美猫会議
第一回 『集い』
紫音
「…えっと〜、ここ何?」


私はいきなり意味不明な会議室に放り込まれていた。
理由は解らないけど、突然『天の声』に導かれた私は、訳の解らないゲートを越えてここに辿り着いてしまったのだ…
とりあえず、この会議室は一般的(?)な円卓系のテーブルがひとつ置かれている会議室。
椅子は5つあり、少なくとも5人は座れる前提の様だ。


紫音
「っていうか、まず私の事読者は知ってるの?」


あくまで控えめに言うが、私はサブキャラにも程がある。
少なくとも、主役もらえる程目立った記憶は無いつもりだ。
そんな私が、ひとりで何でこんな所にいるの〜?



「…あら? 貴女は?」


突然、ひとりの女性が姿を表す。
私は全く警戒もしておらず、ドアを開けた形跡も無い登場にただ狼狽えていた。
っていうか、この部屋良く見たらドアが無い…?


紫音
「え〜っ? 一体どうやってここに来たの〜?」


「どうやってって…そもそも、訳の解らない声が聞こえたと思ったら、変な輪っかにに吸い込まれてここに来たんだけど…?」


成る程、どうやら私と同じ境遇らしい…
でも、この人は誰なんだろう?
見た感じ私と同じ様にPKMだと思うんだけど、見た事の無いポケモンだ…
とりあえずまず思ったのは、古式とも思えるメイド服。
あまり現代的には見られないタイプの物だと私は予想するけど、この人がメイドなのは何となく解った…


紫音
「何で、トレーだけ持ってるの〜?」

メイド
「これは…仕事中でしたから」


そう言ってメイドの女性はトレーをテーブルに置く。
もちろん何も乗せられてはおらず、それはまさにただのトレーだった…


メイド
「あの、貴女は一体…?」

紫音
「えっと…私、紫音…『橘 紫音』(たちばな しおん)って言います」


何気に本邦初公開の私のフルネーム…もちろん、名字は私の保護責任者の物だ。
それを聞いて、メイドさんは少し考えた様な感じで顎に手を当てる。
身長は150位だけど、何気に巨乳だね…頭の耳も結構可愛いし。


メイド
「…紫音さん、ね」
「私は『コンル』と言います、とある国でメイドをやっている、『マニューラ』です」

紫音
「ま、まさか笑いながら氷でフェイタリティする人!?」

コンル
「しませんよ!? それ別の聖霊とかですし! そもそもコンルはアイヌ語で氷という意味ですし!!」


な、何か説明された〜!
この人、ネタの方にも精通してるの〜?



「何よここ…きったならしい部屋ねぇ〜?」

紫音
「何か増えた〜?」

コンル
「誰ですか…?」


更に現れたのは、変にすました態度のセレブっぽい女性だった。
服装はコートにミニスカ、ハイヒールといかにもな感じ。
かなり不機嫌そうな態度で、今にも文句を言いそうな感じの短気そうな女性に見えた。


セレブ
「ここが例の会議室? 何よ…いかにも低級そうな猫がふたりもいるじゃない」


いきなりな態度だった。
っていうか、例の会議って何〜?


コンル
「…初対面の相手にその態度とは、礼儀所か躾が足りてませんね」

紫音
「いや、いきなり喧嘩腰!? コンルさん、そこまで青筋たてて怒らなくても…」


コンルさんはかなり不機嫌そうにして謎のセレブ女性を見た。
しかし、更にその後から別の少女が現れる。
今度は額に小判を付けた妙な娘だった。


小判娘
「にゃ〜♪ ここが猫会議の部屋かにゃ?」
「もう3人もいるにゃ〜♪ でも私がやっぱり1番可愛いにゃ〜♪」


その娘は身長140p位の小さな娘だったけど、確かに美少女だった。
頬からは髭が映えており、何て言うかここまで猫してる娘は逆に貴重にも思える。


セレブ
「また、ちんまいのが来たわね…こんな面子で会議とか出来んの?」

コンル
「…会議?」


何だかセレブさんは情報を知っているみたいだった。
私とコンルさんは?を浮かべているものの、小判ちゃんはにははと笑っている。
一体、これ何の集まりなの〜?


天の声
『とりあえず、集まったみたいだし、美猫(びねこ)会議を初めてもらうぞ?』

紫音
「あ、これ謎の声〜!」


私はここに来る前に聞いた声を思い出してそう言う。
この場にはいないものの、その声は部屋全体に響き渡る声で、そんな事を言ったのだ。


コンル
「美猫とは…私って猫扱いされて良いんですか?」

小判
「にゃ〜、生物的にはドドゼルガと同列だから微妙だにゃ〜!」


それ猫で良いの!?
私はチョロネコだから猫で良いと思うんだけど…


紫音
「そっちのふたりは何のポケモンなの〜?」

セレブ
「見て解らないの? 『エネコロロ』を知らないとか、モグリなんじゃない?」

小判
「世界で2番目位には有名なはずの『ニャース』を知らないだにゃんて、脳を疑うレベルにゃ!」


何か脳を疑われた!?
っていうか、見た事無いけどそんなに有名なポケモンだったの〜?


コンル
「エネコロロとか、猫ポケモンワースト1の弱キャラが良くも偉そうに言えますね?」
「ニャースさんは進化前ですし仕方ないにしても、少し場を弁えた方は良いと思いますよ?」

エネコロロ
「黙れ元厨ポケ! 私が弱いのはエネコロロのせいではない! 公式が見捨てているからだ!!」

ニャース
「にゃ〜マニューラもそこまで厨扱いはされた事ないと思うにゃ〜」

エネコロロ
「お前はアニメで優遇されてるからな!! 私何かほとんどかませ扱いだぞ!?」
「っていうか、進化前より出番が無いからな!!」


何か訳の解らない口論が始まったよ〜!
って言うか、これが美猫会議で良いの〜?


コンル
「アニメに関しては私もあまり良い扱いはされてませんね…っていうかマニューラは悪役がテンプレですし」

紫音
「それ言ったら、チョロネコの私とか一発役だよ…」

ニャース
「にゃ〜、どいつもこいつもマイナーにゃ! やっぱりこのニャースの『タマ』ちゃんがトップアイドルにゃ〜♪」

エネコロロ
「どこにでもいそうな猫の名前ね!? せめてこの『猫乃 味金』(ねこの みこん)様みたいに高貴な名前を名乗りなさい!!」

紫音
「それはそれで有りそうで無いよね〜」

コンル
「ちょっと間違えたらどこぞのパルプ娘みたいな名前になりますね」

味金
「魔導書関係無いから!? むしろそれ位のチート能力キボンヌ!!」

タマ
「にゃはは〜! とりあえずこんなノリで良いのかにゃ〜?」

天の声
『OK! 大丈夫! 自分を信じてゴーです!』

紫音
「黒子さん!?」

コンル
「しかも真○ム仕様ですか…」

味金
「ネタに関しては万国共通なのね…」


とりあえずこの会議室ではネタが平等に降りかかるらしい。
つまり、会議っていうよりこれ…


紫音
「ただのネタ会!?」

天の声
『まぁ、開始ネタとしては上出来だろ!』
『とりあえずこんな感じで、不定期に猫会議を開くから、これからも頼むぞ!?』


そんな感じで無理矢理締められた…とりあえずこの天の声は誰なの〜?
それなりに満足はしたのか、私たちは巨大な金の輪っかに再び吸い込まれ、元の世界に戻される事になった…





To be continued…?

Yuki ( 2019/08/11(日) 14:03 )