終章 『Avenger』
第3話 『紫音は紫、尊い色』
紫音
「ふ〜んふんふ〜ん♪」


私は鼻歌を歌いながら、スマホから流れる音楽を聴く。
耳にはワイヤレスタイプのイヤホンを付け、私はスキップ混じりにいつもの道路を歩いていた。
そして、見えるいつものコンビニ、大抵この朝の早い時間は、オジさんがタバコを吸ってサボってる時間。
でも…今日はそこにオジさんの姿は無かった。


紫音
「あれ? 今日は仕事なのかな?」


と言っても、ほとんど欠かさずここで挨拶してたんだけど…
まぁ、でもそういう時位はあるよね…うん、仕方ない!


紫音
「でも、昨日のは怖かったな…」


私は昨日の事件を思い出す。
突如、街に放たれた『破壊光線』によって、この街は多くの人が死んでしまったのだ。
それをやったPKMは既に対処されたそうで、それ以上の事は私には解らない。
でも、何だか最近PKMたちがざわついてる…


紫音
(…もうすぐ、お婆ちゃん退院するのに)


私は不安になる。
昨日、発表されたPKM人権法。
何でも、それによればPKMは人間と同じ権利を行使出来るんだそうだ。
つまり、PKMでも働ける様になるし、PKMでも免許が取れる。
それは、とても良い事の様に思えるのに…


紫音
(でも、どうして…? 何かおかしい気がする)


普通には見えるのに。
何故かすれ違うPKMは、普通に感じなかった。
どこか不安がっている…人間と同じ人権。
つまりそれは裏を返せば、PKMが法で裁かれる事もあるという事。
結果的に、今まで自由だった部分も失う形になってしまったのだ。
これからは、人間同様に税金等も課される。
私たちには、まだ人間の真似事は早すぎる気もした…



………………………



紫音
「…え?」


私は、匂いを感じた。
私の大好きなオジさんの匂い。
でも、そこには何も無い…あるのは、昨日消滅した家屋の残骸だけ。
つまり、昨日の事件には…


紫音
「…う、そ」
「まさか…巻き込まれて!?」


私は顔が青ざめるのを感じる。
確かに、そこにはオジさんの匂いがある。
でも、そこには何も無い。
そう、匂いが残ってるのに移動した後が無いのだ。
これは明らかにおかしい、空にでも連れ去られなければ、こんな匂いの途切れ方はしないはず。
と、なると…昨日の光線に巻き込まれて?


紫音
「ううん、それだったら匂いごと消えてるはず」
「ここには、確かにいた…それも、他のPKMと一緒に」


私は段々確信に近付いていく。
オジさんは、連れ去られた? それもPKMに…
でも、どんな能力? エスパーのテレポート系が1番怪しいけど。


紫音
(近くの臭いはどっちかって言うと獣系)


それも、かなり汗臭い。
野生染みてる臭いだ。
想像すると脳筋臭いけど、そんなのがテレポート出来るとも思えないか。


紫音
「何だろうな〜? …この臭い、オジさんの匂いと近い」
「でも、微妙に違う…何だろう?」


「何を探している?」


突然背後から声をかけられ、私はビクッと総毛立ち、思わずその場から飛び退いた。
すぐに反転し、私は慌てて相手を見る。
女性だ…それもPKM!
禍禍しい黒の翼を携えた、金髪のPKM。
顔立ちはとても綺麗で、赤い瞳がどこか寂し気に輝いている。
黒のウェットスーツに身を包み、下半身には前掛けが垂れていた。
それは後にも垂れている様で、イメージ的にはチャイナドレスの下部分みたいにも見える。
身長は大きい…2m近くあるね。
とりあえず…敵意は感じないけど。



「…驚かせる気は無かったんだが」

紫音
「あ…ゴ、ゴメンなさい! 突然、気配も無いのに声をかけられたから」


私は申し訳なさそうに頭を下げる。
すると、長身の女性は無表情に佇む、特に気にはしていない様だった。


長身女
「ここは、昨日襲撃のあった場所だ」
「しばらくの間は、警察も多数集まっているだろう」
「余計なトラブルに巻き込まれたくなければ、近付かない事だ」

紫音
「あ…はい、でも貴女は?」

長身女
「私は関係者でな…ここで仕事がある」


そうなのか〜関係者。
私は鼻を鳴らし、すぐに目付きを変える。
オジさんの捜索…だったら、これが1番近道だね!


紫音
「だったら答えて、石蕗 大護をどこにやったの?」

長身女
「…何の事だ?」


案の定しらばっくれられる。
私は軽く女性を睨み、髪の毛を逆立たせて威嚇した。
この人の臭い…オジさんの匂いが付いてるのよ!!


紫音
「バカにしてるの…? 猫だってそれなりに鼻は良いんだよ!?」
「何でオジさんの匂いが貴女に染み付いてるの!?」
「どうして、貴女はしらばっくれて嘘吐いてるのよ!?」


私は怒り、全身の毛を総毛立たせて攻撃体勢を取る。
前屈みに構え、いつでも飛び掛かれる状態。
対して女性は身構える事すらせず、棒立ちで私を無表情に見ていた。


長身女
「…そうか、臭いか」
「だったら、仕方があるまい…これは私のミスだ」
「運が無かったと思え…苦しまぬ様、一瞬でこの世との理を絶ってやる」


そう言って女性は突如右手に大鎌を出した。
それは柄だけで3mはあろうかという長さで、刃は1m以上ある。
かなりの重さに見えるけど、女性はまるで重さを感じさせない風に、それをビュオゥッ!とひと振り振った。
風切り音が尋常じゃない! 当たったら間違いなく死ぬ!!


紫音
(だけど、負けるもんか! オジさんはきっとこいつに拐われたんだ!)


私は、オジさんには恩しかない…
なのに、それを返す前にお別れなんて絶対嫌だ!!
例え、死んでも…私はオジさんを助けてあげる!!


長身女
「…退かぬか、良い度胸だ」
「だが、力の差というものは残酷だ…私とお前では、天と地の差がある」
「無論、逃がしはしない…余計な事を知った貴様の罪だ」

紫音
「何が罪よ!? オジさんを拐った外道が何をしようとしてるの!?」

長身女
「知る必要は無い、すぐに物も言えぬ様になる」


女性は軽く踏み込む呼び動作を行う。
だけど次の瞬間、彼女はそこから消えた。
私は目を疑う、臭いも音も感じない!
彼女は、忽然と消えてしまった。
私は勘で危険を察し、その場で思いっきり仰け反った。


ブオォウッ!!


長身女
「!?」

紫音
「あ、危なっ!?」


私の真上を鎌が通過した。
予想通り、彼女はその場で空間転移が出来るのだ。
ただ、テレポート等と違い、かなりタイムラグがある。
今のはタイミングが合ったから避けられただけかもしれない…
そして、今度は私の番! 力の差があるならこんなのはどう!?


紫音
「つぇあっ!!」


私は仰け反った勢いでそのまま後方回転し、サマーソルトキックを見舞う。
カウンター気味にヒットしたそれは黒い気を帯び、悪タイプの効果が発動している。
そして、この技は普通の技じゃない。


長身女
「…っ!!」


長身女は顎を浮かされる…が、仰け反っただけで倒れさえしなかった。
どうやら、かなりマズッたらしい…
相手の防御力は、相当高かったみたいだ。


長身女
「…油断したつもりは無かったんだがな」

紫音
「くっそ…『イカサマ』でヤマかけたのに!」


そう、今のはイカサマ。
相手の攻撃力で攻撃する悪タイプの技。
私は基本的に非力だから、この技はとても重宝する。
何せ、相手の力でダメージを与えられるんだから、こんなに便利な技は早々無い。
直接触れる必要はあるけど、力を込めなくても良いから、とにかく当てれば良い。
とはいえ、相手の防御力が攻撃力を上回っている場合、この技は効果が薄くなる。
あくまで、相手の攻撃力が参照元だからだ。


長身女
「…今のは、侮辱した罪と受け入れよう」
「だが、私にも退けぬ理由はある…覚悟しろ、今度は避けられん」


そう言ってまた姿を消す。
タイムラグがある以上、逃げれば良いかもしれないけど、多分逃げられない。
『守る』なんて便利な技は覚えてないし、回避するしかない。
とはいえ…気配も無いのにどうやって?
来る角度すら解らない。
ぶっちゃけ、もう運は尽きてる気がする。


紫音
(でも、負けたくないよ…! オジさんが、苦しんでるかもしれないのに!!)


私はもう、目を瞑ってかわす事にした。
解らないなら、テキトーで良い!!
絶対に、諦めたりなんてしない!!
次の瞬間、とてつもない風切り音が耳を貫く。
そして、私の目の前には刃が…って、あれ?


長身女
「!? 貴様…!」


「やれやれ、物騒な代物を振り回しているな…」


私の横から声。
やや低く、声だけで凄みのある女性だと私には予想出来た。
何よりも、その人は左手1本で大鎌の柄を握って止めていたのだ。
一体誰!? 見た事もな…くも無い。
確か、この人…!


紫音
「何か喫茶店でコスプレしてたアブソルの人!?」

アブソル
「ほう、覚えていてくれたのか…それは光栄だ♪」
「で…こんな天下の往来で死合いとは、見過ごせんな!」


アブソルの女性はグッと左手を前に出し、鎌ごと前に押す。
凄い力だ…! アブソルは元々力の強い種族だとは聞いているけど。


長身女
「…成る程、イレギュラーか」
「やむを得んな、貴様に手を出すのは危険過ぎる」


そう言って長身の女性は鎌を消し、私たちに背を向ける。
そして、吐き捨てる様にこう言った。


長身女
「運が良かったか…だが、もう石蕗 大護の事は忘れろ」
「遅かれ早かれ、あれも生きてはいられなくなろう…」


そう言って姿を一瞬で消す。
一体、何者なのあれは?
見た事も無い技だったけど…


アブソル
「…やれやれ、たまたまタイミングが合ったから反応してしまったが」
「危なかったな…確かに止められたのは運と呼べなくはない」


成る程、どうやら完全に運で止めたらしい。
下手したら、ふたり揃って真っ二つだったと…


紫音
「あ、あの、ありがとうございます!」
「…何だか、ご迷惑をかけてしまって」


私が慌てて頭を下げると、アブソルの女性は頬笑む。
気にするな…という事らしい。
そして、さっきの女性よりも豊満な両胸を手で持ち上げ、着物の上から何やら位置を調整していた。
むぅ…かなりの戦闘力だね!


アブソル
「…何やら訳有りの様だが、それは命を賭けてまでやるべき事なのか?」

紫音
「…うん、だってそれが私が受けた大恩だから」
「それは、私が一生を捧げても多分足りない…そんな恩だから」


私は涙目に震えてそう言う。
これは、私の恩返しだ…オジさんは、絶対に私が助けてあげるんだ!


アブソル
「…そうか、勇気があるのだなお前は」
「なら、もしひとりでどうしようも無くなったら、喫茶ポケにゃんに来い」
「その時は、力を貸してやっても良い…」


そう言って、彼女は堂々と立ち去って行く。
喫茶ポケにゃん…それは彼女が働いているメイド喫茶だ。
でも、あくまでひとりでどうしようも無い時か…


紫音
(そうだよね、出来る事は自分でやる!)


オジさんが拐われたのは確かだ。
そして、このままだとオジさんは死んでしまうらしい。
とはいえ、今の情報量だと下手に関わった所で死が待っている。
無駄死にだけは、絶対に避けないと…



………………………



お婆ちゃん
「あら紫音、どうかしたの?」

紫音
「ううん、大丈夫だよお婆ちゃん♪」
「私、お婆ちゃんの為に頑張るからね?」
「だから、少しの間だけ…ワガママを許してね」


私は不思議がるお婆ちゃんを見て何とか笑う。
多分、後数日で退院は出来るだろう。
私は、しばらくお見舞いには来ないつもりだ。
オジさんを探さないと…その為には、とにかく小さな事でもコツコツと!


紫音
「お婆ちゃん、無理しないでね? ちょっとの間、来れなくなるけど、心配はいらないから♪」


私はいつも以上の笑顔でニコッと笑う。
それを見て、お婆ちゃんは優しく微笑み返してくれた。
そうだ、この人は私の生き甲斐だ。
この人の優しさに心を打たれて、私は今の私になれた。
だから、この人が死ぬその時まで、私は絶対に死なない。



………………………



大護
「…で、何だこりゃ?」

PZ
「は? 脳ミソ腐ってるんですか? 見りゃ解るでしょ…うどんですよ!」
「香川県高松市から直送の生麺タイプ!!」
「リアがわざわざお土産で持って来てくれたんですよ!」



うどんなのは見りゃ解るっつーの!
俺が言いたいのは、何でわざわざこんな訳解らん世界でうどん食わなきゃならないのかって話!
せめて、ちゃんとした店で食や良いだろ!
何でわざわざ生麺買って来て作るんだよ…主婦か!


リア
「…マズイならマズイと言え」
「別に貴様に食ってもらう為に作ったんじゃないからな…」


そう言ってエプロン姿のリアが現れて吐き捨てる。
チクショウ…食ってみたら普通に美味いじゃねぇか!
女の手料理とか、どんだけ食って無いやら…


PZ
「リア! その台詞はツンデレ萌えに目覚めるから、止めた方が良いですよ!!」

リア
「ツンデレ?」


「知らないなら無理に考えない事ですね…」
「それより、初めましてゴミ野郎♪ アンタがボスの言ってた人間ね?」


俺は寒気がする。
うどん食ってる俺たちの前に、ひとりの気持ち悪い女が歩み寄って来たのだ。
その姿は、かなり異様。
水色の殻みたいな物を頭から被っており、小さな隙間から赤い顔を覗かせている。
口元は妖しく歪み、中身はほとんど見えなかった。
殻はいくつかのパーツに別れている様で、何枚かのプレートみたく張り合わせている様な感じだった。
それらには全て棘が付いており、何やら生物的に蠢いている。
こいつも…PKMか。


リア
「…蛭火(ひるこ)か、お前も食うか?」

蛭火
「私は良いですよ、あんまりうどん好きじゃないんで」
「それより、そっちの人間の方が美味そうじゃないですか〜?」


蛭火と呼ばれた女は妖しく笑い、こちらにゆらゆらと体を揺らして近付いて来る。
俺はとりあえず丼を地面に置いてそいつと向き合った。


蛭火
「ククク…ボスは何でこんなゴミを生かしてるんですかね?」
「ぶっちゃけ、今殺しても良いんじゃないんですか?」
「私としては、頭からバリバリと美味しくいただきたいんですよね〜♪」


俺は背筋をゾッとさせる。
が、その程度の脅迫で臆する程、俺は人間が出来ちゃいない。
むしろ頭は冷え、俺は冷静に睨み付けた。
すると、蛭火はやや鬱陶しそうな顔をする。


蛭火
「何アンタ? 気に入らない目ですね…怖くないんですか?」

大護
「バカか? 脳ミソ腐ってんじゃねぇのか?」
「俺が今まで何人殺してきたと思ってる?」
「テメェ等みたいな素人と一緒にするな…殺すなんて言葉は、殺してから言うモンだ」


俺の言葉に蛭火は顔を歪める。
気に障ったらしいな、そりゃ良かった。


蛭火
「ぶっ殺し確定ですね! すぐに食ってやりますよ!!」

蛭火は遅い踏み込みで近付いて来る。
殻の様なパーツを器用に使い、その場から跳ね飛んだ。
俺はやれやれ…とため息を吐き、その場から立ち上がる。
そして、蛭火から伸ばされた殻の様なパーツを俺はひとつ掴み、一気に引き寄せた。
すると蛭火は当然予想外の距離感に戸惑う。
俺はそのパーツを試しに捻ってみた。
どうやら柔らかい物の様で、それは簡単に捻れてしまう。
俺はとりあえず軽く開いている部分に蹴りを放ってやった。


蛭火
「あぐっ!?」

大護
「これ位で喚くな…そらよ!」


俺は掴んだままの柔らかいソレを振り回して蛭火を地面に叩き付ける。
思ったより体重軽いな…どうやら、こいつは蛭火の手足みたいな物らしい。


大護
「俺が本気ならお前は死んでたぞ?」

蛭火
「!? この、ゴミ屑野郎がぁ!!」


蛭火は水色の何かを俺に向け、何かをしようとする。
俺は身構えるが、その前に巨大な大鎌が蛭火の首に突き付けられる。
蛭火は青ざめ、その場で固まった。
その大鎌を持っているのは…


リア
「…止めろ蛭火、それ以上はボスの怒りを買うぞ?」

蛭火
「…くっ! 解りましたよ!!」


そう言って蛭火は渋々水色の何かを下に下ろす。
それを使って器用に歩いている所を見ると、足なのかあれ?
とりあえず12本程あるが…何てPKMなんだありゃ?


リア
「…後、貴様にひとつだけ言っておく」


リアはそう言ってこちらを向き、大鎌を俺の脳天に振り下ろした。
柄で殴られただけだが、俺の意識は1発で持っていかれ、地面に叩き付けられる。
完全に油断した…まさかリアが殴るとはな。


リア
「…2度と蛭火を足蹴にするな」

PZ
「リア〜聞こえてないですよ?」
「そういう格好良い台詞は、殴る前に言った方が良いですよ?」

リア
「…そうだな、次は言ってから殴る」

蛭火
「ヒヒヒッ、良い気味です!」



………………………



紫音
「…結局、何も解らないか」


私はあれから街の外も見回っていた。
オジさんの匂いがあればすぐにでも解るんだけど、やっぱりもっと遠くにいるのかも…



「や、止めて! 近付かないで!!」


突如の悲鳴に私は身構える。
見ると、工場の外壁の影で何やら男が少女を捕まえていた。
私はすぐにスイッチを切り替える、あれは痴漢だ。
見た所、襲われてるのは黒い犬っ娘みたいだけど、幼さが見える…ロリコンかっつーの!


紫音
「ほいっ!」


バシンッ!と私は瞬間移動の様に痴漢の目の前で『猫だまし』をする。
いつも思うけど、何で猫がやるのに猫だましなんだろ?
まぁ、とりあえず効果はてきめん、痴漢は私が合わせた両掌の衝撃波で後に吹き飛ぶ。
そのまま私は犬っ娘を引っ剥がし、痴漢から遠ざけた。
そして、痴漢が怯んでいる間に、私は思いっきり金的を蹴り上げる。
しなやかなチョロネコの脚力で蹴り上げられた痴漢は、泡を吹いて蹲った。


紫音
「こんな、いたいけな少女を無理矢理犯そうなんてバカなんじゃないの!?」
「女抱きたきゃ、金で買いなさい!」


もちろん私はお得な価格で即ヌキOKよ♪
まぁ、この人お金無さそうだけど…


犬っ娘
「あ、あの…ありがとうございます!」
「お姉ちゃん、格好良かったです♪」

紫音
「ん〜? 良いよ良いよ♪ でも、こういう怪しい場所をひとりで歩くのは危ないから、気を付けてね?」


私が笑顔で言ってあげると、犬っ娘は耳をピコピコさせて微笑んだ。
うむうむ、可愛くてよろしい♪


犬っ娘
「はい、これからは家族と一緒になるべく出かける事にします!」

紫音
「その方が良いよ、じゃあ気を付けてね♪」


私は手を振ってその場を後にする。
ついでに、正義のヒーローにも連絡しておいた。
数分もすれば、お縄に着くでしょ。
とはいえ、収穫は特に無しか…むぅ。(-_-;)
まぁ、でも腐るわけにはいかない。
私は私で、オジさんの行方を追うんだ…!
味方はいないかもしれない…でも孤独じゃない。
私の周りには、助けてくれる人も、助けてあげられる人もいる。
きっとそれは、大切な繋がりなんだ…

そして、オジさんは…そんな私を助けてくれた、1番大好きな人なんだ…!










『突然始まるポケモン娘と歴史改変する物語』

スピンオフストーリー 『Avenger』



第3話 『紫音は紫、尊い色』


To be continued…

Yuki ( 2019/07/05(金) 08:26 )