ANNIHILATOR - 業火篇
EPISODE73 標的

 エスプリの視野に割って入ってきたのはコルニとルチャブルであった。

 格闘戦術がクレベースの表層を削っていく。

「相手は、コルニだったか……」

 苦々しい思いを噛み締めるこちらを他所に、コルニは声を枯らした。

「何やってんだ! ここでクレベースを倒す。そうだろ?」

 エスプリが仮面の下で目を見開く。しかし、その心変わりもヨハネという存在を考えれば納得出来た。

 ヨハネはいつの間にか、彼女の凍え切った心を溶かしたのだ。自分にしたのと同じように。

「……まったく。何だかんだ、彼も気が多い」

「行くよ! アタシのコードネームはイグニス。あんたは?」

 降り立ったコルニ――イグニスは闘志を具現化したかのような蒼い光を纏っていた。

 エスプリはその隣へと降り立って声にする。

「あたしはエスプリ。さて、どう攻める?」

「俄然、真正面から!」

「そう言うと思ったよ!」

 ファイアユニゾンの炎が迸ってクレベースの足を焼こうとする。火力では及ばないが瞬間的に融け出したクレベースの足に傷痕を刻み込んだのはイグニスの脚力だ。

 靴裏から伸びた刃が瞬く間にクレベースの足に亀裂を走らせる。

「無限の再生能力かもしれない。でも、それを上回る速度で破壊すれば」

「攻略は可能!」

 イグニスが即座に踊り上がり、クレベースの顔面へと至った。

「行け!」

「言われなくてもっ!」

 叩き込まれかけた回し蹴りを、クレベースは展開していたカチコールの凍結の壁で持ち堪えさせた。

 舌打ちをするイグニスに凍結攻撃が発生されかける。

「やらせない!」

『エレメントチェンジ』の音声と共にエスプリはニョロゾのボールを埋め込んだ。

 水のユニゾンが展開され、両腕を引き伸ばすイメージを持つ。直後にエスプリの両腕から鉄砲水が放たれ、クレベースの照準を乱れさせた。

 イグニスのすぐ傍の空間が凍結する。

 彼女はその凍りついた空間を足場にして蹴り飛ばす。再度肉迫したイグニスが両腕を突き出した。

『コンプリート。スティールユニゾン』の音声と一閃が交差する。

 刃による波状攻撃がクレベースの顔面に直撃した。

 しかし噴き上がった凍結の呼気のほうが遥かに上である。クレベースは呼吸だけで鋼の剣閃を無力化する。

「厄介なのは再生能力だけじゃないって事か!」

 クレベースが口腔を開く。内部が照り輝き、その光の色にエスプリは声を張った。

「破壊光線だ! 逃げろ!」

「言われなくても!」

 ルチャブルが飛翔し、イグニスを一気に高空へと押し上げた。先ほどまでイグニスのいた空間をオレンジ色の光条が引き裂く。

『コンプリート。フライングユニゾン』によって飛翔能力を得たイグニスが背面の翼を展開し、ゆっくりと降下してくる。

 狙うのは一点だ。

 エスプリも先ほどから狙おうとして、鉄壁の防御に苛まれていたが今のイグニスならば届く。

 クレベースの首裏に隠されている、首輪のようなEアームズだ。赤いコアへと向けて、イグニスが宙返りした。

 その瞬間にバックルにはめ込んだのだろう。電子音声が響き渡る。

『ファイティングユニゾン、フライングユニゾン、ツインエレメントトラッシュ』

 引き出された靴裏の刃が光を帯びて必殺の勢いを漂わせた。

 それを阻止せんとカチコール達が一斉に凍結攻撃を放つ。

 氷のつぶてが舞い、ミアレの空に凍てつく花束がいくつも咲いた。

 その只中を落下してくるイグニスが取った構えはただ一つ――踵落としである。

 隕石のように照り輝き、蒼いエクシードスーツの血潮が一点に凝縮された。

「必殺! ローリングッ、踵、落としィッ!」

 その名に恥じぬ勢いの攻撃がクレベースの首裏に叩き込まれる。

 衝撃波でクレベースの要塞の上にいたカチコール達が連鎖爆発を起こした。

 要塞の甲板に亀裂が走る。

 血潮のように亀裂から迸った衝撃波の結晶が空を覆い尽くした。

 エスプリは天を仰ぐ。

 クレベースの戦いの対価は、おびただしいまでの空の花束。

 疾風が突き抜け、街に誕生した新たな守り手の名前を祝福しているかのようだった。

「閃光闘者、イグニス……」

 その名前を紡いだ瞬間、クレベースが前足を崩した。

 姿勢が崩れたクレベースは最早自立的に立つ事も出来ない。

 勝ったのだと確信が突き抜ける前に首裏に攻撃を突き刺したイグニスがもう片方の足で蹴りつけて離脱する。

 Eアームズが静かに爆発し、クレベースから力を凪いでいった。

 降り立ったイグニスに声を投げようとした刹那、クレベースの身体が赤い粒子となって吸収される。

 二人同時にその方向へと視線をやっていた。

「見事……。エクシードスーツが優れていた事の試験データにしては、大変なものだヨ」

「お前ッ!」

 噛み付いたのはヨハネであった。白い仮面を被った赤スーツがクレベースを回収する。

「いたのか、ヨハネ・シュラウド。だが、守り手が二人に増えたところで、ワタシのプランに変更はないヨ。Eアームズはまだ手がある。それに引き換え、お前らはその力を出し切ろうとしている。これがどういう意味なのか、理解出来ない頭ではあるまい?」

 こちらが不利なのだと突きつけられていた。

 しかし率先して反抗したのはヨハネである。

「お前らがどれだけ手を打ってこようと、僕らは負けない」

 その強い意思の言葉に相手は乾いた拍手を送った。

「君はこちら側になり得るのに、まだそこで立ち止まるつもりか?」

「僕は、お前達とは違う」

「果たして、そうかネ」

 相手が身を翻す。

 その背中に追いすがろうとして、イグニスが膝を折った。ヨハネと共に駆け寄る。

「大丈夫……。前のダメージがきっついな、残ってるわ。でも、大丈夫だから」

「復讐者、イグニス、か。その名前、覚えておくヨ」

 相手が景色に溶けていく。テレポートを使ったのだろう。

 完全に逃げおおせた相手に歯噛みするより先にイグニスの容態であった。

 変身を解除した彼女は大量に汗を掻いていた。

「大丈夫?」

「……あんたらに心配されるほどじゃない。ただ、制御可能ってほど、生易しくないだけだね」

『それが分かっているのならば、まだ賢しいほうだ』

 通信はユリーカのものだった。何故、という疑問にコルニはバックルを指差す。

「ヨハネがさ、渡してくれたんだ。彼の言葉がなかったらアタシ、復讐心だけで戦っていたかもしれない」

 ヨハネへと視線をやると彼は無言で頷いた。

 何かが起こったのは間違いないが自分の関知するところではないのだろう。

『さて、お前らにいいニュースと悪いニュースがある。一度、ハンサムハウスに帰ってくるといい』














「まさか、Eアームズを破壊されたとはな。失態だぞ、クセロシキ」

 本部基地で待ち構えていたのはシトロンの直属であった。しかしクセロシキは落ち着き払って返す。

「何も悪い事だけではないヨ。エクシードスーツの性能試験が見られた」

「相手の手の内にあって、か? 奪われた事ももう知れ渡っている。お前の更迭も考えられているところだ」

「監視者、かネ?」

 ふんと鼻を鳴らす。そのクセロシキの態度が解せないのか、相手は戸惑っているようだった。

「何故、慌てない?」

「慌てたところで仕方あるまいよ。エクシードスーツはもう、連中のものだ。ならば未練がましくそれの奪還を狙うのではなく、次に活かそうと言う心持ちだヨ」

「次……? 言っておくが組織は無能に次に機会を与えるほど、甘くはないぞ」

「それを言うのならば自分の上官に言って聞かせるんだナ。シトロン主任はまた引きこもった。これでは立つ瀬がないのはどちらかネ?」

 ぐっと相手も言葉を飲み込む。ここでの言い合いは意味がないのだと悟ったのだろう。

「……だが、主任のお考えはこちらにも分からんのだ」

「凡人に天才は分からないだろう。ワタシとて、あの頭脳には嫉妬を覚えるヨ」

 天才は今、何を考えているのだろう。何か勝つ公算があるのだろうか。自分には目の前のEアームズ量産が急務だというのに。

「カウンターEスーツにプロトEスーツまでも敵の手に……。これでは我がフレア団は、磐石とは言えないじゃないか」

「いや、王は何一つ、焦りさえ感じていないヨ。あのお方が重い腰を上げない限りは、フレア団の天下ダ」

 ただし、王がいつまでも動き出さなければ意味がない。どれだけ支配があったとしても、このままではまずいのは同じであった。

「クセロシキ。当てはあるのだろうな?」

「次の被験者も用意はしてある。Eアームズの研究は日進月歩ダ。一度の実戦で得たデータは確実に活かされる」

「そうでなければ、監視者権限が発動するぞ」

「それは老婆心かネ?」

「……忠告だ」

 言い捨てて相手は遠ざかっていく。今のままではフレア団とていつ瓦解するかも分からない。

 手を打つべきだった。それも、意味のある手を。

「ワタシだ。アリア女史、今は」

『こちらはフレア団下層ラボです。やはりありましたよ。遺伝子研究のレポートが。これを基にして理論上、組み上げる事は可能です』

「そうか。遠く、カントーで四十年以上前に実用化されたという今で言うEアームズに相当する技術、やはりあったか……。そして、そのEアームズで最初に実用化された人造ポケモンのデータも」

『ええ、恐るべき代物ですよ。このミュウツーとやらはね……』

 アリアが通話越しに声を震わせる。まだ自分達には手段がある。

 それがたとえ悪魔の切り札だとしても、自分達は恐れずに取っていくしかなかった。



















「で? いいニュース、悪いニュースってのは?」

 コンソールに向き合ったユリーカが怪訝そうな瞳を向けてくる。それは質問の主がここに似つかわしくなかったからだろう。

「……私はマチエールかヨハネ君になら聞かれても仕方がないと思うのだが、何でキミが気にするんだ? コルニ」

 コルニは肩を竦めて言い放つ。

「アタシは、ヨハネには共感した。彼ならば協力は惜しまないし、だからこそそちらの流儀に従ったまでだ」

「よく言う。Eスーツを制御も出来ない分際で」

「でも、今回の敵は、アタシなしじゃ勝てなかった。違う?」

 飄々と言ってのけるコルニに全員が黙りこくっていたがユリーカは鼻を鳴らした。

「まぁ、いい。どうせ伝わる事だ。いいニュースは、敵のEアームズの製造場所が分かった」

 その事実にヨハネは目を見開く。

「本当ですか? だとすれば一網打尽に……」

「ところが、それが悪いニュースなんだな」

 エンターキーが押されるとその場所がカロスの地図に映し出される。ミアレからずいぶんと離れた僻地であった。

「西に?」

「そうだ。ちょっとした地底洞窟があるんだが、どうやらそこが製造場所らしい。問題なのは、だ。その場所が方位磁石も何もかもが用を成さない、自然界の魔境であるという事」

 唾を飲み下す。そのような場所でどうして精密機器であるEアームズを造れるのか。

「そんな場所で造るのはおかしい」

 コルニの言葉にヨハネは同調していた。

「そうですよ、だって今までもそうだったんでしょう? 研究は、人工色の強い場所で行われてきた」

 ホロンの研究棟の例もある。しかしユリーカは譲らなかった。

「この場所が製造場所だと確定したわけじゃないが、ここである可能性が極めて高い、という事を頭に留めておいてくれ。もしもの時、大決戦になった場合、この場所が戦場になると」

 ヨハネは地図上に示された西の洞窟を目に焼き付ける。そこで何が待っているのか、まだ想像さえも出来ない。

「さて、悪いニュースは実はもう一個あってな。イイヅカ氏から得た情報なんだが、ミアレシティを今回襲ったクレベース、違和感を覚えなかったか? これほどの巨大質量をミアレで動かす、というのは」

 そう言われてみればどこか腑に落ちない。今までもそうだ。どうしてフレア団は根城であるミアレで破壊活動を行うのか。

「ミアレにいる、あたし達を炙り出すため?」

「それも考えたが、あまりに今回、リターンに見合わない動きであった。だからこう推測される。ミアレにいるであろう、重要人物の抹殺のために、今回あえて、あのような強攻策を用いた、と」

「重要人物、ですか……」

 そんな人間がいるとは思えないが。そのような意図を含んだ声にユリーカはカーソルを動かす。

「私もこの可能性が低いとは思っていたんだが、どうやら連中の動き出した頃と、この人物の滞在時期はピッタリ一致するんだ。だから、この人物抹殺も視野に入れた、Eアームズの試験運用場所。それこそがミアレだった、という推測だ」

「誰なんです?」

 モニターにその人物の写真が呼び出される。

 幾つものメディアや映像で見知った顔であった。それと同時に何故、このような大人物が? という疑問も湧いた。

 誰でも知っている。ポケモン界の重鎮である。その名は――。

「オーキド博士?」

 映し出されたのは間違いようのなく、ポケモン研究の第一人者、オーキド博士であった。

 カントーでポケモンは150匹であるという学説を提唱した偉人でもある。

 そのような人間が今、カロスにいるのか。その疑問にユリーカは目を細めた。

「特級の情報だ。国家機密レベルである。ルイじゃないと閲覧出来なかった」

 それほどの情報に足を踏み入れたという事は導き出される結論は一つ。

「オーキド博士を、守るんですか……?」

「我々の存在は非公式だ。だからオーキド博士に付いているSPや黒服からは敵だと思われても仕方ないのだが……。この方を保護する。そうでなければ、フレア団のこれから先の行動指針も見えてこない」

「オーキド博士が、何の関係があるの?」

「まだ不明だが……フレア団は何かを成そうとしている。そのために、歴史に名を残すレベルの人間が必要であった。それの抹殺、あるいは行方不明を演出するに当たって、ミアレを幾度となく攻撃した、と仮定すれば……」

 一度目の爆弾、二度目のココロモリによる特攻も意味を成してくる。あれはあの場にオーキド博士がいたからであった……。

「でも、ちょっと待ってください。だとすれば、オーキド博士は何のためにカロスに滞在を? さっさと帰ればいいんじゃ……」

「そうもいかないんだろう。ここから先はさすがにこれだ」

 ユリーカがバツの形を指で作る。ルイでさえも立ち入れない聖域の情報。

「面白いじゃない。アタシはオーキド博士を押さえる。あんたらがそれを阻止するなり、対応するように動けば、敵はアタシみたいに見えてくるわけだ」

 コルニの理解にユリーカは腕を組んだ。まさか、とヨハネは声を振り向ける。

「コルニを……敵だと偽装するんですか?」

「それしか手っ取り早い方法はない。敵を欺くには味方からと言う。コルニ……いやイグニスには敵になってもらいたい」

 その非情なる宣告にヨハネは異を唱えた。

「駄目ですよ! だってコルニは……」

「いいよ、ヨハネ」

「でも……。だってせっかく、仲間になれたのに……」

 悔恨を握り締めるとコルニはさほど頓着していないかのように手を振った。

「どうせ、さ。この事務所は狭過ぎるほどだよ。アタシがやるんだったらそういう生き方しか出来ないだろうし、適材適所だ。ユリーカはよく分かっている。イグニスの在り方をどうこう言う資格は、助けてもらったアタシにはない」

 コルニの思ったよりも冷静な声音に言い返す言葉もなかった。だが、彼女には果たすべき復讐があるのだ。それを見過ごすような真似だけはさせてはいけない。

「……今回限りで、お願いします。ユリーカさん。イグニスはそのための力じゃない」

 ヨハネが抗弁を発したのが意外だったのか、マチエールが目を見開く。

「イグニスは確かに強いけれど、でもあたし達の制御下じゃない。危険なのは違いないのに、何で君がわざわざ?」

「マチエールさんだって、おやっさんの事があったから戦っているんです。コルニもそれは同じなんだ」

 ユリーカは少しだけ思案したようだがすぐに結論を下す。

「いいだろう。今回限りでいい。ルイはいるか?」

「いや、アタシ、その幽霊に助けられるのは性に合わないっぽいし」

 コルニは踵を返す。その背中へとヨハネは駆け寄っていた。

「コルニ……! 僕は君の戦いを出来るだけ、助けたい」

「その気持ちだけ、受け取っておくよ。後は、これだけ」

 不意にネクタイを掴まれたかと思うと、ヨハネは口づけをされていた。

 ハッとした時にはもう感慨など存在せず、コルニは唇を離している。

「じゃあね。今回のお礼だから。お金ないからそれで勘弁して」

 手を振るコルニにヨハネは呆然としていた。ユリーカがにやにやと笑っている。

「おや? どうした、ヨハネ君。キスは初めてだったか?」

「いや、その……、そういうんじゃなくって……」

 慌ててマチエールを見やる。どうしてだか彼女の反応が気になった。しかし、マチエールは特に取り立てるわけでもない。

「別に、キスくらい、するんじゃない?」

 案外淡白である。その感情に、少しだけ落胆している自分を発見した。

「そう、ですよね……。カロスの人なら、キスって挨拶みたいなものですし」

 何だか浮かれた自分だけ馬鹿みたいだ。ヨハネは自嘲気味に発してから、ユリーカへと声を投げる。

「でも、イグニスをこんな形で使う事になるなんて……」

「いいんじゃないか。どうせ向こうもこっちと連携してやろうと思っていただろうし。それにプライドみたいなのが邪魔するのなら、そういうのは取り払ったほうがいい」

「でも、コルニはどうしても成し遂げたいはずです。復讐を。そのためならば、鬼になる覚悟でいる」

「こっちは悪魔、向こうは鬼、か。まったく、どこにも正義なんてないな」

 嘲るユリーカにヨハネは何も言い返せなかった。

「オーキド博士、本当にいるんですか?」

「確定情報と見ていいだろう。問題なのは、博士を確保してからの動きだな。オーキド博士をどう扱うか。それ一つでこの作戦の是非が決まってくる」

 フレア団への対抗策として扱うのにしては、重要人物である。国際問題に発展しかけない。

「対応の札として用意するのなら、あたしは早い事手を打ったほうがいいと思う」

「同意だな。博士の滞在期間中、フレア団が何もしないわけがない。必ず、こちらの裏を掻く真似が来るだろう」

「あたし達はイグニスによって攫われたオーキド博士を助ける、という策を取る」

「そうだ。イグニスがどこまでうまく動いてくれるかに寄るが、あのコルニが下策を取るとも思えない。誘拐、までは可能だとしてその先だな」

「対応策を一手先まで練っていたほうの、勝ちとなる……」

 口にしたヨハネにユリーカは首肯する。

「あまり休んでもいられなさそうだ。次のEアームズが来るまでに対抗しなくては、手遅れになる場合もある」



オンドゥル大使 ( 2017/01/08(日) 19:53 )