ポケットモンスターズファンタジー〜導かれし者達の軌跡〜

















小説トップ
Collaboration-story
M_03 真実と絆の英雄
「・・・・・・くぅーーー・・・ふぅ、よく眠れたわね。 さてと、目覚めて頭がスッキリしてる間に資料をまとめちゃいましょっと」
 ベットから跳ね起きると早速鞄の中から昨日図書館で書いていた資料を取り出し、ローテーブルに広げて真新しい紙にまとめ上げ始める。因みに書いてる文字は足型文字ではなく日本語で、しかも漢字も所々使われており、そして驚くほど字が綺麗で、シャープペンシルと消しゴムの使い方も心得ているではないか。あと、書くのもある程度早い。
 ちなみに現在時刻は日の出と丁度の6時を回る少し前である。太陽ポケモンであるエーフィーは朝はとても早く、日が上り少し前か、上るあたりに起きることが多い早起きの子なのである。
「えっとー・・・うん、成る程ね。ウォルタくんがコッチをまとめてくれてて助かったわ。それにしても凄いわねコッチの諸島の科学力・・・元の世界よりも遥かに進んでるのね」
 うんうんっと首を縦に振りながら紙の上をペンが滑って行くごとに、ウォルタがまとめたものを更に簡潔に仕上げ、重要だと思う場所はアンダーラインを引いたりしてまとめる。一時間もすると、最初はA4用紙が20枚くらいだったのが五枚くらいに圧縮され、見やすくもなっていた。
「うぅーんー・・・ふぅ、コレで地理情報と歴史と、この諸島の異常を書き纏め完了ね。 あとは諸島の異常をどう対処しようかしらね・・・」
「その辺は全ギルドが全力で当たってる。あと、扉が微妙に空いてたから聞こえてたぞ・・・」
「えっ・・・さっきちょっと外の空気吸うために外に出た時、ちゃんとしまってなかったのね・・・あっ、アグアさんおはようございます。 あの、ギルド全体が調べてるって本当ですか?」
「ああ。諸島全てのギルドで調べてるが、活発に調べてるのはここのギルドと、ここから西に行ったエルドタウンだけだけどな。 それと、敬語はちょっとやめてくれないか?俺は敬語で話されるのが苦手でな」
「・・・分かったわ。敬語じゃ確かに硬くなるし、仲間同士関係が築きにくくて・・・だから私も好まないの。 じゃあ、改めてアグアさん宜しくよ」
「そ、そこは変わらないんだな・・・別にさん付けでも悪いってことはないが。 んで、何の話だったっけか?・・・あぁ、そうだったな。ともかく今調べてるのはごく少数のみだから、情報が足りないってレベルじゃない。そこで、何処かの地方で考古学者って名乗ってる人達が居るって小耳に挟んだシュエリが・・・」
「私達当てに依頼書を送ってきたわけね」
 アグアが言おうとした先をシルクが相打ちを打つように答えた。ちなみにこの依頼書が届いて見たとき、いたずらじゃないか迷っていてすぐに行動出来なかった。理由として、宛先が 考古学者の2人様へ で、依頼書の送り出し人の名前も封を切って中を読むまで分からなかった。そして最後まで読んだ後に今までいたギルドの長に この名前を知ってるの? っと聞いてみたら・・・案の定。この人が他方のギルドに情報を回してて、それを聞いてわざわざ依頼書を送ってきた。
「・・・それにしてもここのギルドは早いし、みんな早起きなのねー。前のギルドは10時ごろの朝礼の少し前に起きてたわよ?」
「噂に聞いてたがそんなに遅いのか・・・やはりあっちの諸島は平和なんだな」
「いえ、そんなでもないわよ。お尋ね者は少なからず居るし、救助依頼も多いし、なによりこの諸島の半分の・・・あっ、ウォルタ君おはよう」
 半分の先を言おうとしたときに布団を剥いだ音がしたので見てみたら丁度ウォルタが右手で目をこすっていた。やはり起きたてはまだフラフラするのか、布団の上でまだゆらゆら軽く揺れていた。
「おお、起きたか。おはようウォルタ」
「おはよウォルタ君。資料はいつも通り纏めといたわ」
「・・・うぅーんー・・・・・・よし、アグアにシルクおはよ〜!! さっそくだけど、なんでアグアがここに居るの?」
「ああ、ちょっと話してただけだ。 ウォルタも起きたことだし言うが、あと10分後に朝飯出来るぞ。・・・うん、多分今盛り付けあたりか配膳途中だろうな」
 鼻をクンクンとさせながらシルクとウォルタに話すのを見てちょっと笑いながら、
「ふふ、お腹が減ってたからちょうど良かったわ。 じゃあ資料を片付けて行きましょ」
「そうだね〜っ!! 僕はもうお腹空いちゃったよ〜」
「そうか。んっで、資料?の内容を良かったら朝飯の時でいいから教えてくれないか?」
「ええ、良いわよ。でも、今話してた内容は違うものだけどいいのかしら?」
「ああ、別に構わない・・・っと言いたいところだが、何のことだ? 流石に知ってることを聞いても意味は無くはないがあまり意味無いからな」
「それもそうね。内容はこの諸島の地理情報と科学の事、今起こってる異変の少しだけよ。異変の事は何が起きているくらいしか調べられてないから、あまり意味ないかもしれないわよ?」

〜〜〜〜〜☆〜〜〜〜〜

「全員揃いましたね。では、戴きますっ!!」
「頂きますっ!!!!」
 シュエリの号令の元、全員が手を合わせて挨拶する。二つ別れたテーブルにご飯の人用のメニュー、パンの人はパンの人用のメニューがそれぞれ用意され、大皿に御菜やらドリンク、デザートがそれぞれ盛り付けられていた。
 そしてそこから皆は自分の小皿に盛り付けて食べ始めて、届かないや寄せない人は届く人が寄って上げるなどとして、ギルドメンバー全員和気藹々と食事を楽しんでいた。当然シルクとウォルタの二人もである。
 そして食べ始めからしばらくすると、やっぱりシルクとウォルタの周りに人が集まって話しをしており、ウォルタは様々なチームから話しかけられていて、シルクはアグアと何やら討論していた。
「へぇーっ、ウォルタさんは結構お強いのですね!! 良かった今度お手合わせを頼んでいいですか?」
「そこまでじゃないけどー・・・うんっ、イイよ〜!! いくら僕の苦手の属性だとしても容赦無く全力で行かせてもらうよっ!!」
「ええっ!!じゃあ約束ですからねっ!!」
「うんっ。約束だよ〜!!」

「・・・っというわけなの。私たちが調べたのはこのくらいよ」
「さ、流石だな。たった一日でこれ程情報をまとめられるなんて・・・。これじゃ、俺も情報を集める身としてはシルクとウォルタには手が上がらないな・・・」
「そんな、まだまだよ。じゃあ今度はアグアさんが知ってる事を教えてもらってもいいかしら?」
「ああ、いいぞ。まず最初にな・・・」
 それぞれが楽しく話する中、シュエリとリンネは楽しく話すシルクとウォルタ、ギルドメンバーを見ながら話をしていた。最初は資料片手にギルドの運営やら何やら話していたのだが、2人が来たことによって賑やかになったことにより、場の空気に合わないと思って話を切り替えて話題も2人のことを話していた。
「ふふふ。あの子達すっかり私達のギルドメンバーみたいに馴染めたようね。 馴染めなかったらどうしようかと思ったけど・・・無問題で良かったわ。ところでリンネはあの子達どう思う?」
「そうですねー・・・取り敢えず言いたい事は、シュエリさんは心配しすぎですよ。 っで、どう思ってるかと言うと、純粋で真面目な良い子達っていうイメージですね」
「あら、私も同じイメージよ。でも凄いわねー、あんな若いのに考古学者だなんて。 さてと、時間も時間だからそろそろ・・・ふぅ、やりますか」
「そうですね。 みなさーん、朝礼を開始するので静かにしてくださーい!!」
 リンネが一息付かせたあと、周りのガヤガヤ声に負けない声でみんなを静め、全員がリンネの事を見る。完全に静まったことを確認すると咳ばらいをし、
「えー、昨日に引き続き 時空の亀裂 についての報告ですが、シルクさんとウォルタさんの為に改めて説明しますね。時空の亀裂は時空空間の乱れによって生じる 入ったらもう出られない危険な亀裂 です。基本的に霧が発生している場所での目撃証言が多いですが、霧が発生していない場所でも目撃証言が増えています。っで、特徴は空間が歪んで見えたり、ぽっかりと空間に穴が空いたようにその場所がないようです。しばらくすると勝手に消えるだけで影響はないですが、新たな情報で 吸い込み型 が確認されています。こちらは非常に危険で、近づくと吸い込まれ始めるもの、吸い込みと吹き出しを交互にするもの・・・そして一番厄介なのが、なんも拍子も無くいきなり現れながら吸いこんで消えるタイプです。これは事前に気を付ける事が出来ないのと、他の吸い込み型より強力な吸引力だということで、既に何人か吸い込まれたという事件が出回っています。なので、それを踏まえて気を付けて調査をするようにお願いします。 では最後に親方から一言」
「今リンネが話してくれた通り非常に危険ですので、何か変だなっと思ったらそこには近づかない事を約束してください。それと奇跡的に亀裂に吸い込まれずに生還したチームによると 爆発のタネ シャドーボール などの爆発系統の道具や技は、爆発の影響によって亀裂が消滅することが確認されていますので、各自 爆発のタネ は携帯することを忘れないでください。 じゃあ今日も一日頑張りますよっ!!」
 最後の一言でシュエリが右手の拳を上げたのを見て、他のみんなも拳をあげて おー!! っと掛け声。
その後、用意された食事を全て空になってご馳走様を言った後そのまま解散。シルクとウォルタも食堂から出て自室へと戻りながら、
「ふぅ、美味しかった〜!! 今日の夜ご飯も楽しみだよ〜」
「確かに美味しかったわね。じゃあ食べられるように早くいろいろと調べないと。 今回調べることはさらに深くこの諸島で起きていることを調べることよ。私は時空間の乱れから来てる時空の亀裂を調べるから、それ以外を宜しくよ」
「了解だよ〜。くれぐれも近づきすぎて吸い込まれないように注意してよ?」
「そうね・・・最悪そうなったら説明してくれた通り爆発のタネで自分もろとも吹っ飛ばすわ。 それか・・・あまり使いたくないけど、強い風を吹き出す 暴風のタネ でも使うことにするわ」
 暴風のタネ・・・シルクが爆発のタネを実験中によく分からない失敗液体に落ちてたまたま出来上がった代物で、当初の予定は爆発のタネの爆発力上昇だったのは秘密。ともかく利点は爆発した時に風しか起き出さないことで仮に当たったとしてもダメージが無い・・・のだが、やっぱりタネが爆発した破片はダメージがしっかりとあったりし、しかも当たると声にならない程に痛かったりする投げて使うオリジナルアイテムである。
「シルク・・・本当に大丈夫?やっぱり僕も行くよ」
「大丈夫よ、細心の注意を払うわ。だからウォルタ君はウォルタ君で頑張って。 だから・・・」
「・・・だから?」
「だから、どちらが分かりやすく纏められるか勝負よっ!! じゃお先に行くわね!!」
「あっ、シルクずるい!! ・・・紙持った、ペン持った、バック持った、木の実持った、よし。絶対に負けないからね〜!!」
 バックの中に必要なものを確認し、全て使えることを確認すると、一足先に行かれたシルクを追いかけるウォルタであった・・・・・・。

■筆者メッセージ
 最近遅かったので連続更新です。今回は説明が多い回ですが、結構本編にも関連する情報となっております。
 次はもう少しストーリー展開を進めたいですね・・・。
ティア ( 2013/12/18(水) 11:36 )