Re: 光と闇の時空神 82話、番外編うp ( No.136 ) |
- 日時: 2010/11/04 21:37
- 名前: 天月 ID:
- 参照: イッシュのチャンピョンの出番(ぇ
- 83話 流離の頂点
「おー、あの子がお前さんの娘さんかい?」
リーグ会場の一番の特別席… “チャンピオン専用席”に現チャンピオンであり、現宝来家頭首 そして、ユウナのたった1人の肉親である、ユウリが座っていた ユウリの横に立っているのは…
「まったく…君も暇人だね。こんな遠くまで来るんだから。チャンピオンが」 「お前さんもキツイ一言を言うなぁ……。仕方ないだろう、私は流離の者なのだから」
少々ぼさぼさした赤と黄の髪を後ろでひとつに縛った“流離のチャンピオン”は苦笑しながらユウリを見る
「まぁ、君に事情があるから、僕は口出ししないけどね」 「………。そ、そういや…お前さんの娘さんの相手って……」 「ん? あぁ…。アノ子…レッド君は、バトルの相手でもあるし、生涯の相手…でもあるかな? ちなみに、っていうか、彼も僕らと同じ、チャンピオンだよ」
ユウリは相手をみず、娘のバトルを見ながら言った 相手の顔が見えずとも、彼が驚いていることぐらい容易に想像できたからだ まぁ、あの若さでチャンピオンの地位に建っているという事はすごいのだろうが ユウリだって、彼と同じ歳のときにこの地位につき、数十年間その座を譲っていないのだ きっと彼もまた、その座を奪われないのだろう。きっと……
「お前さんは、どっちが勝つと思う?」 「んー…2人は似た者同士で、実力も近いからねぇ…わからないな。予想があっても、つまらないし」 「お前さんは昔からそういう……ある意味捻くれ者だよな」
腕を組みながら、男は溜息をついた ちょっと下の位置にあるユウリの顔は、笑ってるように見えて、内側は捻くれていることを、知っている者は多くも少なくもなかった 彼の幼馴染、親友、愛したヒト… こう思えば、彼の本当の真実<ウチガワ>を知っている人物は、人徳といわれている割りに少ないと、男は思った
「捻くれ者…か。まぁ、それはいいとして… そろそろ、戻ったら? “アデク” 君を心配している子たちだっているんだろう …心配をさせるのは、気分が悪いよ」 「う……。わ、わかったよ…… ――ユウリ、お前もたまには逢いに行った方がいいと思うけどな。じゃっ」
アデク――そう呼ばれた男は、ゆくっりと踵を返し、去っていった アデクが去った後、ユウリは呟いた
「逢いに行く…っていうか、“キミ”は僕の傍に居るからね?」
何もない虚空に、彼はなでる様な仕草をしながら言った その瞳は、とてつもなく……優しい瞳をしていた
「……ユウナは僕らの娘だ。負けるようなことはしないと思うけど…… レッド君も相当だから…本当、面白くなってきたよ」
くすっ、と笑う音がしたのは、気のせいだろうか――――?
―頑張って、ふたりとも―
続く
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