修行開始…!
それで今に至ると。…なるほどな」
ルカリオの目の前にはジュカイン…の姿をしたアカギツネが机に頬杖をついている。ルカリオがこれまでのことを一通り話終えると、先生はゾロアークが入れたお茶を一口飲んだ。そして顔を上げる。
「再度言うが、私はポケモンが嫌いだ。本来ならポケモンを相手にすることはまずない。だが、世界が危機に瀕している今、そのようなことを言っている暇などない。
ルカリオ、世界の命運はお前にかかっている。そのことを決して忘れるな」
「はい…」
まっすぐな視線に見据えられて、ルカリオは思わず目をそらした。先生は残ったお茶を一気に飲み干すと、2人の顔を見て言った。
「今から修行を始めるとしよう]