第二節:楽しい夏休み…?
キール「エレン、地図を見せてくれ」
エレン「うん、ちょっと待ってね」
エレンがバッグの中をごそごそと探り始めた。
グレイ「おい、まだか?」
キール「エレン、どうした?」
エレン「えっと、その…」
ルイ「まさか...地図をなくした?」
エレン「その…..うん…」
グレイ・クローリカ「はぁ!?」
マーガレット「あらあら」
キール「ったく」
ルイ「本当にないの?」
エレン「ごめん…」
クローリカ「もう、これからどうするのよ?」
グレイ「この広い無人島で別荘を探せって言うのか?そりゃ無理だぜ」
「おいエレン、お前泳いで探しにいけよ」
エレン「そんなぁ…」
クローリカ「グレイ!」
といって彼女はグレイの足を踏みつけた。
グレイ「いってええええ!」
クローリカ「エレンを責めても地図は出てこないでしょ?」
「それよりこれからを考える方が大切よ」
キール「クローリカのいうとおりだ」
グレイ「ちぇっ」
「じゃあどうすんだよ」
キール「そうだな、こうなったら住む場所を作るしかないだろう」
マーガレット「そうねぇ…」
ルイ「うーん…」
クローリカ「
みんな暗すぎ!」
「家を造るなら、早く役割分担!日が暮れちゃうわよ」
キール「お、おう。そうだな」
エレン「クローリカ、ありがとう」
クローリカ「ふん!そのかわりエレンには人一倍働いてもらうわよ!」
ルイ「(ねぇ、キール)」
キール「(ん?なんだ?)」
ルイ「(クローリカ、やけにエレンをかばってない?)」
キール「(クローリカは根はすごくやさしいんだよ)」
クローリカ「そこの2人!話してないで、役割決めるわよ」
「「はいはい」」
クローリカ「じゃあルイとマーガレットが住む場所を決める係、エレンとあたしが食料と水を調達、キールとグレイが家の材料調達ね」
グレイ「おいおい、決定かよ?」
クローリカ「うるさいわね、筋肉馬鹿は木でも伐ってなさい」
グレイ「きさま〜!言わせておけばー!」
キール「まぁまぁ、落ち着け」
「ここはクローリカに従おう」
グレイ「なんだよ、お前もクローリカの味方か?」
キール「ああ、そうだ」
「わがままを言うのは俺について来れたらにしろ」
グレイ「なんだと?望むところだ!」
というと2人は森へ向かって駆け出した。
クローリカ「さすが、キールはグレイの扱いに慣れてるわ」
マーガレット「ふふ、そうね」
ルイ「じゃあ、僕たちも行こうか」
エレン「そうだね」
「クローリカ、僕、一生懸命やるから」
クローリカ「せいぜい頑張りなさーい」
マーガレット「あ、そういえば、集合時間を決めてないわね」
ルイ「あ、確かに」
クローリカ「じゃあ、夕方になったら集合!」
ルイ「アバウトだな…」
クローリカ「文句ある?」
ルイ「いや、そうしよう」
エレン「よし、クローリカまずは水から確保しようか」
クローリカ「そうね」
「じゃ、お二人さん、またあとでね」
ルイ「うん、またあとで」
マーガレット「気をつけてねー」
楽しいはずだった無人島生活は不穏な幕開けとなった。ただ一ついえるのは、今6匹は一個の目標に向かって一つになっている。グレイは違うのかもしれないが…
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