なかがき
どうも、オンドゥル大使です。
拙作『MEMORIA』はここまでならば平和に終わります。
メイとアーロン。シャクエンにアンズは「家族」となり、殺し屋は続けつつも、それは安寧と愛に包まれた、平和な物語でしょう。
代わりにここから先、本当の最終章では、決してハッピーエンドとは言えない終わりが待っています。
真に残酷な物語の結末を目撃する覚悟があるのならば、この先をお読みください。
逆にここまででも充分物語としては完結しているのでここで全て「完結」でブラウザバックしていただいても大丈夫です。
物語の真の姿を目にする人はこの先へ。
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ここまで読んでくださった方へ。謝辞を込めて。
アーロンは涙する事が弱さではないのだと思い出し、ようやく再スタートの位置に来られました。それはメイという無垢な少女のお蔭でもあり、炎魔シャクエンとの戦いとオウミという悪徳刑事との別れもあり、瞬撃の宿命を受け止めたその全てが、波導使いアーロンを作っています。
アーロンはこの先、どれだけ辛い事があっても家族を守り通すでしょう。
同時に彼に最もむごい仕打ちとなるのが次の最終章です。
波導とは何なのか。
波導使いはこの世界にとって何なのか。
全ての答えはこの先に。
2016年8月23日 オンドゥル大使より