運命のコイントス! ( No.21 )
日時: 2010/09/07 00:14
名前: でりでり ID:
参照: http://www.geocities.jp/derideri1215/

 引いたカードはオーキド博士の訪問だった。山札からカードを三枚引いて、その後手札から一枚デッキの下に置くカードだ。手札補充をしよう。引く三枚に賭けるんだ。
「サポーター、オーキド博士の訪問を使う」
 オーキド博士の訪問で引いたのは不思議なアメ、炎エネルギー、ゴウカザル。
 半田さんはドンカラスGでベンチのヒコザルをきずをねらうで攻撃すればダメージカウンターのないヒコザルには最初に20ダメージ、次のターンはすでにヒコザルにはダメージカウンターが乗ってるため40ダメージ。HPが50しかないから気絶。残りHPが40のバシャーモは毒で倒れ、サイドを二枚引く算段なのだろう。
 俺の手札にはあらかじめモウカザルがあったがスタジアムのギンガ団のアジトのせいで進化するとダメージを受けてしまい、ドンカラスGによるワザのダメージが増えるためため迂闊に進化できなかった。しかしヒコザルからゴウカザルへと一気に進化できるならHPも一気に増えるため問題ない。
 オーキド博士の訪問の効果で戻すカードはモウカザルにした。
「不思議なアメを発動。ヒコザルをゴウカザルに進化させる!」
 ヒコザルの足元から光の柱が現われ、それが消えた頃にはゴウカザルへと姿を変えていた。
「進化させたためダメージカウンターを二つ乗せてもらう」
「バシャーモのポケパワー、バーニングブレスを今度こそ喰らってもらうぜ!」
 バシャーモが炎の息をドンカラスGへ吹きかける。ドンカラスGは羽を動かして必死に抵抗している。妙にリアルだな。
「バシャーモの炎エネルギーをトラッシュしてベンチのゴウカザルと入れ替える。ゴウカザルに炎エネルギーをつけてワザを使うぜ。ファイアーラッシュ!」
 ゴウカザルがドンカラスGへと駆けて行く。
「自分の場の炎エネルギーを好きなだけトラッシュして、トラッシュしたエネルギーの枚数だけコイントスをする。そして表なら表の数かける80ダメージだ。俺の場にはゴウカザルにつけている炎エネルギー一枚しかない。それをトラッシュしてトスだ!」
 モニター手前のコイントスボタンを押す。オモテが出ると一気に情勢が変わる。表が出てくれっ!
 が、ダメっ! 無情にもウラと表示された。それに対応してゴウカザルの攻撃はドンカラスGに当たらず。
「ふぅ」
 半田さんは外れたことに安堵しているようで、一瞬緊張が入った表情も元通りに戻っていく。
「だけどポケモンチェックで火傷の判定をしてもらうぜ」
 やけどは毒と違い、ポケモンチェック毎コイントスが必要である。表ならダメージはないが裏なら20ダメージだ。
 しかし半田さんがコイントスをした結果表となりダメージはまだ0。
「俺のターン。ギンガ団の賭けを発動。互いに手札を全て山札に加えシャッフルだ」
 ここで手札リセット。タイミングが微妙なので俺の頭にはクエスチョンマークが一つ。
「そしてじゃんけんをしてもらう。勝ったら山札から六枚、負けたら三枚引くのさ」
 確実な一手を踏んできた半田さんが急にギャンブルカードを使うことにまたクエスチョンマークが増える。しかしここは迷うところではないだろう。
「よし、そうとなったら! 最初はグー、じゃんけんほい!」
 ……。
「六枚引かせてもらうよ。そしてスカタンクGに超エネルギーをつけてポケパワー発動、ポイズンストラクチャー!」
 スタジアムが場にあるとSPポケモン以外のバトルポケモンを毒にするポケパワーが発動し、ゴウカザルは毒に侵される。
「ドンカラスGの攻撃、きずをねらう。バシャーモに攻撃だ!」
 ドンカラスGは飛び立つとベンチにいるバシャーモを襲う。バシャーモはHPが0になったのでこれで戦闘不能となる。
「サイドを引かしてもらう。俺の番は終わりだが、ゴウカザルは毒のダメージを受ける」
 110あったHPが80まで減っていく。
「だがそっちも火傷判定をしてもらう!」
 威勢よく言ったのはいいがまたしても表だ。運を味方にしすぎである。
「俺のターン! ゴウカザルに炎エネルギーをつけて攻撃。ファイアーラッシュ!」
 今つけたばかりの炎エネルギーをトラッシュする。
 そして今度こそ決まってくれ! と強く念じてコイントスボタンを押す。願いは通じたのか表だ。
「っしゃあ! 行っけえ!」
 ゴウカザルは大きな火球をドンカラスGへぶつける。HPが80のドンカラスGは一発KO。
「サイドを俺も引いてターンエンド!」
「次の俺のバトルポケモンはスカタンクGだ。そしてポケモンチェックが来たのでゴウカザルには再び毒のダメージ。俺のターン、スカタンクGに超エネルギーをつけて攻撃だ! えんまく!」
 スカタンクGが灰色の煙……って普通の煙だな。目くらましとかで使うような煙幕を発する。
「ゴウカザルに20ダメージだ。そして次のターン、ゴウカザルはコイントスで裏だと技が使えなくなる。俺の番が終わると共に毒のダメージを受けてもらおう」
 もう残りHPが40だ。
 ここで技を外すか倒しきれないと俺の番の終わりのポケモンチェックで毒の10ダメージ、そして半田さんの攻撃で20ダメージ、そして半田さんの番の終わりのポケモンチェックでさらに10ダメージ。
 これで終わってしまう。
「ドロー!」
 毒をなんとかするカードもこなければ種ポケモンも来ない。こうなったらこのゴウカザルで勝つしかない。
「炎エネルギーをゴウカザルにつけて攻撃だ!」
 つけた炎エネルギーをすぐにトラッシュする。つけた気がしないな……。
「まずはえんまくの効果の判定だ」
 コイントスボタンを押す。もしも裏が出たら負け……。
「表だ! 続いてファイアーラッシュの判定!」
 でもこんなところで負けるとまた俺は姉さんに頼ることになる。もう高校一年生、いや。あと何ヶ月かで高校二年生だ。なのにまだ。
 俺はまだ負けられない。
「俺は勝って勝って勝ち続けるんだ!」
 叫び声が響くと同時にモニターに文字が映る。
「表か? 裏か!?」
 半田さんも釣られて叫ぶ。モニターには『オモテ』と表示されていた。
「おっしゃあああ!」
 ゴウカザルが火球をスカタンクGにぶつける。派手な音が鳴り、スカタンクGは力なく倒れる。最後のサイドカードを引くと試合終了のブザーが鳴る。



「ありがとうございました」
 挨拶を終え、熱戦をした相手と握手をする。
「最後までドキドキハラハラで怖かったよ。でも楽しかった。また機会があれば」
 半田さんは悔しさの一切見られない笑顔を浮かべる。清々しい対戦だったのは俺も同じだ。半田さんの言葉に俺は黙ってうなずく。
「頑張れよ」
 去っていく半田さんは右手拳を高く持ち上げる。俺も釣られて同じ動作をしたのだった。



翔「今日のキーカードはゴウカザル!
  エネルギーをトラッシュすると80ダメージ!
  ただしコイントスはしっかりとな!

ゴウカザルLv.44 HP110 炎 (EPDPt)
炎 ファイアーラッシュ  80×
 自分の場の炎エネルギーを好きなだけトラッシュし、トラッシュしたエネルギーの枚数ぶんコインを投げ、オモテ×80ダメージ。
無色×2 いかり  30+
 自分のダメージカウンター×10ダメージを追加。
弱点 水+30 抵抗力 なし にげる なし

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半田幸治の使用デッキ
「ギンガ団の脅威」
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