美猫会議
第二回 『ブニャットさん』
紫音
「え〜? またこの会議室〜?」


私は前に来た事がある会議室に転送されていた。
そして、既に場には3人の猫ポケモン(?)…
どうやら、また私は巻き込まれてしまったらしい。


コンル
「紫音さん、また会いましたね…さぁ、こちらへどうぞ」


コンルさんはいつものメイド服で私を椅子に促す。
テーブルには飲み物が置かれており、皆既に待機中の様だった。


味金
「やっと来たわね、愚民…全く、この高貴な私を待たせるとか、教育が足りてないわよ!」


勝手に愚民にされてるし…むぅ〜私はこれでも勉強で忙しいんだからね〜?


タマ
「にゃ〜、さっさと会議始めるにゃ〜!」
「最初のゲストは誰なのかにゃ?」

天の声
『んじゃまぁ、とりあえず今回のゲストはこちら〜』


と、突然天の声。
それとほぼ同時に金色の輪っかが空いてる椅子の真上に現れ、そこからひとりの女性が現れた。
女性はそのまま椅子に着座し、目をパチクリさせて周りを見る。
私たちはとりあえず彼女に注目し、まずは姿を確認した。
…一言で言うなら、ボンッ、ギュッ! ボンッって感じ。
流石に私は言葉に詰まるが、コンルさんは優雅に紅茶を飲んでいた。
タマちゃんはう〜むと唸っている。
味金さんは…興味無さそうに自分の爪の手入れをしていた。


紫音
「って、ヤル気無さすぎでしょ!?」

味金
「無いのよ、ハナから…そもそも何で私がこんな事しなくちゃならないのよ?」
「ただでさえここ専門のオリジナルキャラだというのに、ひたすら面倒でしかないわ!」

タマ
「ま〜それなら私もだにゃ〜」
「でも、タマちゃんはニャースだからきっとその内ヒロインになるにゃ〜♪」

コンル
「前向きなのは結構ですが、そもそも何をすれば良いのかも解りませんからね」

天の声
『とりあえず、自己紹介位しろ! 後は適当に会議っぽく、何か議題作って話進めろ!』


とまぁ、そんな大雑把な説明をされて私たちはゲストを見る。
すると、ゲストの女性はやや気だるそうに口を開いた。


ゲスト
「…ブニャット、名前は募集中」

紫音
「募集中って、もしかして責任者待ちの人?」

ブニャット
「責任者…?」

味金
「良いから先に自己紹介しなさい…はい、私は味金」

タマ
「タマはタマだにゃ〜♪」

コンル
「コンルと申します」

紫音
「えっと、紫音です」


とりあえず自己紹介は終わる。
後は適当に会議っぽくって言うけど…何を議論するの?


味金
「やれやれね…はいタマ! 何か議題作りなさい!」

タマ
「役に立たないマイナー猫だにゃ〜まぁここは人気キャラのタマちゃんが軽くこなしてやるにゃ〜♪」


味金さんは目を細めて睨んでいたけど、タマちゃんは笑いながら楽しそうにしていた。
私は特に何も言わず、そのまま成り行きを見守る事に…


タマ
「とりあえず、最初の議題にゃ! 対戦環境での扱いについて!」

コンル
「…対戦、ですか? 何の…?」

タマ
「ポケモンバトルに決まってるにゃーーー!!」

味金
「ふっ、貴女たちと違って私は高貴なポケモン! バトルとかそんなの似合わないわ〜♪」

タマ
「まぁ、逆論外キャラは置いておいて…とりあえず紫音!」

紫音
「は、はいっ!?」


何かいきなり指名された。
私は突然の事に驚くも、タマちゃんは私を指差してまずこう言う。


タマ
「進化前の段階ならチョロネコなんかにゃ負けないにゃ!!」

コンル
「それは自ずと進化したら負けると言ってる様にも思えますね」

タマ
「黙るにゃ!? レパルダスは卑怯なのにゃ! 猫ポケの癖に悪タイプにゃし、イカサマタイプ一致だし!!」


ああ…もうそう言うメタな方向で議論するんだ。
私は苦笑しながらため息を吐き、そして何とも言えない感情で流される事にした…


味金
「何言ってんのよ? ニャースだってリージョン違ったら悪タイプじゃない…」

タマ
「それはそれにゃ! 原種とリージョンは完全に別物にゃ!!」

コンル
「とはいえ基本速度では上回っていますし、原種ならテクニシャンもあってアタッカーとしては有利かと」

タマ
「特性が卑怯だにゃ! 悪戯心のせいで速度はちょろまかせるにゃ!!」


あぁ、まぁ確かに特性は便利だよね〜
私も悪戯心だけど、何かと有効な場面は多い。
進化前でもイカサマは生かしやすいし、その辺は優遇とも言えるかも…


紫音
「そう言えば、ブニャットさんって対戦ではどうなの?」

ブニャット
「…別に、マイナーだし」

タマ
「何気に合計種族値はペルシアンやレパルダスよりも高いにゃ…」

味金
「速度も生意気に結構速いのよね…」

コンル
「体型は肥満とも言える感じですが、あの機動性は侮れませんよね…」


そうなのか〜ブニャットさんは何気にあの体で速いんだ…
ブニャットさんは服は普通のカジュアルな服だけど、体は少々太ましい。
とはいえ、見るに耐えない物ではなく、あくまで種族としての特徴で収まっており、ブニャットさん自身は綺麗な女性だった。
ウエストだけ絞ってるのは何か理由があるんだろうか?


タマ
「まぁマイナーはマイナーよにゃ〜、特性もイマイチ生かし辛いにゃし、単ノーマルだとライバルも多いにゃし…」
「この辺は原種のペルシアンもどっこいだけどにゃ…」


タマちゃんは少し納得いかない顔で唸っていた。
うーん、私はよく知らないけど、そんな感じなんだね〜


味金
「っていうか、 もう少し自分から話せないの?」
「この手の無口系は、他と被りそうだから気を付けてほしいわね…」

ブニャット
「…何を話せば良いの?」


ブニャットさんはマイペースだった。
そもそもの議論を理解してなさそうだ。
味金さんも目を細めて頭を抱えている。


コンル
「とりあえず、対戦レベルで考えればレパルダスが使用率は1番上でしょう」

味金
「アンタ除けばね!! ちなみに、アローラペルシアンならマニューラの次に使用率が高いわよ」

タマ
「悔しいにゃ〜! 原種のペルシアンは最下層にゃ〜!!」


タマちゃんは頭を抱えて悔しがっている。
そっか〜レパルダスって結構スゴいんだね〜?


味金
「どうせだから全員の大まかな使用率を発表してあげるわよ!」

タマ
「ちなみにあくまで2019年5月8日時点でのシーズン集計結果にゃ〜」

味金
「マニューラ125位! 推定使用率0.331%! レパルダス350位! 推定使用率0.008%! ブニャット421位! 推定使用率0.001%! 原種ペルシアン最下位! 推定使用率0%!」

タマ
「ぎにゃ〜!? まさかの最下位!? 誰ひとり使って無いのかにゃ!?」

コンル
「まぁ、わざわざ原種を転送して育てるのもマニアでしょうし、仕方ないのでは?」

味金
「そもそも過疎っ過疎のレートなんだからあんまり真面目に考えない方が良いわよ?」

ブニャット
「…エネコロロは?」

紫音
「うん? 味金さんがどうかしたの?」

ブニャット
「…味金さんじゃなくて、エネコロロの使用率は?」


あ、そう言えば発表してなかったね…
味金さんはあからさまにそっぽを向いており、黙秘するつもりの様だ。


タマ
「まぁ、どうせ最底辺のエネコロロも最下位に決まってるにゃ!」
「コンル、資料から暴露してやるにゃ!」

コンル
「そうですね、ひとりだけ解らないのも気持ち悪いですし…」


コンルさんはそう言ってテーブルにいつの間にか置かれていた資料に目を通す。
どうやら使用率ランキングの書かれた紙の様で、そこに全員の数字が記載されているみたいだ。


コンル
「…エネコロロ、374位…推定使用率0.005%」

紫音
「あれ? レパルダスとあまり変わらない…」

ブニャット
「ブニャットよりも、高い…」

タマ
「こ、これは何かの間違いにゃ!? お前一体いくら渡したにゃ!?」

味金
「何言ってんのよ!? これが私の人気なのよ!!」
「やっぱり高貴なエネコロロはちゃんと評価される立場という事ね〜!!」


味金さんはそう言って勝ち誇っていた。
ま、まぁ…あくまで今シーズンの話だし、違うシーズンだったらまた変わってくるはずだしね。


コンル
「やれやれ…騒がしい会議ですね」

ブニャット
「でも、楽しかった」

紫音
「あ、はは…楽しかったんだ……これで」


ブニャットさんはマイペースだった。
とまぁ、そんなこんなで今回はこれで終了。
これからもこんなどうでも良さそうな議論が多分繰り広げられるんだろうなぁ〜









…To be continued

Yuki ( 2019/08/11(日) 14:04 )