美猫会議
第四回 『肉のお姉さん』
紫音
「あ、何か久し振り〜」


私は、気が付くと美猫会議の会議室にいた。
今日は学校も休日だし、連休なので少しゆっくりしたかったんだけど…


タマ
「祝! チョロネコ、ポケモンGOにて実装にゃ〜!」

コンル
「おめでとうございます」

味金
「はいはい、おめでとおめでと…」


既にメンバーは揃っていた。
とりあえず私も普通に椅子に座り、円卓を囲んで苦笑する。


紫音
「それで、今日は誰が来るの?」

天の声
『よーし、それじゃあゲスト呼ぶから、今回もよろしくな〜?』

相変わらずのノリで天の声が響く。
そして空間に金色の輪っかが現れ、そこから今回のゲストが現れるのだった…


天海
「おっ、ここか〜!」

タマ
「これはまた、ギリギリの猫娘がやって来たにゃ〜」

味金
「ソルガレオじゃないのっ! これ猫に分類して良いの!?」

コンル
「それを言い出したら私の存在もどうなのかと小一時間…(以下略)」


現れたのはソルガレオの天海さんだった。
何処かであった様な気がするけど、気のせいかなぁ?


天海
「ワハハッ! とりあえず自己紹介だな、俺は夏川 天海!」
「元十柱の神で、日輪ポケモンのソルガレオだ!」


そう言ってムキムキのマッチョボディをたくましく見せ付ける天海さん。
身体も大きく、服はタンクトップに作業服ズボンと、動きやすそうな見た目だね。


味金
「じゃあ、とりあえず議題」

タマ
「今回も前回同様に剣盾の話題にゃ」

紫音
「私は前回参加してないけど…」

コンル
「前回はタチフサグマの種族値に関しての会議でしたね」


そうなのか〜、確かマッスグマの新しい進化なんだよね〜?
それの種族値を話してたのか…


タマ
「今回は、新たに発表された『ネギガナイト』について話し合うにゃ〜」

天海
「葱が…無いのか?」

味金
「定番のボケは良いの! それは、今回新たに進化するとされている『カモネギ』の進化系の名前よ!」

紫音
「カモネギかぁ…確か、あまり評価は高くないポケモンなんだよね〜?」

コンル
「あくまで対戦においては…の枕詞は必要ですが」

タマ
「多少能力が低くても、実際にストーリーで使う分には問題無い性能にゃしね〜」

味金
「実際、専用装備の『長葱』があるなら、極めて使いやすいポケモンよ?」
「基本技で『ブレイブバード』も覚えているし、低レベルから高火力技を覚えられるのは評価に値するわ」

天海
「まぁ、序盤で出るなら…なんだろうが」

タマ
「それは言っちゃダメにゃ! カモネギは生息地不明なんにゃから!」

紫音
「あ、そうなんだ? じゃ、どうやって使うの?」

コンル
「現行作のUSMでは過去作から連れて来るしか入手方は有りませんね」

味金
「ぶっちゃけ、だからこその性能とも言えるわね…」
「序盤から使えるなら、かなりのバランスブレイカーになり得るし」

タマ
「Lv21の時点で『切り裂く』と『エアカッター』を覚えるからにゃ〜」
「長葱前提にゃら、この時点で確定急所とかぶっ壊れにも程があるにゃ!」
「更にLv25で『剣の舞』、Lv33で『辻斬り』と、この時点でストーリー的にはもう完成と言えるにゃ!」

天海
「実質、ノーデメリットで攻撃と特攻が1.5倍か…」

コンル
「しかも確定急所という事は、必中という事でもありますからね…」

味金
「デメリット無しのノーガードかつ天然、こだわる必要の無い鉢巻と眼鏡を使ってて、更に普通の特性まであるんだから、そりゃマズイわよね…」

紫音
「うわ、聞いてるとスゴイ強そう…」

味金
「実際、ストーリー上ならかなり強いのよ」
「特性も『鋭い目』以外は普通に優秀だしね」

タマ
「鋭い目は、実質確定急所のせいで死に特性になるからにや〜」

コンル
「第2特性は『精神力』と、ストーリーではかなり有効な特性のひとつですよね」

天海
「うむ、カモネギの素早さでは先手を取られる事もしばしばあるからな」
「『猫騙し』を受ける事もストーリーでは多いだろうし、恩恵にあずかる事も多いはずだ」

味金
「加えて、隠れ特性は『負けん気』…こちらならいくらでも発動機会があるわね」

タマ
「ストーリーでは威嚇が飛び交うからにゃ〜」
「序盤なら『鳴き声』も多いし、適当にやってても発動する事は多いにゃ!」

紫音
「うーん、聞けば聞く程強そう…」

コンル
「ですが、それもあくまでストーリー序盤から使えれば…の話ですからね?」

味金
「そういう事…現状過去作から連れて来ないといけないし、対戦じゃ相変わらずの弱キャラ層」
「結局、知名度はそれなりにあっても、立場は不遇でしかないのよね…」


成る程…あくまでストーリー上で使えればって条件なんだね〜


紫音
「ん? でもカモネギって次回作で使えるんだよね?」

タマ
「そこが今回重要なポイントにゃ!」
「そう! 今回、カモネギの進化系が出るという事は、進化元のカモネギも当然出るわけにゃ!!」

コンル
「つまり、次のガラル地方においては、先程の考察がそのまま通用する可能性があるという訳です」

天海
「胸が高鳴るな! あの不遇と言われていたカモネギが脚光を浴びる日が来るとは!」

味金
「まぁ、ラスダンから登場…なんて事態にならなければの話だけどね」


味金さんの言葉で全員が苦笑する。
そ、そこまではどうしようも無いもんね…(-_-;)


タマ
「まぁ、とりあえず今のカモネギの立場はそんなとこにゃ!」
「で! 今回はその進化系、ネギガナイトの種族値考察にゃ〜!!」

味金
「じゃあ、例によってまずはカモネギの種族値から出すわよ?」



カモネギ
H52 A90 B55 C58 D62 S60 計377族



紫音
「うわ…味金さんより低い」

味金
「サラッと人を比較にするなっ!」

タマ
「まぁ、味金でも400族はあるからにゃ〜」

コンル
「やはり、平均的に低いですね…」

天海
「だが、装備によって攻撃と特攻には実質補正がかかるからな」
「実際の合計値はもう少し高いと思っても良いだろう」

味金
「で、進化系の予想ね…とりあえず定番の 100で予想してみるわ」



カモネギ
H52 A90 B55 C58 D62 S60 計377族

ネギガナイト( 100想定)
H72 A120 B85 C58 D82 S60 計477族



紫音
「うーん、何か微妙…」

コンル
「タチフサグマに比べても元が元ですし、これだとあまり強そうには感じませんね…」

タマ
「特性も『不屈の心』と精神力の劣化に近いにゃし、他に何か無いとマイナーのままにゃ!」

味金
「まぁ、あくまで予想よ? このままでも長葱の恩恵が受けられるなら意味が変わってくるし」

天海
「だが、肝心のタイプが格闘ではな…公表された新技も破壊光線系と来てるし」
「Zクリスタルすら無い現状では、これ以上の武器があるかだな…」

味金
「とりあえず、『インファイト』位はもらえるでしょうし、撃ち逃げ前提なら悪くも無い所ね…他でやれというだけで」

タマ
「今日び、この程度の数値にゃと、格闘としてはどこにでもいそうにゃ!」

味金
「じゃあ次はあえてその格闘と比較してみようかしら?」
「まずは同タイプの単格闘で…」



ハリテヤマ
H144 A120 B60 C40 D60 S50 計474族

ネギガナイト( 100想定)
H72 A120 B85 C58 D82 S60 計477族



紫音
「うわ、こうやって比較すると…」

タマ
「圧巻のマイナー臭にゃ…特攻が無駄にしかなってないにゃ!!」
「しかも合計はハリテヤマの方が下にゃ!!」

味金
「やっぱり、ただ 100しただけじゃ話になりそうにないわね」
「ハリテヤマが悪いわけじゃないけど、マイナーはマイナー…これじゃ単格闘で生き残るのは無理ね」

天海
「やはり、もっと上がるのではないか?」

コンル
「確かに、元が低い上に特性も微妙では…」

味金
「確かにそうね…じゃあ次は 140で予想してみましょうか?」
「ちなみに、これはトゲチックがトゲキッスになった際の上昇値よ?」



カモネギ
H52 A90 B55 C58 D62 S60 計377族

ネギガナイト( 140想定)
H102 A130 B85 C58 D82 S60 計517族



タマ
「おお、これはかなり良さげな数値にゃ!」

コンル
「耐久面でもカイリキーを上回ってますね…これならアタッカーとして申し分は無さそうですが」

天海
「だが、肝心の特性に差がある…必中爆裂パンチの恩恵が無い以上、カイリキーの座は奪えんだろう」

味金
「加えて、ローブシンというライバルも出て来るわ」
「当然だけど、物理耐久でも火力でもローブシンが上よ?」

紫音
「う…そう聞くと改めて格闘の壁の高さが解るね」

味金
「実際、それが1番の問題なのよね…単格闘はそもそも層が厚すぎて、今更普通のアタッカー気質じゃネギガナイトはやっていけないわ」

タマ
「ここまで上乗せしても、やっぱり特性ひとつで差が見えるにゃ〜」

コンル
「とはいえ、カモネギには『羽休め』もありますし、ビルド戦術ならかなり良さそうです」

味金
「一言マッシブーンでやれになりそうね…まぁ出れたらだけど」

紫音
「結局、どこかにライバルはいるんだね…」

天海
「うーむ、素質はあると思うのだが…」

味金
「今の所はストーリー専門臭いわね…長葱の恩恵無しなら進化しない方が良いまであるわよ?」

タマ
「そうなったら悲惨にゃ…まさに誰得進化にゃ」

コンル
「そういえば、シュバルゴがライバルみたいな紹介をされてましたが、あちらと比較したらどうなるのでしょうか?」

味金
「そういえばそうだったわね…じゃあ試しに比較してみましょうか?」



シュバルゴ
H70 A135 B105 C60 D105 S20 計495族

ネギガナイトA案( 120想定)
H82 A130 B85 C58 D82 S60 計497族

あえてシュバルゴに似せてみたB案
H72 A140 B105 C58 D102 S20 計497族



タマ
「おお? B案はちょっと面白いにゃ!」

コンル
「確かに、非常に似たバランスですね…」

味金
「元よりも素早さを下げた分、他を上げるだけでこういう風にも出来るわね」
「とはいえ、単格闘じゃローブシン以下になるけど…」

天海
「同期の時点で、シュバルゴとローブシンが戦ってたわけだからな…」
「あえて似せるならローブシンなのではないか?」

味金
「なら、カイリキーやローブシンと比較してみるわね…」


カイリキー
H90 A130 B80 C65 D85 S55 計505族

ローブシン
H105 A140 B95 C55 D65 S45 計505族

ネギガナイト( 130想定 カイリキー寄り)
H92 A130 B85 C58 D82 S60 計507族

ネギガナイト( 130想定 ローブシン寄り)
H102 A140 B95 C58 D62 S50 計507族


タマ
「うーんこの…」

味金
「まぁあくまで似せただけだからね…意味はあまり無いわ」

天海
「わざわざ似せる意味が解らんものな…」

コンル
「まぁ、あくまで予想なので…」

紫音
「うーん、それじゃああえて別のベクトルに伸ばしてみたら?」
「なるべく、他と被らない様に」

味金
「そうね、とりあえずいくつか候補を出して今回は終わりにするわ…」



カモネギ
H52 A90 B55 C58 D62 S60 計377族

ネギガナイト( 140想定)
物理重視
H102 A140 B95 C58 D62 S60 計517族

特攻重視
H102 A90 B55 C118 D92 S60 計517族

耐久重視
H102 A90 B105 C58 D102 S60 計517族

速攻重視
H72 A100 B55 C108 D62 S120 計517族

鈍足二刀
H72 A130 B75 C128 D82 S30 計517族

バランス
H82 A110 B75 C88 D82 S80 計517族


味金
「こんな感じかしら?」

紫音
「うーん、やっぱり元が攻撃寄りだから、特殊に寄せると配分が難しいね…」

タマ
「個人的には鈍足二刀が大穴にゃ!」

コンル
「私としては物理重視が妥当と思えますが…」

天海
「得てして物理に寄せると他のライバルが立つからな…」
「物理格闘は差別化の難しさもあるだけに、やはり難しいと言えるだろう」

天の声
『どうだった〜? そろそろ時間だけど…』

天海
「うむ! 新鮮で中々楽しかったぞ?」

天の声
『そりゃ良かったよ♪ それじゃ、例のコーナーをやって終わりにしてくれるかい?』


天海さんはそれを聞き、良かろう!と、笑顔で言う。
すると、突然妙なコーナーが始まってしまった……





『天海のポッケモンこ〜う〜ざ〜〜♪』



天海
「皆のもの! 伝説のお姉さんだぞ〜!?」
「さて、今回は会議で何回も出ていた、『種族値』という物を説明しよう!」


種族値とは、あくまでスラング用語のひとつであり、公式名称ではないから注意する事!
いわゆる、ポケモンごとに定められている潜在能力みたいな物で、その数値が高ければ高い程パラメータが伸びるというわけだ!

ちなみに、俺の合計種族値は680! これは全ポケモン中でもかなり高い方と言えるな!
主に通常対戦で使用可能なのは、例外を除いて600族までが普通のポケモンという訳だ!
もちろん、ケッキングやレジギガスの様に、ハンデ込みで出ている670族もいる!


天海
「さて、それではその種族値で、どの位差が出るかを見てみよう!」



種族値60のポケモンがLv100の時

125〜156


種族値130のポケモンがLv100の時

265〜296


天海
「極端な例ではあるが、種族値が70も違うと、これだけの差がある」
「ほとんど倍の数値にまで変わってしまうな…ちなみにこれが素早さの場合、『こだわりスカーフ』を持たせても遅い方が抜く事は出来ない」


もちろん性格、個体値、努力値によってその差が変わってくるのだが…まぁそれはまた今度説明しよう!


天海
「とにかく、種族値=強さ! 基本的にはそう思っていても良い!」
「しかし、高ければ良いというわけでも無いのがポケモンバトルの面白い所だ♪」


例を挙げると、いくら攻撃の種族値が高くても、それを生かす技が無ければ意味の無い数値になってしまう!



初代のキングラーは攻撃130とトップクラスの種族値だが、当時の仕様ではほとんど生かせなかった


天海
「他にも、『トリックルーム』中は素早さが逆転する為、この場合は種族値が低い方が有利となる!」
「また、攻撃の種族値が高いと『イカサマ』という技で大きなダメージを受けてしまう!」
「特に俺はこの技が大っ嫌いだ!! イベルタルの奴に大抵即死させられる!!」


むろん耐える事も出来るが、そもそもアイツから先手が取れんからどうしようもない!
こっちから即死させる方法もほとんど無いしな…


天海
「とまぁ、こんな所だ!」
「種族値は基本的にマスクパラメータで、ゲーム内での確認は難しいが、覚えておいて損は無いだろう!」
「じゃあ! 次回でまた会おう!! 皆で楽しく! ポケモンバトルだぞ!?」










To be continued…

Yuki ( 2019/09/19(木) 19:35 )