とりあえず、彼女いない歴17年の俺がポケモン女たちと日常を過ごす現実。やっぱり後悔はしていない













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第1章 『新たなる生活』
第10話

「ん〜? 間違ったかな…?」


「お前は長く生きすぎた…」


「いや、良いから結果教えろって!」


俺たちは白那さんの城に赴き、藍に会っていた。
そして、鳴の身体を調べてもらい、藍の回答を待っていたのだ。
ちなみに城の地下には藍の研究施設があり、ここには医療器具等もあって、検査は割と簡単に終わってしまった…
何で医療器具が?と思うだろうが、藍が城に保管されてる大量の金塊と引き換えに購入したそうだ。



「…まぁ、ぶっちゃけ身体構造は人間と変わらないと言っておく」


「それじゃ、交配可能って事か?」


「焦るな…あくまで内蔵の構造が同じってだけだ」
「確かに、人間と同じ子宮も卵巣も存在はする…だが、交配可能かは解らない」
「この辺はヤってみて確かめるしかないな…」


とりあえず、ポケモン娘は身体構造に関しては人間と変わらないという事は解った。
だけど、交配するとなると疑問は出るって事か…



「正直、遺伝子レベルなら可能とは思われる」
「だが、推測だ…実際に出来るかは試してみない事にはな」


「試すって…」


鳴は顔を赤くして恥ずかしがる。
そりゃ、試すってんなら、セクロスするしかないからな…
俺は流石にそれはまだ遠慮させてもらうが。



「…とりあえず、聖にその気が無いならどうしようもないな」
「お前だって聖以外の男とヤりたくはないだろう?」


「当たり前だ! そりゃ、作るなら聖と作りたい…」


鳴は恥ずかしそうにそう言う。
聞いてる俺まで恥ずかしくなる内容だな…
とはいえ、俺は在学中の内に子供を作る気は無い。
そもそも、出来るかどうかも解らないときたしな。



「まぁ俺様に言える事はここまでだ…そろそろ学校に行くから、またな」


「ああ、悪かったな寝起きに突然」


藍は別に構わねぇよ…と手を振りながら欠伸をして言った。
流石に眠いのか、目を擦りながら浮遊して部屋を出て行く。
さて、とりあえず俺も戻って寝るかな…



「………」


鳴は俯いて悩んでいる様だった。
そりゃそうか…結局確証は得られなかったからな。
本当に鳴は子供を産めるのか? この疑問に答えてくれる人はいない。
だからこそ、俺が本来は先駆けてやらなきゃいけないんだが…



(俺には、その勇気はまだ無い…)


「…ゴメン聖、何か迷惑かけたみたいで」
「解んないなら、仕方ないもんな…ははっ」


空笑いだった。それも痛々しい位の。
俺はそんな鳴を見かねて抱き締めた。
もちろん鳴の方が相当体が大きい為、俺は鳴の首辺りに埋もれる形になる。
ぐ…これだと俺が甘えている様に見えてしまう。
だが、俺は気にせずに鳴にこう言った。



「迷惑だなんて言うな、俺は鳴も家族だと思ってるからな」


「え…?」


「鳴の気持ちは解る…だから、待っててほしい」
「その時が来たら、俺は絶対に鳴の為に頑張るから…」


俺は、約束をする事にした。
こうでもしなければ俺は勇気を出せない…
そして覚悟する…その時が来た時、それがどんな結果になっても、俺は鳴を優しく抱き締めると。



「うん…分かった、待ってるよ」
「ありがとう聖…俺、やっぱり聖を好きになって良かった」


鳴も俺の背中に手を回し、俺たちは互いに抱き合う。
端から見たら、間違いなく恋人同士だろう。
こんな研究施設じゃムードも何も無いけど。


騰湖
「鳴…良い度胸だな〜我に内緒で聖殿と密会とは…」


「げっ!? 騰湖!?」


「何っ!?」


俺は鳴の叫びに後ろを振り向く。
するとそこには鬼の形相でドアを占拠している騰湖の姿があった。
俺は頭の中で緊急事態のサイレンを鳴らした。
これはヒジョーにマズイ。


騰湖
「こっちは脳内で必至に聖殿と子作りしていると言うのに…」
「我も混ぜろこの愚か者!! レッツ子作り!!」


「アホかっ!! 別に約束しただけでまだやる気は無いわ!!」


「よせ聖! 今の騰湖には何を言ってもエロワードに強制変換されるぞ!?」


何じゃそりゃーーー!?と、俺は叫ぶ。
そして、騰湖はうふふふ…と不気味な笑い方をしながらゆらりゆらりと近付いてくる。
瞳は蒼く輝き、その異常性を俺は感じる。


騰湖
「ああ…もう疼きが限界突破! 私の渇きを癒せ!!」
「聖殿! 今犯ろうすぐ犯ろう生で犯ろう!!」
「聖殿の熱〜い精液で我の子宮を満たして…♡」


騰湖は服を脱ぎ捨て、下着の状態に。
俺は本格的に危機を感じた。
この状況では流石に逃げられん…ドアはよりにもよって騰湖側。
回り込むのも無理だ…この狭い研究施設では機材が邪魔すぎて動きも取れない。
鳴も下手に電気が使えないし、出来る限り争いは避けたい。
しかし、説得は不可能…俺の言葉はどういうわけか全てエロワードに強制変換されるらしいし。

どうする俺!? どうする○イフル!?
何か策は無いのか!? この状況を華麗に突破出来る様な策はよー!?


騰湖
「!? はら…?」


突然、騰湖がフラッと身体を揺らした。
そして、そのままドサッと前のめりに倒れこむ。
俺たちは?を浮かべ、ドアの先を見ると目を開いた棗ちゃんがいた。



「…こんな夜中に何やってるのよ」
「…全く、明日も学校なんだから休ませてよ」


「あ、サーセン…」


「た、助かった…」


どうやら棗ちゃんが騰湖を眠らせた様だ…欠伸をしてるって事はそれが原因か。
後はついでに記憶消したって所だな…目覚めて暴れられても困るし。
とりあえず、危機は去った…俺の童貞は守られた様だ。
鳴は騰湖を部屋まで連れて行くと言って騰湖を担いで行った。
俺は棗ちゃんに礼を言ってその場を後にする…



………………………




「…子供、か」


俺は真っ暗な自室のベッドに寝転んでそう呟く。
何気に重いテーマだな…人類としては繁栄に必須。
誰でも大人になれば、いずれ辿り着く…はず。
まぁメタな話、今は結婚率も低下傾向だし、誰もが子供を作れる訳じゃない。
全体で言えば、そんな関係を持ってる奴らの方が多いのに、だ。
俺は、どうなんだろうな?
正直ピンと来ない…俺は親を知らない人間だ。
親を知らないのに、どうやって親になる?
それとも、それはもっと自然な事なんだろうか?
その答えはどこからも返っては来ない…俺は静かに目を瞑り、眠りに着く事にした。
そして、俺は夢を見る…今ではもう会う事の出来ない家族に会う為に。



………………………




『また、来てくれたんだね…』


俺は夢を見る。
そして、未だ忘れる事の出来ない家族の声を聞いた。
俺にはこれが限界だった…例え夢見の雫を使っても、この声を聞く事しか出来ないのだ。
こちらから声をかける事も出来ない、俺はただ彼女の声を聞く事しか出来ないんだ…



『もう、何度目だろうね…?』
『ボクの事は、もう忘れてくれて良かったのに…』


彼女はそれでも笑った様に言う。
まるで自分など初めからいないのだと、彼女は笑っている様だった。
俺は何も言えない…それでも想った。
何故、彼女はそこに閉じ込められてしまったのか…
そして、何故あらゆる力が全て届かないのか…
彼女を…救う事は出来ないのか?



『キミは、きっと今でも変わらないんだね』
『キミは絶対に諦めない…救うと決めたら全員救う』
『誰かひとりを選ぶ事はしない、選ぶ時は必ず全員と言う』
『例え選択肢を提示されても、キミは自分で選択肢を増やす』
『そうやって…キミは皆を救ったんだもんね』


そうだ。俺は絶対に諦めない。
全員を救うと決めた…でも、ひとりだけ救えなかった。
いや、実際には救えたのかもしれない…何故なら、この結果が彼女の悲願だったのだから。



『聖君、もう良いんだよ…ボクの事を忘れても』
『ボクはキミの嫁になりたかったけど、それは叶わないから…』
『だから、ありがとう聖君…皆の世界を、ボクの世界を救ってくれて…』


彼女の声は次第に遠退いていく。
もう雫の力が持たない…このままだと雫は大きく濁ってしまうだろう。
俺は回線を切断し、元の夢に戻る…今日は、せめて幸せな夢を見せてほしい。
俺は、何故か…そう思った。



………………………




『あれ…何か、今日の夢は変にリアルだな?』


俺は曖昧な意識の中で何故か近所の公園で休んでいる。
感触も曖昧だ、やはり夢だろう。
だけど、体は動かせるし音も聞こえる。
俺はその場でただベンチに座っていた…すると、いつの間にか隣に座る女性がいる。
俺はその人を見て、純粋に驚いた。
何故なら、 その人は神様だったからだ。


アルセウス
『久しいな…人の子よ、いや…聖よ』


『アルセウスさん!? ど、どうして…って、夢だからおかしくもないか』
『何でアルセウスさんなんだろ? うーむ、夢に悩むのもバカらしいな…』

アルセウス
『ふふ…ここは夢であり、夢では無いぞ?』


アルセウスさんは小さく微笑み、そう言う。
俺はドキッとした…素直に綺麗だと思ったからだ。
改めて見ても、アルセウスさんは間違いなく美女だろう。
白い髪が優しくなびき、俺は風を曖昧に感じる。
アルセウスさんはしばらく黙って、その風を楽しんでいる様だった。
そして、アルセウスさんは呟く様に言葉を放つ。


アルセウス
『ここはそなたの夢であり、我の夢でもある』


『え…って事は夢を共有しちゃってるんですか?』
『もしかして夢見の雫が…?』


俺は試しに雫を出してみる。
夢にも関わらずちゃんと雫を出す事は出来た。
だが、その色は若干濁っており、俺は考える。
このまま濁り続ければ、俺は世界を滅ぼしてしてしまうのだろうか?と…
ただ、それでも救いたい家族がいる。
例えギリギリになっても、俺は諦めたくなかった…


アルセウス
『無理を、しているな』


『やっぱり、解りますか?』


アルセウスさんは雫を見て、すぐに察した様だ。
雫の濁りは、やや美しいとは言い難い。
以前に比べると、俺は心に邪気が増えているのかもしれないな…


アルセウス
『………』


『ア、アルセウスさん!?』


突然、アルセウスさんは雫の濁りを腕から吸い込んだ。
そして雫は再び美しい透明の輝きに変わる。
俺はアルセウスさんを見る…アルセウスさんは少し息を吐き、呼吸を整えている様だった。



『だ、大丈夫なんですか!? あんな、俺の邪気を…』

アルセウス
『問題は無い…元々この為に今日は来たのだ』
『この位であれば、我が邪気に囚われる事は無い…時間をかければ、じきに消えて無くなる』


俺はそれを聞いて安心する。
もう、あの時の様な地獄はゴメンだ…これからは気を付けないとな。


アルセウス
『そなたが、決して諦めない人間だというのは、この身が知っている』
『故に、夢見の雫を無理に行使しているのだと、我は予測した』
『そして間に合って良かった…これからは我が定期的に雫を浄化しに来よう』


『良いんですか? これは俺のエゴで濁ったんですよ?』

アルセウス
『だが、それもそなたの愛情であろう?』
『我はそなたを気に入っている…そして、信じてもいる』
『そなたは、決して継承者として間違った使い方はしないと…』


俺は心が痛かった…夢の中にも関わらず、だ。
アルセウスさんは優しく言ってくれるが、それは純粋に俺を気に入ってくれているからだろう。
俺はその優しさにつけこんででも、恵里香を助けたいのか?
それは、許されざる暴挙だ…神を冒涜している。
それでも、俺は諦めたくなかった…そんな自分が嫌になるな。



『…俺は、諦めた方が良いんでしょうか?』

アルセウス
『…らしくないのだな? そなたの口から、そんな言葉を聞くとは思わなかったぞ』


アルセウスさんは少々厳しめの表情で言う。
俺は少し驚く…アルセウスさんは、まるで子供を優しく叱りつける様に言うのだ。
俺は、どうすれば良いんだろう?
アルセウスさんを利用してでも、続けるべきなのか…?
彼女は言った…忘れてくれと。
だけど…俺は諦めたくない、救える可能性があるなら、全部試したい。


アルセウス
『…そなたは、そなたらしくあれ』


『アルセウス…さん?』


アルセウスさんは虚空を見て呟く。
そして、全てを悟った様に言葉を続ける。


アルセウス
『我は、そなたが正しい道を歩む限り、必ずそなたの背中を押そう』
『だから、そなたはそなたらしくあれ…それが正しい道なのだから』


『俺は、俺らしくあれ…ですか』
『分かりました…なら俺は決して諦めません』
『その為に、俺は貴女を利用するかもしれない…それでも、構いませんか?』


アルセウスさんは優しく微笑んだ。
そして静かに言葉を放つ…それはまさに神の啓示の様に。


アルセウス
『我が自らの意志でそうするのだ、故にそなたはそれで良い』
『正しくあれ…聖よ、我がそなたを見ているのだから』
『信じているぞ…この先の混沌にも、決して負けぬと』


『え…混、沌?』

アルセウス
『恐らく、近い未来にそなたの世界は、少なからず混沌に巻き込まれる』
『だが、それは決して地獄ではない…必要な混沌だ』
『そなたはその中心に常にいる…特異点として』
『忘れるなかれ…そなたは全てを救う事が出来る力があるのだと』


アルセウスさんはそう言うと消えてしまっていた。
俺は考える間も無く、意識がまどろむ。
夢の中でまどろむというのもおかしいが、そう言う表現がピッタリだった…
そして、俺は深い眠りに落ちて行く…



………………………




「…朝か」


俺は重い頭を抱え、身体を起こす。
そして夢見の雫を取り出し、色を見た。
それは透き通った無色透明…どうやらマジらしい。
アルセウスさん…俺は貴女に感謝します。
そして、諦めません…必ず彼女を救うと。
俺はスマホを持ち、電源を入れずに耳に当てる。
そして、俺はただこう宣言した…



「恵里香…俺は、必ず救うぞ?」
「何を言われても、もう聞かない」
「これが、俺の選んだ選択肢だ…例え神の力を利用してでも必ず救う」
「だから、待っていろ…恵里香」


もちろん、答え等帰って来ない。
だが、もし見ているなら聞こえてるはずだ。
それすらも出来ないなら、俺はさぞ滑稽だな…
俺はさっさと制服に着替えて鞄を取った。
さて、まずは朝食だな…



………………………




「おはよう皆」

守連
「あ、おはよ〜♪」

阿須那
「おはようさん♪」

華澄
「おはようございます」

女胤
「おはようございます聖様」

愛呂恵
「おはようございます…聖様、朝食をどうぞ」


俺は皆と挨拶を交わし、椅子に座る。
鞄はソファーに置いておいた。
そして食卓を見る…今日は焼鮭か、美味そうだな♪
俺はテレビを見て、今日の天気予報を見る。
雨か…今は降ってないが、傘は持ってた方が良さそうだな。


守連
「雨だね〜…今日は洗濯物部屋干ししないと」

愛呂恵
「そうですね、後で準備をしておきましょう」

阿須那
「一応、傘はいるやろな…聖も折り畳みあるさかい、持って行きや?」


俺はああ、と頷き食事を始める。
うん、やっぱり美味い…鮭にも塩がよく効いてる。
俺は朝食を美味しくいただき、やがて学校に向かう事にした。



………………………



悠和
「あ、聖様…おはようございます」


「うん、おはよう悠和ちゃん…ところで傘は持ってる?」
「今日は雨が降る予定だぞ?」


俺が聞くと悠和ちゃんは少し驚く。
そして、傘は持ってないと言って項垂れた。
それならと、俺は1度家の玄関に戻って傘をひとつ取り、そしてそれを悠和ちゃんに渡す。
悠和ちゃんは笑顔でそれを受け取った。


悠和
「ありがとうございます! 大切に使わせてもらいますね♪」
「ですが、聖様の傘は…?」


「俺は折り畳みのを鞄に入れてるから」

悠和
「そうでしたか…私も折り畳みのを買おうかな?」


「一本位はあった方が便利だよ? 今度一緒に店を見てみようか?」


俺が言うと悠和ちゃんはモジモジして赤くなる。
そんなに嬉しかったのか…まぁ、悠和ちゃんらしいが。


悠和
「さ、聖様からデートのお誘いを…!」


「…おっと、そう来たか」


確かに、そういう見方も出来るな…迂闊だったわ。
あまりにも自然に俺は言うからな…端から見たらデートのお誘いに感じるのか。
まぁ、悠和ちゃん程可愛い娘なら、いくらでも誘わせていただくがね!
結局そのまま悠和ちゃんはモジモジしながら登校する事になった…よっぽど楽しみらしい。



………………………



光里
「おっはよ〜おふたりさん! 今日も熱々だね〜♪」


「光里ちゃん…相変わらず元気だね」


いつもの場所で、光里ちゃんは元気に突撃して来た。
前に告白の件があってから、光里ちゃんは呆れる程に元気だ。
まるで無理に自分を奮い立たせてる様にも見える程に。
だが、俺はあえて何も言わなかった。
光里ちゃんは光里ちゃんの意志で、こうやって友達でいてくれる。
俺はその意志を汲みたかった…


光里
「あははっ、私はこれ位しか取り柄が無いからね!」

悠和
「…光里先輩、無理してないですか?」


光里ちゃんは悠和ちゃんの言葉を聞いて言葉を詰める。
やっぱり、無理はしてるのか…露骨に表情を変えたな。
だが、悠和ちゃんは少し軽率だったかもしれない。


光里
「あ、はは…まぁ、無理はしてるかもね」
「でも、私は大丈夫…今は割り切ってるから」
「私は、聖君や悠和ちゃんの友達だよ!」


光里ちゃんは笑っていた。
確かに無理はしているかもしれない…それでも彼女は笑っていた。
悠和ちゃんも少し、複雑そうな顔をしている。
俺はあえて光里ちゃんにこう言った。



「光里ちゃん、無理なら辛いって言ってくれ」
「俺は、光里ちゃんの事も大切に思っている」
「だから、辛いならいつでも頼ってくれよ?」


光里
「…ゴメン、そうだよね」
「でも、大丈夫…私は聖君の事が好きだから」
「だから、無理でも私は笑うよ…聖君の為に」


光里ちゃんは真剣だった。
俺も悠和ちゃんも、それを真面目に受け取る。
光里ちゃんは自分でその道を選んだ。
なら、俺はその背中を押す。
光里ちゃんは自分で自分の道を決めたなら、それを俺は応援すべきだろう。



「分かった、それなら何も言わない」
「…でも、辛い時はいつでも言ってくれ、俺は必ず力になるから」

悠和
「私もその時は協力します」
「例え、聖先輩を奪い合う関係でも、私は光里先輩の事も好きです」
「だから、正々堂々戦いましょう…聖先輩の1番になる為に」


悠和ちゃんは真剣な顔で光里ちゃんにそう言った。
光里ちゃんは驚いた顔で悠和ちゃんを見ている。
そして、何かを決意した様に目を瞑り、光里ちゃんは笑った。
その顔に迷いは見えない。


光里
「うん、良いよ…私も負けない!」
「聖君の1番になれるなら、私もまだ頑張れる!」
「悠和ちゃんはとっても可愛いけど、絶対に負けない!!」
「私だって、聖君が好きだから!!」


聞いてる俺が恥ずかしくなる会話だった。
よりにもよってふたりは俺を奪い合うみたいな会話を交わしているのだ。
そして、俺はそれを無言で受け止めている。
それも、彼女たちが選んだ選択肢か…
なら、俺はそれを受け入れる…俺は強くあろう。
ふたりの決意に相応しい男になるために、俺はより強く想う。
俺を好きでいてくれる娘の為に、俺はより強くあろう…
そして、俺は空を見上げて決意する。
例えどんな困難があろうとも、俺は絶対に諦めない。
必ず恵里香を俺は救う! 例えどんな障害があろうとも…!!











『とりあえず、彼女いない歴17年の俺がポケモン女たちと日常を過ごす現実。やっぱり後悔はしていない』



第1章 『新たなる生活』 完

第10話 『神様との約束、聖の決意』


To be continued…

Yuki ( 2019/04/21(日) 20:04 )