悪い癖
「ミカルゲ! 辺り一帯にシャドーボールよっ!」
「おおおおおん、みょみょみょみょみょーっ!」
ユウカのミカルゲが、辺り一帯に『シャドーボール』を襲う。
アトマのムウマは紙一重でかわすが・・・・・・。
「メタアアアアアアアッ!?」
「メタグロス!」
鈍足であるガルバのメタグロスは、ドガドガと『シャドーボール』が当たる。
「くっ、・・・・・・メタグロス!バレットパンチだっ!」
「メ、メタアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
しかし、メタグロスもそう易々と倒されるほど甘くはない。
『バレットパンチ』で次々と『シャドーボール』を打ち落とす。
「続けてれいとうパンチだぁっ!」
「メタアアアアアアアッ!」
教え技である『れいとうパンチ』はミカルゲを殴りつけ、凍らした。
「嘘でしょっ!?」
「今だっ! ムウマ、パワージェム!」
ムウマの放った『パワージェム』は、凍結して動けないミカルゲを襲った。
宝石ひとつひとつが、氷を砕く。
「・・・・・・」
ついついガルバは、ムウマのほうへとフラフラっと・・・・・・。
「・・・・・・ガルバ君?」
「・・・・・・はっ!?」
・・・・・・ガルバには、悪い癖があった。
それは、『戦闘狂であること』と、『己が最強だと思い込んでいる、自信過剰なプライド』。
そして・・・・・・『金目の物に目がない』ことだ。
「・・・・・・何しようとしたの?」
「いや・・・・・・つい・・・・・・」
2人が喋っている間に・・・・・・。
「ムゥ」
「「!」」
・・・・・・ミカルゲは、とっくのとうに倒れていた――