not vanish memory
???「どこだここ!」
起きてからの第一声がまさかのそれ。救急車にでも運ばれたか?
「今いる場所の確認、ふわふわな草原の上に木が二、三本。
最後にきれいな池、空気がおいしい…じゃなくて!
今は自分のことを心配しろよ。
体の色もおかしいし、手は白色になって指がなくなってるし。
おなかにホタテがあって、取り外しできるし!」
まさかね。おもいっきりほっぺたを叩いてみた。ベシッ
???「いったーい(泣)」
かなり思いきって叩いたから、思わず跳び跳ねてしまった。
そして、目の前に自分を映せと言わんばかりにきれいな池があるし。
勢い良く走ったのは良いが、ちょっとスピードつけすぎた。
???「おわわわ」バッシャーン
ヤベ、溺れる!力尽きて沈んだのはいいけど。
息できるし。完璧にこれポケモンの世界来ちゃったじゃん。
池からあがって水面を覗くと、やっぱりミジュマルになってる。
ここは一旦冷静になろう。
僕の名前はカイト。小学3年生で、9歳。
布団に入ったのは良いが、ふわふわして変な感じだったから目を開けたらポケモンのミジュマルになっている。
記憶はあるみたい。あれ、ゲームでは記憶なくなるんじゃなかったっけ。
まあ、むしろラッキーだが。
ミ「これからどうしたらいいんだ。見渡す限り草原だぞ、ここ。」
頭抱えて考えてると、草むらからガサガサ。
かなりびっくりして見てみたら、ひょこんと耳が出てきた。
そこから出てきたのは?