絶対に笑ってはいけない宝来家24時!! 〜出発編〜 ( No.57 ) |
- 日時: 2011/01/01 17:16
- 名前: あずらび◆2UZxO8bG3w ID:c30L/EAQ
- 参照: 誰が誰ポジとかそういうのはないです。 あと普通に小説内で「w」を使ってます
- 「えーっと、じゃあ宝来家で執事として働いて貰うのでー、正装に着替えてもらうよ!!」
「正装? ああ、執事服ってことか。でも、何処でだ?」 「あそこ。あそこに5色のカーテン付きの箱があるでしょ。左からヒナタ、インおじさん、パープル、コウちゃん、クウトだからねん」
公園の隅っこに、赤、青、黄、緑、黒の5色のカーテン付きの箱……クウは試着室という言葉が出なかったようだ。 5人は、それぞれの試着室に入って着替えを始めた。一人、奇声をあげたものが居たのだが……クウはニヤニヤしながら5人の着替えを待っていた。
「全員着替え終わったしょー? じゃ、ヒナタから出てきてー」 「……」
ヒナタは無言のまま試着室から出てきた。彼は執事服を来ていたのだが……下半身が、半ズボンという非常にダサい格好になっていた。 勿論クウには笑いを堪えることなどできず、大爆笑してヒナタは顔面真っ赤になっていた。
「ダッサwwwwwwwプギャーwwww」 「う、うっせーなぁ!!!」 「まぁいいや。次インおじさーん」 「おじさんじゃねぇ!!」
あのヒナタが恥ずかしがっているにも関わらずクウは鬼畜にスルーして、イン(おじさん)を呼ぶ。 インはそんな突っ込みを入れながらも、試着室から出てくると、まぁなんとも似合っている格好だろうか、カリスマ臭漂う執事のようだった。
「似合ってますねー、じゃあ、パープルとコウちゃん」 「それだけかよ……」 「は、ハイ!!」 「……はい」
パープルは緊張しているのか、声を裏返らせながら試着室から出てきた。一方のコウは、まるで全体の雰囲気を暗くするかのような低い声を出した。 まぁ……二人とも、似合っているといったら似合っているのだが……微妙なラインだった。原因は、分からないのだが。 というところで、残るはクウトとなったのだが……クウが呼んでも、クウトはでてこない。
「ぜ、絶対出てやらないんだからな!!!」 「ピラッっと、カシャッ☆」 「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
嫌がるクウトの試着室のカーテンを無理やり開け、いつの間にかスタンバイしていたカメラでクウトのその姿を撮った。 クウトが奇声を上げるほど嫌だった理由は……彼の“格好”にあった。
「め、メイド……?」
隣にいたコウが唖然としながらそう呟いた。そう、彼……クウトは、フリフリミニスカート+猫耳カチューシャのメイド服を着ていたのだ。もちろん、彼の意志ではない。だが、クウトの試着室の近くでクウは「着ないと【自主規制】」と呟いて、仕方なく着ただけだった。
「えーっと、これとこれをユウトに送っ」 「ぎゃあああああああああああああああああああああ」 「――――あ、じゃあゲームはじめよーか!」
クウの鬼畜は止まらない。5人はその波に乗せられるまま、ゲームを無理やり始めさせられたのであった。
「もーすぐでリムジンバスが来るはずなんだけどなー」 「……なぁ、それって宝来家専用の?」 「うん、幾つも」 《すげぇ》
クウの口からはそんな言葉がポロンと出て5人は改めて「宝来家すげぇ」と思ったようだ。 そして、七色のリムジンバスがやってくると、5人とクウを乗せて、宝来家へと向かって行った。
――――このままで済むと思うなよ?――――
天の声が5人には聞こえた気がした。
バス内では、横長の椅子に5人がそれぞれ並んだ。(順番は左からコウ、パープル、ヒナタ、イン、クウト。クウはどっか行った) すると、とあるバス停からは、これから出勤するであろうメイド達数人がバスに入ってきた。(ちなみに現在の時間は朝の10時)
「ねーねーイーちゃん見てあれぇ!」 「うわ、半ズボンとかwwwwwダッサwwwwwwww」 「〜〜〜〜〜……」
プギャーという顔でメイド数人はヒナタに注目する。ヒナタは顔面真っ赤になって俯きながらかなり恥ずかしい思いになっていた。 と、その時、隣のインが(何故か)笑った。そして、インはハッとして先ほどのクウの発言を思い出す。『笑ってはいけない。笑ったらケツを叩かれるよ』と。 そしてその時はやってきた。次のバス停へ来た時、デデーンという謎のBGMがバス内に響いた。
――――イン、OUT――――
「ちょ、今のアナウンスの声サラ!」 「はいはーい、おケツ向けてくだちゃいねーインさん」 「っ……ってえええぇぇええぇ!!!」
謎のお尻叩き隊の一人がバス内に入ってきて、大きなハリセンを持って、インの尻を思い切り叩くと、インは苦痛のように奇声をあげた。 目の前でそんなのを見ていた4人は、心の中で同時にこう思った。
《このゲーム……恐ろしい》
ゲームは、まだ序章にすぎなかった。
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