第三話「片牙のポケモン」
朝刊は「チャンピオン、崩御」の報で持ちきりだった。ユキナリはどのチャンネルに回しても同じ事を言っているのが不思議に思えて仕方がない。
「誰が新チャンピオンなのかはまだ不明らしいな」
対面の椅子に座った父親が新聞紙に目を走らせながら呟く。ユキナリはパンを口に運びつつ、「誰でもいいんじゃない?」と軽い気持ちで言った。
「誰でもいい事はないだろう。この地方の王だぞ」
父親とユキナリの会話に母親が割って入った。
「本当にねぇ。誰になるのかしら」
「政治家辺りが利権を狙うんじゃないか? チャンピオンの椅子欲しさに」
父親は新聞記者なのでこういうニュースには目ざとい。母親はおっとりした声で、「そうねぇ」とテーブルについた。
「まともな人ならいいんだけれど」
「分からんな。玉座は誰のものになるか」
父親は懐に入れている手帳へと何かを書きつけた。恐らく今のコピーを新聞の三面記事にでもするつもりなのだろう。
「ユキナリは誰がいいと思う?」
突然の質問にさすがのユキナリでも、「誰でもいい」と答える事はまずいと判断した。
「まともな人ならいいよ」
お茶を濁すと、「そうだよなぁ」と父親はテレビを眺める。
「多分、選挙だろうな」
「一地方の王が、ですか?」
「新鋭のポケモントレーナーもいないし、出来レースめいているがな」
父親は朝食を切り上げ、出勤の準備を始めた。母親が玄関まで出送る。ユキナリはテレビで放映されている「大喪の礼」という儀式を見つめていた。霊柩車に乗せられたチャンピオンの遺体は葬列と共にトキワシティへと運ばれていくらしい。トキワシティは隣町なので不思議と他人事とは思えなかった。
「このチャンピオン、トキワの出身なのかな」
何の気もなしに呟くと、「そういうわけじゃないみたいよ」と戻ってきた母親が答えた。
「何で?」
普通ならば死ねば遺体は故郷に帰されるだろう。ユキナリの疑問に、「王ってのはそういうわけにもいかないの」と答える。
「王は地方の財産みたいなものだから。トキワシティがセキエイ高原から一番近いから選ばれているんでしょう。このチャンピオンはハナダシティの出身みたいよ」
ハナダシティとはマサラタウンからならばオツキミ山という巨大な山を超えなければ辿り着けない街だ。そう考えると随分と遠いように感じられる。「ふぅん」とユキナリはひとまずの納得をした。
「自分の故郷にすら帰れないのか」
どこか寂しいな、とユキナリは感じた。その胸中を見透かしたのか、「死んでまでお国に尽くすってのも大変ね」と母親が呟く。どうやら大喪の礼はシーエムなしで行われるらしい。いつもなら流れる富国強兵のカントー国営シーエムが空気を乱す事はなかった。ユキナリは自室に戻り、今日のスケッチの準備を固めた。どうせ一番道路より先に行かないので準備、と言ってもありふれたものであるが。
スケッチブックと鉛筆をチェックしていると下階から声が聞こえてきた。
「ナツキちゃんよ」という声に、またか、とユキナリはげんなりした。どうせスクールに行けとどやされるのだろう。どちらにせよ、外に出るのだ。ユキナリが玄関まで向かうとナツキは不服そうな顔をしていた。その表情の意味を解せず、「何?」とこちらも胡乱な声で答える。
「ニシノモリ博士からの伝言。呼んで来いって」
「スクールになら行かないよ」
「そうじゃなくって」
ナツキは頭を振って指差した。その先にはニシノモリ博士の研究所が佇んでいる。
「あたしにも分からない。ただ、ユキナリを呼べって博士が」
「どうして僕なのさ」
「博士に聞けば? あたしだって知りたいわよ」
ナツキはそう言ったきり、ユキナリへと視線を向けようとしなかった。無言のまま歩き出す。付いて来いという了承と取ったユキナリはスケッチブックを手にナツキの後ろに続く。ナツキは余計な事は言わない性格だ。それは理解している。しかし、今回ばかりは説明がなさ過ぎる。何故、拒み続けたニシノモリ博士の門扉を叩かねばならないのか。問いかけようとすると、「まーた一緒でやんの」と囃し立てる声を聞いた。
マサラタウンの少年達だ。ナツキからしてみれば学友だろう。「デキてんのかー」という声にユキナリも腐れ縁のようなものなので笑いながら、「バーカ」と返す。そのありふれたやり取りに、「うっさいわね!」とナツキが激昂した。
少年達もユキナリもナツキがそれほどまでに怒っているとは思わなかったので唖然とした。その沈黙を察してか、ナツキは鼻を鳴らす。
「行くわよ」
ずんずんと歩いていくナツキの背中にユキナリは黙って付いていった。少年達は、「なんだよ……」と不満を漏らしながら散り散りになっていく。ユキナリは何故だか悪い事をしたような気になっていた。
「そんなに怒らなくっても」
ようやく口を開けたのはニシノモリ研究所の門前だ。煉瓦で組み上げられた研究所は無骨な印象はなく、研究所という看板さえなければ工房と言われても遜色はない。ユキナリの声に、「ニシノモリ博士が呼んでるのよ」と再三繰り返した。一体、ナツキは何が気に食わないのだろう。それを解そうとしたが、その前に研究所の豪奢な扉をノックし、ナツキは入っていく。ユキナリはおっかなびっくりと言った様子で続いた。工房の印象が強かった暖色の外観と比べ、内装は冷淡と呼べるほどに寒々しい。銀色のチューブや実験器具が置かれており、研究所なのだと再確認させられる。
研究員がナツキを認めて、「先生、ナツキさんです」と声がかけられた。すると、階段を降りてくる人影が、「おお、待っていたよ」と温和な声を投げる。ユキナリはその姿を視界に入れた。
白衣を身に纏い、白髭の威容は研究者に相応しい格好だった。眼光が少しばかり鋭く、視力が弱いのか分厚い老眼鏡をつけている。それでも相殺出来ない眼力にたじろいだ。
「オーキド・ユキナリ君」
フルネームで自分の名前が呼ばれ、ユキナリは顔をしかめる。大抵、フルネームで呼ばれる時はいい事が起こらない。ナツキは、「あたしはここまでね」と一歩下がった。
「博士、あとは」
「おお。ご苦労だった、ナツキ君」
博士が労う言葉を発するとナツキは笑顔を向けたが、それが体面だけのものであるとユキナリは見抜いていた。何か、ナツキは気に食わないらしい。何が、というのは相変わらず分からなかったが。
「ユキナリ君。ここに来てくれ」
博士は一階にある応接室を示した。ユキナリは無言で頷いて応接室に入る。応接室には歴代のポケモンの権威の肖像画が多くあった。それだけではなく、博士本人の功績をたたえるトロフィーや賞状が数多く揃っている。家具は暖色系で纏められており、外観の趣味は博士のものなのだと知れた。
「まぁ、座りたまえよ」
博士はソファに目をやり、自分がまず腰を下ろした。ユキナリもそれに続いて対面のソファに座る。博士はユキナリを見つめて、「どこから話すべきかな」と会話の糸口を探しているようだった。ユキナリは先制する。
「スクールへの勧誘なら、母の口から止められているはずでしたが」
「ああ、そうではないんだ。今日は、それではない」
ユキナリは眉をひそめる。それ以外に博士が自分に用があるとは思えない。博士は懐から拳大のボールを取り出した。それはナツキがホルスターにつけているのと同じ、モンスターボールだ。博士はまずそれをソファの間にある応接机に置き、「一つ、言っておこう」と神妙な顔つきになった。
「ちょっとばかし暴れるかもしれない。研究用具を傷つけるわけにはいかないから、この部屋にした事を了承してくれ」
ユキナリは意味が分からず、「はぁ……」と生返事を寄越す。博士がマイナスドライバーを取り出してボール上部にある開閉スイッチを緩めた。その瞬間、ボールが揺れ、大量の蒸気が噴き出した。突然の事にユキナリが狼狽しているとボールから出現した小さな影が跳躍した。
「上だ!」
博士の声に、「上……?」と顔を上げる。すると、視界に緑色の矮躯が大写しになった。
顔を踏みつけられる。ぽん、と自分の顔面を足場にして何かは応接机へと着地する。それをすかさず博士が捕まえた。両手でがっしりと掴まれたそれをユキナリは目にする。
緑色を基調とした小型の獣だった。爬虫類系の生物であるのが大きな眼と口周りで判別がつく。赤い瞳をしており、口腔の両端には鋭く牙が突き出ている。しかし、左側の牙の先端は何故だが折れていた。亀裂も走っており、右側の牙は磨き上げられたように真新しいのに対して、左側はくすんでいる。
ユキナリが観察の目を注いでいると、「これはポケモンだ」と博士が告げた。博士の手の中でもがくポケモンは未発達の短い手足をばたつかせる。しかし、どうやら博士程度の人間の力でも押さえつけられるほど非力らしい。
「ポケモン……」
「見た事はないだろう?」
ユキナリは咄嗟に似たようなポケモンを記憶の中に探そうとしたが合致するものはなかった。
「これは新種でな。この間友人から貰い受けた。まだ学名もついていない、正真正銘の新種だ」
新種、という言葉にユキナリは博士に抱えられたポケモンを見やる。短く鳴き声を発している。
「どこのポケモンなんです?」
マサラタウンから出た事もほとんどないユキナリは尋ねていた。博士は、「遠い、異国の地方だよ」と応じる。
「そんなポケモンがどうして?」
「恐らくは群れではぐれたのだろう。友人もカイリューの群れの中に紛れていたのを発見したそうだ。調べたところドラゴンタイプのようなのだが、類似する情報がない。巨大な翼で地球を何周もするカイリューについていけるはずもないポケモンでな。取り残されたところを捕獲したそうだ」
ユキナリはそのポケモンを眺める。すると、威嚇するように口腔を開いて両端の牙を翳した。ユキナリは怯んだが博士は臆する事はない。
「そうびくびくする事はない。このポケモン、闘争心は人一倍だが、なにぶん力がとても弱い。それに加えて、これは研究して分かった事だが、本来ならば両端の牙は生え揃っているのが普通のようだ」
その言葉を踏まえてユキナリはポケモンを見やる。片牙のポケモンはどこか弱々しく映る。
「どうかな。ユキナリ君。君はポケモンを持っていないだろう? この子を引き取ってみる気はないか?」
思わぬ言葉にユキナリは、「僕が?」と聞き返していた。博士は首肯する。
「そう、君が。学名も付けてもいい。君がこのポケモンの生態を調べるんだ」
「どうして? だってスクールにはもっと適任の子がいるでしょう?」
自分よりポケモンの知識に秀でた人間は多い。だというのに、博士は何故、このような重大な事を自分に喋っているのだろう。
その疑問に博士は腕を組んで、「勘、だな」と呟いた。
「勘、って……」
「君にはセンスがある。勘も鋭い。だからこの依頼を受け取ってくれれば、この片牙のポケモンも、いるべき場所を見つけられると思ったんだが……」
博士は慈愛の瞳でポケモンに視線を落とす。居場所のないポケモンを同じように居場所のない人間に押し付けようというのか。その事実にユキナリは腹が立った。
「お断りです。僕に、出来る事なんてない」
顔を背けると、「しかし、このポケモンは君の事を気に入った様子だが」と言い含める。片牙のポケモンはユキナリをじっと見つめていた。その視線から逃れるように手を翳す。
「学名をつけるなんて大それた事、したくないです」
あくまでも拒むユキナリに博士は心底困りきったように顎鬚を撫でた。
「そう、か……。だが、君に関してはナツキ君からよく聞いていたんだが」
「ナツキから?」
「うん。君は不思議とポケモンに恐れられないとね。人間でありながら自然と協調する術を持っている、と。いつも、そのセンスを何故ポケモントレーナーとして使わないのか理解出来ない、で締めくくられるんだけどね」
苦笑を漏らす博士にユキナリは言葉もなかった。ナツキがそんな風に自分の事を見ていたなんて。
同時にだからナツキは怒っていたのだと理解出来た。自分にないものを持っていながらそれを行使しないユキナリがじれったいのだろう。恐らくナツキは博士からユキナリならばこのポケモンを上手く扱えると教えられていたのだ。
「でも、僕は全くの初心者です。ポケモンも懐いてくれるか分からないし、生態調査なんて」
「難しく考える事はない。このポケモンの嗜好や、進化があるのか、ないのか。夜行性なのかどうか、そういう些細な事で構わない」
ユキナリは博士の腕にあるポケモンを眺める。赤い瞳が真っ直ぐに何かを告げているように感じた。
「……僕に出来る事なら。出来る事しかしませんけれど」
ユキナリの言葉に博士は微笑んだ。
「それでいいよ。この片牙のポケモンはもう、君の相棒だ」
相棒。ナツキがよく使っていた言葉だ。それも自分が体験する事になるとは思いもしなかった。モンスターボールが突き出されユキナリが手に取る。片牙のポケモンは博士の手から跳ね上がってユキナリの腕にしがみついた。しかし、短い手のせいですぐにずり落ちてしまう。
「学名をつけよう」
「僕、そういう専門的な事は――」
「いいんだ、いいんだ。難しく考えなくって。このポケモンに似合う名前をあげよう。後は私がきちんと資料を集めるから」
博士の言葉にユキナリは片牙のポケモンを見やった。片牙のポケモンは少し濁った鳴き声の持ち主だった。
「片牙……、牙のポケモン……、キバゴ……」
呟いた声に博士が両手を上げる。
「いい名じゃないか! キバゴ。とてもいい名前だ」
「いや、今のは考えながら呟いたのでそんな名前にするつもりは……」
「いいよ! いや、いい! キバゴにしよう。このポケモンにぴったりだ」
博士の勢いに押される形でユキナリはそう名付けられたポケモンに視線を落とす。キバゴ、の名を与えられたポケモンはユキナリの足にしがみついていた。
「早速だがキバゴの能力だ。それを見よう」
博士の言葉にユキナリはほとんど行きずりの形で研究所の裏にあるスクールへと迎えられた。博士の本当の目的はこっちなのではないのだろうかと勘繰ったが、博士はスクールのグラウンドにあるフィールドへとユキナリとキバゴを案内した。視線の先には案山子があり、いくつもの攻撃で傷つけられているのが分かる。
「あれは覚えた技を試すための案山子でね」
そんな事は言われなくても分かる、とユキナリは感じながら案山子へと目をやった。人型をしているが、ポケモンの技が通っても倒れないようにきっちりと土台作りがされている。編まれているのは藁と木材だが、特殊な赤い塗料が塗られており、遠目には血まみれの人間に見えなくもない。博士はあれがスクールの生徒の間で「血まみれの人体模型」と呼ばれている事を知っているのだろうか。
「さぁ、キバゴの能力を存分に発揮したまえ」
恐らくは知らないのだろう。ユキナリは一つため息を漏らす。キバゴが何を覚えているのかも分からないのにいきなり技を試せとは無理難題だ。ユキナリは博士へと視線を流す。
「キバゴは何を覚えているんですか?」
「さぁね。まだ戦闘に出した事がないから分からないんだ。体当たり、引っ掻く辺りを試してみるのが順当だと思うが……」
どうやら博士からしてみても初の試みだったらしい。「たいあたり」と「ひっかく」はほとんどのポケモンが覚えるオーソドックスな技だ。ユキナリは息を吸い込んで命令した。
「キバゴ、体当たり!」
キバゴはしかし、動く気配はない。博士がうーん、と唸った。
「体当たりは覚えていないようだ。だったら、次は引っ掻くか、鳴き声か」
ユキナリは博士の無計画さに呆れる。「なきごえ」しか覚えていないのだとしたら、この試験で技を試す事は出来ないではないか。
「キバゴ、引っ掻く」
半ば諦め気味にユキナリが命令すると今度はキバゴに動きがあった。案山子まで一気に距離を詰めると短い手で引っ掻いた。しかしほとんど案山子にダメージがあったとは思えない。案山子には技が付けられた痕があり、その痕跡は下地に塗られた塗料の黒が浮き出ているのでよく分かるのだが今の攻撃は上塗りされている赤い塗料ですら傷つけられなかった。
「博士……」
ユキナリが振り返る。博士は、「そう焦る事はないぞ」と胸元を叩いた。
「どんなポケモンでも最初は弱い。当たり前だ」
それ以前の問題ではないのか、とユキナリは言おうとしたが諦めた。
モンスターボールに収納して家に持ち帰るとまず母親から追及の声があった。
「ニシノモリ博士は、何だって?」
「いつものスクールの勧誘。断ったよ」
あえて嘘をついてユキナリは自室に戻った。しばらくベッドで仰向けに寝転がっていたが、懐にあるモンスターボールを取り出す。
射出機構が複雑であり、大量の蒸気を噴き出すためにそう易々と屋内では使えない。ユキナリは夜半を待つ事にした。その頃にはマサラタウンは閑散としているだろう。懐にボールを入れ、寝ようと目を瞑ろうとしたその時、階下から呼ぶ声を聞いた。
「何?」
母親が何か興奮気味に自分を呼んでいる。ユキナリが胡乱そうな目を向けると母親はテレビに映し出されている文字に興味の対象があるらしい。緊急速報が入ったテレビをユキナリは見つめた。
『カントー政府は本時刻より、これを実施の方向に持っていくという方針を採りました。なお、全てのポケモントレーナーにこの権利はあり、ポケモンを有しているのならば事前申請さえあれば競技に組み込む事は可能だとしています』
「何なのさ、これ」
ユキナリは事の次第が理解出来ずに声に出す。母親は、「次の王の選定だって」と口にした。
「次のチャンピオンを決めるために、政府はポケモントレーナーを募って戦わせるみたいよ。第一回、ポケモンリーグだって」
母親の言葉にユキナリは呆然としていた。
「全部の、ポケモントレーナー?」
「そりゃ、制限はあるでしょうけど、聞いた限りじゃほとんど全トレーナーみたい。国籍も、経歴も問わないとあるわ。十歳以上、三十歳未満という規定はあるけどね」
カントーでは十歳成人法というものが先日法案を通ったばかりだ。ポケモントレーナーや一般人に関わらず、全てのカントー国籍の人間は十歳で進路を決める権利を有するという法律であり、悪法だと非難する声も多い。
今回のポケモンリーグはその十歳成人法を利用した競技のようだ。
「ポケモンを持っている人間はこっちに駆り出されるわけね。戦争の道具にされない代わりに、自国の王を決める戦いに巻き込まれるわけ、か」
ユキナリはテレビに映し出される事柄をただ見守るしか出来ない。母親は、「よかったじゃない」と声をかけた。
「あなたはポケモンを持っていないのだから」
ついさっき、ポケモントレーナーになったとは言い出せなかった。