第五章 十三節「現実を知ったもの」
ぼんやりと灯った視界の中で、何かの影が揺れている。
影が放つ針のような敵意に、勝手に動いた両肩の砲門が狙いを定める。敵は倒さなければならない。その思考だけが明瞭に浮かび上がり、砲門から水の砲弾が弾き出された。獣の形をした影に命中し、敵意が凪いでゆく。だが、それでも発せられた敵意を忘れられない身体が追撃を開始する。影に近づき、その身体に太い腕で下段からの一撃を加える。よろめいた隙にさらに横殴りの一撃。影の形が崩れ、霧散してゆく。そう、これでいい。敵は倒さなければならない。ひとつの思考へと意識が研ぎ澄まされてゆく。
その時、再び視界の中に影が舞い降りた。目の前に映るものは全て敵、そう判じた身体が相手に突撃する。影は人の形を取っていた。近づくにつれて明瞭になるその姿。赤い体表に、V字型の鶏冠、猛禽の特徴を持つ嘴と手足。見たことがあった。だが、誰だろうと関係がない。敵意を振りまくものは全て破壊する。拳が緑色の光を放ち、空間を奔る。影に撃ちこまれると思われたその瞬間、影の形が変わった。その影は少女の姿をしていた。長い髪をポニーテールで括っている。ポケモントレーナー然としたその姿。その腹に緑の光の尾を引く拳が捻り込まれる。少女の腹が砕けた。それと同時に、自分の腹にも激痛が走る。視線を落とすと、腹に孔が開いていた。少女は腹に孔を開けたまま自分を見つめている。その瞳に映った黒い自分の姿が、目の前の少女と重なる。それが自分の鏡像だと分かった瞬間、なら自分は誰なのだという自問が始まる。肩から出ているはずの砲身、鎧のような甲羅に覆われた身体、太い腕、どれもヒトの特徴ではない。ならば自分はポケモンか、と問えばそれは違うと答えが返る。目の前の少女の姿こそが自分であるはずなのに、それに確信が持てない。境界に位置する自分の意識がポケモンとヒトの狭間を行き交っている。
どちらが本来の自分だったのか、そんな問いが空間に霧散した。
深海から引き上げられるように眠りから覚めたナツキの眼に映ったのは、淡い蛍光灯の光だった。
だが、その光は斜めに走った暗闇で覆われていた。どうやら片目が眼帯か何かで塞がれているらしい。まだ判然としない自身の意識に光を重ね合わせる。先ほどまで見ていた夢を再確認しようとしたが、夢の記憶は霧のように捕まえることも出来ずに指の間を滑り落ちた。上体を起こそうとして、鋭角的な痛みが指先を走った。指に目をやると、五指全てに隙間無く包帯が巻かれている。いつ怪我をしたのだろう。そう思いながら、周囲を見渡すとそこは簡素な部屋であることに気づいた。今自分が眠っていたベッドがひとつ、対面にはデスクがあり、奥にはテレビ、白い壁の中に通信用の電話が埋め込まれている。デスクの横に立てかけられた黒い鞘の太刀をナツキは見やってから扉を探した。扉はテレビの反対側にひとつだけ。その扉を片目の世界でぼうと見ていると、不意に開いた。
そこに現れたのは髪を白い布でひとつに結んだ女性だった。黒い着物を纏っており、下駄の鳴るカランという雅な音が覚醒しきっていない耳に届いた。
「起きていたのか」
女性は言った。その姿に記憶の中で符合する人物が重なり、ナツキは額に疼痛が走るのを感じながら呟いた。
「……チアキ、さん」
その声に女性――チアキはデスクから椅子を引き出して座った。立てかけられた黒鞘の太刀を手に取り、それを撫でながら「どこまで覚えている?」と問いかけた。
ナツキは何のことか分からずに首を振った。チアキは手を伸ばし、ナツキの額に当てた。手からチアキの体温が伝わる。チアキはナツキの眼を真っ直ぐに見つめて口を開いた。
「貴公はヤマトタウンにいた」
その言葉に頷く。そう、自分はヤマトタウンにいたのだ。リョウの手助けをするために。
「そこでロケット団復活宣言を見て、私と出会った」
その言葉に頷きかけて、はたと思考が止まった。ロケット団復活宣言、その言葉に視線が勝手にチアキの振袖に注ぐ。そこには赤い「R」の文字があった。
その瞬間、記憶が洪水のように溢れ出したのをナツキは感じた。チアキとの再会、カメックスとバシャーモの戦い、その中でカメックスへと呑み込まれた自分の意識、最後に見た白いバシャーモ――。
記憶の奔流にナツキは立ち眩みを起こしたようにドッと倒れそうになった。その身体をチアキの手が受け止める。
「大丈夫か?」
その声には温かみがあった。ナツキは額に浮いた汗を拭い、頷いた。チアキはデスクの上に置かれた急須を手に取り、湯飲みへと茶を入れた。ナツキへとそれを差し出す。ナツキは一気に飲み干した。それで随分と意識が明瞭になってきた。自分はバシャーモとの戦闘中に、意識を失ったのだ。だが、その戦闘自体がどこかぼやけている。カメックスを出した後、どうしていたのかが分からない。通常なら指示を出して戦闘をさせていたはずだが、その感触がない。ナツキはハッと思い出して腰のベルトに手をやった。そこにはモンスターボールがなかった。それに気づいたチアキが、「今は私が預かっている」と言葉を添えた。
「ベルトをつけたままでは寝かせられなかったからな。ライボルトとダイノーズ、それにオニドリルはここにいる」
デスクの引き出しからボールのついたホルスターを取り出し、ナツキに手渡す。ナツキはそれを受け取って、ボール越しにポケモン達の状態を確かめた。だが、いるはずのポケモンが一体足りなかった。
「……カメックスは」
「カメックスは回復にまわしてもらっている。あの傷では完全回復まで時間がかかるだろう」
傷、という言葉にナツキは自身の指に巻かれた包帯に視線を落とした。なぜトレーナーである自分が怪我をしているのか。ナツキの視線を読み取ったチアキが、「包帯、外してみるか?」と問うた。
ナツキは恐る恐るそれに頷く。チアキは慣れた仕草で包帯を外し始めた。包帯の下には、傷ひとつない自分の指があった。それを見てナツキは違和感を覚えた。先ほどの痛みは何だったのか。それに傷がないのにどうして包帯が巻かれていたのか。それを見たチアキが「やはりな」と口中で呟いた。
「意識を同調しすぎたんだ。多分、目のほうも大丈夫だろう。外すぞ」
チアキはナツキの片目を覆っていた眼帯をゆっくりと外した。視界には何の問題もなく、ようやく両目の世界でチアキを見つめたナツキは先ほどまで眼帯が覆っていた瞼に触れた。こちらもやはり何ともなっていない。チアキは眼帯をデスクの横にあるくずかごに捨て、黒鞘の太刀を握って立ち上がった。
「体力も寝ていれば戻るだろう。しばらくそうしておくといい」
言って踵を返そうとするチアキの背中をナツキは呼び止めた。
「待って下さい。チアキさん」
チアキが立ち止まり、ナツキへと僅かに振り返った。ナツキはチアキへと問いかけた。
「意識を同調しすぎたって何ですか? それに私、何で怪我をしていないのに包帯なんか……」
その言葉に、チアキはナツキへと歩み寄った。息がかかるほど近くにある顔にナツキは気圧されそうになりながらも、目を真っ直ぐに見つめた。チアキが言葉を発する。
「何にも、覚えていないのか?」
訊かれたことの意味が分からず、ナツキは首を傾げた。チアキはナツキを見下ろして言葉を継いだ。
「貴公は私と戦っている最中、カメックスへと意識を飛ばしていた。カメックスもそれに同調し、本来以上の実力を発揮した」
言葉の意味が分からなかった。意識を飛ばす? 同調? 何のことだか分からずにナツキはチアキに尋ねた。
「……どういう、ことですか?」
「カメックスと貴公の意識が完全に一致していたということだ。カメックスに直接思考を送り、ほとんど命令なしでカメックスはバシャーモと戦っていた。その代わり、同調しすぎた意識が逆流した」
チアキはナツキの手に触れた。ナツキは突然のことに驚きながらも、平静を努めた。チアキがナツキの手に視線を落としながら続ける。
「この手も私が見たときには赤く腫れていた。だから包帯を巻いたんだ。お前の瞼も、薄く切れたようになっていた。カメックスがダメージを受けたのと同じ箇所に、お前は傷を負った」
半ば信じられない話だった。ポケモンと同じ箇所に傷を負うなどありえない話だ。完治している今となっては余計に信憑性がない。だが、チアキがわざわざ包帯を巻いたというのだから本当のことなのだろう。
「ポケモンと意識をリンクさせる。それによる認識能力の拡大、反射速度の向上、命令が不要になるという利便性。不可能な話ではないがそれは後天的な薬物投与によって可能になることだ。意識を繋がせるための薬物が定期的に必要になる。だが、カメックスと貴公にはそれがない。ポケモン側に意識を引っ張られたのだろうが、それとて才能がなければ成り立たない」
才能、という自分とは縁がないように思える言葉にナツキは、本当にそうなのだろうか、と自問した。カメックスに意識を呑み込まれそうな感覚は前からあったが、それが才能と呼べるのか。逆にポケモンを制御できない未熟な精神の表れなのではないかと思った。
「だが、その対価としてポケモンのダメージがフィードバックしてくる。諸刃の剣だな。私はそれを信じているわけではないが、ありえないと思っているわけでもない。かつてそのようなトレーナーがいたという記録もある。現に貴公がそうだった。……まぁ、どちらにせよ今は身体を休めるといい。気持ちが落ち着いて傷が癒えたというのなら、また教えよう」
チアキはナツキの手を放し、その場から離れようとした。チアキの振るった袖に刻まれた「R」の文字が毒々しく映る。ナツキは自分でも覚えず口を開いていた。
「……チアキさんは、本当にロケット団に入ったんですね」
チアキが立ち止まり、今度は振り返らずに問い返した。
「軽蔑するか?」
ナツキは返事を窮した。それが答えとも言えた。ロケット団の悪名は聞き及んでいる。カントーでの企業の支配に始まり、窃盗、殺人もしたという。そんな組織になぜ入ったのか。ナツキは訊かずにはいられなかった。
チアキはナツキへと向き直ると、その手を強く握った。
「立てるな。ついて来い」
それだけ言ってチアキはナツキの手を引っ張った。抵抗するような気力も理由もなく、ナツキはチアキに引かれるがまま、部屋を出た。白色の廊下を明かりが薄く照らしている。ナツキは握られた手に視線を落とし、次いで前を歩くチアキの顔を窺おうとした。チアキは真っ直ぐ前を向いている。まるで目的地があるかのように。
廊下を歩いていると、チアキの部屋と同じような部屋の扉が幾つも並んでいることに気づく。その視線に気づいたチアキが口を開いた。
「ここは居住ブロックだ。ロケット団員と、場合によってはその家族が住んでいる」
家族、という言葉にナツキはチアキの顔へと目を向けた。チアキは何の感情も浮かべずに淡々と歩いていた。
「ここだ」とチアキが立ち止まり、扉にノックする。すると、中から「はーい。今、出ます」という女性の声が返ってきた。扉が開かれ、現れたのはロケット団の黒服に身を包んだ女性だった。恐らくチアキより少し年上ぐらいだろう。短く髪を切りそろえている。その背中に隠れるように小さな少年がいた。茶色がかった毛が微かに巻いている。女性の黒衣とは対照的な白い上着に青い半ズボンを穿いていた。女性はチアキを認めると、「ああ」と理解した様子で言った。
「またこの子と遊びに来てくれたの? でも、ゴメン。今日ちょっと忙しくて」
その声に背中に隠れていた少年が反論した。
「うそつけ。いそがしくなんかないくせに」
少年の声に女性は「こら」と叱りつけた。女性に舌を出して、少年は部屋の奥に入っていった。
「いや、今日は別件だ。入っていいか?」
女性は困惑した表情で「でも、戦闘待機中でしょう?」とチアキに問いかけた。その言葉に「問題ない」とチアキが返すと、女性は部屋に招き入れた。ナツキはどうしたらいいのか分からずに扉の前で立ち止まっていると、チアキが手招いた。女性に目をやると、笑顔で頷いている。ナツキは「……おじゃまします」と控えめに言って部屋に入った。
部屋の中はチアキの部屋とほぼ同じ大きさでありながら、置かれているものが全く違った。小さなベッドに本棚、二人掛けのソファや色とりどりの雑貨が置かれている。漂っている香りもどこか優しい。淡白だったチアキの部屋とは全く装いが違った。チアキとナツキはソファに座った。女性はナツキへと警戒の目を注ぐ少年を見つけ、「そんな顔しちゃいけません」と言ってから尋ねた。
「その子はどうしたの?」
「ああ、今度入団する私の弟子だ」
チアキの口から出た言葉にナツキは驚いてチアキの顔を見た。チアキは、察しろと目で合図を送った。ナツキは頷いて頭を下げた。
「よろしくお願いします」
「真面目ね。弟子って言ったけど、あなたとは大違い」
クスクスと笑いながら女性はベッドに腰掛けた。ナツキはどうしたものかともじもじしていたが、チアキは落ち着いた様子で口を開いた。
「テクワ。調子はどうだ」
「おれは大丈夫だよ、チアキ姉ちゃん」
テクワと呼ばれた少年が元気よく返すと、女性が補足した。
「大丈夫よ。大きな病気もしていないし、元気すぎるくらい。大体チアキはちょっと心配性すぎ。二日やそこら会っていないくらいで大丈夫か、なんて」
女性はチアキと気心が知れた様子で喋った。チアキは口元をふっと緩めて、「そうかな」と言った。ナツキの知るチアキらしくなかったが、女性はそれがチアキだと思っているように言葉を返した。
「そうよ。チアキはまだ子供もいないんだから、他人の心配より自分の心配をしなさい。食生活とか、大丈夫なの?」
「食堂で食べている。大丈夫だよ」
「どんなメニュー?」
「そこまで言わなくては駄目か?」
「当たり前でしょ。目を離すとすぐに肉ばっかり食べてるんだから。ちょっとは野菜も食べなさいよ」
女性がチアキの母親のように諭す。チアキは頷きながら、「分かった、分かったよ」と宥めるように言った。その様子が可笑しく、ナツキは思わず吹き出した。女性はナツキが笑ったのを見て、同じように笑い始めた。
「何がおかしい?」
「あんたのその態度がよ。どうやら怖いお師匠様で通しているみたいだけど、わたしと話しているとその化けの皮が剥がれちゃうみたいね」
「怖い、のか?」
チアキがナツキへと問いかける。むぅ、と呻りながら訊いたそれがまた可笑しくて鎮まりかけていた笑いが再燃した。女性とテクワもクスクスと笑いながら、
「普通、本人に訊いちゃう? やっぱりあんた、そういうところが浮世離れしているわ。面白い」
「チアキ姉ちゃん、おかしい」
テクワの言葉にチアキはますます困惑したように眉をひそめた。
女性は笑いを鎮めながら、ふぅと息をついた。
「それで、別件っていうのは何?」
「ああ。実はもう済んだ。テクワの様子を見に来ただけだからな」
「他所のお宅の子供ばっかり見に来るって、あんた相当ヒマなのね」
女性が呆れた様子で言うと、チアキは薄く笑みを浮かべて立ち上がった。テクワが顔いっぱいに笑みを浮かべる。ナツキもそれに倣って立ち上がる。
「それじゃあ、私はこれで」
「わ、私も。その、おじゃましました」
「はいはい。あんた達、いい師弟だわ」
女性が立ち上がり、扉まで出迎えた。女性とテクワが笑顔で手を振った。チアキは手を振り返しながら歩き始めた。ナツキはひとつ頭を下げて、チアキの背中に続いた。
暫く歩いた時、チアキが唐突に口を開いた。
「あんな人達がどうしてロケット団にいると思う」
その言葉にナツキは考え込むような沈黙を挟んでから、首を振った。
「分かりません。私、ロケット団は悪い人ばかりだと思っていたから。あんな子供がいるなんて信じられなくて」
「あの人は元々カントーのシルフカンパニー本社に勤めていた、ただの従業員のひとりだった」
チアキは歩みを止めず、ナツキへと振り返りもせずに独白するように言葉を続けた。
「だが、シルフカンパニーとロケット団の癒着関係が発覚し、会社に勤めていただけの彼女はクビになった。それだけならまだよかった。問題は、その当時彼女の付き合っていた男がロケット団員だったことだ。男は当然拘置所送り。彼女は長期間の取調べと拷問を受けることになった。ロケット団に関係していたというだけで」
ナツキが足を止めた。あの和やかな空気を持つ女性が、拷問を受けていた。それだけでもナツキは胸を締め付けられるような思いだった。
チアキはナツキが足を止めたのを感じ、自分も足を止めて振り返らずに言葉を継ぐ。
「拷問が特に酷かったらしい。当時のカントーでは、ロケット団は敵だ、という排斥運動が今より激しかったからな。彼女の身体にはまだその痕が残っている。それに、望まれなかった命も」
その言葉にナツキは身体が総毛立つのを感じた。望まれなかった命、まさか――。
「テクワの父親は誰だか分からないらしい。付き合っていた男ではない、ということを彼女から聞いた。テクワは望んで授かったものではなかった。だが、彼女は育てる決心をした。しかし、かつてシルフカンパニーに勤めていた彼女の行き場所は無かった。ロケット団は、彼女とテクワをカイヘン地方で受け入れることを承諾した」
チアキは振り返った。その顔には何の感情も浮かんでいなかった。
「今のロケット団は戻る場所を永遠に失った者達の集まりだ。そういった人々が身を寄せ合っている。そんな組織を、悪だと一方的に罵る事が出来るか?」
チアキの問いかけにナツキは口を噤んだ。何も言えなかった。自分は与えられた情報を疑いもせずに鵜呑みにしていただけだ。そんな人間から言葉が生まれるはずもなかった。チアキはナツキの様子を見て、また前に向き直った。
「同情しろと言っているわけでも、仲間になれと言っているわけでもない。ただ、そういう現実があるということを知れ。過ちだけでロケット団に属している奴らだけではない。ロケット団が許せないというのなら、その理由は現実を知った上で見つけろ。現実を知らない人間が語る言葉は、何の価値も生まない」
その言葉はナツキの中に重たく響いた。現実を知らないことは確かに事実だ。ときに憧れに逃げ、ときにほとんど知らないことを知っているように振舞う。これでは何も出来やしない。何かを救うことも出来なければ、生み出すことも出来ない。
「カメックスのところまで行くぞ。ついて来い」
チアキはそう言ったきり、振り返ろうとしなかった。ナツキもその背中に続くだけで、何か言葉を掛けることは出来なかった。