ポケモン不思議のダンジョン ディスペア - 第一章
夢と現実と
「...り...し......」











「......か......して...!」










「しっかり...してっ!!」






 急に頭へ直接が入れ込まれたような感覚に私ははっと目覚める。けど身体は動けないほど重く、寝汗で湿った身体に不安を抱きながら声の主を探した。が、その人は隣にいた。
 心配顔のリーフさんの姿とルナさんだった...

「...ルナさん...リーフさん......」
「フォルちゃん...よかった...」
 リーフさんは緊張が解れたのか、床にペタンと座り込んだ。けど、この慌て用...私自身に何かあった...?

「あの...私は一体...」
「...頭を抱えて叫びだしたのよ。それも凄い形相で、苦しそうに。 まるで何かに取り憑かれたかのように...」
「取り憑かれた...だめ、何も思い出せない......」
 考えてみるけれど、頭に黒いモヤが掛かって思い出すことが出来ない。けど、一つ言える事がある。それは『怖かった』という事。何かに置いていかれるような、よく分からないけど、そんな感覚が...。
 ひとまず、身体を起こしてこれ以上心配させないようにしなきゃ...。

「あ、フォルちゃんまだ起きちゃ...」
「だ、大丈夫だよお姉ちゃ...ルナさん......。 ふう、うわぁ...寝汗で毛並みがペタペタする...」
「あ、じゃあお風呂沸かしてくるわね。 別にゆっくり入っててもいいわよ。理由はスウに通しておくから」
「で、でも朝礼は...」
「それに関してはスウがやってくれるわ。たまに任せてるし。 じゃ、かかさせかしてくるから入るのよ。バスタオルとかは用意しておくから」
 そう言ってリーフは一階の階段に消えた。その方向を暫くぼーっと...あ、起きなきゃ。
 ...身体が硬直して、なんか自分の体が自分の体じゃないみたいな感覚......私、一体どうしちゃったのかな...。

「フォルちゃん、ほんとに大丈夫?」
「うん、大丈夫。 それよりも喉が乾いちゃいまし、下に行かなきゃですね」
 私はベットから飛び降りて、下へ向かいながら身体の違和感を確かめる。やっぱり身体が硬い感じはあるけど、直ぐに解れる(ほぐれる)でしょ。


ーーーーー


 何だかんだでお風呂に入って寝汗を流し、浴槽に浸かる時には既にフォルの身体は解れていた。それもまるで何事も無かったのかのように。その後はリーフの家で朝食を取って、ギルドに向かい、依頼を受けた。
 今回の依頼内容は『私の真珠を探して下さい!』というバネブーからの依頼で、場所はギルドから近い比較的安全なダンジョンの"連立の林"と言うダンジョンだった。ココは針葉樹が多い場所に出来たことからその名が付けられ、ちょっとした着火材で使える松ぼっくりや、もちろん木自体も貴重な素材にもなるし、加工して家具にしたり家の材料にしたり、生活には欠かせないダンジョンでもある。
 それ故に探検隊ではない一般町民も立ち入る為、たまにこんな落とし物したとかが来るのだ。が当然のごとく"闇に飲まれし者"も少なからず現れるので戦わないとならないが、町民でも苦戦するが倒せる位の強さ。けど万が一不安という時や木材の運搬を行う場合は絶対邪魔が入るので、それの排除や手伝いを依頼とする場合も結構ある。
 ちなみに、ちょうど先日に他のチームが手伝っていたらしい。

「さて、私とフォルちゃんの初陣と行きますかっ」
「ですね。けどココは変な敵は出ないはずですけど、一応警戒は解かないで下さいね?」
「分かってるわよ。つまり油断大敵って事でしょ?」
「です。 えーと、確かバネブーの真珠って頭に乗っかってるアレですよね?」
「そうね。確かアレが無くなるとエスパータイプの力が極端に弱まっちゃうって何かの本で読んだわ。 けど、あんなに大きい物を落として気が付かない物かしら?」
「確かバネブーは基本マイペースな方が多い傾向にあるから、そのせいでは?」
「成る程ね、なんか納得しちゃったわ。 ...あ、あのフカマルどっちかしら?」
 少し開けた場所に出ると、ちょうど真ん中あたりに『りくザメポケモンのフカマル』が二体トコトコと歩いていた。確か町民でフカマルの人は居なかった筈だから"闇に飲まれし者"で間違い無いはず。
 どちらにせよ、近づいて敵意を見せなければ大丈夫。それにコッチは探検隊バッチを見える所に付けてるし。

「多分アレは飲まれた者だと思う。けど、間違いが無いかアッチが認識するまで行きますよ。 っで、もし敵意出したら戦闘開始で」
「分かったわ。 .........敵ね」
「敵対しましたね。 では別れて...電光石火っ!」

ー後書きー

 久々の更新。ティアですよー。

フォル「うわぁー...凄い久し振りな気がする......」
リーフ「最終更新日が去年の11月8日になってるわね。 待たせすぎよホントに」

 いやー...ポケファンの方を優先更新させてたからにゃ......

リーフ「まっ、それなら仕方ないわね。 けど、たまには時を動かしてちょうだい。執筆しようと思ったらこのくらいの文章一時間くらいで執筆出来てるんだから」

 こらこら...メタい事を言わないの(

ティア ( 2016/02/12(金) 17:12 )