホープにこの一撃は効果抜群だ
同時に、岩で身体を纏っていた炎も消えてしまった

「ホープ!」
『だい、じょうぶですよ…。私はコレくらいで、倒れません』
「……ホープ、戻って」
『!? 大丈夫ですよ!ユウナ!! 私は……』
「…無理しなくて良いから、これ以上私は私の家族をボロボロにしたくないだけだから。…戻って」

まだ大丈夫、と言っていたが効果抜群の技を受けて平気なものは殆どいない
そしてルナの経験からユウナはすぐさまホープを戻した
そして次にだしたのは……

「ミチル、お願い」

ミチル(チルタリス)だ。飛行タイプのためやはり岩タイプの技は効果抜群だが要はあのモンジャラさえ倒せば問題ないのだ
とユウナは思っていた


(さぁーって、喰いかかりましょうか)

続く

55話 笑顔で鬼畜な    〜参照の曲を聴こう!〜


「ミスト“眠る”。ミチルは“大文字”」


とりあえず、ミストは眠らせて回復させる
そしてあの厄介な“原始の力”をさせないために、あのモンジャラを倒す
まだ神秘の守りの効果は続いてるから…勝てる
まだ2匹いるけど、この子たちならきっと…

ミチルの大文字は命中して、モンジャラは倒れた
そしていいタイミングでミストも起きる
ミストは“吹雪”でキレイハナを攻撃し、キレイハナは倒れた



「……さすがですね」
「そんなんでもないですよ。さっきの原始の力は結構焦りましたし」
「随分とポーカーフェイスなんですね
……しかし、次はそうは行きませんよ?」


シズハは自身ありげに笑って言い、次の2匹を出した
ロズレイドとナッシーだ
草・毒のロズレイド、草・念のナッシー……

(ルナが居ればナッシーは簡単なんだけどなぁ……。まぁ、とりあえず)

「ミスト、もう一回“神秘の守り”。ミチルは“雨乞い”」

ミチルの雨乞いで、フィールドには雨が降る
恐らく、ソーラービームの考慮だろう
そして催眠術などの技を避けるため、もう一度神秘の守りをした


「……ロズレイド、“日本晴れ”。ナッシーは“ソーラービーム”」
「なっ!?」

雨が降ったフィールドは瞬く間に晴天になり、ミスとはソーラービームを受けて倒れてしまった
ユウナは、「ごめん」と呟きながらミストをボールに戻し、すぐに次の手持ちを出した

「頼んだよ、アース!」
『オッケー!』


ユウナが出したのはアース(ハクリュー)だ
レベルはとっくにカイリューに達しているが、ユウナはハクリューのままにしていた


「ミチル“驚かす”!アースは“火炎放射”!」


ミチルはナッシーを驚かし、アースはロズレイドに日本晴れで威力を増した火炎放射で倒した
これでユウナはシズハのポケモンを3対倒したので、勝負は終了となった

「よって、勝者チャレンジャーのユウナ!」
「やったぁ!!」

わーい!とミチルとアースとじゃれ合いながら勝利を喜んでいると、シズハがバッチをもってやってきた

「おめでとうございます、見事でした」
「そんなことないですよー。さっきの日本晴れからソーラービームは読めませんでしたし」
「ふふふ、……では、あなたにリーフバッチを授けます」
「ありがとうございます!」


ユウナは、シズハから草を模したリーフバッチを受け取った
そして、2匹をボールに戻し、帰ろうとしたとき、シズハが「あ、」と呟いた


「あの、お二人さん、丁度良い時間なので……良いもの魅せてあげますよ」

ふふっ、と優しげにシズハは笑って二人を案内する
ユウナは感づいているようだがシルバーは首をかしげながらシズハに着いていった


            *



シズハに案内されてやってきたのは、幻想桜の植えてある街の中心
気付けばもう夜でシルバーはやっとこの桜のジンクスを思い出した


“夏の夜には、不思議なことが起こる”と


その不思議なことはもう始まっていて、桜は灯りもないのに、淡く輝いていて
その名の通り、幻想的な桜になっていた


「きれー………。っていうか、これが不思議なこと何ですか?」
「いいえ。不思議なことは人それぞれです」
「「人それぞれ………?」」
「えぇ。……ほら、始まりましたよ」

え?と思いながら二人は桜を見る
桜は一瞬だけパッ、と輝いた


その時、ユウナは幼い頃に学んだことを思い出す
“幻想桜はその人が逢いたがっている人を見ることができる”………と


そして、ユウナの前には……


続く

56話 オカアサン   ユウナ視点


私の目の前に現れたのは………
私がそのまま大人になったような姿で…
でも髪が赤く、瞳は銀色で………
まるでシルバーのお姉さんみたいな人……
でも私はこの人を知っている。写真でしか見たことなくって
優しい人だったって言ってて
自分の生き写しだと、言ってた……
そうだ、この人は………


「お母さん……」
『そうよ。逢えて嬉しいわ』

お母さんは優しく笑って、私の事を抱きしめた
なんで触れるんだろう、っていう疑問はおいておいて
私はただ純粋に嬉しかった
逢った事もない母親に始めて逢えたのだから


「大きくなったわね……、ユウナ」
「な……なに?」

私がぎこちなく顔を上げると、お母さんは笑って

「お母さんは、あなたをずっと見守っていたのよ
そして、今日やっとあなたに逢えた
……こうしてられるのも今だけだろうから、お母さんと約束してくれる?」
「……うん。何を?」



「絶対に、死んだらだめよ。あなたが死ぬことで哀しむ人はたくさんいる
もちろん、私も。特に……優李さんとレッド君は」
「……うん、判った。寿命以外では死なないよ!」
「良い子ね。………それじゃぁね。私はユウナに見えなくても、いつでも見守ってるからね」


そう言って、お母さんは消えていった
それと同時に、桜からも淡い光は消えて、普通の桜に戻った


「うん。………ありがとう、お母さん」


          *





「ふーん……奈々さんに、な」
「うん!やっと逢えたんだよ! シルバーは誰だった?」
「……………一瞬しか見えなかったけど多分、生きてる奴には一瞬しか見えないんだろうな」
「だから、誰なの?」


ぐいっ、とユウナはシルバーに顔を近づけて問う
シルバーは一瞬動揺したが、すぐ明後日の方向を向いて小さく呟いた


「……………母さん」
「へぇーシルバーはブルーさんじゃなくって奈美さんを、ねぇ………」
「なっ、悪いか!」
「そんなことないよ。やっぱり、お母さんは大切だもんね!」


にこっ、とユウナは笑いながら言い、シルバーはあぁ。と少しだけ笑いながらうなずいた



「………お母さんね、ずっと見守っててくれたんだって」
「へぇ。奈々さん、良い人だな」
「うん! それからね、私お母さんと約束したの!」
「約束?」

と、言いながらシルバーはちゃんとユウナに向き合った



「“絶対、死なない”って約束!」



続く

57話 ばったりはったり


『ねールリアー、私あの双子と戦いたいー!』
「我慢しなさい。私だって我慢してるんだから」
『えー! かれこれ5日待ってるからもう我慢できないー!!
それに結だってもうレッド?にばれてるんだし、こそこそする必要ないって! ね!?』


ルリアは今にも双子の居るほうで飛び出していきそうなスノウを抑えながら、スノウと話していた
結…ユイナは確かにちょっと前にレッドという人につけていたことをばれている
そのこともあって、スノウは必死にルリアに抗議していたのであった


「……まったく……」
『スキありぃ!!』

ルリアが溜息をついて力を抜いたそのスキに、スノウは隠れていた草むらから抜け出してしまった
ルリアがヤバイ、と思ったのは言うまでもない


          *



双子は昼食を取った後、バトルの特訓を始めた
詩亜にアノ事を言われてから2人はいつ敵が来ても困らないように、とバトルの特訓をしていたのだった


その時、草むらからグレイシアが飛び出してきた
普通、野生のグレイシアは雪山に居るはずなので、こんな草むらには居ないはずだ
だが、居た

双子は自分の手持ち以外とは会話できないので
ユウトは同種族であるグレイ(グレイシア)を出した

「……グレイ、ちょっと交渉してきて」
『りょーかい』

グレイはそのグレイシア(スノウ)の元へ行き、話しをした
そして話が終ったらしく、ユウトに話の内容を伝えた


「……つまり、俺たちのストーカーのグレイシアって事?」
『まぁ…平たく言うと』
「ふーん………なぁ、スノウ…だっけ? お前のご主人、呼んでくれる?」

ユウトがそう言うと、スノウはうなずき、また草むらに入っていった
……草むらから出たのは、ストーカーとは程遠い自分たちと同じくらいの少女だった
栗色の髪に、空色の瞳……。まぁ例えるなら美少女だ


「……お前が、俺たちをすとーk「ストーカーなんかじゃないっ!」……じゃぁ、何」

クウトは明らかに機嫌の悪いユウトと少女を交互に見てハラハラした
まさか、あの時(ユウナと始めてあったとき)みたいな口げんかにならないか…と
だが少女はけんかを買わず、冷静に話し始めた


「私はルリア、天歌留梨亜です。……一応、聖人の一人でもありますが、神ではなく天使の生まれ変わり、と言われてます
……今回は、貴方たち時空双子を見張っていてほしい、とおと…神父様からの命令の元、貴方たちを出来るだけ危険な目に逢さぬよう、見張っておりました。
………ってこと。断じてストーカーじゃないわ」


先ほどの威圧感溢れる敬語口調はどこへやら
大体の話を終えるとルリアはとたんに“普通の少女”の喋り方になった
ユウトは納得したらしく、ごめん。と謝った
クウトはけんかにならずに済んだ。と胸をなでおろすが、次の発言により、驚くことになる


「私と、バトルしてくれない?」
「……なんで急に」
「いや、あのね、スノウが前からやりたいって言ってて……」
「お前はやりたくないなら「いや、私もやりたいんだって。あなたのおにーさんのバトルみてn「おにーさんって気安く言わないでくれるかな」
「……じゃぁ、クウトさんのバトルを見て、私も戦闘意欲がわいたのよ」

バチバチ、と火花のはじける音が聞こえそうなほど睨み合ってる2人
どうやら、馬が合わない様子だ
はぁ、とクウトが頭を抱えながら溜息をつく。この時はクウトが2人よりも大人に見えた


「……ふーん。ね、兄貴、どうする?」
「っつか……お前ら仲悪すぎ……
……俺はまぁいいけど?」
「ありがとう。………2対1のダブルバトルで良いわよね?」
「あぁ。……でも、大丈夫か?」
「えぇ、………自信は、あるからね♪」



……さてはて、(一応)神サマと天使の戦いが始まりましたとさ

続く

58話 仲違い  +クウト視点+


まぁ、なんだかんだで勝負をする事になった
……バトルは良いんだ。むしろやりたかったし
俺が気になるのはもっとほかの事


「とか言って、負けたら悔しがるんでしょ?」
「それはそっちでしょ!へタレ!」
「…………へタレ?」

お前らなんでそんなに仲悪いの
そう、(何故か)ユウトとルリアは仲が悪い。初対面でこんなに陰険になるもんなのか。ちょっとびっくり
…………あ、でも遠くからみたらただのケンカしてるカップルに見えなくもない
って思ってたら、2人がコッチ向いて思いっきり睨んできた
心詠まれた……? いや、ユウトならありえるかもしれないけど(双子はそういうのあるらしいし)
ルリアは、なんで


「私、人やポケモンの心を詠む能力があるんで」
「へー、そうなの」
「………っていうか、早く始めましょう?日が暮れちゃうわ」
「一体誰の所為で日が暮れるんでしょうねー」
「あーったく、ユウトも一回やめろ。決着ならバトルで決めれば良いじゃん」
「………わかった」

そう言って、ユウトはとりあえず落ち着いてボールを手に取った
……あ、この人鬼畜なの忘れてた。ドSだった


「んじゃ、始めましょっか。スノウ、シント」

ルリアはさっきのグレイシアとルカリオを出した
シント…神道?
そして、ユウトはウィン(ウィンディ)を出した
……めっちゃ不利じゃん、ルリア
んで俺はゲン(ゲンガー)をだした
……そいや、こいつ久々に出した気がする


「ルリアの方からで良いぞ」
「そりゃどうも。……スノウ“シャドーボール”!シントは“龍の波動”!」
「ウィン、“火炎車”で避けながら攻撃」
「……。ゲン“守る”」

俺のゲンにシャドーボールは効果抜群だしな
んで、ウィンは火炎車で避けてルカリオに攻撃した
………倒れなかったけど。倒れなかったからって舌打ちはしない

「ウィン……“火炎放射”」
「ゲン“気合球”!」
「スノウ“穴を掘る”、シントは“見切り”!」


スノウは穴を掘り、シントは見切りで攻撃を防いだ
しかもスノウは地底にいるのでどこから出てくるのかは判らない
………“普通の人間なら”な。あいつは“絶対に”判るんだけど
ボコッ、と地面に亀裂が入る
そしてユウトは“まるで初めから判っていた”ようにニヤリと笑って指示をする


「ウィン、飛んで“火炎放射”」

ウィンは強靭な後ろ足で飛び、地面から出てきたスノウに火炎放射を浴びせた
至近距離で効果抜群の技を浴びたため、戦闘不能になった


「……俺相手に、穴を掘るは“無駄”だよ?」

ユウトは無駄。を思いっきり強調して言う
そりゃそうだ。アイツは未来が視れる。つまり穴を掘って地面に潜っても
未来を視て“どこから出てくるか判る”のだから
……まぁ、ずるいっちゃずるいんだけど、精神集中すれば普通の人間<ヤツ>にも出来ないわけでもないし


「あっちゃぁー……心詠で詠もうとしたけど、やるの忘れちゃった」
「…真正のバカだな「何!?」…ウィン、“大文字”」
(うわ、ずるい)

ユウトはルリアの言葉を無視して、ルカリオをノックアウトにした
……俺、何もやっていない気がする


           *


「自信ある。とか言って何も出来なかったな」
「うるさい!っていうか、炎タイプ出すとかずるいわよ!!」
「ふん、勝つためにはあらゆる戦法を使うんだぜ?」

勝負が終ってからも、2人は一向に口げんかをやめなかった
……いい加減うるせぇ
その時、遠くから羽音が聞こえ、頭上を見ると、トゲキッスが俺たちの居る空を旋回していた
……ルリアの手持ちだろうか?
にしても、シンオウにいるポケモンが多いな……
シンオウ出身とか?まぁ、確かどっかに教会あった気がするけど……


「あっ、ホーリー! どうだった?」
「キュイ、キュイ!!」
「そっかぁ、やっぱ“神父さん<オトウサン>”は優しいね!」
「………お父さん?」


ユウトがそう聞くと、ルリアは笑って…でも少し寂しそうに言った


「私ね、小さい頃にお父さんとお母さんが死んじゃって神父さんに引き取られたの
だから、私にとってはお父さんの様な人なの
……もう1人、居るんだけどね」


そう言って、ルリアはトゲキッスをボールに戻した
……ユウトが、ユウトの瞳から光が消えたのは一瞬だったけど、俺にははっきりと判った

「………そうか、所謂、孤児なんだな、お前」
「そうよ。悪い? ………なぁに、アンタも孤児“だった”とか?」

………昔から、この空気は嫌いだ
ただ、ただ、風が俺たちの髪を揺らしてて
何も音を発さず、俺たちは黙っていた


「〜〜〜ッ!!! も、もういいだろ!?
……この話は、もうお終いだ」
「……判った」
「えぇ、……それじゃぁ、……私はまだ貴方たちを見張ります
貴方たちを出来るだけ危険から身を遠ざけれるように」
「ああ。……ありがとな」


そして、ルリアは帰っていった
………俺たちも帰ろうとした、でも



「――――俺は、孤児だよ」
「あぁ、知ってる。“孤児だった”だけどな」
「うん。でも、兄貴は居た」
「あぁ、そうだな。“幽霊として”だけどな」
「うん。兄貴、死んでた」
「あぁ、死んだな。“お前を庇って”だけどな」


淡々と、俺たちは話していた
俺は生きてる、でも死んだ。霊として傍に居た
ユウトの顔は見えない。けど

きっと、無表情で、瞳に光が入っていないんだろう
でも、これはたまにあることで、特に意味は……あるけど、ない


「………。そんじゃ、帰るか」
「…………あぁ」



続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.19 )
日時: 2010/09/07 14:05
名前: 天月

59話 天国か地獄か

「もしさー私が死んだら、どっちにいくと思う?」
「どっちって……どっち?」

首をかしげて問うシルバーに、あの時と随分変わったなぁと思いながらユウナは人差し指を出しながら答えた

「天国か、地獄」

“天国”と指を上に向け、“地獄”と指を下に向けた
本当にあるかはわからないが、ユウナはあると信じているらしい
最も、あの時母に逢っていなかったら曖昧なままだったかもしれないが


「………天国?」
「なんで疑問系?」
「天国」
「………。」

肯定にすれば何でも良いわけじゃないでしょ。と突っ込もうとしたがシルバーは本気の様なのであえて突っ込まなかった

「というか、死んだらダメだろ」
「あはははー、もしもの話しだから気にするな!」
「気にするから」

えー。と明らかに「突っ込むなよ」とジト目で見ながら微妙に不貞腐れた


「じゃぁさ、シルバーはどっちだと思う?」
「地獄」
「そこ肯定する必要ないから!!」
「だって、犯罪いっぱいしたぞ俺」
「その分良いことしたから大丈夫だってー」
「そうか……?」

うん。とユウナがうなずくと、シルバーもそっか、と小さく笑った
最近も笑うようになってきて、シルバーは本当に変わった
何が彼を変えた。と言えば一つは仲間のおかげであろう
あとは…本人の努力だと思う


「そういえば、次の街は?」
「え、んー……と……“絆の村、ウウタリタウン”だって」
「そうか。遠い…のか?」
「どうだろー………。あ、歩いて二日はかかる」
「…………。そうか」

歩くの面倒なのか、シルバーはちょっとかっがりしながら返事をした
まぁ歩き続けるのは面倒だろうが……
というか、休みたい気持ちが優先させられるのだろう


「んじゃ、ちゃっちゃと行きますか」
「あぁ」


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.20 )
日時: 2010/09/07 14:05
名前: 天月

60話 しばしの休息

「やっと着いた〜!」

ユウナとシルバーが町に着いた頃には既に日が落ちていて、星が輝いていた
けれど、月はなかった
シルバーは町に着くと早く寝たいとでも言うように、フラフラとポケセンへ足を運んでいった
それを見かねたユウナは「酔っ払いかよ」と心の内で突っ込みながらシルバーの後を追いかけた


           *
次の日は生憎の大雨で、2人はやることもなく、つまるところ暇のまま一日を過ごすと思っていた(もちろんそんなの嫌なのだが)
が、なんと今日はこのポケセンのバトル場で小さなバトルトーナメントが開かれるというのだ
どちらかと言うとバトルが好きな2人は「暇つぶし」ということで参加することにした

「うひゃー、人が多い!」
「すげ……」
「にしても、こりゃ暇つぶしドコロじゃないかもねー」
「だな。まぁそっちの方が俺は良いんだが」

そう、参加している者の中には明らかに新人の者と明らかに熟練の者が揃いに揃っていたのだった
2人はどちらかと言うと熟練のトレーナーのほうだろうなと思っていた
このバトル大会の人選は参加するときに与えられた番号をトーナメント上に表し、バトルする事になっているためバトルをするまで「ほぼ」の相手の素顔は判らない
ルールは3匹使用の交代有、どちらか2匹が倒れたところで終了する
ちなみに2人の番号はユウナが「88」、シルバーが「61」番だ


「じゃぁさ、もしもの話で決勝で戦わない?」
「あぁ。当たらなかったらな。当たっても、負ける気はしないが」
「そりゃこっちの台詞だよ。……じゃ、どっちか負けても恨みっこなしね」
「当たり前だ」

“負けない”と自信がある2人にとって、お互いのバトルはやってみたいものだ
口に出したのはユウナだがシルバーも同じことを考えていた

シルバーとの対戦を楽しみにしている反面ユウナは「アイツ」が居ないかと選手をキョロキョロと見回していたが、居ないようで安堵の気持ちとちょっと寂しい気持ちが入り混じったまま、大会は開かれた


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.21 )
日時: 2010/09/07 14:06
名前: 天月

61話 第一回戦 〜SILVER

―一回戦は61番対55番です―

「早速シルバーが一回戦かー」
「一回戦目とか……はぁ」
「頑張れ! シルバーなら勝てるから!」
「……さんきゅ、行くか、ニューラ」
『はーい!』

シルバーは行き際に手を振りながらバトルへ赴いた
きっと、いや必ずシルバーは勝てるだろうとユウナは信じていた


『っていうか、勝たないとダメなんでしょ?』
「そりゃそーよ! 一回戦敗退なんて、私が許さない!」
『だよねー♪ユウナのライバルはレッドだけどねー
私知ってるよー?さっきキョロキョロみてたの』
「いや、あれはちがっ………くない、です」
『あははは♪』

っていうか、もう戻って。と言いながらユウナは肩に乗っているピルをボールに戻す
そして、今から始まるバトルに目を向けた

(勝ってよね、シルバー)


            *

ちょっと待て、これはハンデありすぎだろ
相手は……虫小僧……
俺、ほとんど悪タイプなんだけど……
ま、まぁ……ヤミカラスとオーダイルで……頑張ろう
この試合の醍醐味が今わかった……


「それでは、第一試合初め!」

「いけっ、バタフリー!!」
「いけ、ヤミカラス」

虫タイプに飛行技は効果抜群だ
だが、それはこっちにも効果があること
さっさと仕留めるか……


「バタフリー、“追い風”!」
「……ヤミカラス“鋼の翼”」

追い風は、しばらく向こうの素早さが上がる
だが要はその前に仕留めれば良い話だ
向こうに飛行タイプが着いているが、別に変わらないだろう
だが

「バタフリー“銀色の風”!」
「なっ!? ヤミカラス“翼で打つ”!!」


まさか、耐え切ってその技を使ってくるとはな……
だが俺のヤミカラスは打たれ強い
次の攻撃で、バタフリーはやっと倒れた


「これで終らせちゃうよ!ヘラクロス!」
「……いいのか?ヤミカラスの飛行技ですぐ倒れるぞ?」
「それはどうかな?キミ、大事なこと忘れてるよ」

大事なこと?……そういえば、奴、追い風使ってた……

「今更気付いたって遅いんだよ!ヘラクロス“気合球”!!!」
「くっ、ヤミカラス、避けろ!!」
「ヘラクロス、バンバン打っちゃえ!!」

チッ、ヤバイな……一発でも当たれば大ダメージ……
……でも、ヘラクロスは打つことで精一杯……つまり


「ヤミカラス、球を避けながらヘラクロスの懐に行け」

俺の言葉に、ヤミカラスはうなずいて、作戦通りに動いた
綺麗に避けながら、ヤミカラスはヘラクロスの死角にはいった


「ヤミカラス“鋼の翼”!!!」

そして、ヘラクロスが気付いたときには、攻撃は既に当たっていた
もちろん、効果が4倍だからヘラクロスは倒れて、俺の勝利だ
ヘロヘロになりがなら戻ってきたヤミカラスの頭をなでて、俺はボールに戻す
よく頑張ったな、ありがとう


「勝者、61番!」



             *


「お疲れー、さすがヤミカラス、偉い偉い」
『そんなことありませんよ……』

ユウナの元に戻ってきたら、ユウナはまずヤミカラスをほめやがった
頑張ったのは俺だ、とは言えないから我慢するしかない

「シルバーもよく頑張りました!はい、お茶!」
「あ、あぁ……サンキュ」
「いやーでも最後のはすごかった! 避けきれたヤミカラスもすごいけど、あんなこと思いつくシルバーもさすがだよー」
「………た、たまたまだ。それより次の試合のアナウンス、入ったぞ」


―第二試合、3番対88番―

「うわ、次私かー」
「勝ってこいよ」
「言われなくても! ……絶対勝って来るから!」
「あぁ」

行って来る!と言いながらユウナは走って試合場に行った
勝つよな……ユウナなら



続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.22 )
日時: 2010/09/07 14:06
名前: 天月



62話 第二回戦 〜YUUNA

「あ、よろしくお願いします……」
「うん、よろしくねっ♪」

相手は気弱…じゃない、キャンプボーイか
確かあっちは色々使ってくるから……“色々使える”この子でいいか


「それでは、第二回戦初め」

「いけっ、マグカルゴ!」
「アース、行っておいで」

相手はマグカルゴ、そして私は“色々な技が使える”アースを出す
この子は、一応貰った子。誰から……は大体察しがつくと思うけど

「アース、“雨乞い”」
「!? マグカルゴ!“堅くなる”!」

相手はきっと“次は水技がくる”とでも思ったから防御力を上げようとしたのかな?
まぁそこまでは良い予測だけど……
無駄だと思うなぁ♪


「アース、よろしくね」
『りょーかい!』

私は技の指示をしなかった。でも彼女はわかった。と頷いて攻撃を仕掛ける

アースの綺麗な宝石の着いた尾に、水が纏い
それを振り払うように横に尾を振る
そう、“アクアテール”
指示しなかったのは、ただの気まぐれ。指示しなくても、勝てそうだったからね

案の定、防御を上げてたマグカルゴは倒れた
雨乞いの効果で水技は威力が上がってるし、炎・岩両方に効果抜群だものね


「アース、よくやったよー!」
『えへへーユウナは私を信じてくれたんだもの!絶対応えたいからね!』
「へへっ、良い子良い子」

アースの頭をなでて、ボールに戻す
そして、次に出すのは

「ルナ!」
「……それ、遅いじゃん。いけ、ユンゲラー!」


今、遅いって言ったよね……?
ふん、ブラッキーの…っていうかルナのすごさを見せてあげるからね

「ユンゲラー“気合球”!!」

気合球を、ルナは逃げずに攻撃を受ける
もちろん、柔な鍛え方はしてないから耐性はある
……反撃は、これからだよ

「ルナ“しっぺ返し”」

その指示に、ルナは軽快な足取りでユンゲラーの元まで行き、先ほどのお返しとでも言うように攻撃をした
まぁ、お返しなんだけどね
しっぺ返しは相手より後に攻撃すると、威力が上がる技
そして悪タイプだから……効果は抜群ってわけ

「……ルナそのまま“だまし討ち”」

最後のとどめをさすように、ルナは蹴りを入れる
まぁ効果抜群の技を二回も当てられたんだし、ユンゲラーは簡単に倒れた


「勝者、88番!」


            *


「この鬼畜」
「強いって言ってくれるかなー?」
「強いけど! ……あれは相手がかわいそうだ」
「でも、アイツルナを遅いって言ったし、ユンゲラーは自業自得よ!!
……マグカルゴは、うん」

はぁ、とシルバーは溜息をつきながら頭をなでてきた

「ま、勝ったんだから許してやるよ」
「ゆっ……許してほしいなんて思ってないから!」
「はいはーい」


……私をなでるのは、1人だけかと思ってた
………にしても、ちょっと小恥ずかしい…


―第三回戦は……


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.23 )
日時: 2010/09/07 14:10
名前: 天月

63話 決勝戦 〜YUUNA vs SILVER


「どうして、こう俺、ユウナ…ってなるんだろう」
「偶然でしょ。ほら、行った行った」
「………。あぁ」


また、トン、と背中を押されてシルバーは向かった



三回戦の相手は本当に新人で、シルバーは一発で倒せた
次の四回戦目、五回戦目と2人は順調に勝ち進み
準決勝も2人ともが勝ち、ついに決勝が行われた
先ほどの“約束”通りに


「いっやー、まさか本当になるとは♪」
「そう言いながら、喜んでるだろ?」
「うん♪ 今からシルバーをぶっつb…じゃなくて、戦えるなんてさ♪」
「……………。はぁ」


本音が出たため、シルバーは思いっきり溜息を着く
本当に、この子は先ほどの優しい女の子なのだろうか。というかなんでこうも豹変するんだろうか
ツッコミ所が多すぎて、ツッコミ切れないとシルバーは頭の端っこで考えていた


勝負は始まって、なんというか……

あっ、というまに終った気がした
結果は…俺の負けだ惨敗だった
ユウナは優勝、俺は準優勝
まぁ……あのユウナに勝てるのは1人くらいだろうから何となく判っていたんだがな……


          *


「んー! 楽しかったー!!」
「そりゃ、よかったな」
「でも……目指すのはレイシンのポケモン・リーグだからね、早くバッチ8個集めないと……!」
「そうだな、頑張れよ」
「うん!!」



続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.24 )
日時: 2010/09/07 14:11
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=P8av8KV6rpk

神崎悠斗キャラソン(表)「フラワリングナイト」

ヴァイオリンの華奢で芯の強い音がシンクロしてると思うので
激しくなる部分と大人しい部分もどこかあってるので^^
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.25 )
日時: 2010/09/07 14:13
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=3grAI-9WOgg

神崎悠斗キャラソン(裏)「平安のエイリアン」

狂った感とか、そういうものがあると思うので^^
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.26 )
日時: 2010/09/07 14:23
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=yoFq1Q6qcRc&feature=related

神崎空斗キャラソン(表) 「ハルトマンの妖怪少女」

大人しいけどなんだかおどけた雰囲気があってると思うので^^
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.27 )
日時: 2010/09/07 14:27
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=QQbCthOxWhc

神崎空斗キャラソン(裏) 「月時計〜ルナ・ダイアル」

時計の音とか、暴走した感じがいいので
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.28 )
日時: 2010/09/07 14:29
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=mmj3dXO-kLo&feature=related

宝来優奈キャラソン(表) 「竹取飛翔〜Lunatic Princess」

曲の全体的な綺麗さや力強さが彼女にあってるので
まぁ、あとプリンセスですs(ry
あと個人的なユウナのイメージは「夜」なので一応あってるかと←
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.29 )
日時: 2010/09/07 14:31
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=M9tpxshJN10

宝来優奈キャラソン(裏) 「月まで届け、不死の薬」

竹取とは違って、哀しげなリズムがあるのでそこらへんがすごいあってるかなーと
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.30 )
日時: 2010/09/07 14:32
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=Mm5ivrjjJkI

銀羽星奈キャラソン(表) 「シンデレラケージ〜Kagome-Kagome」

星の器よりもこっちの方が星奈にあってると思いました
シンデレラケージ→籠鳥 っていう星奈のイメージにもあってますし
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.31 )
日時: 2010/09/07 14:35
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=5ekMUozIgMo

銀羽星奈キャラソン(裏) 「星の器〜Casket of Star」

激しさなどが、なんとなーくあってると思うので
題名できめたなんt(ry
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.32 )
日時: 2010/09/07 14:36
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=d1ub5_eejTU&feature=related

海魅詩亜キャラソン(表) 「プレインエイジア」

知識が一番深い彼女にぴったりだと思いますω
シアンのモデルは詩音とシオンとけーねだったりしますs(ry
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.33 )
日時: 2010/09/07 14:38
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=1d8rMqzQsxc&feature=related

海魅詩亜キャラソン(裏) 「エクステンドアッシュ〜蓬莱人」

プレインよりもなんとなく、強い気がするので
やっぱり詩亜はけーねやないと(((
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.34 )
日時: 2010/09/07 14:40
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=Q9ELtfrUtdo

天歌留梨亜キャラソン(表) 「有頂天変〜Wonderful Heaven」

高い音や、題名など彼女にあっていると思う
ルーリアーッ←
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.35 )
日時: 2010/09/07 14:41
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=YQMh6Mt0aQA&feature=related

天歌留梨亜キャラソン(裏) 「少女さとり〜3rd eye」

さとりの能力や、いかにも「裏」という感じのリズムがあってると思うので
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.36 )
日時: 2010/09/07 14:43
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=WH60Re03lwU

純悪結那キャラソン(表) 「オリエンタルダークフライト」

題名的にもあってるかなー。と思って
リズムもなんとなく結っぽいのd(ry
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントは控えてください>< ( No.37 )
日時: 2010/09/07 14:45
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=oDYBMuxDWBI

純悪結那キャラソン(裏) 「人形裁判〜人の形弄びし少女」

全体的な「ダーク」な雰囲気が彼女にあってるので
アリスのツンデレにもry
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントOKです! ( No.38 )
日時: 2010/09/07 19:44
名前: 桜庭

コピーおつかれー!
よし一番にコメできt(ry
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントOKです! ( No.39 )
日時: 2010/09/07 19:53
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=oDYBMuxDWBI

おーちゃん

眠かった!(事実です
一番にコメしてもらえt(ry
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントOKです! ( No.40 )
日時: 2010/09/07 20:00
名前: 天月
参照: 忘れてた(

      ━Explanation with god━

えっと、唐突で申し訳ないですが、なんとか本編で神の家四つの子が全員出てきたので、色々説明しちゃいます(
あと、前作(本編中では前世)との矛盾も説明しておきます
どうでもいいですが、名前と苗字の由来から説明します


宝来<ホウライ>家
宝来は、宝来→蓬莱(変換)→かぐや姫→月という意味。
つまり苗字が「月」で名前が「光闇」という意味になる。(アルセウス、ダークライ、クレセリア)
クレセリアは「みかづきポケモン」のため、宝来家の証は三日月を模した首飾りである。

宝来優奈<ホウライユウナ>
優=光 奈=奈落=闇
合わせて光闇という意味。また「奈」は子供の神の遊び場、という意味でもある
表向き(友人など)には優李の優、奈々の奈、という意味。

宝来優李<ホウライユウリ>
優は優奈と同じ意味。李は、李→裏→闇から
「り」を変換すると「理<ことわり>」ともなる。
李は中国の苗字だったりする。(李・小●)
ちなみに母(優奈にとって祖母)は李歌である。


神崎<シンザキ>家
神崎の崎は咲き=花=ソノオ=グレデシア=シェイミで、神が咲くで神崎という意味。
神崎家は他の地方からの制圧から反乱するときに中心にいた一族。
そのため「斗(意味、戦う)」という名を男子につけている。

神崎悠斗<シンザキユウト>
悠斗の悠の意味は「時間がゆっくり流れるさま」から
斗は「戦う」という意味。そのため「時間を用いて戦う」=「時間を視て戦う」=「時視」となった。
また「斗」の他の意味は「きっちりしていること」で、「悠」の意味と矛盾していることから「役立たず」という意味でもある


神崎空斗<シンザキ クウト>
空斗の意味は空=空間 で「空間を用いて戦う」から
彼に物質を壊す能力しかない理由は空=空しい=虚空=ない物=無しにする物
という意味のため
ちなみに前作で彼が死んだのにも関わらず空間の均衡が崩れなかったのは、彼の魂がユウトの心に移り住んだため、均衡が保たれた
(そもそも移り住んだというよりユウトの心のバランスを保つため、自らをユウトの闇の存在とした(ヤンデレだったのはこのせい)


神崎昌斗<シンザキマサト>
「昌」は明らか、美しい、栄える。という意味
このことから「美しくしっかりと」ということらしい。(正直結晶の晶かとおもtt(ry



海魅<カイミ>家
海を魅せる=魅せれるほど美しい海=ミオシティから。
海魅家ももちろん制圧に反乱していて、「歌(詩)で傷ついた人々を癒した」ということから。
人を癒すような人物になってほしいという意味から「詩」とつけることになった。


海魅詩亜<カイミ シアン>
海魅は、海を魅せる=海=マナフィということから
シアンは明るい青=綺麗な海の色 という意味
詩=うた 亜=上位たるもの から「上の者(神の者)の詩」という意味
(正直いって、ただの当て字でもある)



銀羽星奈<ギンウ セイナ>
銀羽は銀色の羽=ルギア ということから(そのまま)
星奈は、星=ジラーチ 奈=大人の神になるための子神の遊び場=神 から
ちなみに星汰の汰は「不要なものの流し去る」という意味

           *
 

聖人<セイジン>
神の代理(神代)の者の種族名。聖なる人
外見は人間そのものだが、中身(血)の40%は神(の血)である
そのため、神の能力が使える(会話など)
神の他にも天使や悪魔の血が流れている聖人も居る(ルリアやユイナなど)
人であり人ならざる者


神四家<シンシケ>
宝来・神崎・海魅・銀羽家のこと。神の四家とも言われている
合計12の神の能力を代々継いでいる家
宝来家...アルセウス(光)・ダークライ(闇)・クレセリア(月)“光闇を司り月を示す者”
神崎家...ディアルガ(時)・パルキア(空)・シェイミ(感謝)“時空を司り感謝を示す者”
海魅家...ギラティナ(影)・ゾロアーク(幻)・マナフィ(海)“幻影を司り海を示す者”
銀羽家...ジラーチ(星)・ルギア(泉水)・ホウオウ(虹)“星を司り泉と虹を示す者”



二つ名<フタツナ>
聖人につけられている本名以外の呼び名
同時にサンプルボイスと能力の説明も

宝来優奈 〜光闇の神子〜
「痛みも哀しみも、全部強さにしてみせる。だから…私は生まれたのかもね」
意思繋-インテーションティース-
ポケモンと自分の意思を共有させ、なんらかの変化を与える能力(進化は出来ない)
正直言ってチート能力


神崎悠斗 〜時間の覇者〜
「………化物だろうがなんだろうが、俺の存在は此処にある。俺の存在意義は俺が作る」
時視-タイムシーズ-
未来や過去が視える。が時間を進めたりは出来ない
人個人は視る人物が死ぬまでの未来が視える


神崎空斗 〜空間の破壊者〜
「そのフザケタ空間、俺が壊してやるよ」
空間壊-スペースブレイカー-
この世のあらゆる物体を壊すことができる
それは人も神も壊せる(殺せる)


海魅詩亜 〜幻影の探し者〜
「幻も影も、似たようなもんですよ」
影探-シャドウサーチ-
特定の人物の影を追うことができる。ちなみに影が消えたら追えないらしい

銀羽星奈 〜銀の星の願事〜
「どーせなら、神サマの願事も叶えちゃう?」
願詠-ドリームリーディング-
ポケモンの願いを詠むことが出来る。小さな願いなら叶える事も可能
メンテ
Re: 光と闇の時空神  コメントOKです! ( No.41 )
日時: 2010/09/07 20:47
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=NTTZAUeJ3Iw

ロミオとシンデレラ―ユウナVer.―
新・ロミシン(((((あのざーもあるy(ry

       ━光闇シンデレラ━


「私の事を、“神子サマ”なんて呼ばないで。誰か、連れ出して…」

そんなキモチよ

執事たちに 「サヨナラ」しましょう
貴方たちには もう、頼らないわ
嫌うだけ、嫌えば良い
咽帰る苦い思い出 哀しみの心を隠すの
どこまでも強がって見せる

悟らないで 笑顔見せないで 「愛される事」まだ知らないの
両親から、「愛」もらってないからね……
知らないことが、ありすぎて 知ってることが判らない
誰か教えて誰か教えて 大切な「ココロ」を―

ずっと独りだった オヒメサマ
家族連れて、飛び出してく
お願い、誰か助けて 「私」が壊れて逝っちゃう
ずっと夢見てた 神子サマ
でもその名前で呼ばないで
そうだね、勇気出さなきゃね そうじゃないと動けないよね

「…私が、仲間でもいい――?」


背伸びをして虚勢を張った 素直になれない、きっと永遠に強がりに慣れちゃったから
黒と白のハザマに生きる者 どちらにも傾いてはいけない
永遠に、ハザマの生き物

噛付かれるほどに、恐ろしいほどに 恋焦がれていたのは私だよ
でもあなたは、私の事嫌いでしょ?

私のため、と差し出す手に乗っているソレは「優しさ」でしょ?
その手を掴むことさえ、勇気が必要で―

景色が変わってくこの世界 欠けない月は今日もあるわ
月明かりで早く見つけてよ 悪い想像に、荒らされちゃうわ

きっとアノ子もそうだよね 「邪魔するな」なんて突き放した
そうだね、私も同じだよ だってもっとね、“追いかけてほしい”
ほら、私はここにいるよ―?


私の事を、もっともっと知ってみませんか?
くだらない歴史ばかり詰め込まれているでしょう?
まだ序の口だよ もっと奥には生臭い歴史
いっそ貴方の過去までも教えていただこうかな?
でも

「それじゃ、理不尽ね」


特別な命<メイ>より 普通の命の方がずっとずっと良かったのに
なんでだろう、どうして私は 「普通」に生まれなかったんだろう

でも私は受け入れるよ 「特別で普通」なイノチとして
そうだよね、これでいいよね
亡くしたのは、ホントの自分でした


孤独になりすぎた王子様 闇に囚われてしまったらしい
どうしよう、このままじゃ私も闇に囚われちゃうな

でも、きっと助けてくれるよね…?


―――
あとがくぃ←

もー、衝動のままに((
始終レッドさんですねわかってる(
でもシルバーもちゃんといるんだy(うっさい
次はレッドさんサイドよ!←
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.42 )
日時: 2010/09/08 19:43
名前: 大庭
参照: 携帯だから、自分のしかNGっていうね;ω;

あのざー!((
設定ぷれぃ((

ポケちゃんの決めてるんだけどすぐに
他のことしちゃう(ちょっと手助けしてくださ(すいませんなんでもないです
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.43 )
日時: 2010/09/08 21:50
名前: 天月
参照: レッド は 呪われた!←

おーちゃん

あのざーは二回も消されました^p^
設定……なんてものはないぜ(ぇ

私も私も←
一緒に考えようか(おいこら
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.44 )
日時: 2010/09/08 23:19
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=NTTZAUeJ3Iw&feature=related

ロミオとシンデレラ―レッドVer.―
レッドさんサイードてーぶr(すいません黙ります
さぁ、3回目は成功なるか!?

      ━赤き炎のオウジサマ━

「私の事を、“神子サマ”なんて呼ばないで。誰か連れ出して」

それじゃ行くとするか

パパもママも既に居ません どこかへ行ってしまったようです
他人事、のように思い出す
いつだって強がっている とても脆い儚いオヒメサマ
幼い、俺に似ていた

噛み付かせない 独りにさせない 「愛情」を教えあおう
俺の前では虚勢なんてイラナイ
知らないことも知ってることも 受け入れてやる。普通だろ?
全部教えて 俺は全て 受け入れると決めた

ずっと独りだったオウジサマ
虚勢が実体になったらしい
だからかな、虚勢張りのオヒメサマに 二目惚れ
凛々しく優しい戦う者
でもその呼び名は、相応しくない そうだなあえて言うなら
「赤き炎」これでいいや
「ほら、早くおいでよ」


そしてまたほら虚勢を張る バレバレなのにいつも強がる
我慢して、良い事なんてある?
善と悪との境界線 俺は一体どっちなんだろう?
善人?悪人?偽善者?

強がるほどに 壊れてゆく そんな君をもう見たくない
そして気付いた ココロに燻るこの想い
壊れないように、そっと触れる 大好きだよ、って言ってみたい
虚勢張りのオヒメサマに、似合うのは俺一人

満月の似合うオヒメサマ
誰の光を返してるんだ?
その光で、駆けつけるから 壊れそうな君の元に
きっと俺もそうだった
「怖くない」って言い聞かせてた
そうだな、君も同じだな 独りぼっちは哀しいだけ
「よかった。そこに居たんだ」


君の事を、もっと知ってみたい。歴史じゃない。君の事を知りたいんだ
その代わりに、俺の事を教えますよ こっちのほうが血なまぐさいと思うけれど
でも、

「そんなの意味ないよな」


大きな箱も小さな箱も 結局どっちも変わらない
大事なのは、中身じゃないか? 器なんてただの飾りだ
でも君はそのことを ずっとずっと渇望してた
「普通に生まれたかった」 それは俺も同じなんだ

自惚れすぎたオウジサマ オヒメサマは呆れちゃっている
だって仕方ないだろ? 自惚れなきゃやっていけない
「それでも“好き”なんだろ?」



――――
あとがk(ry
もうわけわかめ/(^p^)\
台詞部分が随分、俺★様ですね←
なにがやりたかったんだろう(
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.45 )
日時: 2010/09/09 21:07
名前: 天月
参照: さて、終らせようか。

64話 さて、行こうか


―次の日は晴天で、ユウナとシルバーは町を出る事にした


「なんかさ、この町の力なのか……なんか、深まった気がする」
「……それは、絆?」

あぁ。とシルバーは頷く。ユウナはパァ、と(シルバー的に)可愛い笑顔を見せた
私も、とユウナは目を閉じて続けた

「シルバーと、もっと仲良くなれた気がする」
「仲良く、か……。まぁそうかもな」

シルバーは少し寂しそうに、諦めたようにまた笑う
そんなことも露知らず、ユウナはシルバーの右手を握る
いきなり手を握られ、シルバーは顔を赤くし狼狽える
初心だなぁ、と思いながら「自分もか、」とユウナは笑った



「さて、行こうか」
「あぁ」
「………次は、どんな町なんだろうね」
「さぁな…」


どんな町でも、今回みたいに、ステキなことがあればいいのに

と2人は静かに願った












        その願いは、崩れていくのに

2人は、何も知らずに「幸せ」を願っていた……




続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.46 )
日時: 2010/09/09 22:33
名前: 天月
参照: 7章 〜笑顔〜

59話 天国か地獄か>>19
60話 しばしの休息>>20
61話 第一回戦〜SILVER>>21
62話 第二回戦〜YUUNA>>22
63話 最終決戦〜YUUNAvsSILVER>>23
64話 さて、行こうか>>45


またまた短いです^p^ でも「平和」の節目がついたのでいいかな、と思ってます
平和の後は……なんでしょうか?
「崩壊」「憎悪」…色々ありますが、今回は…

「   」 です(何だYO







さぁ、最後の戦いまで、あと……
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.47 )
日時: 2010/09/10 21:52
名前: あずらび。◆4fprnT0Yg.2
参照: http://story.web.infoseek.co.jp/story.htm

あずだおー(・ω・)ノ
見ない間に進んでたね、見なくては!

ア「空白ってなんだろう……?;」
俺「うん、まぁ、これからわかるんじゃね?」

……ってちょっとまて。
これって、もうすぐ最終章フラグ……?
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.48 )
日時: 2010/09/10 22:03
名前: 天月
参照: (*^▽^*)

あず

わかっているぞよー((((
かなり進んだじぇ←

天「っふふふふふふ......」←
優「まぁ、天の考えることには期待しないほうがいいよ「ナニソレ酷い」

そだねー……大会いれなかったらあと2章(つまりあと3章の予定
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.49 )
日時: 2010/09/10 22:10
名前: 大庭

さて、家族計画でもしようか←

今回も最終回まで応援するんだぜ!(
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.50 )
日時: 2010/09/10 22:50
名前: あずらび。◆4fprnT0Yg.2
参照: http://story.web.infoseek.co.jp/story.htm

俺「天月は神だから期待してもOK!(ネスサン風に)だと思うよ!」
狐(あ、思うよなんだ)
ア「ユウナちゃん応援してるよー!」

あれから月日がたったよなー……
小説って、始めは楽しいけど中間辺りで詰んで、それを超えて最終回まで行くと、なんかさびしい感じがする(ゲーム感覚なんですが^q^
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.51 )
日時: 2010/09/11 09:59
名前: 天月
参照: (*^▽^*)

おーちゃん

OK!!!!←まて

最終回まで応援しておくれ!(黙
リアルに嬉しさで泣いた


あず

天「思わなくて正解!」
悠空「ですよねー」←


わかるわかるわかる(((((
中間がいちばんめんd(ry
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.52 )
日時: 2010/09/11 21:22
名前: 天月
参照: いめーずぃはシオンタウン

65話 霊の町の小さな夜

「……薄気味悪ぃトコだな……」
「ごめん俺こーいうトコに長居できない」

双子が行き着いたのは、クウトの言うとおり「薄気味悪く」ユウトの様な人は「長居できない」場所であった
そこは“霊送りし町、イオマンテタウン”
霊送り…つまり、この町には霊が溜まっている
そのためユウトのような“霊能者”には堪える場所であった
それ以外にもこの町は何かが「おかし」かった


「……人が居ない。霧が立ち込めてる……」
「あぁ。霧邪魔だな……ホーク“霧払い”!」

クウトはホークを出し、立ち込める霧を振り払おうとした
だが、

「霧が……晴れない…!?」
「……どうなって………?」

そう、振り払っても振り払っても、霧は晴れない
まるで、霧が無数に生まれているかのように…

二人が戸惑っているとき、ふと少年の声がした

「この町の霧は永遠に晴れないよ。お兄ちゃんたち」

少年は、薄汚れたローブを着ており表情は見えなかった
2人はこの町の子供だろう、と大して警戒心を持たず、少年に聞いた

「この町の霧は霊そのもの。この町は成仏できない哀れな霊が住み着いた場所なんだよ
でも、最初は見えなかった霊が、増えすぎちゃってこうして霧となって見えちゃうんだ
だから、霧払いや吹き飛ばしを使っても、晴れないよ」
「晴らす方法は…成仏させることってワケか……」

うん、と少年は頷き、2人を自分の家へ案内した
どうやら少年の家は魔除けの効果があるらしい


          *

「そういえば、お兄ちゃんたちの名前は?」
「……ユウト。でこっちは兄貴のクウト」

本名を言ったら色々と大変になるだろうと、ユウトは名前だけを教えた

「よろしくな。……お前は?」
「僕? 僕は…小夜<サヨ>だよ」
「サヨかー女の子みたいな名前だなーサヨって小さい夜…良い名前じゃんか」
「……ありがとう」

そういい、サヨは着ていたローブを脱ぐ
ローブを脱いだサヨは、濁った白い髪に、翡翠色の瞳をしていた


「お兄ちゃんたち、お腹すいたでしょ? 一緒に食べようよ」
「よっしゃ!」
「ありがとう。サヨ」

サヨは笑って、2人をリビングに連れて行った


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.53 )
日時: 2010/09/13 19:03
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=rHkxp8CTVLk

「白い雪のプリンセスは」替え歌
ソロはこっちでやらないっていったのにね!←


鏡よ鏡よ鏡さん 世界で一番特別扱いやめてよ
肩の重荷になるでしょう?
優しいフリしたあいつ等 ステキな演技を見せてくれた
その、貼り付けたような [笑み]

積まれてく怒りの中で 夢を見てる
いつかの アノ出会いで 時が動く

お願い誰が心開いて欲しいの タマゴの中から孵るように
圧し掛かる真実は 家系的な事情
願っても、「仲間<キミ>」はまだ来ない


鏡よ鏡よ鏡さん 信仰集めや代理なんて創るから
曖昧な存在できたでしょ?
他にもたくさん居るけど 皆それぞれ苦しんでる
“すまない”と謝って [微笑<エミ>]
微量の怒りさえも生まれなくて “ごめんね”謝った
皆苦しんでる―

消えそうだから早く助けて欲しいの あなたの傍だから 泣けるのだから
望まれた命なら最後まで生きよう
こんなにも、儚いけれど


繰り返す運命<サダメ>の音
ネジを巻いた人形のように また動くの
お願い誰か心開いて欲しいの 月まで届くの?私の想い
外へ一歩踏み出したら 広い世界の中

「見つけたよ」


お願い誰か心開いて欲しいの タマゴの中から孵るように
圧し掛かる真実は 家系的な事情
願ったら、赤<キミ>が現れた
大好きなあなたが来た―――



―解釈―
【鏡】神サマ。この時点ではアルセウス
【あいつ等】執事(メイド)たち。優ちゃんは執事(メイド)大嫌いです
【演技】ご機嫌とり
【アノ出逢い】脱走記念日→アオイさんとルナに出逢った日
【仲間<キミ>】所有者たち
【代理・他にもたくさん〜】自分と双子とかのこと
【あなた・赤<キミ>】レッドさぁぁぁん!


・・・解釈多いな(
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.54 )
日時: 2010/09/14 15:35
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=hW9UQgtzUIg

「星空夜空」を聴いてたら赤優にしかry
ツンデレっていいよね^p^←まて


星が広がる空、1人待ち続ける
まだ伝えきれない、この想い見上げて
瞳に映る君は、とても勇ましくて。耳に届く声は、全て優しくて
星を線で結んで君を描いて、ココロの中に刻んだ
いつも強がる私は素直じゃなくて、ホントは君が居ないと…

「ダメなのにね」

遠く遠く続いてる空、頂点であなたは何を想ってるんだろう
いつか朝が来るこの空を、キミは同じように見てるのかな?
強く、儚く光を放つ今日の夜空には三日月が
そんな輝きを保つように君を想い、願いかける

――私は、月でしかないけれど太陽の君が居れば、いくらでも輝けるから
だから、早く、帰ってきてください――


夜が明けてしまう、君が見えなくなる…
朝がきたら君は隠れてしまうのに
微かな、光を守って居たいのに。朝の光が憎らしく思えて
時を止めて、夜が続けば良いのに。そしたら君を見ていられるのに
本当は君と居るときも思っていた
長く、永く繰り返す夜この闇の中で君を想う
いつも大事に持ち歩いた、君がくれた「宝物」見つめて
強く強く、何度も君の名前を繰返し想ってる
光の神と呼ばれてる。とても優しく愛しい名前


遠く遠く続いてる空、遠くから君の声がした
ずっと続くこの愛の下、永久を想い笑顔見せた
強く優しく光を放つ 君はまるで温もりの太陽
そんな輝きの傍に居る。この月はきっと幸せ者
…だよね?


「ただいっまー! 寂しかったかー?」
「なっ!? さ、寂しくなんかなかったよ!! セ<自主規制>がなくて清々してた!!!」
「えー……俺はずーっとユウナのこと考えてたけど?」
「…………そ、そう」

―私も―なんて言えないから、言わない



おーい、天月、自重自重!!(志村!うしr(ry)的な
赤→→←優っぽいよね((
もうこいつら、10章(原作)になってるんだから結婚しろ(法律的におk
短編か…短編なのか…!?
台詞入れたから短編で(ちょおい
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.55 )
日時: 2010/09/14 20:46
名前: 天月
参照: 需要ってどこまであるんだろう(ぇ

      〜日の入り日の出〜


「シロガネ山って、日の入りとか日の出って見られるの?」
「日の出は早起きしないと見れないけど、日の入りはばっちり見れるぜ!」

グッ、とレッドは指を立てて言った
ちなみに、ここはシロガネ山の小屋の中。レッド(とゴールド)はここで寝ているらしい
小屋の中は小さいキッチンと、テーブルと、ベッドしかない
まぁ修行しに来ているからコレだけでいいと思うんだけどね
私は…まぁシロガネ山に行ってみたい。というだけなんだけど

「…にしても、結構寒いんだねー」
「もう秋だからなー。さすがに肌寒くなってきたな」
「ねー…でもベッド暖かい〜♪」

ゴロン、と私はベッドに寝転がる。ふわふわしてて、本当に暖かい
あまりにも心地よかったから、眠気が襲ってきて、そのまま眠ってしまった……


「あーあ…もう少しで日の入りだったのに」


そんな声も聞こえなかった


          *


「ん………あれ? もう、夜……?」
「そうだぜー。もう日の入りは終りましたー」
「うえぇえ!!? 嘘だ!!!」
「ホントーです。だから俺言ったのに…ユウナすぐ寝ちゃうからー」


あー……寝ちゃったから……か……
残念だなぁ……
――――――――――あ

「レッド!! なんもやってないでしょうね!?」
「やってないやってない。オヒメサマの眠りを妨げるほど変態じゃないのでー」

……変態ってのは認めるのか………
でもまぁ、ちょっと安心した…
いや、でも夜のほうが危険だ!!!

「ユウナー。“夜のが危険”とか思ってるお前の方が厭らしいぞ」

こ、心詠むなぁ!!! 厭らしいって……

「レッドの方が変態で鬼畜で厭らしいじゃない!!」
「鬼畜は余計だ。変態で紳士と言え」
「呼べるか!!!」

料理中のレッドの背中に枕をぶつける。我ながらナイスコントロール!!
と、喜んだのもつかの間。すぐにレッドさんの怒りに触れてしまったようです


「あ、ははははごめんね?」
「………許すけど……。その代わり、俺の言う事聞いてくれるよな?」
「――――――――――はい…」


まぁ、許してくれるんだから、仕方ない
何されるかは……判らないけど



終れ(^p^)
というか、暗転ですねはい((
ポケノベって、どこまで許されるのだろうか←
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.56 )
日時: 2010/09/15 23:25
名前: 桜庭

ツンデレって!(ぱんっ)いいよねっ!(ぱんっ)
ツンデレおいしい、もぐもぐ(おま

どこまでいいんだろうね←
ある程度まではおKだとおも(それを聞いているんだ
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.57 )
日時: 2010/09/16 17:33
名前: 天月

ツンデレ!!!(ガタッ)っていいよね!!!
おいしいよツンデレおいしいy(ry

ねー(((
kいsうはいいのかn(ry
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.58 )
日時: 2010/09/16 23:04
名前: 天月
参照: 勘のよさが裏目に出ちまったぜ…

66話 蒼き瞳の小さな疑い


サヨは、俺たちにすぐ懐いた
でも、俺たちの「苗字」には何も触れない
疑問に思ってないのか、“初めから知っていた”のか……


「ユウトさん?」
「……あぁ、ごめんな。どうしたんだ?」
「今、すごく怖い顔してましたよ?」

考えてる時、しかめ面してたのか……
「悪い」とサヨの頭をなでながら謝る。サヨは「いいよ」と笑って答えた
だが、


「……ユウトさんは、まさか僕の事疑ってないもんね?」

サヨは、今まで見せたことのないような……
ひどく、歪んだ笑みを見せた。その笑みを見てると、心を見透かされそうで……
恐い。と直に思った
「あ、あぁ」と歯切れの悪い返事をすると、一瞬だけ疑いの瞳を見せた後サヨは普通の笑みに戻った


―この時、俺が気付いてさえ居れば……あんなことにはならなかったはずなのに……




ふと、サヨと歩いてるときに気付く
“アイツ”が居ない。というか……気配すら感じない
双子だからなのかは判らないが、俺とアイツは、お互いの気配を感じとれる
同じ建物の中に居るはずなのに感じ取れないって……どういうことだよ


「な、なぁ……サヨ」

微かに上ずってしまった声で問う
額に、嫌な汗が伝って気持ち悪い……
こんな事、俺は望んでいない

「何?」
「あのさ………兄貴……兄さんは?」
「クウトさん……? さぁ……一緒に探しますか?」

サヨは、ほんの少し口角を上に上げて言う
……絶対に、何か知ってるだろ……!!!


「言え。お前……兄さんに何をした?」
「な、何言ってるの? 僕が……ころ、……消したとでも言いたいの?」

ダン、と俺はサヨの襟を締め上げて、言う

「お前以外の誰が居るんだよ。俺が兄さんを消すわけがない
それに、兄さんの気配がないのもおかしい
……この町をよーく知ってるお前以外に、誰を疑うんだよ」


ひっ、とサヨは情けない声を出す。それくらい
今の俺は恐いのだろう。と思った
サヨは震える声で反論する

「ユウト、さんも……判ってるでしょ?
この町は……霊が多いって。気配かどうか、は…わからないけど……
霊の、影響じゃ……」
「違うな」


間一髪、と否定して続けた

「この家は…お前の家は魔除けの効果があるってお前が言った
なのに霊の影響を受けるなんて……矛盾してる
今ならこれ以上怒らないから。言って。兄さんをどこに隠した?」

これ以上怒るとどうなるんだろう、と考えてる時
サヨが、笑った

次の瞬間、俺の身体が軽くなって、意識が遠のいていった
薄れていく意識の中ではっきり見えたのは……



この世の者とは思えない歪な笑みを浮かべた、サヨだった…………




続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.59 )
日時: 2010/09/18 14:31
名前: 天月
参照: 66話の兄さんバージョン

67話 恐怖に怯える深蒼の瞳


「ってぇ…………。? ココ……どこだよ……」

辺りを見回しても、黒、黒、黒
手っ取り早く言えば、俺は闇の中に居た

…でも、

「どうして俺がこんな所に居るんだ……?」

よし、まずココまでの経緯を確認しよう……
俺とユウトとサヨは“かくれんぼ”をしていたんだ
そして勝った俺とサヨはどこに隠れようかと、一緒に歩いてて
サヨが「いい場所があるんだよ」と言ってその場所に俺を連れてきて…………


「………っあーもう!! この先が思いうかばねぇ!!!
でも……俺をココに連れてこれるのは……」


―――――サヨだけ
信じたくない。でも、疑ってしまう。“人間”の哀しい性だ
一度疑うと、疑いは晴れるまで疑い続ける
その時、俺は何かを忘れていて、思い出した


「ユウト!? おい、ユウト!!!!!」

闇に叫んでも、あの憎らしいけど安心する声が、「兄貴」ってあの優しい呼び声が、聞こえない
そんな些細なことが無くなったと気付いたら、一気に不安になって、恐くなってきた

今なら、あの、関係のない“死”を見続けて恐怖に押しつぶされた、アイツの気がわかる
1人きりの恐怖が、これほど………だったとは

恐い、怖い、こわい、コワイ、コワイ……

カチッ、と音がしてポン、と鳴って
……俺のポケモンが、出てきた
闇の中に浮かぶ、黄色の輪と赤い瞳……ナイト
闇の中に映える、薄い黄色と水色の体……クライ
闇の中で燃える、紅い炎と赤い瞳……ロップ

皆、出てきた
そして、俺に擦り寄ってきた。………俺を安心させるように
暖かくって、そう思ったら涙が出てきた

「………ありがとう、お前たち」


涙を拭い、ナイトとクライを残してあとはボールに入れる
ナイトは俺の肩に乗せて、クライは…

「クライ、“フラッシュ”」

周りを明るくするため。明るくなった部屋は、闇から光に一転する
でも目が闇になれたせいか、まぶしくて目を瞑った

「……ッでも、明るいけど…微妙に薄暗いな……
それに……………「まるで、バトルステージのようだ。でしょ?」………テメェか」


部屋には、サヨが居た。でも、アイツは居ない
サヨはただクスクスと笑ってるだけ。その笑いも、俺にとってはうっとおしい


「サヨ。ユウトを……俺のユウトを返せ」
「サヨってだぁれ? 僕は……翡翠だよ」

偽名使ってた、ってわけか……
サヨ…いや、翡翠は続けていった


「そして、僕はこの町のジムリーダー。霊遣いの翡翠だよ」
「…なるほどな。…そのジムリーダーさんがどうして俺たちを?」
「それはねぇ………」


ニヤリ、と口裂け女のように口角を上げて笑い、言う
まるでいつか見た絵本の御伽噺のようだ
狼が、女の子を喰う噺……


「君たちを、」

ほら、狼の台詞だ

「捕らえる為さ。僕らの大きな計画のために」

狼には、仲間が居るそうだ
でも…………


赤頭巾にも、仲間が大勢居るんだよな。
そして狼……お前を倒そうとしているヤツも居るんだぜ?


「後生憎様、俺たちは一筋縄で、常識が通じる相手ではないので………
ジムリーダーさんのお話も、聞けないんですよね」


ナイトは既に戦闘態勢。……俺も、殺闘体制に入ってる
翡翠はソレを見ると、「そうくると思ったよ」と言い、霊たちを呼び出した………





「―――俺を、ナメてもらっちゃぁ、困るんだよね。
サン、ゴースたちに“サイコキネシス”」


赤頭巾の最大の味方……狼狩りの猟者が、やってきた



続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.60 )
日時: 2010/09/19 21:53
名前: 天月
参照: http://noberu.dee.cc/noberu/gazoutoukou/src/file324.gif

アルさん擬人化

「宝来家の人間を創ったのは、この私ですよ」

デジタルで全身描きたいのに…かけない自分がいる;
かきたいよーかきたいy(ry
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.61 )
日時: 2010/09/22 18:47
名前: 天月

68話 霊の申子


「2対1なんて、卑怯ですね。お兄さんたち」
「うるせー、お前の方が卑怯だろーが」
「俺たちを騙したんだからね。……罪は重いよ?」

今、小夜…いや、翡翠はユウトとクウトに挟まれてる状態だ
そして彼が呼び出した大半のポケモンは、“サイコキネシス”によって倒されていた
その光景を見ても、翡翠は焦るどころか、寧ろ愉しんでいるように見えた
その姿はまるで………幽霊のよう

「お兄さんたちは、僕がこの地方でなんと呼ばれてるか知っています?」

クスッ、と笑った後、翡翠は2人にそう問うた
知るわけねーだろ。とクウトは明らかに嫌そうな顔で言った
翡翠はまた笑い、こう言った


「僕はですね…“霊の申子”と呼ばれているんです。
失礼しちゃいますよねー僕はただ霊感が強く、霊を降ろせる能力を持っているだけなのに。イタコですよ、イタコと一緒なんです、僕」
「……自分の能力を悪用してるから、そう言われるんだろ。現に俺たちをそうしたんだし」
「あはは、そうかもしれませんね。
……じゃぁ、逝ってください、恐怖と怒りに溺れて」
「「逝ったらお前も道連れな?」」

綺麗に息を揃え、双子は言う。翡翠はまた「そういうと思った」とでも言うように笑う
ユウトはいつの間にかクウトの横に居て、サンもナイトもすぐにでも攻撃できる態勢に入っていた


「――――これから、ジムリーダー翡翠とチャレンジャー神崎双子の試合を、ハジメルヨ」





続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.62 )
日時: 2010/09/23 22:12
名前: 天月
参照: http://noberu.dee.cc/noberu/gazoutoukou/src/file325.gif

塗ってみた 〜スペメンバー〜

ピクシブのほうにもうpってました(ぁ
塗りが適当だよね!肌は迷子(((
っていうかどんな色だったか忘れた(
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.63 )
日時: 2010/09/23 22:47
名前: 桜庭
参照: しかし気にしない(おま

ヒスイしゃん、こんな所に←
こっちの翡翠さんカッコいいね、口調ぱねえ((

絵が見れない…だと!?
ピクシブに行ってみよう……!!
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.64 )
日時: 2010/09/23 22:58
名前: 天月
参照: なんて嬉しいんだ(

翡翠さん二号((((
そちらの翡翠さんだってカッコいいじゃないですか(
ただの嘘吐き狼ですy(ry

なん……だと……
行って来い!お前の帰りを(何それ
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.65 )
日時: 2010/09/26 09:12
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=ZBrH0RX5g7g&feature=related

69話 邪魔者の感情―キモチ―


「お兄さんたちは、感じたことある?」

翡翠はポケモンたちの動きを止めて問うた
2人は「何を?」という表情で自分のポケモンの動きを止める
先ほどまで俯いていた翡翠は、哀しそうに何かを堪えた表情<カオ>をあげた

「人に邪魔者扱いされること、裏切られたこと。……ある?」

その問いに、答えも、否定もせず、2人は黙った
自分の事を言われたのかと、ようは、図星だった
邪魔者、というより、“化物”と呼ばれていたのは、記憶の中にしっかりと留められていたのだから……


「図星か……。僕の上司<リーダー>も、そうだったんだって
いろんな人に、裏切られたんだって。…邪魔者扱いはなかったらしいけど
いや、“あったらおかしい”からね」
「…だから、どうしたんだよ。それで、お前のリーダーが、こんな事、始めたって言うのか?」

うん。と翡翠は頷いて答えた
辛かったのかな。とユウトが聞けば、そうかもね。と翡翠は答える
そんな会話が続いた


「……なら、教えてあげないと。なぁ兄貴?」
「そうだな。早くそのリーダーに会って
“お前を必要としてる人が居る”って、教えてあげないとな
だから………早く、目の前の敵を倒さないといけねーな
ナイト、“シャドーボール”」
「サン、“サイコキネシス”」


2人は同時に指示し、翡翠のポケモンたちを倒した
結局、翡翠は何もしなかった

「あーぁ。作戦失敗しちゃった」
「初めっから、負ける試合だったんだろーが」
「あれっ、いつ気付いたの? 僕はただ“邪魔者の感情”が判れば何もしないって」
「さっき、聞かれたとき。っていうか殺すとか嘘ってこと、大体わかったし」


そっかぁ。と翡翠はマイペースに答えた
本当に、“負ける予定”だったようだ
翡翠は双子の後ろにあった扉を開け、出るように仕向けた
外の霧は晴れていて、これは“真実”なのか“偽実”なのかはわからない
けど、晴れてるのなら、それでいいと2人は思っていたので追求はしなかった




―二人がこの街を去った後、翡翠は無線で“リーダー”と繋いだ

『……負けた、だと?』
「はい。ちょっと命令破ってすいません。だってあの双子が一気に攻め込んでこようとしたんですもん
勝てるわけないでしょ。…まぁ、ちゃんとアノことは聞いたんで、それでいいじゃないですか」

リーダーは、喉を唸らせてから、仕方ない。と小さく呟いた

「……でもアノ双子に聞くより、アノ子に聞いたほうが良いんじゃないですか?」
『…アイツの事は黒射に任せる。と言ったはずだ
それに、聞いたこところで…ただ、“同情”するだけだろう』
「そうかもしれませんね。アナタと違って愛されてましたからね、あの“親子”は」
『……だから、羨ましく、妬ましいんだ』
「そうですか。…それじゃぁ切りますね。あと僕はもう用済みなので退団します
ではリーダー……。いいえ、“優真”さん」

プツッ、と無線機を切り、翡翠は地面に落として、それを壊した
もう二度と関わらないように

「……教えてあげるって言っても、きっと無理ですよ。お兄さんたち
アノ人はもう、人間に失望してるんですから
だから、消えたんです。光から」


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.66 )
日時: 2010/09/26 21:33
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=ECixuaBnrFA&feature=related

宝来優奈イメソン 「Black Parrot」

「もう泣かないよ 素直な心と強がる心」
という歌詞がすげーシンクロしてるなぁ、と思ったので
他にもシンクロしている歌詞が1つや2つ…((
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.67 )
日時: 2010/09/26 22:21
名前: 大庭
参照: 充電してたよ!←

あうあん、もう!←


どうしたら、そんなプロい文が出来るんだよー!!(
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.68 )
日時: 2010/09/26 22:42
名前: 天月

おーちゃん

ごめん、萌えた(引かれるぞ(え?惹かれるn(マジ自重

プロくねーし!!!!(((
でもありがとう←
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.69 )
日時: 2010/09/28 20:00
名前: 天月
参照: やばい、シーちゃん空気(

70話 萃まる

翡翠と別れ、街を出、2人は当てもなく歩いていた
ただ1つ違うのは、「リーダー」のことを考えながら歩いていた。ということだった


「人に失望って言ったって、絶望じゃないだけマシだと思わねーか? ユウト」
「うん。俺もそう思う……だから、早く会わないとね
だな。……でも、何処にいるんだろうな……」

んー…と2人は首を傾げる。そんな時、前のほうから声がした
芯の通る、綺麗な声

「「…ユウナとシルバー?」」

2人の前には、手を振ってるユウナ。横にはシルバーがいた

「久しぶり、2人とも♪」
「……久しぶり」

随分対照的な挨拶だ。と思いながら2人も「久しぶり」と返した
ユウナは双子の向こうをみて、あっ。と声を出した

「そういえば、2人とも、あのイオマンテの方から来たよね?」
「ん? あぁ。…色々あったけど、目的できたよな。兄貴」
「そうだな。翡翠……アイツ何て言ってたっけ……。ユウマだっけか」

その名前に、ユウナは微かに肩を上げ、顔を強張らせた
シルバーはその反応に疑問を覚え、問う
ユウナは一瞬、はぐらかそうと思っていた。でも、“変わるため”に
言った

「……優真……は、多分…私の、祖父だと……思う」
「――――マジで?」

うん…。と苦い顔でユウナは頷く
翡翠は、悪だった。そして、そのリーダーが、彼女の祖父だと言うのだ
……真実を言おうか、2人は迷う

「私は、真実はいつでも受け入れる覚悟はできてるから、大丈夫だよ」

心境を悟られたかのように、ユウナはニコッ、と笑った
ユウトとクウトはしばらく戸惑っていたが、言う決心がついたのか、話した

     ―優真は、君のおじいさんは、悪の人間なんだ―

ユウナの反応は、たしかに驚いていたが、すぐにいつもの調子に戻ったようだ
それから、「そっか……」と、顔を背けながら、翳りのある表情で言った
たしかに、彼女は真実を受け入れただろう。だが、家族が、ましてや「神の代理」が悪の道にいた。ということはやはり哀しかったのだろう


「それで、おじいちゃんを助けようと、したんだね?」
「あぁ。……でも、どこにいるのか「ブレイク団の本拠地、じゃないでしょうか?」

後ろから、双子にとっては聞きなれた声がした。振り返ると、そこには……

シアンがいた
一応“幼馴染”である双子はともかく、ユウナは目を見開き、シルバーは頭に「?」を作っていた

「初めまして、優奈さん。私は海魅詩亜、と申します」
「海魅……あぁ!! 思い出した! シアンちゃんだね?」
「はい。あえて光栄…いえ、よろしくおねがいしますね、優奈さん」
「よろしく! あと、私の事は呼び捨てでいいからね!」
「……はい!」

初対面にも関わらず、やはり「同種」なのかユウナとシアンはすぐに打ち明けた
シルバーにも自己紹介をさえ、先ほどの言葉の真意を問うた

「宝来優真…いえ、“宝来優魔”は、この地方で悪事を働いているブレイク団の首領、と噂を聞きました。…小さな願星に」
「セイちゃんに?」「「セイナに?」」

ユウナ、そして双子の言葉が重なる。シアンは、はい。と頷き話を続けた

「そして…ブレイク団の本拠地は………“旧・宝来邸”です」
「旧、宝来邸……? って、“宝来家(私の家)”は元はそこが“宝来家だった”ってこと?」
「えぇ、そのようですよ。…最も、優真さんが子供のときにアノ場所に越したそうです」
「……そこは、どこなの?」
「そこは――――――」


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.70 )
日時: 2010/09/29 21:27
名前: 天月
参照: タッ・・・・・・・・・たいしょう!(は?

番外編 変わって気付くこと

それは、もう唐突過ぎたことで……
もうなんか、経緯とか説明はメンドーなんで、とりあえず結果だけいってみるよ!

「…入れ替わった。よね?」
「そうね」
「ぶつかったら中身が入れ替わるとか何処の漫画?」
「知らないわよ。というか…どうするのよ!?」

うん、私とクリスが入れ替わっちゃったんだよね
均衡に影響はないらしいからいいけど……
本当、どうしようか

「クリスの予定は?」

自分の姿を見ながら他の人の名前を言うのはやっぱり違和感がある
もちろん、クリスも同じ感覚なんだろうけど

「とりあえず……オーキド博士のお手伝い、だけど…そっちは?」
「特にないけど……。あ。家に戻らないといけないんだった」

クリスは滅多に私の名前は言わない。「あなた」かさっきの「そっち」くらい
暇人ね。と呟きが聞こえたのは聞こえないフリ
どうせ、暇人ですよ。でも…いいじゃん、神サマの“奢り”なんだし

「まぁ、ゴールドとじゃなくてよかったね。私はオーキド博士のところに行くから、クリスは…レッドに見つからない程度にぶらぶらしてていいよー」
「はいはい。そっちもばれない様にね」

皮肉たっぷりに言われた。本音を隠す嘘は得意だけど、正体を隠す嘘は得意ですよー
そう思いながら、研究所へ走っていった

           *

入れ替わった…でも、よりによってなんでユウナ!?
まったく…ゴールドと入れ替わったほうがいくらかマシよ……
…にしても、細い腕。何食べるのよ……
っていうか、動きにくいなぁ、ワンピース……よく走ったり飛んだり蹴ったりできるわね……


「ユウナ!!!」
「っわ、ご、ゴールド!?」
「ビビリすぎだっての。今日はレッドさんと居ないんだな。まぁあの溺愛っぷりには俺も引くけどよ」
「溺愛って……。今日はどうしたの“よ”?」

ピクッ、とゴールドの(不本意だけど)形の良い眉が動く
まさか……バレた? でも…“何処で”?

「ははっ、どーした? また社交パーティでもあんのか?」
「な、ないけど?」
「ふーん。てっきりまた“役作り”かと思った」

っていうか、社交パーティ? 役作り……?
そんなものユウナに縁がなさそうに見えるけど……
あっ、とゴールドは声を上げる
どうしたの?と聞くと

「俺、ユウナの家行きてーな。良いだろ?」
「良いけど……」
「よっしゃ。じゃぁ早く、出せって」

くい、と何かを待っているかのように手を出す
…………?
あ。鳥ポケモン? えっと……なんだっけ……
私がもたもたしてると、痺れを切らしたのか、私の(ユウナの)手を引っ張って、手にあるボールを取って、中からポケモンを出した

「ったく、ボサーッとしてたらミチルたちも心配するだろ。なぁ?」

ゴールドは、ミチルと呼ばれたチルタリスの首をなでながら言っていた
ミチルは懐いてるみたいで、うんうん。と首を立てに動かしていた
ちらり、と私をにらみつけた意味は…わからない

それから、私とゴールドはミチルに乗って、知らない地方に行った
レイシン地方……と、言うみたい
そこのカムイシティの外れにあるのが……
ユウナの家、らしい

「相変わらずでけーなー。ユウリさーん! おじゃましまーす!!」
「あ、えっと……ただいま……」

ゴールドの声が届いたらしく、部屋…いや、ホールの奥からユウリさんらしき人が出てきた
ユウナと……正直言ってあんまり似てない
でも、

「いつ見てもユウナとそっくりですねー、ユウリさんは」
「ありがとう、ゴールド君。……ユウナ?」
「は、はい!?」

急に呼ばれて、声が裏返った……
ばれて……ないよね?

「…あ、俺、まだ見てない部屋あったんですよ。見ていいですか?」
「ん、あぁいいよ。僕についておいで」

ゴールドは、なぜかちゃんとした敬語を使ってる
オーキド博士にも使ったことのない、敬語を……

ユウリさんのあとを、付いていくと、地下へと続く階段を降りていった

そこは、薄暗くて、生き物が出す特殊な臭い……これは……

「血……と、腐臭?」
「なんですか? ユウリさん」
「……あぁ。なんでも、僕の曾お爺さんからあるらしくってね、昔は“神からの裁き”として、人や、ポケモンたちが……ここで拷問、または死刑にされていたらしいよ」

まるで、他人事のように聞こえて、つい言ってしまった

「……なんで、こんな酷いこ――――」
「無造作にポケモンを捕獲する人たちも、人のこと言えないんじゃないかな」

私が言う前に、ユウリさんが遮った……
そして、なぜかその言葉が図星だった

「ポケモンにも、家族がいるし、繋がりがある。その縁を切ったんだ
“ただ珍しいだけ”、“ただ捕まえてないだけ”……それだけで、大切な人を失うんだ
……哀しくは、ないかい?」

ただ、珍しくて。ただ、捕まえていないだけ………
どれもこれも、図星だった。……もう、気付いていたって言うの……?

「君は、小さい子達の面倒をよく見、とても真面目な子だと、ユウナから聞いた
どうやら、捕獲の専門家らしいじゃないか。それでオーキド博士に頼まれた……そうだろう? クリスちゃん…だっけ?」

もう、気付かれていた
はい。と縦に私は頷いた。ゴールドを見ると、「やっぱりな」とでも言いたそうな顔をしていた
ゴールドも、気付いていて、それでこの家に連れてきた、ってこと……?

「なんでユウナと入れ替わってるのか、とは訊かないよ。運命は常に変わっていくのだから
……君は、ユウナが苦手かい?」

ユウナは……まぁ、苦手、なんだと思う
あの素直じゃないところや、皆が「ツンデレ」と言ってるところ
しっかりしてるように見えて、全然してなかったりする、曖昧なところ
なにより、自分の事を何も言わないのが、一番の原因、かな

「…だって、自分のこと、何も言わないんですよ!? 全然素直じゃないし……
そんなの、アノ子がわる―――」

パァン、と乾いた音がして、自分の頬が熱い事に気付く

「……レッドさんに見られても、転んだって言えよ。チクったら俺殺されるから
…ユウナのこと、何もしらねぇお前がとやかく言う権利はまずねぇ。知らないのは、“知ろうとしてないから”だろ?
今のユウナは、聞けば大体は話してくれる。……それを知らねぇのも、お前のせいだろ
………孤独の辛さが判らないテメェに、ユウナの気持ちがわかるかよ」

知ろうとしていない……確かに、そうかもしれない……でも……

「じゃぁ、なんで、ゴールドは知ってるの……?」
「俺だけじゃない。レッド先輩達もシルバーも、知ってる
なんで知ってるって言うのは……一言で言うと、ユウナが言った時、お前はその場にいなかった
でも、ユウナはそんな事すぐに言える性格じゃねぇ。……でも、お前なら聞くことができたんじゃねぇのか? 結局、その差だろ」

………何もいえなくて、ただ俯いた
ユウリさんはもう遅い、と言って私達は帰っていった
帰りは、私もゴールドも何も言葉を発しなかった


                 *

「あっ、クリスー!!」
「……ユウナ」

ゴールドと別れた後、ユウナと会った

「……家に、行ってたの?」
「えぇ……」
「ごめんね」

なぜか、謝られた。なんで……

「家に行った、ってことは、見たくないものも見ちゃったでしょ?」
「……うん」
「それに、言わない私も悪いし。だからごめんね」
「……私も、知ろうともしないで勝手に嫌って……ごめん」

謝ると、ユウナは笑って、「気にしてないよ!」と言った
その顔は、本当に許してくれそうで……

「その代わり、」
「?」
「……これから、よろしくね!!」

そういって、ユウナは…レッドさんの家のほうへ帰っていった

「よろしく、か……。そう、ね」


本当は、優しくて、すごく、強い子……
それを勘違いしてるなんて、どれだけアホなんだろうね、私は……
まったく、バカすぎて呆れちゃうわ


「……今度、ちゃんと事情、訊こうっと」

そう言って、私も家へ帰った―――

終わり

こんな長いの初めてだ(
とりあえず、私がクリスを苦手な理由がわかればそれでおk((((((
入れ替わった原因は…マナフィで(爆

あとゴールドがレッドさんより男前だということm(ry
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.71 )
日時: 2010/10/02 19:15
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=ANKrN0zXh18&feature=related

替え歌 原曲:ずれていく
       ―つながる―

どこかに消えた愛情 その間に逃げ出したいだけ
はにかみ顔は演技だ 奴らの行動はただの偽善者

間違い探しはオシマイ 答えは「ありません」
「足りないもの」あわせたらな? まるで鏡のような相対存在
右側の精神<ココロ>がずれて左側に助け求めた
繋いだ手を嘲笑い 何様気取りの傍観者は言うよ

そう 君らのこと 実におもしろい―


「どこかにいった」でもダメ? 受け入れられない現実<リアル>
閉じた瞳<メ>を開けるのって あなたの勇気試されましたね

右側の精神が傷ついて左側がわからない
生気のない瞳をみて 神サマ気取りの傍観者が言うよ

つながってく とりあえず うんめいの ほうこうへ
まるで いざなわれていくよに

やみ探し が痛い痛い傷跡が哀しみだらけの あしたになる
あい探し を強くなりたい ひとりきり 受け入れられる強さを

―――
現世と前世の替え歌になtt(ry
ユウナと弟様ですねわかります^p^
傍観者は命ちゃんでs(ry A,何様? Q,神サマ
やみ→闇、病 あい→愛、哀、逢い
ってな感じで←
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.72 )
日時: 2010/10/03 23:47
名前: 天月
参照: ぶらううううううううううん!!!! なんで英語にしたんだろう(

Short story  Brown,Happybirhtday?

「……どうしよう、やっぱり“役作り”しないとだめかなぁ……」

ユウナは、カワシシティにあるブラウンの家の前で腕を組みながら考えていた
理由は、この家の人たちにはそれなりの面識があるので普通の敬語でいいか

やっぱりお嬢様の家でお嬢様なんだからそれらしくしないといけないのか…と

そんな時、後ろから男の人の声がした
恐らく、17歳前後の声だ

「……家の前でなに突っ立ってんだよ」
「あ。……イン」
「お前、俺は年上だぞ?」
「地位的には私の方が上だもん。……それで、インもブラウンに用なの?」

地位、というのは置いておき、インは頷いた後「お前もか?」と聞いた
それにユウナは「当たり前でしょ。妹の特別な日なんだから」と返した

「ならさっさとインターフォン押せばいいんじゃないのか?」
「出た後のことで迷ってるの。……って、押さないでよ馬鹿!!」

馬鹿、とインに言った丁度後、ガチャ、と玄関の扉が開き、ユウナはとっさにネコをかぶった…いや、役を作った

「あなた達は……」
「ご無沙汰しております。今日はブラウンさんの特別な日と耳にし、お祝いをしに参りました
…お邪魔してよろしいですか?」
「ありがとうございます、お2人方。どうぞお入りください」

執事(と思われる人)は快く2人をいれ、ブラウンの部屋にそのまま案内した

「……お前のその順応さは見習うわ」
「なりたくてなったわけじゃないですー」
「はいはい…」

執事に案内されているとき、2人はそんな会話を小声でしていたとかなんだとか
「ここでございます」と執事はブラウンの部屋の前で立ち止まり、お茶を持ってくると言って一旦2人と別れた

ユウナは完全に執事が居なくなったのを見計らい、コンコンとドアをノックした
ノックに反応したのか、小さくブラウンの声がした

「ユウナおねえty「俺だ」……あんた、本気で恨むよ」
「ユウナお姉ちゃん! ……と、イン?」

ブラウンはドアを開け、2人の名を言った。約1名疑問系ではあったが
インは何となく悔しいと感じながら誘われるままブランの部屋に入っていった
机の上に読みかけの本があることから、読書中だったようだ

「…それで、どうしたの? 2人揃って」
「「こいつ(イン)とはたまたま偶然会っただけだから、誤解(すんな/しないでね?)」」

ブラウンの問いに2人はお互いに指を指しながら綺麗にハモって言った
本当は、案外仲が良く慣れるんじゃないか、と思うほど、見事だったという(Bさん談)

「それで、ここに来た理由は……今日はブラウンの誕生日だからだよ」
「私の……? え、もうそんな日なんですか?」

物覚えがよく、博識なブラウンにも忘れることがあるのか、と頭の隅で思いながらユウナは「そうだよ」と笑って頷いた

「それで、あなたに誕生日プレゼント。はい」

ユウナはショルダーバッグから小さな紙袋を出し、ブラウンに渡した
「開けていいですか?」というブラウンに「いいよー」と返した
ブラウンはそれはそれはご丁寧に袋をあけ、中に入っていた綺麗な黄緑と水色の糸を織り込んだ紐を取り出した

「お前…紐がプレゼントって嬉しくないって」
「紐じゃないよ。ミサンガ、って言って、手首か足首につけて紐が切れたら願事が叶うんだよ」
「……本当?」
「んー……お守りみたいなもんだから、信じれば叶うと思うよ!」

ブラウンはミサンガをしっかり手に握り、「ありがとう、お姉ちゃん!」と礼をした
そのあと、手首にミサンガを巻いた

「ブラウンは、何を願ったの?」
「……秘密です! お姉ちゃんは、何を願ったの?」
「気付いてたかー……。私も秘密!」

そう、実はユウナも右手首にブラウンと同じミサンガをつけていたのだった
お互い「秘密」ということでそれ以上は聞かず、ニコッ、と微笑みあった
なんというか、可愛いですよね(R&G談)

「……っあ、私、今日はもうこれで帰るね; 用事があってさ、時間押してもらってたの」
「えっ、あの…ごめんなひゃ!?」

“ごめんなさい”と謝ろうとしたブラウンの頬を軽くつねるユウナ
「痛い」と言ってない辺り本当に軽く、らしい
つねる手をはなし次は肩に手を置き、ユウナはブラウンの目を見て言う

「今のは、謝らなくていいの。用事よりブラウンの誕生日を優先するのは当たり前じゃない
…だって、今日はブラウンがこの世に生まれた日なんだもの。だから、謝らなくていいの
さっきつねちゃってごめんね、じゃね!」

謝りながらブラウンの肩から手を離し、部屋から出て行ったユウナ
ただ黙ってドアを見つめるブラウンに一声かけようとインは言う

「ブラウン、どうした?」
「……やっぱり、お姉ちゃんは優しい人だよね」
「……俺にとっては生意気なガキにしか見えないけどな。……+ネコ被りで」
「そんなことないよ、イン。多分、インにそういう態度をとるのは…お姉ちゃんなりの甘え方だと思うよ?」

そういうもんかねー。と呟きながら、インもブラウンにプレゼントを渡す
そしてデジャブのように「用事がある」と言ってそそくさと部屋を出て行った

多分、礼を言われるのが恥ずかしかったのだろう


「……やっぱり、あの2人は絶対に気が合うと思うんだよなぁ……」


ブラウンは、左手首につけられたミサンガと、手に握られてた黒と白の糸のミサンガをみながら、ポツリと言った


━Happy Birthday Brown?
―Yes.Happy Birthday!

fin.

滑り込みせぇえええええっふ!
やりかったのは↓
・インとユウナのかけあい
・頬つねるって美味しいよね^p^
・2人は気が合うんだ!
・最後のユウナの台詞
・お嬢様なユウナ

の5つです((((((
インの口調明らかにおかしいとおもう、ごめんミニ
ブラウンのユウナのよびかたはしゅm(ry ごめんミニ
お嬢様の口調てああでいいのだろうか←
あと所々ふざけました、ごめんなさいミニ先輩
糸の色は突っ込まないでね!←

では、おめでとうブラウン!ありがとうミニ!
メンテ
Re: 光と闇の時空神   ( No.73 )
日時: 2010/10/06 17:44
名前: 天月
参照: 最後の思いっきり戦争←

71話 契り


「………すいません。そこまでは…」
「わかんないのかよ…。そこまでいって……」

はぁ、と溜息をつきながら、右手で前髪をいじるクウト
何故だか、結構さまになっている。……ここでさまになっても意味はないが

「まぁ、カムイの周辺だと思う。…旧家なんだし」
「そうですよね。……カムイは広い……ですよね?」
「んー……広いっちゃ広いと思う」

とユウナは言うが、実際はかなり広く、旧家があってもおかしくないほどの土地がある
レイシンの3/7はカムイシティ、と言っても過言ではない
強いて言うなら、「城」と「城下町」の状態だ
そのとき、シルバーは小さく、だが良く通る声で言った

「……手分けして、探せばいいんじゃないか?」
「そっか! 固まって動くと……“ ”になった後だと、困るもんね」
「あぁ。……俺はユウナに着いて行くけど」

ユウナの言葉の一部は3人には聞き取れなかったが、シルバーは理解し、頷いた

「それなら、俺は兄貴と行く。シアンは……」
「私は探索には着いて行きません。もし見つかったらすぐに飛んでいきますので」
「あんま能力使うと危ないんじゃねーの?」
「大丈夫ですよ。私だってそれなりに強いんです」

シアンは右手で小さく拳を握り、笑顔で答えた
クウトはそれにそっか。と言って、気をつけろよと付け足した

「それじゃぁ……カムイに行きますか?」
「そうだな。俺達は先に行ってる。お前らは用事があるならそっちを済ませておけ。……ヤミカラス!!」

半ば(ほぼ)命令口調に言ったシルバーはヤミカラスの足に捕まり、ユウナと共にカムイに向かって行った
その場に残った3人は……

「…兄貴、やり残したことは?」
「特に無し。ユウトは?」
「俺も。……これ以上兄貴が死ななければ、何もないよ」
「そっか。なら……行くか」

もちろん、と言いながらユウトはフライゴンを、クウトはムクホークを出した
シアンはただ、それを見守っているだけ

「んじゃ俺らも行ってくるわ。本当、気をつけろよ」
「判ってます。2人も死なないでくださいね!」
「OK、死ぬ前にトドメをさすから。……じゃ」

そう言って、2人もカムイへ向かって飛んで行った
完全に見えなくなる頃、ポツリと呟く

「………大丈夫、死にません。あの人たちなら……きっと」



―どうか、死なないで。 と祈る者がいた
―死にたくない。 と嘆く者がいた
―生きて、生き延びて、また逢おう。 と約束を交わした者たちがいた


ただ、1人

     「あの人は死なない」と確信を持つ、少女がいた―――


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  71話うp ( No.74 )
日時: 2010/10/07 19:11
名前: 羽月
参照: (´・ω・)つ|茶| 

改めて1話から見てみた!やっぱり面白いぜ!←
カムイシティ広いwほかの町が異様に小さく思えた

シアンがカッコよすぎてn(ry
メンテ
Re: 光と闇の時空神  71話うp ( No.75 )
日時: 2010/10/07 19:45
名前: 天月

はず

1話から見ると結構おもしろい(ぇ(自分の下手さに泣くけど
もうレイシンが東北地方だから、カムイは……青森から茨城くらい(おま
次に大きいのが…どこだっけ、星奈が居る場所(忘れんな

シアンはヒロイン…じゃないぜ(ぁ
メンテ
Re: 光と闇の時空神  71話うp ( No.76 )
日時: 2010/10/07 21:33
名前: 天月
参照: 8章 〜その心臓<ココロ>に〜

65話 霊の町と小さな夜>>52
66話 蒼い瞳と小さな疑い>>58
67話 恐怖に怯える深蒼の瞳>>59
68話 霊の申子>>61
69話 邪魔者の感情>>65
70話 萃まる>>69
71話 契り>>73


はい、8章終りましたー←
二番目に書きたかった翡翠編。書けて満足v

さて、7章で言った「 」は
「嘘」や「騙し」です
今回はそれが中心……だった、はず!(ぇ
双子のブラコン勃発の章でもあります(´ω`*)

実は、翡翠は結構前…2章か3章くらいにチラッと出てきてます←
その時も無線(LUN←)でリーダーと話してましたー(((

リーダー…というか、黒幕、6ボスですが
また(ぁ)ユウナのじっちゃんです←
真の厨二は彼です(


カムイシティの巨大さの件ですが、東北地方に当てはめると
青森から秋田か茨城くらいだと思います(おいこら(よくわかんのです
まぁ、でかいんだ、とにかく(((((


レッドさん?そりゃぁ……ね?←何

9章はどうなるんでしょう……
というか、終っちまう……(´・ω・)

では、次章もお楽しみに!
メンテ
Re: 光と闇の時空神  71話うp ( No.77 )
日時: 2010/10/07 21:37
名前: 羽月
参照: (´・ω・)つ|茶| 

あれだ、昔でいう陸奥だ!陸奥の大きさだ!(
もうシティってレベルじゃないね、ひとつの国だ(黙
更新ペース早いっスね姉さん(
羨ましいでふっ←

ぶらこん!←
メンテ
Re: 光と闇の時空神  8章、了 ( No.78 )
日時: 2010/10/07 22:49
名前: 天月

はず


そうか、陸奥か!!(
シティじゃない、カムイカントリーだ(ぁ
遅いんだよ妹よ!(
羨むなら君のもう一人の姉さんにしておくれ…(

しすこん!←←
メンテ
Re: 光と闇の時空神  8章、了 ( No.79 )
日時: 2010/10/08 20:01
名前: 天月
参照: いつも君は、一人で立ち向かう。

72話  ヒビ


「……にしても、カムイは広いよなぁ……」

あまりの広さに溜息をつき、彼――レッドはそこにあったベンチに腰掛ける

なぜ、彼がココに居るのかは数時間前に遡る―――


《もしもし、レッド君?》
「ユウリ……さん。どうしたんですか?」
《うん。ちょっと頼みごとがあって……。カムイのどっかにある、“宝来旧家”を探して欲しいんだ》
「宝来旧家、って……今の宝来家の前の家なんでしょう? ユウリさんの方が判るんじゃ…」
《実は、僕の父さんが生まれるときに本家に移ったからよく覚えてないんだよー》

あはは、と電話越しに気が緩む笑い声が聞こえ、仕方ありませんね、とレッドは言う

《ありがとう。レッド君。それじゃぁ頼んだよ》



そして、今に至る、というわけだ

「広いとは判ってたけど……広すぎ。あり得ない。街じゃない、国だ。広い広すぎるって」

ブツブツ、と空を見上げながら呟くレッド
まぁ、仕方ない。カムイ広いのだから


でも、とふとレッドは思った
―なぜ、今、ユウリさんは俺に頼んだのだろう。と
ユウナに頼むのは旅の邪魔をするから?
そしたら、自分で探せばいい
でも、そうしないで俺に頼んだのは……

――ピシッ

そのとき、ズボンのポケットのあたりで、何かの音がした
音のしたほうのポケットを探ると……

小さく、ヒビが入った、ぺリドットを、三日月の形にした……ネックレス
でも、レッドはこんな洒落たアクセサリーは持っていなかった
それに、この宝石の形からして……

「ユウナ――――?」

その名を呟くと、レッドは弾かれたように立ち上がる

聞いたことがあった

突然、あるモノが壊れると、それを使っていた、あげた人物に何かが起こると。一種の予知的な、そんな話を


―急げ。と本能が彼に呼びかける
その呼びかけに応えるように、彼は走り出す




――なんで、どうして君は、いつもいつも、
一人で立ち向かうんだ
一人で耐えるんだ
一人で背負い込むんだ


「……あんの、バカッ!!!」


でも、それだから、放っておけないし、なにより
強がりで放っておけないからこそ

愛おしい。と強く感じることができるんだ―――


―ピシッ
と、再び、レッドの手に握られている宝石に、ヒビが入った…


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  72話うp ( No.80 )
日時: 2010/10/08 22:08
名前: あずらび。◆4fprnT0Yg.2

ユウナは無事だよね?(黙
うん、きっとただ単にヒビが入っただけ、入った……だけ、はいっ……う、うん;´Д`)
まぁ、レッドにとってユウナは無くてはならない存在だから――
いきすぎるとあれだね、親バカっていうか(ぇ

空「親バカって……ユウリさんがいるじゃん;」
陽「むしろいきすぎるとy「黙ろうか、ね、アリス?」
ア「え、あ、うん……(ただレッドさんがユウナちゃんのことを心配していてもたってもいられないだけだと思う……んだけどなぁ)」
メンテ
Re: 光と闇の時空神  72話うp ( No.81 )
日時: 2010/10/08 22:25
名前: 天月
参照: おおおお!!(つ、繋げ・・・!(それが判らないんだって

あず

多分...(((((((((
そ、そうだ、ヒビがはいっただk(ry(
逆もまた然り←
親バカっつか、紳士ってか、へんt…紳士なんd(ry

李「いやー僕もうレッド君に任せてるからー」←
赤「アリスの言うとおりでs(ry」
メンテ
Re: 光と闇の時空神  72話うp ( No.82 )
日時: 2010/10/10 20:30
名前: 天月

73話 宝来旧家


「………ここが、旧家…?」
「……多分……?」

ユウトとクウトはやっと宝来旧家で思われる建物を、外れの森の中で見つけた
その外見や景色はまさに……

「「森の洋館……」」

そう、その様子はまさにハクタイの森に建つ幽霊屋敷、「森の洋館」そのものであった
ツルの張ったレンガ造りの壁、好き勝手と茂った雑草たち
森の木で薄暗く、仄かに恐怖心を覚える2人だった
邸(やしき)を見上げながら、ユウトは呟くように言った

「でも、本当にココなのか? ………シアン」
「はい。恐らく。……にしてもよくわかりましたね」

いつの間にか、シアンはクウトの横に居た。こんなにも早く影を追えるのか。という突っ込みは、やっぱり神の力だからである
驚くなどとっくに慣れたのか、クウトは邸の入り口の前に落ちている板を拾い、合点した

「ここ、旧家で良いって。ほれ、これが証拠」

ぽい、と投げられた板をユウトは上手にキャッチし、シアンと共に見ると…
“宝来家”と薄く筆で書かれていた。きっと何年もする間に墨が消えかかったのだろう…
ユウトは板…いや、標識を足元に置き、再び邸を見る

「……この中に、ユウナのお爺さんが居るかもしれない…んだよね」
「だとしたら、ユウナとシルバーはココにもう来てるのか? それとも来てないのか?」

その問いに、シアンは首を横にふり、言った

「実は、2人の影の気配がなくなったんです。突然」
「………なら、ここに居るかもしれないね」
「だな。……行くぞ」

クウトの声を最後に、3人は邸の中へ入って行った――――

                  *


「あ、あった………?」

ユウトたちが邸に入って行った数分後、レッドも旧家前にたどり着く
よほど急いだのか慌てたのか、肩で息をしながら邸を見ていた

「………」

レッドは、手に持っていたネックレスと邸を交互に見比べた
宝石は、もう既に何年も使ったモノのように、ヒビが所々に入っていた
見ようによっては、今にも壊れそうな宝石<イノチ>だった

「………約束したんだよ。絶対、死なせないって。……なのに、取り返しのつかないことになったらどうするんだよ……!」

宝石を見る彼の顔は、苦しそうに、泣きそうに、歪んでいた
レッドは壊れないように包み込みながら、大事に上着のポケットの中に入れた
そして、強さと、勇気と、優しさと、怒りを含んだ赤の瞳を鋭くさせ、邸の中に入っていった


―大切な人を、救うために



続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  73話うp ( No.83 )
日時: 2010/10/11 18:01
名前: 天月
参照: 一種の最終回でもある

74話 天使ト悪魔ガ御リル処

レッドが邸へ入っていって、そう時間のたっていないころ
彼女たちもやってきた


「ここが、そうなの?」
「うん。……でも、ここまで物語が進んだなら、私達は用済みね」
「……大丈夫、かな」

とユイナは顔に似合わず不安げに邸を見ながら問う
その問いにルリアは慈しむように微笑み、言った

「大丈夫だよ、きっと」
「その自信はどっから……」
「んー……アノ人たちなら、大丈夫って信じてるし」

信じてる。その言葉を聞いてユイナは納得したように、そして賛同するように笑った

「そっか。………じゃぁ、帰ろうか」

と、ユイナはもう自分達の役目は終ったとでも言うように、サタンを出した
ルリアも、「そうだね」と言いながら、いつの間にか戻ってきていたホーリーを出す
そして、2匹はそれぞれの主人を乗せ、飛び立った

          *


「なんか、カグラシティに帰るのも久しぶりだよね」
「ね。お父さんとお母さん、元気にしてるといいなぁ……」

故郷へ帰る空路を飛びながら、2人はそんな会話をしていた
彼女達の故郷は、ずっと遠くにある
それなのに2人は大して急ぎもせず、のんびりと飛行していた

「“イッシュ”を見るのも、懐かしいね」
「ね!! 一体どうなってるんだろう…」
「まぁそれは、帰ってからのお楽しみでしょ?」


そうだね。というルリアの言葉で2人は笑いあう
その表情は喜びと、少々の心配も含まれていた




―天使と悪魔が見守る話は、ここで終る
けれど、神の代理たちのお話はまだ終らない。終れない
でも、天使と悪魔は見守ることをやめた
彼らを信じてるから、終えたのだった


この運命の1つの物語はココで一旦幕を閉じる
次に開けるのは………また、いつかだ



続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  74話うp ( No.84 )
日時: 2010/10/11 21:23
名前: 桜庭
参照: ミーちゃんんんんんんんんんんんんんんn(ry

あうあうあ(黙れ(無理です

ちょ、まっ((
今から読むから!←(こんなコメでごめんね;

沢山進んでてびっくr(ry
メンテ
Re: 光と闇の時空神  74話うp ( No.85 )
日時: 2010/10/11 21:25
名前: 天月
参照: おーちゃん!;ω;  スカイプやろうz(ry

うひゃあああああああああああああああ(だまらっしゃい(いや。

おk!
全然!戻ってきてくれてマジ嬉しい

うふふ(ぁ
メンテ
Re: 光と闇の時空神  74話うp ( No.86 )
日時: 2010/10/11 22:18
名前: 桜庭

イッシュイッシュいっ(ry

もうすぐ扉は開くんですよね、そうですよn(殴
最後に…猛烈に――感動したっ!((
メンテ
Re: 光と闇の時空神  74話うp ( No.87 )
日時: 2010/10/12 07:24
名前: 天月

おーちゃん

っしゅっしゅss(黙

はい、そうなんです(おま
感動……だと……(((((
メンテ
Re: 光と闇の時空神  74話うp ( No.88 )
日時: 2010/10/12 20:21
名前: 天月

75話 護りたいモノ


―助けてって、私はいつも嘆いてた。
でもその声は届かなくて、ただ闇に消えるだけだった。
逃げたい。でも逃げられない。そんな日々が続いた。
痛い、怖い、憎い。そんな感情ばっかりだった。
いつしか、
笑顔で居ることも、
希望を持つことも、
嬉しさを感じることも、
何もかも、忘れてしまった。

けどね、それを思い出してくれたのはね……
現在<イマ>も前世<ムカシ>も変わらない
皆だったんだよ――――――。


ねぇ、今度はさ、私の声…届くかな?



           *

―私とシルバーが旧家に入ったとたん、私は意識を失っていた
そして、次に目を覚ましたとき、思い出した。全てを
前世<マエ>の記憶を

そして、私の前には、あの忌々しいやつがいた
でもシルバーは居なかった
心配になったけど、何となく、シルバーは生きてるって確信があった
だから私は、あの人と始めて向き合った



「……まずさ、初めに、聞いてもいいかな?」

部屋の空気のせいなのか、私が恐れてるだけなのか
呼吸が浅くて、言葉が途切れ途切れになっちゃってる
それでも、私はあの人に聞かないといけない


「どうして……“また”こんなことをするの?
答えてよ――――“宝来《優魔》”」
「……ただの、復讐さ」

静かな部屋に、感情を抑えた静かな声が響く
それはまるで…全てに絶望したような、そんな声

「…それに、私達の能力<チカラ>が必要なの?」
「お前のポケモンたちと意志を繋ぐ能力。それさえ我手中に収めれば…」
「ポケモンたちを、操って、復讐ってわけ?」

あの人の言葉を遮って、私は言う
あの人は、頷いた

「じゃぁ、双子を利用したのは、なぜ?」
「神崎悠斗。あの時を視る能力は、“これからの世界を見据える”のに役立ち
神崎空斗。あの全てを壊す能力は、“邪魔な存在を消す”のに役立つ
もっとも、時空双子が麗神に来なければ…お前だけが対称だったがな。どんな幸運だ」

蔑む様に笑って、あの人は言う
もう、私とあの人の間に“祖父と孫娘”なんて関係は存在してない
お互いただの“敵”でしかない


「……私でポケモンを操り、悠斗で時を視、空斗で邪魔者を消す
……それらを使い、何に復讐する気?」


「人間だ」


嫌な沈黙の後、あの人は言った
“人間”と


「……アナタに、人間に大きな怒りを持ってることは、何となくわかるよ
でもさ、それで全ての人間に復讐なんて、大掛かりにも程があるよ」
「我のみの怒りではない。ポケモンたちの怒りも憎しみも込められた上での復讐だ
……優奈。お前にも、あるだろう?」


名を呼ばれたからなのか、図星だったのか
私は次の言葉を発することが出来なかった
怒り……憎しみ。そりゃぁ、ないほうがおかしいよ
偽りの笑顔を向けたあいつ等だって
アノ子から愛を奪ったあいつだって
アノ子を絶望させた…叔父様だって
私にとっては、怒りの対象


「当たり前……じゃない」
「そうだろう、だから我は、その人間達に…」
「でも、私が嫌いなのは、一部の人間だけだよ
言うなら、1割が嫌いで、9割は…
――――――大好きだよ」


そうだよ。だって、ほんとうに1割だけ、嫌いな人間は
残りは皆、暖かくて優しくて大好きなんだもの

あの時、外へと導いてくれた、お父さん
これからも、ずっと、傍に居てくれるはずの、あの人
こんな私に、最後の最後までついてきてくれた、アノ子
そして……こんな、こんな私を“仲間”って呼んでくれて認めてくれた……皆

だから、


「だから、アナタが私の大切な人たちを消すというのなら
私は……私は許さないよ。絶対に」
「ほう……。恐れはしないのか、この我に」

試すような言い方
怖いよ、恐ろしいよ、足が竦みそうだよ
でもねそれを振り切ってまで、護らないといけないものがあるの
そのためには、命だって惜しくない


「当たり前でしょ。私を誰だと思ってるつもりなの?
――――宝来家次期頭首“宝来優奈”だよ!!」


勝てる見込みは、正直ない
でも……大丈夫な気がしてならないんだ


「そうか。なら………こちらへ来い」


大丈夫だよね。私でも、護れるよね?
大事なモノを


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  75話うp ( No.89 )
日時: 2010/10/12 21:14
名前: 桜庭

かっこいいで埋め尽くされた←

かっけえ文を書くその脳をちょっと、ほんと・・・ちょっとでいいんで!
下さいしあ!((
メンテ
Re: 光と闇の時空神  75話うp ( No.90 )
日時: 2010/10/12 21:56
名前: 天月

おーちゃん

かっこ悪いだよね?ね?((((((

ぬぅ…そのかわり、その萌える脳をちょっとだけ……
くれ!(ちょ
メンテ
Re: 光と闇の時空神  75話うp ( No.91 )
日時: 2010/10/15 22:24
名前: 天月

76話 どんな言葉で飾っても


「……。そういえば、シルバー達は? 殺したなんてほざいたら私が許さないけど」
「心配はいらん。……復讐とは言ったが、我は殺しは嫌いだからな」


その優魔の言葉に、ユウナは少しだけ安堵する
どんなに「復讐」という言葉で心を汚しても、「殺し」だけはしないという、祖父の言葉に


薄暗い廊下を歩いてるとき、カタカタとひとつのボールが揺れる。…ルナだった
ルナの顔は心配そうにじぃ、と自分を見つめている

《ユウナ、大丈夫?》
(うん。大丈夫だよ。…きっとね)

そう云うと、ルナは少し心配そうに見ながら「じゃぁ、僕はそのときまで休んでるね」と云った


「優奈。……お前は今、幸せか?」
「………うん」
「我のように、穢れた感情を持ってはおらぬか?」
「……うん」
「我のように、自分の殻に閉じこもってないか?」
「…それは、微妙、かな」

なぜ、こんな質問をしてくるのか、ユウナには判らなかった
けど祖父の声は本当に微かに震えていた


なんとなく、彼女は初めから判っていた

――この人は、後悔していると

いくら「復讐」という想いを持っていても
彼の中に「優しさ」という想いももって、その想いと想いがずっと葛藤していることに
それでも「復讐」が勝ってることに
そんな自分に哀れんでいることに

なんとなく、わかっていた


「……おじいちゃんは、幸せじゃなかったの?」
「………そうだな」
「穢れた、感情を持っちゃったの?」
「……そうだな」
「自分の殻に、閉じこもっちゃったの?」
「…そうだ、な」


それを聞いて、ユウナは全てを理解できた
―もう、この人に復讐するだけの想いは、怒りは、憎しみはないと―


そう思っているうちに、優魔は目的地に着いたようだった
薄い茶色の大扉。優魔はユウナに開けろと促すように横によける
ユウナは素直に従い、その大扉を押す

暗さになれた目に扉の向こうの光は幾度か眩しかった
扉の先には

邸に入っていった5人が待っていた。否、立ち止まっていた
どうやらこの扉は向こう側からしか開けられないらしい

ユウナは一瞬戸惑った
いくら祖父にもう「戦う想いはない」としても
ここで祖父の味方になれば、もう誰も手を差し伸べてくれないだろう
それに自分の憶測を説明しても、もし「嘘」だとしたら、と今更考えた

それで、決めた

ユウナは祖父から一歩、また一歩とはなれ、彼らのほうへ向かう


「……1つ、訊いていい?」
「なんだ?」
「……おじいちゃんは、この結果に後悔してても、戦うの?」

まっすぐに、ユウナは祖父の目を見る
5人中2人だけその言葉に驚いていたが、残りの3人はなんとなくわかってる素振りだった



「我は―――――」


彼の言葉でこれから先の運命が決まる


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  75話うp ( No.92 )
日時: 2010/10/16 22:09
名前: 天月

77話  答


「―――――もう、何も思っていないさ」

優魔の出した答えに、ユウナは泣きそうに、でも笑って言った


「……やっぱり、アナタは私のおじいちゃんだよっ!!!」


そう言ったユウナにレッドは「よくやった」と言うように彼女の頭を撫でた
それを横目で見ながら、ユウトとクウトは優魔のほうへ寄る


「…翡翠から、聞いたんだ。あなたは“邪魔者”と呼ばれていたと」

そのストレートなユウトの言葉に、優魔は辛そうに顔をゆがめる
ソレを見かねたクウトは慌てて付け足す

「あ、あのなっ、俺達は、その……」
「“邪魔者”なんて、存在しないんだよ。…この世にはね、生きちゃいけない命とか、邪魔な人間とかは、いないんだよ。
……どんなにアナタの事を邪魔者って思ってる人が居ても、アナタを必要とする存在は絶対に居るんだよ」

ユウトが優魔に向けた言葉は、自分に言い聞かせているようにも聞こえた
「化物」と呼ばれ、自分の殻に閉じこもったユウト
そんな自分を必要として、救い出してくれたのはほかならぬクウトだった
クウトは自分に言ってくれた

『ユウトが死ぬのは絶対に嫌だ』

と。その言葉で全部救われるような気がした
だから、この人にもきっと必要としてくれる人がいたはずだった
でも、見えなかった。その人は、クウトのように、彼の目の前に立って手を差し伸べなかったから


優魔はその言葉に驚いたが、すぐに顔を俯かせた
その肩は震えていて、泣いてるんだな、と2人は思った

「……我は、とんだバカモノだな」
「そんなことねぇ!! ……アナタはバカモノなんかじゃない。
本当のバカは、アナタを邪魔者と呼んだ人間達だ!
アナタは邪魔者なんかじゃない!!
寧ろ、……生きてて良いんですよ。誰かが居なくて良いなんて、そんなことないんです
……みんなが居て、それが当たり前なんです」

「…そう、だったんだな……
まったく、我は…お前達の様な“本当の強さ”をもつ者を、利用していたなんて……
我は、本当、バカだな」


彼もまた、笑うように、けれど泣きそうに言った

―これは優劣の劣の者が憎しみと、ほんのちょっとの哀しみで生まれた事件
ただ、バカな人間がつけた差別が引き起こした、事件
ただ、それだけのことだった
悪いのは……差別という言葉を生んだ、人間でしかなかった



こうして、この運命のもう1つの物語は幕を閉じた
でも運命はまだ終らない
もう1つ、いや2つ残っている
それを終らして、また次へ、進もうか――――



続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  76・77話うp ( No.93 )
日時: 2010/10/16 22:37
名前: 天月
参照: 9章 〜愛しいひと〜

72話 ヒビ>>79
73話 宝来旧家>>82
74話 天使ト悪魔ガ御リル処>>83
75話 護りたいモノ>>88
76話 どんな言葉で飾っても>>91
77話 答>>92

本軸ってわりには短いですよねすいません←
最初、じっちゃんは超・悪キャライメージだったんですけど……
うん、ほら、やっぱりユウリとユウナの原点だかr(ry
正直、双子の台詞を言わせたかったんですよ
あとバトルはこの後いやと言うほどあるので、今回はバトルお休みです←

今回の章は色々伏線があって、ルリアとユイナの故郷…イッシュ地方もひとつの伏線です
なにがあるかはお楽しみ☆←
あとレッドさんの原動力になったネックレスですが、あのヒビは「ユウナ」の哀しみからきています
「優魔」の存在、後悔を哀しんで、間接的に…
ってなかんz(わかるか

優魔は裏の名前で表は優真です。「真の優しさ」って意味になります
だからどんな復讐の想いをもっていても、名前の様な優しさがあって、それがずっとせめぎあっていた…ということです

章題の「愛しいひと」はもう全部ひっくるめられてます
それぞれの「愛しいひと」ってことですよ(((((((

長くなりましたが、短い話数に色んな想いをぶち込みました
正直製作者が泣きそうになるってどうよ←


では、次章は「ポケモンリーグ」です!
時空神のもう1つの本軸です^ω^*

では、次章もお楽しみに!
メンテ
Re: 光と闇の時空神  9章了 ( No.94 )
日時: 2010/10/17 18:42
名前: 桜庭

本編でも十分長いですよ(バーン←

ぽけもんりーぐっぽけもんりーg(ry
バトル書けるひと羨ましいよ!(つまりはみーちゃん
メンテ
Re: 光と闇の時空神  9章了 ( No.95 )
日時: 2010/10/17 22:23
名前: 天月

おーちゃん

ありがとうございます←(やられt(ry

ポケモンリーグうぇい(
そんな、バトルなんて野蛮n(貴様
つまりおーちゃんってことですよね?^^
メンテ
Re: 光と闇の時空神  9章了 ( No.96 )
日時: 2010/10/19 10:40
名前: 羽月
参照: (´・ω・)つ|茶| 

こんちわー

ポケモンリーグか……wktk←
次章も頑張って!
メンテ
Re: 光と闇の時空神  9章了 ( No.97 )
日時: 2010/10/19 19:00
名前: 天月

はず

ちわーっす←

リーグっすよ!
がんばるぜ!
メンテ
Re: 光と闇の時空神  9章了 ( No.98 )
日時: 2010/10/20 18:06
名前: 天月
参照: おーちゃんごめん;

78話 戦前夜 T


―ポケモンリーグの会場は、「ラウマイエ丘」だからね!―


「……ここが、そのラウ何とか丘…」
「で、リーグ会場……」

そう、俺達はリーグが始まる一日前、会場に足を運んだ
意志とかそういうの関係無くて、ただ、足が進んでしまった。緊張なんて、何時ぶりだろう
……いや、そもそも緊張したことないか

俺達以外にも、緊張した面持ちで会場に入っていく人たちが居る
全員が全員、バッチを集めきったわけではなさそうで、あの人たちは予選の予選を勝ち抜かないといけないらしい
4年前、ポケモン協会が定めた、決まりのようだ
俺と兄貴は一応今日までバッチを8個集めたから、普通の予選から明日始まる
会場からは既に歓声が沸きあがっているのは、予選の予選が今日だから、だと思う。正確には今日の昼から。間に合うのか、不安だけれども

会場に入って、選手登録をしてもらうとき、兄貴と俺の合わせて16個のバッチをみて、受付のじょせーは大層驚いた
なんでも、今まで8個集めたのは数えるくらいしか居ないらしい。そんなに強かったっけ、あの人たち
不意に、ユウナはもう来ているのか気になった、まぁ、レイシンで三番目に神聖な場所で、ユウナを呼び捨てにするのは気が引けたけど、聞いてみた

「ユウナ…いえ、優奈様は、もうこちらに来ているのですか?」

呼び捨てにして受付の人が眉間に微かに寄せて、慌てて様付けで言う
そういえば、それであいつ怒ったことあるよな

「はい。優奈様は既にご登録なされています」
「そうですか。ありがとうございます」

感謝の意なんてあんまないけど、向こうも感情込めてないんだから、こっちがわざわざ込めるものでもない、と割り切った
選手の宿舎はあんまりにも豪華で、さすが、リーグ会場と兄貴が言っていた
部屋を探してるとき、見覚えのある赤い髪が目に入る
そっちも俺達に気付いたらしく、こっちに歩み寄ってきた

「………ようやく来たな」
「おー。っていうか、お前も泊まれるんだな」
「優奈様のお目付け役という事で許可してもらった。……後でユウナに蹴られたけど」

シルバーは足じゃなくて腹を蹴られたらしく、蹴られたらしき部分をさすっていた
もし、俺の横に居たら俺もそんな目に遭ってたのだろうか……
そこで会話が止まり、シルバーはあ、と言ってから付け足した

「忠告するけど、勝負時のユウナと、いつもの……可愛いユウナと一緒にするなよ。後悔するから」

可愛い、って言ったよな。小さく言ったよな。絶対言った
それだけ言うと、シルバーは俺達を通り過ぎた

「………って、早く部屋さがさねーと!!」
「そうだな兄貴。……って言っても、ここなんだけど」
「マジで!?」

うん、と頷くと焦った自分がアホだ…と呟きながら兄貴は床にひじと手をつけて、まぁ、落ち込んでいた
……それをスルーして、カードキーで部屋へはいっていく


                 *


―夜

夕飯と風呂を済ませて、俺とユウトはそれぞれで明日の作戦を練っていた
明日になれば、俺達はチャンピオンっつー王座を賭けた、ライバルなのだから
でも、俺達はすぐに作戦なんでくそくらえ、的になって、ごろんと横になった
なぜか、同時に
そして顔を見ないで俺たちは話し始める

「………色々あったよな」
「そうだな。……初めはユウナに逢ったこと」
「次はお前がイレスでブチ切れたこと」
「次はユウナが襲われたこと」
「次は…ソラさんに逢ったこと。あのマイ?にも逢いたいなー」
「ロリコンが。次は…セイナと逢ったこと。元気かな、あいつ」
「うるせーブラコン。あとは……あーもう、色々ありすぎて、ぐちゃぐちゃだ」
「…………あと、イオマンテで兄貴がいつの間にか居なくなったとき、正直、すごい不安になって、サヨが犯人って知ったとき、すごいムカついた」
「あー……、俺は、暗闇でユウトが居なくて、泣きそうになった」


今思い出しても、あの暗闇の恐怖は胸を痛くする。暗闇じゃなくて、闇だなありゃ
そう言ったら、ユウトが急に笑い出して、思わず寝ている身体を起き上がらせる

「ど、どこに笑う要素があった!?」
「いや………兄貴が、泣きそうにな、た、って言って……珍しいな、っておも、たら、笑えてきて……くくっ!」

そう言い、ついにはお腹を抱えて笑い出した。いつも思うけど、こいつのツボっておかしいとおもう
……珍しい、か。そういえば俺は滅多に弱音をはかない。いや、はきたくない
これが「兄」とかいうものなんだろうか、それはわからないけど

ユウトはヒーヒー言いながら息を整えてる。でも、整えきれないまま、言った

「正直ッ……おれも、怖かったけどな……」
「(喋りながら息整えやがった……)まじで?」
「マジ。……そしてさ、俺、兄貴が居ないと、すごい寂しいって気付いたんだ
……おかしいか? 俺は兄貴に依存してるなんて……おかしいよな?」

依存…、最近じゃ病気扱いされてるけど………

「おかしくなんか、ねぇよ。俺だってユウトが居なくて、スゲー寂しかったし、空しかった」
「………そっか。あーなんか疲れた。ってことで寝る」

え、はやっ!?
そうつっこもうとしたら、既に寝息が聞こえる。寝るの早いよ君!!
すっかり脱力した俺は、なんか途端に疲れと睡魔に襲われた


「………寝よう」


王座を賭けた戦いまで、あと何時間。


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  78話うp ( No.99 )
日時: 2010/10/21 20:34
名前: 天月
参照: 勝負事には自意識過剰、人間ながら人間を蔑むユウナつあん

79話 戦前夜 U


ユウトとクウトが会場に来る数分前、2人もやってきていた


―ラウマイエ丘。心が深く響く、という意味でつけられた丘―

そして、その丘の頂上に建つ、リーグ会場
私とシルバーは、そこに来ていた
今まで、リーグは何度か見たことがある。一番新しい記憶では…試合を見るくらい、余裕じゃないって言うか、ある意味、敵陣の中だった
あとはレッドとお父さんから聞いたことくらいしかない
だから、今、ものすごい緊張している


「……ユウナ?」
「っあ、だ、大丈夫だよ!! この私が緊張するりゃけ……」
「………ッ」

つい噛んじゃって、シルバーは今にもお腹を抱えて笑い出しそうになっていた
どうせなら 笑わしてやろうか 無愛想君(字あまり)
…そんなわけにもいかず、シルバーは何とか息を整えた
今度、本気で笑わせてやろう、と思ったのは……ココだけの内緒


「……本番は明日なんだ。ユウナなら、大丈夫だよ」
「……当たり前でしょ」

そういいながら、会場内へ入っていく
もう沸いてる歓声たちが妙にリアルで、本当に、会場なんだな、と思った
嬉しいけど、イラつきも溜まるんだろうなー…


「えっ……優奈様がこのリーグ会場に!?」
「………えぇ。ダメなんですか?」

早速というか、案の定というか、この反応が返ってくる
…お父さんは、どう対処してたんだろう。いや、11歳だったし、そう深く考えてないかも


受付の人は、まだ興奮がさめてない状態で、シルバーの存在に気付くと、あっという間に無表情になった
その反応の変わり具合、ほんっとーに人間ですね。さすがさすが


「……アナタは? 優奈様の、何なのですか?」
「………。俺は、優奈様のお目付け役ですが何か?」

シルバーは明らかに不機嫌で言う。まるで有無を言わせないような、どす黒い何かが見える…気がした
でも、あの言葉を言っちゃったからなぁ……?

受付は、「そうですか」と言って私とシルバーを通した
……途中、シルバーのお腹に蹴りを入れたのは、ココだけの話。……のはずでした


           *


ユウナは部屋に入ってから、ずっと作戦立てに熱中になっていた
あの真剣な瞳さえも、恋しいなんてまだ諦め切れてない所為だろうか
……やりきれない。そう思いながら部屋を出た
「無理するなよ」とかけた言葉は、果たして届いたのだろうか


パタン、とドアを閉じて、そのドアにもたれかかり、肺に溜まった二酸化炭素を一気に吐き出した

どんどん、遠くなっていく気がした
それがやりきれなかったのかも、しれない
きっと、近いうちに彼女はもっと、もっと遠くに、俺の手の届かない高さまで行くんだろう
例えるなら、月まで届くのだろう。彼女は

床から視線を外すと、見慣れた鏡…いや、瓜二つの顔があった
向こうも俺に気付いたらしく、俺のほうから向こうに寄った


「………ようやく来たな」
「おー。っていうかお前も泊まれたんだな」
「優奈様のお目付け役という事で許可してもらった。……後でユウナに蹴られたけど」


思い出したら、あの痛みがまたやってきて、蹴られた部分をさする
双子を見ると、心なしか引きつっていた。そりゃ、そうか

……会話が止まるというのは、なんとも微妙な空気なんだろう
アイツの気まずそうな顔の真意が読み取れた気がした
何か話そうと、話題を探す。探した末、あったのは

忠告だった

「忠告するが、勝負事のユウナを、いつもの……可愛いユウナと一緒にしないほうがいいぞ。後悔する」

可愛い、を小さく言ったが、ユウトには聞こえたらしく、一瞬鼻で笑われた気がした
ムカつく

忠告をして、俺は双子の横を通り過ぎる
別に行きたい場所があるわけではない、けど、ここから…ユウナの近くから、離れたかった

エレベーターで下につき、自動ドアが開くと
見慣れた、赤い瞳がいた


「…………鬼畜過ぎますよ」
「鬼畜? 誰の事だろうねぇ」


あんたの事だ。という事もままならぬ、その人はエレベーターに乗り込んだ


……こりゃ、波乱の試合になりそうだ


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  79話うp ( No.100 )
日時: 2010/10/23 12:23
名前: 天月
参照: 100ェ…(´・ω・)   ミニおめでとう!!

バースディ記念品  神子たちの遊び


それは、ユウナがブランの家に遊びに来たときの事だった…

「ブラウンって、強いよねー」
「はいっ!?」

突然ユウナにそう言われ、持っていたティーカップを落としそうになるが、何とか持ちこたえた
普段落ち着いた“妹”のあわてる姿を見てユウナは微笑む

「それで……どうしていきなりそんな事言うんですか?」
「いきなり…か。まぁそりゃそうだよね
……今日ココに来たのは、初めからブラウンとバトルしにきたんだよねー」
「えぇ!? あの、私、バトルは……。っていうか、知ってて言ってます?」

そう聞くと、ユウナは笑顔で右手の親指をグッ、と立てた。どうやら知っててやろうとしてるらしい
その仕草を見て、ブラウンは……

「嫌です」
「なっ。つれないなぁ〜。…お姉ちゃん手加減するのに」

ブランの返事に次はユウナがカップを落としそうになる。が、やはり持ちこたえた後、ユウナは口を尖らせながら「ハンデをする」と言った
その言葉に、ブラウンはむっ、とする

「手加減無しでも、大丈夫です!」
「んじゃ、やりましょうか」
「へ? …………!? ユウナさん!!」

してやられた。今のブラウンにはこの言葉がしっかりとあてはまる
そうして結局、バトルしてしまうことになったのだった……

                  *(ブラウン視点、行きます!←)

まったく…つい挑発に乗ってしまいましたよ……
でも、言ったものは仕方ないですよね……
ユウナさんは、「楽しみ」と顔に出てる。本当、バトルが好きなんですね

「それじゃ、3匹フルバトルってことで。……アース!」
「判りました。…HASA」

私はHASAを、ユウナさんはハクリューのアースを出した
…あ、HASAの目隠しとらないと……

「ブラウン、その子の目隠し、取らなくていいよ」
「……いいんですか?」
「えぇ。その子が一体、視覚を失った状態でどこまでできるか、見てみたいからね」

先ほどの微笑みとは違う、見下すような…嘲笑うような、そんな笑みで言った
…自意識過剰、なんかじゃない。本当に自信があって言っている…そんな感じがした
ユウナさんは、HASAが周りの状況を理解するまで待っくれていた。あくまで“ズル”はしないんですね。……ユウナさんらしい

HASAが理解できた頃、ユウナさんの瞳が鋭く、真剣になった
これが……チャンピオンの瞳、というものなんでしょうかね?

「アース、“電磁波”」

電磁波…当たったら必ず麻痺になる技ですね。…先にHASAの動きを鈍くする、というわけですか
HASAは……“影分身”で電磁波を避けた

「へぇ、さすが。なんの技か理解できたんだね。ご主人が指示をしていないのに」
「何故指示をしていないかは、判っているんでしょう?」
「えぇ。アナタはもっとも自然に近い形でバトルすることを望んでるからね
………アース」

アースは、名前を呼ばれ、理解したように目を瞑った。影分身を使われたら、“普通”は混乱するはず。…どれが本物か、わからないから
HASAとその分身たちは、いっせいに飛び出し、鋏を鋼のように硬くした…“メタルクロー”ですね
羽ばたく音が五月蝿いのにも関わらず、アースは目を瞑っている。そして、本体と分身が攻撃しようとしたそのとき

「右に“龍の波動”」

その指示で目を開き、右を向いて“龍の波動”を分身……いえ、本体に食らわした
…どれが本物か、わかっていたんですね

「でも、なんで判ったんですか? 姿かたちも、羽音も一緒なんですよ?」
「んーとね。分身は本物が動かないと動けない。その0.何秒かの差でどれが本物か、考えていたの」

とっさに目を瞑って、そこまでやっていたんですか……。さすがですね
でも……

「ユウナさん、それ、本気の内にはいってないですよね?」
「…そうだね。私、相手が本気出さないと本気出せないタイプだから
……本気でかかって欲しかったら、本気になりなさい。ブラウン」

つまり……私が本気にならないと、ユウナさんは本気にならない。という事ですか……

「生憎、私も本気を出さないタイプなんです。…でも、優奈さん、本気で来てくれませんか?」
「仕方ないなぁ。……いいよ。葡羅蘊の頼みだからね」

そう言って、ユウナさんは髪を耳に掛け、すぐ指示をした

「アース、“大文字”」

虫・鋼タイプに効果抜群の炎技……。アースは、口を開き、「大」の字になった炎を吹き出す
HASAは炎に掠りながらも避けた。けれど……
HASAは、苦しそうに肩で息をしている。まさか……

「火傷……?」
「そうみたいね。…運も実力の内、大文字で火傷になる確率は1/10。
……そろそろ、トドメをさしていいかな? アース、“火炎放射”」

火傷の痛みで動きの鈍くなっているHASAに、文字通り「トドメ」をさすように、火炎放射が放たれる
これが……ユウナさんの本気、ですか。なんとなく、いつもの優しさがなくなって、冷たくなったような、そんな気がしますね

地面に倒れそうになるHASAをボールに戻し、次のポケモンを出す

「では…YUKI。行ってください」

                *(ユウナ視点だぜ!)

ブラウンが次に出してきたのはユキメノコかぁ、こりゃ大変になりそうだけど……
なんとかなるよね? アース、あなたなら
意思が通じたのか、アースは横目でこっちを向きながら頷いた

「YUKI、“あられ”!!」
「アース“龍の舞”!」

“あられ”で空にはねずみ色の雲がかかり、あられが降る
アースは嫌そうにしているけど、YUKIはなんともない。まぁ当たり前だけど
もし先手をとられて「アレ」を出されたら終わりだけど、“龍の舞”で攻撃と素早さをあげれば、勝機はあるかもしれない


「アース“火炎放射”!!!」

顔に降って溶けたあられを拭いながら、私は指示をする
ユキメノコのあの特性さえなけりゃよかったものの……ここも運任せってことね
運には自信があったけど、ユキメノコの特性「雪隠れ」で避けられてしまった
一発、一発当てればいいだけなのに

「YUKI、“吹雪”!!」

あられに紛れてYUKIは目の前まで来て、完全必中の“吹雪”を繰り出されたからたまったもんじゃない
タイプ一致で1.5倍、そして効果抜群だから2倍、あわせて3.5倍のダメージがやってくる
数字にするとたいしたことないように見えるけど、こりゃかなりヤバイ
ミチルを出したら、5.5倍ですぐノックアウトだろう
でも、タフなアースはギリギリ耐える。でも、すぐに“あられ”が無数にあたり、倒れてしまった

「アース、ご苦労様。さすがブラウンだね! …でも次はそうはいかないよ。いけっ…ピル!」

私が次に出したのはピル。普通ならホープをだすけど…まぁ、信じてるし

「ユウナさんらしくないですね。ピカチュウを出すなんて」
「そう思ってられるのも、今のうちだと思うなぁ? ピル“影分身”」

私の指示でピルは次々に分身を作り出す。YUKIちゃんは…主人に似て、冷静だね
ただ、その冷静が空(あだ)になっちゃぁ……無意味だよ?
「……ピルたち、ばらばらに広がって」
「……?」
「そして……“10万ボルト”」

ピルと分身たちは一斉に10万の電圧を放つ。YUKIちゃんは逃げようとしてるけど
……無駄だよ。だって、ばらばらに電撃を放ってるから、どこにいっても
ってことで、チェックメイト、いきますか

「ピル=A“アイアンテール”」

本物のピルはYUKIちゃんの真上に居る
あられと電撃で視界を阻まれて、よく見えないって言う不利を利点にした、ってわけ

ガチィ、と鋼がぶつかる音がして、ピルは綺麗に着地。YUKIちゃんは気絶して、倒れていく……前にボールに戻された

「さすがですね。……さぁ次へ。と思ってると思いますけど……これ以上庭を破壊されるとさすがに困るので……」
「え? ………あっ、ちゃぁ……。ごめんね;ブラウン」
「いえっ、大丈夫ですよ!」

綺麗だった庭は、ところどころがもう……ぐっちゃになっていた
夢中になりすぎるのも、だめだよね…


                 *

夕暮れ、ユウナさん帰る時間になったらしく、チルタリスの背に乗っていた

「庭の修正料は今度送るから。本当にごめんね!」
「そこまでしなくても……」
「いいのいいの!! ………またね」
「……はい。また、今度」

ユウナさんは、一瞬寂しそうに笑って、私の家を後にした


「…また、逢えますよね」


「…また……ね、か」



  ――“また”は、願いや希望の言葉だと、知るのはまだ先で――

fin

ミニの誕生日ぃぃぃぃぃ!!←
おめでとうございます^^そしてありがとう!

バトル描写がぐっだぐだですいません;
あいはつまってまs(ry

さいごに、生まれてきてくれて、出逢えて、ありがとう!
メンテ
Re: 光と闇の時空神  79話うp ( No.101 )
日時: 2010/10/23 19:11
名前: 桜庭

オイラがコメしても問題ないよね…?←

バトルシーンあっぱり上手いよっ
ぐったぐったじゃないと思う(キリッ

愛が感じられます←
メンテ
Re: 光と闇の時空神  79話うp ( No.102 )
日時: 2010/10/23 19:21
名前: 天月
参照: 100ェ…(´・ω・)   ミニおめでとう!!

おーちゃん

もちのろん!(

うう…;ありがとう…(;ω;)

愛はいっぱいつまってるぜ!(
メンテ
Re: 光と闇の時空神  79話うp ( No.103 )
日時: 2010/10/23 19:31
名前: 桜庭
参照: 100おめでとうね!!


もちのろん!((いい響きですn(ry

もうなんて言えばいいかわからないんだけど
とにかくパネエんスよ!!(日本語たりない

愛をこめて小説w(殴
メンテ
Re: 光と闇の時空神  ミニおめでとうありがとう! ( No.104 )
日時: 2010/10/23 19:33
名前: 天月
参照: ありがとうだぜ!

おーちゃん

いい響きですn((

その言葉をバネに、頑張りますぜ!!(

飛鳥の中心で愛をry
メンテ
Re: 光と闇の時空神  ミニおめでとうありがとう! ( No.105 )
日時: 2010/10/23 19:35
名前: 桜庭
参照: へっへっh(ry


ぎゃああああああああ←

オイラの言葉でそんな言葉をもらえるとは思ってなかったんだぜ!!(なにこのテンション

飛鳥の中心にはすでにオイラが何年も前からいるのです(きりりっ(うざい((
メンテ
Re: 光と闇の時空神  ミニおめでとうありがとう! ( No.106 )
日時: 2010/10/23 19:42
名前: 天月
参照: かわいいn(ry

きゃああああああああ(なした

おーちゃんの言葉は神の言葉です。←

なんだと……なら天国の中心だ!(どうしてそうなる
2人で飛鳥の中心にry
メンテ
Re: 光と闇の時空神  ミニおめでとうありがとう! ( No.107 )
日時: 2010/10/23 19:45
名前: 桜庭
参照: ちょまあああああああ(ry


えええええええええええ!!ええええええええええ!!ええええええええええ!!(段々顔がズームになってきます(やめなさい

天国の中心…だと!?
死亡フラグやめてえええええええええええええええ
私をおいてかないでえええええええええええ(まじみたいです←
メンテ
Re: 光と闇の時空神  ミニおめでとうありがとう! ( No.108 )
日時: 2010/10/23 19:52
名前: 天月
参照: あはははh(((

おお、どんどんよってよtt(黙れ

そこまで私の事を…((((
…うん。おーちゃんが言うなら私しなないy(ry

なにやら物語がry
メンテ
Re: 光と闇の時空神  ミニおめでとうありがとう! ( No.109 )
日時: 2010/10/23 19:59
名前: 桜庭
参照: あっはは(なに


だんっだんっだんっ(おま

当然だろおおおおおおおおおおおお!!(泣

一体彼女たちには、どのような試練がまっているというのだろうk(ry
メンテ
Re: 光と闇の時空神  ミニおめでとうありがとう! ( No.110 )
日時: 2010/10/23 20:20
名前: 天月
参照: めんそーr(

だん、だん、だん、だ、だだん、だだ(チャンピオンのてーm(

うあわっわああああああああおーちゃああああああん!!!(泣きながらだきつk(

どきどk(爆
メンテ
Re: 光と闇の時空神  ミニおめでとうありがとう! ( No.111 )
日時: 2010/10/23 22:41
名前: ミニモネ
参照: 何気こっちの掲示板に現れるの初。

緊張しながら読んでたら、期待通りどころか期待以上のできのようで(

最後の締めがカッコ良すぎてヤバイですよね、うんω

ブラウンが良くおわかりのようで、吃驚です。
バトル描写が凄くて驚きです。
結局感動です。

ヤバい、ヤバすぎる、超ヤバいの三段活用(((

感謝感激感動の吹雪攻撃をお見舞いしてしんぜよう((駄目です

いやー、真面目に、うん。
ありがとうございますっ><
メンテ
Re: 光と闇の時空神  ミニおめでとうありがとう! ( No.112 )
日時: 2010/10/23 23:04
名前: 天月
参照: そういえば・・・(((

ミニ

期待以上だと…ありがとうございます><


いえいえ、あなたのほうこそユウナがよく判ってますわ(あの複雑ちゃんをry
バトル描写は……ミニの方がすごいよ!うん!

ちょwwwwミニに上条ちゃんが(そっちか
そんな嬉しい吹雪なら受けてみたい←

こちらこそ、ありがとう!!^^
メンテ
Re: 光と闇の時空神  ミニおめでとうありがとう! ( No.113 )
日時: 2010/10/24 10:48
名前: 天月
参照: やっと80←   今更だけど、ユウナに女言葉ってあんまあわない(「〜わ」とか「〜よ」って

80話 ポケモンリーグ


―次の日

予選の予選を勝ちあがってきた人と俺達(今回は4人だけだったようです)
で戦うことになった

……でも、まぁ俺達は余裕で勝ちあがったんだけどな


「お疲れ、兄貴」
「ん。………楽勝…だったけど」
「そりゃ、な」

まぁ、次の…本当の勝負が楽になるっちゃぁ、楽にはなるけどな
そのとき


「やっほー♪ 2人とも、余裕だったねー」
「お前が一番余裕だったよな」
「あははっ、……だって、あいつ等私が何者か知ってるから、手ェ抜いてたんだもん。ったく、嫌になっちゃうよ」
「手、抜かれてたのか……」
「トレーナーの風上にも置けないな」

でしょ!? と、ユウナは腰に手を置いて、満足ならぬ顔をしている
ご立腹、というところだろうか
元々地位やらそんなくだらないことで敬意をはらわれることが嫌いな彼女にとって、「手を抜かれる」という行為は許されざることなんだろう
……つくづく、大変な人だ


「でも、……2人は手を抜かないよね?」
「ったりめーだろ! 本気じゃないバトルなんて楽しくねーもん!!」
「……そうだな」
「だよね! それじゃぁ、楽しみにしてるよ!!」

ニコッ、と笑ってユウナはその場を去った
去り際の彼女の視線の先には予選を勝ち上がった人の顔写真が載ってる、掲示板
一瞬、ほんの一瞬彼女は驚いだが、すぐに不敵な笑みを浮かべていた……

その笑みの意味は、これから知ることとなる



           *



《さぁ!!! 今回のポケモンリーグの優勝者は誰だ!?
先ほどの予選に勝ち上がった4名のトレーナーの中から、最後まで勝ち抜いた者が新しいチャンピオンとなります!
さて…準々決勝は……わがレイシンが誇る宝来優奈様と、カントー地方のチャンピオン…レッド選手です!!》


アナウンサーはマイク片手に高々と、つらつらと喋っている
その中に、地雷があるとも知らないで



    ―準々決勝@ ユウナVSレッド―


2人はバトルフィールドに立つ
2人とも、不敵な笑みを浮かべて


「…まったく、あんな数日で8個も集めたの?」
「あぁ」
「………全部、私と戦うため?」
「そうだな。まぁユウリさんに頼まれた、ってこともあるけど」
「ふーん、まぁいいけど。……知ってるでしょ? アナタが私の最も大切な人であり、…一番のライバルだという事を」
「あぁ、知ってる。……俺はたとえ、クレームを言われても手は抜きませんよ」

「―――――そうこなくっちゃね!!!」



続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  ミニおめでとうありがとう! ( No.114 )
日時: 2010/10/24 16:43
名前: 天月
参照: http://www.youtube.com/watch?v=mmj3dXO-kLo

81話 頂点vs頂点

    ―戦闘の頂点。創世の頂点―


《では…Ready Fight!》

アナウンサーの掛け声で、2人は同時にボールを高く空へと投げる
ボールからポケモンが出るまで、何が来るかはわからない
でも、2人の顔に不安なんてもの、微塵も感じさせていなかった


地にボールが着き、中から光と共にポケモンが出てくる
でてきたのは……

チルタリスと、プテラであった

「…気が合うなぁ、やっぱり」
「……。こんなときくらい、“恋人”っていうシンクロ、削除して欲しいよ
……ねぇ、チャンピオン」
「怖い怖い。……プテ、“ドラゴンクロー”!!」
「ミチル、避けて“冷凍ビーム”」

プテの足の爪から出される“ドラゴンクロー”をミチルはひらり、と美しく避け、プテの背後から冷凍ビームを繰り出す
飛行と岩。プテラには効果抜群の他ならなかった

攻撃が当たったのにも関わらず、ユウナはあまり気分のいい顔をしていなかった
そしてはぁ、と判りやすい溜息をついて、言い放つ

「……呆れた。結局、アナタも手を抜くの?」
「手を抜いたんじゃない。……ユウナが、前よりずっと強くなっただけさ」
「ッ!!! なら……もっと、私の自信を喪失させるようなバトル、見せてよ」
「いいのか? …じゃあプテ“超音波”だ。このフィールド全体に!!」


その指示で、プテはフィールド全体に人には聴こえない音波を出す
ミチルは避けるも、それは叶わなく、結局混乱状態に陥ってしまった
ユウナは慌てることなく、いや、寧ろ嬉しそうな笑みを浮かべていた
傍から見れば、狂って居るように見えるだろう
“自分が危険な状態に陥り、笑みを浮かべている”なんて

…だが、レッドはこれでいいと思っている
なにしろ、彼女は彼女を崇める者たちの所為で、心に仮面をしてしまったのだから
だから、彼女は満足している。自分を“下”と思えることが
自分が、高きところに立っていないという事に


(……勝っても、負けても、ユウナが満足すれば、俺はいい)


「よし、プテ!!“龍の波道”!!!」
「ッ、ミチル避けて!!」

ユウナは、早速というか、“漸く”瞳に光が入る
やっと自分のバトルが出来る、とそう吹っ切れたのだろう
ユウナの指示は混乱しているミチルには届かず、“龍の波動”をまともに受けてしまう
ドラゴンタイプにドラゴンの技は効果抜群
…ユウナは初めて、このリーグで冷や汗を流した
そして“負けるかもしれない”という思想が、でてきた
ユウナは一旦ミチルをボールに戻す。そして次に出したのは…

「行きなさい、ミスト!!!」



続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.115 )
日時: 2010/10/24 23:05
名前: 桜庭

ぎゃあああああああああ(

カッコいい優奈ちゃんフラグですね!
口調がいいよ口調!!!(興奮を抑えよう
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.116 )
日時: 2010/10/25 16:10
名前: 天月
参照: レッドさんのアレンジ聴くとやるきでr(

おーちゃん

うがあああああああああああ!?(ぇ

カッコいいんじゃないよ、狂ってるんだよ(
狂ってる優奈様フラグだy(ワタクシ死亡フラグ
女の子の口調じゃないよね←
おじょーさまのくせn(((((((
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.117 )
日時: 2010/10/25 21:51
名前: 天月
参照: 500突破記念!!←

記念品?  参照500突破記念!

優「なんという、ラスト前で…」
悠「でも、まぁ…俺達の人気?」
空「いつからナルシになった」
天「ま、前フリはこれくらいにして…どうする?」
3人「「「考えてなかったんですか」」」
天「あはは♪ごめん;…じゃぁ、質問に答えていく、っていのは?」
悠「…まぁ、いいけど」
空「限度を考えてくれれば…」
優「墓穴掘るような質問は答えないよ?」
天「はいはいーっと」


天「そんじゃ、まず初めは…“ぶっちゃけ、この小説の主人公て誰やねん”…あぁ、私宛ですね
えっと、最初は双子だったけど…だんだんメインがユウナになっていきました
だから、主人公は双子とユウナ。ってことで…」
優「え、私ってヒロインでライバルじゃなかったっけ?」天「当初はね。でも…ほら、妄想がry」
悠「ヒロインて、ユウナはアノ人あってのヒロインじゃないの(アノ人=赤い人」
空「確かに」

天「次ー“皆中二病なんですか?”だって」
3人「「「ない。ぜったいない」」

天「…と言ってますが、真相は……皆若干欝です
そりゃ、過去が過去だもの
ユウナは常に鬱と狂気交じり(81話参照)。拍車(レッドさん関係)がかかれば簡単に病みますよ
双子はすでに病んでるじゃん。です若干ね


はい次ー“結局、ユウナさんは様呼びが嫌いなんですか”」
優「嫌い。大嫌い。言った奴失せろ。埋れ」
悠「言いすぎじゃ…。あれ、でも詳しい理由とかは?」
優「あぁ…それは…自分が崇められてる、上に見られてる、っていう事実を認めるのが怖いから。だよ」
空「ようは、普通の人でいたい、ってことか?」
優「うん…。いくら私が特別な身でも、それを認めるのは、嫌なんだ」
悠空「「……。」」

天「えっと…つ、次!“ユウトはブラコンですか?”」
悠「ブラコンじゃない。ただ兄貴が大事なだけ」
優「それをブラコンって言うんだよ」
空「(毒!!)あ、えっと……俺も、大事です」
天「仲良しだねー。次で最後“あなた達は、現在を生きて、幸せですか?”」

優「まともすぎて逆に怖いね
……うん、幸せ。今を生きてる、大好きな人と一緒にいられてる。それだけで、私は十分幸せだよ!!」

悠「俺も、こうやって生きて、兄貴と一緒に歩いてる。…すごい、幸せだ」
空「俺も! この足で地を踏んでいること、この肺で空気を吸えること、そして…俺が俺で、感情を表現できること
そんな当たり前の事が出来て、すげー幸せ!!!」

天「……答え方もまともすぎて怖いよ
…でも、やっぱ幸せなのが一番だね!
“傷つかない人に青空は見えない”ってね!」
悠「それってあのうt「チェスト!」…何」


優「それでは、これからも時空神…もあるけど、私達と、天月をよろしくおねがいします!」
空「月の心の支えは、お前らの応援と、優しさだかんな!!」
悠「…バカで素直じゃないけど、作者をどうぞ、よろしくおねがいします」


エンド

天(なにこの親孝行ッ…)←

自演みたいですね←
ごめんなさい(
聞いてたGBMが「忌み唄」と「月葬」でした((
どっちも神曲ですー

優「最後の質問は、きっとアナタにも当てはまるかもしれない
……アナタは、幸せですか?」
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.118 )
日時: 2010/10/25 22:24
名前: あずらび◆4fprnT0Yg.2

500HITおめでとう><
小説も更新速度速くて羨ましいよ´・ω・)
ユウナとレッドさんか...どっちが勝つのやら、期待…………!!

空「そうか、だから様付けが……」
陽「ふーん……特別だとそこまで苦労するもんなのか」
空「あんたには分からないわよ。子供ねー=I」
陽「待。」
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.119 )
日時: 2010/10/26 15:41
名前: 天月

あず

ありがとぅー!!><
そんな、私が暇人ってことなんだよb
うふふふふふうふ←

優「まぁねー。でも仕方ないときは仕方ないけど…」
或『私が呼ぶのは了承してますからね』
悠「…俺達、真逆だった…よな」
空「うん」←
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.120 )
日時: 2010/10/26 22:53
名前: ミニモネ
参照: まー。

いろいろと感動ですよね、はいω

バトル、バトル。バトル!バトル!!バトル☆バトル♪←
バトルシーンが大好きです(

優悠空好きだー><(

最後に、500HITおめでとうございますっ!!
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.121 )
日時: 2010/10/26 23:37
名前: 桜庭


大庭「超絶幸せです。ただしリアルは除く」←

500おめでとうね(短くてごめん;

追伸:ミニと同じでバトルシーンが好きすぎる(
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.122 )
日時: 2010/10/27 15:37
名前: 天月
参照: うれしいえみが、こぼれた

ミニ

え、どこに感動なんてあったんです?←
ミニのほうが感動します、はい・ω・*)

優「バトルって10回言ってみて!」
赤「バトルバトルバトルバトルバトルバトルバトルバトルバトルバトル…」
優「BWにでてくる電気虫タイプのポケモンは?」
赤「ばと……バチュル!!」←

ありがとー!!


おーちゃん

天月「私もですわ。ただし3次元は除く」←←

ありがとうー!!ここまでこれたのもおーちゃんたちのおかげでっせ!

PS:お風呂にあが…じゃない、あなたたちのバトルシーンのほうが好きです(
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.123 )
日時: 2010/10/27 20:42
名前: あずらび◆4fprnT0Yg.2

ア「そーかぁ、結構大変なんだね……;」
空「うん、まぁ、そうだねぇ」
ア「?」

それにしても文章力があって羨ましいよ、本当に><
小説だけでなく、替え歌も神だなんて……;ω;その才能を分けてくれ!!!

空ア「バチュルってなーにー?」
陽「デンチュラの進化前」←
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.124 )
日時: 2010/10/27 21:56
名前: 天月
参照: うれしいえみが、こぼれた

あず

優「でも、そのお陰?でいいこともいっぱいあったし…」
赤「たとえば?(2828」←
優「……(///
悠空((このバカップルが))

優「あれ、蜘蛛のくせに結構かわいいんだよねー」
赤「まじですか」
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.125 )
日時: 2010/10/27 22:51
名前: ミニモネ

いろんなところにちりばめられてましたω
私に感動するものなんてそれこそあり得ないb

茶「バチュルとデンヂュラと……」
鎖「他いたっけ?」
陰「いない。 炎兼用ならいるけどな」
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.126 )
日時: 2010/10/27 23:13
名前: 天月
参照: うれしいえみが、こぼれた

ミニ

なんですって((
いやいやいや、感動しないほうがおかしいんですよ^^

優「炎で……いたっけ?」
赤「さーぁ」←
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.127 )
日時: 2010/10/27 23:19
名前: 天月
参照: 昔の俺の、不思議な話

番外編 優しさという名の笑み


―物心ついたときから、いつも目に見るのは……


「…おは、よう…おかあさん、おとうさん…」

あぁ、いつからだろう。ただの挨拶に怯えるようになったのは
恐れるように、尋ねるように、なってしまったのは

案の定。いや、もう、この頃は日常と化してしまっているかもしれない
無視だ。まるで、目にも入ってないくらいに、存在すら許してくれないかの如く
無視されているのだから、朝食なんて作ってくれない
自炊だ。自分で作る。この歳では…簡単な料理くらいは作れていた
第三者から視れば「出来のいい子」だが真実は、そう甘くない
だからといって、こんな「料理の出来る男」にさせた2人を恨むような気持ちは……とうの昔になくなった
たった1人の少女の家庭事情によって


外に出ても、何かが怖くて、同じ歳の子と遊ぶことはなかった
あの時の唯一の友達は…まだ小さい、ニョロモだった
あと、故郷のポケモンたちだろうか。…今思うと、これのせいで俺は天狗だったのかもしれない
自分の実力を、自負していたのかもしれない
周りの人間になんて、興味なかったから


そんなときだ、人間に興味が皆無の俺に、見た事もない、優しい笑みをくれたのは
今では命より大事な少女を連想させる、笑顔だった


「……なに?」
「ううん。きみ、いつもその子と遊んでるから」
「だって、ニョロモはおれの友達だもん」

そういうと、ニョロモは足に擦り寄ってきた。このときから懐いてた、この子は
その人は、笑っていた

「かわいそう、なんて、おもわなくていいから」
「思ってないわ。……興味、ないんでしょう?」

“何に”なんて聞かずともわかっている
この人は、俺の態度――一度も目を合わせていなかったり――で、わかったようだ。優しい光を称えた銀の瞳は、その色に相応しく、目敏い


「だって…だれも、やさしくなんてしてくれない」
「うん」
「ためしたことないけど、きっとそうにきまってる」
「うん」
「だって…だって、おかあさんと、おとうさんだもん。もう、わかっちゃったんだよ」
「うん」

その人は、ただただ、聞いてくれた
受け流しているように見えるけど、ちゃんと、その言葉を理解しながら頷いていた
今の俺のように
自分の心の闇に嘆く、だが涙は流さない少女の言葉を、聞く様に
その頃からか、自分とあの少女が、昔の自分を重なるのは

そして、話を聞いたらきっと――いや、絶対に
俺とこの人は、こうするだろう
包容するように、だきしめるんだ


「な、に……」
「大丈夫よ。もう大丈夫。私が、あなたの味方になるからね」
「み、かた…?」
「そうよ。…あぁ、あとこの子も」

そういうと、その人は一旦腕を放し、自分のおなかを指差す
そのおなかは、少し…いやかなり、大きくなっていた
そのときの俺は意味が判らなかったから、首を傾げると、そのひとはやんわりと言った


「私のね、赤ちゃんなの。もう少しで生まれるのよ」
「あかちゃん……」
「そう。この子と同じで…あなたも、こうやって大きくなるのよ」
「………。」

あんな自分の存在を無視する女から産まれた、と今らためて思うと…少しだけ、恨んだ
触ってみる?と促すその人の言葉に乗り、小さな俺の手が、大きな、お腹に触れた
優しい暖かさが伝わる。まるで…春の日差しのようだ
きっと春生まれだろう、とその人も言っていたっけ

空が薄暗くなりかけたころ、その人は俺の家へ送ってくれた
正直、帰りたくなかったけど
あの有無を言わせない…昔の俺にとっては微妙に怖い笑顔で言われたのだから、仕方ない

家の前で、その人とわかれる

「それじゃあね。…えっと」
「……レッドです。ありがとう、ございました」
「ううん、こっちも、ありがとう。レッド君」

最後に笑って、手を振った。その人が帰るとき、強い風が吹いて、目を閉じる
……次に目を開けたとき、もうその人は居なくなっていた
夢?……でも、あの、分け隔てなく優しさを配るあの笑顔は、夢じゃないと信じたい


―そして、その人の面影に、少しだけ影がついた少女と出会うのは、その7年後であった





――――――
はい。レッドさんの過去捏造しすぎですよね(
その次の日に家に誰も居なかったのはまた別の話←
6歳です。6歳で料理って……出来てしまった子だ(ぁ
「少女」は言わずも彼の嫁です。自重しませんよ。
そして、「その人」は…「少女」のお母さんです
でも既に亡き人です。そりゃそうですよね((
ちょっと神サマに頼んで、故郷に帰ってきたとき、たまたま……的な
身ごもってるのは…あれかな、未練?((
レッドさんはそれを今でもだいたい覚えてて(翌日のショックは少なかった)
11歳のとき、挫けなかったのはその人の支えがあったから、とか……
今の自分があるのは、少なくともその人の出逢い、とか……
ごめんなさい。原作ブレイカーです。
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.128 )
日時: 2010/10/27 23:23
名前: 桜庭
参照: やっぱりこうゆう関係が好きだなー…

はじめの、挨拶におびえるにドキってした((リアルで云うのドキドキしちゃうから((

原作ブレイカー?最高じゃないか←(かっこつけんなよ
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.129 )
日時: 2010/10/28 17:11
名前: あずらび◆4fprnT0Yg.2
参照: When I wish upon a star...

れっどさぁぁぁぁぁぁぁんんんんんn(ry
そんな過去があったなんて……
捏造? んなの関係ねぇ! もうひとつの原作d(ry

全然自重しなくていいよ! それにしても出来た子d(

陽「クウは料理駄目駄目だよな」
空「そんなことないよ、黒い目玉焼きくらi「それが駄目なんだって」うっ」←
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.130 )
日時: 2010/10/28 20:26
名前: 天月

おーちゃん

まじですか(( 家族は平気だけどクラスの人にいうのはどきどきする←

最高…だと…
ありがとう!


あず

赤「?」←
そんな過去があったんですω
もうひとつの原作なんてそんなことできませんわ(

自重しなくていいのね!私もそうなりたい(

優「ちなみに始めての料理は」
赤「ホットケーキ」←

悠「大丈夫。兄貴、卵すら割れないから」
空「おまっ」
メンテ
Re: 光と闇の時空神  80&81話うp ( No.131 )
日時: 2010/10/28 22:24
名前: 天月

82話 底なし沼の実力


「ミスト“冷凍ビーム”で床を凍らせて!!」

ユウナの指示通り、ミストは一息の“冷凍ビーム”でフィールド全体を氷の地面にさせた
しかし、ここで会場の人々がざわめき始める

「? 相手は飛んでいるのに、なぜ地面を凍らせたんだ?」
「優奈様、作戦をたがえたんでしょうか…」
「まさか。優奈様に限ってそんな事……」


小さなざわめきも、人より耳のいい彼女には、小さく聞こえた。内心、舌を打つ
だからとて、このまま的外れなバトルを展開すれば誰も自分を「様」なんて呼びはしないだろう
それはそれで、肩の荷が下りるが……
自分と、彼は満足しないだろう。自分の穢れた欲のために大切な人との絆を蔑ろにしたくはない
……そのために、この作戦があるのだから


「プテ、“破壊光線”!!!」

彼は自分の作戦通りに動いてくれた
破壊光線がフィールドを貫き、風塵を巻き起こすため、彼に自分の笑みは見えないだろう
破壊光線は幸運中の幸運だったのだ


破壊光線がミストに迫る直前、ミストの身体は赤く光った
あとは、その風と氷の地面を利用するまで



破壊光線を放ったプテは、地面を破壊しながら、相手のジュゴンへと攻撃する
タイプ一致がなくとも、彼の指示に置かれたポケモンたちは…たとえ、1レベルでも最高の試合を見せるだろう
それは、彼の故郷の力と、彼の先天性のバトルの才能と熱意
そんな恵まれた才能の元指示を受ける仲間の攻撃は彼女の家族でも田打ちできないだろう
たとえ神の力を受けていても、たとえ両親のバトルの才を受けていても
彼と同じ、穢れ無き町の血を少しだけ流していようと
しかし、侮れないのも、彼と彼女は一緒である
底なし沼の実力は素人には計り知れないのだから

その底なし沼の実力は、いきなり沈めにかかる


やられたか? と彼が確認するのもつかの間
いきなり向こう側から強風が吹いてきた
同時に、砕かれた氷の粒たちも
突然の出来事で、プテラはうろたえ、氷の粒をまともに喰らってしまう

強風が止んだ頃、彼女の前には、雲の様な翼を広げた…チルタリスがいた
さっきの強風はあの羽ばたき…いや“吹き飛ばし”か
破壊光線が生み出した風塵の中、ジュゴンとチルタリスを交替したのであろう
まったくもって、誰も予想しない戦法だ

ユウナは自信を孕む笑みで告げる
愉快に、冷酷に


「ミチル“冷凍ビーム”」

チルタリスから放たれた冷たい息は、プテラを凍らせ、倒した
レッドはプテラにお礼をしながらボールに戻し、次のポケモンが入っているボールをとる
ユウナも疲労が目に見えてるチルタリスに無理をさせたと謝り、お礼をしながらボールに戻す
次に二人が出したのは……

「ピカ!」「ピル!」


放たれたボールから出てくるのは、同じ種族である、ピカチュウだった
まぁ…ユウナのピカチュウはレッドのピカチュウより一回り小さいが



「……次も容赦しないからね?」
「当たり前だろ」



2人は不適に笑い、指示を下す


続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  82話、番外編うp ( No.132 )
日時: 2010/10/28 23:01
名前: あずらび◆4fprnT0Yg.2

ぴかぴるきたわぁぁぁぁぁぁ(黙

電気鼠『僕も先輩たちのようになりたいっ!!!』
月光『そっかぁ、ピカとピルみたいになりたいんだもんね』
日光(年下……だよな、うん)
炎狐『ホープ先輩ぃぃぃ!!!』←

やばい、これは展開が見えないぞ……!
メンテ
Re: 光と闇の時空神  82話、番外編うp ( No.133 )
日時: 2010/10/29 22:01
名前: 天月

あず

ピカとピルは仲良しトゥないt(おいこら
光『浮気ではないのでご安心を。』
地球『あんたが言う事じゃないでしょ…』

光『たしかに、ピカ兄ちゃんは強くてカッコいいけど…私は…』
月(変なところで謙遜してやんの)←
希『はい!?』←
満『落ち着いて。ホープちゃん』

正直どっち勝たせようか迷う(
メンテ
Re: 光と闇の時空神  82話、番外編うp ( No.134 )
日時: 2010/10/29 22:19
名前: あずらび◆4fprnT0Yg.2
参照: オリキャラをNの妹様設定として作るのも悪くない気がしてきたんだ……!

あのコンビが組んだらつy...
いや、ピカとチュチュとピチュとピルがいるからこそ強くなるのだッ!!!(何

電気鼠『うわき? なにそれ、おいしいのー?』
明『(お前/あんた)は知らなくてもいい事実』

電気鼠『カッコイイよ! ピルおねーちゃんは!!』
月光『尊敬されてる。羨ましいなぁ』
炎狐『ファイトー! Hコンぱーっつ!!!』
日光『ツマンネ(´ー`)フッ』

よろしい、ならば引き分けd(ry
メンテ
Re: 光と闇の時空神  82話、番外編うp ( No.135 )
日時: 2010/10/29 22:43
名前: 天月
参照: おおおおおおおおおお!!!←

あのコンビーフは強い((
ボルト兄妹←

月『えっとねー浮気tt『わざわざ言わなくてもいいじゃないの』←

光『え、そう?』←嬉しそう
霧『調子に乗るなよ『乗るかッ!この空気!!』……』
希『……。あ、あぁ!なるほど!!』
地球(理解できなかったね)
満(だね)

そうか、引き分けか((
メンテ
Re: 光と闇の時空神  82話、番外編うp ( No.136 )
日時: 2010/11/04 21:37
名前: 天月
参照: イッシュのチャンピョンの出番(ぇ

83話 流離の頂点


「おー、あの子がお前さんの娘さんかい?」

リーグ会場の一番の特別席…
“チャンピオン専用席”に現チャンピオンであり、現宝来家頭首
そして、ユウナのたった1人の肉親である、ユウリが座っていた
ユウリの横に立っているのは…

「まったく…君も暇人だね。こんな遠くまで来るんだから。チャンピオンが」
「お前さんもキツイ一言を言うなぁ……。仕方ないだろう、私は流離の者なのだから」

少々ぼさぼさした赤と黄の髪を後ろでひとつに縛った“流離のチャンピオン”は苦笑しながらユウリを見る

「まぁ、君に事情があるから、僕は口出ししないけどね」
「………。そ、そういや…お前さんの娘さんの相手って……」
「ん? あぁ…。アノ子…レッド君は、バトルの相手でもあるし、生涯の相手…でもあるかな?
ちなみに、っていうか、彼も僕らと同じ、チャンピオンだよ」

ユウリは相手をみず、娘のバトルを見ながら言った
相手の顔が見えずとも、彼が驚いていることぐらい容易に想像できたからだ
まぁ、あの若さでチャンピオンの地位に建っているという事はすごいのだろうが
ユウリだって、彼と同じ歳のときにこの地位につき、数十年間その座を譲っていないのだ
きっと彼もまた、その座を奪われないのだろう。きっと……


「お前さんは、どっちが勝つと思う?」
「んー…2人は似た者同士で、実力も近いからねぇ…わからないな。予想があっても、つまらないし」
「お前さんは昔からそういう……ある意味捻くれ者だよな」

腕を組みながら、男は溜息をついた
ちょっと下の位置にあるユウリの顔は、笑ってるように見えて、内側は捻くれていることを、知っている者は多くも少なくもなかった
彼の幼馴染、親友、愛したヒト…
こう思えば、彼の本当の真実<ウチガワ>を知っている人物は、人徳といわれている割りに少ないと、男は思った


「捻くれ者…か。まぁ、それはいいとして…
そろそろ、戻ったら? “アデク”
君を心配している子たちだっているんだろう
…心配をさせるのは、気分が悪いよ」
「う……。わ、わかったよ……
――ユウリ、お前もたまには逢いに行った方がいいと思うけどな。じゃっ」


アデク――そう呼ばれた男は、ゆくっりと踵を返し、去っていった
アデクが去った後、ユウリは呟いた

「逢いに行く…っていうか、“キミ”は僕の傍に居るからね?」

何もない虚空に、彼はなでる様な仕草をしながら言った
その瞳は、とてつもなく……優しい瞳をしていた


「……ユウナは僕らの娘だ。負けるようなことはしないと思うけど……
レッド君も相当だから…本当、面白くなってきたよ」


くすっ、と笑う音がしたのは、気のせいだろうか――――?


     ―頑張って、ふたりとも―




続く
メンテ
Re: 光と闇の時空神  83話&お知らせうp ( No.137 )
日時: 2010/11/13 16:57
名前: 天月
参照: やっと終った^^;

84話 “勝”つか“負”けるか


「ちぇっ…さすがピカ。レッドにそっくりだよ、その天才さ」
「なにそれ、皮肉?」
「本心だよ。さて、次で最後。いっておいで!! ルナ!」
「フッシー!!」

お互い最後のポケモンをだす
ユウナは“あの時”の傷から完治したルナを、レッドはフッシーを


「本当、気があうね」
「だなー」
「まさか、勝敗も気があったり?」
「そりゃキツイなー。引き分けは」
「そうだね。……ルナ、“だまし討ち”!!」

ユウナの指示にルナはブラッキーとは思えないスピードでフッシーのもとへと向かう
ルナがフッシーの背中の花に攻撃しようとしたとき、レッドが口を開く

「“毒の粉”!」

指示を聞いた瞬間、花から紫色の粉…この場合、花粉を撒き散らす
ルナは一瞬焦ったが、すぐに意味深な貌をし、粉から避けるように身体を捻らせた
そしてそのまま回転しながらユウナの元へと降りる

『危ない危ない。もーちょっとで毒に侵されるところだったよ』
「ね。まぁ別に受けてもよかったんだけど…相手が毒タイプじゃ、ね」
『効かないんだよねー、まったく』

ふぅ、とルナは楽しそうに溜息をつく
ルナ…もといブラッキーの特性は「シンクロ」。己が毒・麻痺・火傷を負ったとき、相手にも同じ効果を負わせるという特性
だが、相手が毒タイプや炎タイプだった場合、毒と火傷は相手には受け付けない(麻痺は問答無用)
つまり、あのとき、ルナが毒状態になってもフッシーは無傷、というわけで、あの時避けられたのはルナの運が良かったということだ

「フッシー、“宿木の種”!」
「ルナ! “電光石火”で避けて!!」

フッシーから放たれる、種を俊敏に避ける、ルナ
鈍っていた、という様子もなく、怪我をする前と同じフットワーク力を見せていた
“電光石火”でフッシーの背後に迫ったとき、ユウナが口を開いた

「そのまま……“アイアンテール”!!!」

スピードを利用して、ルナは後ろ足で宙に浮き、黒い尻尾を鋼のように硬くしてフッシーに思い切りぶつけた

「フッシー!」
「へっへーん!! ルナ、“シャドーボール”!!」
「フッシー、“ツルの鞭”で動きを止めろ!」
「ルナ、気にせず、撃っちゃって!」

フッシーはすぐさまツルでルナにまきつくが、ルナは気にした様子もなく、口から黒い弾を生み出し、フッシーにぶつける
当てられて怯んだのか、巻きつくツルがゆるくなった隙をみて、ルナはツルから逃げ出した


「さーすが……。じゃぁ、こっからは…」
「小細工無しの一発勝負!!」
「だな!」

一発勝負、ということは、あと1つの技で勝敗を決めるということ
今のHPはルナの方が多いが、フッシーにはあの究極の技が残っているため、どちらが勝つかは、予想できなかった

「ルナ、“悪の波動”!!!!」
「フッシー“ハードプラント”!!!」

ルナからは、黒く邪悪な波動が
フッシーからは、緑に光った閃光が
波紋状に広がる波道と一直線に貫く光
2つの攻撃は、中心でぶつかり合い、黒煙を生む



――煙が晴れた頃、観客が見たものは………


「両者、戦闘不能!!」

審判が下したとおり、フィールド上に、2匹は倒れていた
ルナの場合、少しだけ血が滲んでいたが

「よってこの勝負、引き分け!!!」

お互い1勝1敗1引き分けだったため、ユウナとレッドの勝負は引き分けに終った
ユウナはルナを抱き上げ、レッドはフッシーをボールに戻す
2人はお互いを見つめて、ニッ、と笑った

準々決勝:ユウナvsレッド...引き分け

この時点で、次の勝負が、事実上の決勝となった
そして今この瞬間、時空の双子は、敵となる


         「「絶対、負けないから」」


続く
メンテ
ララバイ替え歌 Ver.R ( No.138 )
日時: 2010/11/21 09:56
名前: 天月 ID:fK5Pqtp6
参照: http://www.youtube.com/watch?v=fd2lGCRqcBY

*赤→優
*強がり乙女男前優奈様、男前赤(元からですね、はい)
*そんな2人が大好きな私は末期←


『……そんなことして、あんたが満足しても、ダメじゃない!!!』@for Yanagi
『私が居たじゃない。私は……先に見つけていたよ?』@for Sakaki
『あんたのその思いあがった理想、ブチ壊してやるから。覚悟して』@for Aogiri


君はみんなの前でいつも笑ってるね 君はみんなの居ないトコで独り涙堪えていた
そんな君の強がりに 過去の自分が重なった
こんな俺でも護れるかな? 最初は手を差し伸べてみよう

「大丈夫」
俺は何処にも行かないから

「大丈夫」
俺もホントに君が好きだから(仲間的な意味で)

ララバイ ララバイ ララバイ バイバイ
ララバイバイバイバイバイ
初めて 心から笑えたね
高鳴る鼓動――

ララバイ ララバイ ララバイ バイバイ
ララバイバイバイバイバイ
君を見るたび、高鳴る鼓動
この感情<キモチ>はなんだろう…


『―――ほんとうは、こわかった』


いつだったか君が言っていた
「人が居るから、絆がある」と
そんな事一度も思ってなかった
けど、今はそう、信じられるよ

「何か」を伝えたいよ
俺はいつも想ってるのに
だってそうじゃなきゃ
伝えられないままなんて、哀しすぎるし

「大丈夫」
そう言い聞かせてみた

「大丈夫」
後悔しないように、伝えるよ

「大丈夫」
当たって、砕けても

「大丈夫」
ホントは君が居ないとダメなんだ

ララバイ ララバイ ララバイ バイバイ
ララバイバイバイバイバイ
次逢うとき、俺の想いを君にぶつけるよ

ララバイ ララバイ ララバイ バイバイ
ララバイバイバイバイバイ
「大好き」としか伝えれないから
素直に言ってみよう


『私の一番大事な人は、アナタだよ』
『…あのね、私は一途なの!!』
『え、あ……好き、です』


ララバイ ララバイ ララバイ バイバイ
ララバイバイバイバイバイ

ララバイ ララバイ ララバイ バイバイ
「大好き」だよ

ララバイ ララバイ ララバイ バイバイ
「愛」しているよ

ララバイ ララバイ ララバイ バイバイ
ずっと「傍」にいるよ――
メンテ
84話の感想! ( No.139 )
日時: 2010/11/18 22:09
名前: あずらび◆2UZxO8bG3w ID:EyClbcME
参照: 戻ってきたよ´・ω・)

まさかの引き分けか!´・ω・)
つまり双子の対決か……わくてか!

ア「クウくんがんばれーっ!!!」
陽「ユウト負けんなー!!!」
空「ごっちゃだな! どっちも頑張れーーー!!!!」



ア(えーっと、ユウくんにも頑張ってほしい……かな?)
陽(なんつうかさ……ぶらk(ry 兄弟の対決ってモエルーワ!)
空(あんたはふだんしかYO☆)

もうすぐ時空神も終わるねぇ
次回作も頑張ってね!(まだ終わってません
メンテ
あずへー ( No.140 )
日時: 2010/11/19 07:21
名前: 天月 ID:JBBSmDkQ
参照: あずちゃああああああああああ(ちょ

おかえり!!!!!!
ずっとまってたよ!!!


この2人の決着は一生つきまs(ry
優「まじで!?」


双子だぜ…!←

空「おう、兄の名にかけて!!」
悠「無理無理(はっ」←
空「おまっ…」
悠「俺は兄貴をフルボコするためにうまれt(ry」


おわるんだなぁ´・ω・)
次回作がんばるじぇ!
メンテ
ララバイ替え歌 Ver.Y ( No.141 )
日時: 2010/11/21 09:56
名前: 天月 ID:fK5Pqtp6
参照: http://www.youtube.com/watch?v=fd2lGCRqcBY

*赤←優
*でも、赤さん視点と繋がってない^p^


―初恋の色は、太陽の色。
―やさしくて、つつみこむような。
―そんな、アナタに惚れました。
―私を水色の月というのなら、アナタは真っ赤な太陽。


貴方は皆の前で、いつも笑っている
辛いときも哀しいときも、いつだって笑っている
そんな貴方の優しさに、触れた私の心は冷たくて
そんな私を受け入れてくれた、貴方の心は、あったかく

大丈夫 この人なら信じられる
大丈夫 この人たちなら大丈夫

哀しいときも嬉しいときも
いつも笑おう
初めて、心から笑えたのは、貴方のお陰?

寂しいときも楽しいときも
いつだって笑おう
俯いたって貴方がさ、励ましてくれるでしょう?


いつだったか貴方が言っていた
「俺も、昔はキミのようだった」
そんな風には全然見えないけど、でも、その横顔は切なくて
何かを伝えたいよ 励ましとかじゃなくて
だってそんなこと、したってさ、傷はふさがらないから

大丈夫?
なんて訊ける訳がない

大丈夫
じゃないから、傷ついてるんだ

どうしよう
なにも、言えないよ

ごめんなさい
私は何もできないよ…

虚勢張りが真実<ホント>になった
哀しいおうさま。
でも貴方は、いつだってホントに笑っている

切ないときも、苦しいときも
いつも笑ってる
何が貴方を支えてるの?それはなに?


『―かなしいときも、うれしいときも
みんながいるから
おれはいつだって、わらえた。きょせいなんかじゃない

―さびしいときもたのしいときも
きみがいるから
だから、きみも、ずっとずっと

―笑っていてよ』
メンテ
85話 試合前、彼らは何を思う ( No.142 )
日時: 2010/11/21 17:10
名前: 天月 ID:fK5Pqtp6

《さぁ、やってまいりました決勝戦!!! 今回の選手は、シンオウ地方からやってきた双子対決!
その兄弟愛に傷が入らなければいいがー!?》

「「あるか!!!!!!!! 兄弟愛なんてもん!!!」」
(((ないのか……)))

思いがけない司会の説明に双子揃って反対し、ユウナ、レッド、シルバーは同じことを思いながら、心の中で溜息をついた

「ユウナとシルバーは一回負けてるんだっけ?」
「「言わないで(ください)。傷(つく/つきます)……プライドが」」
「う、ごめんごめん」

申し訳なさそうにレッドは言う。あの時平気面していた2人は、じつは結構実力的なプライドで傷ついていたのだ
気を持ち直して、ユウナは2人に問う

「どっちが勝つと思う?」
「んー…どっちだろーなぁ…」
「俺は……ユウトかな」

レッドは2人の実力を知らないため、曖昧な答え
一方シルバーは実体験をしたためか、あるいはオーダイルを倒したのがユウトのエーフィだったのか、ユウトに一票した
そっかー、とユウナは流すように言う。ユウナはどちらにも票を入れなかった
“あの時はあの時。今は今”が彼女の本音であった

「ちなみにさ、私とレッドのとき、どっちが勝つと思った?」
「え…っと……。レッドさん…?」
「ですよねー」

そりゃそうだ。とユウナは思う。自分は名無しのトレーナーで相手はチャンピオンなのだから(ユウナは名無しというわけではないが)、チャンピオンに票を入れるのは当たり前だと
それで、引き分けならば、まあ…一応、満足だ
まだ、時間は残っているのだから、その間に勝てればいい話ではあるから


「…でもさ、色々、大丈夫なのか?」
「なにが?」
「ほら…もし、どっちかが勝ったらさ、どっちかがココのチャンピオンになるんだろ?
…それで、クレームとか、批判とかそういうの…とか…」

レッドもそれ以上言いたくないのか、最後のほうは空気と同化するように話した
2人はそれに今気付いたのか、難しい顔をする
イレスシティで起こった、レイラの事を考えると…
レッドの言い分も、まったく可能性がない。というか、9割そうなるだろう
それに2人はシンオウ地方の者。チャンピオンになるのは、難しいのもまた事実

できるならば、ユウナは2人にそんなことを背負わせたくなかった
言葉の暴力は、拳よりも辛いものだと知っているから
そんなとき、ユウナの脳裏にある人物が思い浮かんだ


「お父さん…」
「え? ―――――あ! ユウリさんが認めなかったら…」
「うん。2人は…言い方おかしいけど、チャンピオンにならずに済むよ!」
「それか、ユウリさんがどちらかとバトルして、ボロ負けさせたら、当然無理だろうからな」

シルバーの言葉に、2人は頷く
先ほどの心配が一気に消え去った。そして3人は改めて、決勝戦を目に焼き付ける


(皆も、こんな風に、俺とグリーンの試合を見ていたんだろうな…
あんな大勢に、俺の存在を焼き付けられた。…なんか、びっくりだな)


フィールドに目を向けながら、レッドの記憶は、4年前に遡っていた
今と同じような舞台で、ライバルと戦ったときの記憶を、甦らせていた


                *

同じころ、双子はフィールドの対岸に立っていた
クウトは飄々として
ユウトは冷静だった

でも、2人は心の中では、嬉しくて、緊張して。そんな複雑な心境であった
まだ試合が始まらないらしく、クウトはユウトに話しかける

「なんか…実感わかないな」
「そうだね。…兄貴と戦えるなんて、あんまりなかったし」
「なー。ずっと、2人一緒だったから」
「こうして、兄さんとバトルすることが出来て」
           「「嬉しいよ」」

最後の最後にはもって、2人はプッ、と吹き出す
話が終わり、いよいよ試合が始まる
騒がしかった場内が、水を打つように静まり返った

静まった場内。響いたスタートの合図で、冷えた会場は一気に熱量を上げる


               《試合開始!!!!》




続く
メンテ
11(良い)25(双子)の日 ( No.143 )
日時: 2010/11/26 22:50
名前: 天月 ID:1PPn0JbU

番外編 いつだって、


「兄貴のバカ」
「……。何の意図があって?」
「なんにも。言ってみたかっただけ」

言ってみたかった。それだけでバカと呼ばれる自分って何だ。弟のサンドバッグか?
そうだとしたら、哀しい

「兄貴のアホ」
「…、」
「兄貴のチビ」
「……。」
「兄貴の…」
「五月蝿い!!!」

流石の俺も、堪忍袋の緒が切れそうだ
相変わらず、弟は冷静な顔。それが無性にイライラしてくる

「俺を罵って、そんなに楽しいかよ!!!」
「…別に」
「じゃぁ、なんで……!!」
「だって、そうでもしなきゃ、兄貴かまってくれないし」

!?
かまっ……え!?
なんて判りづらいデレだこんちくしょう!!
あ、これが噂のSデレってやつですか!?

「…んなことしなくても、俺はいつだってお前の隣にいるんだけど」
「…五月蝿い」
「ツンデレ〜Sデレ〜」
「お前も罵ってあげようか?」
「すいません。ごめんなさい」

顔がマジだったから反射的に謝ると、弟は吹き出した。ちょ、お前のせいなんだけど
声をあげないで笑うのをみると、俺も笑えてきた。声を上げながら、俺も笑った

「なに、笑ってんの…」
「しらねぇ…! だって、なんかおっかしくって…」
「それ…俺の台詞ッ…!!!」

最終的に、双子揃って笑い転げた
もう何が原因で笑ったのか判らなくなるほど
笑いの波が引いた後、ユウトが口を開いた

「…兄貴、今日、何の日かしってる?」
「え…良い夫婦?」
「それ、22日。今日は…“良い双子の日”なんだってさ」
「……俺たちのために作ってくれた日みたいだな。なんか」
「それはどうかな? この世に双子なんて五万と居る」
「お前…そこは“そうだな”って言えよ…」
「嫌だーノロケって思われるー」
「誰に」
「読者のミナサマに」
「あぁ…」

っつか、そんな発言していいのか?
理解しちゃった俺も俺だけど
読者……居たっけ?←酷い


「…ありがとう」
「は?」
「今…俺がこうして、笑ってられるのは、兄貴のお陰だから…」
「そっか…。俺、流石!」
「調子に乗るな。バカ」

あー、はいはい。照れ隠しですねわかります


きっと、大人になっても俺たちはずっと一緒だろう
だって…いつだって、一緒だったから

これまでも、きっと、これからも


「何笑ってんの。気持ち悪い」
「口の悪さも日々成長中だな……」




ギャグか…これって、ギャグなのか?
まぁ、ギャグやろうぜ! って気でかいてませんが(ぇ
昨日が良い双子の日だったらしいので、双子短編
とりあえず、兄弟愛っていいよねって話です(*・ω・)

バカップルにコメントを↓
優「クウトがメタ発言してることについて、話し合いたいな」
赤「うん。やめとけ」←

では!
メンテ
おーちゃんでっす!( ( No.144 )
日時: 2010/11/28 21:13
名前: 桜庭 ID:/aExc9CY

うおおおおおお!うおおおおお(黙れ

ど、どうしよう!
この場で言っていいのかな!((
このCPどこに行けば大量に見られますk(あ
ユウクウでもクウユウでも俺得なんだよ!
ベーコンレタスって(パンッ!)いいよね!(パンッ!)←個人的にはYURIもおkに近くなってきt(

↑物凄い告白した気がしてきた(トイレにすみます、これからは!
メンテ
おーちゃんだね!← ( No.145 )
日時: 2010/11/28 21:41
名前: 天月 ID:B5KFf3vA

うはあああああああああ!!!((

え、も、もう私吹っ切れちゃったからいいよ!(お前

ど、どこだろう…とりあえず私と一緒に布教しようz(ry
私はどちらかというと下克上が好きだ!←
ベーコンレタスって!(ずしゃっ)本当いいよね!(どごっ)

大丈夫さ、私だってもう吹っ切れてるんだから(大事なことなのでry
住むなら私の家にトイレにおいd(
メンテ
みーちゃんだ〜〜〜← ( No.146 )
日時: 2010/11/28 22:04
名前: 桜庭 ID:/aExc9CY

タイトルに吹きましたwwwwww

wwwよかったぜよ!!((

今になって超恥ずかしいんだけど、どうしよ(ry
下克上って!(パンッ!)いいよね!(パンッ)←なのでうちのCPは下克上が多いです((

大事すぎるね!((
わーい!行くいk(ry
メンテ
みーちゃんDARO!(おかしい ( No.147 )
日時: 2010/11/28 22:10
名前: 天月 ID:B5KFf3vA

うふふふううhh(((((

当たり前じゃないですか。姉さん←
空「色々まざっとる」
悠「例えばどのへん?」
空「敬語とか…海苔とk「はい終了」


いいんだ、恥ずかしがらなくても!(お前はもちっと落ち着けよ
下克上万歳!!! ビバ・下克上!←
悠「…あれ、でもユウナは…」
優「あ、ある意味下克上だよ!」
空「お嬢様と一般人ですねわかります」
悠「あぁ…」
優「でも……あれ…?結局同じくらいじゃ…」←

大事すぎるよ!(
こいこいー!!!
メンテ
⊂二二(^ω^)二二二⊃ ( No.148 )
日時: 2010/11/28 22:18
名前: あずらび◆2UZxO8bG3w ID:rFlnaHLg

べーこんれたすもYURIも下剋上も好きな私が入りますよっと!←
悠空も空悠も美味しいけど、悠空悠が大好きなんだ...!!←
もちレドユウとかゴーマイとか俺得だけどユウマイもいけるんだよ(もぐもぐ

俺の家の子だったらクウアリとかなんだ((((
陽空? ヒナアリ? なにそれおいしいの…………?

っと、割り込みさーせんしたっ(シュタッ
メンテ
わっぴょい!なんかやってきた!( ( No.149 )
日時: 2010/11/28 22:33
名前: 天月 ID:B5KFf3vA

タイトルに吹いた。どうしてくれるんじゃいっ!(また色々混ぜて

とりあえず下克上なら何でもいけるぜ!←真正のアホ
優「でもなんで?」
天「上が下に翻弄されるって萌えるじゃないですか」
優「……? あ、あぁ……あ?」←
天「はっはっは、キミはまだまだ子供だなぁ!」
優(うぜぇこのオッサン…)←オッサンちゃう

悠空悠…だと…!?←
リバってどうかけばいいですか(キリッ←
悠「真顔で聞く質問じゃないよね…」
空「あぁ…。でも天の頭は沸いてるから…蛆虫が」
悠「あぁ……可哀想に(棒読み)」
ユウマイ……!?なんだその新しいドアは!(もう一回死んで

いやいや、クウアリおいしいですよ(もぐもぐ)
優「っていうか、なんかどんどん…どんんどんなっちゃってるよ!」
赤(あぁ…まだいえないのか…可愛いやつめっ!)
優「うざっ…なんかにやけてるよこの人…」
赤「その毒さは誰から得たスキル?」←

割り込みオーケーなのさ!
メンテ
参照1000突破記念! ( No.150 )
日時: 2010/12/07 23:00
名前: 天月 ID:lKYYMHIw
参照: ものすっごくシリアスをかきたい(ぇ

1000Hit記念 「あいうえお作文」
*ばかっぷるでおおくりします。…ホントは、絵にしたかったんだぜ…―


―赤優であいうえお作文―

“あ”
赤「ユウナは冬でもあったかいなー」
優「……レッドのが、あったかいよ」
―暖かい、灯火―

“い”
優(いつも以上にむしゃくしゃする…。理由はないけど)
赤「ユウナー……また、嫌なことでもあったのか?」
優「……ううん。もうなくなった」
―嫌なことを、消してくれる光―

“う”
赤「ユウナーユウナーユウナー♪」
優「ッ、あぁもう、うるさい!!! バカの一つ覚えみたいに、連呼しない!!」
赤「だって、ユウナがすきなんだもーん」
優「……っ、」
―うざったいけど、大好きです。…素直なところが!―

“え”
優「…レッドって、いっつも笑顔だよねぇ」
赤「どったのいきなり」
優「いや…なんでかなぁ、って」
赤「そりゃ……ユウナが居るからだろ」
―笑顔の源?それはキミ―

“お”
赤「おーきなくりのーきのしたさんー」
優「誰だよ!」
赤「あーなーたーとわーたーしー」
優「……あなたって、誰」
赤「なーかーよーく…遊びましょう!」(手を握る
―大きな心の、赤い人。あなたとわたし、仲良く手を繋ごう―

結果→優奈さんがもう1人の赤い人にしか見えない。ようはツンデレ乙
レッドさんマジいい子。優奈さんマジ(心の中が)デレデレ
とりあえず、お互いが大切なんだけど素直に表現できるかどうかの違いですよね
“お”はギャグに挑戦してみたかった。ごめん

くっだらないけれど、1000Hit記念だぜ!(
メンテ
おめでとう! ( No.151 )
日時: 2010/12/08 22:02
名前: あずらび◆2UZxO8bG3w ID:uzAXh/NI
参照: 正臣君可愛いよ^q^

今更だけど1000HITおめでとう><
相変わらずのバカップルは美味しく頂きました←
次は悠空d(ry
絵、見たかったんだぜ……(´・ω・`)しょぼーん
なんか赤さんがウザくなってr(いいえ過保護です

空「いいねーバカップルは……」
俺「リア充爆発しrお!!!11」
陽「…………」
メンテ
@あず ( No.152 )
日時: 2010/12/09 18:31
名前: 天月 ID:XE3UnP8E
参照: ものすっごくシリアスをかきたい(ぇ

あず

ありがとうー!!!><
相変わらず、バカップルすぎてごめんなさいm(_ _)m
悠空は…ここで書いて大丈夫か?(ぁ

絵はねぇ……うん(何
赤さんは過保護で世話焼きのお母さんです本当にry

優「レッドのせいだ……(照」
赤(かわっ、めちゃかわっ……)←末期
天「リア充なんて爆発すればいい。もう知らん」
メンテ
86話 時の利 ( No.153 )
日時: 2010/12/16 20:29
名前: 天月 ID:aaVMMjcQ

86話 時の利


―その瞳あらば、確実な未来が見通せ、真実の過去が見渡せるであろう―
そのチカラを持つ者が望む限り、その能力は無限なのだ

かつて、そのチカラで死を視てしまった少年は、チカラを嘆いた
視たくもない。だがチカラは彼から離れることは無い。永久に、永遠に
たとえ、彼が死を迎えたとしても、そのチカラから逃れることは出来ない


(……本当の死は、俺たちには無いから)

だが、そのチカラは今の彼には簡単に制御が出来ている
未来も、過去も、現在も。彼が望まない限り、視える事は無い

(…だから、今も、視ない)

これは、勝負なのだから。




「レイド、“瞑想”」

レイドと呼ばれたエルレイドにユウトは指示をする。レイドはその場ですっ、と目を閉じた
一瞬、レイドの身体が淡く光り、レイドは再び目をあけ、構える。たとえるならば、侍の、武者の、武将の如く


一方、クウトが出したのはギャロップのロップであった
炎のたてがみをゆらゆらなびかせ、主人同様飄々といった感じで立っていた

「―ロップ、気、つけろよ?」
『判ってる。俺だって……落ち着くときゃ、落ち着くよ』
「そうだといいな。…ロップ、“火炎車”」

すっ、と指をさし、クウトは指示を下す。ロップはソレに従い、炎を全身に纏いながら、高速でレイドに近づいていった
―ロップの炎がレイドに触れる直前、凛とした声が響く

「“辻斬り”」

ヒュ、と風の音がした
レイドの姿は見えず、ロップはキョロキョロと周りを見る。その間、自分の身体は傷つけられていく
相手が見えないもどかしさと、傷つけられる痛みで、ロップの怒りが次々と積み重なっていく
ヤバイ、と思いクウトはすぐ指示を出した

「“火炎放射”!!!」

主人の指示で怒りが沈み、ロップはその馬口から周りを熱するほどの炎を吐き出した
これならレイドも当たるだろう、とクウトは考えた上での指示だった
―案の定、レイドは炎に当たり、ユウトの下へと戻った

「あつい……」
『そんな事言ってる場合ですか!?』
「だって、熱いもんは熱いんだもの…。まぁいいや、こんなうざったい熱、さっさと冷ましましょうか。レイド、“あまごい”」

熱を冷ます、と言って、ユウトはレイドに雨を降らせ、本当の意味で熱を冷ました
炎がまだ残っていたため、一気に蒸発してしまった炎が白い煙がフィールドに広がっていく
もちろん、炎と熱を消すためだけに雨を降らせたわけではない。7割がそれなのだが。…残りの3割は、相手にあった
―ギャロップの外側のほとんどは炎。雨が降るイコール、身体の炎が消える、つまりは……

「弱っちゃうよねぇ」
『……怖いですよ。まぁ…いい作戦ではありますが』
「たとえ兄貴だからって、容赦しないよー」
(……いつものことでは……)

レイドはあえて突っ込まず、再び構える
対して、ロップは炎が消えかかって弱っているため、ぜいぜい、と息を荒くしていた
クウトは見ていられなくなり、ロップをボールへと戻す。そして次に出したのは……

「いけ、クライ!!」
(ライボルトかー…)

クライは電気タイプ、そして今現在の天候は雨……
ユウトは、「アレ」がくるだろうな、と今より少し集中してみた

「クライ、“充電”」
「(やっぱり)…レイド」
「っしゃ、いけクライ!!“雷”!!!」

充電し終わった途端にクウトは指示をした。雨雲は雷雲に変わり、そして……
レイドの頭上に落ちた


                はずだった


「なっ!?」
「ざんねーん。レイド、その雷を……地面に、打ちつけて消滅させちゃって」
『御意』

レイドは刃のような腕をあげ、雷を防いでいた。…“念力”で
ユウトの指示どおり、レイドは腕を勢いよく振り下げたのと同時に、念力で留まらせていた雷も地面へ打ち付けられ、吸収され消えていった

「ッ……。こんな使い方って……」
「あるんだよねぇ、それが。レイド“サイコカッター”」

冷たく言い放ち、ユウトはトドメと言わんばかりに指示を放った
エルレイドは両の刃を垂直に斬り、真空波…ならぬ、念力の刃をクライへと飛ばした

「クライ、よけろ!!」
「レイド“サイコカッター”」

クライはギリギリ避けるものの、レイドは再び同じ技を繰り出してきた
クライの体力がもつか、それが勝敗の境界線であった


   ―その瞳に未来視えなくとも、未来を創りだす頭脳があるならば……―
            (俺は、負けないよ)
メンテ
強さをください ( No.154 )
日時: 2010/12/21 16:33
名前: 天月 ID:fK5Pqtp6
参照: http://www.youtube.com/watch?v=-rlnaEHUY4w

原曲:翼をください ―強さをください―@いつもの3人
◇=ユウト ◆=クウト ◎=ユウナ ▲=全員



◎ 今、私の願事が 叶うならば 愛情が欲しい
この心に、母親のように 優しい愛を注いでほしい

▲ この大空の世界の下で 生き続けてるよ
哀しみの無い、自由な空に 願いを捧げて、生きてる



◆ 今、富とか栄誉だとか いらないから 強さが欲しい
◇ 子供の時、救ってくれたこと 今も同じ 救ってくれてる

▲ あの大空に翼を広げ、飛んでゆきたいよ
哀しみのない自由な未来(あす)へ 翼はためかせ生きたい



◎ あの太陽が見守る下で 皆生きている
◆ 哀しみのない 自由な未来(あす)へ
◇ 希望持ち続け

◎ この大空が包む世界で 皆歩んでる
◆ 哀しみがない、自由な世界(あす)を
◇ 目指し続けて

         

           ▲ 生 き て る!


―――――
│´・ω・)<…短かった…orz
メンテ
投稿キーめんどいザマス← ( No.155 )
日時: 2010/12/24 15:43
名前: 羽月 ID:rMqqbydw
参照: おひさー

おお、替え歌だw
良い歌詞じゃないか;ω;泣けますな(


>85話
兄弟愛……無いの?←
普通にビックリしたんだけども((
メンテ
はずにゃああああry ( No.156 )
日時: 2010/12/24 17:38
名前: 天月 ID:NjM1mR72
参照: さてどうしたものか(

はずーにゃん(

とーこーきー面倒ですよn(ry

積んだので替え歌った(ぁ
元歌詞も結構いいかしなのですy(ry


優「ほら、2人ともツンデレだから…」
赤「そんなの初めてきいた…」
優「^p^」←なにがあったし

愛はあるとおもうぜ、ホントは(
メンテ
クリスマス! ( No.157 )
日時: 2010/12/25 20:23
名前: 天月 ID:..qgHe2U
参照: 皆様メリークリスマス! マンガにしてほしry

番外編 聖なる夜にお約束 *スタレンコーベ ×かもしれない ○になった*


〜双子バージョン〜

「クリスマスだね、兄さん」
「そうだなー……って、お前は誰の上にのっていやがる」
「兄貴の上」

即答かよチクショー!!!
いや、まて、なんで上にのってんの!?

―数時間前―

「クリスマスとぅ…ツリー?」
「今、トゥリーtt「言ってない」……まぁいいや、そのツリーの天辺の星さ、俺が肩車すっからユウト、つけてくんない?」
「えー……………。うん、判った」
「んじゃ、ほら乗ってー(その間はなんだろう……)」

―終了―

そうだ…それで俺がバランス崩して……俺の上にユウトが覆いかぶさってんのk……
いや、まてこら、この体制明らかにおかしいしなんか危険信号!


「……兄貴、何ニヤニヤしてんの」
「うぇ!? べ、べちゅに………あ」
「……噛んだー。兄貴がかんだー、べちゅにって、ベチュニア?」
「どこだよ! …あーもう!! 父さんきたら(色々)困るからどけろ!!」

っつか俺が恥ずかしいから!!
――――どける気配が無い………

「え、ゆ、ユウトさん……?」
「嫌に決まってんだろバカ兄貴。こんな美味しいてんk「ここで言うんじゃねぇえええええええええええ!!!!! 仮にも健全な掲示板だぞ!!!!」←予期せぬ展開につまらないことを口走った


〜終ろうか〜



〜赤優バージョン〜


「おー!! ユウナの手作りケーキ!!」
「はぁ……なんとか出来た…。ったく、こーいうお願いはもっと前に言ってよね!!」
「でも俺昨日山(シロガネ山)から帰ってきたばっかだしー」

確かにそうだけど……ポケギアだって最近、山でもかけてるように進化してるんだし……
逆に来なくって心配だったんだからね!!!
…なんて言える筈が無い

そう思ってる私を差し置いて、レッドはケーキを食べようとしている
……ま、いいか。小さいことは気にしないでいこう……

「ん、うまい!! 去年よりずっとうまい! 去年もうまかったけど!」
「……そりゃどうも。…でも本当に美味しい?」
「なら自分で確認すればいいじゃん」
「ふぇ?」

そう言いながら、フォークに新たに刺したケーキの欠片が
……食べろ、と?

「ッ……!!!」
「どしたー? ………あぁ、間接キスと……?」
「なっ!?//////」
「可愛いなー、なら、俺が口うつs……「結構ですッ!!! あとは自分だけでお楽しみください!!! メリークリスマス!!」

帰らないと本当やばい!大事な何かが終る気がする!!!
「えー」と駄々こねるヤツの腹を蹴って(酷い)帰った



(ったく……恥ずかしいっての!!!)
(あーもう、かわいいなぁユウナは)


〜リア充爆発しろ〜



―ATOGAKI―
ふへへ^p^サーセン^p^p^p^p^p^←
特に双子編さーせん((
最初はシリアス?のはずだったのに…どうしてそうなったんでしょうね。
赤いのが微変態なのはわかるとして、弟様どうしたんでしょうね本当に…((
馬乗り(←自重)と間接キスというお約束。………恥ずかしくなったら消します……
では皆さん、メリークリスマス!!
メンテ
<><>カッ ( No.158 )
日時: 2010/12/28 01:41
名前: 桜庭 ID:/aExc9CY

<><>カッ←これが現在の大庭です

うへへごちそうさまな展開があったので携帯だろうがなんだろうがコメしちまうんだぜぇ!((

マイ「べちゅにあ?」
コウ「べねちゅあ?」
アヤ「こっちみんな!・・・しまったorz」

馬乗り展開がもっとほしかったなんていえないんだからねっ!((

というわけで、クリスマス爆発しろ!((失礼しました^^;
メンテ
×変身 ○返信 タイム ( No.159 )
日時: 2010/12/28 11:10
名前: 天月 ID:B5KFf3vA
参照: シリアスってなんだっけか。

おーちゃん
ちょwwww白目wwwww←
コメントありがとうございます隊長!(

優「べ・・・こんれたs「Σ(・ω・`)」←兄ちゃん
悠「べ……ベランダ…」
空「だからなんなんだよ!」


馬乗り展開はちょっとやばかったねっ!(ヤケ
でもいつかやってみt…げふんげふん

クリスマスとバレンタインデーなんてなくなれ!(
メンテ
87話 空の意 ( No.160 )
日時: 2010/12/30 19:36
名前: 天月 ID:KSo1Lqb2
参照: 兄貴の本気。ヘタレの本気(ぇ


   ―その拳あらば、世界の総て、神おも滅することが出来るであろう―
そのチカラ、汝の意思(おもい)おも滅せれるのだろうか…

彼はそのチカラを、悪に用いたことは一度とて無い
正に用いたことも、ない
正にも悪にも、容易に転じることの出来るそのチカラ
人も、神おも、殺めることのできるそのチカラは、彼に永久(とわ)に纏わりつくであろう
たとえ、彼が死を迎えたとしても――――


(…まぁ、もう、“アイツ”を置いて逝くなんて、しないけど)

かつて、大事な命を護るため、命を捨てた“前”の彼は
“今”、生きて、生きて、その大事な命を護ると、誓っている

(もう、泣かせないために)
でも、これは勝負だから、贔屓なんてする真似はしない。


クライはもつだろうか。クウトはそれだけが気がかりだった。
戻そうか、という選択肢はあった。けれど……

『俺は戻る気なんてありません。倒れても、最後まで戦います』
(なんていうから……戻せないんだよなぁ)

情に弱い彼は、クライの強い意志に折れてしまったのだ。断じてクウトが非情な人間、というわけではない
生憎今の天気は雨。……雨?
はっ、として、クウトは閃いた

「クライ…“雷”。とりあえず…撃ち続けろ!!!」

指示に従ってクライは雨雲からイカヅチを落とし続けた
外されたイカヅチは地面に吸収されていく

(飽和水蒸気。もちろん、地面にだって電気を吸収できる量は限界がある。電気は水のように土を流れることは難しい。
それに、数撃ったら一発は当たるだろ!!)

最後の策略の通り、クライの撃ち続けたイカヅチの一発がレイドの脳天を撃った
クウトは手をグーにして小さくガッツポーズをした
そして大声で続ける

「クライ“雷のキバ”!!!!」

クライは、麻痺しているレイドの元へ一直線で向かい、首あたりにガブリと噛み付いた。電気と共に
レイドの身体の内側、外側に電気が流れ、外側が焦げていく
首をつかまれているせいで上手く動けず、文字通り「されるがまま」攻撃を受けた

「レイド! ……ッ」

ユウトとて、冷たく非情な人間ではない。立っているだけで限界のレイドに指示をするのはどうなんだ。とうろたえていた

形勢逆転。
今の2人の状況を当てはめるなら正にその言葉であった


「……兄貴をなめちゃ、いけねぇよ」
「…………なめてなんか居ないよ。さすが、父さんを目指しただけあるね」


         ((負けるなんて、俺のプライドが許せない))


続く
メンテ
かんそそそっ! ( No.161 )
日時: 2010/12/31 00:15
名前: 桜庭 ID:Jie6AZe.
参照: 自重せなアカンか(次話のことです

「……兄貴をなめちゃ、いけねぇよ」

これはイッシュ(一種)の殺し文句かしら……(誰だお前
うへへ惚れちゃうだろ!そんなこと言ったら!(すいません

ヘタレでもイケメンなんだろ?問題ないさ(きりりっ
メンテ
おちゃちゃちゃ!(なんか違う ( No.162 )
日時: 2010/12/31 00:29
名前: 天月 ID:ZMAm5iUo
参照: 兄貴の本気。ヘタレの本気(ぇ

おーちゃん

参照>自重…だと…(おい

まさに下克上阻止。(ただし私はそんな事許すはずが無い(CP的な意味で←
惚れちゃえ惚れちゃえー!このこのー!(うぜぇ
悠「惚れたら……」
空(弟が 怖くて 嫌だ)
優(一句よむな)


ヘタレでも男前なんですよイケメンなんですよ。←
メンテ
行く年、来る年、笑う年! 前編・大晦日編 ( No.163 )
日時: 2010/12/31 23:23
名前: 天月 ID:ZMAm5iUo

〜双子でお送りします〜

「あー……コタツが恋しい……」
「俺じゃ、不満ってわけ?」
「いや、そうじゃなくて…」
「だって、兄貴が俺よりコタツを選ぶからー」
「何その恋人を選んだみたいないいかた!」

ああ、俺は今年の終わりまでつっこまなければならないのか……
そのコタツ(家には存在しない)に対抗するが如く、さっきより密着された
うん。摩擦効果で確かに暖かい

「あー兄貴暖かい……。主に手が」
「手だけかよ…。ユウトも暖かいなー…」

摩擦とかじゃなくて、ユウトの「心」が暖かい。……こんなクサイ台詞を言うなんて……
聞かれなくてよかった


「っ、ひゃぁ!?」
「兄貴、びっくりしすぎー」

ぴと、と首に手が当たって、その冷たさに思わず声をあげた
当の元凶は俺の反応に笑いかけてるし

「いや、お前の手ェつめた……。あーなるほど、そっか」
「?」
「いや、前聞いた話なんだけど、手の冷たい人は心が暖かいんだって」
「へぇー…、じゃぁ、兄貴は手が暖かいから……。心も暖かいんだな」
「!?」


え、これがデレってやつですか、神サマ仏サマ閻魔サマ
今もあったかーいとか呟きながら手を握ってる
あーなんかもう、はずっ!はずかしい!!


「……兄貴」
「んー?」
「………ありがとう」
「は?」

急に、何。
恥ずかしくて目を逸らしてたけれど、またユウトのほうを向いた

「……いま、俺がココに居られるのは、兄貴のお陰だから……。だから、ありがとう」
「……何言ってんだ、水臭い。俺たちは“2人で1つ”だろ? 俺だってお前が居なきゃ生きていけなかったと思うからさ
だから、その……俺も、ありがとうな」
「――――そうだな」



(生きていてくれてありがとう)
(生まれてきてくれてありがとう)


      ―あなたと一緒に居ることができて、ありがとう―



終わり

ということで大晦日(というか年締め)は双子で!!
デレ弟様で終らせていただきました(お前…
とりあえず2人にありがとうって言わせたかったんだぜ(
「神サマ仏サマ閻魔サマ」…。最後の方は「ですよ!」と言いそうだ(ちょ

後編の初詣は、バカップル・赤優です←
私は八幡宮にいくよ!(だからなんだ


では皆様、良いお年をー!!
メンテ
あけおめー!!! ( No.164 )
日時: 2011/01/01 00:01
名前: 羽蛇瑠 ID:vFU1ftFA
参照: あけおめー

明けましておめでとうございます!!!

今年もよろしくお願いします!!!
メンテ
まっさんぇ( ( No.165 )
日時: 2011/01/01 00:31
名前: 天月 ID:aKp2.6/A

あけおめえええええ!!!

今年もよろしくねー!!
メンテ
番外編 行く年、来る年、笑え年! 後半・初詣編 ( No.166 )
日時: 2011/01/03 15:16
名前: 天月 ID:3Ur.q51w
参照: 初詣は3日までだから、セーフなんだよ!(

〜ずっとバカップルのターン〜

カムイシティの宝来神社。今日も人でいっぱいです
そこにおでましバカップルはというと……

「いやー人いっぱいいるなーっ」
「そーだねぇ…。うぅ、さむっ!」
「大丈夫か?」

そう言って、レッドは何気なくユウナの手を握ったのです
もちろん今年もツンデレ常備運転なユウナは顔を真っ赤にします
ギャーギャー騒ぐユウナを尻目に、レッドはちゃっかりユウナの手を引きながら境内へと向かいました


(もうぅ〜!! レッドのバカー!!)
(かわいいなぁ、ユウナは)



               *

さて、お参りも終わり、次は「おみくじ引こうぜ!」の勢いで2人はおみくじを買いました

「…ユウナ、どうだった?」
「………“また”、大吉……」
「え、俺も“また”大吉なんだけど」
「「………ワンパターンすぎる……」」

いったいいつから大吉のオンパレードなんでしょうね
それはともかく、2人は見事に大吉を当てたようです
さて、このあとどうするのかというと……


「絵馬、かう?」
「いや、それより御守じゃね?」
「えー、絵馬じゃないの?」
「御守のほうがご利益あるだろ!!」
「絵馬のほうが直接的なお願事叶うじゃん!!」
「じゃぁユウナのその直接的な願いって?」

何故ケンカになるし。
負けず嫌いな2人は変なところで頑固なのでした
ほぼ怒りに身を任せたユウナはつい口が滑って……


「レッドとずっと居られますように。って書こうと……」
「へ…………」
「え、あっ、今のはっ……!!」
「ユウナ……マジ?」
「ちっ、ちがっ……くはないけど……。あーっもう!! 何言ってんの私ー!!!!」
「……………」

あまりの恥ずかしさに沈黙が訪れる
2人ともまだ若くて可愛いのです。初…ではないです
にしてもこのバカップルっぷりは微笑ましいですね


「……じゃ、じゃぁ…両方…買おっか……」
「…………うん」


御守と絵馬を買って、絵馬に先ほどの願事を書き…
羞恥で会話が成立せずに、帰って行きましたとさ


             *


ユウナの家の前で、今日はお別れです
さすがに送り狼にはならない。さすが、へたれdd…紳士ですねレッドさん

「じゃ、じゃぁな。ユウナ…」
「う、うん…。またね、レッド」
「……さっきの、願事…さ」
「う、うん」
「………すっげぇ嬉しかった……」
「ふえ!?」
「いや、ユウナの口から、そんなこと出るなんてさ。そう思ったら嬉しくって…頭回らなくなったんだよ…」
「私は…いつも想ってるよ? だって、レッドは私の大切な人だもん
だから…一緒に、居たいって…いつも想ってるよ…?」
「ッ……。……うん。俺も、同じこと想ってるよ
ユウナ、大好きだ!」
「……私も、大好きだよ」


今年初の告白
冬なのに熱々ですねお二人さん……


そうして、今度は笑顔で別れましたとさ


終われ
――――
あますぎて砂吐きそう……((
ユウナはばっちりツンデレキャラになった…(
どうでもいいけど私は末吉でした←いいのかわるいのか…

では今年もよろしくおねがいします!
メンテ
かんそーう ( No.167 )
日時: 2011/01/10 18:45
名前: 桜庭 ID:U.Dg/8gE
参照: 勘違いさせちゃってごめんね

へたれddでとめたみーちゃん、すべて書いてもいいんだぜ←
なぜなら、レドユウは公式だから!(言い切ったよ

あばばry
甘いのかけないから羨ましいよおおおおおおおお

手風呂でも絵うまいねええええええ(羨ましいっす!
メンテ
おーつあんへ( ( No.168 )
日時: 2011/01/10 20:42
名前: 天月 ID:nGL.H/lo
参照: 私こそごめんね;

おーちゃん

ウへヘ^p^
僕へタレだから最後までいけないんだぜ(あれ?
公式なのか!今知った!(
ゴーマイも公式ですよ(きりりっ


私も甘いのかけねぇよおおおおおおおお!!
リア充みてても「結婚しろ」としかいえねえよおおおおおお!!

んなわけねええええええええええ!
もっと上手な人がいるんだよ!(
メンテ
赤キ勇者     原曲:悪ノ召使 ( No.169 )
日時: 2011/01/21 21:26
名前: 天月 ID:fK5Pqtp6
参照: http://www.nicovideo.jp/watch/sm3568115

キミは皇女 俺は頂点
同じで違う 高みの者同士
キミを護ろう。その為ならば
俺は肩書きだって、捨ててやる


キミと初めて出逢ったときに
俺は確かに感じてたんだ
あぁ、この子は昔の俺と、同じように孤独なんだと
自分と他人(ひと)に線を隔て 独りでそこに生きていた
俺ならキミを救えるかな。まずは手を差し伸べてみよう

キミは孤独 とても儚く
負の感情を背負い続けた
泣くことさえ、できないなんて
キミは、その瞳(め)で何を見てたの…?


時が過ぎ行く度にキミは 少しずつ笑顔になった
だけど培われた 虚勢の仮面は簡単に、取れないままで
傷が付いたその心を、「平気だよ」と強がって
キミはいつも笑ってた 今にも崩れそうな顔で

虚勢張りの哀しいキミは
人に縋る術を知らなくて
キミの心を癒せる者は
まだこの世には居ないというの……?


キミの過去を知りました。キミの父の言葉によって
「アノ子の母親は居ない。そして僕も、愛せなかった」と
キミは生涯孤独の身で、味方なんて居なかった
キミの事を癒せるのは、俺たちだと確信した

キミは神ノ子 独りぼっちの
愛を求めた 哀しき天使
ずっと、いつも、叫んでたんだね
「だれか、たすけて。わたしのことを」

“これは長い物語の 序章の1つのお話です
創造主の意思を継いだ とても可愛い、少女の話”

自分と他人(ひと)に線を隔て    ―偽善者だと人を嫌って
独りでそこに生きていた       ―だけといつも願ってた
今助けるから、待っててよ      ―誰か助けてくれるかな
キミの笑顔が見たいから       ―私を受け入れてくれるかな…?


キミは皇女 俺は頂点
同じ孤独を味わった者同士
俺はずっと傍にいるからね。だから笑って、俺の姫サマ

―もしも、生まれ変わったらさ、幸せな世界に生きさせて…



―よくわからない解説―
とりあえずテーマは「ユウナを救い隊」です
ユウナ(というか宝来家)は人としての頂点
レッドさんはトレーナーとしての頂点
同じようだけど結構違う、高みの人同士ということです
でもレッドさんもユウナも事情は違えど、両親の居ない環境で育った孤独な子
レッドさんは何とか自分で脱出できたけどユウナはそうはいかなくて、じゃぁ俺が助けてやろうじゃないの!
という感じで、ユウナを救い出す物語が始まります。スペ原作の3章が終った辺りから。
レッドさんとユウナは2章の頃に出逢ってますが、まぁすぐにレッドさんきえるんd(行方不明です

まぁ十人十色なスペメンバーと一緒にいたらどんな子も笑顔にはなるよね。約2名ほど証明してるし(←
でもそれでも虚勢っていうのはなかなか取れなくって
どんなに辛くても「大丈夫」の一言で片付け、泣くこともできない
そうなってしまったのは、キミは一体なにを見て生きてきたの?と皆疑問に想うわけです
特に赤青金銀は。うちの赤さんは最強の男前だと信じてる。変態でもなければヘタレでもない、最強の男前です本当にry
メンテ
おーつあんですー ( No.170 )
日時: 2011/01/22 17:21
名前: 桜庭 ID:kBwuY4r2

明日は試験で鬱気味なので、みーちゃんで癒されにきたんだ(きりっ←

久しぶりの替え歌!
なのに相変わらずうまくて羨ましい><うわぁん((

みーちゃんなら自作の歌詞が出来ると思うんだよね、うん((ダレダオマエハ
自作の歌詞wktk(作る前提で考えてますよ、私は
メンテ
おーつあんでしたか(ぇ ( No.171 )
日時: 2011/01/23 12:04
名前: 天月 ID:05luR95g

なんだと……いやし…癒されるだと!?(なんだおまえは

そんなことないのですよ(キリッ
本編がまったく進まないんだ^p^ 動画の曲がよすぎてつい原曲聞いてしまうから(あーあ

自作の歌詞なんてできるはずないでしょう!?
なんだと…そう言われたらつくるしかないじゃないk(ry
メンテ
88話 形勢逆転 ( No.172 )
日時: 2011/02/06 14:51
名前: 天月 ID:HOT7uZXI
参照: 後半ネタ祭り。 兄さんはM尾さんというよりイカに近いと思う( 弟様?S良だ(



どさり、とレイドは音を立てて地面に倒れた
クライが口を離しても、未だ電気は身体を巡っているらしく、痙攣を起こしていた
ユウトはいつになく情けない顔でレイドをボールへと戻す
戻した際に、「ごめん」と呟いたのはクウトに知る由も無い。それほど小さな声だったのだから


「行って、フライ」

ユウトが次に出したのはフライゴンのフライ
恐らく早々に相手をなぎ倒すつもりだろう。フライゴンは地面タイプももっている、電気に地面は効果抜群だ
それを知っているからこそ、クウトとクライは警戒するように、目を鋭くさせた
それに更に追い討ちをかけるように、

「フライ、“砂嵐”」
「っ!?」

緑色の翼が力強く羽ばたく
と同時にフィールド中に砂の嵐が巻き起こり、周りが見えにくくなった
前が見えなければ、敵の動きもわかるまい。そういう思惑なのだろう
そして、たたみかけるように

「“地震”」

冷たく、そう言い放った途端、フィールドが左右にグラグラと揺れ始めた
地面に足の着いていないフライはともかく、クウトとクライは突然の揺れに反応できず、体制を崩す。ちらり、と砂嵐が舞う中ユウトを見てみれば、まるでそこだけ揺れていないかのように(実際は揺れている)、体制をまったく崩していない

(あのバランスお化け!バランス良し男!)

脅威のバランスの良さにクウトは思わず心の中でつっこむ。元々あの弟に現実は通用しないのだが
揺れがだんだんと穏やかになっていき、クウトもようやっと足に力を入れずとも立てるようになってきた。同時に砂嵐も治まって行く
けれどあのドSの化身は追撃を赦してはくれない(どこぞの誰かさんが憑依しているようだったと後にユウナは語る)
目の中に砂が入らないように閉じていた目を開けると、そこにフライの姿は無い
あー…、と、クウトはユウトが何をしたか瞬時に理解した
クライは先ほどの地震でもう体力が無い。そして奴(フライ)は砂漠の精霊だ。地面タイプだ。そしてフィールドのどこにも姿が見当たらないとすれば……

(下、だよなぁ……)
ぼこり、とクライの足の下の地面が盛り上がる。案の定というべきか、クウトの予想はモロ当たりだった
指示しようにも避ける隙は与えてくれないのは百も承知。ならば、唯一できる行動は、

「戻れ、クライ!!」

フライがクライの足元から出てくる寸前に、クウトはクライをボールの中に戻す
これは「負け」ではなく、ただの「交代」。これなら、クライのHPを0にしなくても済んだ

「………ほんっと、兄貴ってお人好しだよね。負けるのは目に見えてたのに、助けるなんてさ」
「その俺のお人好しに救われたのは、どこのどいつだっけ」
「うっさい、黙れ」

からかうように言えば、ドスのきいた良い罵倒が返ってくる
はぐらかしてもバレバレだ。そんなお人好しに救われたのは、他でもないユウトなのだということが
そんな様子に苦笑しながら、クウトは次のポケモンを出す

「いけっ、ラス!!」

次は負けられない。兄の威厳のためにも

続く
メンテ
89話 見せてやろうか、本気ってやつを ( No.173 )
日時: 2011/03/03 19:20
名前: 天月 ID:4VjGt0ow

「ラス、“ハイドロポンプ”!」


ボールから出してすぐにクウトは指示をだす
ラスは口を大きく開け、そこから水圧が半端じゃないほどの水を発射する
何度も言うが、水圧は半端無いので、衝撃でラスも少し後ろに下がっていく
その水流の流れは速く、ほぼ一瞬で穴のある場所の上空に居たフライにぶちあたった
そのぶちあたった水の水圧に負けて、水に押されるようにフライはフィールドの壁にぶちあたる。
見事に、というべきか。壁には綺麗な型が付いている
フライは地面タイプで水攻撃は効果抜群だったため、すぐに戦闘不能となった
ここらへんで、クウトとユウトの戦略の違いが垣間見れたことだろう
ユウトはフライをボールに戻しながらぼやく

「兄貴、ほんっと、せっかちなお人好しだよ」
「うっせー! 俺はさっさと勝負を片付ける派なんだよ!」
「はいはい」
「くっそー…ムカつく……」


ぎりり、と歯軋り。そして拳をよりいっそう強く握る
どっちも子供だなぁー、とユウナはそれを見ながら思ったのだという



「……でも、あの2人、最初のころのシルバーとゴールドにそっくりだよね」
「え……、俺、あんな大人気なかったか?」
「うん」

即答。自他共にクールキャラだと思っていたシルバーには少々重い現実だったようだ
黒い影が見え隠れするのがユウナとレッドの2人には見えた

「でもさー、双子なのに全然違うよな、戦い方が」
「そうだね。クウトは一気に仕留める派。ユウトはじりじり追い詰める、って感じ」
「そうそう。双子でここまで違うのは、珍しいんかね?」
「さぁ……。でも、あの2人性格まったく違うからねー」

あはは、とユウナとレッドは2人して笑う
横にいたシルバーは
(やってろバカップル…)と思っていた。実際これより場を弁えないバカップルはこの世に点在している。至る所に
さて、試合に戻ろうか




「レン、お願い」

どこまでもドSな神崎さんちのユウト君。彼が出したのは、彼が二番目に信頼しているレントラーのレンだ
やばい、と。先ほどのクライの二の舞にでもなると思ったのか、クウトは腰につけてあるラスのボールと、もうひとつのボールに手をかける

「レン、“電磁波”」

にやり、と不敵な笑みを浮かべながらユウトはゆっくりと、まるで死刑宣告をするようにその言葉を紡いだ
その指示…の、最初の一言めからレンは弱い電気を発生させていた
さすが、長い間ユウトと過ごしただけある。声の調子などで、どの技を指示されたのかがわかるようになっているのだ

けれど、やられっぱなしのダメ兄貴なんかではない。少なくとも、バトルでは

「ラスっ! レンの周りに“水鉄砲”!!」

ラスはその言葉にすぐさま反応に、レンの周りに水を散らす
すると、レンの放った弱い電気は……、
ラスよりも、周りに散らされた水の中へ流されていった
頭のいいラスは、自分の周りに一切の水滴すら残していない。誰がどういおうと、クウトの作戦と発想の勝利である

「チッ、……ずるいね。兄貴」
「るっせー。やられっぱなしなんて、カッコ悪いし」
「元からじゃん」
「るっせー!!」

すぐ相手(弟)のからかいに過剰な反応をするのが彼の悪いくせだ
良く言えば、感情に素直。悪く言えば、判りやすい
はぁ、とユウトはそんな恥ずかし(くもないのだが)い兄の様子をみて溜息をついてから、一つの提案を下した

「次の一撃で、2戦目終らせようよ。同時に攻撃しかけて、どっちが負けるか、勝負」
「なっ、俺完璧不利じゃねーか」
「あれぇ〜? 兄貴は自信ないの〜?」

貴重な貴重な弟様の裏声。それも相乗してか、クウトにはカチン、とくるものがあった
やっぱり乗られやすい馬鹿兄貴

「わかったよ。ずるは無しな!」
「はいはい、それじゃぁ………、」

きっ、と同時に2人は目つきを変える
一連の口論を見ていた観客達も、ごくり、と唾を呑む
もちろん、ユウナ達も例外ではない。ただしレッドは子供みたいに興奮していたが



そして、なんの合図も無しに、2人は息をぴったり合わせ、本当に“同時”に、指示を下した

「“10万ボルト”!」
「“雪崩”!!」

同時に出された攻撃は、傍から見ればまるで自然災害の如く、嵐のように荒れていた
大きな大きな電圧は、流れ落ちる雪の中を走り、確実にラスに近づいている
一方、レンに向かって、ものすごいスピードで迫る雪崩は、既にレンの姿をなくしていた


全員が全員、勝敗の行方を見守る中、たった1人の少女は、静かにほくそ笑んだ

「……この勝負、引き分けー」

隣にいた者は、一瞬だけ驚いたが、雪煙が晴れると、すぐに納得した
雪に埋もれ、寒さと勢いで倒れてしまったレンと
届いてしまった電圧に負けてしまったラスがいた

双子は、最後まで頑張って耐えようとした己のポケモンを労わりながら、ボールの中へと戻した

《さぁ、これで本当の最後です! ユウト選手・クウト選手が出す最後のポケモンとは――!?》



続く
メンテ
乾燥← ( No.174 )
日時: 2011/03/03 21:01
名前: れいず◆lIM97kjX4s ID:y/v8y2bo
参照: ユウナはつるぺたがオレのジャスティス!←!?

双子の決戦がもうそろラストか……!
どっちが勝っても納得のいく勝負だね(^ω^#)ビキビキ←あ・・・れ・・・?

レドユウ美味しいです^q^←
あれ、シルバータソが一人寂しいなら私がおもちかえr

時空神終わってほしくないー(;ω;)
続編をry
メンテ
変身← ( No.175 )
日時: 2011/03/03 22:47
名前: 天月 ID:4VjGt0ow
参照: 鼎倒折・ー!?←

あずん(

やっと決着なんですよ……!
長い!でも勝負終っても続くんだ!
ながry

バカップルは日本を平和にしていきました。(キリッ
シルバー、ご指名です←

始まったものは終る運命なのさ…(なにちょっとかっこいいry
続編あるお(
メンテ
光闇面相 ( No.176 )
日時: 2011/03/18 18:01
名前: 天月 ID:e5wEGIQ6
参照: http://www.nicovideo.jp/watch/sm13304052

原曲:十面相
―光闇面相―

最初の“私”はいい子な“娘”
人間<ヒト>に敗れて
信頼を閉ざすの

新しい私<ジンカク>作ろうと
私だけの感情はすりかわる

あああ あああ あああ
ああ ああ ああ ああ

3、受け入れたくない事実は
4、別の私で受け入れ
5、他人事のように流して
6、そうやって心を隠した
7、記憶の共有はされてる
8、互いの存在も知ってる
9、時が流れ流れ今は
10、人(ひと)としてナニカが壊れてた

私の中の感情が 同じ男に絆されて
全然判らないまま 男は答えた
「キミのことだけを1番に愛しましょう」
心臓が高鳴る 私だけの早まる鼓動の
意味も知らず

「キミがまるで別人のように、なっても俺はキミを愛するよ」

そう言う度に、胸が締め付けられる。と同時に惹かれていった
でもね貴方<キミ>には言わねばならない 他の人にも言ってないけど
私はただの人間じゃない、それでも『愛する』というの?
「それでも愛するよ」
―――喜んでいるのは何故?

私の中の感情は
もう昔から知っていた この苦しい感情の正体とは何か
1つの愛を手にすることを望んでた
もう叶ってしまったね

「じゃぁ最後に、2人で笑おうか」
「大好きだ」 私もです

私は元の娘だ
―――――――
直訳:ユウナちゃんに口説くレッドさんの図。
まぁ、ユウナは2重人格だけどね(・ω・)
人間不信だけど心を閉ざしているわけじゃないので、隠してるっていう描写にしてみたり(
でも最初のころのユウナは「恋」とかいう感情を知らないわけで。其れを無視してレッドさんは「愛しますよ。だから惚れてください」みたいなことをry
言うまでもなく「」内はレッドさんの台詞です。それ以外は全部優ちゃん←
メンテ
90話 太陽と夜 ( No.177 )
日時: 2011/03/22 18:50
名前: 天月 ID:ZNPvSv2Y

90話 太陽と夜

「サン!」
「ナイト!」

2人が最後に出したのは、お互いが一番心が通い合っている、所謂相棒だ
タイプならばナイトが有利だろう。だが、ここまでくるとタイプだけでは決まらない
それが、上級のトレーナーというものだ


「サンは素早さが結構高い。ナイトは…ルナ程じゃないけど、打たれ強いからねぇ
どうなるんだろ。楽しみ」

にこにこ、とユウナは2匹の特徴を述べながら勝敗の行方を誰よりも楽しみにしていた
…そんな彼女の表情に、可愛いと思っている男は約2名







「俺は負けないよ」
「そりゃこっちのセリフ。お前自慢のサンがいくら強くても、タイプに勝るものはないと思っときな」

先ほどと打って変わって自信満々のお兄さん。タイプ相性というのが彼の自信の根拠だろう
けれど、先ほども述べたとおり
タイプだけで勝負が決まるわけではないのが上級のトレーナーというものである
それに危機感を覚えているのか、覚えていないのかは、まだ判らない
そして、もう一つ。彼の弟はとことんサディストなのを忘れてはならない



「ナイト“怪しい光”」
「サン“スピードスター”」

ナイトは、額から、彩度が低い虹色の光を出現させ、サンの元へと光は進んでいく
一方サンは先が二又になった尻尾を二度ほど軽く振り、星の形をしたモノをナイトへと放っていく

光は逃げようと駆け出したサンに纏わり付くようにふよふよととび、ついにサンへと追いついた
追いついた光はサンの頭の周りをくるくると回り、サンを惑わす
結果、サンは混乱してしまった

ナイトもナイトで、追ってくる星を精一杯避けている最中であった
ナイト…もといブラッキーたちは防御が高いことに反して素早さが低いポケモンなのだ。もちろん例外はいくらでもいるが
そんな中、ナイトは普通のブラッキーと近い能力を持っている
つまり、星に追いつかれるのも時間の問題というわけだった
そこで、クウトは一つ閃いた

「ナイト! 星に向かって“シャドーボール”!」

その指示を聞き、ナイトはぐるりと後ろを向き、口から大きな大きな黒い玉をうみだし、星に向かって、2、3発放った
星はシャドーボールに辺り、細かく砕け、キラキラと反射しながら空気の中へと消えていく。それはまるでコンテストの演技の様にも見えた
自分のひらめきが成功したことに安堵しつつ、弟に見せ付けるかのような挑発的な視線を送った
冷静で沈着。というイメージで(作者が)通っている彼だが、挑発にはとことん乗りやすい。つまりプライドが高くて負けず嫌いなのだ
こういう所は、まだ彼が15歳の少年だという事を表している
クウトは弟のこういうあまり表向きにされていない性格もよく知っている。だからこそ挑発させて、ペースを乱す。……という考えではない
挑発されても理性を保てるのが、自分の片割れの長所であり厄介な部分でもあるのだ
自分が持っていないモノを、彼は持っている


「ナイト、今サンは混乱してる。ユウトの指示だって上手く通らないはずだ。……いくぞ?」
『ああ』

ナイトは静かに頷き、主人の指示のために構える

「よし、ナイト、“噛み砕く”!」

ダッ、とナイトは後ろ足を大きく蹴り上げ、自分の持てる最高の速さでサンへと噛み付こうとした

だがしかし

「サン、“破壊光線”」

ナイトがサンと目が合った瞬間、サンの額の珠から、もう光りすぎて周りが白く見えるほどの強い光と共に、とてつもなく大きな衝撃がやってきて、ナイトはいとも簡単にふとばされた

「……だめだなぁ、兄さん。“混乱”っつっても、必ず当たらない、ってことにはならないでしょ?」
「……お前、賭けてたの?」
「いーや。俺はサンがきっとやってくれるって、信じてたし」

ぞくり、と、クウトの背筋に冷やりとしたものが駆け抜けていった
恐怖とも、畏れともつかない其れは、クウトの思考を停止させるには十分だった

『……諦める気か?』

その落ち着いた声に、はっ、とクウトは我に帰る
その声の主はナイトで、先ほどふっとばされたのにも関わらず、涼しい顔で立っていた…というわけではなく、肩で息をして、さっきの攻撃がどれほど協力だったのかを物語っていた

『…お前は、ココで諦めるような、そういうバカじゃないだろう』
「………ポケモンにもバカって言われる俺って……」
『質問に答えろ。諦めるのか?』

随分と主人に生意気な物言いだが、ナイトなりの信頼表現なのだから仕方が無い
血のような赤い瞳で見つめられても、まったく恐怖など感じない。むしろ優しい目、という印象しか受けず、そんな目をみて、クウトは笑って答える

「誰が諦めるって? 俺は諦めの悪い鬼なんだけど」
『……そうか。なら、いくぞ』
「おう。ナイト、…無理すんなよ」
『無理じゃないからこうやって立っているんだろう』
「へーへー」

まったく素直じゃないんだから。と思いつつ、目の前の“敵”に視線を向ける


さぁ、反撃はココからだ



続く
メンテ
91話 静かな夜こそ要注意 ( No.178 )
日時: 2011/04/03 19:13
名前: 天月 ID:4VjGt0ow

91話 静かな夜こそ要注意

いつ、どこに、なにが。待っているか判らないから。


(サンはさっきの破壊光線で今は動けない…。これはユウトでもどうしようもできないこと。……つまり、)

「ナイト、“悪の波動”!」

クウトはこの絶好のチャンスを見逃さずに、ナイトに指示をする
すると、ナイトの周りから真っ黒い、禍々しいオーラ(波動)をサンに向かって放つ
その攻撃を、避けたくても避けられないサンは、見事に直撃して、先ほどのナイトのように壁へと反動で飛ばされた
エスパータイプに悪タイプの攻撃は効果抜群。これでサンとナイトの体力はほぼ五分五分となった

「せこっ」
「うるせー。でも……次で最後だな、きっと」
「……そうだね。じゃぁ、……サン、“穴を掘る”!」

サンはその指示が聞こえた瞬間、倒れていた身体を起こし、フィールドの地面の中に潜り込んだ

「どっから来るかわかんねーから、気をつけろよ、ナイト」
『ああ。……………、きた』

目をつぶって精神を研ぎ澄ましていたナイトは、その目をカッ、と開き、それを見たクウトは、最後になるであろう指示をだす

「いっけぇ!“シャドーボール”!!」

ぼこり、と土が盛り上がり、サンの紫の身体が出てきた瞬間、サンが見たものは
黒い玉を作り出しているナイトの姿だった
「負けてしまう」そう思った瞬間、耳に大切な主人の声が入ってきた

「サン、“アイアンテール”で打ち落とせ!」

主人は諦めてなどいない。その想いに応えるため、力を振り絞り、鋼のように硬くなった尻尾で黒い玉を地面に打ち落とした
チッ、と小さくナイトが舌を打ったのを、サンはあえて聞かないようにした

「サン、これで終わりにするぞ、“破壊光線”!」
「ナイト、行くぞ、“ギガインパクト”!!」

サンは先ほどと同じように額の珠から眩い光線を繰り出し
ナイトは全ての力を振り絞りながら、サンへと突撃していく

2つの大きな力が、ぶつかり合って大きな爆発音と黒煙を産み出した
2人は煙が目と口に入らないように目をつぶり、口を服で押さえた

………煙が晴れた頃、2人は同時に目を開ける
誰もが、息を呑んで、勝敗を見ていた


2匹はギリギリの状態で立っていた
静寂はまだ続く
……一瞬、2匹はふっ、と笑い、そして……
ナイトの身体が傾き、地面に倒れ、その少し後にサンもゆっくりと倒れた

この場合、先に倒れたほうが「負け」となるので…………

《勝者、ユウト選手ーーー!!!》

アナウンサーが耳がキーンとなるほど大きな声で勝敗を口にする
その瞬間、ワァァアア...と歓声が巻き起こり、紙ふぶきがどこからか降って来た
そんな歓声たちにお構いなしにユウトは倒れたサンの元へ歩いていく
クウトも同じだ。悔しがる前に、最後まで頑張ってくれたナイトの元へ歩いていく

「………おめでとう、ユウト」
「兄貴も、お疲れ様。………楽しかったよ」
「俺も。こんなに燃えた戦いはお前としか出来ないって思ったよ」

2人はサンとナイトを腕に抱え、同じように「お疲れ様」と労った




「あらら〜お兄さん負けちった」
「ユウト強いなぁ〜……。でも、2人ともすごく満足した顔してるね」
「ああ。……こんなバトル、いつかアイツとしてみたいな」
「ああ、ゴールドとかー。何時になるんだろうな」
「ま、それはおいておいて、2人ともお疲れ様って言いに行こう!」

観客席にいた3人は、閉会式に出るついでに、2人を労うために今まで座っていた席を立ち、フィールドまでやや早歩きで向かった






閉会式は会長の話やら、今回の優勝者・ユウトにメダルやらを渡し、スムーズに進んでいった
最後に、今までの優勝者・ユウリの話になった

「…そういえば、今回の件はどうなってるんだろう。タイトルマッチ?やってないよね」
「あー……ってか俺のときもやってなかったからなぁ……」
「いや、あのときは色々あったからでしょ」
「その後のやつも、俺やってないし」
「ああ……、そっか、去年だったよね」
「そして俺は今でもチャンピオンってわけ」
「……ってことは」
「まぁ、そゆことじゃね?ユウトにはここのチャンピオンやるわけにゃいかないし」
「そうだね」

そんな会話をしているうちに、ユウリの話は終盤に向かっていった(つまり聞いてなかった)


「ユウト君、僕は、よければ君にチャンピオンの称号を譲りたいんだが……君はどうしたい?」
「要りません。俺は…シンオウで、やりたいことがあるので」
「そうか。なら仕方ないな。でも君は、今年のレイシンポケモンリーグでの優勝者、という由緒ある栄光を、忘れないでくれ」
「はい」
「では、これで私の話を終る」

一礼をし、ユウリは話を終えた
つまり、ユウリは再びこの地のチャンピオンとなるわけだ
今までもそうだった。ユウリは最近になっていつもこの話のときに「譲りたい」とその年の優勝者に訊いていた
しかし、いつも答えはこうだった
「ユウリ様の席を奪うわけには行きません」と。今までの優勝者がレイシン出身の者だったからだろう。ユウリはこの答えにはもう飽き飽きしていた
しかし、ユウトの断り方はユウリにとってとても満足のいくものであった。「やりたいことがあるから」と言ったときのユウトの瞳は意思が通っているとても綺麗な瞳だった
それだけで、もう十分の様な気がした

「さすが、マサトの子だよ」

小さくユウリはそう呟いたのだった



続く
メンテ
10章まとめ ( No.179 )
日時: 2011/04/03 21:42
名前: 天月 ID:4VjGt0ow

78話 戦前夜 T>>98
79話 戦前夜 U>>99
80話 ポケモンリーグ>>113
81話 頂点vs頂点>>114
82話 底なし沼の実力>>131
83話 流離の頂点>>136
84話 “勝”つか“負”けるか>>137
85話 試合前、彼らは何を思う>>142
86話 時の利>>153
87話 空の意>>160
88話 形勢逆転>>172
89話 見せてやろうか…本気ってやつを>>173
90話 太陽と夜>>177
91話 静かな夜こそ要注意>>178


やーーーーーっと終ったよ!10章!
バトル描写が無理すぎて……思いのほか長引いてしまって……
いや、誰もまってなんかいないとry

ぶっちゃけさ、つっこんじゃいけないとは思うんだけど
カントー・ジョウトのポケリー8回目の優勝者(チャンピオン)がレッドさんのことで無い者扱いされてたけどさ
チャンピオンの引きつぎってあんの?→なんか前のチャンピオンの意思次第じゃね→だからユウリさんにちょっと質問させたげよ←今ココ
というわけで、ユウトはばっさり断ったというわけです。「やりたいこと」はまだ後ほどということで……

実は色々とおかしなことになってるんですが、暖かい目で見逃してください

次は(多分)最終章!
ユウナと双子のこれから、です!
うおーやっと終るー!!←
メンテ
てれってー☆ ( No.180 )
日時: 2011/04/04 14:16
名前: れいず◆lIM97kjX4s ID:38RigJP.

お疲れー!
もうすぐ最終回か……(´・ω・`)
寂しくなるなぁ……

……続編にユウナと双子は出る?^^^^^^^^^


ユウト勝った!(♪^ω^)ルンルン
クウト負けた…(・ω・`)しょぼんぬ

彩「いや、どちらか勝てばどちらかは負けますからね」
陽「うわぁ鬼畜」


レドユウを見たいです^q^q^q^q^q^q^q^

陽「ふ、ふたg「お黙りなさい(姉」

メンテ
ぱらっぱー★← ( No.181 )
日時: 2011/04/04 17:37
名前: 天月 ID:fUVDZFzs

れいず

疲れたー!^p^
もうすぐ最終回なんだよ……疲れたよ、もう……(´・ω・)
そう言ってくれると嬉しいです(;ω;)

とりあえず優奈は出る。双子はまだ未定←
悠「チッ」
空「仕方ない、補正だ」←

悠「やっぱり さいきょうは ぼくだったんだね!」
優「うわ、大誤算みたい」
空「(´;ω;`)」

その通りですいろはねえさん

うへへへ^p^p^p^次章はレドユウ描写があるよ^p^p^p^←
双子っていいよn(ry
メンテ
92話 月出処の神子 ( No.182 )
日時: 2011/04/05 09:50
名前: 天月 ID:NlMe0sM.

92話 月出処の神子 前編

――――ポケモンリーグが終った数日後……



「もしもしー…、って、ユウナ!」
《久しぶりー…ってほど経ってないか》
「いや、十分久しぶりです。3日が1週間…いや、1年に感じたんだよ!!!」

って、俺は中毒者か。まぁ、本当だから仕方ない
あれから、俺は先にマサラに帰った。ユウナはユウナで用があるらしい
シルバーは…………ブルーか、ゴールドの所、多分


「で? 俺に何のご相談?」
《……このエスパーが…。ま、話が早く進むからいっか。
あのね、私――――――――》
「うっそ、マジで!?」
《うん…。やっとね、私の……“やりたいこと”が見えた…と、思うからさ》
「そっか…。俺は口出ししないよ。それがユウナのやりたいことなら尚更。
でも、俺はずっと、ユウナの味方で居るから」
《ありがとう……。じゃぁ、近くなったらまた、電話するね!》
「うん、じゃあな」

プツッ、という独特な音がして、通話が途切れた
なんだろう、この、まるで親の様な心境は。いや、ユウナは彼女だけど
でも……自分の事のように嬉しいって、本当に親のようで
(“普通”の家の、親の心境、だけど)


―あのね、私、家を継ごうと思うの
―やっとね、私の……やりたいことが見えた…と、思うからさ

あー親離れ…じゃないけど、かっこかわいいなぁ、ユウナは…
無理しなきゃいいけど、いや、ユウナだからするだろうな、多分
だから。ってわけじゃぁないけれど、傍に居よう。時が許す限り
やっと見つけた、大切な人なんだから



――数日後
ユウナが「皆もつれてきて欲しい」と言ったので、皆(カントーからホウエンまで)を連れて、レイシンへと向かうこととなった
今はユウナの家へ向かって一同ゆったり歩いている

「ユウナが家を継ぐなんて、まるで親の様な心境ねぇ〜」
(同じこと思ってやがる……)
「まぁ、予想はしていたがな」
「ちょ……ほんっと、あんたは冷血漢ねぇ……。もっと喜びなさいよ!」
「まぁまぁ、ブルーさん。グリーンさんも喜んでる…はず、です」
「喜んでたとしても、グリーンは表に出さないと思うけどな。ジジコンのシスコンのくせn……すいません。殴らないで」
「……ったく」

あららぁ、顔が真っ赤かですよ、グレーンさん(←ふざけた)
そんなこと言ったら、次は睨みつけるだけじゃ終らなさそうだから言わないけど
そのやりとりを見て、我らが迷惑大王…じゃなくってゴールドが笑って言った

「あははっ、相変わらずッスね〜お二人さん」
「失礼でしょう、ゴールド!!」
「お前ら、言い争うにしても声のボリュームくらい落とせよ」
「「………はーい」」

シルバー、お前のお陰で言い争いは未遂に終ったよ、ありがとう
今から神聖な場に行くのに、ケンカなんてされたら俺でも怒るから(ケンカっつっても言い争いで暴力は…含まれてない。10回に4回くらいしか)
そんなケンカトリオ・ジョウト組の後ろには、個性むき出し・ホウエン組が
故郷が故郷のせいか、少々寒そうにしているが、3人とも周りの綺麗な自然に目がキラキラしている
語っているのはルビーだけだが
残りの2人は、そんな語りに呆れながらもちゃっかり聞いている。根が優しいからかな

「…にしても、本当に綺麗だね、この街は」
「うん。こんな場所がもっと増えたら、ポケモンも嬉しいとに……」
「ここは、人にもポケモンにも優しい場所なんだなぁ……」
「こんなに美しい自然に囲まれて過ごしたら、さぞ野生のポケモンたちもBeatifllなんだろうなぁ!!」
((また始まった……))

そんな会話たちを耳にしながら、ユウナの家についた
相変わらず、大きい。んで中世的だ。旧家はひと、ふた昔ほどの家だったのに
時代の移り変わりにはちょっとびっくりする

インターフォンを鳴らせば、のんびりとした口調が返ってくる
いわずともわかる、ユウリさんだ。後のお父さんにあたる。俺の
代表してレッドとその他です。と言えば戸惑いもなしに扉は開けられる
その他扱いされたみんなの一部からは冷たい視線が突き刺さる

「ようこそ、皆。さぁ入って入って」
「お邪魔します」

そしてまた代表で俺が言う。もちろん礼儀正しい皆は口々に「お邪魔します」や「失礼します」と言ったけれど


「ユウナはまだ着替えてる途中だから出れなかったんだよ」
「着替え!?」
「お前は中学生か」
「年齢的に言うと高校生ですけど、頭は中学生ですね、レッドさん」

うわーい、師弟(緑と黄)のダブル攻撃ー(←やけくそ)
まぁ着替えに反応してしまったのは申し訳ない
ユウリさんが出してくれた紅茶とお菓子を頂きながら、ユウナが出てくるのを待った
その間ユウリさんは地方のことを聞かされたけれど
最後の質問はなんとも神の一族らしい質問で、
「そこに生まれ、育って幸せだった?」と
俺とブルー、ゴールド、シルバー、エメラルドははぐらかして答えられなかったけど、他の皆は「幸せ」と答えた
俺たち5人は、うん。イロイロあったから、イロイロ

そんな話をしていた最中(さなか)に、ユウナはやってきた

「皆ー、待たせちゃってごめんね」

振り向いたが最後。息が止まるかと思った


続く
メンテ
まとめ ( No.183 )
日時: 2011/04/05 09:57
名前: 天月 ID:NlMe0sM.
参照: まとめた。

まとめ

†Explanation with god>>40
━どうか、彼らの手を離さないでください━

†番外編
星色夜空>>54
入れ替わり>>70
ブラウンバースデー>>72
ミニバースデー>>100
赤い人の昔話>>127
良い双子の日>>143
参照突破記念>>150
クリスマス>>157
行く年、来る年、笑え年! 前編>>163 後編>>166


†イラスト
或<アル>>>60
スペスペ>>62


†替え歌
ロミシン  優>>41 赤>>44
白雪姫>>53
ずれてく>>71
ララバイ Ver.R>>138 Ver.Y>>141
悪ノ召使>>169
十面相>>176



†キャラソン
◇ユウト
<表>フラワリングナイト>>24
<裏>平安のエイリアン>>25

◇クウト
<表>ハルトマンの妖怪少女>>26
<裏>月時計〜ルナ・ダイアル>>27

◇ユウナ
<表>竹取飛翔〜Lunatic Princess>>28
<裏>月まで届け、不死の薬>>29
Black Parrot>>66

◇セイナ
<表>シンデレラケージ〜Kagome-Kagome>>30
<裏>星の器〜Casket of Star>>31

◇シアン
<表>プレインエイジア>>32
<裏>エクステンドアッシュ〜蓬莱人>>33

◇ルリア
<表>有頂天変〜Wonderful Heaven>>34
<裏>少女さとり〜3rd eye>>35

◇ユイナ
<表>オリエンタルダークフライト>>36
<裏>人形裁判〜人の形弄びし少女>>37
メンテ
天月の更新スピードは ( No.184 )
日時: 2011/04/05 23:03
名前: ミニモネ◆tcrNvccNtw ID:RJkfjDgw
参照: 週刊連載向きだと思う((

レッドさんの頭は中学生なのですね(

さてはてユウナはどうなっていて2人はこれからどうなるんです?
あ、ゴールインですかそうですか、納得です((少し落ち着け

レイシン地方自然いっぱいなのか、私も行きたい(

天月の更新の早さは素晴らしいよ、感嘆の声ばかりだよ!
週刊いけると思うんだ((

上から目線的な感じでごめんなさい(


ユウナちゃんわくわく><
メンテ
神……!← ( No.185 )
日時: 2011/04/06 13:19
名前: 天月 ID:q.0ePDLU

ミニ
ミニぃぃいいいいいい!(
タイトル・参照>週刊連載向きなんすかwwwww無理よ^p^

はい、むっつり中学生です、レッドさんは(((
きっとゴールインするんでしょうよ、あのバカップルは!←
優奈がどうなってるかはおたのしm(ry


早くないよ^p^むしろ今まで怠ってたんだぜ!?
週刊いけないっすよwwww

寧ろ上からいってくださry
メンテ
93話 月出処の神子 後編 ( No.186 )
日時: 2011/04/06 21:08
名前: 天月 ID:q.0ePDLU
参照: http://secret.ameba.jp/lightluna/amemberentry-10820348082.html

93話 月出処の神子 後編

「皆ー、待たせちゃってごめんね」

全員(ユウリさん除く)が息を呑む。あのグリーンとシルバーも、口をあんぐりあけていた
俺達が息を呑んだ理由は、ユウナの格好にあった
別に、だっさい服着てるわけじゃない。逆だ、どこの姫さんだ!とか、ツッコミたくなるような、煌びやかなのに清楚で神聖な雰囲気が出た、その…俗に言う、巫女服が、あまりにも似合いすぎていたから
巫女服、といっても、有名な紅白ではなくって、青(寧ろ水色)と白で構成されている
宝来家だけの巫女服。まさにそんな感じだ。紅よりも落ち着いた感があって俺はすぐに気に入った
……純粋な意味で


静まった空気が、ユウナにとって別の意味で捉えてしまったらしく、苦笑いを浮かべて、こう言った

「あはは、やっぱ似合わないよねー! ごめんね、皆」
「「「そんなことない(わよ)っ!!!」」」

俺・ブルー・シルバーの声が重なる。はもったことに驚いたのか、静寂の理由が「似合いすぎて困ることなんて、あった」という事に驚いたのかは判らないが、目を見開いて、すぐに顔を紅くした
似合う、と褒めたら照れるとか、ちくしょう可愛いな!

「……あ、ありがとう」

照れ隠しなのか、真っ赤な顔を俯かせながら優奈は礼を言った
さすが俺の嫁。恥らう姿も<自主規制>

そんな様子を先ほどまでにこやかに見ていたユウリさんは立ち上がって、俺達に順序良く説明してくれた

「これから、優奈は宝来家の跡を継ぐための儀式を行うために、この格好をしているんだ。一応、宝来家の正装、ってわけだよ」
「儀式って、どんな事をするんですか?」

イエローの質問に、ユウリさんは優しい神サマのような声色で説明する
…神、だ。ある意味神サマだ。間違ってない

「簡単なことだよ。僕から優奈に、真の神力を譲るだけさ。あとは、我ら創造主に認めてもらうだけ。まぁ、後者は既にOKサイン貰ってるから、僕が神力を譲るだけなんだけどね」

笑いながら言い、ユウリさんは立ち上がり
「さぁ、そろそろ向こうの準備もできたようだし、行こうか」
と言った







―宝来神社
宝来神社にはすでに沢山の人がいたが、ユウリさんの計らいで特別に一番前でユウナ……じゃない、その儀式を見ることが出来た
最初、周りの空気を清めるために本当の役職上での巫女が清めるための舞を行った
そして、やっと儀式へと移っていく

最初に、右脇から神道装束を着たユウリさんが現れた
最初、顔立ちも整っていてカッコいいユウリさんがカッコいい服を着て表れたら、女の人が黄色い声を出すのかと思ったが、やっぱり場所が場所なのか出てこなかった
だが、イエローを見ると、見とれているのか、ぽけーとしていた
次に左脇からさっきの巫女服を着たユウナがゆっくりと歩いて現れた
そしてユウナとユウリさんが対面すると、ユウリさんが静かに言葉を紡いだ

「我、宝来家現頭首・宝来優李。汝、宝来家次期頭首・宝来優奈に神の力を受け渡す」

そういうと、ユウリさんは右手をユウナを胸におき、念仏の様なものをブツブツと呟いた
いや、そんなことより。ユウリさんちょっとそこ代ってください、ずるいですよ(邪念)
念仏の様なものが唱え終わって、ゆっくりとその手が離される
最後に、ユウナがユウリさんと同じように静かに言葉を紡いだ

「我、宝来家次期頭首・宝来優奈。汝、宝来家現頭首・宝来優李から神の力を受け取ったり」


そういい終わると、今度はユウナから脇へと去っていった
この瞬間、宝来家頭首は「宝来優奈」と決定付けられた



続く
メンテ
94話 光闇の神子 ( No.187 )
日時: 2011/04/09 17:49
名前: 天月 ID:y14tqs8s
参照: ただのバカップルである。

94話 光闇の神子

「ふー…疲れたー…」

儀式が終った後、ユウナは巫女服からいつもの服に戻っていた。ちょっと残念…いや、なんでもないです
ユウナはリビングのテーブルに顎をつけて、先ほどからつかれたーと連呼していた
あれだけのことだったが、緊張とかそういうもので疲れてしまったんだろう。お疲れ様……と声をかけたかったが

「ユウナ〜♪ お疲れ様っ!」
「ありがとうございます、ブルーさん」

ブルーに先を越されてしまった


「………。」
「おい、眉間に皺がよってるぞ」
「……ちょっと悔しいです」
「諦めるんだな」

はぁ、とそれぞれ別の意味で俺とグリーンは同時に溜息をついた


「ユウナさんは、もう、宝来家の頭首…なんですよね?」
「そうだよ、イエロー。色々事務的な仕事があるらしくって、忙しくなるんだって」
「へぇ〜。こんなに若くて可愛いのにもう仕事詰になっちゃうのね」
「ってことは、カントーにもこれなくなるってことですか?」
「かもねー……。すごく行きたいんだけど……」
「主に、レッドに会いたいからでしょ?」
「!? ち、違いますよ!!」

The・ガールズトーク。…のようでそうでもない会話が聞こえる
俺、自惚れて良いですか

「クリス、おめーは輪にはいんねーの?」
「え、」
「まぁ、お前がユウナの性格を誤解してたってのは知ってるけどよ、これで大体判ったんじゃねーの? “ユウナはただの優しい強がり”だって」
「………。私だって、判ってたわ。でも、仲間にも嘘を…強がるなんて、おかしいと思っただけよ……」
「………ユウナは、俺たちが大切で大事だって言ってた。でも、だからこそ本当の事をいえなかったんだとも、言ってた」
「俺は、ユウナは、俺たちのことが誰よりも大切で大事だから、強がってたんじゃねーのかな」
「…………そういうものかしら」
「そーそ。お前は真面目だから、隠し事が好きじゃなかったんだろ? でも、俺たちのために、ユウナは本当の事を隠したんだよ、きっと」
「……………、真面目すぎるのも……ダメね」
「そーだな」
「お前みたいに不良すぎるのもダメだがな」
「う、うるせー!」



                   *


日の入りが始まった頃、俺たちは帰る事になった。理由は最近はすぐ暗くなってしまうから、早めに帰ったほうが安全だというユウリさんの優しさからだった

「じゃ、おじゃましました」
『おじゃましましたー』
「またね、皆」
「いつでもおいで。歓迎するよ」

手を振りながら、笑いながら、俺たちは宝来家を後にした。………俺を除いて

「…………あの、」
「またすぐ、会いに行くからな」
「ああ。是非来てくれ。……実はね、仕事のほうは、暫くは僕はやることになっているんだ。ユウナはまだ若いし、いっぱいやりたいことがあるだろうからね」
「えっ……!?」
「で、僕はもうチャンピオンの座に満足したから、次のチャンピオンはユウナってことになってるから」
「はぁ!? 何言って……!!」
「まぁ、それはまだ先の話だけど」

あははーと、呑気に話を進めるユウリさんを見て、俺もユウナも脱力してしまう
その後、ユウナが何かに気付いたのか、はっ、とさせて、ユウリさんに問うた

「ってことは、しばらくは今までどおりでいい、ってこと?」
「そういうこと。ユウナには、まだまだ色んな世界を見て欲しいからね。それに、レッド君とももっと仲良くなって欲しいし」
「「なっ!?」」

さりげなくそんなことを言うもんだから、俺とユウナは同時に叫んでしまった
それって、あれか、もっとカップルらしいことをしろと……? そういう解釈で良いのか……
ユウナをちら、とみると、そりゃもう耳まで真っ赤にして、声が出せないのか口をぱくぱくさせていた
そんな様子をみても、ユウリさんはからかうわけでもなく、ただ笑っていた
……この人は本当に末恐ろしい人だ

「…………あ、じゃぁ、俺も、そろそろお暇します……」
「あ、うん。ま、またね!!」
「じゃぁねー」

恥ずかしい空気に耐え切れず、俺は半ば逃げるようにして帰っていった


その後の話は、俺には知らないことだった





「……お父さん」
「んー?」
「私さ、………ある場所に行きたいの」
「ああ―――…“イッシュ地方”だね?」
「うん。でも、今すぐじゃなくって……私がもうちょっと、成長してからだけど」
「その間、何をするんだい?」
「…………もっと、レッドと、一緒に居たい」
「そうか。………レッド君から、ユウナを任せられるよ。なんたって………―――――――」
「? 何か言った?」
「いいや、なんでも。さ、家に入ろうか」
「? うん」






       “なんたって、奈々が救った、男の子だからね”


続く
メンテ

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