旅は道連れ
「マヤ私を待たせるなんて美しくないわよ?」
父ミクリ、母がナギ、その二人の美貌を受け継ぎ
黙っていればさぞ、可愛いだろう口を開ければグロリアス…
水のように透き通った目
蒼くサラリと風になびかれる髪の毛、女の人でもつい見とれてしまう
が、私には石の美しさしかわからない
「ごめん、ごめん、待たせた?」
「まぁ、予定より3分遅いけどマヤにしては早く来てくれたし
よしとするわ」
「優しいね、ナミのそういうところ好きだよ」
すると、照れたように目を反らすナミ
どうやらこういう言葉に弱いらしい
「ナミ、そろそろ行こうよ?」
「分かってるわ…早くいかなくちゃね」
そうやってあるきだしてから数分後
「「…。」」
「「ま よ っ た」」
生い茂る草を掻き分けながら進んだが道が現れることはなく
どんどん山の中に入ってきてしまった
「草ぐらい刈りなさいよ…!!自然の美が台無しよ!!!!」
「道を通ってただけなのにね…てか、ナミ、こっちの方が自然の美に
近いと思うよ…」
それに今は手持ちのポケモンがいない
いきなりポケモンが現れたらひとたまりもない
逃げるしかないのか?
「でも、逃げてまた迷うのもなぁ…」
「マヤにしては考えるのね」
二人で考えていく内にどんどん日がくれる
このままだと夜行性のポケモンが攻撃してくるかもしれない…
今は安全な場所を探そうと二人はまた歩き始めた