疑問
ー前書きー
お久しぶりです。更新遅くなって誠に申し訳ないです...。
アーシア「だいぶ間が空きましたね...一体何があったんです?」
それが、忙しくなって執筆関しての想像全くしなくなってしまって...そうしたら、全くしなく執筆が出来なく(汗)
ライト「そ、それって結構やばいんじゃない? それに、なんか構成もなんか前より変な気が...」
うぐっ...仰る通りです...。どう執筆していたかも忘れたというか、出来なくなっちゃって、今まではシーンを思い浮かべることは容易だったのに、それが出来なくなって...。
前にも話した通り、私の執筆方は頭でそのキャラ視点で話していたり、行動したり、その子から見る景色を使って執筆を行ってるわけです。それが出来ないとなると...執筆どころじゃない騒ぎなのです(汗)
アーシア「どうにかならないのですか...?」
どうにかしようとしてますが、またココから忙しくなりそうなので、また時間取れなくなって執筆出来なくて、そのまたループに...やばい、とてもやばい。とりあえずは頑張って感覚を取り戻します...
ーーーーー
Side アーシア
...うーん、どうしようかなぁ。まさかこんなことになるなんて全く思ってなかったし、教えるって言ってもそんなことをしたことが無いし、動きだってほぼ感覚で動いてるからコレも難しいし...やっぱり、リファルさんはやっぱり凄かったんだなぁ...。
「...ちゃん隙アリよっ!」
「んっひゃ!? しまった物理攻撃...きゃぁ!?」
大声に現実に引き戻されると、攻撃が来たのが見えてとっさに緑色のバリアを貼ってしまった。私のバリアは物理攻撃に弱く、簡単に大きなビビが入った後に砕け散って跳ね飛ばされた...うぅ、痛い。考え過ぎてて、戦ってたのすっかり忘れてた...。
ヨロヨロと立ち上がる私を裏目に、相手はまだやる気満々で、コレじゃあ教える側の立場としてのプライドが無くなっちゃう...それだけは、それだけはどうにかして避けないといけないっ!
「...くっ! 流石にお強いですね...けど、今のようにはもう行きませんです!」
「そう来てもらわないと、今度は教える側に立つものとして困るわ! そんでもって、もう一丁!」
「同じ手は効きませんです! 電光石火! スピードスター!」
連続で迫る蔦を上下左右と避け、その合間に攻撃を挟み込んで放つ。その攻撃は何発か当たったけれど、中途半端に溜めて放っているから大きなダメージは与えられない。それに、耐久戦となれば私に対してすごく分が悪い。理由として、私は力の調整があんまり得意ではないらしく、バテやすいから。今だって軽くバテ始めているし...。
ともかく今この状況、主導権を握られた状態をどうにかしないと、勝つことは難しい。私が使えるのは体当たり、電光石火、アイアンテール、守る、手助け、シャドーボール、スピードスター、月の光...自分で言うのはどうかと思うけど、この中で一番威力があるのはアイアンテールで、スピードなら負ける気はない。だとしたらこの技に、私が一番得意とする一撃に賭けてみるのもありかもしれない。
「もう、迷っていられないね...守る! うぐぐ...」
「え、何を血迷ったのよ。それじゃさっきのように砕いちゃうわよっ!」
「...ココですっ!」
私は二撃目が当たる寸前にバリアを解いて、ギリギリに避けて電光石火を発動。蔦の間を突っ切って5メートル弱の距離を一気に1メートル程まで間合いを詰めた。そして、そのまま躓く感じで両後ろ足で地面を蹴り飛ばし、上下逆さまになりながら尻尾に力を込めて...
「てぇぇぇぇぇぇぇいっ!!」
空中で体を少々無理に捻りながら、固くなった尻尾を威勢と共に思いっきり叩き落とした。その反動で私は上を飛び越え、地面へと着地。軽く滑って砂煙が舞い、その後にドスンと大きな音を立てて、もう一つの砂煙が私を通り抜けた。
そして静かな沈黙の後、まさかと言いたそうな声量で言われた一言に、私はやっと力を抜く事ができた。
「...しょ、勝者! チャレンジャーのアーシア!」
「...良かった、勝てたんだ...いたた...ちょっと無茶にひねり過ぎたかなぁ......」
前足で地面を蹴って、二本足で立ち上がりながら、開いた前足でズキズキと痛む脇腹辺りを抑える。うぅ、疲れたし痛いし...何でこんなことをしなくちゃいけないのかな...ライトさん、次に会った時は絶対に許しませんからね...。
「みんなー! 親方を医務室に連れてって!」
『は、はい!』
「わ、私も手伝いま...スウさん?」
「アーさんは良いよ、弟子達に任せるから。さてと、アーさんこっちに来て貰っても良いかな? 書類の訂正をしなくちゃいけないからね、それに君のランクも」
「は、はい」
「ついでに、傷の手当もしないとだね。ほら、僕に乗って」
私はトゲキッスである副親方のスウさんの背中に乗って、戦闘場を飛び立って足早にギルドへ向かう。私が教える立場として派遣...で良いのかな、ともかく派遣されたのはナルトシティの上、プラスルのレミさんや、レイエルさんの知り合いが居るグレースタウンのギルドだった。
シルクさんはポートタウンのギルドに派遣されたみたいで、その他の事は良く分からない。因みに私がギルドの申請を取ったのはグレースのギルドで、私はココでつい昨日まで弟子として登録していた。そして今日...三日ほど前に教える側として、まず親方と勝負して勝利して免許皆伝を貰ってきてとライトさんに無茶振りを言われ、しかもギルドに着いてみたら既に話は聞いていると...。
そのままの流れで試合が出来る場所に移動して、まだ整理しきれていないまま戦闘を開始され、そして危ないながらも勝てて今に至った訳で...ホントにメチャクチャですよ...。
「そろそろ着地だから準備してね...それじゃ、行くよ?」
「は、はい。でもスウさん?」
「なに? 着地タイミングで話されると辛いんだけど」
「そ、その失礼に値しましたら申し訳ないのですが...ホバリングとかって出来ないのでしょうか...?」
「...その話しは僕の前で止めてって、前も言わなかったっけ。それにこのタイミングで話されると辛いって、いま言った筈だけど聞こえてなかったんですか?」
「し、失礼致しました...」
スウさんが敬語を使う時は怒る前触れ...でも、そんなに着地って神経を使う事なのかな...。前に依頼の関係でピジョットさんの上に乗って運んでもらった事があったけど、特に何もなくホバリングして着地してた。それに色々とお話してたし、降りる時も話していて、この時も何事も無く不安を感じることも無かった。
確か、ピジョットとトゲキッスの身体の大きさって、感覚的に同じ大きさくらいだった筈。羽の大きさもそんなに違いも無いよね...何かしら事情ありって事だよね、きっと...。
「...アーさん!」
「は、はい! ...っとと、危ない危ない」
上空から滑空して、自分の足の速さにスピードブレーキを掛ける。若干早すぎて転びそうだったけど、そこは意識して足を動かして回避...長い歳月が経ってもまだ絡まっちゃうなんて、ちょっと悲しいというかなんと言うか...。私って確か、この世界の住人になってもう二年くらい経ったのかな...確かギルドに所属したのは...あれ、いつだっけ?
DM事件を解決して、そこから...えっと、何かしてて、その後にギルド入ってここに居るから、予測が間違ってなければ二年ちょっと過ぎ...の筈。
「ふう...あれ、アーさん何考えてるの?」
「あっ、私って居つからこの世界に居たんだっけと思いまして逆算してました」
「そんな事は手続きついでの資料に持ってきてあげるよ。ライトさんの方と共有してるけど、そんなに細かい記録は残ってないから、そこだけごめんね? それじゃあ取ってくるから、ちょっとだけ待ってて。付いて来ちゃダメだからね」
「は、はい!」
扉に手を掛けながら、親方の部屋からしか入れない部屋へスウさんは入っていく。前々からずっと気になってたけど、あの部屋には何があるんだろう。ギルドの運営で大切な部屋だということは分かるけれど、入れないからこそ、教えてくれないからこそ、探究心的なのをくすぐられる...。
覗いちゃ駄目かな...入っちゃダメや見ちゃダメ、やっぱりこう言われてるとどうしてもウズウズしてきちゃう。
「うん、駄目な物は駄目なんだから待たなきゃ。それにもし覗いて取り消しなんかされちゃ本末転倒どころじゃなくなっちゃうし...」
「何が本末転倒なのかしら?」
「んひゃっあ!? リ、リーフさん!?」
「そ、そんなに驚かくても良いじゃない。ところでスウは? もしかして奥?」
「は、はい。手続きをする書類などを持ってくるからココで待っててと言われまして」
「...あら? 手続きって免許皆伝の事よね?」
「え、その事ですよね...?」
ポカーンとされて、少し蔦で頭を搔くとコッチもポカーンとするような言葉を言われて、私も若干取り乱す。しかも、私が質問した事の返しに更に私は取り乱す事に...その言葉は...。
「そうだけど、既に手続きはしちゃってるわよ。アーシアちゃんなら勝てると思ってたから。取り敢えず、スウ呼んでくるから...もうちょっとだけ待ってて?」
「わ、わかりました...」