美猫会議
第五回 『コスプレニャスパー団子ちゃん』
タマ
「我が世の私の春が来たにゃーーー!!」

味金
「はいはい、良かったわね」

コンル
「おめでとうございますタマさん」

紫音
「おめでと〜♪」


私たちは円卓テーブルを囲んで座りながら、ガッツポーズを取るタマちゃんに拍手を贈る。
タマちゃんは遂に最新作へと参入を果たし、感極まっている様だった。


タマ
「やっぱり人気者はつらいにゃ〜♪ あの憎い黄色のあんちくしょうや、最近幅を聞かせてきてるモフモフと同時公開とはアレにゃけど…」

味金
「まぁ、良いじゃないのよ…しかも専用キョダイマックスまでもらってんだから」

紫音
「あ〜それは凄いね〜」

コンル
「ですが…性能まではどうなるか解りませんし、ただのネタ…で終わる可能性も」

天の声
『そこで例の画像を入手して来た…折角だから見てみたまえ』


突如私たちの会話を遮る様に天の声が鳴り響き、金のリングが上方から開いて写真が落ちてくる。
私たちはそれを見て、とりあえず驚いた。


紫音
「うわ…ピカチュウ凄〜い、ずんぐりむっくりになってる」

コンル
「イーブイもモフモフ感が倍増してますね…実に可愛らしい」

味金
「リザードンはまたかって感じね…まぁ、メガシンカ無くなって産廃になりかけてたからコレでテコ入れってトコかしら?」

タマ
「そしてタマちゃんはコレにゃーーー!!」


どーん!と、交換音がわざわざ会議室に鳴り響き、タマちゃんはニャースのキョダイマックスが写っている写真を高々と上に上げた。
そこに写っていた姿とは…?


紫音
「う、う〜〜〜ん?」

コンル
「こ、これは個性的ですね…」

味金
「…いやいやいやいやいやいや!! 何なのよコレは!?」

タマ
「ニャースちゃんのキョダイマックスにゃ!!」
「もうプリチ〜にゃ〜♪ サイコーにゃ〜ん♪」


タマちゃんは本当に嬉しそうに微笑んでいる。
私は素直に思うと…微妙だった。
あ、いや、性能までは解らないし、もしかしたら環境最前線で通用する位ぶっ壊れた性能なのかもしれないけど…


味金
「…アンタ、これで満足なの? ぶっちゃけそれで良いの?」

タマ
「何を言ってるにゃ!? 良いに決まってるにゃ!!」
「コレならむしろカモンにゃ!! 絶対人気者間違い無しにゃ!!」

コンル
「…まぁ、本人が良いと言ってるので良いのでは?」

味金
「感性が理解出来ないわ…」

タマ
「そんな事だから味金はリストラされるにゃ!」

味金
「お黙り!! まだ後1ヶ月もあるわよ!!」


そう、肝心の味金さん…つまりエネコロロやエネコはまだ内定が決まっていないのだ。
このタイミングでまだって事は、つまりもう…?


コンル
「まぁ、最終的に全ポケモンは8世代に登場すると予定されていますし、そう焦る事も無いのでは?」

味金
「そうそう…ただでさえ4世代リメイクが控えてるんだから、私はそっちから登場でも文句は無いわよ」

タマ
「にゃけど、それだと222番道路で大量発生枠にゃし、ストーリーでは相変わらず空気になりそうにゃ」

味金
「ま、まぁその辺は仕方無いとして!」
「それにそういうのはしっかりしたファンが使ってくれる物よ!!」

紫音
「…そういう物かな?」

コンル
「まぁツッコムのは野暮でしょう…それより、今回はゲストの方は来られないのですか?」


「…実はもういたりするにゃ」

紫音
「うわぁっ!? いつの間に!?」


気が付けば私の隣、つまり通常ゲストが座る席にひとりの猫ポケモンが既に座っていた。
身体はちっちゃく、灰色の髪色が特徴的。
髪はショートで、ややボサボサだけど、それなりに手入れはされているのか綺麗な毛並みではあった。
耳は垂れ耳で先端が白い。
服は何故かメイド服だけど、コンルさんのに比べるとデザインが大分違う。
っていうか、ぶっちゃけ見た事あった。


紫音
「あれ? もしかして『ポケにゃん』の店員さん?」

ゲスト
「にゃ〜? 知ってるって事は同じ世界の人かにゃ?」

天の声
『一応、紹介しておこうか…彼女は『団子(だんご)』という名で、ニャスパーだ』
『突然始まるポケモン娘と歴史改変する物語 第3部 第2話から登場しているので、詳しくはそちらで…』


天の声がそう言ってわざわざ説明してくれた。
私も名前までは知らなかったけど、そうか…団子ちゃんって言うのか。


味金
「ニャスパーね…成る程エスパータイプか」

タマ
「進化してもメスのせいで微妙扱いされる悲しい種族にゃ!」

コンル
「いえ、今の環境でしたらむしろ『かちき』の方が優秀では?」
「『いたずらごころ』は対策されやすいですし…」

団子
「どっちにしても私は進化してないしにゃ〜」

タマ
「まぁ、これはメタなネタにゃ! 現実的なツッコミは勘弁にゃ!」


団子ちゃんはひとりお茶を飲んで揺ったりとしている。
何だか無表情で、何を考えているのか解らないけど、とても落ち着いている様だ。
って、年上なんだろうかもしかして?


天の声
『まぁ、細かい設定は見付からないんでノーコメントな!』

紫音
「そこぶっちゃけて良いの!?」

天の声
『しゃあないじゃん! 設定資料も無い位マイナーキャラなんだから!!』

味金
「どんだけなのよ…? よくそれをゲストにしようと思ったわね」

タマ
「まぁ、オリジナルでいきなり来るのもそれはそれで勇気がいるにゃしにゃ〜」

コンル
「そもそも、ここは特殊な次元で構築された世界ですし、もはや何でも有りと割りきるべきでは?」


もっともな意見だ。
要するにここではメジャーもマイナーも無い。
ただ猫ポケたちで、メタな会話を楽しむ場なのだから…


味金
「そういえば、アンタも内定してんのよね?」

団子
「ん〜?」


団子ちゃんは意味が解ってないのか、首を傾げて?を浮かべる。
そして全く意に介さずにお茶をズズッ…と飲んだ。


タマ
「っていうか、ほとんどの猫ポケはもう内定してるからにゃ〜」

コンル
「してないのは伝説枠のソルガレオや、御三家のガオガエン系列位ですからね」

紫音
「…コモン枠で出てないのが、エネコロロ系列だけ」

味金
「こらぁっ!? コモン言うな!! これでもアンコモン以下に落ちたシリーズは無いわよ!?」

タマ
「その辺は無駄に面倒臭い女よにゃ〜」
「どうせ性能的にもリストラされるし、諦めろにゃ」

味金
「だからいつかは帰って来るから!! 少なくとも1年後にはリメイクで来るわよ!!」


味金さんは必至だった…
ま、まぁ性能云々は置いておいて、ねぇ?


コンル
「しかしカモネギの例もありますし、エネコロロの進化ももしかしたらあるのでは?」

味金
「おっ! それはそれでロマンがあるわね!?」
「しゃあない! ここは私が華麗に進化した時のステータスを予想してみようじゃないのよ!?」


そう言って味金さんはタブレットPCを取り出し、意気揚々と画面を操作しだした。
って、準備良いなぁ〜


タマ
「とりあえずやるにゃら比較はタイプも同じニャース系列とするにゃ!」

味金
「そうね、とりあえず比較としては妥当でしょ…」



エネコ
H50 A45 B45 C35 35 S50 計260族

エネコロロ
H70 A65 B65 C55 D55 S90 計400族

ニャース
H40 A45 B35 C40 D40 S90 計290族

ペルシアン
H65 A70 B60 C65 D65 S115 計440族



紫音
「うわ…悲惨」

コンル
「物理耐久以外完全に劣化ですね…」

団子
「しかも総合でも進化した 値でも負けてるにゃ…」

味金
「ま、まぁ、それはそれよ!!」

タマ
「ちなみに、ペルシアンは現在まで種族値強化は無しにゃ」
「生まれた時点でエネコロロとは格が違うにゃ!」
「エネコロロは後から素早さが20上げられているから、ハナから論外枠にゃ!」

紫音
「ひ、酷…」

味金
「所詮今は今よ!! それを追加進化で覆すのがロマンじゃないの!?」
「っていう訳で、これでどうよ!?」



エネコロロ
H70 A65 B65 C55 D55 S90 計400族

進化系( 100で予想)
H80 A105 B75 C55 D65 S120 計500族



紫音
「う、う〜〜〜ん?」

タマ
「まぁ、悪くはにゃいにゃ…技レパートリーは良いにゃし」

コンル
「しかし、単ノーマルですとライバルは多いですね」
「物理に寄せると、ムーランドやケンタロス等もいますし」

団子
「ムーランドには火力で勝ってる、ケンタロスには速度で勝ってる」
「そう考えればある意味理想?」

味金
「まぁ、これは無難に上げた例だからね〜」
「ってな訳で、他にも候補を挙げてみるわ」



エネコロロ
H70 A65 B65 C55 D55 S90 計400族

無難型( 100で予想)
H80 A105 B75 C55 D65 S120 計500族

特殊寄り( 100で予想)
H80 A65 B75 C95 D65 S120 計500族

耐久寄り( 100で予想)
H90 A75 B85 C65 D75 S110 計500族

速度寄り( 100で予想)
H80 A75 B75 C65 D65 S140 計500族



味金
「こんな所かしら? 個人的には耐久寄りが悪くない気もするわ」

タマ
「バトン役の側面もあるにゃし、速度寄りも良さげかもにゃ〜」

団子
「いっその事、火力に尖らせても面白そう」

紫音
「でも、それだと素早さを犠牲にするもんね〜」

味金
「だったら、あえて素早さを下げる方に調整してみましょうか!」



エネコロロ
H70 A65 B65 C55 D55 S90 計400族

物理アタッカー( 100で予想)
H80 A135 B75 C55 D65 S60 計500族

特殊アタッカー( 100で予想)
H80 A65 B75 C125 D65 S60 計500族

二刀アタッカー( 100で予想)
H80 A110 B75 C110 D65 S60 計500族

鈍足耐久型( 100で予想)
H100 A75 B100 C65 D100 S60 計500族



紫音
「流石に素早さ下げるとかなりの数値になるね…」

タマ
「重戦車として見ても素早さはギリギリにゃから、スカーフ奇襲も視野に入るにゃ〜」

コンル
「攻撃技もサポート技も豊富ですし、耐久ならバトンも積みアタッカーもこなせそうですね」

味金
「うーん、素早さはあえて据え置きか、その前後で考えるのも悪くないわよね〜」

団子
「環境にいるノーマルを考えたら素早さは悩み所」
「遅いとそれこそカビゴンやハピナスなんかがいるし、中途半端ならポリゴン系列もライバルになる」
「これらと差別化するなら、やっぱり耐久かいっその事最速系が良いのかもしれない」


団子ちゃんの意見は的を射ている気もした。
確かにカビゴンたちと比べると総合500でも足りなくなるし、それがライバルになっていては勝ち目が無い。


味金
「後は特性よね〜ノーマルスキンとか邪魔でしか無いし」

タマ
「ミラクルスキンもやや微妙なんよにゃ〜」

コンル
「でしたら、いっその事マジックミラーは? エーフィさんが持ってたりしますし、案外与えてもらえるかも?」

味金
「それだとバトンや積みアタッカーがやりやすいわね!」
「エーフィとは技範囲で差別化も出来るし、良い特性だわ!」

紫音
「他にもタイプ変更とかは? いっその事フェアリータイプにでもなるとか…」

団子
「それだと、ニンフィアがライバル? でも素早さと技範囲で差別化は楽かも…」

味金
「何気に『じゃれつく』は使えるし、スキン無しでも悪くは無いか…?」

タマ
「何にせよ、ただの希望論にゃ…実現は難しいにゃよ」


タマちゃんは肩をすくめて首を横に振る。
うん…そうなんだけどね。


コンル
「しかし、無いともまだ言い切れませんからね」

団子
「4世代リメイクなら、追加進化は有り得る」

紫音
「4世代は進化がテーマだったもんね〜」

味金
「そうよ! 剣盾逃しても、それは未来に繋がるのよ!!」
「追加進化カモン!! 不遇脱出!!」

タマ
「まぁ、願うのは自由だからにゃ〜」

天の声
『どうだ〜い? 有意義な会議は出来たかな〜?』

団子
「ん…まぁまぁ」


時間が来たのか、天の声が会議室に鳴り響く。
団子ちゃんは無表情ながらもコクリと頷いてそれなりに堪能した様だった。


天の声
『それじゃ今回の会議はここまでだ! ってなわけで、最後はまた肉のお姉さん…じゃなくて!』
『伝説のお姉さんの解説を聞いて、サヨナラしよー!!』

紫音
「それまさか毎回やる気なの!?」





『天海のポッケモンこ〜う〜ざ〜〜♪』



天海
「皆のもの! 伝説のお姉さんだぞ〜!?」
「さて、今回も会議で出ていた用語だが、『特性』という物を簡単に説明しよう!」
「これ等はポケモンに1〜3つの特性が基本的に与えられており、通常はふたつまでの特性を見る事が出来る!」
「そして、それ等とはまた別に与えられている、いわば隠れ特性という物もまた存在するんだ!」




エネコロロの場合

通常、野生などでゲットして育てた場合
メロメロボディ、またはノーマルスキン

隠れ特性の場合
ミラクルスキン



天海
「とまぁ、こんな風に設定されたりしてる」
「もちろん、特性は通常ひとつしか無い者もいれば、隠れ特性が無い者もいる」
「この辺はポケモンごとに様々だから、そのポケモンごとに合った特性を使い分けるのが基本となるだろう!」

「例えば、エネコロロの場合は通常特性がどちらも使い難く、減算方で隠れ特性が選ばれやすい」
「こういった特性の格差は色んなポケモンで存在するが、そうなっている場合は選択肢が事実上無いというケースも存在してしまうな…」




ヤミラミの場合

通常特性 するどいめ または あとだし
隠れ特性 いたずらごころ



天海
「これはほぼ1択となっている例」
「隠れ特性が優秀過ぎて、他を選ぶ価値がほとんど無い…」
「あくまで対人戦の事を想定しての事なのだが、やはり選択肢は無いと言っても過言では無いだろう!」
「もちろん、これは逆のケースのポケモンも存在する…」




ジャラランガの場合

通常特性 ぼうだん ぼうおん
隠れ特性 ぼうじん



天海
「これは逆にどれを使えば良いか悩む例だな…」
「実際の対人戦だと、環境やルールに合わせて選ぶのが通例だが、実戦だとどの特性か見破るには中々難しい…」
「ただでさえジャラランガの場合は強力な積み技も有る為、一手のミスがそのまま敗北に繋がる例も有る程だ!」
「そういう意味でも、3つ全てが有用な特性というのも有利と言えるかもな!」

「さて、ここまでは大丈夫か?」
「最後に隠れ特性について少し触れておこう…」
「これはいわゆる隠し要素であり、通常のプレイでは中々お目にかかれない要素であったりする」
「対人戦では当たり前の様に見せられる部分だが、これを理解出来ているかいないかで、対戦の勝率は変わってくるだろう!」
「今はネットで気軽に調べる事も出来るし、交換などで譲ってもらえばタマゴ遺伝も可能なので、色々探してみると良い!」
「ただし! これら隠れ特性はまだ未実装のポケモンもいる!」
「安易に交換などでそういったポケモンを貰わない様に気を付ける様に!」
「何にせよ、1度隠れ特性の事は調べてみるのが好ましいだろう!」

「じゃあ! 次回でまた会おう!! 皆で楽しく! ポケモンバトルだぞ!?」










To be continued…

Yuki ( 2019/10/17(木) 00:51 )