霊組のアトマ 〜ムウマージを探せ! 中編〜
「・・・・・・しっかし・・・・・・」
ガルバとアトマは、アトマのムウマージを探していた。
現在の2人の居る場所は、学園外の森の中。
ガルバにとって、ここは悪路である。
「この森を、いつも通ってるとか・・・・・・賞賛に値するわ・・・・・・」
「ガルバ君は、こういう道は苦手?」
「ああ・・・・・・最近体力が落ちてんだよ・・・・・・」
やはり運動もするべきであった。
ガルバは、心の中で悔んだ。
「・・・・・・!」
「アトマ? どうした?」
「伏せてっ!」
「?」
アトマに言う通り、伏せていると・・・・・・。
「いや〜、コイツぁ運がいいな」
「まったくね」
2人組の男女が、話をしていた。
片方の、女のほうを、アトマは知っていた。
(・・・・・・ユウカさん?)
(知り合いか?)
(・・・・・・同じ霊組所属の人だよ)
(なんだと?)
ガルバとアトマがヒソヒソと話していると・・・・・・。
「っ?! 誰だっ?!」
「えっ!?」
「バレたっ!?」
ガルバとアトマは、勢いよく草むらから飛び出した・・・・・・――