新たな仲間を探しに
「はぁ・・・・・・」
ガルバは部屋で机に突っ伏していた。
昨日リインと戦って、敗北した。 正直悔しいものだ。
「・・・・・・」
暫く、手持ちのボールを転がしていると、先ほどこの部屋に来たシンエンの言葉を思い出した。――
「――負けたのは実力の差もあるが、一番は『仲間』だな」
「『仲間』・・・・・・手持ちか?」
「そうだ。 お前は1匹しか手持ちが居ない・・・・・・もうちょっと数増やせば、バトルの幅が広がるだろ」
「・・・・・・なるほど」
「今日は俺は暇だ。 手持ち増やしたいならあの『ドーム』入り口に来い」
「・・・・・・わかった――」
「――・・・・・・んで、来てやったぞ」
「よし、では『ドーム』に入るぞ」
『ドーム』とは学園内に設備された施設であり、野生のポケモンがたくさん住んでいる。
・・・・・・在り来たり設定言わないでもらいたい。
「俺的に、まずは『機動力』が欲しいな」
「『機動力』・・・・・・素早さか」
「そうだ、運びやバトルが得意な奴が欲しいな・・・・・・お前は目星ついてるか?」
「一応な」
ガルバの欲しい『機動力』。 それはエアームド。
かなり堅い防御力やそこそこある攻撃力や素早さを備え持っているからだ。
「エアームドか。 なかなかなポケモンに目ぇつけてんな・・・・・・んじゃ、さっさと見つけるか」
シンエンが数歩歩いた、刹那。
「クァアアアアアアッ!」
「うぉっ!?」
鋼色の体と刃のような羽を持つポケモン・エアームドが『ドリルくちばし』を放ってきた。
「早速おでましだぜ、ガルバ」
「まかせろ! いけっ! メタグロス!」
「メタアアアアアアアアアアアッ!」
ガルバのボールからメタグロスが出て、両者は睨み合った・・・・・・――