1、待ちに待った朝
冒険の始まり
目覚ましの音で目が覚める
素足が床につき、冷たくかんじる

けれど、こうしている暇は今の自分にはない
私…ツワブキ マヤは今日から旅に出る
博士にポケモンを貰いに行かないと…

閉じそうになる目を早く水で覚まそうと
階段を降りた、リビングからは
母さん(ハルカ)が朝御飯を作っているのであろう
味噌汁の匂いがする。
顔を洗ったあと、すぐに家族のいる食卓についた

「かあさん、とうさん、おはよ」
珍しく、食卓には
父さん(ダイゴ)の姿があった、仕事で追い詰められて
この時間帯は寝ているのに…

「マヤ、おはよう珍しく早起きなんだね?」
「父さんもねー、今日は大切な日だし!!」
「んー、父さんは今日から出張だから、最後にマヤの顔見とかないとね」
「最後って…いつでも帰ってくるって」
母さんのため息が聞こえた
「いや、マヤは父さんに似てるからね…もしかしたらってこともあるし…」
冷めた目で父と私を見る母、昔聞いたことがある
父さんが行きなり旅に出てしまったってことを、たぶん、それを
思っての言葉だろう
「ははぁ…まぁ、母さんと父さん、ダイヤを心配させるなよ…」
苦笑いの含んだ父がそう言った

「おはーよーーう!!!!!!!!!!」
部屋中に響く声で元気よく挨拶をしてくれるのは
ダイヤ、私の弟だ。見た目は大人しそうなのに
凄くうるさくて明るい、
「ダイヤはいつも早起きさんなのねぇ」
母さんにそう言われて嬉しそうに頷いた
「ねーちゃん、今日からぼうけんするの?」
父さんにだっこしてもらいながら、
不思議そうにこちらを見てくる弟に
朝から忙しい弟だなぁと改めて思う
「そうだよ!!冒険するんだよ」
「へぇー、ねーちゃんがいなかったら…」
寂しそうな顔をして落ち込みそうになる、かと思いきや
何かを考えたようで、ぱぁと顔を笑顔にした
「お菓子食べ放題だね!!ねーちゃんの分とか!!♪」
その言葉で父さんがお茶をむせた
まさか、当分会えない姉弟の別れにこの言葉がツボったのだろう
そりゃ、そうだけど、言われてるこっちは寂しい
「まぁ、弟に食べられないように戻ってくることね」
母さんはご飯を食べながら、呟いた


ご飯を食べ終わると
最後に荷物の確認をした。
「モンスターボールにリュックに財布に地図…あとは…
これでよしっと!!」


リュックを背負い、玄関まで行く
「じゃあ、そろそろ行くね!!いってきます」
家族にそう言うと、一目散にドアを開けた



うに ( 2014/11/24(月) 20:50 )