プロローグ
今日もきらきらと眩しい太陽が浮かぶ、晴れた日の朝。
「んん……ふあぁ」
まだ眠そうな目を擦りながら、1匹のポケモンが起きてきた。
そのポケモンはこの街の広場に行くと、倉庫を整理しているガルーラに声をかけた。
「ガルーラさん、おはようございます。」
その声で、ガルーラはゆっくりとこちらを向く。
「ああ、おはよう。今日も『小さな森』にいくのかい?」
その言葉に、ガルーラに声をかけたポケモンは大きく頷く。
「うん、だからいつもの引き出してもらえますか?」
ボロボロの道具箱を差し出しながらポケモンは言う。
「もちろん。……はい、どうぞ。気をつけて行くんだよ。」
手慣れた手つきで道具箱に道具を入れ、ガルーラはそのポケモンに手渡した。
「ありがとうございます。あそこはそこまで強い敵もいないから大丈夫ですよ。
じゃあ、行ってきます。」
道具箱を大事そうに抱えて走っていくそのポケモンを見ながら、ガルーラが微笑む。
そしてポケモンは、朝早くの小さな森へと向かうのだった。