晴れ晴れ不快。(255字)
晴れた。
快晴。
遥か西方の山に、雲はかからず。
遥か東方の海は、水平線を描かず。
史上最悪の天気だ。頭のアンテナが萎れた。
三日降り続いた雨の代償は、これか。
土砂降りの中で小躍りしている場合じゃなかったんだ。
たっぷりと溜まっていた水たまりも、
悉く消失してゆく。俺の居場所が消えてゆく。
なんなんだ、もう。太陽、お前のことだ。さっさと西の山の向こうに隠れてしまえ。
でも、憎たらしいほど時間の流れは遅くて、南中の時刻すらまだまだ来そうにない。
しようがないから、木陰に隠れて、空に呪った。
あーした、あーめに、なーあれ。
アメタマ