Re: 光と闇の時空神 ( No.65 ) |
- 日時: 2010/09/26 09:12
- 名前: 天月 ID:
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=ZBrH0RX5g7g&feature=related
- 69話 邪魔者の感情―キモチ―
「お兄さんたちは、感じたことある?」
翡翠はポケモンたちの動きを止めて問うた 2人は「何を?」という表情で自分のポケモンの動きを止める 先ほどまで俯いていた翡翠は、哀しそうに何かを堪えた表情<カオ>をあげた
「人に邪魔者扱いされること、裏切られたこと。……ある?」
その問いに、答えも、否定もせず、2人は黙った 自分の事を言われたのかと、ようは、図星だった 邪魔者、というより、“化物”と呼ばれていたのは、記憶の中にしっかりと留められていたのだから……
「図星か……。僕の上司<リーダー>も、そうだったんだって いろんな人に、裏切られたんだって。…邪魔者扱いはなかったらしいけど いや、“あったらおかしい”からね」 「…だから、どうしたんだよ。それで、お前のリーダーが、こんな事、始めたって言うのか?」
うん。と翡翠は頷いて答えた 辛かったのかな。とユウトが聞けば、そうかもね。と翡翠は答える そんな会話が続いた
「……なら、教えてあげないと。なぁ兄貴?」 「そうだな。早くそのリーダーに会って “お前を必要としてる人が居る”って、教えてあげないとな だから………早く、目の前の敵を倒さないといけねーな ナイト、“シャドーボール”」 「サン、“サイコキネシス”」
2人は同時に指示し、翡翠のポケモンたちを倒した 結局、翡翠は何もしなかった
「あーぁ。作戦失敗しちゃった」 「初めっから、負ける試合だったんだろーが」 「あれっ、いつ気付いたの? 僕はただ“邪魔者の感情”が判れば何もしないって」 「さっき、聞かれたとき。っていうか殺すとか嘘ってこと、大体わかったし」
そっかぁ。と翡翠はマイペースに答えた 本当に、“負ける予定”だったようだ 翡翠は双子の後ろにあった扉を開け、出るように仕向けた 外の霧は晴れていて、これは“真実”なのか“偽実”なのかはわからない けど、晴れてるのなら、それでいいと2人は思っていたので追求はしなかった
―二人がこの街を去った後、翡翠は無線で“リーダー”と繋いだ
『……負けた、だと?』 「はい。ちょっと命令破ってすいません。だってあの双子が一気に攻め込んでこようとしたんですもん 勝てるわけないでしょ。…まぁ、ちゃんとアノことは聞いたんで、それでいいじゃないですか」
リーダーは、喉を唸らせてから、仕方ない。と小さく呟いた
「……でもアノ双子に聞くより、アノ子に聞いたほうが良いんじゃないですか?」 『…アイツの事は黒射に任せる。と言ったはずだ それに、聞いたこところで…ただ、“同情”するだけだろう』 「そうかもしれませんね。アナタと違って愛されてましたからね、あの“親子”は」 『……だから、羨ましく、妬ましいんだ』 「そうですか。…それじゃぁ切りますね。あと僕はもう用済みなので退団します ではリーダー……。いいえ、“優真”さん」
プツッ、と無線機を切り、翡翠は地面に落として、それを壊した もう二度と関わらないように
「……教えてあげるって言っても、きっと無理ですよ。お兄さんたち アノ人はもう、人間に失望してるんですから だから、消えたんです。光から」
続く
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