Re: 光と闇の時空神 ( No.73 ) |
- 日時: 2010/10/06 17:44
- 名前: 天月 ID:
- 参照: 最後の思いっきり戦争←
- 71話 契り
「………すいません。そこまでは…」 「わかんないのかよ…。そこまでいって……」
はぁ、と溜息をつきながら、右手で前髪をいじるクウト 何故だか、結構さまになっている。……ここでさまになっても意味はないが
「まぁ、カムイの周辺だと思う。…旧家なんだし」 「そうですよね。……カムイは広い……ですよね?」 「んー……広いっちゃ広いと思う」
とユウナは言うが、実際はかなり広く、旧家があってもおかしくないほどの土地がある レイシンの3/7はカムイシティ、と言っても過言ではない 強いて言うなら、「城」と「城下町」の状態だ そのとき、シルバーは小さく、だが良く通る声で言った
「……手分けして、探せばいいんじゃないか?」 「そっか! 固まって動くと……“ ”になった後だと、困るもんね」 「あぁ。……俺はユウナに着いて行くけど」
ユウナの言葉の一部は3人には聞き取れなかったが、シルバーは理解し、頷いた
「それなら、俺は兄貴と行く。シアンは……」 「私は探索には着いて行きません。もし見つかったらすぐに飛んでいきますので」 「あんま能力使うと危ないんじゃねーの?」 「大丈夫ですよ。私だってそれなりに強いんです」
シアンは右手で小さく拳を握り、笑顔で答えた クウトはそれにそっか。と言って、気をつけろよと付け足した
「それじゃぁ……カムイに行きますか?」 「そうだな。俺達は先に行ってる。お前らは用事があるならそっちを済ませておけ。……ヤミカラス!!」
半ば(ほぼ)命令口調に言ったシルバーはヤミカラスの足に捕まり、ユウナと共にカムイに向かって行った その場に残った3人は……
「…兄貴、やり残したことは?」 「特に無し。ユウトは?」 「俺も。……これ以上兄貴が死ななければ、何もないよ」 「そっか。なら……行くか」
もちろん、と言いながらユウトはフライゴンを、クウトはムクホークを出した シアンはただ、それを見守っているだけ
「んじゃ俺らも行ってくるわ。本当、気をつけろよ」 「判ってます。2人も死なないでくださいね!」 「OK、死ぬ前にトドメをさすから。……じゃ」
そう言って、2人もカムイへ向かって飛んで行った 完全に見えなくなる頃、ポツリと呟く
「………大丈夫、死にません。あの人たちなら……きっと」
―どうか、死なないで。 と祈る者がいた ―死にたくない。 と嘆く者がいた ―生きて、生き延びて、また逢おう。 と約束を交わした者たちがいた
ただ、1人
「あの人は死なない」と確信を持つ、少女がいた―――
続く
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