ポケットモンスターズファンタジー 彼女の願いと一つの宝石











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Chapter 02
調査前に
ー前書きー

 かなり暑くなり溶けそうなTierです。今回かなり遅くなりましたが、色々とやることが次から次へと来るので、その対応に追われてました。
 さて、今回のお話ですが...うん、まためっちゃ会話回です。描写があんまり無いし、こんなのは駄目かなぁとは思ってたりするのですが、やっぱり会話させるのが楽しいのでこうなっちゃってます。

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Side フィリア


「さてと...中々に面倒な事へ発展したわ...。まさかこんな事になるなんて想定を既に超えてるわよこんなの...」
「ライトさんとウィアさんは詳細不明な装置で次元の狭間へと向かったとあり、そしてそれを調べようと集まったアーシアさんまでも行方不明。しかもZギアは外的破損で足取りを追うことも不可能...」
「それにシルクはその施設に居た闇に囚われし者の影響で精密検査の真っ最中...。回復はするだろうけど暫くは身動きが出来ないし、ギルドの手助けは流石にもう借りられない。そうなると動けるのはアタシとモルク、シードさんにミウさんね」
「わ、私も行けます!」
「リーフ、アンタまで行ったら誰がココをやるのよ? 私の手じゃココの手は足りないんだから。確かに今はシャイン君が居るお陰で何とか回ってるけど」
『ごめんなさい...僕もウィアさんのように汎用的に考えて行動が出来たら困らす事なんてなかったのに...』
「良いのよ別に。貴方は汎用的に動くように作られたわけじゃなくて、本当にナビゲーターとして作られてた。そもそも存...えっと、そもそもの作られ方が違うのよ」

 存在とか言いそうになって、慌てて私は言葉を変えた。流石にこの言い方は間違っては居ないけれど、この状況じゃ棘がありすぎる。にしてもほんとにどうするのよコノ状況は...はっきり行って打開策なんて思いつかないわよ......。

『うぅ、けど申し訳ない気持には変わりないですよ...』
「そ、そんなに気を落とさないで下さいシャインさん...。私なんか葉っぱだけに下っ端なんですから...」
「...えーと、リーフ? 和ませたかったのは分かるけど、滑ってるわよ? ふふ、けどありがと。確かにずっと暗いままじゃ居られないわ。起きちゃった事は仕方ない、後はその出来事をどう打破するか」
「そうね。まず手掛かりを探すとしたら、かなり警戒しないといけないけど、元々調べる予定だったライトの実験施設ね。シャイン君に調べてもらった所、まだ装置は稼働を続けていて、遠隔での操作は受け付けてない。もしそこから闇に飲まれし者が出てきて、シルクを襲ったのならまず装置の停止が最前提。それと、どうやら装置を稼働した影響で施設内の照明とモニター系統がオールダウンしてて、内状を知る事も出来ないのよね?」
「ええそうよ。なんか最初は見えたんだけど、急にブツリとね...何があったんだか」
「ま、まさか闇に飲まれし者のせいだったりするのかな...」
「...そう思いたくないけど、そうと思うしかないわね。 一応どうにか対処しているけど、私達が知らない装置が相手。それでもし変な事にして悪化したら更に収集が付かなくなるわ」
「そんなの適当に弄って壊して止めちゃえば良いじゃん...そんな事で争うなら、事の収集を早める為に行動シタホウガ良いと思うんだけど?」
「その、モルクさんが言いたい事は確かに分かりますが、フィリアさんの言う通りなんです。こんな事態だからこそしっかりと作戦を練り、現状の情報収集、そして今出来る事を探すぐすっ...のです...。私だってぐすっ...アーシアさんやライトさん、ウィアさんの事が心配でぐすっ...心配でぐすっ.........」
「あわわっ!? ご、ごめん!! そ、そんなつもりじゃ...」
「...はぁ、ともかく心配なのは全員同じ。心配じゃないと思う人が居るなら私がはっ倒すわ。そうよねレイエル?」

 ハンカチでリーフの涙を優しく拭きながら、レイエルに話を振った。急に来て驚いた顔をしたけど、直ぐに真剣な顔付きで頷きを返しながら、

「ええ、もちろんよ。あらゆる手を考えて絶対に三人を見つけるわ!」
「ええ、そうよね。では最初に役割を決めて行きましょ。シャイン君、現状の情報を映し出して貰っても良いかしら?」
『は、はい! ...では、現在状況を壁に投影をするので...うん、モルクさんだけお下がりお願い出来ます?』
「あ、うん。ココまで下がれば良い?」
『そこで大丈夫です! さて...えっと、まずは事の経緯を辿っていくよ。昨日のお昼頃に突如としてマスターとウィアさんがギアを置き去りに、変電所近くの工場に向かった。そこにて次元の狭間を自ら生成する装置を使って中へと飛び込んで、その後の装置はイレギュラーで稼働を続けてる。それを調査する為にレイエルさんとモルクさん、そしてシルクさんとアーシアさんの四人で乗り込む事になってたけど...初めに居た筈のアーシアさんは消えてて、残ってたのはアーシアさんが肌身から離さず付けているリストバンドが切れた状態で落ちていた...こ、ここまでは良いかな? こんなことをするの初めてだからすごく不安だけど...』
「ちょっと長いけど丁寧で問題ないわ。続けて」
『は、はい! あとは...えっと、アーシアさんを探すために周辺を調査していたら、シルクさんが古い扉に足を挟まれた状態で倒れているのをレイエルさんが見つけて救助。闇に飲まれし者に接触してしまった恐れがあるからナルトセントラル病院で検査を受けていると。時系列は以上、かな?』
「そうね、ありがとシャイン君。さてと、改めて今回のことを簡単に舐めた訳だけど、どうやら三日で調査を終えて返ってくるらしいわ。だけど知っての通り、次元の狭間に少しでも触れれば闇に飲まれし者になり、個人差はあるけど三十分もすると完全に心は飲まれるわ。けど、その研究所にあったのは侵食鎮静注射や抑制薬と言った、未知な研究データが見つかってる。そしてZギアをベースに、更に何かを施した最新ギアのデータも...コレに関してはリーフが調査中よ。ところで何かあった?」
「いえ、何も...とても硬いプロテクトと暗号方式が施されていて、解読には明日にならないと...」
「うーん、その硬さになにか秘密があると踏んでたけど...しょうが無いわね」
 
 このギアのデータに関しては、ライトの持つ様々な暗号方式でも特に強いプロテクトを掛けられていた。一言で言うならば、現在普及している暗号方式の更に強化版と言ったところで、現在の方式より二倍の計算が必要になる。ニ倍の時間を掛ければプロテクトを突破出来ると簡単に言ってる。けれど、相手は未知の暗号方式なのにも関わらずリーフは明日にはと言っている辺り、リーフも相当のやり手ね...こんなに複雑なプロテクトだと私なんかじゃ三日は掛かるわ。

「あのさ、それが解けないと駄目なの?」
「いえ、手掛かりとしてはあるとは思う。だってわざわざ今まで身に着けていたギアを外してまで持って行ったのだから。どちらにせよ行動はそろそろ開始ね。 昨日の夕方頃に居なくなって、初陣が今日の朝。そして現在時刻は色々あってお昼を超えたあたりだから...早く行動をする必要があるわ。一番は何事も無く三日で帰ってきてくれる事だけど、なんか嫌な予感しかしないのよ」
「フィリアさんの言う通り、確かに帰ってくるのかが不安ね。それにライトはともかく、ウィアちゃんは秘密に一言は教えてくれる筈なのに、それすら無かったとなると...私たちに言えない他に何かをするつもりなのかもしれないわ。あとは、これは願ったりになるけど...アーシアちゃんもライトとウィアちゃんと一緒に居ることね」
「そうだね。あとさ...これを見ると.........」

 そう言いながらモルクは、机の上に置いてある断ち切れたアーシアちゃんのリストバンドに視線を向けた。それの断ち切れたところは微妙に赤く染まっているのを見ると、多分とっさに腕で攻撃を防ごうとして切れ落ちてしまったのね。こんなに鋭い切り口となると、攻撃を受けた技は居合斬りや細身の片刃短剣と言うところね...。

「アーシアさん...無事で居てくれると良いですが」
「そうね...他の何かに巻き込まれてなきゃ良いんだけど。さて、少しばかり観点がズレてきたから戻すけど、改めて第一目標はライトの基地を慎重に調べ、基地のコントロールを復活させること。最初に停止といったけど、コントロールが復活出来れば遠隔でも行けるはずよ。次にアーシアちゃんの行方は...そうね、期待薄だけど周辺地域の聞き込みから始めるしかないね。それじゃあ大体一時間後、時計で14時から行動開始よ。みんな、異論は無いわね?」
「アタシは無いわ。とりあえずアタシとモルクが潜入班で良いのね?」
「ええ、私達はここからバックアップと情報収集を同時にするわ。何かあったら無線で伝えるから.........よっと、このヘッドホン型ワイヤレストランシーバーを付けて行って。ギアとの連携はコッチでやっとくから」
「えっ、でもこれじゃ聞こえないんじゃ...」
「えっと、それは骨振動で音を直接聞こえるようにするデバイスです。種族によっては耳の形が違うので、どんな種族にでも適すようにと作られた最新デバイスです。入手後に一週間掛けて私とフィリアさん、そしてウィアちゃんとライトさんで改造しました」
「さ、流石ね...」
「意外と楽だったわよ。さて、二人共...頼んだわよ。あとコレも、バッチを包み込むように上下からはめ込んで。物の詳細は、テレポートの強度増強と歪み調整、更に起動速度を早められるわ」
「あはは...もう言葉も出ないよ...。そ、それじゃあ用意をして時間なったら行動開始するよ」
『僕の分も頼みました。応援しか出来ませんが、必ず連れて帰ってきてねっ!!』
「うん、そのつもりだよ! シャイン君も頑張って!」
『ありがとう!』

 へぇ、そこらの感情プログラムは出来てるのね。流石ベースはウィアちゃんから作っただけはあ...って、こう考えるの悪い癖ね。はぁ、ほんとにこんな考えさせた本人は一体どこに行ったんだか。愚痴んないと気が済まないわ。

「私達からも頼みました。バックアップしか出来ませんが...全力でサポートしますから!」
「ええ、頼りにしてるわ。フィリアも。じゃあ長話するわけにも行かないから、そろそろ行くわモルク」
「うん...って、床すり抜けはズルいって! もぉっ!!」
「...何故かしら、今急に不安になったのだけど」
「奇偶ですね。私もです...」
『僕も、なんか...』

 ま、まぁ二人なら息は絶対に合うだろうし、実力も中々だからイレギュラーが無ければ問題ない筈よね。さてと、色々なことが起きるだろうから今のうちに情報整理と甘いものでも食べて、頭にエネルギー送らなくっちゃ。

ティア ( 2017/07/13(木) 17:00 )