終幕
「それで、キュリアさんは…、あっ、お疲れ様です」
「名脇役のお帰りですねー。皆さん、お疲れ様ですー」
「いたたたた…、ダース、何であそこで覚醒のラピスまで使ったんだよ。俺の地震でいい展開に持ち込めたとはいえ、あれは無茶ぶりだよ」
「いゃあー、わしも久しぶりの出演じゃったから、つい張り切りすぎてしまったわい」
「団長の気持ちも分からないでもないですねー。…それと団長、いきなり強烈な訛りは無いですよー。私、耐えられずに笑ってしまいましたよー」
「それが、ダースの持ち味だからね。俺もいつかその訛りを身につけたいよ。…そういゃあレオン、このプロポーズは結局どうなったんだい? 」
「それはですねー、振り返ってみたらわかるかもしれませんねー」
「ふりかえる…?台本をもう一回読み直す、ってこと? 」
「そうです。…いやー私も本業の職業病でね、つい数学をシナリオに取り入れてしまったんですよー」
「数学…、あぁ、そういえばレオンの本職は商店の店長だったよね」
「ある法則を元に変換して、隠されたキーワードと合わせると、結果が分かると思いますよ」
「隠された…、ええっと、レオンさんは商店の店長だから…、あっ、そっか。あれとあれを組み合わせて変換すれば…。レオンさん、分かったよ。答えは――――だね」
「うーん、俺には分からないね…」
「それなら、編集を兼ねて、もう一度見直してみるとしますか」
「そうじゃな、それが、結末への道しるべになるな」