拓哉のゴーストデッキ!? ( No.35 )
日時: 2010/09/07 00:21
名前: でりでり ID:
参照: http://www.geocities.jp/derideri1215/

 初めのバトルポケモンは俺がアチャモ。対する拓哉はフワンテ。ベンチポケモンは互いになし。先攻は俺からだ。
「俺のターン! アチャモに炎エネルギーをつけて攻撃だ。ひのつぶて!」
 ワザの宣言と共にコイントスボタンを押す。このワザはエネルギー1つで20ダメージを与えることができるのだがコイントスがウラだとワザが失敗してしまうのだ。
「オモテだ。ワザは成功!」
 アチャモは小さな火球を口から打ち出す。フワンテに火球がぶつかると弾けて消えていった。
「俺様のターンだ! フワンテをフワライドへと進化させるぜ」
 フワンテが光りだすとサイズがさらに大きくなりフワライドへと進化していく。
「そしてフワライドのワザを使う。のせてくる! こいつはワザエネルギーなしで使えるワザだ。デッキからたねポケモンを二匹ベンチに出し、そいつらにまたデッキから基本エネルギーを一枚ずつつけれる。俺様はムウマージGLとヨマワルをベンチに出し超エネルギーをそれぞれつける!」
 どこからかムウマージGLとヨマワルがベンチに現れる。フワライドは風を起こし超エネルギーをそれぞれ二匹に与えた。
 デッキ圧縮に加え超性能のサーチ。すでに相手は戦える準備がほとんどできている状態だ。
「俺のターン。ノコッチをベンチに出して不思議なアメを発動。アチャモをバシャーモに進化させる!」
 何かされる前に急いで攻撃すべきだ。ここは速攻で行こう。
「バシャーモに炎エネルギーをつけてポケパワー、バーニングブレスを発動。フワライドをやけどにするぜ」
 続いてバシャーモは口から真っ赤な炎を吹き付ける。フワライドのHPは90。先ほどの攻撃で70まで削ったが火傷に頼る戦法は正直期待できない。最終手段としておこう。
「バシャーモで攻撃。わしづかみ!」
 バシャーモは地を一蹴するとフワライドのもとへ一っ飛びして腕をギッと握る。
「わしづかみは40ダメージと同時にフワライドを逃がさないようにさせる。トレーナーカードやポケパワー以外では逃げられないぜ。俺の番が終わると同時にポケモンチェックだ!」
「おらよっ!」
 拓哉は乱暴にコイントスボタンを押す。結果は表だ。
「運は俺様を味方にしてくれてるようだ。俺様のターン! ムウマージGLに超エネルギーをつけて手札からゴージャスボールを発動。俺様はデッキからサマヨールを手札に加え、ヨマワルを進化させる! そしてフワライドで攻撃。おとどけ! トラッシュのカードを一枚手札に加える! 俺様はゴージャスボールを手札に加えるぜ」
 これはうまいコンボだ。ゴージャスボールはトラッシュに同名のカードがあれば使えないカード。しかしそのゴージャスボールをトラッシュから引き揚げればトラッシュに同名カードはなくなるのでもう一度使える。ワザエネルギーなしでさっきのに続けこんなえぐいサーチ&サルベージかよ……。
「ポケモンチェックだ。裏! けっ、こんなダメージ今更だ」
「俺のターンドロー。ヒコザルをベンチに出しバシャーモに炎エネルギーをつける。そしてサポーターカードを発動。ハンサムの捜査。このカードの効果によってお前の手札を見せてもらう」
「ほらよ!」
 拓哉の手札は六枚。さっき墓地から引き揚げたゴージャスボールに超エネルギー一枚とデンジの哲学。そしてエネルギーつけかえとシロナの導きにたつじんのおび。決して好い手札ではないがサーチ能力をもつシロナの導きとゴージャスボールがあるためこの手札は化ける可能性がある。
 ハンサムの捜査は相手の手札を見るだけではない。手札を見た後相手の手札か自分の手札のどちらかを選択し手札全てを山札に加える。そして山札に戻したプレイヤーはデッキをシャッフルして五枚になるまでカードを引く。
 俺の手札はこのサポーターを使って最後、今の手札は零だ。拓哉の手札が「危険になる可能性が『ある』」程度なのでまずは自分の手札を増強しよう。
「続いて俺は手札が五枚になるまで。つまり五枚山札から引く」
 ゴウカザル、不思議なアメ、炎、オーキド博士の訪問、キズぐすり。こちらもあまり好い手札とは言いにくい。
「そして不思議なアメを発動。ヒコザルをゴウカザルに進化させてバシャーモでフワライドを攻撃。わしづかみ!」
 これでフワライドを撃破だ。サイドを一枚引く。これで俺のサイドは二枚、拓哉は三枚。先手は取った。次の相手のバトルポケモンはムウマージGLが来た。
「俺様のターン! ゴージャスボールでヨノワールを山札から手札に加える。そしてサマヨールをヨノワールに進化させる! そしてムウマージGLに超エネルギーをつけてレベルアップさせる!」
「ムウマージGLをレベルアップだと!?」
「まだだ! 俺はこいつにたつじんのおびをつける。なんせムウマージGL LV.XのHPはたった100だ。バシャーモのほのおのうずで一撃でやられると後が困るんでな」
 たつじんのおびはつけたポケモンのHPを20増やし、ワザのダメージも20増やすという厄介なカードだ。しかしデメリットはある。たつじんのおびをつけたポケモンが気絶するとサイドを二枚も引かれるということ。
 つまり俺にとってはムウマージGL LV.Xさえ倒せば勝ちというわけだ。しかし後がうんたらという拓哉の表現が非常に気になる。
「そしてデンジの哲学発動! 六枚になるまでカードをひかせてもらうぜ」
 あっという間に三枚になった手札がみるみる六枚へと増えていく。
「さあこっからが俺様の本領発揮だ! ムウマージGL LV.Xでこうげき。やみのまじない!」
 ムウマージGL LV.Xが何かボソボソと呟くと対戦場が真っ暗闇に包まれた。闇は数秒で晴れる。今のが攻撃だったのだろうか、バシャーモは何事もないようにピンピンしている。
「俺様はサイドを一枚引いてターンエンドだ」
「なっ、バシャーモは無傷だぞ!」
「ベンチを見てみろクズが」
 言われてモニターを確認する。ベンチにいたはずのノコッチのHPが0になっていたのだ。
「やみのまじないは自分の手札の数だけのダメージカウンターを相手に乗せることができる。俺の手札は六枚つまりダメージカウンターを六つノコッチに乗せたんだよ!」
 ノコッチのHPもきっかり60。ちょうど気絶だ。
「これが俺様のデッキ! ベンチキル!」
 拓哉の高らかな笑いが会場に木霊する。



翔「今日のキーカードはムウマージGL LV.X!
  マジカルリターンで手札を増やし、
  やみのまじないで一気に決めろ!

ムウマージGL LV.X HP100 超 (PROMO)
ポケパワー マジカルリターン
 自分の番に何回でも使える。自分のポケモンについている「ポケモンのどうぐ」または「ワザマシン」を1枚、自分の手札に戻す。このパワーは、このポケモンが特殊状態なら使えない。
超超無 やみのまじない
 自分の手札の枚数ぶんのダメージカウンターを、相手にのせる。このワザでのせられるダメージカウンターは、8個まで。
─このカードは、バトル場のムウマージGL(ジムリーダー)に重ねてレベルアップさせる。レベルアップ前のワザ・ポケパワーも使うことができ、ポケボディーもはたらく。─
弱点 悪×2 抵抗力 無−20 エネルギー1


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27話と28話で「気合いのタスキ」という架空のカードが出ていました。正しくは「たつじんのおび」です。訂正しておきました。
29話と30話の今日のキーカードの誤植を訂正しました。
以後同じミスをしないように気をつけます。