打倒シェイミLV.X 運と運で……! ( No.33 )
日時: 2010/09/07 00:20
名前: でりでり ID:
参照: http://www.geocities.jp/derideri1215/

 シェイミLV.Xの厄介さはなんといってもポケボディーであるかんしゃのきもち。シェイミLV.X以外の草ポケモンの最大HPを40も増やしてしまうのだ。
 40はバカにならない。バカみたいな上昇幅だ。お陰様で相手のベンチのベイリーフの最大HPは80だったのが120まで上昇する。
 そして厄介なのはもう一匹いる。
「エンペルトLV.Xのポケパワー、しじょうめいれいを使うわ」
 再び先ほどと同じエフェクト。エンペルトLV.Xから発された青いレーザーには再びボーマンダのカードが含まれていた。
「エンペルトLV.Xにポケモンのどうぐ、しあわせタマゴをつけて攻撃。氷の刃!」
 残りHP40のコモルーにとどめの一撃。コモルーはその丸っこい体が吹っ飛ぶと、そのまま力なく倒れ消えていく。
「サイドを一枚引くわ」
 先にサイドを取られるのはとても大きい。取ったほうは勢いに乗れるし、取られたほうはプレッシャーになる。
 次のターンでエンペルトLV.Xを倒せるとしても確実に後手にまわっている。
「ドロー! コモルーに炎エネルギーをつける。ガブリアスで攻撃、スピードインパクト!」
 残り60のエンペルトLV.Xにとどめを刺した。俺もサイドを引く。引いたサイドはボーマンダ。自分の番が終わったため手札にボーマンダが被る。トラッシュにすでにコモルーがいるので一枚余計になってしまった。
 そしてエンペルトLV.Xについていたしあわせタマゴの効果発動。このカードをつけているポケモンが相手のワザによって気絶させられたときに手札が七枚になるようドローするカードだ。相手はこれで三枚ドローできる。
 相手の次のポケモンはシェイミLV.Xである。少々意外だ。シェイミLV.Xが倒れると、かんしゃのきもちは意味がなくなってしまう。
「私のターン。ベイリーフをメガニウムに進化させる。そして手札の草エネルギーをシェイミにつけてトレーナーカードを発動。エネルギーパッチ! コイントスをしてオモテならトラッシュのエネルギー一枚を自分のポケモンにつける」
 コイン判定は表だった。
「水エネルギーをシェイミLV.Xにつけるわ。シェイミLV.Xで攻撃。シードフレア!」
 シェイミの背中から緑色の波紋が発せられる。
「シードフレアの効果で手札の草エネルギーを三枚メガニウムにつけるわ! そして三枚つけることによってシードフレアのダメージが上昇。つけた草エネルギーかける20ダメージが追加され、100ダメージ!」
 波紋と同時に目の前が揺れているような感覚を覚える。
 シェイミLV.Xのもう一つの厄介な点、シードフレアだ。草エネルギー限定だがつけ放題はいくらなんでもやりすぎである。
 ガブリアスは100もダメージを受けたため残りHPは30。次は耐えれない。
「しかしこの瞬間、ガブリアスのポケボディー発動。りゅうのいあつ! ガブリアスに攻撃をしたポケモンのエネルギー一枚を手札に戻す。俺は水エネルギーを手札に戻させる」
 だがもう止まらない。流れは完全に向こうだ。
「俺のターン!」
 引いたカードはガブリアスLV.X。一見逆転のドローに見えるがまったくもってそうでもない。
「俺はコモルーをボーマンダに進化させ、ベンチにフカマルを出す」
 今引いたカードが水エネルギーだったとする。それをボーマンダにつける。ガブリアスは逃げるエネルギーが不要なのですぐさまボーマンダに交代する。
 相手のベンチにはかんしゃのきもちの効果でHPが170となったメガニウムがいるのでボーマンダのポケボディーであるバトルドーパミンが発動可能となる。
 バトルドーパミンによってじょうきのうずが炎と水エネルギーだけで使用できるので、シェイミLV.Xを一撃で倒せるのだ。
 だが残念ながら水エネルギーはない。次のターンにシェイミはベンチに逃げるだろう。
「ボーマンダに炎エネルギーをつけてガブリアスをレベルアップさせる。そしてレベルアップした瞬間にポケパワー、りゅうのはどうを発動。このカードがレベルアップしたとき、コインを三回投げてオモテの数ぶんのダメージカウンターを相手のベンチポケモン全員に乗せる」
 表、裏、表。ガブリアスが口を開くとこちらも波紋が周囲に広がる。波紋はシェイミLV.Xを通過してベンチ組にヒット。これにてベンチのラプラスとメガニウムに20ダメージずつ。しかしラプラスは残り20、メガニウムに至っては150もある。
「クソっ、ガブリアスLV.Xで攻撃。スピードインパクト!」
 シェイミLV.Xにはエネルギーが二枚なので80ダメージ。これまた残りHP20でギリギリ残ってしまうのだ。
 このデッキの弱点はベンチには手が出せないこと。このガブリアスLV.Xのポケパワーでしかダメージを与えられないのだ。
 つまりHPがヤバくなっても逃げてしまえばとどめが刺せない。
「私のターン。水エネルギーをトラッシュしてシェイミLV.Xを逃がし、メガニウムを場に出すわ。メガニウムの攻撃。かじばのいちげき!」
 メガニウムがこれまた頭から突っ込んでくる。車にはねられたかのようにガブリアスLV.Xの体は吹っ飛び、そのまま地面に大きな音を立てて倒れこむ。
「サイドを引いて、ターンエンド」
 やけに自信に満ちた笑みである。
「俺のターン、ドロー!」
 カードを引いた瞬間、急にブザーが鳴る。音源を探すと、隣のステージの試合が終わったようだ。長岡が拳を天井に向かい突き上げている様子をみると、勝ったようだ。今戦っているこの第三試合が最後の準々決勝。長岡もきっと俺の試合を見るだろう。無様な姿は見せられない。
「行くぞ! 手札の水エネルギーをボーマンダにつける。ポケボディーのバトルドーパミンによってワザエネルギーの無色エネルギーが不要になるのでじょうきのうずがエネルギー二つで使用できる。じょうきのうず!」
 白い渦がメガニウムに向けて吹き荒れる。最初に170あったHPももう残り30まで削れた。
 余程のことがない限り、この勝負は逆転が可能だ。炎と水エネルギーをトラッシュしたがまだ、炎エネルギーが一枚残っているのでかえんが使える。効果はないが50ダメージ与えれば十分である。
 しかしその余程というのはメガニウムのウルトラパウダー。ワザ威力は20と少ないが、コインを三回投げて一回目が表ならどく、二回目ならやけど、三回目ならマヒにすることができる。
 どくややけどはともかくマヒにされてしまうと本当に勝負がどうなるか。
 マヒを食らうと逃げれない上にワザも出せない。状態異常回復系のトレーナーカードは一枚も入れてないのでなんとも。
「私のターン! メガニウムで攻撃。ウルトラパウダー!」
 もしもここで三回目のコイントスがウラだと勝負はまだ終わらない。しかしマヒに出来なければ相手は余程のことがない限り詰みだ。
「……表、裏、裏」
 メガニウムが首の花から花粉のようなものを撒き散らす。ボーマンダがなった状態異常は毒だけだ。
 相手に見えないように右手の拳を小さく、強く握る。
「ポケモンチェックで毒のダメージを乗せる。そして俺のターンだ。ボーマンダに水エネルギーをつける」
 このメガニウムが倒れるとバトルドーパミンの効果がなくなる。しかしかえんのワザエネルギーは炎と無色エネルギー。これでかえんはいつでも発動可能。次にラプラス、シェイミLV.Xが来ても一撃の圏内だ。
「ボーマンダで攻撃、かえん!」
 先ほどの白い渦とは違い、口から真っ赤な弾が発せられる。大きな音を立ててメガニウムに被弾させる。
「メガニウムはこれで気絶。サイドを引いて終わりだ。ボーマンダに毒のダメージを乗せる」
 相手の最後のポケモンはシェイミLV.X。すでにHPは20しかない。その一方でボーマンダはまだ100もある。相手の残りの山札は二枚。シードフレアでエネルギーを三枚つけられない限りなんとかなる。ダメージエイドを食らってもギリギリ20で耐えきる。
 こういう、相手の勝利の可能性がまだ潰えていない時が非常に怖い。相手の一挙動が非常にスローに感じられ、自分の思考スピードが加速する。
 負けてしまうのではないかという不安、いや、大丈夫だという根拠のない自信、そしてただの神頼み。
「私のターン!」
 なんにせよこれが相手にとって最後のドローとなる。
 歯と歯を強く噛み合わせる。目にも力が入る。目だけではない、体のあらゆるところに力が入ってしまう。
 相手はなかなか動かない。必死に考えを巡らしている。共にジリ貧のようだ。そして彼女の出した結論は、
「……降参」
 その宣言と同時にブザーが鳴り響く。相手はチラと俺に向けて自分の手札を見せるも、草エネルギーは一枚しかない。あとはトレーナーカードばかりだが、どれも逆転につながりそうなカードはなし。手札を裏向けると彼女はカードをさっさと片付けて潔く帰って行った。
 俺もステージを降りると、翔と長岡がいた。二人は談笑していたが、長岡は俺を見かけると失礼にも俺を指差しこういう。
「俺はお前に絶対勝つぜ! 勝って翔と戦うからな!」
「ふん、貴様がここまで来た実力は認めてやるが、俺には到底及ばん。そのことを後で骨身に教え込んでやる」
 不思議な奴だと思う。先ほどまで安堵の気持でいっぱいだったのだがこいつの今の一言で、普段の自分へシフトされる。
 楽しい準決勝になりそうだ。



翔「今日のキーカードはシェイミLV.X!
  かんしゃのきもちで草タイプを支援!
  シードフレアでエネルギーをつけまくれ!

シェイミLV.X HP100 草 (破空)
ポケボディー かんしゃのきもち
 自分の場の草ポケモン全員(「シェイミ」はのぞく)の最大HPは、それぞれ「40」ずつ大きくなる。自分の場で、すでに別の「かんしゃのきもち」がはたらいているなら、このボディーははたらかない。
草無無 シードフレア 40+
 のぞむなら、自分の手札の草エネルギーを好きなだけ選び、自分のポケモンに好きなようにつけてよい。その場合、つけたエネルギーの枚数×20ダメージを追加。
─このカードは、バトル場のシェイミに重ねてレベルアップさせる。レベルアップ前のワザ・ポケパワーも使うことができ、ポケボディーもはたらく。─
弱点 炎×2 抵抗力 水−20 にげる エネルギー1


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今年中に風見杯編終わりそうです。いや、終わらせます。

田嶋玲子の使用デッキ
「玲子スペシャル」
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