優しい微笑み
ー前書きー
むぅ、まさか企画後にやることがドバっと来るとは...はぁ(汗)。
今度にでも絵を投稿するかね...
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「さてと...ここから次はどうするかだね。実は何も言われてないから、右も左も、どこへ進むのかも知らされてないんだよね」
「え、じゃあこれからどこに行けばいいの?」
「あっ...それ、私は知ってます。全員が接触後、白い光が流れる方向に進めば答えが出ると」
ヨーテルは指を指しながら二人へと説明をする。そこで改めてミミアンは辺りを見回したが、いま自分が立っている場所はまるで円形のチューブの場所で、その中心に透明な足場があるようになっていた。ちなみに円形チューブは、濃い青色をした長方形のピースが互い違いに組み込まれたような構造をしており、その亀裂を白の光が暗闇から反対の暗闇へと向かっていた。
「...なるほど、あっち方向ってわけね。じゃあさっさとココを抜け出しましょ。 敵の手の中というのなら早く出たほうがいいわ」
「だね...でもすごいよ。だって僕達はいまコンピュータの中に居て、ウィアと同じように動き回っているわけでしょ! こんな体験普通できっこないよ!」
「た、確かにそうですけど...。 はぁ、この状態のことを早くライトさん達に伝えなきゃいけないのに、Gギアが無いのでは連絡も何もできませんね」
「確かに連絡は入れたいわよね。私たちの事を探しているかもしれないし。 時間も分からず、どれほど経ったのかも分からず、詳細の場所も分からない、今ある目的はあの白い光のが流れる方向へと進むのみ...」
「...ん、そうだ! 確かこの世界なら心の中で思った物を具現化できるって言ってたよね?」
「確かに出来たら良いですが...」
「そんなことは言ってたけど...私たちなんかに出来るの? まず本当かどうかも分からないのてぇっ!?」
急にモルクの腕周りが光ると...そこにはなんとGギアがあるではないか。見た目は全く一緒というわけではなく、少し歪んではいるが...。
「...で、出ましたね」
「うん、ホントに思っただけで具現化出来ちゃった。けど、動くのかなこれって...動いたよ......」
「...凄いわねこの世界。けどこれで連絡できるんじゃない?」
「けど連絡先は...ん、全部そのまんまだ。じゃあライトを選択して...通話っと.........」
電話帳からライトの名前を選択し、通話ボタンに触れる。随分と長い呼び出し音が続くが、一向に相手が出るようなアクションは何一つとしてない。やっぱり物は出せるけど、完全に念じたものそっくりとは行かないんだと諦めて通話終了ボタンを押す...直前に。
『モルクっ!』
「...へ、繋がった!?」
『繋がったじゃないよ! 君たち一体どこにいるのさ!?』
「えと...わからない」
『分からないって何さ!? どんなにスキャニングかけても君たちのギア反応はないし、けど爆発地点にはレイエルしか居ないし、住民に聞きまわっても連れ出されたような話も全くないし...そうしたらいきなり変な経由での応答要請だし、ホント訳が分からないよ!!』
「...あ、レイエルの事をすっかりさっぱり忘れてた」
『...え』
「いや、その...何故か出なかったんだよね。名前言われたから思い出せたけど」
『...それ、本当に言ってるの?』
「いえ...申し訳ないですけど嘘じゃないです。私も名前聞いて、一気にその事を思い出しましたから...イメージとして、記憶に鍵が掛かってて、それを開けて取り込んだような...そんなイメージです」
『...まぁ、分かったよ。レイエルはまだ気絶してるけど、もうそろそろ目が覚めるはずだよ。 ...で、現在状況は?』
「あ、えっとですね...いま私たちは多分ですが、敵が作り出したネットワーク世界に要るかと思います。目覚めた後に自分のコピーと戦わされたのですが、私たちのことをオリジナルと呼んでました。それと、勝った後に私たちは合流し、なんでも具現化できる世界と説明を受けていたので、心で思ったらGギアが具現化出来て、今こうして会話が出来ている状況です」
『...具現化、ねぇ。その話から聞くと嘘ではなさそうだね。とにかく、君たちは無事なわけだね』
「あ、そうでもないみたいです。聞く話によると私たちの体をスキャンしたとか言っていたので、体と...意識?は分離された状況ではないかと」
『...あれ、その技術どこかで聞いたことあるね。ちょっと三人とも、左手を前に突き出した後に右にスライドしてもらえるかな?』
「え? こ、こうかな...ってなんか出たよ!?」
言われた通りの動作をすると、目の前の視界に半透明のウィンドウがいくつか開かれ、一番左上には自分の名前、自分の姿、パラメーター的な物、右には理解不可能なグラフやフォルダ階層、様々なボタンが配置されていた。
『やっぱり。んー、記憶が正しければそのシステムは イレクサー と言う株式会社が作った仮想現実バーチャルリアリティーシステムだよ。噂だとテストマップにはアルトマーレを使うとか言ってたから、まさかとは思ってたけど』
「えっと...つまり僕たちの場所は分かったということで良いのかな?」
『記憶が正しければね。ウィア、ちょっと調べてきてくれる? もし合ってるのなら中に潜入して、コメットチームのサポートしてきて』
〈了解です。ではマスター、行ってきます!〉
『よし、じゃあみんなはそこで待機。けれど、そこは敵の手の上なのだから警戒は怠らないように。 いいね?』
「わ、わかりました.........だ、そうです」
「待ってればいい、か。にしても...レイエルさんの事を忘れてたなんて...いったい何されたのかしら?」
「もしかして居なかったから...かな?」
「うーん...考えて分かることでは無さそうね。 さてと、立ち止まってるだけじゃつまらないわよねー...何かないかしら?」
そう言いながら半透明のウィンドウを表示させると、色々なボタンを押したり、動かしてみたりと色々動かしてみる。
「...ん、なんかこの辺に......っあ」
「え、何か見つけたのです?」
「えーっとね、分かりにくい場所に ログアウトボタン があったんだけど...コレ、押したらここから出られるのかしらね?」
「どこ?」
「ウィンドウ開いて、一番下にあるアカウントオプション。その中のさらに一番下」
「...あ、ホントだ」
「ほ、ホントですね...でも、ウィアさんが来るまで待ちましょ?」
「そうね」
「それにしてもミミアン...どうしてここにログアウトボタンがあるって分かったの?」
「...勘、かな。なんでかは自分でも分からない」
「それって...無くなる前の記憶と何か関係しているのでしょうか?」
「どうだろ...ゲーム会社にでも居たのかしら」
「システム系かもよ?」
「...まー、分からないものはしょうがないし。私がどのような人生を送っていたかなんて、今の私には知っちゃこっちゃ無いわ。今は今、私は私。 ここでの生活や行動は私が自分で決めて、ここに立ち、一緒に行動して要るのだから。過去を考えるのはアーシアちゃんと話し合って忘れることにしたわ。 けれど、思い出さないといけない時には真剣に思い出すって、ね」
「私は今も、昔も今とまったく同じようで優しかったと思いますよ? だってミミアンさんが悪い人だったなんて思えないし、記憶が無いとしてももし悪かったら...生まれからの行動に変わるなんて無いってお母さん言ってたから」
手を後ろで組みながらニコッとヨーテルはそう笑いながらミミアンに言う。その笑顔に、同じ性別にも関わらずちょこっと照れながら
「...あ、ありがと//」
と、嬉し恥ずかしながら答えるのであった。
ー後書きー
まさかのレイエルがフェイドアウトしていた(汗
なので、三人が誘拐されたということに...ゴーストだから敵が持っていけなかったんじぐあぁっ!?(シャドーボール直撃
レイエル「あんたねぇ...私はコメットチームのリーダーよ!? しかも投稿したから気が付くて...ちゃんと読み返しながら投稿しなさ(ガミガミ
だ、だからすいませんでしたって...(泣
レイエル「いや、今日という今日は許さないわよ...
えっ、ちょっ...サイコキネシスでいったい何をうわー.........
※ティアはこの後、立ち上がれない程ボコボコにされました