ポケットモンスターズファンタジー 彼女の願いと一つの宝石
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Prologue
世界の未来
Side ウィア


「...うん、多分これで動くはず。ウィア、装置の電源入れて」
「はい。えーと、出力設定はさっきと同じで?」
「任せたよ。その辺の調整はウィアの方が繊細だからね」
「せ、繊細と言ったって...確かにネットワーク上ではそのように出来ましたけど、実態を持つようになって手ブレやら脈拍によるブレが起きるようになって、マスターとあまり変わらないですよ」
「それを押さえ込むのすごいじゃん」
「なっ、マスター...分かりました。分かりましたどうなっても知らないですからね! システムテスト第六回目。エネルギーチャンバーに接続開始.........ベース出力を1.648に変更。システムオールグリーン、接続を開始します!」

 目の前のディスプレイに移る数値を見届けながら、私はマスターの指示通りに先ずは発電機の電源を入れ、するとメーターが危険域を超えそうになるので、冷却材のバルブ数値を上げて調整。あとはメーターが安全域に収まったのを確認してから装置の電源に触れた。
 この瞬間、私の心臓が緊張で再び強く波打つを感じた。もう六回も同じ事をしてちょっと息苦しくなるけれど、やっぱり危険な実験だから少し怖い。別に装置が爆発するのは全く構わないのけれど、問題は発電機が爆発をする事...。
 三回目の時にあわや爆発まで行ったけど、緊急停止装置のお陰で爆発を混逃れていた。仮にもし爆発した場合...私とマスターは天国に旅立つ羽目になるかもしれない。じゃなくても、相当な痛みとの闘いを続けないといけないかもしれない。

「...安定してる? もしかして」
「あっ、えーと...現在一つだけ警告が出ていますけれど、稼働には問題の無いレベルです。歪み係数も安定値をキープし、こちらのコンタクトを拒絶も無く、しっかり相手は受け取っています」
「...そっか。約三年ほど掛かっちゃったけどやっとここまで来たんだね。後は物質転送が出来るかどうか。その後に人物で実験したいところだけど...安全保障が無いからシュミレーションかな」
「ですね。悪く聞こえちゃうかもしれないですが、こんな感じの危険な実験に関しては乗り気というか、目立ちたがり屋と言うか、DMの研究員はそんな感じありましたね...それがあってこそ、あそこまで大きくなっちゃった訳ですが」
「だね。けれど、そんな人達が居なければこの世界が今頃どうなってたか分からない。そもそもに、他世界に行けたりする装置を作り始めなければ、もしかしたら何事も無かったのかもね」
「...でも私、作ってくれて最終的には良かったと思ってます」
「え、どうして?」
「わ、分からないのですかマスター? だってその事が無ければアーシアさん達と出会う事など無かったですし、一番に私の演算では...」










「最終的に世界は崩壊を迎えていたでしょうから」

ティア ( 2017/02/01(水) 15:30 )