ポケットモンスターズファンタジー 彼女の願いと一つの宝石











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Chapter 00
変わった事、変わらない事 - 後編
Side ???


「は、早くこっち来て! 追い付かれるわよ!!」
「そんなこと言ったって...とりあえずもう一回行くよ! エレキボール!」
「了解よ! サイコキネシス...からのシャドーボール! 混合...発散!!」

 アタシはモルクが打ち出したエレキボールをサイコキネシスで捕まえながら、ちょっと無理にシャドーボールを生成して二つを混ぜ合わせた。タイプによる大小関係は無いから、雷タイプは一直線に拡散と霊タイプで飛散数増加...結果的に元々は二つだったエネルギー球が膨大な数となって、まるで霰のように降り注いだ。流石にこの攻撃には避ける事も、耐えることも出来ずにどんどん地面に落下していった。
 因みにアタシ達は今とあるダンジョンへと挑んでいる。理由は簡単で、ギルドに所属したからなのだけど、所属しているのはナルトシティのギルドでは無くて、アタシ達の町であるポートタウンに最近になって出来たギルドへと入団している。主な出動場所はポートタウンとナルトシティの間にあるダンジョンと、町の治安維持がメインの仕事。それで今そのダンジョンとやらに来ていたのだけど...モルク、放った技がうっかりスピアの巣に当たっちゃって...大群に追われていたところ。
 とりあえずは今の攻撃で八割以上は削ったと思うけど...まぁ、まだ居るわよね。一応ダンジョンから抜け出す案もあるけれど、それをやった場合に後でどんな事が起こるか分からないのが怖い...一番に親方に怒られる!

「あーもぅ! いくら何でも多すぎるわよこの量は!!」
「お、落ち着いて! 予定では救助隊の人が向かっているらしいから!」
「らしいって何時よ!? もう我慢ならない、いっその事もうテレポートしちゃっても!」
「だからそれは駄目だって...レイ! 伏せて!」
「へっ? やばっ間に合わな...えっ」

 モルクの言葉に振り返ると、アタシに迫る複数のミサイル針が直前に迫っていた。直ぐにシャドーボールで掴むか当たりそうなのだけを操作して、どうにか致命傷を避けようとした。
 けれど、それよりも早くアタシの視界が急に黒い何かに阻まれて、気が付いた時には守るを展開した何者かがアタシの前に立っていた。モルクが何か叫んでいるけれど、無数のミサイル針が守るのバリアに当たるせいで、何一つ聞き取ることが出来ない...けどなにかしら。アタシはこの人物を見たことが、いや...アタシは必ず知っている!
 今、目の前で私を守ってくれた人物...暫く合うことが出来なかったけれど、彼女は、このブラッキーは!

「くっ...バリア解除! 電光石火...からのスピードスター!」
「...シャドーボール連射!!」

 スピードスターの切れ目に合わせて、アタシは無数のシャドーボールを大群へと放った。モルクも雷で合わせてくれたこともあって、残っていた敵を一掃できた...まさに間一髪って所ね。さてと、そんな事よりも。

「ふう、まさか助けに来てくれたのは意外な人物とは思わなかったわ」
「私も救助対象がまさかお二人とは思ってなかったですよ...」
「お互い様って奴かな。それはそうと...お久しぶりだね、アーシア」


■筆者メッセージ
2020/08/12 - 誤字脱字の修正
ティア ( 2020/08/12(水) 08:33 )