おーちゃん誕生日会 ( No.39 ) |
- 日時: 2010/12/24 16:10
- 名前: あずらび◆2UZxO8bG3w ID:UXu5y2ew
- 「――――ってわけだから、あんたらも引き連れてきたんだけどね」
「それってお前はいいとして、俺達も行く必要はあったのか?」 「でも、マイちゃん達はもちろん、ユウナとかも来るし、ぞろぞろと来るお?」
――――北風が少しだけ吹き付けてくる季節……12月。人々は今日は“クリスマスイヴ”というイベントがあり、ツリーのイルミネーションやリアルを充実している人たちやカップルはぞろぞろと街に歩いている様子も見られる。 しかし、この少女たち――――アズ、クウ、ヒナタ、アリスの4人は“別のイベント”のためにジョウト地方のワカバタウンという街に向かっていた。
「その、“おーちゃん”って人は――――マイちゃんの姉ちゃんなんだっけ?」 「うん。マイちゃん達は信頼してるみたいだけどー……あんたらは違うね」 「「ないね」」
クウとヒナタはほぼ同時にアズの言葉を否定した。というのも、アズはなんだかんだでクウの親の遠い親戚……の、娘の娘であるが、クウとはほとんど年齢も変わらないので、こんな風にタメ口で話している。 アズ本人はそれを嫌がっているのだが(なんだかんだ言って自分の方が年上なので)、クウとヒナタはまるでそれを無視している。
「信頼できるのはアリスだけだよ……トホホ」 「……で、でもアズさんが変人なのは事実だし……」 「っちょ! おま……!!」
アリスもアリスで優しいように見えて実は黒い。もしかしたら3人の中で一番怒ったら怖い人なのかもしれない……とアズ自身は思っている。 そこで4人は歩いて行くと、ワカバタウンが見えてくる。そしてアズは何かを発見し「あっ」と声を出す。
「おーちゃんの家だ!」 「あれがおーちゃんの家……って、でかいなぁ!?」
3人は目玉を飛び出すように声を出す。おーちゃん、という人の家は見た感じだとかなり広い。アズはもう見慣れているのか、あまりそれは気にしていない。 そして3人の驚きを無視しておーちゃんの家へと向かう。その家へ向かうと、家の前の門に『桜庭』という名字の札が貼ってあった。
(……ん? 桜庭おーちゃんっていうのかな……?) 「インターホンをポチッとな☆」
クウは心の中でそういう疑問を解いている間に、アズはおーちゃん……桜庭の家のインターホンを押した。 インターホンを押して数十秒の間が開くと、茶色の髪色の幼い顔の少女が家の扉を開けた。それはクウにもアズにも見覚えのある顔だった。
「「マイちゃん!」」 「クウお姉ちゃん! ヒナタお兄ちゃんもアリスお姉ちゃんも! ……と、あとはー……誰?」
少女の名前はマイ。クウ達のことも勿論知っている。……が、アズの存在は知らなかったらしく、首を傾げる。クウにはその時のマイの仕草が可愛くて抱きしめてしまった。
「マイちゃぁぁあああぁぁあぁぁあぁぁぁあぁぁぁあああああぁぁん!!!!」 「むぐぅ!?」 「ちょ、クウ! 窒息窒息! 窒息死するって!!」
抱きしめて発狂しているクウと苦しくなっているマイをヒナタは引き離した。アリスはというと……マイがアズの存在を知らないことに、影で泣いているアズを慰めていたとさ。 そしてクウから解放されたマイは、「上がって―」とぷりてぃ☆すまいるを見せると、クウ達はぞろぞろと桜庭の家へ上がっていく。
「あ、ブラウン、サラ、ヤッホー! インさんもこんにちは!!」 「クウさん、ヒナタさんもアリスさんもこんにちは!」 「やっほー☆」 「……ん」
クウは友人のブラウンとサラとイン(インは顔見知りだけだが)に手を振る。インはそっけない返事を返してる(本人はきちんとした挨拶してるつもり) ヒナタとアリスも軽く頭を下げる。しかしアリスは横をチラッと見るとアズが居ないことに気付く。辺りを見渡すと、アズは見知らぬ少女と話をしていた。 ――――ミニモネ。それが彼女の名前。アズよりひとつ年上で、どうやらインの友人らしい。しかしアズはタメ口で話していることから、よほど仲のいい友人だと分かった。
「そういえば、はずにゃんとまっさん天月は? この家のどこかにいるとか? それと、おーちゃんは?」 「羽月と天月はおーちゃんを連れて出かけてるの。帰ってきたときにドッキリ☆をさせるためにね。まっさんやパープル達はパーティのケーキを買いに行ってるの。でももう2時間以上経ってるんだよねぇ……」 「うむ……きっとそれってピンクも連れているだろうから、振り回されていると思うよぉ……」 「でも、アズミちゃん達とユウナ達はおーちゃんの家の中の装飾をやってるの。で、私たちはケーキ以外の食べ物の準備をするってことになったの。手伝ってくれる?」 「もちOK!! ……料理はできないけどー……」
はずにゃん、羽月は、アズのひとつ年下の女の子。みんなの癒し系の子。アズミ達……アズミとルトとマリンは羽月の親友の子である。 天月は、アズと同い年の子でアズの一番仲がいい子。ちなみに可愛い。ユウナ達……ユウナ、ユウト、クウトは天月の親戚とその友達である。 まっさん……羽蛇瑠は、アズの知り合いメンバーの中で唯一の男子。あたふたして女性にめっちゃ優しい紳士の人。そしてパープル達……パープルとピンクは、……まぁ、どういう経路であったかは不明だが、とりあえず親の友達の息子とその友達であるらしい。 ミニモネとアズは桜庭の誕生日の準備に取り掛かるため、台所へと移動した。一方、別の人々はというと……。
「……無理すんなよ兄貴。届かないなら素直に俺に頼ればいいのにさ」 「届くし! 頼らねーし! …………ぉゎ!?」 「あ」
――――ユウトとクウトは、とある場所を装飾していたのだが、身長が足りなくて困っているクウトを助けようとユウトは言うが、クウトは意地を張って自分でやろうとする。 するとクウトは後ろに下がりすぎて態勢を崩し、乗っていた台と共に床に倒れ込んだ。ユウトはすぐにクウトに駆け寄る。
「ってぇ……」 「だから無理するなって言ったんだって……バカめ」 「んな! バカっていうなバカって!!!」 (…………やっぱり、出来てるんだ……あの二人……!!!)
ユウトはクウトを心配してるのかバカにしているのか分からない。そんな二人を、アヤノという人物は影からじっと見つめていた。 “出来てる”アヤノのこの言葉は、どういう意味を指すのは、これを書いている作者でさえよく分からないような……気がする。でも、全否定はできない。 そんなことを遠くから見つめるアヤノの頭上に何かがはたき落される。ハリセンだ。こんな日にこんなものを持ってアヤノを叩く人物といえば……。
「っコウ!!」 「おい、サボんなよ。腐ってみてるのは自由だけどさ、今日はアイツの記念日だろ?」 「あっるぇー? コウちゃん、最初はイヤがってたのにー……あれれぇ?」 「!! っるさいうるさいうるさい!!!!」
アヤノの友人(?)のマイ・アヤノ曰くツンデレのコウ。何故ハリセンを持ってるのかは知らないが……どうやら自分は真面目に準備に取り組んでるのにサボっているアヤノを見てハリセンで叩いたらしい。 そしてアヤノをしぶしぶ連れ出しながら、自分達の作業に取り掛かった。
「ユウナさんユウナさん、これはどこに移動させればいいですかね?」 「あ、これはあそこで、あれはー……そうだね、ここに移動させればいいかな」 「分かりました―!!」
最年少組のアズミとルトとマリン達は、ユウナの指示通りに装飾を行っていた。ユウナは手に装飾設計図のようなものを手に、色んな人に指示をしていた。
「そろそろ疲れたんじゃなーい?」 「ヒィ!!!」
ユウナの耳に囁いた言葉の主は言わずとしれたクウ。この二人も、色々と共通点を持っていて仲がいい。 突然クウに話しかけられ、ユウナは一瞬心臓が飛び出そうなほど驚き、ぺた、と地べたに足をつけた。
「大丈夫? 休憩取った方がいいんじゃない?」 「ん……でもさ、この企画考えたのは私だし、責任を」 「はいはい! いっつも自分になんでも背負わせようとしてさ! ちょっとはそういうのを自重したほうがいいんじゃなーい?」
ユウナにその言葉を放つと、ぱっ、と設計図を取り上げた。ユウナは目を見開いて、「返して!!」というが、クウはその気はさらさらない。
「はいはい、責任者は休憩しましょーねー」 「……っで、でも」 「休憩、しましょーねー」
だんだんとクウは声のトーンを低くし、ユウナは降参したかのようにソファに座った。すると、近くにいたブラウンがユウナの所に来て、隣に座った。
「ユウナお姉ちゃん、お話しましょう」 「お話?」 「あぁ、これはサラから聞いた昔話なんですが――――」
ユウナの様子を心配していたブラウンは、その心を養うように、昔話を語り始めた――――。
「でーきたっ!!!」
ミニモネとアズは、様々な揚げ物の料理(主に天ぷらなど)を作り上げた。ちなみに、この家には合計23人が来るという大規模なパーティーになると思われる。 数分後、やっと羽蛇瑠達が帰宅し、メインの誕生日ケーキの準備が始まった。 大きなテーブルをユウナ側から用意し、ケーキは1ホール6人と考えて4個、色々な種類のケーキを買ってきた。
「んで、主役ももうそろそろ帰ってくるだろうね」 「じゃあ電気を消して……」 「クラッカーを用意して……」 「一斉に鳴らすだけだな!!」
全員がざわざわし出しながらも、ユウナは全員にクラッカーを私、電気を消した。あとは主役の登場を待つのみ。
「ちょ、ユウト狭いっての!」 「兄貴の横面積が広いんじゃね?」 「何!?」 「はいはい、喧嘩しないの!」 「お、おなかすいた」 「マイ、まだ食うなよ」 「え、呼んだ? 今クウって」 「呼んでない呼んでない」 「なんか暑苦しくなってきたぁ……」 「汗出てきたなぁ」 「俺はむしろ端っこだから寒い」 「うぎゅ」 「ん、なにこれ……あ、ルトのあしだ」 「痛い! 踏むなぁ!」 「あーやーのぉー、食べちゃだめー?」 「駄目だって! ってか桜庭遅いわねー」 「ねね、なんで“桜庭”なのにおーちゃんって呼んでるの?」 「……たいいたいいたいたい!! ブラウン痛いっての!!」 「ご、ごめんイン! 悪気はなかったの!」 「おなか空いたー……」 「私も空いた―」 「俺もー」 「あたしも……」 「ちょ、静かに!」
ざわ…… ざわざわ…… ……ざわ……ざわ…… ――――ガチャ
「!!」
扉を開ける音と、天月と羽月、桜庭の声が聞こえる。全員は一斉にクラッカーをスタンバイする。
「はい、ここ開けて」 「? どうしたの、畏まって――――!!」
――――ぱん!
桜庭が部屋に入ってくると同時に合計20個のクラッカーの音が部屋中に鳴り響く。羽月と天月も顔を合わせながらアイコンタクトをする。 一瞬の出来事に、桜庭は目を丸くして「ほえ?」と呟く。
『誕生日おめでとう、おーちゃん!!!』 「おっ、おたんじょーびー!!??」
全員が声を合わせ、桜庭に向かって言う。桜庭は今日が自分の誕生日と上手く把握出来てなかったようで、説明には少々時間がかかったのはまた別の話。
「ねね、ケーキ食べていい?」 「こらマイ!!」 「う、おお! おおおおおおおお!!! なんか興奮してきたよー!!!」
マイのKY発言を軽く無視して、桜庭は周りの装飾やケーキを見て興奮していた。そして辺りはざわざわとし出す。そして天月はろうそくに火をつける。
「じゃ、誕生日の歌ー!!」 『はっぴばーすでぃー、つーゆー、はっぴばーすでぃ、つーゆー!!』 『はっぴばーすでぃ、であ、おーちゃん!!!』
その歌の終わりと同時に、桜庭はたくさん立てられているろうそくに息を吹きかけ、火を消す。
――――その時のおーちゃんの表情は、きっと満面の笑みだったと思うんだ――――
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― あとがき
まずおーちゃんに謝りたい。こんな駄文でごめん。無駄に長くてごめん。 そして天月、ミニ、まっさん、はずにゃん。貴方達のキャラを身勝手に振り回したり、なんかキャラ違ったりしたような気がします。ごめんなさい。 じゃあ書くな、って言われるかもしれないけどもう手遅れでした^q^ とりあえず色々設定無視したりとか自己解釈とか架空設定とか申し訳ないです^q^q^q^ でも、こんな形でしかおーちゃんに祝えないと思うんだ……なんて酷い祝い方だ……
こんな形だけだけど、 Happy Birthday Dear おーちゃん!!!
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