Re: 光と闇の時空神 ( No.59 ) |
- 日時: 2010/09/18 14:31
- 名前: 天月 ID:
- 参照: 66話の兄さんバージョン
- 67話 恐怖に怯える深蒼の瞳
「ってぇ…………。? ココ……どこだよ……」
辺りを見回しても、黒、黒、黒 手っ取り早く言えば、俺は闇の中に居た
…でも、
「どうして俺がこんな所に居るんだ……?」
よし、まずココまでの経緯を確認しよう…… 俺とユウトとサヨは“かくれんぼ”をしていたんだ そして勝った俺とサヨはどこに隠れようかと、一緒に歩いてて サヨが「いい場所があるんだよ」と言ってその場所に俺を連れてきて…………
「………っあーもう!! この先が思いうかばねぇ!!! でも……俺をココに連れてこれるのは……」
―――――サヨだけ 信じたくない。でも、疑ってしまう。“人間”の哀しい性だ 一度疑うと、疑いは晴れるまで疑い続ける その時、俺は何かを忘れていて、思い出した
「ユウト!? おい、ユウト!!!!!」
闇に叫んでも、あの憎らしいけど安心する声が、「兄貴」ってあの優しい呼び声が、聞こえない そんな些細なことが無くなったと気付いたら、一気に不安になって、恐くなってきた
今なら、あの、関係のない“死”を見続けて恐怖に押しつぶされた、アイツの気がわかる 1人きりの恐怖が、これほど………だったとは
恐い、怖い、こわい、コワイ、コワイ……
カチッ、と音がしてポン、と鳴って ……俺のポケモンが、出てきた 闇の中に浮かぶ、黄色の輪と赤い瞳……ナイト 闇の中に映える、薄い黄色と水色の体……クライ 闇の中で燃える、紅い炎と赤い瞳……ロップ
皆、出てきた そして、俺に擦り寄ってきた。………俺を安心させるように 暖かくって、そう思ったら涙が出てきた
「………ありがとう、お前たち」
涙を拭い、ナイトとクライを残してあとはボールに入れる ナイトは俺の肩に乗せて、クライは…
「クライ、“フラッシュ”」
周りを明るくするため。明るくなった部屋は、闇から光に一転する でも目が闇になれたせいか、まぶしくて目を瞑った
「……ッでも、明るいけど…微妙に薄暗いな…… それに……………「まるで、バトルステージのようだ。でしょ?」………テメェか」
部屋には、サヨが居た。でも、アイツは居ない サヨはただクスクスと笑ってるだけ。その笑いも、俺にとってはうっとおしい
「サヨ。ユウトを……俺のユウトを返せ」 「サヨってだぁれ? 僕は……翡翠だよ」
偽名使ってた、ってわけか…… サヨ…いや、翡翠は続けていった
「そして、僕はこの町のジムリーダー。霊遣いの翡翠だよ」 「…なるほどな。…そのジムリーダーさんがどうして俺たちを?」 「それはねぇ………」
ニヤリ、と口裂け女のように口角を上げて笑い、言う まるでいつか見た絵本の御伽噺のようだ 狼が、女の子を喰う噺……
「君たちを、」
ほら、狼の台詞だ
「捕らえる為さ。僕らの大きな計画のために」
狼には、仲間が居るそうだ でも…………
赤頭巾にも、仲間が大勢居るんだよな。 そして狼……お前を倒そうとしているヤツも居るんだぜ?
「後生憎様、俺たちは一筋縄で、常識が通じる相手ではないので……… ジムリーダーさんのお話も、聞けないんですよね」
ナイトは既に戦闘態勢。……俺も、殺闘体制に入ってる 翡翠はソレを見ると、「そうくると思ったよ」と言い、霊たちを呼び出した………
「―――俺を、ナメてもらっちゃぁ、困るんだよね。 サン、ゴースたちに“サイコキネシス”」
赤頭巾の最大の味方……狼狩りの猟者が、やってきた
続く
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