カティラ学園 〜ガルバの学園生活!〜 - カティラ学園 〜ガルバの学園生活!〜
シンエンとリイン
「・・・・・・」

男は少女の後ろを歩いていた。

「・・・・・・オイ」
「何?」
「お前、この学園の生徒か?」
「うん、入学が遅れちゃったけどね。 そういうキミは? ってか、誰?」

男は女の横に並び、歩きつつ自己紹介をした。

「俺はシンエン、ここの生徒だが・・・・・・入学式当日に事故で入院して今日来たんだよ」
「ふ〜ん」

女は地面スレスレの所まで伸びた漆黒のロングの髪をゆらしつつ、シンエンの自己紹介を最後まで聞いた。

「お前は? なんて名だ?」
「・・・・・・リイン」
「リイン・・・・・・なかなかいい名前だな」

シンエンは率直な感想を言った。

「リイン、今思ったことがあるんだが」
「何?」

シンエンは、質問をしてみた。

「お前ポケモン強いのか?」
「まあ、強いほうかなぁ」
「そうか・・・・・・」

そしてシンエンは、リインに言った。

「よし、なら俺と勝b「やだ」・・・・・・」

言い切る前に、断られた。

「・・・・・・何故?」
「だって、やりたくないもん」
「・・・・・・」
「・・・・・・」

2人が黙っていると・・・・・・。――

グゥ〜

「・・・・・・ア?」

――リインの腹が鳴った。

「・・・・・・お腹空いた」
「お前なぁ・・・・・・!」

その時、シンエンはあることを思いついた。

「オイ、リイン」
「何?」

シンエンは、リインに囁いた。

「・・・・・・俺とポケモン勝負して、勝ったらお前の腹が満たされるまで食いモン食わせてやるよ」
「よっしゃぁっ! かかってこんかい!」
「おぉうっ?!」

リインの態度の変わり様に、シンエンは驚いた。



・・・・・・その後、シンエンは後悔した・・・・・・――

■筆者メッセージ
シンエンとリイン。

なかなかの強者と言えます。
ガオウ ( 2011/07/24(日) 13:37 )