決戦の果て ( No.40 )
日時: 2010/09/07 00:22
名前: でりでり ID:
参照: http://www.geocities.jp/derideri1215/

 今、俺の場にはノコッチ。そしてベンチには炎エネルギーが一つついたワカシャモ。風見の場にはエネルギーが三つついたガブリアスにベンチにはタツベイ。
 ガブリアスは残りHPを70までダメージ減らしているも、十分に風見のほうが優勢である。
「俺のターン!」
 そして俺の手札は今引いた一枚だけ。しかし今引いたカードはサポーターのハンサムの捜査。このカードの効果によって相手の手札を確認し、自分か相手の手札のどちらかを山札に戻させて戻したプレイヤーがカードを五枚引くことができる。
 つまりその効果を自分に使えば、戻すカードがないので単純に山札からカードを五枚補充出来る。
「俺は手札のハンサムの捜査を発動! まずは風見の手札を見せてもらうぜ」
 風見の手札はボーマンダ、炎エネルギー二枚、不思議なアメ、デンジの哲学。不思議なアメとボーマンダが多少引っかかるも、ここは引く場面ではない。
「俺は自分の手札を山札に戻してカードを引く。だが、俺の手札は0なので普通にカードを五枚引くぜ」
 来た、狙っていたキーカードが! もう残りの山札は九枚になってしまったが今はそんなことは気にしない、山札が切れる前に勝てばいいのだ。
「よーし、ワカシャモに炎エネルギーをつけて進化させる! そして進化したバシャーモのポケパワー発動。バーニングブレス!」
 ベンチのバシャーモが風見の場のガブリアスに向かって赤い吐息を吐く。
「この効果によってガブリアスは火傷になる。そしてノコッチで攻撃、かんでひっこむ!」
 ノコッチはガブリアスのもとへ進み寄ると右足に噛みつく。
「本来10ダメージしか与えれないが、ガブリアスの弱点は無色タイプ! よってガブリアスが食らうダメージは40で残りHPは30だ。そしてノコッチは攻撃した後、自分のベンチポケモンと入れ替わる。新しいバトルポケモンはバシャーモだ!」
 ガブリアスの足元で、ノコッチは穴を掘り地中(?)を進む。ノコッチ不在のバトル場にバシャーモが跳躍一つで躍り出るとバシャーモが先ほどまでいたベンチエリアにノコッチが地中から姿を現した。
「そしてポケモンチェックだ」
「……表だ。ガブリアスは火傷によるダメージを受けない。俺のターン、手札の不思議なアメを発動してベンチのタツベイをボーマンダに進化させて水エネルギーをつける。そしてガブリアスをレベルアップさせる」
 ガブリアスの体が一瞬光に包まれる。レベルアップしたことによってガブリアスは火傷から回復することとなった。
「そしてポケパワー、りゅうのはどうを発動。進化したときに三回コイントスをして表の数かける10ダメージを相手のベンチポケモンに与える。裏、表、表。よってノコッチに20ダメージだ」
 ガブリアスの口から青色の球体が発せられ、ノコッチに触れると小さな爆発を起こす。
「更にデンジの哲学を発動。手札の炎エネルギーをトラッシュして山札から六枚引く」
 デンジの哲学は手札が六枚になるまでカードを引けるサポーターだ。カードを引く前に一枚だけ手札をトラッシュできる。今、風見が炎エネルギーをトラッシュしたことによって手札が0となり、六枚引けたというわけだ。
「ガブリアスLV.Xのそせいを発動。トラッシュのポケモンをたねポケモンとしてベンチに呼び出し、トラッシュの基本エネルギーを三枚までつけることができる。俺はトラッシュのボーマンダに炎と水エネルギーをつけて蘇生させる!」
 あらかじめベンチにいるボーマンダの隣に白い穴が開き、そこからボーマンダが這い出てきた。これでボーマンダが二匹並んだ状態となる。
 しかも不味いことに俺のバシャーモはHPが130。ボーマンダのポケボディーのバトルドーパミンが発動してしまう。
「くっ、ドロー! ヒコザルをベンチに出し、バシャーモに炎エネルギーをつける! 更にサポーター、オーキド博士の訪問を使うぜ。山札からカードを三枚引いて一枚をデッキの一番下に置く。そしてバシャーモで攻撃、わしづかみ!」
 バシャーモがジャンプ一つでガブリアスLV.Xまで距離を詰め、その喉元に右手を出してそのまま握力で締め付ける。
「レベルアップしてガブリアスLV.Xの最大HPを増やしただろうが、それでも残りHPは40! わしづかみのダメージも40だ、これでガブリアスLV.Xは気絶だぜ!」
「だがガブリアスのポケボディー、りゅうのいあつを発動。ガブリアスに攻撃したポケモンはエネルギーを一枚手札に戻さなくてはいけない。俺の次のポケモンは今蘇生したばかりのボーマンダだ」
「サイドカードを一枚引いてターンエンド」
 これで状況はなんとかイーブンに持ち込んだ。まだムードは敗色濃厚だが勝てる可能性はまだある。
「あの状況をここまで持ち直すとは流石というべきか。俺のターンだ! 手札の水エネルギーをバトル場のボーマンダにつけて攻撃だ。じょうきのうず!」
 白い渦がバシャーモを空へと持ち上げる。HPが130もあるバシャーモがたった一撃で10まで追い込まれるとは。
「じょうきのうずのコストとしてボーマンダの炎、水エネルギーを一枚ずつトラッシュ」
 しかも俺のベンチにはまだ育っていないヒコザルと、すでに20ダメージを受けたノコッチ。それに比べボーマンダ二体がまだ風見の場でピンピンしている。
 それにこの勝負には我が家の命運がかかっている。ここで絶対勝って賞金を受け取らないといけない。……のだが、俺の心はいまひとつ緊迫感がなく、むしろワクワクしている。
 だってこんなに楽しいことがあるか? そうそうないぜ。風見だけじゃない、今まで戦ってきたライバル達が皆が皆強かった。こんなに一日中ワクワクするなんて。
「……。楽しいな」
 そんな俺の心を見透かしたかのように風見が呟く。
「ああ、楽しいな。やっぱりカードはこうじゃないとな」
「まったくだ」
「よし、続けるぜ。俺のターン、ヒコザルをモウカザルに進化させてバシャーモに炎エネルギーをつける。そしてバシャーモのバーニングブレスでボーマンダを火傷にする! そして攻撃だ、ほのおのうず!」
 ほのおのうずはエネルギーを二個トラッシュしなくてはならないが100ダメージも与えれる大技だ。これで風見のボーマンダの残りHPは30。
「ポケモンチェック。……裏なのでボーマンダは20ダメージ」
 これでボーマンダのHPは10! 再び風見と並んだ。一見次のターンにあっさりと倒されるように思われるがそうではない。
 ボーマンダのワザは「かえん」と「じょうきのうず」の二つ。しかしどちらのワザを使おうにも炎エネルギーが少なくとも一枚要る。しかしあのボーマンダについているエネルギーは水エネルギーのみで、風見が次のターンに炎エネルギーをつけれなければ攻撃出来ないのだ。詳しくは20話の本日のキーカード参照。
「俺のターン。手札の炎エネルギーをボーマンダにつける」
 しかし淡い期待は見事に粉砕。しかしそれもそうか。風見の山札は残り四枚だけ。しかも手札は七枚。高確率で炎エネルギーが手札にあるのは分かっていた。
「そしてボーマンダでかえん攻撃だ」
 ボーマンダの口から無慈悲なほど大きい火球がバシャーモめがけてぶつけらる。
「俺の次のバトルポケモンはモウカザルで行く」
「サイドを引いてターンエンド!」
 風見はまたしてもミステリアスパールではないほうのサイドを引いた。
「ポケモンチェックをしてもらうぜ」
「裏っ! これで俺のボーマンダも気絶か。しかしボーマンダはもう一体いる!」
 俺もサイドを一枚引く。またしても状況はイーブンに近いが今度はポケモンの地力が違う。HP120以上のポケモンが俺の場にいなくなったので厄介なボーマンダのポケボディー、バトルドーパミンは発動することはなくなったがそれでも十分強い。ゴウカザルに進化できればまだなんとか試合運びを優位にできそうだが手札にゴウカザルはまだない。
「俺のターン!」
 引いたカードはワカシャモ。ゴウカザルではない。手札にはサーチカードも、ドローサポートカードもない。
「モウカザルに炎エネルギーをつけてほのおのキバ攻撃!」
 モウカザルがボーマンダに接近し、真っ赤な翼にガブリと噛みつく。ボーマンダは苦しげに呻く。
「ボーマンダに30ダメージだ。そしてほのおのキバの効果は攻撃した相手を火傷にする」
 モウカザルが噛みついた後が火傷の跡としてボーマンダに残る。
「ポケモンチェックだ。表、ボーマンダにダメージはなし。俺のターンだ。手札の炎エネルギーをボーマンダにつけてかえん攻撃!」
 モウカザルよりも一回り大きな火球がモウカザルを包み込む。これでHPわずか20。モウカザルでボーマンダに太刀打ちするのはほぼ不可能に近い。
 俺の山札は四枚、つまりゴウカザルを引き当てる確率は四分の一。いや、サイドカードがまだ一枚あるから五分の一。それも違う。オーキド博士の訪問でキズぐすりを山札の一番下に置いたのでやはり四分の一だ。
 しかし確率論は机上論、引いてみなくちゃわからない。
「俺のターン!」
 思わずドローした瞬間目をつぶってしまう。右目を恐る恐る開くとそこには一枚のサポーターカードがあった。
「きたあ! 二枚目のオーキド博士の訪問を発動!」
 残った三枚の山札を全て引く。するとそこにはきっちりゴウカザルがあった。ああ、サイドカードにあるのはアチャモか。
「モウカザルを進化させて炎エネルギーとたつじんのおびをつける」
 たつじんのおびはつけたポケモンのHP20増やし、与えるダメージを20増やす強力なポケモンのどうぐである。もちろんディスアドバンテージとしてたつじんのおびをつけたポケモンが倒されるとサイドを一枚ではなく相手に二枚引かれる。しかし現は風見のサイドは一枚、さしてディスアドバンテージにならない。
「そしてこれが最後の攻撃だ、ゴウカザルの攻撃。いかり!」
 ボーマンダの残りHPは100。そしていかりの与えるダメージは30。いかりの効果はゴウカザルに乗っているダメージカウンターの数かける10増えるので、30に50ダメージが追加される。更にたつじんのおびの効果によってワザのダメージがプラス20されて総計100ダメージ。
 ゴウカザルは右手に炎を纏い、ボーマンダに殴りかかる。エフェクトの輝きで一瞬視界が白に包まれた。



翔「今日のキーカードはガブリアスLV.X!
  そせいはなんとエネルギーなしで使える!
  トラッシュされた仲間を蘇生させよう!

ガブリアスLV.X HP140 無 (DP4)
ポケパワー りゅうのはどう
 自分の番に、このカードを手札から出してポケモンをレベルアップさせたとき、1回使える。コインを3回投げ、オモテの数ぶんのダメージカウンターを、相手のベンチポケモン全員に、それぞれのせる。
 そせい
 自分のトラッシュから「ポケモン(ポケモンLV.Xはのぞく)」を1枚選び、「たねポケモン」としてベンチに出す。その後、のぞむなら、自分のトラッシュの基本エネルギーを3枚選び、そのポケモンにつけてよい。
─このカードは、バトル場のガブリアスに重ねてレベルアップさせる。レベルアップ前のワザ・ポケパワーも使うことができ、ポケボディーもはたらく。─
弱点 無×2 抵抗力 なし にげる なし


───
次の話で風見杯編終了となります。


風見雄大の使用デッキ
「ドラゴンエフォート」
http://moraraeru.blog81.fc2.com/blog-entry-675.html