作戦会議
ー前書きー
他のSideでも出そうと思ったけれど、結局アーシアに落ち着く。それと一応、誰が今居るのか状況を確認しておくと、まずシルクチーム(シルク ウォルタ リト マートル)は全員居て、アーシアチーム(アーシア スイレン リファル マコト)はマコトが一応怪我の状況を確認する為に離脱。
そしてレイエルが行動不能のミュウと、捕まえたルカリオ(リッカ)とマコトを連れて宿屋に戻り途中。さらにアーシア達と戦ったアブソル(スガマサ)は、夜逃げした嫁が連れて行った娘がスイレンの父だった事が判明した。
こんな感じですね。なんか初めて前書きっぽいことした気がする...。
アーシア「確かにそうですね。毎回雑談やら一言だけだったですし」
シルク「コッチだと前書きは無くて、後書きがたまに入るわね」←詳しくはLienさんの本編で
ライト「今更になるけど、ティアとLienさんってかなり普通にストーリーがリンクしてるよね。設定使いますよーとか言わずに使ってるし。それと言って良いのか分からないけど、新作だと既にLienさんの設定を逆に取り込んでプロット書いてるしね」
本当だったら他の執筆者さんとも、こんな感じの相互コラボしたいのですけどね...一年のブランクをやっちゃった結果、無理になっちゃいましたね......。
アーシア「たしか今までに何らかのコラボを受けた方々は...まずシルクとウォルタでLienさん、プラスルのココミでコタンさん、Collaboration-storyでちゃさん、小説家になろう様のサイトで受け取ったキャラクターと町設定で五人程を足すと、八人くらいですね」
纏めてくれてありがと。うん、なんだかんだで色々と交流してますね私...っとと、かなり長くなっちゃった。少し入り方が強引だけど...本編スタートなのです!
ーーーーー
Side アーシア
「...さてと、状況説明と悪いニュースがあるわけだが先に俺とむす...スイレンとの事を話す。そもそも俺の事を知らん奴が多いだろうからな。 まず単刀直入で言うと、スイレンは現実世界では俺の娘で、嫁が強制的に引き離された。そして俺はお前たちと同じ元人間だが現実世界に恨みを持ち、ドリームメイカーズに今まで属していたが、俺は戦いに敗れて先程毒を打たれて捨てられた。それをスイレン、娘に助けもらって今ここにいる訳だ」
「あー、えっとね。補足すると、たまたま名前が一緒だったとか、夢が一緒だったとかあるかも知れないし、さっきまで話してたけど...話してて分かった、やっぱりアタシのお父さんナノ」
「おっとすまん。まぁそう言うわけだ。 次に悪いニュースだが...ボスも同様に異国の技を持っているのだが、厄介なのがボスは"ダークライ"っと言うポケモンだと言うことだ」
「ダークライ? アタシはそんなポケモンの名前初めて聞いたナノ」
「うーん、ぼくも初めて聞いた名前かな?」
「俺もねぇな。いかにも悪そうな名前ってことくらいしか分からん」
「ほう、じゃあ全員知らない感じか。なら簡単にどんな奴か...ん、アーシアだっけか。どうした?」
「.........」
ダークライ...その名前を聞いて私は震え上がった。何故なら夢の中でシュエリさんが封印出来なかったとか言ってたポケモンの名前の事だったから...。しかも、ギルドマスターを称号を得ている時点で相当な強さを持っているのにも関わらず、抑える事が出来なかった程の強さ...そんなのと今から戦わなくちゃならないの...?
しかも夢に出た状況がフラッシュバックして、更に私の胸を締め付けた。綺麗な青空から真っ赤に染まる世界、傷だらけのシュエリさん、そしてシュエリさんの後ろから私に襲いかかるダークライの姿を...
「...シアお姉ちゃん、だいじょうぶ? なんだか今怖い顔してるよ...?」
「...うん、ありがとマートル君。ちょっと怖い夢を思い出しちゃっただけだから」
「...アーシアちゃん、夢ってアレよね? ナルトシティーのギルドに訪れるきっかけにもなった悪夢...」
「親方のシュエリか...」
「ん、お前らは知ってるのか?」
「知ってると言うより私とウォルタ君、そしてアーシアちゃんはその場に居合わせてたから。他にリファルさんとフィリアさんも居たわ。 そもそもに、私とウォルタ君がコノ諸島に居る理由がシュエリさんよ」
「ほう。まあそれは後で聞くとして... 続けるぞ? さっき厄介なのはダークライの意味だが、あいつは悪夢を見せる。前に食らったヤツが居るらしいのだが...数日後に自殺をした。なんでも、折の中で何度も殺してくれと連呼し、怯え、発狂していたらしい。まあ悪夢だから寝なければ済むことだが、更に厄介なのがダークライが持つ異国の技だ。合わさると起きていても悪夢...この場合は幻覚が正しいか...ともかくそれを受け続ける。 更にだ」
「ちょ、ちょっと待てまだあんのかよ」
「いや、これは噂になる。どうやらアイツは"人の心を操るか心を支配"する事も可能という噂だ。もしかするとコレが一番存在するなら厄介かもしれない。仮に娘が操られて、倒さないと自分が死ぬ場合...俺は、無理だ......」
「私も...そうなった場合躊躇が出るわね...」
確かにそれが出来てしまうのならば最も恐ろしい...他の誰か一人でも操られてしまうのは嫌だし、一番に自分が操られて皆んなを傷付けるなんてもっと嫌。それは置いておくとして、悪夢ね...仮に私が見た夢が"見せられた夢"だとしたらダークライは何を意図したのか。或いはシュエリさんが見せた夢にダークライが入り込んだのか...どちらにしても判断する証拠も無いから、どちらが合っているかは言えない。
だけど、シュエリさんの言葉で
「あい...、封じ...れな...か......。 お願...あ...つを......ダークライをっ!」
封じられなかった。お願いアイツを...ダークライを...と確かにシュエリさんは言っていた。私はシルクさんやウォルタ君のようにシュエリさんと話した訳じゃないけれど...必ず敵を打ちますからね。さてと、それはそれでまずは...
「よっと...。 あの私、噂よりその悪夢とか幻覚とかを受けない方法を知るか、話し合うかした方が良いと思います。それになんだか...あんまり時間が残ってないような気がするから」
「...確かにそうだ。まあ、何故人間のように立ち上がって言ったのか尋ねたいところだが」
「何かを決断した時って基本アーシアちゃんは立ち上がってるわね。取り敢えず時間が無いと言う件に関しては私も同意見よ。 スガマサさん、他になにか知ってる方法は無いのですか?」
「その事なんだが...俺くらいのセキュリティランクじゃ探れる情報が限られているせいであまり持ち合わせは無い。一つ言えるのは、ダークライをどっかの次元に葬った方が早い気がする」
「それだと...ミュウさんが言ってた空間を司る神のパルキアになりますけど...流石に知り合いでは無いですよ?」
「薄い期待はしていたが、それが出来ればあっちが勝手にやってるか...じゃあどうするか。一斉攻撃でも仕掛けるか?」
「...危険だけどそれもありね。対処法が分からないで時間がどんどん過ぎていくのは本末転倒だから」
「私もスガマサさんの意見とシルクさんの意見には同意です。分からないものはしょうがない、分からないのなら当たって砕けるってもんです」
「えと、砕けちゃ駄目だと思うよアーちゃん。あ、私も意見には同意ナノ」
「はぁ...なるようになるさってか? 分かった俺もその意見に同意する。だがオレは周りを目配りしながら戦うからあんまり期待するなよ。 それとスガマサは前に出ろ。逆にお前が目配りして仮に近づかれた場合対処が出来ないだろ?」
「ありがたい。その代わりに娘を優先で動くが...それは構わんよな?」
「勿論だ。父が我が子を守るのは義務みたいなものだからな」
「すまないなリファル」
「ぼくもそれでいいよっ!」
「じゃあ僕はウォーグルの姿で空中戦するよ。サポートもー」
「...決まりですね。スガマサさん、案内を頼めますか?」
「ああ。先に言っとくが、そこそこ時間が経って何も起きない所を見ると待ち構えている可能性が非常に高い。用心して付いてこい」
それだけ言ってスガマサさんは私達を先導する為に走って前に出ると、ちらっと後ろを確認してから控えめに駆け出した。私達はその背中を追いかけるけれど、私の心の中だけはやっぱり不安が渦巻いていた。もしかしたら皆んなはこれからの事に対しての不安な感情だと思うけれど、私はその事にプラスして話した事の無いシュエリさんに関する出来事を思い出していた。私の夢の中で起きた出来事、そして死因。ふと考えると引っ掛かる点がある。
リファルさんの話だと倒れたシルクさんを連れてギルドに戻ってから、フィリアさんだけシュエリさんに呼び出されたと言っていた。そこから時間が少し経って私とレイエルさんレミさんが中に入るとギルドの人達は意識が不安定な状態で倒れ込んでいるのを発見。その後にレイエルが今は使っていないオカリナで全員目覚めさせた後、急にトゲチックのリンネさんが部屋を飛び出した。追い付いた時には、シュエリさんがフィリアさんを招き入れた扉に対して何度も体当たりをしていて、レイエルさんがシャドーボールで扉を一発で粉砕。その時に私も中へと入ろうとしたけれど...レイエルさんにみんなの所へ戻ってと言われて、そこから一回も中には入れていない。
それにナイフで刺されて死んでいて、そのナイフがフィリアさんの私物としか報告が無かった。そしてそのナイフで誰が刺したのかも分からなく、完全な死因も不明で、その時にフィリアさんが何がしていたかも不明...気が付いたのはレイエルさんが運んできた時に血が付いていた事だけ。つまり何らかの事にフィリアさんは関係していた事になる...。
なんだか嫌な予感がする。考え過ぎと思いたいけれど、もし...もしフィリアさんの中に別の人格、またはダークライが入っていたとしたら......
まさか...ね......
「...さてとココだ。シルクっと言ったっけか、スイレンから聞いたが破裂系のアイテムあるか?」
「ええ、あるけど...何をする気?」
「すまないが、カウント後に中へ投げ込んでくれないか?」
「分かったわ。威力は最大ので良いのよね?」
考え事をしながら走って付いて行く間にどうやら目的の場所に着いていたらしい。私は自分に取り巻く不安や疑問を振り払って、これから起こるであろう戦闘へとスイッチを切り替える。
私が考え事をしている間に作戦などを話していたとしたら聞くべきだろうけれど...空気から察するにコレから一斉に侵入することだけは分かったから、電光石火を軽く発動して飛び込む準備をした。
他に分かることは、シルクさんが多分爆発系の種をサイコキネシスで空中に浮かべていて、扉を開けた瞬間に投げ込む作戦だと思う。しかも数が三つも...建物の耐久が無ければ穴なんか直ぐに開いちゃいそう...っと思ったのも束の間、思ったと同時くらいにスガマサさんのカウントが始まって...
「それで頼む。 じゃあ......5...4...3...2...1...シルク!」
「サイコキネシス! シャドーボール!!」